JP2005249769A - 回転角センサ - Google Patents

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    • B62D15/021Determination of steering angle
    • B62D15/0215Determination of steering angle by measuring on the steering column

Abstract

【課題】 検出用ギアの歯数の組み合わせが特許文献1記載の組み合わせ以外となる場合であっても、算出されるステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来る回転角センサを提供すること。
【解決手段】 回転角センサ1に、ステアリングシャフトに連動して回転する検出用ギア2、3と、検出用ギア2の回転角度を検出する磁気センサ22と、検出用ギア3の回転角度を検出する磁気センサ32と、磁気センサ22により検出された回転角度及び磁気センサ32により検出された回転角度に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出し、且つ、当該算出されたステアリングシャフトの回転角度が異常値であるかどうかを判定する演算処理部5と、を備えさせた。ここで、磁気センサ22の周期c2と磁気センサ32の周期c3との最小公倍数LCMは、操舵角測定範囲以上である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステアリングシャフトの回転角度を検出することができる回転角センサに関する。
従来より、車両に搭載され、ステアリングシャフトの回転角度を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
図32は、従来の技術に係る回転角センサ100を示す概略図である(特許文献1参照)。図32に示すように、回転角センサ100は、メインギア101と、検出用ギア102〜103と、磁気センサ104〜105と、演算部106を備える。
メインギア101は、ステアリングシャフトと一体となって回転し、検出用ギア102〜103は、メインギア101に連動し、且つ、メインギア101よりも速い回転速度で回転する。磁気センサ104は、検出用ギア102の絶対角度を0〜180〔deg〕の範囲で検出して検出信号を出力し、磁気センサ105は、検出用ギア103の絶対角度を0〜180〔deg〕の範囲で検出して検出信号を出力する。演算部106は、磁気センサ104〜105から出力された検出信号に基づいて、ステアリングシャフトの絶対角度を算出する。ここで、絶対角度とは、回転範囲内で一意に定まる回転角度を意味する。例えば、ステアリングシャフトの見かけ上の回転角度が10〔deg〕の場合、ステアリングシャフトの絶対角度は、ステアリングシャフトの回転数に応じて10〔deg〕、370〔deg〕、730〔deg〕、…となる。
また、演算部106は、磁気センサ104〜105の周期変化を監視する一方、磁気センサ104〜105から出力された検出信号、及び検出用ギア102〜103の歯数に基づいて、所定の数値kを算出する。そして、演算部106は、当該算出された数値k及び磁気センサ104〜105の周期変化に基づいて、演算部106により算出されるステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定する。
具体的には、演算部106は、磁気センサ104〜105の周期変化を監視し、この結果、周期変化に伴って数値kが通常では考えられない程飛躍的に変化した場合、または、周期が変化しない状態で数値kが変化する場合に、算出されるステアリングシャフトの絶対角度を異常値と判定する。
なお、磁気センサ104の周期は、検出用ギア102が180〔deg〕回転する間にステアリングシャフトが回転する角度を意味し、磁気センサ105の周期は、検出用ギア103が一回転する間にステアリングシャフトが回転する角度を意味する。
特表平11−500828号公報
しかし、上述した技術では、検出用ギア102〜103の歯数が特許文献1記載の歯数以外となる場合には、演算部106は、演算部106により算出されるステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来ないという問題点があった。
また、演算部106は、ステアリングを操作しなければ、演算部106により算出されるステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来なかった。したがって、演算部106は、回転角センサ100への電源投入時には、演算部106により算出されるステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来なかった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1に目的は、検出用ギアの歯数の組み合わせが特許文献1記載の組み合わせ以外となる場合であっても、算出されるステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来る回転角センサを提供することである。また、本発明の第2の目的は、回転角センサの電源投入時に算出されるステアリングシャフトの絶対角度を、ステアリングを操作することなく異常値であるかどうか判定することが出来る回転角センサを提供することである。
上記目的を達成するため、本願特許請求の範囲に記載の発明は、ステアリングシャフトに連動して回転する第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアと、第1の検出用ギアの回転角度を検出する第1の検出手段と、第2の検出用ギアの回転角度を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段により検出された回転角度及び第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出する演算手段と、演算手段により算出されたステアリングシャフトの回転角度が異常値であるかどうかを判定する判定手段と、を備え、第1の検出手段の周期と第2の検出手段の周期との最小公倍数は、操舵角測定範囲以上であることを主な特徴とする。
本願特許請求の範囲に記載の発明によれば、主に以下の効果を得ることが出来る。即ち、第1の検出手段及び第2の検出手段の周期は、後述するように、第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアの歯数に依存する。したがって、本発明では、第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアの歯数が、「第1の検出手段の周期と及び第2の検出手段の周期との最小公倍数が、操舵角測定範囲以上となる」という条件を満たす限り、ステアリングシャフトの回転角度が異常値であるかどうかを判定することが出来る。よって、本発明では、第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアの歯数が特許文献1記載の歯数となる場合は勿論のこと、第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアの歯数が特許文献1記載の歯数以外となる場合であっても、ステアリングシャフトの回転角度が異常値であるかどうかを判定することが出来る。
また、本発明では、第2基準角度差を式(27−1)を満たすように設定することで、回転角センサの電源投入時に算出されるステアリングシャフトの絶対角度を、ステアリングを操作することなく異常値であるかどうか判定することが出来る。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図7に基づいて、本第1の実施の形態に係る回転角センサ1の構成及び各構成要素の主な機能を説明する。なお、以下の説明では、ステアリングシャフトの絶対角度は、ステアリングシャフトが中立状態となる場合にゼロとなる。
図1は、回転角センサ1を示す平面図である。図1に示すように、回転角センサ1は、ケース10内に収納されており、メインギア1aと、検出用ギア2〜3と、磁石(第1の磁石)21と、磁石(第2の磁石)31と、磁気センサ(第1の検出手段)22と、磁気センサ(第2の検出手段)32と、演算処理部(演算手段、判定手段)5を備える。
メインギア1aは、ステアリングシャフトと一体となって回転する。検出用ギア3は、メインギア1aに連動して回転し、その半径はメインギア1aの半径よりも小さい。したがって、検出用ギア3は、メインギア1aよりも速い回転速度で回転する。
磁石31は2極に着磁された磁石であり、検出用ギア3の回転中心部に設けられる。そして、検出用ギア3と共に回転する。
図2(a)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S3との関係を示すグラフL1を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値S3を縦軸とした平面上に描いたものである。
磁気センサ32は、図1〜図2(a)に示すように、磁石31の近傍に設置され、磁石31の磁力線の方向、即ち検出用ギア3の絶対角度を、反時計回りを正方向として0〜360[deg]の範囲で検出する。そして、磁気センサ32は、当該検出された絶対角度に対応するrez3ビット(rez3は磁気センサ32の分解能であり、例えば6〜10の整数となる)のデジタル信号を生成し、演算処理部5から選択信号及びクロック信号を与えられた際に、演算処理部5に出力する。また、演算処理部5が後述する周期値絶対角度算出処理を行う際に読み込むデジタル信号の値はS3(0)となる。また、演算処理部5がカウント絶対角度算出処理においてn回目(n:1以上の整数)に読み込むデジタル信号の値はS3(n)となる。ここで、中立状態とは、車両直進時でのステアリングシャフトの状態を意味する。
また、磁気センサ32は、磁石31の磁力線の大きさ、即ち磁界強度を検出し、当該検出された磁界強度が所定の強度範囲を超える場合には、演算処理部5から選択信号及びクロック信号を与えられた際に、磁界強度異常信号を生成してデジタル信号と共に演算処理部5に出力する。なお、磁石31の磁界強度が強度範囲を超える場合としては、例えば、磁石31が欠落したり、磁石31から磁気センサ32までの距離が極端に短くなった場合等が考えられる。
図1に示す検出用ギア2は、メインギア1aに連動して回転し、その半径はメインギア1aの半径よりも小さいが、検出用ギア3よりも大きい。したがって、検出用ギア2は、メインギア1aよりも速い回転速度で回転するが、検出用ギア3よりも遅い回転速度で回転する。したがって、検出用ギア3の加速比は、検出用ギア2の加速比よりも大きい。ここで、検出用ギア2〜3の加速比とは、メインギア1aの回転速度と検出用ギア2〜3の回転速度との比を意味し、検出用ギア2〜3の加速比が大きくなるほど、メインギア1aに対して検出用ギア2〜3の回転速度が大きくなる。
