JP2005253237A - ステッピングモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のステッピングモータは、極性の異なる磁極が周方向に交互に形成された磁極面31を有する磁石部20と、軸方向において磁極面31と向き合う極歯が周方向に並んで形成された磁性体48,49,54,55を有するヨーク部40と、ヨーク部40を挟んで磁石部20とは反対側に配置され、磁性体48,49,54,55に作用する磁界を通電により形成する電磁部70と、磁石部20の中心部22を周方向へ回転可能に支持し、ヨーク部40と電磁部70とを位置固定するケース部10と、軸方向において向き合う磁石部20の外周部34とヨーク部40の外周部44との一方から他方へ向かって突出する凸部60とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明の目的は、作動の安定化が図られたステッピングモータを提供することにある。
請求項4に記載の発明によると、凸部は、磁石部の外周部及びヨーク部の外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接するので、磁石部とヨーク部との間のエアギャップをその最小値に常に保持できる。
請求項5に記載の発明によると、磁石部の外周部は磁極面の外周側に形成され、ヨーク部の外周部は最外周の磁性体の外周側に形成されるので、磁極面と磁性体の間に凸部が配置されない。したがって、凸部を設けたことによる磁界の乱れを低減できる。
請求項8に記載の発明によると、ヨーク部の外周部は最外周の磁性体の外周側に形成され、電磁部の外周部は最外周のコイルの外周側に形成されるので、磁性体とコイルの間に凸部が配置されない。したがって、凸部を設けたことによる磁界の乱れを低減できる。
請求項10に記載の発明によると、凸部は、磁石部の外周部、ヨーク部の外周部及び電磁部の外周部のうち突出先端側にある外周部に対して突出先端の転動体を当接させることができるので、その当接箇所における摩耗を低減できる。
請求項12に記載の発明によると、凸部は、周方向に間隔をあけて複数形成されるので、間隔をあけたことによるコストアップの抑制作用と各凸部による変形抑制作用との調和を図ることができる。
請求項13に記載の発明によると、凸部である外周側凸部の内周側に、外周側凸部と同一方向へ突出する内周側凸部を備えるので、磁石部及び/又はヨーク部の変形抑制作用が径方向の複数箇所で発揮される。尚、径方向において内周側凸部は複数設けられていてもよく、また周方向において内周側凸部は、連続して延びる環状に形成されていてもよいし、間隔をあけて複数形成されていてもよい。
請求項16に記載の発明によると、第一凸部は、磁石部の外周部及びヨーク部の外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接するので、磁石部とヨーク部との間のエアギャップをその最小値に常に保持できる。
請求項17に記載の発明によると、第二凸部は、ヨーク部の外周部及び電磁部の外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接するので、ヨーク部と電磁部との間のエアギャップをその最小値に常に保持できる。
請求項19に記載の発明によると、ヨーク部の外周部は最外周の磁性体の外周側に形成され、電磁部の外周部は最外周のコイルの外周側に形成されるので、磁性体とコイルの間に第二凸部が配置されない。したがって、第二凸部を設けたことによる磁界の乱れを低減できる。
請求項21に記載の発明によると、第一凸部と第二凸部との少なくとも一方は、磁石部の外周部、ヨーク部の外周部及び電磁部の外周部のうち突出先端側にある外周部に対して突出先端の転動体を当接させることができるので、その当接箇所における摩耗を低減できる。
請求項23に記載の発明によると、第一凸部と第二凸部との少なくとも一方は、周方向に間隔をあけて複数形成されるので、間隔をあけたことによるコストアップの抑制作用と第一凸部及び/又は第二凸部による変形抑制作用との調和を図ることができる。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるステッピングモータを図1に示す。ステッピングモータ2は、ケース部10、磁石部20、ヨーク部40、凸部60及び電磁部70等から構成されている。
ケース部10は、ロアケース11及びアッパケース12を備えている。ロアケース11とアッパケース12とは共にAl等の非磁性材でカップ状に形成され、互いの開口縁部13,14を重ね合わせて接合されている。
以上、極歯部材48,49,54,55が「極歯が周方向に並んで形成された磁性体」に相当している。
こうした励磁シーケンス(A)、(B)、(C)、(D)がこの順で繰り返されることによって磁石部20の回転軸22が正転し、また逆順で繰り返されることによって回転軸22が逆転する。
図6〜図11に示すように、本発明の第二〜第七実施形態は第一実施形態の変形例であり、以下では、第二〜第七実施形態について第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6に示す第二実施形態の凸部100は、突出先端に転動体102を有している。具体的に転動体102は周方向の複数箇所に等間隔をあけて配置されている。各転動体102は、Al等の非磁性材で球状に形成され、樹脂基材41と一体形成された凸部本体104に半球部分を回動自在に支持されている。各転動体102において凸部本体104とは反対側となる半球部分は、回転基材21の外周部34に形成された軌道溝106に回動自在に嵌入している。ここで軌道溝106は、半円形の断面を有し外周部34の周方向へ連続して延びる円環状に形成され、回転基材21の端面25側に開いている。このような第二実施形態によると、凸部100の各転動体102が回転基材21の外周部34に常時当接することになるため、その当接による摩耗を低減しつつ、回転基材21の外周部34が樹脂基材41の外周部44へ向かって変形するのを防止できる。
図12に示すように、本発明の第八実施形態は第一実施形態の変形例であり、以下では、第八実施形態について第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
