JP2005252258A - 圧電カンチレバー圧力センサアレイを作成する方法 - Google Patents

圧電カンチレバー圧力センサアレイを作成する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確で感度が高く、サイズもコンパクトで、小さな入力しか必要とせず、低コストで製造できる指紋識別装置を提供する。
【解決手段】 圧電カンチレバーセンサアレイ(300)を作成する方法は、基板(120)、弾性層(410)、第1の電極層(408)、圧電層(406)、第2の電極層(404)を含む層構造(180)を形成することと、層構造内に圧電カンチレバー(150)を画成することと、第1の電極層にYライン(304)を画成することと、Xライン(302)を形成することと、各圧電カンチレバーの下にキャビティ(130)を作成することとを含む。
【選択図】 図1A

Description

技術分野は圧力センサであり、より具体的には、圧電カンチレバー圧力センサである。
指紋識別には、人間の手の指先にあるうねと谷のパターンを認識することを含む。指紋画像はいくつかのタイプの方法でキャプチャすることができる。もっとも古い方法は光学スキャンである。ほとんどの光学スキャナは電化結合素子(CCD)を使用して、照明されたプラスチックまたはガラスのプラテン上に載せた指先の画像をキャプチャする。ついでCCDは画像をデジタル信号に変換する。光学指紋スキャナは信頼性が高く安価であるが、かなり大きく、小さな装置に組み込むのは容易ではない。
近年、光学技術を使用しない新しい方法が開発された。1つの方法では、キャパシタンスまたは電荷を保持する機能を有する物質を使用して、指紋画像をキャプチャする。この方法では、指の皮膚はキャパシタプレートの1つであり、微小電極がもう1つのキャパシタプレートである。キャパシタンスの値は、指の皮膚と微小電極の間の距離の関数である。指を微小電極のアレイの上に乗せると、電極から電極で測定されたキャパシタンスの変化パターンが、指の皮膚とその下にある種々の微小電極の間の距離をマッピングする。マッピングは、指先のうねと谷の構造に対応する。キャパシタンスは、微小電極アレイと同じ基板上に製造された集積回路を使用して読み出される。
少し異なる方法では、アクティブ容量センサアレイを使用して指紋画像をキャプチャする。各センサの表面は、2つの隣接するセンサプレートを含む。これらのセンサプレートは間にフリンジングキャパシタンスを生成し、この力線はセンサの表面を越えて延びる。生きた皮膚をセンサプレートの近くに置くと、皮膚は2つのプレートの間の力線と干渉し、元のフリンジングキャパシタンスとは異なる「フィードバック」キャパシタンスを生成する。指紋のうねと指紋の谷は異なるフィードバックキャパシタンスを生成するため、全指紋画像は、各センサからのフィードバックキャパシタンスに基づいてアレイによってキャプチャすることができる。しかし、キャパシタンスセンサは、電場と静電放電(ESD)の影響を受けやすい。また、キャパシタンスセンサはぬれた指では機能しない。さらに、シリコンベースのセンサチップは大きな入力(約20mA)を必要とし、製造コストも高い。
別の方法では熱スキャナを使用して、うねと、谷にとらわれた空気の間の温度差を測定する。スキャナは典型的には、熱電気センサのアレイを使用して温度差をキャプチャする。センサ内で生成される電荷はこのセンサが受ける温度変化に依存し、センサアレイ上の温度場の表現が得られる。この温度場は指の構造に直接関連する。指を最初に熱スキャナに置いたときには、指と、アレイのセンサの間の温度差は通常は十分大きいので測定可能であり、画像が生成される。しかし、10分の1秒未満で指とセンサの温度が等しくなってしまい、温度の変化を定期的にリフレッシュしないと、指紋を表す電荷パターンはすぐに消えてしまう。
さらに別の方法では、圧力センサを使用して指紋のうねと谷とを検出する。センサは、典型的には、2つの電極の間に挟まれた圧縮性の誘電層を含む。圧力を上の電極に加えると電極間の距離が変化し、この構造に伴うキャパシタンスが変化する。加えられた圧力が高いと、センサキャパシタンスも大きくなる。このようなセンサのアレイを読み出し集積回路と組み合わせて、指紋取得に使用できる。圧力センサはまた、圧電材料で作成することもできる。特許文献1は、保護フィルムでカバーされたロッド状の圧電圧力センサのアレイを含む圧電フィルム指紋スキャナを記述している。指をアレイに接触させると、圧力を受けた圧力センサのインピーダンスが変化する。指紋のうねは最も高い圧力ポイントに対応し、指紋の谷に関連するポイントには小さな圧力が加わる。指紋のうねと谷の間の遷移領域に関しては一定範囲の中間圧力が読み出される。インピーダンスのパターンは変化し、インピーダンス検出回路がこれを記録して指紋構造の表現を提供する。圧力感知方法は、ぬれた指でも良好に認識し、ESDの影響を受けることはない。しかし、圧力ベースの検出方法の大きな問題は、センサ感度が低いことである。バックグラウンドノイズより大きな信号を生成するためには、センサに所定の圧力を加えなければならない。この閾値圧力に達するために、指をスキャナに対して強く押し付けなければならず、うねと谷が圧力で平らになってしまい、指紋の表現が不正確になる可能性がある。
米国特許出願第20020053857号
したがって、正確で感度が高く、サイズもコンパクトで、小さな入力しか必要とせず、低コストで製造できる指紋識別装置に対するニーズが依然として存在する。
圧電カンチレバー圧力センサアレイを作成する方法を開示する。本方法は、基板、弾性層、第1の電極層、圧電層、第2の電極層を含む層構造を形成することと、層構造の中に圧電カンチレバーを画成することと、第1の電極層の中にYラインを画成することと、Xラインを形成することと、各圧電カンチレバーの下にキャビティを作成することとを含む。
本方法によって作成された圧電カンチレバー圧力センサアレイは、指紋識別装置を含む種々の用途で使用することができる。
詳細な説明では次の図面を参照するが、図面の中では同様な数字は同様な要素を指す。
図1は、休止状態の、圧電カンチレバー圧力センサ100の第1の実施形態を示す。圧電カンチレバー圧力センサ100は、ベース部152とビーム部154とを有する圧電カンチレバー150と、ゲート接点161とドレーン接点163とソース接点165とを有するアクセストランジスタ160とを含む。圧電カンチレバー150はさらに、上から下に向かって、上の電極104、圧電素子106、下の電極108、弾性素子110を含む。電極104と108は、圧電素子106に電気結合する。下の電極108もアクセストランジスタ160のドレーン接点163に接続する。圧電カンチレバー150のベース部152は基板120によって支持され、圧電カンチレバー150のビーム部154はキャビティ130の上にぶら下がっている。
この第1の実施形態では、圧電素子106と弾性素子110は、対称的な圧電バイモルフ、すなわち、圧電素子と非圧電素子とを有する二層構造を形成する。バイモルフが曲がると、1つの素子は伸び、引張応力を受けるが、他の素子は縮まり、圧縮圧力を受ける。休止状態、すなわち圧電カンチレバー圧力センサ100のゼロ応力状態では、電極104と108の間に電圧差はない。指が圧電カンチレバー圧力センサ100に触れると、指のうねと圧電カンチレバー150のビーム部154の間の直接接触(図1Bの矢印Aで示す)により、圧電カンチレバー150のビーム部154がゆがむ。これにより、圧電素子106に引張応力が生じ、弾性素子110に圧縮応力が生じる。圧電素子106の応力に比例して、電極104と108の間に出力電圧Vが生成される。弾性素子110は圧電カンチレバー150における応力の中立軸140をオフセットするので、圧電効果によって生成された変形が圧電素子106の出力電圧に変換される。典型的には、圧電カンチレバー圧力センサ100は、典型的な指の接触で、100mVから1.0Vの範囲の電圧を生成することができる。圧電カンチレバー150の数学モデルに関する詳細な説明は、たとえば、1997年、IEEE J.Microelectromech.Syst. 6:266−270の、DeVoeとPisanoによる「圧電カンチレバーマイクロアクチュエータのモデリングと最適な設計」にある。同論文は参照により本明細書に組み込まれている。
