JP2005250798A - 遊技機用のタグ支持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄板状のRFIDタグを金属製物質の上に取り付けてもデータ通信性能が損なわれないタグ支持部材を提供すること。
【解決手段】 データ通信に電波を介在させるRFIDタグを金属製物質の上に取り付けると、該金属製物質による反射波の影響などにより、データ通信が阻害される。本発明のタグ支持部材10においては、本体部11と固定部12と接続部13とから構成され、本体部11に対して略垂直に設けられた接続部13の作用により、薄板状RFIDタグ2を辺16の距離だけ被固定物20から浮かせることができる。これにより、被固定物20が金属、もしくはその一部に金属が使用されている部材であったとしても、その影響を受けることなくデータ通信を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、薄板状のタグを装置、部品などに取付ける際に用いるタグ支持部材に関するものである。
近年電波を介して非接触でIDコードを認識するRFID(Radio Frequency IDentification)技術が急速に発展しており、鉄道やバスの定期券、高速道路の料金回収などで多く実用化されている。この技術は工業製品に組み込まれている部品の管理にも採用されており、管理の効率化、確実化を促進している。
例えば、工場などで工業製品を製造する場合、先ず工業製品を構成する部品に関する各種情報(製造日、出荷先、出荷日、製品名、製造番号など)を記録したRFIDタグが取付けられ、ベルトコンベアで各種搬送経路を搬送される。搬送経路の所定の位置には、前記各種情報に係る読み出し装置/及び書き込み装置(以下、「R/W装置」と称す)が組み込まれたゲートまたはアンテナが設置され、RFIDタグ付の構成部品が通過することでRFIDタグとR/W装置との間でデータ通信が交わされる。その結果を基に、作業員、もしくはコンピュータによって搬送経路の振り分けや、個別に必要な作業などが実施される。
また、遊技店などでは、設置される遊技機を構成する部材、ユニット、装置、又は基板などにRFIDタグが取り付けられ、ユーザが手に持って操作できる携帯型のR/W装置を、遊技機のRFIDタグが備えられている箇所に向けて操作することにより、RFIDタグに対して情報の読み書きが行われている。このRFIDタグには、遊技機特有の識別情報(暗号情報も含む)が記憶されており、遊技機の管理、監視、検査などに用いられている。
RFIDタグに記録されている情報をR/W装置で読み出した場合、読み出された情報はR/W装置を介して店内の様々な情報を管理するホストコンピュータに転送される。また、RFIDタグに書き込みを行う場合、R/W装置は必要な情報をホストコンピュータから適宜読み出し、その情報をRFIDタグに書き込む。この様にして、店内に設置された遊技機に関する各種情報を、ホストコンピュータにて総合管理している。
RFIDタグは工業製品において、その機能や性能に影響するものではなく、保守や管理を目的として備えられるものであるから、当該工業製品の構成を阻害せず、且つRFIDタグへの書き込み、読み出し作業が容易である工業製品の任意の位置に取付けられることが好ましい。
しかしながら、工業製品の部材には金属、及びメッキ、プリント配線、電線などの金属製物質が使用されていることが多く、データ通信に電波を介在させるRFIDタグをこれら金属製物質の上に取付けると、R/W装置からの送信波を、金属面で反射した反射波が打ち消してしまったり、RFIDタグが保有する送受信アンテナのマッチング特性が変化してしまうなどし、正常な通信を確立できないという問題を生じることがある。また、プリント配線、電線などの電気配線経路上では、電磁干渉により同様の問題を生ずることがある。従って、RFIDタグの大きさ、性能、及び被固定物の材質などにより、その取付位置が制限されているのが現状である。
また、RFIDタグは、薄板状に形成することも可能であり、省スペース化や汎用性の面では非常にメリットが高いが、この様なRFIDタグをそのまま被固定物に貼着したのでは外力に弱い。そのため外力が加わり難く、且つ前述の金属製物質などの問題が発生しない位置にしか取付けることができない。
