JP2005250836A - 医用検査ナビゲーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の技術では,装置やシステムが取得した検査オーダ等の情報から疾患を推定できない,という課題があった.
【解決手段】疾患を特定する情報である疾患名と,前記疾患の原因を示す情報と,前記疾患の状態を示す情報と,前記疾患が導く結果を示す情報とを定義可能な疾患ユニットを1つもしくは複数格納した疾患ユニット知識ベースと,疾患ユニットの結果を示す情報と,疾患ユニットの原因を示す情報を結合して疾患ユニット間の関連性を示す疾患病態モデルを生成する疾患病態モデル生成部と,患者に関する医療データをもとに前記疾患病態モデルから1つ以上の疾患ユニットを抽出する疾患ユニット抽出部と,抽出した疾患ユニットから検査ナビゲーション情報を生成する検査ナビ情報生成部と,生成した情報を出力する出力部と,で構成されることを特徴とする医用検査ナビゲーションシステム。
【選択図】図1

Description

本発明は,臨床検査自動分析装置,臨床検査システム,病院情報システム,などの医用装置及び情報システムに関する。
臨床検査とは,医師の検査オーダをもとに,臨床検査技師(以下,技師と呼ぶ)が,患者の検体を分析し,検査結果を報告する業務である。この臨床検査業務では,オーダされた検査項目を,正確かつ精密に分析し,検査結果の整合性を判断し,迅速に報告することが求められている。
この検査業務を代行,支援するものとして,自動分析装置及び臨床検査システムがある。例えば,自動分析装置では,オーダされた検査項目を,予めセットした試薬を用い,決められた測定法で分析し,検査結果を出力する。また,例えば,臨床検査システムでは,単項目の基準範囲からの逸脱や,異なる2つの項目の相関,同じ項目の前回値との相関をもとに,検査結果の整合性を判定して出力する。
他方、医療の診断の支援ツールとして、特許文献1には、疾患診断条件に基いてファジイ推論処理により疾患名を判定する総合医療診断支援装置が開示されている。
特開平7−57018号公報
しかし,臨床検査の分野において、従来の自動分析装置では,患者の検体に異常なタンパクが含まれている等,患者の疾患が原因で,予め決められた測定法では正確な分析ができない場合でも分析を行うので,測定異常が発生するという問題があった。
また,従来の臨床検査システムでは,患者の疾患が原因で,検査結果が基準範囲から逸脱したり,疾患の進行や治療の効果で前回値との差に乖離がある場合でも,検査結果を異常と判定するという問題があった。
このように,従来の技術では,装置やシステムが,検体を採取された患者の疾患を推定できないため,技師が検査結果から病態を想定し,適切な測定法や検査結果の整合性の判断を行う必要がある,という課題があった.