基板120の材料は、任意のエッチング可能な材料である。基板120の材料はさらに、熱安定性、化学的不活性、特定の熱膨張係数、コストに基づいて選択される。一実施形態では、基板の材料はガラスである。ガラスの例は、ホウケイ酸ガラス、セラミックガラス、石英ガラス、溶融石英ガラス、ソーダ石灰ガラスを含むが、これらに限定されるものではない。基板120の厚さは、基板材料と製造工程に依存して変わりうる。一実施形態では、基板120の材料はホウケイ酸ガラスであり、基板は約0.5mmから約1mmの厚さを有する。この開示では、圧電カンチレバー150が上に配置される基板120の主な表面は、基板の上面と呼び、上面に向き合う基板の主な面は下面と呼ぶ。
圧電素子106の材料は、圧電材料である。圧電材料の例は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、マグネシウムニオブ酸鉛−ジルコン酸チタン酸鉛(PMN−PZT)、ジルコン酸ニオブ酸鉛−ジルコン酸チタン酸鉛(PZN−PZT)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)などを含むが、これらに限定されるものではない。圧電素子106の厚さは圧電材料と、特定の用途の特定の要件に依存する。一実施形態では、圧電素子106は、約0.5μmから約1μmの厚さを有し、PZTを含み、ジルコニウムとチタンのモル比は約0.4から約0.6である。
電極104、108、112は、典型的には、1つまたは複数の、導電材料の薄い層で構成される。電極の厚さは典型的には20nmから200nmの範囲である。一実施形態では、電極104、108、112のうち少なくとも1つが金、銀、プラチナ、パラジウム、銅、アルミニウムなどの金属か、または、これらの金属のうち1つまたは複数を含む合金の、1つまたは複数の層を含む。別の実施形態では、上の電極104はプラチナを含み、下の電極108はプラチナの層とチタンまたは酸化チタン(TiOx)の層を含む。
弾性素子110は典型的にはシリコンベースの材料を含む。この例には、シリコン、多結晶シリコン(ポリシリコン)、窒化珪素(SiNx)を含むが、これらに限定されるものではない。弾性素子110の厚さは、典型的には0.2μmから1μmの範囲である。一実施形態では、弾性素子110はシリコンまたは窒化珪素を含み、約0.3μmから約0.7μmの厚さを有する。
本明紬書に記述されるすべての実施形態において、圧電カンチレバーのビーム部、たとえば、圧電カンチレバー150のビーム部154は、指からの圧力を受けて測定可能な電圧を生成するために充分に大きなゆがみを形成する剛性を有するように設計される。典型的には、個人の指が指紋センサの表面に加える負荷は、約100gから500gの範囲である。指紋センサの表面は大きさが約15mm×15mmである。指紋センサが、50μmの標準ピッチ(すなわち2つの隣同士のセンサ間の距離)を伴う圧電カンチレバー圧力センサのアレイを有していると仮定すると、指紋領域には合計で9万のセンサがあることになる。50μmの標準ピッチは連邦捜査局が指定する少なくとも1インチあたり500ドット(dpi)に対応する。第1のオーダの推定として、指紋のうねの面積は指紋の谷の面積と等しいと仮定する。すると、約4万5千のセンサが指紋から受ける負荷を支えることになる。控えめに考えて指紋から加えられた負荷が90gと仮定すると、圧電カンチレバー150の各ビーム部154は、約2mgの負荷を支えることになる。ビームは、最大で50μm×50μmのアレイピッチの大きさの中にフィットする必要があるので、圧電カンチレバー150のビーム部154の長さと幅は、アレイピッチよりも小さくなければならない。ビーム材の長さ、幅、厚さ、ヤング係数に基づいて、所与の負荷を受けた圧電カンチレバー150のビーム部154の可能なゆがみと、ゆがみから生成される電圧を決定することができる。一実施形態では、圧電カンチレバー150は、指からの通常の圧力を受けると、500mVから1000mVの範囲の最大電圧を生成することができる。
圧電カンチレバー150の下のキャビティ130は充分に深く、カンチレバー150の最大のゆがみを可能にする。図1Aと図1Bに示す第1の実施形態では、キャビティ130は基板120の厚さを貫通し、基板120の底面からエッチングすることによって形成される。
図1Cは圧電カンチレバー圧力センサ100の第2の実施形態を示す。ここでは、キャビティ130は、基板120の上面から基板の中に伸びる。典型的には、この実施形態ではキャビティ130は、基板120の底面まで貫通するわけではない。この実施形態では、解放穴503が圧電カンチレバーのビーム部154の厚さ方向に貫通する。解放穴により、基板の上面からキャビティ130をエッチングし、圧電カンチレバーのビーム部154を基板から解放することができる。
図1Dは、圧電カンチレバー圧力センサ100の第3の実施形態を示す。ここでは、弾性素子110は台座111を画成する形になっており、台座111は、圧電カンチレバー150のビーム部の基板に面した表面と、基板120の主な面に間をあける。この実施形態では、キャビティ130は、ビーム部154の基板に面した面と、基板120の上面の間に配置される。弾性素子は犠牲メサの補助で形成される。これについては後述する。
図1Cと図1Dに示された第2と第3の実施形態は、他の点では図1Aと図1Bに示された第1の実施形態と同様であるので、ここでは詳細には説明しない。これらの3つの実施形態を製造するために使用することのできる、例としての方法を次に説明する。
図2は、圧電カンチレバー200が対称的な圧電バイモルフを組み込んだ、圧電カンチレバー圧力センサの第4の実施形態を示す。圧電カンチレバー圧力センサ200は、図1Aと図1Bを参照して上述した、庄電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態に基づく。図1Cと図1Dを参照して上述した、圧電カンチレバー圧力センサの第2と第3の実施形態はそれぞれ、同様に修正して、対称的な圧電バイモルフを組み込むことができる。
圧電カンチレバー圧力センサ200は、ベース部252とビーム部254とを有する圧電カンチレバー250と、ゲート接点161とドレーン接点163とソース接点165とを有するアクセストランジスタ160とを含む。圧電カンチレバー250は対称的な圧電バイモルフを組み込んでおり、圧電バイモルフは上から下に向けて、上の電極104、圧電素子106、中間の電極112、追加の圧電素子107、下の電極108を含む。これらはすべて基板120によって支持される。電極104と112は、圧電素子106に電気結合される。電極112と104は、圧電素子107に電気結合される。下の電極108はアクセストランジスタ160のドレーン接点163に接続される。
この第4の実施形態では、圧電素子106と107とそれぞれの電極は対称的な圧電バイモルフを形成し、指の圧力に応答して測定可能な出力電圧を生成する。バイモルフ構造が曲がると圧電素子106は伸び、引張応力を受けるが、圧電素子107は収縮し、圧縮応力を受ける。