第八実施形態では、ヨーク部40がケース部10に位置固定されず、回転を許容されている。具体的にヨーク部40は、回転軸350をさらに備えている。回転軸350は樹脂基材41の径方向中心部に一体形成され、樹脂基材41の軸方向両側へ突出する円柱状を呈している。回転軸350において樹脂基材41の端面45より突出する側は、軸受352、磁石部20の回転軸354及び軸受28を介してロアケース11の底壁15に支持されている。また一方、回転軸350において樹脂基材41の端面46より突出する側は軸受357を介して電磁部70に支持されている。このような支持形態により樹脂基材41は、周方向へ回転可能となっている。以上、本実施形態では、回転軸350がヨーク部40の「中心部」を構成している。
図14に示すように、本発明の第九実施形態は第八実施形態の変形例であり、以下では、第九実施形態について第八実施形態と異なる点を中心に説明する。
第九実施形態では、凸部60とは逆方向へ突出する凸部400が樹脂基材41の外周部44に一体形成されている。具体的に凸部400は、電磁部70において外周コイル部72の外周側に位置する固定基材71の外周部404へ向かって、樹脂基材41の外周部44の端面46から突出している。これにより、非磁性材としての樹脂からなる凸部400が、外周及び内周コイル部72,73と極歯部材48,49,54,55との間から外れて位置している。さらに凸部400は、周方向へ連続して延びる円環状に形成され、その突出高さが周方向に一定且つ樹脂基材41及び固定基材71の端面46,75間の距離にほぼ一致している。これにより凸部400は周方向全域で、固定基材71の外周部404における端面75に常時当接するため、樹脂基材41の外周部44が固定基材71の外周部404へ向かって変形することを防止できる。したがって、樹脂基材41及び固定基材71の端面46,75間に必要とされるエアギャップの最小値と一致するよう凸部400の突出高さを調整することで、当該エアギャップを常に適正に保持できる。以上説明した第九実施形態によれば、凸部60による変形防止作用に基づいて端面25,45間のエアギャップを適正化できるだけでなく、凸部400による変形防止作用に基づいて端面46,75間のエアギャップも適正化できるので、ステッピングモータ2の作動が安定化する。
図15〜図17に示すように、本発明の第十〜第十二実施形態は第九実施形態の変形例であり、以下では、第十〜第十二実施形態について第九実施形態と異なる点を中心に説明する。
図17に示す第十二実施形態では、凸部60が形成されていない。このような第十一実施形態によると、樹脂基材41の外周部44が固定基材71の外周部404へ向かって変形するのを凸部400の作用によって防止できる。
例えば第一〜第十二実施形態において、ボビン78,84とコイル79,85との間に樹脂部材を介在させてもよい。また、第一〜第十二実施形態では、コイル部とヨークの組を上述のような内、外周の二組だけでなく、三組以上設けるようにしてもよい。
第四〜第十二実施形態では、第三実施形態に準じて周方向に等間隔をあける複数の凸部となるように凸部60,170,250,300,400,450を分断してもよい。
第七、第八及び第十実施形態では、第五実施形態に準じて回転基材21を付勢する皿ばね200を設けてもよい。
第十及び第十一実施形態では、第十二実施形態に準じて凸部60を形成しないようにしてもよく、さらにその場合には、上述した第九実施形態に適用可能な変形のうち凸部400,450に関するものを加えるようにしてもよい。
Claims (24)
- 極性の異なる磁極が周方向に交互に形成された磁極面を有する磁石部と、
軸方向において前記磁極面と向き合う極歯が周方向に並んで形成された磁性体を複数有するヨーク部と、
前記ヨーク部を挟んで前記磁石部とは反対側に配置され、前記磁性体に作用する磁界を通電により形成する電磁部と、
前記磁石部の中心部を周方向へ回転可能に支持し、前記ヨーク部と前記電磁部とを位置固定するケース部と、
軸方向において向き合う前記磁石部の外周部と前記ヨーク部の外周部との一方から他方へ向かって突出する凸部と、
を備えることを特徴とするステッピングモータ。 - 極性の異なる磁極が周方向に交互に形成された磁極面を有する磁石部と、
軸方向において前記磁極面と向き合う極歯が周方向に並んで形成された磁性体を複数有するヨーク部と、
前記ヨーク部を挟んで前記磁石部とは反対側に配置され、前記磁性体に作用する磁界を通電により形成する電磁部と、
前記磁石部の中心部と前記ヨーク部の中心部とを周方向へ回転可能に支持し、前記電磁部を位置固定するケース部と、
軸方向において向き合う前記磁石部の外周部と前記ヨーク部の外周部との一方から他方へ向かって突出する凸部と、
を備えることを特徴とするステッピングモータ。 - 前記磁石部を前記ヨーク部へ向かって付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のステッピングモータ。
- 前記凸部は、前記磁石部の前記外周部及び前記ヨーク部の前記外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記磁石部の前記外周部は前記磁極面の外周側に形成され、
前記ヨーク部の前記外周部は最外周の前記磁性体の外周側に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のステッピングモータ。 - 極性の異なる磁極が周方向に交互に形成された磁極面を有する磁石部と、
軸方向において前記磁極面と向き合う極歯が周方向に並んで形成された磁性体を複数有するヨーク部と、
前記ヨーク部を挟んで前記磁石部とは反対側に配置され、前記磁性体に作用する磁界を通電により形成するコイルを複数有する電磁部と、
前記磁石部の中心部と前記ヨーク部の中心部とを周方向へ回転可能に支持し、前記電磁部を位置固定するケース部と、
軸方向において向き合う前記ヨーク部の外周部と前記電磁部の外周部との一方から他方へ向かって突出する凸部と、
を備えることを特徴とするステッピングモータ。 - 前記凸部は、前記ヨーク部の前記外周部及び前記電磁部の前記外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接することを特徴とする請求項6に記載のステッピングモータ。
- 前記ヨーク部の前記外周部は最外周の前記磁性体の外周側に形成され、