磁石21は2極に着磁された磁石であり、検出用ギア2の回転中心部に設けられる。そして、検出用ギア2と共に回転する。
図2(b)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と磁気センサ22から出力されるデジタル信号の値S2との関係を示すグラフL2を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値S2を縦軸とした平面上に描いたものである。
磁気センサ22は、図1〜図2(b)に示すように、磁石21の近傍に設置され、磁石21の磁力線の方向、即ち検出用ギア2の絶対角度を、反時計回りを正方向として0〜360[deg]の範囲で検出する。そして、当該検出された絶対角度に対応するrez2ビット(rez2は磁気センサ22の分解能であり、例えば6〜10の整数となる)のデジタル信号を生成し、演算処理部5から選択信号及びクロック信号を与えられた際に、演算処理部5に出力する。また、演算処理部5が周期値絶対角度算出処理を行う際に読み込むデジタル信号の値はS2(0)となり、演算処理部5がカウント絶対角度算出処理を行う際にn回目に読み込むデジタル信号の値はS2(n)となる。
また、磁気センサ22は、磁石21の磁力線の大きさ、即ち磁界強度を検出し、当該検出された磁界強度が所定の強度範囲を超える場合には、演算処理部5から選択信号及びクロック信号を与えられた際に、磁界強度異常信号を生成してデジタル信号と共に演算処理部5に出力する。なお、磁石21の磁界強度が強度範囲を超える場合としては、例えば、磁石21が欠落したり、磁石21から磁気センサ22までの距離が極端に短くなった場合等が考えられる。
また、磁気センサ32の周期c3と磁気センサ22の周期c2との最小公倍数LCMは、操舵角測定範囲以上となる。ここで、操舵角測定範囲は、ステアリングシャフトの回転範囲のうち、回転角センサ1による絶対角度算出の対象となる範囲を意味する。
具体的には、LCMは、以下の式(0)を満たす。なお、操舵角測定範囲は、−α(deg)〜+α(deg)である。
LCM≧2α …(0)
ここで、磁気センサ32の周期c3は、検出用ギア3が一回転する間にステアリングシャフトが回転する角度を意味し、磁気センサ22の周期c2は、検出用ギア2が一回転する間にステアリングシャフトが回転する角度を意味する。具体的には、周期c2、c3は、以下の式(1)、(2)で表される。ここで、mはメインギア1aの歯数であり、n2は検出用ギア2の歯数であり、n3は検出用ギア3の歯数である。
c2=360*n2/m …(1)
c3=360*n3/m …(2)
最小公倍数LCMの範囲内では、デジタル信号の値S2、S3の組は一意に定まるので、この条件を満たす場合、図2(a)、(b)に示すように、デジタル信号の値S2、S3の組は操舵角測定範囲内で一意に定まる。
また、デジタル信号の値S2、S3は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度が操舵角測定範囲の最小値よりも小さくなった際にゼロとなる。
また、磁気センサ22、32は、ステアリングシャフトが中立状態となる場合に、後述する周期値絶対角度及びカウント絶対角度がゼロとなるように、調整される。
また、演算処理部5は、以下の処理を行う。
〔周期値絶対角度算出処理〕
演算処理部5は、回転角センサ1への電源投入時点に、選択信号及びクロック信号を生成して磁気センサ22、32に出力する。そして、当該出力に応じて磁気センサ22、32から与えられたデジタル信号を読み込んで、図2に示すように、磁気センサ22、32の当該時点での周期値j2(0)、j3(0)を算出する。
ここで、周期値j2は、検出用ギア2の回転数であり、ステアリングシャフトの実際の絶対角度が操舵角測定範囲の最小値以下となった際に、基準値(即ち、ゼロ)となる。
また、周期値j3は、検出用ギア3の回転数であり、ステアリングシャフトの実際の絶対角度が操舵角測定範囲の最小値以下となった際に、基準値(即ち、ゼロ)となる。
また、周期値絶対角度算出処理にて算出される周期値j2、j3は、それぞれj2(0)、j3(0)となり、カウント絶対角度算出処理におけるn回目のサンプリング時点での周期値j2、j3は、それぞれj2(n)、j3(n)となる。
上述したように、デジタル信号の値S3(0)とデジタル信号の値S2(0)との組は一意に定まるので、演算処理部5は、磁気センサ22及び磁気センサ32から与えられたデジタル信号に基づいて、周期値j2(0)、j3(0)を一意に算出することができる。
具体的には、演算処理部5は、以下の処理により周期値j2(0)、j3(0)と、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を算出する。即ち、演算処理部5は、デジタル信号の値S2(0)、S3(0)を、以下の式(3)〜(10)のS2、S3にそれぞれ代入することで、周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3を算出する。
ここで、mはメインギア1aの歯数、n2は検出用ギア2の歯数、n3は検出用ギア3の歯数である。また、△t2は、磁気センサ22に関する周期値判定幅、即ち一の周期値j2が取りうるMARKrevo2の範囲であり、△t3は、磁気センサ32に関する周期値判定幅、即ち一の周期値j3が取りうるMARKrevo3の範囲である。また、x2は、磁気センサ22の周期数であり、x3は、磁気センサ32の周期数である。ここで、周期数x2は、最小公倍数LCMの範囲内で検出用ギア2が回転する回数であり、周期数x3は、最小公倍数LCMの範囲内で検出用ギア3が回転する回数である。
MARKrevo2={(S2*i3/i2−S3+a2)/2^rez2}の余り …(3)
MARKrevo3={(S3*i2/i3−S2+a3)/2^rez3}の余り …(4)
i2=m/n2 …(5)
i3=m/n3 …(6)
a2=△t2/2=2^rez/x2/2 …(7)
a3=△t3/2=2^rez/x3/2 …(8)
x2=LCM/c2 …(9)
x3=LCM/c3 …(10)
そして、演算処理部5は、周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3に基づいて、周期値j2(0)、j3(0)を算出する。
ここで、周期値判定値MARKrevo2に基づいて周期値j2(0)を算出することが出来る理由を説明する。即ち、式(3)中、{S2*i3/i2−S3}は、図2に示すように、グラフL2の傾きをグラフL1の傾きに変更してグラフL2’を生成し、グラフL2’が示すデジタル信号の値S2’(=S2*i3/i2)からデジタル信号の値S3を引くことを意味している。一方、デジタル信号の値S3とデジタル信号の値S2との組は操舵角測定範囲内で一意に定まるので、グラフL1とグラフL2’との位置関係は、周期値j2に応じて異なる。
したがって、{S2*i3/i2−S3}の値も周期値j2に応じて一意に定まるので、周期値判定値MARKrevo2も周期値j2に応じて一意に定まる。
以上により、演算処理部5は、周期値判定値MARKrevo2に基づいて、周期値j2(0)を算出することが出来る。同様の理由により、演算処理部5は、周期値判定値MARKrevo3に基づいて、周期値j3(0)を算出することが出来る。
ここで、周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3の一例を図3〜図6に基づいて説明する。なお、図3〜図6に示す場合では、m=135、n2=48、n3=34、rez2=rez3=10(bit)となる。
図3は、検出用ギア2、3の実際の絶対角度とデジタル信号の値S2、S3の理想値との関係を示すグラフL4と、検出用ギア2、3の実際の絶対角度とデジタル信号の値S2、S3の実測値との関係を示すグラフL5を、検出用ギア2、3の実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値S2、S3を縦軸とした平面上に描いたものである。図4は、検出用ギア2、3の実際の絶対角度とデジタル信号の値S2、S3の誤差(=(実測値)−(理想値))との関係を示すグラフL6を、検出用ギア2、3の実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値S2、S3の誤差を縦軸とした平面上に描いたものである。図5は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値判定値MARKrevo3との関係を示すグラフL7を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値判定値MARKrevo3を縦軸とした平面上に描いたものである。図6は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値判定値MARKrevo2との関係を示すグラフL8を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値判定値MARKrevo2を縦軸とした平面上に描いたものである。
図3及び図4に示すように、デジタル信号の値S2、S3の実測値が理想的である場合、当該実測値は理想値にほぼ一致し、デジタル信号の値S2、S3の誤差は、磁気センサ22、32の分解能による誤差(=360(deg)/10(bit)=0.3516(deg))のみとなる。この場合、周期値判定値MARKrevo3は図5に示すようになり、周期値判定値MARKrevo2は図6に示すようになる。
図5及び図6に示すように、周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3は操舵角測定範囲内で周期値j2、j3毎に一意に定まる。
具体的には、図5に示すグラフL7は、24(=x3)個の周期値判定部分(グラフL7がほぼ水平となる部分)を有し、これら周期値判定部分は、図5の左端の周期値判定部分から順に周期値j3=0、1、2、3、…23に対応する。また、各周期値判定部分の周期値判定値MARKrevo3は、デジタル信号の値S3が取りうる値の範囲(=0〜2^rez3)を24(=x3)個に分割することで得られる分割範囲のうち、互いに異なる分割範囲内の値を有する。ここで、各分割範囲の幅が△t3となる。例えば、j3=4に対応する周期値判定値MARKrevo3は、170.7から213.3までの分割範囲内の値となる。