図3Aは、2×2のマトリクスに並んだ4つの圧電カンチレバー圧力センサを含む圧電カンチレバー圧力センサアレイ300の非常に簡単な例を示す。示された例では、圧電カンチレバー圧力センサは、図1Aと図1Bを参照して上述した圧電カンチレバー圧力センサ100の第1の実施形態である。しかし、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300は、上記の圧電カンチレバー圧力センサ実施形態のうち任意の実施形態を組み込むことができる。圧電カンチレバー圧力センサ100は、X軸接触ライン(Xライン)302とY軸接触ライン(Yライン)304のグリッドに接続する。各ライン302または304は、露出したX接触パッド(Xパッド)306またはY接触パッド(Yパッド)308にそれぞれ接続する。具体的には、アレイの各行にある圧電カンチレバー圧力センサ100の上の電極は、それぞれXラインに接続し、アレイの各列の圧電カンチレバー圧力センサ100のアクセストランジスタ160のゲートは、それぞれYラインに接続する。さらに、アレイの各列の中の圧電カンチレバー圧力センサ100のアクセストランジスタ160のソースは、それぞれの基準電圧接触ライン(基準ライン)312に接続する。基準ライン312は、露出した基準電圧接触パッド(基準パッド)310に接続する。典型的には、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300は、50μmのピッチと、300×300または256×260のアレイサイズを有する。
圧電カンチレバー圧力センサアレイ300の中の各圧電カンチレバー圧力センサ100の状態は、アクセストランジスタ160によって読み取られる。図1Aに示すようにアクセストランジスタ160は圧電カンチレバー150に接続し、典型的には各圧電カンチレバー150のベース部152に隣接して配置される。図3Bと図3Cに示すように、アクセストランジスタ160のゲート接点161はYラインに接続し、アクセストランジスタ160のドレーン接点163は圧電カンチレバー150の下の電極108に接続し、アクセストランジスタ160のソース接点165は図3Aに示された基準ライン312によって基準電圧Vrefに接続する。圧電カンチレバー150は、Yラインに作動信号を供給し、Xライン上で圧電カンチレバー150が出力する電圧信号を検出することによって、アクセストランジスタ160を介してアクセスする。アクセス信号によりアクセストランジスタ160は、下の電極108を、基準パッド310に印加された典型的にはグランドである基準電圧に接続する。指紋のうねによって曲げられた圧電カンチレバー150はオン状態ということができる。オン状態の圧電カンチレバー150は、圧電カンチレバー圧力センサ100が作動信号によってアクセストランジスタ160を介してアクセスされると、典型的には500mVから1000mVの範囲である出力信号を、Xライン(図3B)に伝達する。他方、指紋の谷の下にある圧電カンチレバー150は曲がっておらず、オフ状態にあるということができる。オフ状態の圧電カンチレバー150は、電極104と108の間に電圧差を生み出さない。したがって、圧電カンチレバー圧力センサ100が、アクセストランジスタ160を介して作動信号によってアクセスされても、Xライン(図3C)には出力信号は生成されない。圧電カンチレバー圧力センサ100の典型的なキャパシタンスは0.5pFから2pFである。Xラインの寄生キャパシタンスは典型的には、1pFから5pFの範囲の間であり、Xラインの感知電流は、1μAから10μAのオーダである。Xラインの抵抗は数百オームのオーダであり、この結果、圧電カンチレバー圧力センサ100の動作が非常に高速になる。
図3Dは、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300のセンサの状態を記録する機能を有する回路400を示す。回路400の中の各圧電カンチレバー圧力センサ100は、Xライン/Yラインマトリクス内における位置に基づいて、一意的なX−Yアドレスを有する。読み出し回路170は、作動信号をYラインにシーケンシャルに送信することによってマトリクスをスキャンする。各圧電カンチレバー圧力センサ100の状態は、作動信号に対する応答に基づいて接続されるXライン上で決定される。典型的には、実際の信号と異常な電圧の変動の間を区別するために、スキャンは1秒に数百回繰り返す。2つまたは2つ以上のスキャンで検出された信号だけが読み出し回路170の作用を受ける。このような読み出し回路とスキャン機構は当業界では知られている。
指紋検出の他に、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300は、多くの他の用途にも有用である。圧電カンチレバー圧力センサアレイ300は、医療機器において軟組織内の塊を触覚的に撮像するためにも使用することができる。たとえば、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300を超音波撮像装置に使用して乳癌の三次元画像を提供することもでき、または遠隔手術における電気の「指先」として使用することもできる。圧電カンチレバー圧力センサアレイ300はまた、ナノ単位またはミクロ単位の動きを検出するためにも使用することができる。たとえば、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300は、自動車の電子部品の中ではタイヤ圧力センサまたは衝撃センサとして、また、マイクロフォンやマイクロスピーカの中では音響センサとして使用することができる。圧電カンチレバーセンサはまた、駆動電圧を印加することによって、マイクロアクチュエータやナノポジショナとしても使用することができる。
図4Aから図4F、図5Aから図5C、図6Aと図6B、図7Aから図7C、図8Aから図8C、図9Aから図9C、図10Aと図10B、図11Aと図11B、図12は、図1Aと図1Bを参照して上述した第1の実施形態による、圧電カンチレバー圧力センサ100を組み込んだ圧電カンチレバー圧力センサのアレイを製造する方法の第1の実施形態を示す。本方法によって作成される圧電カンチレバーセンサアレイは、他の点では、図3Aと図3Dを参照して上述したアレイ300と同様である。
この方法の第1の実施形態は、層構造を製造することから始まる。この層構造は次に説明する、本方法の第2の実施形態でも使用することができる。本方法の第2の実施形態は、図1Cに示された第2の実施形態による圧電カンチレバー圧力センサ100を組み込んだ圧電カンチレバー圧力センサのアレイを製造する方法である。
図4Aから図4Fは層構造180の製造を示す。層構造は、基板120の上面にあらかじめ製造されたアクセストランジスタ160を装着すること(図4A)、基準パッド310(図3A)と基準パッド(図4Aには示さない)をアクセストランジスタのソース接点165に接続する基準ライン312(図3A)を形成すること、基板120に弾性層410を蒸着させること(図4B)、弾性層410を介して各アクセストランジスタ160のゲート接点161とドレーン接点163にそれぞれ伸びる接触穴171と173を形成すること(図4C)、弾性層410上に下の電極層408を蒸着すること(図4D)、圧電層406を下の電極層408に蒸着させること(図4E)、上の電極層404を圧電層106に蒸着させること(図4F)によって製造する。