前記電磁部の前記外周部は最外周の前記コイルの外周側に形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のステッピングモータ。 - 前記凸部は非磁性材で形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記凸部は突出先端に転動体を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記凸部は、周方向へ連続して延びる環状に形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記凸部は、周方向に間隔をあけて複数形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記凸部である外周側凸部の内周側に、前記外周側凸部と同一方向へ突出する内周側凸部を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 極性の異なる磁極が周方向に交互に形成された磁極面を有する磁石部と、
軸方向において前記磁極面と向き合う極歯が周方向に並んで形成された磁性体を複数有するヨーク部と、
前記ヨーク部を挟んで前記磁石部とは反対側に配置され、前記磁性体に作用する磁界を通電により形成するコイルを複数有する電磁部と、
前記磁石部の中心部と前記ヨーク部の中心部とを周方向へ回転可能に支持し、前記電磁部を位置固定するケース部と、
軸方向において向き合う前記磁石部の外周部と前記ヨーク部の外周部との一方から他方へ向かって突出する第一凸部と、
軸方向において向き合う前記ヨーク部の外周部と前記電磁部の外周部との一方から他方へ向かって突出する第二凸部と、
を備えることを特徴とするステッピングモータ。 - 前記磁石部を前記ヨーク部へ向かって付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項14に記載のステッピングモータ。
- 前記第一凸部は、前記磁石部の前記外周部及び前記ヨーク部の前記外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接することを特徴とする請求項14又は15に記載のステッピングモータ。
- 前記第二凸部は、前記ヨーク部の前記外周部及び前記電磁部の前記外周部のうち突出先端側にある外周部に常時当接することを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記磁石部の前記外周部は前記磁極面の外周側に形成され、
前記ヨーク部の前記外周部は最外周の前記磁性体の外周側に形成されることを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載のステッピングモータ。 - 前記ヨーク部の前記外周部は最外周の前記磁性体の外周側に形成され、
前記電磁部の前記外周部は最外周の前記コイルの外周側に形成されることを特徴とする請求項14〜18のいずれか一項に記載のステッピングモータ。 - 前記第一凸部と前記第二凸部との少なくとも一方は非磁性材で形成されることを特徴とする請求項14〜19のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記第一凸部と前記第二凸部との少なくとも一方は突出先端に転動体を有することを特徴とする請求項14〜20のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記第一凸部と前記第二凸部との少なくとも一方は、周方向へ連続して延びる環状に形成されることを特徴とする請求項14〜21のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記第一凸部と前記第二凸部との少なくとも一方は、周方向に間隔をあけて複数形成されることを特徴とする請求項14〜22のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
- 前記第一凸部と前記第二凸部との少なくとも一方である外周側凸部の内周側に、前記外周側凸部と同一方向へ突出する内周側凸部を備えることを特徴とする請求項14〜23のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
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JP2004062713A JP2005253237A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | ステッピングモータ |
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JP2004062713A JP2005253237A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | ステッピングモータ |
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JP2004062713A Pending JP2005253237A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | ステッピングモータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166824A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Fdk Corp | ステッピングモータおよびそれを用いたアクチュエータユニット |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004062713A patent/JP2005253237A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007166824A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Fdk Corp | ステッピングモータおよびそれを用いたアクチュエータユニット |
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