同様に、図6に示すグラフL8は、17(=x2)個の周期値判定部分(グラフL8がほぼ水平となる部分)を有し、これら周期値判定部分は、図6の左端の周期値判定部分から順に周期値j2=0、1、2、3、…16に対応する。また、各周期値判定部分の周期値判定値MARKrevo2は、デジタル信号の値S2が取りうる値の範囲(=0〜2^rez2)を17(=x2)個に分割することで得られる分割範囲のうち、互いに異なる分割範囲内の値を有する。ここで、各分割範囲の幅が△t2となる。したがって、周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3は操舵角測定範囲内で周期値j2、j3毎に一意に定まる。
演算処理部5は、このようにして周期値j2(0)、j3(0)を算出した後、当該算出された周期値j2(0)、j3(0)に基づいて、以下の式(11)〜(13)を用いて、ステアリングシャフトの周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を算出する。
θ2(0)=S2(0)*360*n2/2^rez2/m+j2(0)*360*n2/m−θoffset …(11)
θ3(0)=S3(0)*360*n3/2^rez3/m+j3(0)*360*n3/m−θoffset …(12)
θoffset=LCM/2 …(13)
ここで、周期値j2(0)、j3(0)は、上述したように、磁気センサ22及び磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S2、S3に基づいて算出されるものである。したがって、周期値絶対角度は、磁気センサ22及び磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S2、S3に基づいて算出されるステアリングシャフトの絶対角度を意味する。
そして、演算処理部5は、当該算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)に関する周期値絶対角度信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
〔カウント絶対角度算出処理〕
演算処理部5は、周期値絶対角度算出処理を何回か行った後、所定のn回目のサンプリング時点で、選択信号及びクロック信号を生成して磁気センサ22、32に出力する。そして、当該出力に応じて磁気センサ22、32から与えられたデジタル信号を読み込み、当該読み込んだデジタル信号と、前回読み込んだデジタル信号と、前回算出された周期値j2(n−1)、j3(n−1)に基づいて、磁気センサ22、32のn回目のサンプリング時点での(即ち、今回の)周期値j2(n)、j3(n)を算出する。さらに、今回読み込んだデジタル信号と、当該算出された周期値j2(n)、j3(n)に基づいて、ステアリングシャフトの今回のカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を算出する。
具体的には、演算処理部5は、図2(a)に示すように、今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)と、前回読み込んだデジタル信号の値S3(n−1)と、の差△S3(n)を算出する。同様に、図2(b)に示すように、今回読み込んだデジタル信号の値S2(n)と、前回読み込んだデジタル信号の値S2(n−1)と、の差△S2(n)を算出する。そして、当該算出された差△S2(n)、△S3(n)に基づいて、以下の式(14)〜(19)を用いて、今回の周期値j2(n)、j3(n)を算出する。具体的には、演算処理部5は、差△S2(n)が式(14)を満たす場合、今回の周期値j2(n)を前回の周期値j2(n−1)と同じ値として算出し、差△S2(n)が式(15)を満たす場合、今回の周期値j2(n)を前回の周期値j2(n−1)より1小さい値として算出する。また、演算処理部5は、差△S2(n)が式(16)を満たす場合、今回の周期値j2(n)を前回の周期値j2(n−1)よりも1大きな値として算出する。
|△S2(n)|≦ Sx2 …(14)
△S2(n) > Sx2 …(15)
△S2(n) <−Sx2 …(16)
同様に、演算処理部5は、差△S3(n)が式(17)を満たす場合、今回の周期値j3(n)を前回の周期値j3(n−1)と同じ値として算出し、差△S3(n)が式(18)を満たす場合、今回の周期値j3(n)を前回の周期値j3(n−1)より1小さい値として算出する。また、演算処理部5は、差△S3(n)が式(19)を満たす場合、今回の周期値j3(n)を前回の周期値j3(n−1)よりも1大きな値として算出する。
|△S3(n)|≦ Sx3 …(17)
△S3(n) > Sx3 …(18)
△S3(n) <−Sx3 …(19)
ここで、Sx2、Sx3は、以下の式(20)、(21)を満たす定数である。
Sx2 < 2^rez2/2 …(20)
Sx3 < 2^rez3/2 …(21)
ここで、サンプリング間隔の設定方法について、図7に基づいて説明する。図7は、時刻と磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S3(T)との関係を示すグラフL3を、時刻を横軸、磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S3(T)を縦軸とした平面上に描いたものである。図7中、時間Txは、検出用ギア3が所定の回転範囲(磁気センサ32が検出可能な回転範囲で、本第1の実施の形態及び後述する第2〜第3の実施の形態では360(deg)となる)を回転するのに要する最短時間である。
図7に示すように、演算処理部5が磁気センサ32から出力されたデジタル信号のみを読み込む場合、今回のサンプリング時点Sam1でのデジタル信号の値S3(Sam1)が2^rez3/2となる場合、サンプリング間隔Tsam3が時間Txの半分より長いと、次回のサンプリング時点Sam2でのデジタル信号の値S3(Sam2)が、サンプリング時点Sam2’で取得される値なのか、サンプリング時点Sam2で取得される値なのか区別することができない場合が生じうる。
言い換えれば、次回のサンプリング時点Sam2での周期値j3(Sam2)が今回のサンプリング時点Sam1での周期値j3(Sam1)と同じかどうか区別することができない場合が生じうる。
したがって、あるサンプリング時点での周期値j3を正確に算出するためには、サンプリング間隔Tsam3が以下の式(22)を満たす必要がある。式(22)中、ωは、ステアリングシャフトの最大角速度であり、最右辺で示される値は、時間Txの半分である。
Tsam3<Sam3−Sam1=360*n3/m/2/ω …(22)
同様の考え方により、演算処理部5が磁気センサ22から出力されたデジタル信号のみを読み込む場合、サンプリング間隔Tsam2は、以下の式(23)を満たす必要がある。
Tsam2<360*n2/m/2/ω …(23)
本願では、演算処理部5は、磁気センサ22、32の双方から出力されたデジタル信号を読み込んで周期値j2(n)、j3(n)を算出するので、サンプリング間隔Tsamは、以下の式(24)を満たすように設定される。
Tsam<(Tsam2及びTsam3のうち、小さい方の値) …(24)
演算処理部5は、上述した処理により算出された周期値j2(n)、j3(n)及び今回読み込んだデジタル信号の値S2(n)、S3(n)に基づいて、以下の式(25)、(26)によりカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を算出する。そして、当該算出されたカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に関するカウント絶対角度信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
θ2(n)=S2(n)*360*n2/2^rez2/m+j2(n)*360*n2/m−θoffset …(25)
θ3(n)=S3(n)*360*n3/2^rez3/m+j3(n)*360*n3/m−θoffset …(26)
ここで、式(14)〜(26)に示すように、カウント絶対角度θ2(n)は、前回算出された周期値j2(n−1)と、前回及び今回のデジタル信号の値S2(n−1)、S2(n)とに基づいて算出されるステアリングシャフトの絶対角度を意味する。同様に、カウント絶対角度θ3(n)は、前回算出された周期値j3(n−1)と、前回及び今回のデジタル信号の値S3(n−1)、S3(n)とに基づいて算出されるステアリングシャフトの絶対角度を意味する。
また、演算処理部5は、以下に説明する第1〜第4のフェールセーフ処理を行う。
〔第1のフェールセーフ処理〕
演算処理部5は、磁気センサ22、32に選択信号及びクロック信号を出力した際に、磁気センサ22、32のうち、少なくとも一方から磁界強度異常信号を与えられた場合には、算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定する。
このように判定することとしたのは、磁界強度が所定の強度範囲を超えると、磁気センサ22、32が検出用ギア2、3の絶対角度を正確に算出することが出来なくなるので、演算処理部5が周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を正確に算出することが出来なくなるからである。
〔第2のフェールセーフ処理〕
演算処理部5は、カウント絶対角度θ2(n)とカウント絶対角度θ3(n)との角度差△θを算出する。
そして、演算処理部5は、当該算出された角度差△θ及び基準角度差△Θが以下の式(29)を満たす場合、即ち、角度差△θが基準角度差△Θを超える場合に、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定する。ここで、基準角度差△Θは、以下の式(27)または式(28)で表される。
△Θ=c2/x3/2 …(27)
△Θ=c3/x2/2 …(28)
|△θ|>△Θ …(29)
ここで、演算処理部5が上述した判定を行うことが出来るのは、以下の理由による。即ち、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が正確に算出されている場合、カウント絶対角度θ2(n)とカウント絶対角度θ3(n)とは一致するから、デジタル信号の値S2(n)、S3(n)から算出される周期値j2、j3の組と、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を算出する際に使用される周期値j2、j3の組とは一致する。
ここで、角度差△θが式(29)を満たす場合、デジタル信号の値S2(n)、S3(n)から算出される周期値j2、j3の組と、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を算出する際に使用される周期値j2、j3の組と、が一致しない。そして、これら周期値j2、j3の組が一致しない場合、カウント絶対角度θ2(n)とカウント絶対角度θ3(n)とが一致しないと言える。以上により、演算処理部5は、上述した判定を行うことが出来る。