弾性層410、電極層408と404、圧電層406は、スパッタリング、化学蒸着(CVD)、プラズマCVD、物理蒸着(PVD)などのプロセスで蒸着する。接触穴171と173は、第1のマスクを使用する第1のエッチングプロセスで形成する。上記のように製造された層構造180を図4Fに示す。ついで層構造180に追加の加工を行い、圧電カンチレバー圧力センサのアレイを形成する。
上記のように、層構造180の各層の厚さは、特定の用途の特定の要件に依存する。電極層404と408のうちいずれかまたは両方も層構造であってよい。一実施形態では、基板120は厚さが約0.5mmのホウケイ酸ガラスを含み、弾性層410は厚さが約500nmの窒化珪素を含み、下の電極層408は二層構造を有して厚さ約100nmのプラチナ層と厚さ約50nmの酸化チタン層とを含み、圧電層406は、厚さ約500nmから約1000nmで、ジルコニウム/チタン比が0.4から0.6であるPZTを含み、上の電極層404は厚さが約100nmでプラチナを含む。
次に図5Aから図5Cに示すように、層構造180について第2のマスクを使用する第2のエッチングプロセスを行う。図5Aは、第2のエッチングプロセスを行う前の層構造180を示す。基板表面上の、アクセストランジスタ160、基準ライン312、基準パッド310の場所は破線で示す。第2のエッチングプロセスは、上の電極層404と圧電層406において部分的に完成した圧電カンチレバー501を画成する。一実施形態では、部分的に完成した圧電カンチレバー501は、50μmという標準のセンサピッチに一致するように、25μm×10μm(上の図)いう大きさを有する。図5Bと図5Cに示すように、第2のエッチングプロセスにより上の電極層404と圧電層406の一部が除去され、これらの層における部分的に完成した圧電カンチレバーの上の電極104と圧電素子106とが画成され、さらに、次のエッチングプロセスのために下の電極層408の一部が露出される。
第2のエッチングプロセスの後、層構造180に対して第3のマスクを使用する第3のエッチングプロセスを行う。図6Aと図6Bに示すように、第3のエッチングプロセスにより下の電極層408のマスクされていない部分が除去され、下の電極108、Yライン304とYパッド308、下の電極とそれぞれのアクセストランジスタのドレーンの間の電気接続が画成される。第3のエッチングプロセスはさらに、弾性層410のマスクされていない部分を除去して、弾性要素110を画成し、アクセストランジスタ160と、あらかじめ製造された基準パッド310と、基準線312とを露出する。これらはアクセストランジスタ160のソース接点165に接続される。Yライン304はアクセストランジスタ160のゲート接点161に接続する。Yラインのうち1本は図6Bのゲート接点161の下の金属層408の一部として示される。第3のエッチングプロセスにより、部分的に完成した圧電カンチレバー601が形成される。
次に、図7Aと図7Bに示すように、層構造180を第1の保護層114でコーティングし、ついで、第4のマスクを使用する第4のエッチングプロセスを行う。保護層114は、水素または水の浸透を防ぐ。保護層114は、酸化アルミニウムまたは他の適切な任意の材料を含む。保護層114は、スパッタリング、CVD、プラズマCVD、PVDなどのプロセスによって蒸着する。第4のエッチングプロセスにより、保護層114の中の接触開口部703が形成される。図7Aと図7Cに示すように、接触開口部703は部分的に完成した圧電カンチレバー601の上の電極104の一部を露出する。
第4のエッチングプロセスの後、図8Aと図8Bに示すように、Xライン金属層116を第1の保護層114に蒸着させる。Xライン金属層116は、スパッタリング、CVD、プラズマCVD、PVDなどのプロセスにより蒸着する。Xライン金属層116は、典型的には、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む。図8Cに示すように、Xライン金属層116は、第1の保護層114の中の接触開口部703を満たし、部分的に完成した圧電カンチレバー801の上の電極104に電気接続する。
次に、第5のマスクを使用する第5のエッチングプロセスを行い、Xライン金属層116の中でXライン302とXパッド306を画成する。図9Aから図9Cに示すように、第5のエッチングプロセスによりXライン金属層のマスクされない部分が除去され、Xライン302とXパッド306が画成され、さらに、第1の保護層114が露出する。
第5のエッチングプロセスの後に、図10Aと図10Bに示すように、スピンコーティングによって第2の保護層118を層構造180の上に蒸着させる。第2の保護層は指先とXライン302の間で直接接触を防ぐ。第2の保護層118は、熱抵抗性、薬品抵抗性、絶縁要件を満たす、任意の材料を含む。また第2の保護層118は充分に柔軟で、繰り返し変形させることができる。一実施形態では、第2の保護層118はポリイミドを含み、約2μmから7μmの厚さを有する。
第2の保護層118を蒸着させたあと、層構造180に対して第6のマスクを使用する第6のエッチングプロセスを行う。第6のエッチングプロセスは、エッチング液を基板120の下面に付着させることで行う。図11Aと図11Bに示すように、第6のエッチングプロセスにより、基板120を貫通し、完成した各圧電カンチレバー150の弾性素子110まで伸びるキャビティ130が形成される。キャビティ130の形成により、各圧電カンチレバー150のビーム部154が基板から解放され、圧電カンチレバーの製造が完了する。
次に、第7のマスクを使用する第7の最後のエッチングプロセスを行う。第7のエッチングプロセスにより第1の保護層114の一部と第2の保護層118の一部が除去され、Xパッド306、Yパッド308、基準パッド310が露出する。これを図12に示す。
図12に示すように上記の方法により、第1の実施形態による、Xライン302、Yライン304、基準ライン312に接続された圧電カンチレバー圧力センサ100を伴う圧電、カンチレバー圧力センサアレイ300が製造される。当業界で知られているように、圧電カンチレバー150、Xライン302とXパッド306、Yライン304とYパッド308、基準ライン312と基準パッド310、キャビティ130は大きさ、形状、レイアウトが、図に示された例とは異なっていてもよい。たとえば、キャビティ130の形状は円、楕円、四角形であってよい。
別法としては、圧電カンチレバー150を層構造180の中に画成し、キャビティ130にエッチングを行ってからアクセストランジスタ160を製造してもよい。アクセストランジスタ160のドレーン接点163は、メタライズ化プロセスによって圧電カンチレバー150の下の電極108に接続する。基準パッド310と基準ライン312を製造し、同じまたは別のメタライズ化プロセスによってアクセストランジスタ160のゲート接点161に接続する。アクセストランジスタ160の製造プロセスは当業界では知られている。たとえば、プロセスは、C.R.Kagan,P.Andry,Marcel Dekker(2003年、ニューヨーク)による「薄膜トランジスタ」という本の中に詳細に記述される。同出版物は参照により本明細書に組み込まれている。
図13Aと図13B、図14Aと図14B、図15Aから図15C、図16Aから図16C、図17Aから図17C、図18Aと図18B、図19Aと図19B、図20は、図1Cを参照して上述した第2の実施形態による、圧電カンチレバー圧力センサ100を組み込んだ圧電カンチレバー圧力センサのアレイを作成する方法の、上記の第2の実施形態を示す。圧電カンチレバーセンサアレイは、他の点では、図3Aと図3Dを参照して上述したアレイ300と同様である。本方法の第2の実施形態は、層構造180を使用する圧電カンチレバー圧力センサアレイを製造する。層構造180の製造は図4Aから図4Fを参照して上述されている。