本発明の目的は,技師の検査業務における様々な判断を効率化するシステムを提供することである。
本発明の他の目的は,患者の疾患が原因で,検査結果が基準範囲から逸脱したり疾患の進行や治療の効果で前回値との差に乖離がある場合に,測定法の選択,検査結果の整合性の判定,結果報告等,技師の検査業務における様々な判断を支援する医用検査ナビゲーションシステムを提供することにある。
上記課題は,疾患ユニットとして,疾患を特定する情報である疾患名と,前記疾患の原因を示す情報と,前記疾患の状態を示す情報と,前記疾患が導く結果を示す情報とを定義可能なユニットを,1つもしくは複数格納した疾患ユニット知識ベースと,前記疾患ユニットの結果を示す情報と,前記疾患ユニットの原因を示す情報を結合して複数の前記疾患ユニット間の関連性を示す疾患病態モデルを生成する疾患病態モデル生成部と,患者に関する医療データをもとに前記疾患病態モデルから1つ以上の前記疾患ユニットを抽出する疾患ユニット抽出部と,抽出した前記疾患ユニットから検査ナビゲーション情報を生成する検査ナビ情報生成部と,生成した前記検査ナビゲーション情報を出力する出力部と,で構成されることを特徴とする医用検査ナビゲーションシステムにより,解決できる。
また,上記課題は,前記疾患の前記状態を示す情報に検査項目を含み,前記医療データに検査項目を含むことを特徴とする医用検査ナビゲーションシステムにより,検査オーダ情報に基づき,解決できる。
また,上記課題は,前記疾患の前記状態を示す情報に,前記状態に関する医療データの統計情報を含むことを特徴とする医用検査ナビゲーションシステムにより,客観的な根拠に基づき,解決できる。
また,上記課題は,検査項目と,検査結果に影響を及ぼす起因情報とを関連付けて格納可能な検査知識ベースと,前記疾患ユニット抽出部で抽出した疾患ユニットの原因,状態,結果のいずれかの情報をもとに起因情報を検索して検査結果に影響を及ぼす可能性のある検査項目を抽出する検査項目抽出部と,で構成されることを特徴とする検査ナビゲーションシステムにより,測定法の判断を効率化しつつ,解決できる。
本発明の検査ナビゲーションシステムにより,測定法の選択,検査結果の整合性の判定,結果報告等,技師の検査業務における様々な判断の効率化が可能となり,技師の負荷の軽減,検査コストの低減,TAT(Turn Around Time,検査オーダ受付から結果報告までの時間)の短縮が可能となる。
図1に,本発明の実施例である検査ナビゲーションシステムの構成図を示す。本システムは,制御部101と,入力パラメータ取得部102と,疾患病態モデル生成部103と,疾患ユニット抽出部104と,メモリ105と,出力部106と,通信部107と,検査項目抽出部108と,検査ナビ情報生成部109と,で構成されるサーバ100と,疾患ユニットを格納する疾患ユニット知識DB110と,検査知識DB111と,で構成される。
前記サーバ100は,自動分析装置131,臨床検査システム132,とネットワーク120を介して通信できる。また,前記サーバ100は,オーダエントリシステム,電子カルテシステム等,他の医療情報システム133と前記ネットワーク120を介して通信できる。検査ナビ情報生成部109で生成された検査ナビゲーション情報は、ネットワーク120を含む通信ネットワーク環境を介して他の端末のWebブラウザでも閲覧できる。
また,前記臨床検査システム132は,検査項目毎の基準値を格納する基準値DB134を有している。
前記基準値DB134は,前記サーバ100,または,前記自動分析装置131,または,前記医療情報システム133,が有していてもよい。
前記ネットワーク120は,院内のネットワークを前提にしているが,地域のネットワークやより広域のネットワークでもよい。また,医療情報システム133は,地域医療システムでもよい。
前記サーバ100の出力は,XML(eXtended Markup Language)形式であるが,他の形式でもよい。
前記サーバ100はハードウエア構成として記載しているが,機能をソフトウエアで構成してもよい。また,機能を前記自動分析装置131,前記臨床検査システム132,前記医療情報システム133に,組み込んでもよい。