ここで、基準角度差△Θが以下の式(27−1)を満たすように設定されることで、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が実際に異常値となる前に、当該周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを判定することが出来る。
△Θ<c2/x3/2 …(27−1)
例えば、回転角センサ1への電源投入時に算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が正常値であっても、この時点で式(29)が満たされる場合、演算処理部5は、当該周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することが出来る。したがって、演算処理部5は、回転角センサ1への電源投入時に算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを、ステアリングが操作される前に判定することが出来る。
〔第3のフェールセーフ処理〕
演算処理部5は、算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が以下の式(30)〜(33)のいずれかを満たす場合、当該算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定する。
|θ2(0)|>α …(30)
|θ3(0)|>α …(31)
|θ2(n)|>α …(32)
|θ3(n)|>α …(33)
なお、演算処理部5が上述した判定を行うことが出来るのは以下の理由による。即ち、上述したように、演算処理部5は、操舵角測定範囲内におけるステアリングシャフトの実際の絶対角度を、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)またはカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)として一意に算出するものである。したがって、通常であれば、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)は操舵角測定範囲を超えることはない。したがって、演算処理部5は、上述した判定を行うことが出来る。
〔第4のフェールセーフ処理〕
演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)のそれぞれについて、以下の式(34)〜(37)により、角速度ω21、ω22、ω31、ω32を算出する。ここで、θ2’(0)は式(11)を用いて前回算出された周期値絶対角度であり、θ’3(0)は式(12)を用いて前回算出された周期値絶対角度である。
ω21=|θ2(0)−θ2’(0)|/Tsam …(34)
ω31=|θ3(0)−θ3’(0)|/Tsam …(35)
ω22=|θ2(n)−θ2(n−1)|/Tsam …(36)
ω32=|θ3(n)−θ3(n−1)|/Tsam …(37)
そして、演算処理部5は、角速度ω21、ω22、ω31、ω32が以下の式(40)〜(43)のいずれかを満たす場合、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定する。ここで、式(40)〜(43)中、基準角速度Ω2、Ω3は、以下の式(38)、(39)で表される。
Ω2=LCM/x2/Tsam …(38)
Ω3=LCM/x3/Tsam …(39)
ω21>Ω2 …(40)
ω22>Ω2 …(41)
ω31>Ω3 …(42)
ω32>Ω3 …(43)
なお、演算処理部5は、ステアリングシャフトの最大角速度ω(図7参照)を基準角速度として設定し、角速度ω21、ω22、ω31、ω32のいずれかが最大角速度ωを超えた場合に、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定してもよい。なお、最大角速度ωは、基準角速度Ω2、Ω3のうち、小さい方の値よりも小さいことが望ましい。
ここで、演算処理部5が上述した判定を行うことが出来るのは以下の理由による。
式(38)、(39)中、LCM/x2は周期c2であり、LCM/x3は周期c3である。一方、Tsamは、式(22)〜(24)に示すように、検出用ギア2、3の一回転に要する最短時間よりも短い。したがって、通常であれば、角速度ω21、ω22は、基準角速度Ω2を超えることはない。同様に、角速度ω31、32は、基準角速度Ω3を超えることはない。また、最大角速度ωは、ステアリングシャフトの最大の角速度なので、通常であれば、角速度ω21、ω22、ω31、ω32は、最大角速度ωを超えることはない。以上により、演算処理部5は、上述した判定を行うことが出来る。
演算処理部5は、上述した第1〜第4のフェールセーフ処理により、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。同様に、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次に、回転角センサ1による処理の手順を、図8〜図9に示すフローチャートに沿って説明する。
ステップST1にて、回転角センサ1に電源が投入されると、ステップST2にて、演算処理部5は、回転角センサ1への電源投入時点で、磁気センサ22、32に選択信号及びクロック信号を出力する。次いで、磁気センサ22、32は、選択信号及びクロック信号を与えられた際に、上述した処理によりデジタル信号を生成し、演算処理部5に出力する。このとき、磁気センサ22、32は、磁石21、31の磁界強度を検出し、当該検出された磁界強度が所定の強度範囲を超える場合には、磁界強度異常信号を生成してデジタル信号と共に演算処理部5に出力する。次いで、演算処理部5は、磁気センサ22、32から与えられたデジタル信号を読み込む。
次いで、ステップST3にて、演算処理部5は、上述した第1のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST4にて、演算処理部5は、ステップST1にて読み込んだデジタル信号に基づいて、周期値絶対角度算出処理により、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を算出する。
次いで、ステップST5にて、演算処理部5は、ステップST4にて算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)に基づいて、上述した第3のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST6にて、演算処理部5は、ステップST4にて算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)をメモリに保存する。
次いで、ステップST7にて、演算処理部5は、磁気センサ22、32に選択信号及びクロック信号を出力する。次いで、磁気センサ22、32は、選択信号及びクロック信号を与えられた際に、上述した処理によりデジタル信号を生成し、演算処理部5に出力する。このとき、磁気センサ22、32は、磁石21、31の磁界強度を検出し、当該検出された磁界強度が所定の強度範囲を超える場合には、磁界強度異常信号を生成してデジタル信号と共に演算処理部5に出力する。次いで、演算処理部5は、磁気センサ22、32から与えられたデジタル信号を読み込む。
次いで、ステップST8にて、演算処理部5は、上述した第1のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST9にて、演算処理部5は、ステップST7にて読み込んだデジタル信号に基づいて、周期値絶対角度算出処理により、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を算出する。
次いで、ステップST10にて、演算処理部5は、ステップST17以降の処理を行っていない場合、ステップST9にて算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)に基づいて、上述した第3のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
また、演算処理部5は、ステップST17以降の処理をすでに行っている場合、今回算出されたカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に基づいて、上述した第3のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST11にて、演算処理部5は、ステップST17以降の処理を行っていない場合、ステップST6にてメモリに記憶された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を前回算出された周期値絶対角度θ2’(0)、θ3’(0)とし、ステップST9にて算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を今回算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)として、上述した処理により、角速度ω21、ω31を算出する。
また、演算処理部5は、ステップST17以降の処理をすでに行っている場合、前回の処理にてメモリに記憶されたカウント絶対角度θ2(n−1)、θ3(n−1)と、今回算出されたカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に基づいて、上述した処理により、角速度ω22、ω32を算出する。
次いで、ステップST12にて、演算処理部5は、ステップST17以降の処理を行っていない場合、ステップST11にて算出された角速度ω21、ω31に基づいて、上述した第4のフェールセーフ処理を行う。
また、演算処理部5は、ステップST17以降の処理をすでに行っている場合、ステップST11にて算出された角速度ω22、ω32に基づいて、上述した第4のフェールセーフ処理を行う。
これらの結果、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST13にて、演算処理部5は、ステップST17以降の処理を行っていない場合、ステップST9にて算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)をメモリに保存すると共に、当該算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)に関する周期値絶対角度信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