この第2の実施形態は、図4Aから図4Fを参照して上述された層構造180の製造で開始する。ついで層構造180について第2のマスクを使用する第2のエッチングプロセスを行う。第2のマスクは図5Aから図5Cを参照して上述した第2のエッチングプロセスで使用されたマスクと同様だが、第2のマスクはさらに、部分的に完成した圧電カンチレバー1301の各々のビーム部154の中に解放穴503を画成する点が異なる。解放穴は後から、各ビーム部分の下のキャビティの一部のエッチングを容易にするために使用される。
図13Bに示すように、第2のエッチングプロセスにより上の電極層404と圧電層406の一部が除去され、部分的に完成した圧電カンチレバー1301の上の電極104と圧電素子106が画成され、また、上の電極層と圧電層とを貫通する解放穴503が画成される。第2のエッチングプロセスはさらに、次のエッチングプロセスのために、下の電極層408の一部を露出する。
第2のエッチングプロセスの後、層構造180に対して第3のマスクを使用する第3のエッチングプロセスを行う。図14Aと図14Bに示すように、第3のエッチングプロセスは、下の電極層408のマスクされない部分を除去し、下の電極108、Yライン304、Yパッド308、および、下の電極とそれぞれのアクセストランジスタ160のドレーンの間の電気接続を画成する。第3のエッチングプロセスはさらに、弾性層410のマスクされない部分を除去し、弾性素子110を画成し、あらかじめ製造された基準パッド310と基準線312とを露出する。これらは、アクセストランジスタ160のソース接点165に接続する。Yライン304はアクセストランジスタ160のゲート接点161に接続する。図14Bでは、Yライン304のうち一本を、ゲート接点161上の下の電極層408の一部として示す。第3のエッチングプロセスは、部分的に完成した圧電カンチレバー1401を形成する。
次に、図15Aと図15Bに示すように、層構造180を第1の保護層114でコーティングし、ついで、第4のマスクを使用する第4のエッチングプロセスを行う。保護層114は、水素または水の浸透を防ぐ。保護層114は酸化アルミニウムまたは他の適切な任意の材料を含む。保護層114は、スパッタリング、CVD、プラズマCVD、PVDなどのプロセスで蒸着させる。
第4のエッチングプロセスは保護層114の中に接触開口部703を形成し、さらに、部分的に完成した各圧電カンチレバー1501の周囲に解放穴705の第2の組を形成する。また、第4のエッチングプロセスは、部分的に完成した各圧電カンチレバー1501のビーム部154を貫通する解放穴503を再び開く。図15Aから図15Cに示すように、接触開口部703は上の電極層104を露出し、解放穴503と705は、基板120の上面を露出する。解放穴503の内壁505は第4のエッチングプロセスの後、保護コーティング層114によってカバーされたままである。
次に、図16Aと図16Bに示すように、Xライン金属層116を第1の保護層114上に蒸着させる。金属層116は、スパッタリング、CVD、プラズマCVD、PVDなどのプロセスによって蒸着する。Xライン金属層116は、典型的には、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む。図16Cに示すように、Xライン金属層116は、第1の保護層114の中の接触開口部703を満たすので、部分的に完成した圧電カンチレバー1601の上の電極104に電気接続する。
次に、第5のマスクを使用する第5のエッチングプロセスを行い、Xライン金属層116の中のXライン302とXパッド306を画成する。図17Aから図17Cに示すように、第5のエッチングプロセスは、Xライン金属層116のマスクされない部分を除去して、XラインとXパッドとを画成し、第1の保護層114を露出する。図17Bに示すように、第5のエッチングプロセスはさらに、解放穴503と705とを再び開く。
第5のエッチングプロセスの後、層構造180に対して第6のエッチングプロセスを行う。これにより、図18Aと図18Bに示すように、各圧電カンチレバー150のビーム部154の下にキャビティ130が形成される。第6のエッチングプロセスにより、ビーム部154が基板120の表面から解放される。このエッチングプロセスではマスクは必要ではない。図18Bに示すように、エッチング液は解放穴503と705を介して、弾性素子110の下の基板120の上面の一部に流れ、この基板の一部をエッチングで除去してキャビティ130を形成する。典型的には、第6のエッチングプロセスにより、キャビティ130は、指先から受ける圧力による圧電カンチレバー150の最大のゆがみのよりも深いが基板120の全厚よりも実質的に浅い位置までエッチングされる。この結果、第6のエッチングプロセスは実質的に、上記の方法の第1の実施形態でキャビティを形成するために基板の下面から行ったエッチングプロセスよりも実質的に短期間である。
第6のエッチングプロセスの後、図19Aと図19Bに示すように、スピンコーティングによって第2の保護層118を層構造180の上に蒸着する。第2の保護層は指先とXライン302の間の直接接触を防ぐ。
最後に、第2の保護層118を蒸着させた後、第7のマスクを使用する第7のエッチングプロセスを行う。第7のエッチングプロセスにより第1の保護層114の一部と第2の保護層118の一部が除去され、図20に示すように、Xパッド306、Yパッド308、基準パッド310が露出する。
上記の方法により、図20に示すように、Xライン302、Yライン304、基準ライン312に接続された第2の実施形態による圧電カンチレバー圧力センサ100を伴う圧電カンチレバー圧力センサアレイ300を製造する。当業界で知られているように、圧電カンチレバー150、Xライン302とXパッド306、Yライン304とYパッド308、基準ライン312と基準パッド310、キャビティ130の大きさ、形状、レイアウトは、図面に示された例とは異なっていてもよい。
図21Aから図21K、図22Aから図22C、図23Aと図23B、図24Aから図24C、図25Aから図25C、図26Aから図26C、図27Aと図27B、図28Aと図28B、図29は、図1Dを参照して上述した第3の実施形態による圧電カンチレバー圧力センサ100を組み込んだ圧電カンチレバーセンサアレイを作成する方法の第3の実施形態を示す。本方法によって作成される圧電カンチレバーセンサアレイは、他の点では図3Aと図3Dを参照して上述したアレイ300と同様である。