図2に,前記疾患ユニット知識DB110に格納する疾患ユニットの例200を示す。疾患ユニットは,疾患を特定する情報である疾患名210と,疾患の原因201と,疾患の状態を示す症状202と検査項目203と,疾患の状態もしくは進行により導かれる結果204と,症状や検査項目毎の頻度分布情報205と,緊急性の高い疾患を示すフラグ206と,を記述可能である。例えば,前記疾患ユニット200の場合,疾患名「アルコール性肝炎」は,「アルコール」を原因とした疾患で,症状として「腫脹」があり,検査項目として「GGT」「肝生検」がそれぞれ,「↑(基準値の上限値より高値)」,「+(陽性)」を示す,ということを意味している。また,疾患の進行により「肝線維化」が導かれる,ということを示している。また,頻度分布情報205として,症状「腫脹」は「有80%」,検査項目「GGT」は頻度分布95%区間で「100−1000」,検査項目「肝生検」は「陽性100%」,を示している。
図3に,本システムの動作を表すフローチャートを示す。本システムが起動すると,前記制御部101は,前記疾患ユニット知識DB110から疾患ユニットを,また,前記検査知識DB111から検査知識ベースを読み出すステップ301を実行する。
次に,前記制御部101は,前記疾患病態モデル生成部103を起動し,疾患ユニットの結果と他の疾患ユニットの原因を結合して疾患病態モデルを生成し,前記メモリ105に格納するステップ302を実行する。
図4に,前記メモリ105に格納された疾患病態モデルの例400を示す。例400では,疾患のない状態を意味する恒常状態を起点とし,疾患病態モデルとして,肝,腎,甲状腺,他との関連性を示している。
このように,疾患を,原因と結果及び状態を単位とした1つの疾患ユニットとして定義することで,疾患病態モデルを簡易に構築することが可能となる。
また,疾患ユニットの新規追加,修正,削除により,他の疾患ユニットを変更することなく,新しい疾患病態モデルを簡易に構築,更新することが可能となる。
次に,前記制御部101は,前記入力パラメータ取得部102を起動し,入力パラメータを取得するステップ303を実行する。
図5に,検査オーダ受付時の入力パラメータの例500を示す。例500では,検査オーダ番号「0901」で,検査項目「AST」「ALT」「BUN」「Cr」「GGT」「TC」の検査オーダを取得したことを示している。
次に,前記制御部101は,前記疾患ユニット抽出部104を起動し,疾患病態モデルを用い,入力パラメータから疾患ユニットを抽出するステップ304を実行する。
図6Aに,前記ステップ304で,疾患ユニットを抽出する時の,前記疾患ユニット抽出部104の動作を表すフローチャートを示す。まず,前記疾患ユニット抽出部104は,入力パラメータに,検査結果の有無を判断するステップ6A01を実行する。
前記例500の場合,検査項目を取得しているのみで,検査結果を取得していないため,前記疾患ユニット抽出部104は,取得した全ての検査項目で,後述するステップ6A03からステップ6A05までの処理を実行したか否かを判断するステップ6A02を実行する。
前記ステップ6A02で,全ての検査項目で処理を実行していないと判断した場合,前記疾患ユニット抽出部104は,検査項目が記述された疾患ユニットを選択するステップ6A03を実行する。
次に,前記疾患ユニット抽出部104は,上位の(すなわち原因と関連性のある)疾患ユニットが選択されている疾患ユニットを解除するステップ6A04を実行する。
次に,前記疾患ユニット抽出部104は,前記メモリ105に,選択されている疾患ユニットを格納するステップ6A05を実行する。
例えば,検査項目「AST」では,前記ステップ6A03で,「肝疾患」「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」が選択されるが,前記ステップ6A04で,「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」は上位の疾患ユニットが「肝疾患」のため解除されることとなり,前記ステップ6A05で,「肝疾患」が前記メモリ105に格納されることになる。
同様に,検査項目「ALT」では「肝疾患」が前記メモリ105に格納されることになる。
また,検査項目「GGT」では,前記ステップ6A03で,「アルコール性肝炎」が選択されるが,前記ステップ6A04で,上位の疾患ユニットの「肝疾患」が選択されていないため,前記ステップ6A05で,そのまま「アルコール性肝炎」が前記メモリ105に格納されることになる。