また、演算処理部5は、ステップST17以降の処理をすでに行っている場合、今回算出されたカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)をメモリに保存すると共に、当該算出されたカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に関するカウント絶対角度信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST14にて、演算処理部5は、ステップST17以降の処理を行っていない場合、ステップST9にて算出された周期値j2(0)、j3(0)をメモリに保存する。
また、演算処理部5は、ステップST17以降の処理をすでに行っている場合、ステップST17にて今回算出された周期値j2(n)、j3(n)をメモリに保存する。
次いで、ステップST15にて、演算処理部5は、ステップST17以降の処理を行っていない場合、ステップST7にて磁気センサ22、32から与えられたデジタル信号の値S2(0)、S3(0)をメモリに保存する。
また、演算処理部5は、ステップST17以降の処理をすでに行っている場合、ステップST17にて磁気センサ22、32から今回与えられたデジタル信号の値S2(n)、S3(n)をメモリに保存する。
次いで、ステップST16にて、回転角センサ1は、電源が切断された場合には本処理を終了し、それ以外の場合(ステップST16にてNO)には、ステップST17に進む。
ステップST17にて、回転角センサ1は、図9に示すステップST1701〜ステップST1716の処理を行う。
具体的には、図9に示すステップST1701にて、演算処理部5は、現在時点が上述したn回目のサンプリング時点となった際に、選択信号及びクロック信号を磁気センサ22、32に出力する。次いで、磁気センサ22、32は、選択信号及びクロック信号を与えられた際に、上述した処理によりデジタル信号を生成し、演算処理部5に出力する。このとき、磁気センサ22、32は、磁石21、31の磁界強度を検出し、当該検出された磁界強度が所定の強度範囲を超える場合には、磁界強度異常信号を生成してデジタル信号と共に演算処理部5に出力する。次いで、演算処理部5は、磁気センサ22、32から与えられたデジタル信号を読み込む。
次いで、ステップST1702にて、演算処理部5は、上述した第1のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。
次いで、ステップST1703にて、演算処理部5は、メモリに保存された前回のデジタル信号の値S3(n−1)と、今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)と、の差△S3(n)を算出する。
次いで、ステップST1704にて、演算処理部5は、ステップST1703にて算出された差△S3(n)が上述した式(17)を満たすかどうか判断する。この結果、満たす場合にはステップST1705に進み、満たさない場合(ステップST1704にてNO)には、ステップST1706に進む。
ステップST1705にて、演算処理部5は、今回の周期値j3(n)をメモリに保存された前回の周期値j3(n−1)と同じ値として算出し、ステップST1709に進む。
ステップST1706にて、演算処理部5は、ステップST1703にて算出された差△S3(n)が上述した式(18)を満たすかどうか判断する。この結果、満たす場合にはステップST1707に進み、満たさない場合(ステップST1706にてNO)には、ステップST1708に進む。
ステップST1707にて、演算処理部5は、今回の周期値j3(n)をメモリに保存された前回の周期値j3(n−1)よりも1小さい値として算出し、ステップST1709に進む。
ステップST1708にて、演算処理部5は、今回の周期値j3(n)をメモリに保存された前回の周期値j3(n−1)よりも1大きい値として算出し、ステップST1709に進む。
ステップST1709にて、演算処理部5は、ステップST1705、ステップST1707、またはステップST1708にて算出された周期値j3(n)と、ステップST1701にて読み込んだデジタル信号に基づいて、上述した式(26)を用いてカウント絶対角度θ3(n)を算出する。
次いで、ステップST1710にて、演算処理部5は、メモリに保存された前回のデジタル信号の値S2(n−1)と、今回読み込んだデジタル信号の値S2(n)と、の差△S2(n)を算出する。
次いで、ステップST1711にて、演算処理部5は、ステップST1710にて算出された差△S2(n)が上述した式(14)を満たすかどうか判断する。この結果、満たす場合にはステップST1712に進み、満たさない場合(ステップST1711にてNO)には、ステップST1713に進む。
ステップST1712にて、演算処理部5は、今回の周期値j2(n)をメモリに保存された前回の周期値j2(n−1)と同じ値として算出し、ステップST1716に進む。
ステップST1713にて、演算処理部5は、ステップST1710にて算出された差△S2(n)が上述した式(15)を満たすかどうか判断する。この結果、満たす場合にはステップST1714に進み、満たさない場合(ステップST1714にてNO)には、ステップST1715に進む。
ステップST1714にて、演算処理部5は、今回の周期値j2(n)をメモリに保存された前回の周期値j2(n−1)よりも1小さい値として算出し、ステップST1716に進む。
ステップST1715にて、演算処理部5は、今回の周期値j2(n)をメモリに保存された前回の周期値j2(n−1)よりも1大きい値として算出し、ステップST1716に進む。
ステップST1716にて、演算処理部5は、ステップST1712、ステップST1714、またはステップST1715にて算出された周期値j2(n)と、ステップST1701にて読み込んだデジタル信号に基づいて、上述した式(25)を用いてカウント絶対角度θ2(n)を算出する。
次いで、図8に示すステップST18にて、演算処理部5は、ステップST17にて算出されたカウント絶対角度θ2(n)と、カウント絶対角度θ3(n)と、の角度差△θを算出する。
次いで、ステップST19にて、演算処理部5は、当該算出された角度差△θに基づいて、上述した第2のフェールセーフ処理を行う。この結果、演算処理部5は、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定した場合には、異常値信号を生成して車両側の上位システムに出力する。その後、回転角センサ1は、ステップST10に進む。
次に、回転角センサ1による処理の第1〜第3の具体例を説明する。本第1〜第3の具体例では、m=135、n2=48、n3=34、rez2=rez3=10、α=900とする。この場合、周期c2、c3、最小公倍数LCM、周期数x2、x3は、それぞれ以下の式(44)〜(48)で表される。
c2=360*48/135=128(deg) …(44)
c3=360*34/135=90.666…(deg) …(45)
LCM=360*24*17*2/135=2176(deg) …(46)
x2=2176/128=17 …(47)
x3=2176/90.666…=24 …(48)
式(46)が示すように、本第1〜第3の具体例では、式(0)を満たす。したがって、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を操舵角測定範囲内で一意に算出することが出来る。
〔第1の具体例〕
磁気センサ22、32に対して磁石21、31の回転軸がずれたり、磁気センサ22、32が回転角センサ1の外部に存在する磁界の影響を受けると、デジタル信号の値S2、S3の誤差は、図10及び図11に示すようになる。以下、図10、図11に示す誤差を「デジタル信号の出力誤差」と称する。
ここで、図10は、検出用ギア2、3の実際の絶対角度と磁気センサ22、32から出力されるデジタル信号の値S2、S3の理想値との関係を示すグラフL9と、検出用ギア2、3の実際の絶対角度と磁気センサ22、32から出力されるデジタル信号の値S2、S3の実測値との関係を示すグラフL10と、を検出用ギア2、3の実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値S2、S3を縦軸とした平面上に描いたものである。また、図11は、検出用ギア2、3の実際の絶対角度と、デジタル信号の値S2、S3の誤差との関係を示すグラフL11を、検出用ギア2、3の実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値S2、S3の誤差を縦軸とした平面上に描いたものである。
演算処理部5は、デジタル信号の値S2(0)、S3(0)に上述した出力誤差が生じる場合、周期値絶対角度算出処理において、図12及び図13に示すような周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3を算出する。
ここで、図12は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値判定値MARKrevo3との関係を示すグラフL12を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値判定値MARKrevo3を縦軸とした平面上に描いたものである。また、図13は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値判定値MARKrevo2との関係を示すグラフL13を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値判定値MARKrevo2を縦軸とした平面上に描いたものである。
図12及び図13に示すように、グラフL12は、図5に示すグラフL7と同様に、24個の周期値判定部分を有し、グラフL13は、図6に示すグラフL8と同様に、17個の周期値判定部分を有する。
しかし、グラフL12、L13には、一の周期値判定部分に属する周期値判定値MARKrevo2、MARKrevo3が当該一の周期値判定部分に対応する分割範囲の一つ上または一つ下の分割範囲の値となる周期値飛びポイント(例えば、図13に示すポイントP1〜P3)が存在する。このポイントでは、他のポイントよりもデジタル信号の出力誤差が大きいからである。
このため、演算処理部5は、周期値絶対角度算出処理において、誤った周期値j2(0)、j3(0)を算出しうる。言い換えれば、周期値飛びが発生する。例えば、ポイントP1では、周期値j2(0)は本来10であるのに、演算処理部5は、周期値j2(0)を5と算出する。