本方法の第3の実施形態は、図21Aから図21Kに示すように、層構造180の製造で開始する。層構造180は、基板120の上面にコーティング層122を蒸着させること(図21A)、あらかじめ製造されたアクセストランジスタ160をコーティング層122に装着し、コーティング層122の上に基準パッド310と、基準パッド310をアクセストランジスタ160のソース接点165に接続する基準ライン312を形成すること(図21Bと図21C)、典型的にはホスホシリケートガラス(PSG)である犠牲層426をコーティング層122の上に蒸着させること(図21D)、第1のマスクを使用して犠牲層426をエッチングし、各アクセストランジスタ160に隣接する犠牲メサ126を画成し、アクセストランジスタ160、基準パッド310、基準ライン312、コーティング層122を露出すること(図21Eと図21F)、弾性層410を蒸着させること(図21G)、第2のマスクを使用して弾性層410をエッチングし、弾性層410を貫通して、各アクセストランジスタ160のゲート接点161とドレーン接点163までそれぞれ伸びる接触穴171と173とを作成すること(図21H)、弾性層410上に下の電極層408を蒸着すること(図21I)、圧電層406を下の電極層408上に蒸着すること(図21J)、上の電極層404を圧電層406に蒸着すること(図21K)によって作成する。コーティング層122、犠牲層124、弾性層410、電極層408と404、圧電層406は、スパッタリング、化学蒸着(CVD)、プラズマCVD、物理蒸着(PVD)などのプロセスで蒸着する。上記のように製造された層構造180を図21Kに示す。次のパラグラフで説明するように、犠牲メサ126はエッチングで除去し、各圧電カンチレバー150のビーム部154の下にキャビティを形成する。したがって、犠牲メサ126は典型的には、図5Bに示すように圧電カンチレバー150のビーム部154の大きさよりわずかに大きい大きさを有する。犠牲メサ126の厚さは典型的には、圧電カンチレバー150のビーム部154の最大の可能なゆがみより大きい。言い換えれば、犠牲メサ126をエッチングで除去して作成されたキャビティは、典型的には、圧電カンチレバー150のビーム部154の最大の可能なゆがみを収容する深さを有する。
次に図22Aから図22Cに示すように、層構造180について第3のマスクを使用して第3のエッチングプロセスを行う。第3のエッチングプロセスは、上の電極層404と圧電層406の中の圧電カンチレバーを部分的に画成する。図22Aは、第2のエッチングプロセスを行う前の層構造180を示す。アクセストランジスタ160、基準ライン312、基準パッド310、犠牲メサ126の、基板表面上の位置は破線で示す。第3のエッチングプロセスでは、上の電極層404と圧電層406の中に部分的に完成した圧電カンチレバー2201を画成する。図22Bと図22Cに示すように、第3のエッチング
プロセスにより、上の電極層404と圧電層406の一部が除去され、これらの層の中の部分的に完成した圧電カンチレバーの上の電極104と圧電素子106が画成され、さらに、次のエッチングプロセスのために下の電極層408の一部が露出する。
第3のエッチングプロセスの後、層構造180に対して第4のマスクを使用する第4のエッチングプロセスを行う。図23Aと図23Bに示すように、第4のエッチングプロセスにより下の電極層408のマスクされない部分が除去され、下の電極108、Yライン304とYパッド308、下の電極とそれぞれのアクセストランジスタ160のドレーンの間の電気接続が画成される。第4のエッチングプロセスはさらに、弾性層410のマスクされない部分を除去して、弾性素子110を画成し、アクセストランジスタ160、犠牲メサ126の一部、あらかじめ製造された基準パッド310、基準ライン312を露出する。後から、完成した圧電カンチレバーのビーム部の一部になる弾性素子110の部分は犠牲メサ126の上に伸びる。基準ラインはアクセストランジスタ160のソース接点165に接続する。Yライン304は各列のアクセストランジスタ160のゲート接点161に電気接続する。Yラインのうち1本は、図23Bのゲート接点161上の下の電極層408の一部として示されている。第4のエッチングプロセスは、部分的に完成した圧電カンチレバー2301を形成する。
次に、図24Aと図24Bに示すように層構造180を第1の保護層114でコーティングし、ついで、第5のマスクを使用する第5のエッチングプロセスを行う。保護層114は水素または水の浸透を防ぐ。保護層114は、酸化アルミニウムまたは他の適切な材料を含む。保護層114は、スパッタリング、CVD、プラズマCVD、PVDなどのプロセスで蒸着する。第5のエッチングプロセスにより、部分的に完成した各圧電カンチレバー2401上の保護層114の中に接触開口部703が形成される。図24Bに示すように、第5のエッチングプロセスはさらに、部分的に完成した各圧電カンチレバー2401の周囲に解放開口部707を形成する。図24Bと図24Cに示すように、解放開口部707は犠牲メサ126の一部を露出し、接触開口部703は上の電極104を露出する。
第5のエッチングプロセスの後、図25Aと図25Bが示すように、Xライン金属層116を第1の保護層114上に蒸着する。Xライン金属層はスパッタリング、CVD、プラズマCVD、PVDなどのプロセスで蒸着する。Xライン金属層116は、典型的には、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む。図25Cに示すように、Xライン金属層116は、第1の保護層114の中の接触開口部703を満たすので、部分的に完成した圧電カンチレバー2501の上の電極104に電気接続する。
次に、第6のマスクを使用する第6のエッチングプロセスを行って、Xライン金属層116の中にXライン302とXパッド306を画成する。第6のエッチングプロセスはさらに、解放開口部707を再び開く。図26Aから図26Cに示すように、第6のエッチングプロセスはXライン金属層116のマスクされない部分を除去して、Xライン302とXパッド306を画成し、さらに、第1の保護層114を露出し、解放開口部707を再び開いて、犠牲メサ126の一部を露出する。
第6のエッチングプロセスの後、第7のエッチングプロセスを行って、犠牲メサ126を除去することによりキャビティ130を作成する。これを図27Aと図27Bに示す。第7のエッチングプロセスにはマスクは使用しない。エッチング液は解放開口部707を介して流れ、各圧電カンチレバー150のビーム部と保護層122の上面の間から犠牲メサ126をエッチングで除去する。第7のエッチングプロセスにより基板120からビーム部154が解放される。
次に、図28Aと図28Bに示すように、第2の保護層118をスピンコーティングによって層構造180上に蒸着させる。第2の保護層は指先とXライン302との間の直接接触を防ぐ。
最後に、第7のマスクを使用する第8の最後のエッチングを行う。図29に示すように、第8のエッチングプロセにより第1の保護層114の一部と第2の保護層118の一部が除去され、Xパッド306、Yパッド308、基準パッド310が露出する。
上記の方法の第3の実施形態により図29に示されるように、第3の実施形態による、Xライン302、Yライン304、基準ライン312に接続した圧電カンチレバー圧力センサ100を伴う圧電カンチレバー圧力センサアレイ300が製造される。当業界で知られているように、圧電カンチレバー150、Xライン302、Xパッド306、Yライン304とYパッド308、基準ライン312と基準パッド310、キャビティ130の大きさ、形状、レイアウトは、図面に示された例とは異なっていてもよい。
図30は、圧電カンチレバー圧力センサアレイ300を製造する方法3000を示す。方法3000では、層構造が形成される(3001)。層構造は順番に、基板、弾性層、下の電極層、圧電層、上の電極層を有し、圧電カンチレバーが層構造の中で画成され(3003)、YラインとYパッドが下の電極層の中で画成され(3005)、XラインとXパッドが形成され(3007)、キャビティが各圧電カンチレバーの下に作成される(3009)。
一実施形態では、層構造はさらに、各圧電カンチレバーに隣接してあらかじめ製造されたアクセストランジスタを有する。圧電カンチレバーを画成することにより、圧電カンチレバーの下の電極とアクセストランジスタのドレーンの間に電気接続が形成される。
一実施形態では、キャビティは基板の底面から基板をエッチングすることによって作成する。別の実施形態では、キャビティは、基板の上面から基板をエッチングすることによって作成する。第3の実施形態では、層構造はさらに犠牲メサを有し、圧電カンチレバーは部分的に犠牲メサと重なる。この実施形態では、キャビティは犠牲メサを下の圧電カンチレバーから除去することで作成する。