また,検査項目「BUN」及び「Cr」では,前記ステップ6A03で,「腎疾患」が選択されるが,前記ステップ6A04で,上位の疾患ユニットがないため,前記ステップ6A05で,そのまま「腎疾患」が前記メモリ105に格納されることになる。同様に,検査項目「TC」では,「甲状腺疾患」が前記メモリ105に格納されることになる。
前記ステップ6A02で,全ての検査項目で処理を実行したと判断した場合,前記疾患ユニット抽出部104は,前記メモリ105に格納された疾患ユニットを抽出するステップ6A12を実行し,前記ステップ304の処理を終了する。
図6Bに,前記ステップ304後の,前記メモリ105の疾患病態モデルの例600を示す。前記例600では,入力パラメータである検査項目「AST」「ALT」「BUN」「Cr」「GGT」「TC」をもとに,疾患ユニットとして「肝疾患」601、「アルコール性肝炎」602、「腎疾患」603、「甲状腺疾患」604が抽出されている。
次に,前記制御部101は,前記検査ナビ情報生成部109を起動し,検査ナビゲーション情報を生成するステップ305(図3)を実行する。
次に,前記制御部101は,前記出力部106を起動し,前記ステップ305で生成した検査ナビゲーション情報を出力するステップ306を実行する。
図7に,前記ステップ306で出力される検査ナビゲーション情報の出力例700を示す。前記出力例700では,検査オーダ番号「0901」の検査オーダに対して,<疾患>として,前記ステップ304で抽出された疾患ユニットに該当する疾患名「肝疾患」「アルコール性肝炎」「腎疾患」「甲状腺疾患」を出力している。また,<原因>として,前記ステップ304で抽出された疾患ユニットに該当する原因「肝機能障害」「アルコール」を出力している。
このように,疾患病態モデルを用いることで,検査オーダ情報を用いて疾患を絞り込みつつ,抽出できる。
また,<検査>として,前記ステップ303で取得した検査項目に対して,前記ステップ304で抽出された疾患ユニットの頻度分布情報から算出した分布範囲情報を,前記基準値DB134に格納されている基準値とともに出力している。
また,<分析への影響>として,前記検査項目抽出部108が前記検査知識DB111の起因テーブル212を<原因>をキーとして抽出した情報を出力している。
図8に,前記出力例700を受信後の,前記自動分析装置131の画面例800を示す。前記画面例800では,前記出力例700に応じて,検査オーダ番号801,検査項目802,分析への影響可能性806が,自動分析装置の測定法803,分析状況804,検査結果805とともに表示されている。
このように,分析前に検査情報を提供することで,技師は事前に検査結果への影響の可能性を把握することができる。特に,「Cr」のように,測定法により影響の可能性のある項目について,初回もしくは再検時に「測定法を変えて分析する」「自動分析装置で分析せず,用手法で分析する」等の判断が容易かつ効率的にできるため,技師は不要な分析を削減でき,分析コストを低減することが可能となる。
また,前記ステップ303では,自動分析装置により分析が終了後の,検査結果を含んだ入力パラメータを取得する場合もある。
図9に,分析終了後の入力パラメータの例900を示す。例900では,検査オーダ番号「0901」で,検査項目「AST」「ALT」「BUN」「Cr」「GGT」「TC」の検査オーダに加え,それぞれの検査結果を取得したことを示している。
ここで,前記制御部101は,前記疾患ユニット抽出部104を起動し,前記ステップ304を実行する。
まず,前記疾患ユニット抽出部104は,前記ステップ6A01で,検査結果の有無を判断する。
前記例900の場合,検査結果を取得しているため,前記疾患ユニット抽出部104は,取得した全ての検査項目で,後述するステップ6A07からステップ6A08までの処理を実行したか否かを判断するステップ6A06を実行する。
前記ステップ6A06で,全ての検査項目で処理を実行していないと判断した場合,前記疾患ユニット抽出部104は,検査項目が記述された疾患ユニットを選択するステップ6A07を実行する。