なお、周期値飛びの値(周期値j2、j3の実測値と、理想値との差)は、検出用ギア2、3の歯数n2、n3の組み合わせによって決まっており、本具体例では、周期値j2に対して±5、周期値j3に対して±7である。
したがって、デジタル信号の値S2(0)、S3(0)に上述した出力誤差が生じる場合に演算処理部5が周期値j2(0)、j3(0)を算出すると、周期値j2(0)、j3(0)には、図14及び図15に示すような周期値飛びが発生する。
ここで、図14は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値j3(0)との関係を示すグラフL14を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値j3(0)を縦軸とした平面上に描いたものである。図15は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値j2(0)との関係を示すグラフL15を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値j2(0)を縦軸とした平面上に描いたものである。
例えば、周期値飛びが発生しているポイントP4では、周期値j3は本来6であるのに、演算処理部5は、周期値j3を23と算出する。図12に示すように、周期値j3=6に対応する分割範囲の一つ下の分割範囲は、周期値j3=23に対応するからである。このとき、周期値j3=23を−1(=23−24)と置き換えると、周期値飛びは、−1−6=−7となる。また、例えば、周期値飛びが発生しているポイントP5では、周期値j2は本来6であるのに、演算処理部5は周期値j2を1と算出する。このとき、周期値飛びは、1−6=−5となる。
また、式(11)〜(12)によれば、周期値飛びが発生している場合、周期値絶対角度θ2(0)には、式(49)に示す角度誤差E2が発生し、周期値絶対角度θ3(0)には、式(50)に示す角度誤差E3が発生する。
E2=c2*(±5)=128*(±5)=±640 …(49)
E3=c3*(±7)=90.666…*(±7)=±634.66 …(50)
また、演算処理部5は、上述したように、周期値絶対角度算出処理において算出された周期値j2(0)、j3(0)を増加減していくことで、周期値j2(n)、j3(n)を算出する。したがって、周期値絶対角度算出処理で周期値飛びが発生すると、カウント絶対角度θ2(n)にも、角度誤差E2が発生し、カウント絶対角度θ3(n)にも、角度誤差E3が発生する。
したがって、周期値飛びが発生した場合、角速度ω21、31が飛躍的に変化するので、式(40)〜(43)のいずれかが満たされる。よって、演算処理部5は、上述した第4のフェールセーフ処理により、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定することが出来る。
また、周期値飛びが発生した結果、図16及び図17に示すように、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)の少なくとも一方が操舵角測定範囲を超えた場合、演算処理部5は、上述した第3のフェールセーフ処理により、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定することが出来る。
なお、図16は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値絶対角度θ3(0)との関係を示すグラフL16、及びステアリングシャフトの操舵角測定範囲外の領域A1、A2を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値絶対角度θ3(0)を縦軸とした平面上に描いたものである。図17は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値絶対角度θ2(0)との関係を示すグラフL17、及びステアリングシャフトの操舵角測定範囲外の領域A1、A2を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値絶対角度θ2(0)を縦軸とした平面上に描いたものである。
〔第2の具体例〕
次に、第2の具体例について説明する。回転角センサ1への電源投入時でのステアリングシャフトの実際の絶対角度が−677.8(deg)である場合(図18及び図19に示すポイントA)、図18及び図19に示すように、演算処理部5が周期値絶対角度算出処理において周期値j2(0)、j3(0)を算出すると、周期値j2(0)、j3(0)に周期値飛びが発生する。
ここで、図18は、グラフL18、L19をステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値絶対角度θ3(0)及びカウント絶対角度θ3(n)を縦軸とした平面上に描いたものである。グラフL18は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値絶対角度θ3(0)との関係を示す。また、グラフL19は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、演算処理部5がポイントAで算出された周期値j3(0)に基づいて算出したカウント絶対角度θ3(n)との関係を示す。
また、図19は、グラフL20、L21をステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値絶対角度θ2(0)及びカウント絶対角度θ2(n)を縦軸とした平面上に描いたものである。グラフL20は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値絶対角度θ2(0)との関係を示す。また、グラフL21は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、演算処理部5がポイントAで算出された周期値j2(0)に基づいて算出したカウント絶対角度θ2(n)との関係を示す。
この状態でステアリングシャフトが回転しないと、角速度ω21、ω31がゼロとなるので、演算処理部5は、上述した第4のフェールセーフ処理では、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定することが出来ない。また、この状態では、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)のいずれも操舵角測定範囲内の値となるため、演算処理部5は、第3のフェールセーフ処理によっても、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を異常値と判定することが出来ない。このため、この状態では、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)が異常値であるまま、カウント絶対角度算出処理が行われることとなる。
そして、この状態でカウント絶対角度算出処理が行われた場合、図20に示すように、カウント絶対角度θ2(n)とカウント絶対角度θ3(n)との角度差△θは、式(29)を満たさないので、演算処理部5は、第2のフェールセーフ処理によっても、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することが出来ない。
ここで、図20は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と角度差△θとの関係を示すグラフL22、及び基準角度差△Θの範囲外の領域A3、A4を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、角度差△θを縦軸とした平面上に描いたものである。
ここで、基準角度差△Θと角度誤差E2、E3との関係は、以下の式(51)で示される。
△Θ*2=c2/x3=c3/x2=5.33…=E2−E3 …(51)
一方、この状態では、周期値飛びが発生しているのであるから、式(51)によれば、角度差△θは式(29)を満たすはずである。しかし、この状態では、角度差△θは式(29)を満たさない。これは、以下の理由による。即ち、式(25)〜(26)に示すように、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)は、上述した角度誤差E2、E3の他、デジタル信号の出力誤差に基づく誤差が発生する。言い換えれば、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)は、デジタル信号の出力誤差の影響も受ける。一方、この状態では、デジタル信号の出力誤差が大きい。したがって、角度差△θは、デジタル信号の出力誤差の影響が強くなるので、式(29)を満たさなくなる。
しかし、この状態でステアリングシャフトが僅かでも回転すると、図10に示すように、デジタル信号の出力誤差が小さくなるので、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に対するデジタル信号の出力誤差の影響が小さくなる。このため、角度差△θは、角度誤差E2と角度誤差E3との差と同程度の値となるので、式(29)を満たすこととなる。したがって、演算処理部5は、上述した第2のフェールセーフ処理により、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することができる。
また、さらにステアリングシャフトが回転することで、図21に示すように、カウント絶対角度θ2(n)またはカウント絶対角度θ3(n)が操舵角測定範囲外の値となった場合には、演算処理部5は、上述した第3のフェールセーフ処理により、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することができる。ここで、図21は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度とカウント絶対角度θ3(n)との関係を示すグラフL23、及び操舵角測定範囲外の領域A5、A6を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、カウント絶対角度θ3(n)を縦軸とした平面上に描いたものである。
また、基準角度差△Θが式(27−1)を満たす場合、演算処理部5は、第2のフェールセーフ処理において、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が実際に異常値となる前に、当該周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを判定することが出来る。