また、RFIDタグを取り付ける対象が遊技店などに設置される遊技機である場合、多くの遊技利益を獲得したいと考え、遊技機を構成する部材を不正に利益が獲得できる部材に交換しようとする者が少なからずおり、不正に交換されないように工夫する必要があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、薄板状のRFIDタグを外力から保護すると共に、性能を損なわずに金属製物質への取付けを可能とする、タグ支持部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のタグ支持部材は、アンテナ及び集積回路を備え、非接触でデータ通信を行う薄板状のタグを遊技機の所定の部材に固定するため、前記タグを取り付ける取付面を有する本体部と、遊技機の所定の部材に固定する固定部と、前記本体部の取付面周囲部から略垂直に突出するように連接され、前記本体部と前記固定部とを接続する接続部とを備え、前記取付面は、前記本体部と前記接続部とによって形成される内壁面側に設けられていることを特徴とする。
なお、前記本体部は、前記接続部が連設される基体と、この基体を前記固定部を有する前記接続部が連設される方向から覆う開閉自在なカバーとを備え、前記取付面は、前記基体と前記カバーとの何れか一方に設けられ、前記取付面に取り付けられる前記タグは、前記基体と前記カバーとによって覆われることが好ましい。
また、前記固定部によって遊技機の所定の部材に固定された際には、遊技機の所定の部材との当接によって前記カバーが閉じ位置に拘束されることが好ましい。
また、前記本体部は、前記タグを保持した状態で着脱自在な部材を有し、前記取付面は、この着脱自在な部材に設けてあることが好ましい。
なお、一面のみに開口を有する略四角筒形状をなす筐体と、遊技機の所定の部材に固定するため前記筐体から突出して連設される固定部と、前記筐体の内部に設けられ、前記筐体の開口から挿入される前記タグを挿脱自在、且つ遊技機の所定の部材から所定の間隔離れるように保持するタグ保持部と、前記筐体の開口を閉鎖する位置と開放する位置とにスライド可能な閉鎖部材とを備え、前記閉鎖部材を開放する位置にスライドさせる方向を、前記筐体を遊技機の所定の部材に固定した際の固定面に向かう方向とした構成としてもよい。
なお、前記固定部によって遊技機の所定の部材に固定された際に、前記取付面に取り付けられた前記タグが外側から視認できるよう、透光性を有することが好ましい。
本発明のタグ支持部材においては、アンテナ及び集積回路を備え、非接触でデータ通信を行う薄板状のタグを遊技機の所定の部材に固定するため、タグを取り付ける取付面を有する本体部と、遊技機の所定の部材に固定する固定部と、本体部の取付面周囲部から略垂直に突出するように連接され、本体部と固定部とを接続する接続部とを備え、取付面は、本体部と接続部とによって形成される内壁面側に設けられていることにより、例えば、固定する遊技機の固有の部材が金属、もしくはその一部に金属が使用されている部材であった場合でも、略垂直に突出した接続部によってタグと遊技機の固有の部材との間に所定の間隔が設けられることにより、タグのデータ通信の性能が損なわれることはない。そのため、タグを遊技機の固有の部材に取り付ける際に、その材質に依存されることはなく、取付位置の自由度を高めることができる。また、本体部と接続部とによって形成される内壁面側にタグが取り付けられることにより、外部から容易にタグに触れることを防止することができる。
また、本体部は、接続部が連設される基体と、この基体を固定部を有する接続部が連設される方向から覆う開閉自在なカバーとを備え、取付面は、基体とカバーとの何れか一方に設けられ、取付面に取り付けられるタグは、基体とカバーとによって覆われることにより、例えば、薄板状で外力に弱いタグを、基体とカバーとで覆って外力から保護することができる。
また、固定部によって遊技機の所定の部材に固定された際には、遊技機の所定の部材との当接によってカバーが閉じ位置に拘束されることにより、基体とカバーとで覆われたタグの着脱を防止して、例えば、タグの盗難、すり替えなどの犯罪に対するセキュリティ性を高めることができる。
また、本体部は、タグを保持した状態で着脱自在な部材を有し、取付面は、この着脱自在な部材に設けてあることにより、例えば、薄板状で取り扱い難いタグが故障、破損などした場合に、着脱自在な部材を交換することによって、タグを容易に交換することができるとともに、本体部などを再利用することができる。