さらに別の実施形態では、XラインとXパッドを形成するプロセスは、第1の保護コーティングを形成することと、第1の保護コーティング内に接触開口部を作成することと、第1の保護コーティング上にXライン金属層を蒸着することと、Xライン金属層の中にXラインとXパッドを画成することとを含む。別の実施形態では、層構造は柔軟な保護層でカバーする。
好ましい実施形態とその利点とを詳細に説明したが、付随する請求項および請求項の等価物が定義する本発明の範囲から離れることなく、種々の変更、置換、代替が可能である。
なお、この発明は例として次の実施態様を含む。丸括弧内の数字は添付図面の参照符号に対応する。
[1] 圧電カンチレバーセンサアレイ(300)を作成する方法であって、前記方法は、
基板(120)、弾性層(410)、第1の電極層(408)、圧電層(406)、第2の電極層(404)を含む層構造(180)を形成することと、前記層構造内に圧電カンチレバー(150)を画成することと、前記第1の電極層にYライン(304)を画成することと、Xライン(302)を形成することと、各圧電カンチレバーの下にキャビティ(130)を作成することとを含むことを特徴とする方法。
[2] 前記基板は、前記弾性層、前記第1の電極層、前記圧電層、前記第2の電極層が蒸着される上面を備え、さらに、前記上面に相対する底面を備え、前記キャビティを作成することは、前記底面から前記上面に向かって前記基板を貫通してエッチングすることを含むことを特徴とする上記[1]に記載の方法。
[3] 前記基板は、前記弾性層、前記第1の電極層、前記圧電層、前記第2の電極層が蒸着される上面を備え、前記方法は、前記圧電カンチレバーの中および周囲で解放穴(503、705)形成することをさらに含み、前記キャビティを作成することは、前記解放穴を介して前記基板の上面をエッチングすることを含むことを特徴とする上記[1]に記載の方法。
[4] 前記層構造は、前記基板に隣接したコーティング層(122)と、前記圧電カンチレバーの各々に対応する犠牲メサ(126)とをさらに備え、前記圧電カンチレバーを画成することは前記犠牲メサの各々の上を部分的に覆う各圧電カンチレバーを画成することを含み、前記キャビティを作成することは前記犠牲メサを除去することを含むことを特徴とする上記[1]に記載の方法。
[5] 前記除去は前記犠牲メサをエッチングで除去することを含むことを特徴とする上記[4]に記載の方法。
[6] 前記Xラインを形成することは、保護コーティング(114)を形成することと、前記保護コーティング内で接触開口部(703)を形成することと、前記保護コーティング上にXライン金属層(116)を蒸着することと、前記Xライン金属層内にXラインを画成することとを含むことを特徴とする上記[1]に記載の方法。
[7] 前記層構造を形成することは、前記弾性層、前記第1の電極層、前記圧電層、前記第2の電極層を前記基板の上に蒸着することを含むことを特徴とする上記[1]に記載の方法。
[8] 蒸着の前に前記基板上にアクセストランジスタ(160)を装着することをさらに含むことを特徴とする上記[7]に記載の方法。
[9] 前記アクセストランジスタは各々ソース接点(165)、ゲート接点(161)、ドレーン接点(163)を備え、前記方法はさらに、前記アクセストランジスタのソース接点を相互接続することを含むことを特徴とする上記[8]に記載の方法。
[10] 前記圧電カンチレバーを画成することは、前記第2の電極層と前記圧電層の中に前記圧電カンチレバーを画成する第1のエッチングプロセスを行なうことと、前記第1の電極層と前記弾性層の中に前記圧電カンチレバーを画成する第2のエッチングプロセスを行なうこととを含むことを特徴とする上記[9]に記載の方法。
第1の実施形態の、休止状態の圧電カンチレバー圧力センサを示す概略の断面図である。 第1の実施形態の、加圧状態の圧電カンチレバー圧力センサを示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第2の実施形態を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第3の実施形態を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第4の実施形態を示す断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサアレイの概略図である。 オン状態の圧電カンチレバー圧力センサの概略図である。 オフ状態の圧電カンチレバー圧力センサの概略図である。 圧電カンチレバーセンサアレイの検出回路の概略図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態と第2の実施形態の、異なる製造段階における第1の層構造を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態と第2の実施形態の、異なる製造段階における第1の層構造を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態と第2の実施形態の、異なる製造段階における第1の層構造を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態と第2の実施形態の、異なる製造段階における第1の層構造を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態と第2の実施形態の、異なる製造段階における第1の層構造を示す概略の断面図である。 圧電カンチレバー圧力センサの第1の実施形態と第2の実施形態の、異なる製造段階における第1の層構造を示す概略の断面図である。 第1の実施形態を製造する際の第2のエッチング前の層構造を示す概略の上面図である。 第1の実施形態を製造する際の第2のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図5Bの線5Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際の、第3のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図6Aの線6Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際の第4のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図7Aの線7Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 図7Aの線7Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際にXライン金属層を蒸着させた後の層構造を示す概略の上面図である。 図8Aの線8Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 図8Aの線8Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際の第5のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図9Aの線9Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 図9Aの線9Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際の、第2の保護コーティングを形成した後の層構造を示す概略の上面図である。 