例えば、基準角度差△Θが2.665(=c2/x3/2)〔deg〕よりも小さい2〔deg〕となる場合には、演算処理部5が図8に示すステップST4及びステップST9の後に第2のフェールセーフ処理を行うことで、演算処理部5は、図20に示すポイントAにおいて、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することが出来る。即ち、演算処理部5は、回転角センサ1への電源投入時に算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを、ステアリングが操作されることなく判定することが出来る。
したがって、演算処理部5は、回転角センサ1への電源投入時に算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを、ステアリングが操作される前に判定することが出来る。
〔第3の具体例〕
次に、第3の具体例を説明する。回転角センサ1への電源投入時でのステアリングシャフトの実際の絶対角度が−750(deg)である場合(図22及び図23に示すポイントB)、図22及び図23に示すように、演算処理部5は周期値j2(0)、j3(0)を正確に算出することができる。この状態ではデジタル信号の出力誤差が小さいので、周期値飛びが発生しないからである。
ここで、図22は、グラフL24、L25をステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、周期値絶対角度θ3(0)及びカウント絶対角度θ3(n)を縦軸とした平面上に描いたものである。グラフL24は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値絶対角度θ3(0)との関係を示す。また、グラフL25は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、演算処理部5がポイントBで算出された周期値j3(0)に基づいて算出したカウント絶対角度θ3(n)との関係を示す。
また、図23は、グラフL26、L27をステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、演算処理部5により算出される周期値絶対角度θ2(0)及びカウント絶対角度θ2(n)を縦軸とした平面上に描いたものである。グラフL26は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と周期値絶対角度θ2(0)との関係を示す。また、グラフL27は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、演算処理部5がポイントBで算出された周期値j2(0)に基づいて算出したカウント絶対角度θ2(n)との関係を示す。
したがって、演算処理部5は、正確に算出された周期値j2(0)、周期値j3(0)に基づいて、カウント絶対角度算出処理を行うことが出来る。
しかし、第2の具体例にて説明したように、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)は、デジタル信号の出力誤差による影響を受ける。そして、かかる影響は、図24に示すように、デジタル信号の出力誤差が大きくなるにしたがって、大きくなる。したがって、図25に示すように、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の算出を開始した直後では、角度差△θは式(29)を満たさないが、その後、ステアリングシャフトが回転して、デジタル信号の出力誤差が周期値飛びが発生する程度まで大きくなると、角度差△θが式(29)を満たす場合が生じる。
ここで、図24は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、カウント絶対角度θ3(n)の検出誤差(カウント絶対角度θ3(n)とステアリングシャフトの実際の絶対角度との差)との関係を示すグラフL28を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、カウント絶対角度θ3(n)の検出誤差を縦軸とした平面上に描いたものである。また、図25は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、角度差△θとの関係を示すグラフL29、及び基準角度差△Θの範囲外となる領域A7、A8を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、角度差△θを縦軸とした平面上に描いたものである。
したがって、演算処理部5は、上述した第2のフェールセーフ処理により、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することができる。
以上により、本第1の実施の形態によれば、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを判定することが出来る。
したがって、車両側の上位システムでは、当該判定の結果を利用することが出来る。具体的には、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)のいずれかを異常値と判定した場合には、異常値信号を車両側の上位システムに出力する。したがって、車両側の上位システムでは、異常値信号を与えられた場合には、回転角センサ1から与えられる周期値絶対角度信号及びカウント絶対角度信号を利用しないようにすることが出来る。よって、回転角センサ1は、車両側の上位システムの誤動作を防止することが出来る。また、回転角センサ1の信頼性及び精度が向上する。
また、回転角センサ1は、第2のフェールセーフ処理において、角度差△θが1回でも基準角度差△Θを超えた場合には、回転角センサ1への電源投入時であっても、異常値信号を車両側の上位システムに出力する。したがって、回転角センサ1は、電源投入時に算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値である場合に、直ちに異常値信号を車両側の上位システムに出力することが出来る。よって、回転角センサ1は、車両側の上位システムの誤動作をより確実に防止することが出来る。
また、回転角センサ1は、第2のフェールセーフ処理を行うことで、回転角センサ1の経年劣化により周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値となった場合であっても、当該周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値であると判定することが出来る。
また、磁気センサ22の周期c2と磁気センサ32の周期c3との最小公倍数LCMは、操舵角測定範囲以上となる。ここで、上述したように、磁気センサ22、32の周期c2、c3は、磁気センサ22、32の歯数n2、n3に依存する。したがって、磁気センサ22、32の歯数n2、n3が「磁気センサ22の周期c2と磁気センサ32の周期c3との最小公倍数LCMは、操舵角測定範囲以上となる」という条件を満たす限り、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)、即ちステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来る。よって、回転角センサ1は、磁気センサ22、32の歯数n2、n3が特許文献1記載の歯数となる場合は勿論のこと、磁気センサ22、32の歯数n2、n3が特許文献1記載の歯数以外となる場合であっても、ステアリングシャフトの絶対角度が異常値であるかどうかを判定することが出来る。
また、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の全てについて、異常値かどうかを判定することが出来る。したがって、回転角センサ1は、これらの絶対角度のうちいずれかが異常値である場合には、異常値信号を車両側の上位システムに出力することが出来るので、車両側の上位システムの誤動作をより確実に防止することが出来る。
また、回転角センサ1は、カウント絶対角度θ2(n)とカウント絶対角度θ3(n)との角度差△θを算出し、当該角度差△θが基準角度差△Θを超えた場合に、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を共に異常値と判定することが出来る。
また、回転角センサ1は、基準角度差△Θが式(27−1)を満たすように設定されることで、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が実際に異常値となる前に、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することが出来る。
また、回転角センサ1は、角速度ω21、ω22、ω31、ω32を算出し、当該算出された角速度ω21、ω22、ω31、ω32が上述した式(40)〜(43)のいずれかを満たした場合に、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を共に異常値と判定することが出来る。
また、回転角センサ1は、磁気センサ22、32が磁界強度異常信号を出力した場合に、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を共に異常値と判定する。したがって、回転角センサ1は、磁気センサ22、32周辺の磁界に異常が発生した場合であっても、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することが出来る。
また、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)のいずれかが操舵角測定範囲を超える場合に、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を共に異常値と判定する。
なお、本第1の実施の形態では、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)に基づいて第1、第3〜第4のフェールセーフ処理を行い、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に基づいて第1〜第4のフェールセーフ処理を行うこととしたが、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の双方に基づいて第1〜第4のフェールセーフ処理を行うようにしても良い。
この場合、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値となる前に、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定することが出来る。