次に,前記疾患ユニット抽出部104は,疾患の状態に適合しない疾患ユニットに,否定フラグを付与するステップ6A08を実行する。
例えば,検査項目「AST」では,前記ステップ6A07で,「肝疾患」「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」が選択され,前記ステップ6A08で,検査結果が「AST=167」と基準値「5−35」の上限値を超えているため,「AST↑(基準値の上限より高値)」という状態に適合することになり,否定フラグは付与されないことになる。
同様に,検査項目「ALT」「GGT」でも,前記ステップ6A07で,「肝疾患」「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」が選択されるが,否定フラグは付与されないことになる。
また,検査項目「BUN」では,前記ステップ6A07で,「腎疾患」が選択されるが,前記ステップ6A08で,検査結果が「BUN=12」と基準値「8−20」の範囲内のため,「BUN↑(基準値の上限より高値)」という状態に適合しないことになり,否定フラグが付与されることになる。
同様に,検査項目「Cr」「TC」でも,前記ステップ6A07で,それぞれ「腎疾患」「甲状腺疾患」が選択されるが,どちらにも否定フラグが付与されることになる。
前記ステップ6A06で,全ての検査項目で処理を実行したと判断した場合,前記疾患ユニット抽出部104は,下位の(すなわち結果と関連性のある)疾患ユニットが全て選択されている疾患ユニットを解除するステップ6A09を実行する。
ここでは,選択されている「肝疾患」「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」「腎疾患」「甲状腺疾患」に対し,全ての下位の疾患ユニット「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」が選択されている「肝疾患」が解除されることになる。
次に,前記疾患ユニット抽出部104は,否定フラグが付与された疾患ユニットを解除するステップ6A10を実行する。
ここでは,選択されている「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」「腎疾患」「甲状腺疾患」に対し,「腎疾患」「甲状腺疾患」が解除されることになる。
次に,前記疾患ユニット抽出部104は,前記メモリ105に,選択されている疾患ユニットを格納するステップ6A11を実行する。
ここで,選択されている「肝障害」「ウイルス性肝炎」「アルコール性肝炎」が,前記メモリ105に格納されることになる。
次に,前記疾患ユニット抽出部104は,前記メモリ105に格納された疾患ユニットを抽出するステップ6A12を実行し,前記ステップ304の処理を終了する。
図10に,前記入力パラメータの例900を取得した場合の,前記ステップ304後の前記メモリ105に格納された疾患病態モデルの例1000を示す。例1000では,検査項目と検査結果をもとに,前記疾患ユニット抽出部104により,疾患ユニットとして,「肝障害」1001、「ウイルス性肝炎」1002、「アルコール性肝炎」1003が抽出されている。
このように,疾患病態モデルを用いることで,疾患名を簡易に絞り込むことが可能となる。
図11に,前記入力パラメータの例900を取得した場合の,前記ステップ306で出力される検査ナビゲーション情報の出力例1100を示す。前記出力例1100では,検査オーダ番号「0901」の検査オーダに対して,<疾患>として,前記疾患ユニット抽出部104により抽出された疾患ユニットの疾患名である「肝障害」「アルコール性肝炎」を出力している。また,<検査>として,抽出された疾患ユニットの頻度分布情報から算出した検査項目毎の分布範囲を,基準値と検査結果とともに出力している。
図6Bに示した前記例600の場合,「アルコール性肝炎」602は,「肝疾患」601と関連性があるため,「AST」、「ALT」の分布範囲は「肝疾患」の頻度分布情報より算出することになるが,図10に示した例1000の場合,「肝障害」1001、「ウイルス性肝炎」1002、「アルコール性肝炎」1003は直接関連性がないため,「AST」、「ALT」の分布情報は,「肝障害」、「ウイルス性肝炎」、「アルコール性肝炎」のそれぞれの頻度分布を合わせた頻度分布情報1004から分布範囲を算出することになる。
