JP5029889B2 - 電磁連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁作用により主動側から従動側にトルクを伝達・遮断する電磁連結装置に関する。
従来より、動力源である主動側から従動側にトルクを伝達・遮断するために電磁連結装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
電磁連結装置は、軸に固定されたロータと、このロータに対向配置されたアマチュアと、磁束を発生させるコイルとを備えたものが一般的である。そして、コイルに通電し、そのコイルから発生した磁束によってロータにアマチュアを吸着させ、又は、通電を解除して、ロータとアマチュアとを離隔させることにより、トルクの伝達・遮断を行うようになっている。
ここで、伝達するトルクをなるべく大きくするために、以下のような構成が考えられる。すなわち、コイルへの通電時に、ロータとアマチュアとの各摩擦面のうち外縁部のみを接触させ、それ以外の内方領域を接触させないようにする。つまり、通電時のそれぞれの内方領域同士の間にはギャップ(クリアランス)を設けることにより、トルク半径をなるべく大きくする。これにより、全体のトルクを増大させることができる。
特開2004−52985号公報
しかしながら、上記のような構成では、ロータ又はアマチュアの製造誤差などによって、コイルへの通電時に、それぞれの内方領域が接触してしまうという問題がある。それぞれの内方領域が接触してしまうと、全体のトルク半径が小さくなってしまい、トルクが減少してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成により、なるべく大きなトルクを得ることができる電磁連結装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、互いに対向配置された対向面をそれぞれ有するロータ及びアマチュアと、
所定値の電流が印加されることにより、前記ロータの対向面の外縁部と前記アマチュアの対向面の外縁部とを互いに吸着させるとともに、前記ロータの対向面のうち前記外縁部よりも内方の領域を前記アマチュア側に撓ませるための磁束を発生させるコイルとを備え、前記ロータの円板状をなす対向面は、前記外縁部と、前記外縁部よりも径方向内方側に形成され且つ前記外縁部の先端面に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した中間領域と、前記中間領域よりも径方向内方側に形成され且つ前記中間領域に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した内周領域とを備え、
前記ロータは、前記コイルに所定の電流を流して前記アマチュアの対向面との間に吸引力を生じさせた場合に前記中間領域及び前記内周領域からなる内方領域が前記アマチュア側に撓んで弾性変形可能な弾性を有するものであり、
前記コイルに所定の電流を流したときに前記アマチュアの対向面に最も近付けられ且つ前記アマチュアの対向面に接触していない状態に撓んだ前記内方領域のうち前記中間領域の径方向内方側の縁部及び前記内周領域の径方向内方側の縁部を通る直線から逆算可能であり、且つ通電を止めて前記内方領域の復元力により撓みが解除されて前記直線上の位置から元に戻った内方領域の位置を示す前記ロータの撓み曲線に、前記コイルに通電していない状態における前記中間領域の径方向内方側の縁部及び前記内周領域の径方向内方側の縁部を一致させていることを特徴とする。
この発明においては、コイルに所定値の電流が印加されると、磁束が発生し、この磁束によって、ロータとアマチュアとの外縁部同士が吸着し、ロータの対向面の内方の領域が、アマチュア側に撓む。
ロータの対向面の内方の領域は、あらかじめロータの撓み曲線に沿って配置されていることから、それぞれの対向面同士を接触させないようにすることができる。
また、本発明は、互いに対向配置された対向面をそれぞれ有するロータ及びアマチュアと、所定値の電流が印加されることにより、前記ロータの対向面の外縁部と前記アマチュアの対向面の外縁部とを互いに吸着させるとともに、前記アマチュアの対向面のうち前記外縁部よりも内方の領域を前記ロータ側に撓ませるための磁束を発生させるコイルとを備え、前記ロータの円板状をなす対向面は、前記外縁部と、前記外縁部よりも径方向内方側に形成され且つ前記外縁部の先端面に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した中間領域と、前記中間領域よりも径方向内方側に形成され且つ前記中間領域に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した内周領域とを備えたものであり、
前記コイルに所定の電流を流したときに弾性変形可能な前記アマチュアが前記ロータ側に撓んだ前記アマチュアの対向面の位置を示す撓み曲線から前記ロータ側に所定の間隔を空けて配される前記アマチュアの撓み曲線に、前記中間領域の径方向内方側の縁部及び前記内周領域の径方向内方側の縁部を一致させていることを特徴とする。