また、固定部によって遊技機の所定の部材に固定された際に、取付面に取り付けられたタグが外側から視認できるよう、透光性を有することにより、固定されているタグの監視を容易に行うことができる。
[第1実施形態]
先ず図1に、RFIDタグの外観図を示す。薄板状RFIDタグ2は、記憶部、電源整流部、送信部、及び受信部を備えるICチップ3と、送受信アンテナ4から構成される。R/W装置から送信された電波を送受信アンテナ4が受信すると、共振作用により起電力が発生する。その電力を基に、ICチップ3が起動して記録する情報を信号化し、送受信アンテナ4から送信する。その電波をR/W装置で受信することによって、ICチップ3内に記録された情報を得ることができる。
図2は、本発明を適用したタグ支持部材の外観を示す斜視図である。図2(a)に示すように、タグ支持部材10は、薄板状RFIDタグ2を取り付ける取付面14を有する本体部11と、被固定物(遊技機の所定の部材)20に固定する固定部12と、取付面14の周囲部15から略垂直に突出するように連設され、本体部11と固定部12とを接続する接続部13とから構成される一体の筐体である。また、固定部12は、被固定物20に係止するためのフック12aと、被固定物20にボルト止めするためのフランジ12b及び貫通孔12cを有し、接続部13は、フック側接続部材13aとフランジ側接続部材13bとを有する。本体部11の取付面14は、薄板状RFIDタグ2と嵌合するように周囲部15よりも少し凹まされており、薄板状RFIDタグ2を貼着した後、これが容易に取り外されないようになっている。
図2(b)は、タグ支持部材10を被固定物20に取り付けるイメージを示した斜視図である。タグ支持部材10を被固定物20に固定する際、先ずフック12aを被固定物20のフック嵌合孔20aに通して係止する。次に、フランジ12bに設けられた貫通孔12cと、被固定物20に設けられた嵌合孔20bとを合わせ、ボルトで固定することにより、タグ支持部材10が被固定物20に固定される。なお、フランジ12bと、被固定物20をボルト−ナットで固定してもよいが、作業性を考慮すれば、嵌合孔20bにタップを立てておき、タグ支持部材10側からボルト止めできることが好ましい。また、被固定物が薄肉で、タップを立てるのが困難であるならば、嵌合孔20bにナットサートを挿入しておいてもよい。なお、固定方法は上記に限らず、両側をボルト止めしたり、カシメや接着で固定するなど、公知の方法を用いればよい。
上記の通り被固定物20に固定されたタグ支持部材10では、本体部11に対して略垂直に設けられた接続部13の作用により、薄板状RFIDタグ2を辺16の距離だけ被固定物20から浮かせることができる。これにより、被固定物20が金属、もしくはその一部に金属が使用されている部材であったとしても、その影響を受けることなくデータ通信を行うことができる。なお、辺16を長くしすぎると、遊技機に取り付ける際に高さ方向のクリアランスにおいて、その取付位置が制限されてしまうおそれがあるので、辺16の長さは、被固定物20の影響を受けない最低限の長さであることが好ましい。例えば、被固定物20がアルミ板である場合には、辺16の長さは10〜20mm程度であることが好ましい。また、薄板状RFIDタグ2の取付面14が、本体部11と接続部13とによって形成される内壁面側に設けられていることにより、外部から容易に薄板状RFIDタグ2に触れることを防止することができる。
図3は、本発明の運用イメージを示した斜視図である。遊技機200の下部前面扉220に、薄板状RFIDタグ2が取り付けられたタグ支持部材10が、被固定物20を介して固定されている。このタグ支持部材10にR/W装置230を向けてデータ通信を行い、薄板状RFIDタグ2に書き込まれた製造日、出荷日、機種名、製造番号などの各種情報を読み出すことにより、遊技機200の管理、監視、検査などに利用する。また、IDコードを記録した薄板状RFIDタグ2を取り付けたタグ支持部材10を、遊技機200を制御するメイン基板(図示せず)などの重要な部品に固定してIDコードの認証を行うことにより、例えば、メイン基板を不正に利益が獲得できるものに交換された場合に、これを未然に発見することができるなど、セキュリティ性を向上させることができる。また、薄板状RFIDタグ2は書き込みも可能であるので、IDコードをホストコンピュータ(図示せず)などで管理し、定期的に変更するなどすれば、IDコードが不正に利用されることを防止することができる。なお、タグ支持部材10を固定する位置は、下部前面扉220に限らず、例えば、上部前面扉210など、遊技機200の任意の位置(装置や基板などを含む)に固定すればよい。