このように,疾患病態モデルを用いることで,疾患毎の頻度分布を重複することなく,検査結果の分布範囲を正確かつ簡易に算出することが可能となる。
また,図10に示した前記出力例1100では,<追加検査>として,疑われる疾患に関してまだ検査オーダされていない検査項目「肝生検」、「ウイルスマーカー」と,疑われる疾患が導く結果を原因とする疾患「肝硬変」に関する状態を示す検査項目「NH3」を,出力している。
このように,疾患病態モデルを用いることで,医師が診療をする上で次に行うべき検査項目を簡易に抽出することが可能となる。
図12に,前記出力例1100を受信後の,前記臨床検査システム132の画面例1200を示す。前記画面例1200は,検査オーダ一覧エリア1210,検査結果表示エリア1220,で構成される。前記臨床検査システム132は,前記出力例1100に応じて,異常値(検査結果が基準値を超えているか否か)や分布異常値(検査結果が分布範囲を超えているか否か)の有無を判定し,前記検査オーダ一覧エリア1210の再検チェックフラグ1212に表示する。また,緊急報告の必要性の有無を判定し,緊急報告フラグ1213に表示する。
画面例1200では,検査オーダ番号「0901」に対して,「異常値あり」を,検査オーダ番号「0930」に対して「分布異常値あり」を,示している。また,検査オーダ番号「0902」に対して「緊急報告あり(緊急性の高い疾患)」を,示している。
これにより,技師は,個々の検査オーダに対する結果報告の緊急性,優先性を簡易に把握できるので,迅速報告の必要性の判断の効率化が可能となる。
前記検査オーダ一覧エリア1210で,技師が検査オーダ番号を選択すると,前記臨床検査システム132は,前記検査結果表示エリア1220に,検査結果を表示する。画面例1200では,検査オーダ番号「0901」の検査項目1231,検査結果1232,項目毎の基準値1233とともに,疑われる疾患に関する検査結果の分布範囲1234を表示する。
これにより,技師は,検査結果の再検チェックをより適切にできるので,検査結果の整合性の判断の効率化が可能となる。
また,技師が頻度分布情報表示ボタン1260を選択すると,前記臨床検査システム132は,頻度分布情報を表示する。
図13に,頻度分布情報の画面例1300を示す。前記画面例1300では,検査項目毎に,頻度分布がグラフで,頻度分布95%区間を示す分布範囲が直線で,基準値が範囲で表示されており,検査結果が直線で示されている。
これにより,技師は,疑われる疾患に関する頻度分布に対して,客観的な根拠として検査結果の特徴を把握できるので,検査結果の整合性の判断の効率化が可能となる。
また,前記検査結果表示エリア1220には,疑われる疾患1240と,追加検査1250と,が表示される。
これにより,技師は,疑われる疾患や追加検査の必要性を簡易に把握できるので,診療部門への診断支援情報の提供を行いつつ,業務の効率化が可能となる。
前記検査結果表示エリア1220は,前記医療情報システム133の画面に表示してもよい。これにより,医師が直接検査結果や疑われる疾患,追加検査の有無を確認できるので,医師の診療業務の効率化が可能となる。
前記メモリ105に格納された疾患病態モデルを,前記自動分析装置131,前記臨床検査システム132,前記医療情報システム133の画面に表示してもよい。これにより,現在の疾患や今後注意すべき疾患を簡易に把握できる。
前記入力パラメータ取得部102が取得する入力パラメータとして,前記医療情報システム133から疾患名を取得し,疾患ユニットを抽出してもよい。これにより,医師の診療情報を反映しつつ,検査ナビゲーション情報を出力することが可能となる。
以上説明した検査ナビゲーションシステムにより,測定法の選択,検査結果の整合性の判定,結果報告等,技師の検査業務における様々な判断の効率化が可能となり,技師の負荷の軽減,検査コストの低減,TAT(Turn Around Time,検査オーダ受付から結果報告までの時間)の短縮が可能となる。