この発明においては、コイルに所定値の電流が印加されると、磁束が発生し、この磁束によって、ロータとアマチュアとの外縁部同士が吸着し、アマチュアの対向面の内方の領域が、ロータ側に撓む。
ロータの対向面の内方の領域は、あらかじめアマチュアの撓み曲線に沿って配置されていることから、それぞれの対向面同士を接触させないようにすることができる。
また、本発明は、前記ロータの対向面の内方の領域に、前記磁束を遮断するロータ側磁束遮断部が、前記ロータの周方向に複数設けられ、かつ前記ロータの径方向に複数設けられており、前記アマチュアの対向面の内方の領域に、前記磁束を遮断するアマチュア側磁束遮断部が周方向に複数設けられており、前記ロータ側磁束遮断部と前記アマチュア側磁束遮断部とが、前記径方向に交互に配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、ロータ側磁束遮断部とアマチュア側磁束遮断部とが、径方向に交互に配置されていることから、ロータとアマチュアとの径方向に磁束を交互に通すことができ、ロータとアマチュアとの間の吸着力を増大させることができる。
また、本発明は、前記磁束によって前記外縁部同士が吸着されたときに、前記ロータの対向面と前記アマチュアの対向面との間隔が、前記径方向の全長にわたって等しくなることを特徴とする。
この発明によれば、ロータの対向面とアマチュアの対向面との間隔が、前記径方向の全長にわたって等しくなることから、最大限のトルクを発生させることができる。
本発明によれば、コイルへの通電時に、それぞれの対向面同士を接触させないようにすることができることから、簡易な構成によって、より大きなトルクを容易に得ることができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態における電磁連結装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態として電磁連結装置を電磁クラッチに適用した例を示したものであり、軸線の半分側のみを示した断面図である。
図1に示すように、電磁クラッチ1は、略円筒状に形成された固定部2と、この固定部2に対して回転可能に支持されたロータ3と、略円板状のアマチュア4とを備えている。
これら固定部2、ロータ3及びアマチュア4は、磁性部材からなっている。
固定部2には、周方向の全長にわたって延び、後端から先端に向けて没する凹部7が形成されている。凹部7には、通電されることにより起磁力を発生させるコイル8が設けられている。
また、ロータ3は、円板状の基盤部12を備えている。基盤部12の外縁部18には、その外縁部18の全周から立ち上げられた側壁部13が設けられている。基盤部12の中心部には、側壁部13に対して平行に延ばされた円筒状の軸部14が設けられている。このロータ3は、軸部14が固定部2の筒孔2aに挿通されることにより、固定部2に対して、軸部14の長さ方向に延びる軸線Lを中心として回転可能に支持されている。
また、図2に示すように、基盤部12のうち、外縁部18よりも径方向の内方側(軸心側、中心側)の内方領域23に、基盤部12の周方向に沿って延ばされた外周長孔(ロータ側磁束遮断部)19及び内周長孔(ロータ側磁束遮断部)20が形成されている。外周長孔19は、径方向外方側(外縁部18側)に形成されており、内周長孔20は、径方向内方側(軸心側、軸部14側)に形成されている。また、外周長孔19及び内周長孔20は、周方向に均等間隔を空けて三つ形成されている。さらに、外周長孔19と内周長孔20とは、周方向に交互にずらして配置されている。すなわち、外周長孔19同士の周方向の間に設けられた連結領域19aと、内周長孔20同士の周方向の間に設けられた連結領域20aとは、基盤部12の径方向に延びる直線上に配置されておらず、周方向にずらされている。さらには、連結領域20aは、外周長孔19の周方向の中心部に対向する位置に配されている。
なお、基盤部12のうち、径方向における外周長孔19と内周長孔20との間の領域を中間領域33とし、径方向における軸部14の外周面と内周長孔20との間の領域を内周領域34というものとする。
また、図1に示すように、アマチュア4の一方の主面(対向面)4aは、ロータ3の底面(対向面)3aに対向配置されており、アマチュア4は、ロータ3に対して、軸線L方向に接近、離隔する方向に移動可能に支持されている。なお、アマチュア4には、不図示の付勢部材が取り付けられており、アマチュア4は、ロータ3に対して離隔する方向に常に付勢されている。そのため、コイル8に通電していない自然状態においては、アマチュア4は、ロータ3に接触していない状態になる。なお、付勢部材はなくてもよい。