図10Aの線10Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際の第6のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図11Aの線11Bに沿った圧電カンチレバーの断面図である。 第1の実施形態を製造する際の第7のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 第2の実施形態を製造する際の第2のエッチング後の、図4Dの層構造を示す概略の上面図である。 図13Aの線13Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の第3のエッチング後の、層構造を示す概略の上面図である。 図14Aの線14Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の第4のエッチング後の、層構造を示す概略の上面図である。 図15Aの線15Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 図15Aの線15Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の、Xライン金属層を蒸着した後の層構造を示す概略の上面図である。 図16Aの線16Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 図16Aの線16Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の、第5のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図17Aの線17Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 図17Aの線17Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の、第6のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図18Aの線18Bに沿った、完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の、第2の保護コーティングを形成した後の層構造を示す概略の上面図である。 図19Aの線19Bに沿った、完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第2の実施形態を製造する際の、第7のエッチングの後の層構造を示す概略の上面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、異なる製造段階における第2の層構造を描く、概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第3のエッチング前の層構造を示す概略の上面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第3のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図22Bの線22Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第4のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図23Aの線23Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第5のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図24Aの線24Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 図24Aの線24Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、Xライン金属層蒸着後の層構造を示す概略の上面図である。 図25Aの線25Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 図25Aの線25Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第6のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図26Aの線26Bに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 図26Aの線26Cに沿った、部分的に完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第7のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 図27Aの線27Bに沿った、完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第2の保護層の形成後の層構造を示す概略の上面図である。 図28Aの線28Bに沿った、完成した圧電カンチレバーの概略の断面図である。 第3の実施形態を製造する際の、第8のエッチング後の層構造を示す概略の上面図である。 圧電カンチレバー圧力センサアレイを製造する工程のフローチャートである。
符号の説明
100 圧電カンチレバー圧力センサ
104 上の電極
106 圧電素子
107 圧電素子
108 下の電極
110 弾性素子
111 台座
112 電極
114 第1の保護層
120 基板
124 犠牲層
126 犠牲メサ
130 キャビティ
140 中立軸
150 圧電カンチレバー
152 ベース部
154 ビーム部
160 アクセストランジスタ
161 ゲート接点
163 ドレーン接点
165 ソース接点
170 読み出し回路
171 接触穴
173 接触穴
180 層構造
200 圧電カンチレバー圧力センサ
250 圧電カンチレバー
252 ベース部
254 ビーム部
300 圧電カンチレバー圧力センサアレイ
302 X軸接触ライン
304 Y軸接触ライン
306 X接触パッド
308 Y接触パッド
310 基準電圧接触パッド
312 基準電圧接触ライン
400 回路
404 上の電極層
406 圧電層
408 下の電極層
410 弾性層
426 犠牲層
503 解放穴
505 内壁
601 部分的に完成した圧電カンチレバー
703 接触開口部
705 解放穴
801 部分的に完成した圧電カンチレバー
1301 部分的に完成した圧電カンチレバー
1401 部分的に完成した圧電カンチレバー
1501 部分的に完成した圧電カンチレバー
2301 部分的に完成した圧電カンチレバー
2401 部分的に完成した圧電カンチレバー
2501 部分的に完成した圧電カンチレバー

Claims (1)

  1. 圧電カンチレバーセンサアレイを作成する方法であって、前記方法は、
    基板、弾性層、第1の電極層、圧電層、第2の電極層を含む層構造を形成することと、
    前記層構造内に圧電カンチレバーを画成することと、
    前記第1の電極層にYラインを画成することと、
    Xラインを形成することと、
    各圧電カンチレバーの下にキャビティを作成することとを含むことを特徴とする方法。
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