[第2実施形態]
図4に、タグ支持部材10の第2の実施形態を示す。本実施形態のタグ支持部材10は、薄板状RFIDタグ2を取り付ける取付面35を有する本体部30と、被固定物20に固定する固定部31と、取付面35の周囲部から略垂直に突出するように連設され、本体部30と固定部31とを接続する接続部32とから構成される。本体部30は、接続部32が連設される基体33と、取付面35が設けられ、薄板状RFIDタグ2を保持した状態で着脱自在なプレート(着脱自在な部材)34とからなり、前述の取付面35の周囲部は、プレート34を装着した状態で取付面35と対向する基体33の面36である。また、固定部31は、被固定物20に係止するためのフック31aと、被固定物20にボルト止めするためのフランジ31b及び貫通孔31cを有し、接続部32は、フック側接続部材32aとフランジ側接続部材32bとを有する。
接続部32の、基体33との接合部には、それぞれに切り欠き部37a、37bが設けられており、基体33の面36とともにプレート34を着脱自在に保持する、いわゆるスリットを形成する。図2に示した第1の実施形態では、薄板状RFIDタグ2を本体部11の取付面14に直接貼着する構成としているため、例えば、薄板状RFIDタグ2が故障や破損などした場合に、この薄板状RFIDタグ2だけを交換するのは困難である。本実施形態においては、薄板状RFIDタグ2を貼着したプレート34を、切り欠き部37a、37b、及び面36によって形成されるスリットで着脱自在に保持する構成としたことにより、薄板状RFIDタグ2が故障や破損などした場合にも、プレート34を交換することによって、容易に薄板状RFIDタグ2を交換することができるとともに、残りの部分を再利用することができる。なお、プレート34に薄板状RFIDタグ2を貼着する他に、プレート型に成形したRFIDタグを用いてもよい。
[第3実施形態]
図5に、タグ支持部材10の第3の実施形態を示す。本実施形態のタグ支持部材10は、薄板状RFIDタグ2を取り付ける取付面45を有する本体部40と、被固定物20に固定する固定部41と、取付面45の周囲部46から略垂直に突出するように連設され、本体部40と固定部41とを接続する接続部42とから構成される。本体部40は、接続部42が連設される基体43と、この基体43を固定部41を有する接続部42が連設される方向から覆う開閉自在なカバー44とからなる。また、固定部41は、被固定物20に係止するためのフック41aと、被固定物20にボルト止めするためのフランジ41b及び貫通孔41cを有し、接続部42は、フック側接続部材42aとフランジ側接続部材42bとを有する。なお、本体部40には、カバー44を閉じ位置に保持できるようなフックなどの係止部材(図示せず)が設けられていることが好ましい。
上記第2の実施形態では、薄板状RFIDタグ2を容易に交換できる構成であることから、図3に示すようにタグ支持部材10を遊技機の内側に固定する場合にはよいが、例えば、遊技機の外側に固定する場合などには、セキュリティの面から好ましくない。本実施形態では、ヒンジ40を軸として回動する開閉自在なカバー44を備えたことにより、矢線方向に回動させて閉じ位置にした際には、基体43とカバー44とによって薄板状RFIDタグ2を覆い、外部から薄板状RFIDタグ2に触れることを防止するとともに、外力から保護することができるので、例えば、遊技機の外側に固定する場合などにもセキュリティを確保できる。
また、接続部42が連設される方向から薄板状RFIDタグ2を覆うカバー44は、タグ支持部材10が固定部41によって被固定物20に固定された際には、被固定物20との当接によって閉じ位置に拘束され、基体43とカバー44とで覆われた薄板状RFIDタグ2の着脱を防止して、例えば、薄板状RFIDタグ2の盗難、すり替えなどの犯罪に対するセキュリティ性を高めることができる。
[第4実施形態]