また、図3に示すように、アマチュア4の中心部には、円形の開口部28が形成されている。またアマチュア4の外縁部25より径方向の内方側(中心側)の内方領域30には、アマチュア4の周方向に沿って延ばされたアマチュア側長孔(アマチュア側磁束遮断部)29が形成されている。アマチュア側長孔29は、周方向に均等間隔を空けて六つ形成されている。
このような構成のもと、一方の主面4aと底面3aとを対向配置させて、アマチュア4とロータ3とを互いに同軸上に配すると、図4に示すように、外周長孔19、アマチュア側長孔29及び内周長孔20が、アマチュア4及びロータ3の径方向に交互にかつ重ならないように配されるようになっている。すなわち、径方向外方から内方に向かって、外周長孔19、アマチュア側長孔29、内周長孔20の順に配されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、図1に示すように、ロータ3の底面3a側の外縁部18が軸線L方向に沿って突出している。そして、コイル8に通電していない状態において、内方領域23は、底面3a側の外縁部18の先端面21に対して、固定部2側に没している。さらに、底面3aの内方領域23は、径方向内方に向かうにしたがって、より深く没している。すなわち、中間領域33は、先端面21に対して、固定部2側に没しており、内周領域34は、中間領域33に対して固定部2側に没している。つまり、コイル8に通電していない状態で、先端面21と一方の主面4aとの間の軸線L方向の距離寸法d1は、中間領域33と一方の主面4aとの間の軸線L方向の距離寸法d2よりも小さくなっており、この距離寸法d2は、内周領域34と一方の主面4aとの間の軸線L方向の距離寸法d3よりも小さくなっている。
さらに、基盤部12は、コイル8に所定の電流を流して底面3aと一方の主面4aとの間に吸引力を生じさせると、内方領域23がアマチュア4側に撓む(弾性変形する)ような弾性を有している。そして、中間領域33及び内周領域34は、ロータ3の撓み曲線R1に沿って配置されている。
なお、図1及び図5において、直線R2は、上記のように、所定の電流を流したときに、内方領域23が一方の主面4aに最も近づけられ、かつ一方の主面4aに接触していない状態に撓んだときの位置を示す直線である。一方、撓み曲線R1は、直線R2上の位置から、通電を止めて基盤部12の復元力により撓みが解除されて内方領域23が元に戻ったときの位置を示す曲線である。つまり、撓み曲線R1は、ロータ3及びアマチュア4の形状、材質、硬さやコイル8に流す電流の大きさなどを考慮して、直線R2から逆算することができる。
すなわち、中間領域33及び内周領域34は、コイル8に所定の電流を流したときに、一方の主面4aに最も近づけられ、かつ一方の主面4aに接触しない直線R2上の位置に配されるように、あらかじめ逆算された撓み曲線R1上に配置されるものである。
次に、このように構成された本実施形態における電磁クラッチ1の作用について説明する。
まず、主動機器を駆動し、ロータ3を軸線Lを中心として回転させる。このときには、従動機器側に連結されるアマチュア4は、ロータ3に接触していないため、主動機器からのトルクは、従動機器側に伝達されない。
この状態から、コイル8に所定の電流を流すと、コイル8によって起磁力が発生する。そのため、コイル8回りに磁束が生じる。図6において、符号Mは、その磁束のループを示すものである。
その磁束について図6に基づいて説明する。
磁束は、例えば固定部2の開始点S1からロータ3の側壁部13、基盤部12へと通っていく。基盤部12では、外周長孔19によって径方向内方の磁気抵抗が高くなっているため、磁束はアマチュア4へと伝わる。この磁束は、アマチュア4から径方向内方に向けて進んでいくが、アマチュア側長孔29が設けられていることから、アマチュア側長孔29の手前の地点S2で、ロータ3側に折れて中間領域33へと伝わる。中間領域33では、磁束は径方向内方に向かうが、内周長孔20が設けられていることから、内周長孔20の手前の地点S3でアマチュア4側に折れて再度アマチュア4へと伝わる。そして、磁束は、アマチュア4から径方向内方に向かい、アマチュア4の内縁部から底面3aの内縁部S4へと伝わる。さらに、内縁部S4から軸部14を通って、固定部2のポイントS5へと伝わる。それから、固定部2内を進んで開始点S1に戻る。これにより磁束ループMとなる。
そして、底面3aと一方の主面4aとの間であって、磁束の通る空間が磁極となる。すなわち、径方向外方から内方にむかって、第一磁極M1、第二磁極M2、第三磁極M3及び第四磁極M4が形成される。これにより、底面3aと一方の主面4aとの間に吸引力が生じる。そのため、図7に示すように、不図示の付勢部材の付勢力に抗してアマチュア4がロータ3側に軸線L方向に移動する。底面3aでは外縁部18が突出していることから、一方の主面4aの外縁部25が先端面21に、あるタイミングで接触する。これにより、ロータ3とアマチュア4とがロックされ、アマチュア4が軸線Lを中心として回転する。そして、このアマチュア4の回転によるトルクが従動機器に伝達される。