本発明の実施例である検査ナビゲーションシステムの構成図。 疾患ユニットの例。 本システムの動作を表すフローチャート。 疾患病態モデルの例。 検査オーダ受付時の入力パラメータの例。 疾患ユニット抽出部の動作を表すフローチャート。 検査オーダ受付時の疾患病態モデルの例。 検査オーダ受付時の検査ナビゲーション情報の出力例。 自動分析装置の画面例。 分析終了後の入力パラメータの例。 分析終了後の疾患病態モデルの例。 分析終了後の検査ナビゲーション情報の出力例。 臨床検査システムの画面例。 頻度分布情報出力時の臨床検査システムの画面例。
符号の説明
100 サーバ,101 制御部,102 入力パラメータ取得部,103 疾患病態モデル生成部,104 疾患ユニット抽出部,105 メモリ,106 出力部,107 通信部,108 検査項目抽出部,109 検査ナビ情報生成部,110 疾患ユニット知識DB,111 検査知識DB,120 ネットワーク,131 自動分析装置,132 臨床検査システム,133 医療情報システム,134 基準値DB,
200 疾患ユニットの例,210 疾患名,201 疾患の原因,202 疾患の状態を示す症状,203 疾患の状態を示す検査項目,204 疾患の状態もしくは進行により導かれる結果,205 頻度分布情報,206 緊急性の高い疾患を示すフラグ,
400 600 1000 疾患病態モデルの例,
500 900 入力パラメータの例,
700 1100 検査ナビゲーション情報の出力例,
800 自動分析装置の画面例,801 検査オーダ番号,802 検査項目,803 自動分析装置の測定法,804 分析状況,805 検査結果,806 分析への影響可能性,
1200 臨床検査システムの画面例,1210 検査オーダ一覧エリア,1220 検査結果表示エリア,1212 再検チェックフラグ,1213 緊急報告フラグ,1231 検査項目,1232 検査結果,1233 基準値,1234 分布範囲,1240 疑われる疾患,1250 追加検査,1300 頻度分布情報の画面例。

Claims (5)

  1. 疾患ユニットとして,疾患を特定する情報である疾患名と,前記疾患の原因を示す情報と,前記疾患の状態を示す情報と,前記疾患が導く結果を示す情報とを定義可能なユニットを,1つもしくは複数格納した疾患ユニット知識ベースと,
    前記疾患ユニットの結果を示す情報と,前記疾患ユニットの原因を示す情報を結合して複数の前記疾患ユニット間の関連性を示す疾患病態モデルを生成する疾患病態モデル生成部と,
    患者に関する医療データをもとに前記疾患病態モデルから1つ以上の前記疾患ユニットを抽出する疾患ユニット抽出部と,
    抽出した前記疾患ユニットから検査ナビゲーション情報を生成する検査ナビ情報生成部と,
    生成した前記検査ナビゲーション情報を出力する出力部と,
    で構成されることを特徴とする医用検査ナビゲーションシステム。
  2. 請求項1に記載の医用検査ナビゲーションシステムであって,前記疾患の状態を示す情報に検査項目を含み,前記医療データに検査項目を含むことを特徴とする医用検査ナビゲーションシステム。
  3. 請求項1または2に記載の検査ナビゲーションシステムであって,前記疾患の状態を示す情報に,前記疾患の状態に関する医療情報の統計情報を含むことを特徴とする医用検査ナビゲーションシステム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の医用検査ナビゲーションシステムであって,
    検査項目と,検査結果に影響を及ぼす起因情報とを関連付けて格納可能な検査知識ベースと,
    前記疾患ユニット抽出部で抽出した前記疾患ユニットの原因,状態,結果のいずれかの情報をもとに前記起因情報を検索して検査結果に影響を及ぼす可能性のある検査項目を抽出する検査項目抽出部と,
    で構成されることを特徴とする医用検査ナビゲーションシステム。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の医用検査ナビゲーションシステムであって,前記検査ナビ情報生成部で生成された前記検査ナビゲーション情報を、Webブラウザを含むネットワーク環境を介して該医用検査ナビゲーションシステムに接続された他の端末で閲覧し得るように構成されていることを特徴とする医用検査ナビゲーションシステム。
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