なお、薄板状RFIDタグ2を覆うカバーの構造は上記に限らず、例えば、図6に示すようにしてもよい。薄板状RFIDタグ2を取り付けるための開き位置を示す図6(a)において、カバー50は、直方体の2面が開いた状態で基体43とつながっている。この状態からカバー50を、辺51、及び辺52を軸として矢線方向に各軸90°ずつ折曲させることにより、薄板状RFIDタグ2を覆う閉じ位置(図6(c)に示す位置)になる。従って、本実施形態においては、可撓性に優れた材料を選定し、辺51、及び辺52を折曲させ易い形状としておくことが好ましい。
但し、開き位置と閉じ位置との間の移動が複数回行われる場合などにおいては、辺51、52の折曲部で破断してしまうことが懸念されるので、この折曲部をヒンジでつなぐ構成としてもよい。
[第5実施形態]
なお、ヒンジや折曲部を設けることは、コストの面から見ると好ましくない。そこで、図7に示すように、基体43とカバー60とが分離する構成としてもよい。この際、図7(a)に示すように、第3、第4の実施形態と同様にして基体43側に薄板状RFIDタグ2を貼着させてもよいし、図7(b)に示すように、カバー60に取付面61を設けて、カバー60側に薄板状RFIDタグ2を貼着させてもよい。
[第6実施形態]
図8に、タグ支持部材10の第6の実施形態を示す。本実施形態のタグ支持部材10は、薄板状RFIDタグ2を取り付ける取付面73を有する本体部40と、被固定物20に固定する固定部71と、取付面73の周囲部74から略垂直に突出するように連設され、本体部70と固定部71とを接続する接続部72とから構成される。また、固定部71は、被固定物20に係止するためのフック71aと、被固定物20にボルト止めするためのフランジ71b及び貫通孔71cを有し、接続部72は、取付面73の外周全域を覆う略四角筒形状に形成されている。
本体部70と固定部71とが、略四角筒形状をした接続部72で接続されたタグ支持部材10は、被固定物20との固定面75のみに開口を有する箱型の形状をなしており、その内底部に設けられた取付面73に薄板状RFIDタグ2を貼着させた後、固定部71によって被固定物20に固定することにより、固定面75に設けられた開口が塞がれて、カバーを設けた場合と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態によれば、一体成型することが可能であるため、安価で高剛性なタグ支持部材10を提供することができる。
図9〜11に、タグ支持部材10の第7の実施形態を示す。本実施形態のタグ支持部材10は、その端面80aのみに開口を有する略四角筒形状の筐体80と、薄板状RFIDタグ2を取り付ける取付面82aを有し、筐体80に対して挿脱自在なプレート82と、筐体80の開口を閉鎖する位置と開放する位置とにスライド可能なシャッタ(閉鎖部材)84と、被固定物20に固定するため筐体80から突出して連設される固定部86とから構成され、固定部86は、被固定物20に係止するためのフック86aと、被固定物20にボルト止めするためのフランジ86b及び貫通孔86cを有している。
また、筐体80の内面には、シャッタ用レール部材80b〜80e、及びプレート用レール部材80f〜80iが設けられている。各レール部材は、それぞれプレート82、及びシャッタ84が嵌合する間隔で設けられ、いわゆるスリットを形成している。
プレート用レール部材80f〜80iからなるプレート用スリット90は、プレート82に貼着された薄板状RFIDタグ2を、挿脱自在、且つ被固定物20から所定の間隔離れるように保持するタグ保持部として機能する。
また、筐体80の被固定物20との固定面には、シャッタ用レール部材80b〜80eからなるシャッタ用スリット88に連なる貫通孔80jがあけられており、固定面側からシャッタ84をシャッタ用スリット88に挿入可能な構成としている。シャッタ用スリット88に挿入されたシャッタ84は、筐体80の開口全面を閉鎖し、収納されたプレート82の挿脱を禁止する。また、固定部86によって被固定物20に固定した際には、被固定物20との当接によって貫通孔80jが塞がれ、シャッタ84の挿脱が禁止されるとともに、プレート82の挿脱が禁止される。
上記構成とした本実施形態のタグ支持部材10は、第1〜第6の実施形態と同様に、被固定物20が金属、もしくはその一部に金属が使用されている部材であったとしても、その影響を受けることなくデータ通信を行うことができ、外部から薄板状RFIDタグ2に触れることを防止するとともに、外力から保護することができる。また、図4に示した第2の実施形態の如く、薄板状RFIDタグ2が故障や破損などした場合に、プレート82を交換することによって、容易に薄板状RFIDタグ2を交換することができるとともに、残りの部分を再利用することができる。