一方、コイル8への通電を止めると、磁束がなくなり、ロータ3とアマチュア4とのロックが解除される。そのため、アマチュア4は、付勢部材の付勢力により、ロータ3から離間する方向に移動し、これにより、主動機器からのトルクが遮断される。
このように、コイル8への通電をオン、オフすることによって、主動機器から従動機器へのトルクの伝達・遮断が行われる。
なお、付勢部材がない場合、コイル8への通電を止めると、ロータ3とアマチュア4とのロックが解除され、互いの一部が接していたとしても、主動機器からのトルクは伝達されず、駆動側のみ回転する。これにより、主動機器からのトルクが遮断される。
本実施形態においては、コイル8に所定の電流を流すと、磁束による吸引力により、アマチュア4がロータ3の外縁部18に接触し、さらに、基盤部12が弾性を有することから、ロータ3の内方領域23がアマチュア4に向けて撓む。このとき、中間領域33及び内周領域34は、あらかじめ撓み曲線R1に沿って配置されていることから、図5に示すように、直線R2に沿って配される。すなわち、中間領域33及び内周領域34は、アマチュア4の一方の主面4aに最も近づいて、かつ一方の主面4aに接触しない状態となる。
そのため、軸線Lから、ロータ3とアマチュア4との接触点(外縁部18,25同士の接触点)までの径寸法(トルク半径)が、最大となり、全体のトルクが増大する。
ここで、電磁クラッチを、付加電圧が変動するシステムで使用した場合、過電圧時に所定の電流以上の電流がコイルに流れるおそれがある。この場合、電磁クラッチに過大な負荷がかかってしまう。
本実施形態における電磁クラッチ1では、所定の電流以上の電流がコイル8に流れると、吸引力が増大し、底面3aと一方の主面4aとが接触する。
トルク半径は、軸線Lから底面3aと一方の主面4aとの接触点によって決まることから、吸引力が増大すると、底面3aと一方の主面4aとが径方向内方において接触していき、そのため全体のトルク半径が減少する。
したがって、伝達トルクを減少させることができ、トルク制限をかけることができる。
以上より、本実施形態における電磁クラッチ1によれば、底面3aの内方領域23を撓み曲線R1に沿って配置することにより、コイル8への通電時において、内方領域23をアマチュア4の一方の主面4aに近づけて、かつ一方の主面4aに接触させない状態にすることができる。そのため、簡易な構成によって、より大きなトルクを容易に得ることができる。
また、外周長孔19、内周長孔20及びアマチュア側長孔29が径方向に交互に配置されていることから、ロータ3からアマチュア4にわたるループを確実に作ることができるだけでなく、径方向の全体にわたって吸引力を増大させることができる。
さらに、所定の電流以上の電流がコイル8に流れても、トルク制限をかけることができることから、電磁クラッチ1や従動機器を保護することができ、それらの耐久性を向上させることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8及び図9は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図8及び図9において、図1から図7に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
本実施形態におけるアマチュア4は、コイル8への通電時に、先端面21と一方の主面4aとが接触するとともに、アマチュア4がロータ3側に撓むような弾性を有している。そして、底面3aの中間領域33及び内周領域34は、アマチュア4の撓み曲線R3に沿って配置されている。撓み曲線R3は、図9に示すように、コイル8に所定の電流を流し、アマチュア4がロータ3側に撓んだときのアマチュア4の位置を示す撓み曲線R4から所定の間隔を空けて配される曲線である。すなわち、撓み曲線R3は、アマチュア4の形状、材質、硬さやコイル8に流す電流の大きさなどを考慮して、撓み曲線R4に基づいて決められたものである。
このように、中間領域33及び内周領域34が、あらかじめ撓み曲線R3に沿って配置されていることから、上記通電時に、一方の主面4aは、底面3aに最も近づき、かつ接触しない状態になる。
以上より、本実施形態における電磁クラッチ1によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態において、外周長孔19、内周長孔20及びアマチュア側長孔29の周方向及び径方向の数や位置は、適宜変更可能である。
また、中間領域33及び内周領域34の表面を、軸線Lに直交する方向に延在させているが、これに限ることはなく、撓み曲線R1,R3に沿って、傾斜をつけてもよい。これによって、通電時に、中間領域33及び内周領域34と一方の主面4aとの間の距離寸法(間隔)を径方向の全長にわたって等しくすることができる。そのため、最大限のトルクを発生させることができる。
また、電磁連結装置として電磁クラッチ1を例に挙げて説明したが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、電磁連結装置として電磁ブレーキなどにも適用可能である。