また、タグ支持部材10は、上記第1〜第7の実施形態の何れにおいても、例えば、ABS樹脂などの透光性を有する材料を用いることが好ましい。これにより、タグ支持部材10が固定部によって被固定物20に固定された際に、その内部に取り付けられた薄板状RFIDタグ2を外部から容易に監視することができる。
上記説明では、取付けられる工業製品に遊技機を適用して説明したが、これに限らず様々な工業製品に適用することが可能である。
本発明に適用した薄板状RFIDタグの外観図である。 タグ支持部材の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の運用イメージを示す斜視図である。 タグ支持部材の第2実施形態を示す斜視図である。 タグ支持部材の第3実施形態を示す斜視図である。 タグ支持部材の第4実施形態を示す斜視図である。 タグ支持部材の第5実施形態を示す斜視図である。 タグ支持部材の第6実施形態を示す斜視図である。 タグ支持部材の第7実施形態を示す斜視図である。 タグ支持部材の第7実施形態を示す側方断面図である。 タグ支持部材の第7実施形態を示す正面図である。
符号の説明
2 薄板状RFIDタグ
10 タグ支持部材
11、30、40、70 本体部
12、31、41、71、86 固定部
13、32、42、72、 接続部
14、35、45、61、73、82a 取付面
20 被固定物(遊技機の所定の部材)
33、43 基体
34、82 プレート(着脱自在な部材)
44、50、60 カバー
200 遊技機
80 筐体
84 シャッタ(閉鎖部材)
90 プレート用スリット(タグ保持部)

Claims (6)

  1. アンテナ及び集積回路を備え、非接触でデータ通信を行う薄板状のタグを遊技機の所定の部材に固定するためのタグ支持部材において、
    前記タグを取り付ける取付面を有する本体部と、遊技機の所定の部材に固定する固定部と、前記本体部の取付面周囲部から略垂直に突出するように連設され、前記本体部と前記固定部とを接続する接続部とを備え、
    前記取付面は、前記本体部と前記接続部とによって形成される内壁面側に設けられていることを特徴とするタグ支持部材。
  2. 前記本体部は、前記接続部が連設される基体と、この基体を前記固定部を有する前記接続部が連設される方向から覆う開閉自在なカバーとを備え、
    前記取付面は、前記基体と前記カバーとの何れか一方に設けられ、前記取付面に取り付けられる前記タグは、前記基体と前記カバーとによって覆われることを特徴とする請求項1記載のタグ支持部材。
  3. 前記固定部によって遊技機の所定の部材に固定された際には、遊技機の所定の部材との当接によって前記カバーが閉じ位置に拘束されることを特徴とする請求項2記載のタグ支持部材。
  4. 前記本体部は、前記タグを保持した状態で着脱自在な部材を有し、前記取付面は、この着脱自在な部材に設けてあることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のタグ支持部材。
  5. アンテナ及び集積回路を備え、非接触でデータ通信を行う薄板状のタグを遊技機の所定の部材に固定するためのタグ支持部材において、
    一面のみに開口を有する略四角筒形状をなす筐体と、
    遊技機の所定の部材に固定するため前記筐体から突出して連設される固定部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記筐体の開口から挿入される前記タグを挿脱自在、且つ遊技機の所定の部材から所定の間隔離れるように保持するタグ保持部と、
    前記筐体の開口を閉鎖する位置と開放する位置とにスライド可能な閉鎖部材とを備え、
    前記閉鎖部材を開放する位置にスライドさせる方向を、前記筐体を遊技機の所定の部材に固定した際の固定面に向かう方向としたことを特徴とするタグ支持部材。
  6. 前記固定部によって遊技機の所定の部材に固定された際に、前記取付面に取り付けられた前記タグが外側から視認できるよう、透光性を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のタグ支持部材。
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