また、主動機器とロータ3とが連結され、従動機器とアマチュア4とが連結されるとしたが、これに限ることはなく、主動機器と従動機器とを逆に設けてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る電磁クラッチの第1の実施形態を示す図であって、電磁クラッチを軸線方向に破断し、軸線の半分側を示す断面図である。 図1のロータを拡大して示す平面図である。 図1のアマチュアを拡大して示す平面図である。 図1のロータとアマチュアとを重ねた様子を拡大して示す平面図である。 図1のロータがアマチュア側に撓んだ様子を示す説明図である。 図1の固定部、ロータ及びアマチュアを通る磁束のループを示す説明図である。 図6のアマチュアがロータ側に移動し、ロータがアマチュア側に撓んだ様子を示す説明図である。 本発明に係る電磁クラッチの第2の実施形態を示す図であって、図1と対応する部分を示す断面図である。 図8のアマチュアがロータ側に移動してロータ側に撓んだ様子を示す説明図である。
符号の説明
1 電磁クラッチ(電磁連結装置)
3 ロータ
3a 底面(対向面)
4 アマチュア
4a 一方の主面(対向面)
8 コイル
19 外周長孔(ロータ側磁束遮断部)
20 内周長孔(ロータ側磁束遮断部)
29 アマチュア側長孔(アマチュア側磁束遮断部)
R1,R3 撓み曲線

Claims (3)

  1. 互いに対向配置された対向面をそれぞれ有するロータ及びアマチュアと、
    所定値の電流が印加されることにより、前記ロータの対向面の外縁部と前記アマチュアの対向面の外縁部とを互いに吸着させるとともに、前記ロータの対向面のうち前記外縁部よりも内方の領域を前記アマチュア側に撓ませるための磁束を発生させるコイルとを備え、
    前記ロータの円板状をなす対向面は、前記外縁部と、前記外縁部よりも径方向内方側に形成され且つ前記外縁部の先端面に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した中間領域と、前記中間領域よりも径方向内方側に形成され且つ前記中間領域に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した内周領域とを備え、
    前記ロータは、前記コイルに所定の電流を流して前記アマチュアの対向面との間に吸引力を生じさせた場合に前記中間領域及び前記内周領域からなる内方領域が前記アマチュア側に撓んで弾性変形可能な弾性を有するものであり、
    前記コイルに所定の電流を流したときに前記アマチュアの対向面に最も近付けられ且つ前記アマチュアの対向面に接触していない状態に撓んだ前記内方領域のうち前記中間領域の径方向内方側の縁部及び前記内周領域の径方向内方側の縁部を通る直線から逆算可能であり、且つ通電を止めて前記内方領域の復元力により撓みが解除されて前記直線上の位置から元に戻った内方領域の位置を示す前記ロータの撓み曲線に、前記コイルに通電していない状態における前記中間領域の径方向内方側の縁部及び前記内周領域の径方向内方側の縁部を一致させていることを特徴とする電磁連結装置。
  2. 互いに対向配置された対向面をそれぞれ有するロータ及びアマチュアと、
    所定値の電流が印加されることにより、前記ロータの対向面の外縁部と前記アマチュアの対向面の外縁部とを互いに吸着させるとともに、前記アマチュアの対向面のうち前記外縁部よりも内方の領域を前記ロータ側に撓ませるための磁束を発生させるコイルとを備え、
    前記ロータの円板状をなす対向面は、前記外縁部と、前記外縁部よりも径方向内方側に形成され且つ前記外縁部の先端面に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した中間領域と、前記中間領域よりも径方向内方側に形成され且つ前記中間領域に対して前記アマチュアの対向面側から離間する側に没した内周領域とを備えたものであり、
    前記コイルに所定の電流を流したときに弾性変形可能な前記アマチュアが前記ロータ側に撓んだ前記アマチュアの対向面の位置を示す撓み曲線から前記ロータ側に所定の間隔を空けて配される前記アーマチュアの撓み曲線に、前記中間領域の径方向内方側の縁部及び前記内周領域の径方向内方側の縁部を一致させていることを特徴とする電磁連結装置。
  3. 前記ロータの対向面の内方の領域に、前記磁束を遮断するロータ側磁束遮断部が、前記ロータの周方向に複数設けられ、かつ前記ロータの径方向に複数設けられており、
    前記アマチュアの対向面の内方の領域に、前記磁束を遮断するアマチュア側磁束遮断部が周方向に複数設けられており、
    前記ロータ側磁束遮断部と前記アマチュア側磁束遮断部とが、前記径方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁連結装置。
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