また、回転角センサ1は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判断した場合に、異常値信号を車両側の上位システムに出力することとしたが、この場合、車両側の上位システムに周期値絶対角度信号及びカウント絶対角度信号を出力しないようにしても良い。
また、式(11)、(12)、(22)、(23)、(25)、(26)中の360(deg)は、磁気センサ22、32が検出可能な回転範囲である。したがって、この値は、当該回転範囲に応じて変更される。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。第2の実施の形態に係る回転角センサ1−2は、回転角センサ1とほぼ同様であるが、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)等の異常判定処理において異なる。まず、図26〜図28に示すフローチャートに沿って、回転角センサ1−2による処理の手順を説明する。
図26に示すステップST201〜ステップST202にて、回転角センサ1−2は、図8に示すステップST1〜ステップST15と同様の処理を行う。
次いで、ステップST203にて、回転角センサ1−2は、イグニッションがオンの場合(ステップST203:YES)にはステップST205に進み、イグニッションがオフの場合(ステップST203:NO)には、ステップST204に進む。
ステップST204にて、回転角センサ1−2は、図27に示すステップST2041〜ステップST2046の処理を行う。
ステップST2041にて、回転角センサ1−2は、図8に示すステップST17に示す処理と同様の処理により、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を算出する。ただし、ここでのサンプリング間隔Tsam’は、以下の式(52)〜(53)を共に満たす。したがって、ステップST2041でのサンプリング間隔Tsam’は、ステップST17でのサンプリング間隔Tsamよりも長い。
Tsam’<(Tsam2及びTsam3のうち、小さい方の値) …(52)
Tsam’>Tsam …(53)
ステップST2042にて、回転角センサ1−2は、ステップST2041にて算出されたカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)について、図8に示すステップST5と同様の処理を行う。
ステップST2043にて、回転角センサ1−2は、ステップST2041にて算出された今回のカウント絶対角度θ2(n)と、今回のカウント絶対角度θ3(n)と、の角度差△θを算出する。
次いで、ステップST2044にて、演算処理部5は、当該算出された角度差△θ及び基準角度差△Θが式(29)を満たすかどうかを判断し、満たさないと判断した場合(ステップST2044:YES)には、ステップST2045に進み、満たすと判断した場合(ステップST2044:NO)には、ステップST2046に進む。
ステップST2045にて、演算処理部5は、ステップST2041にて算出、検出された今回のデジタル信号の値S2(n)、S3(n)、周期値j2(n)、j3(n)、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)をメモリに保存する。その後、回転角センサ1−2は、図26に示すステップST203に戻る。
ステップST2046にて、演算処理部5は、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定し、異常値信号を車両側の上位システムに出力する。その後、回転角センサ1−2は、ステップST2045に進む。
図26に示すステップST205にて、回転角センサ1−2は、図8に示すステップST4と同様の処理を行うことで、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を算出し、メモリに保存する。
ステップST206にて、演算処理部5は、ステップST205にて算出された周期値絶対角度θ2(0)と今回のカウント絶対角度θ2(n)との角度差△θ2と、ステップST205にて算出された周期値絶対角度θ3(0)と今回のカウント絶対角度θ3(n)との角度差△θ3を算出する。ここで、演算処理部5は、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)をメモリに保存していない場合、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)をステップST202にて保存した最新の周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)に置き換えて、角度差△θ2、△θ3を算出する。次いで、演算処理部5は、当該算出された角度差△θ2、θ3に基づいて、以下の式(54)〜(55)が共に満たされているかどうかを判断する。ここで、式(54)〜(55)中、基準角度差△Θaの大きさは、例えば3(度)となる。
|△θ2|≦△Θa …(54)
|△θ3|≦△Θa …(55)
この結果、演算処理部5は、式(54)〜(55)が共に満たされていると判断した場合(ステップST206:YES)には、ステップST208に進み、満たされていないと判断した場合(ステップST206:NO)には、ステップST207に進む。
ステップST207にて、演算処理部5は、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を異常値と判定し、異常値信号を車両側の上位システムに出力する。その後、回転角センサ1−2は、ステップST208に進む。
ステップST208にて、回転角センサ1−2は、イグニッションがオンの場合(ステップST208:YES)にはステップST209に進み、イグニッションがオフの場合(ステップST208:NO)には、ステップST204に戻る。
ステップST209にて、回転角センサ1−2は、図28に示すステップST2091〜ステップST2099の処理を行う。ここで、ステップST2091〜ステップST2093は、図8に示すステップST17〜ステップST19と同様の処理であり、ステップST2094〜ステップST2099は、図8に示すステップST10〜ステップST15と同様の処理である。
以上により、本第2の実施の形態によれば、回転角センサ1−2は、イグニッションがオフの場合でも、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値である場合には、異常値信号を車両側の上位システムに出力することが出来る(ステップST2041〜ステップST2046参照)。したがって、回転角センサ1−2は、車両側の上位システムの誤動作をイグニッションがオフの時も防止することが出来るので、車両側の上位システムの誤動作を第1の実施の形態よりも確実に防止することが出来る。また、回転角センサ1−2の信頼性及び精度が第1の実施の形態よりも向上する。例えば、イグニッションがオフの間に磁気センサ22、32のいずれか一方が故障し、これによりカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値となった場合であっても、回転角センサ1−2は、第1の実施の形態よりも迅速に異常値信号を出力することができる。
また、回転角センサ1−2は、車両のイグニッションがオンになった直後にも、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)が異常値であるかどうかを判定し、異常値と判定した場合には、異常値信号を車両側の上位システムに出力する。したがって、回転角センサ1−2は、イグニッションがオンとなった直後(例えば、ステアリングホイールを回転させる前)にも、車両側の上位システムの誤動作を防止することが出来る。
また、イグニッションがオフの時でのサンプリング間隔Tsam’は、イグニッションがオンの時でのサンプリング間隔Tsamよりも長いので、演算処理部5等の動作によるバッテリーの消耗を低く抑えることが出来る。
なお、イグニッションがオフの間にカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の双方を算出することとしたのは、以下の理由による。即ち、イグニッションがオフの間に磁気センサ22、32のいずれかが故障した場合に、このように算出すれば、回転角センサ1−2は、当該故障の時点からイグニッションがオンとなった直後までの間に異常値信号を出力することが出来るが、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の一方のみを算出することとすると、当該故障の時点からイグニッションがオンとなった直後までの間に回転角センサ1−2が異常値信号を出力することができない場合が生じうるからである。
以下、当該理由を図29〜図30に基づいて具体的に説明する。図29〜図30は、グラフL30〜L33を、ステアリングシャフトの実際の絶対角度を横軸、デジタル信号の値を縦軸とした平面上に描いたものである。グラフL30、L32は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度とデジタル信号の値S3との関係を示す。また、グラフL31、L33は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度とデジタル信号の値S2との関係を示す。なお、磁気センサ22、32もしくは検出用ギア2、3等が故障した場合には、デジタル信号の値S2、S3は一定となる。
まず、カウント絶対角度θ3(n)のみを算出する場合について説明する。この場合、回転角センサ1−2は、カウント絶対角度θ3(n)のみを算出するので、ステップST204に示す処理により異常値信号を出力することが出来ない。したがって、回転角センサ1−2は、イグニッションがオンとなる直後までの間では、ステップST206〜ステップST207にて、異常値信号を出力することとなる。なお、この場合、ステップST206では、回転角センサ1−2は、式(55)が満たされなければ、ステップST207に進む。しかし、図29に示すように、磁気センサ32が時点t1で故障した後、時点t2にてイグニッションがオンとなった場合には、この時点t2で算出される周期値絶対角度θ3(0)と時点t2の直前に算出されたカウント絶対角度θ3(n)とは一致する。したがって、回転角センサ1−2は、時点t2にてイグニッションがオンとなった場合、ステップST206にて式(55)が満たされるので、ステップST207に進むことが出来ない。言い換えれば、回転角センサ1−2は、磁気センサ32が故障してからイグニッションがオンとなる直後までの間に、異常値信号を出力することが出来ない。
次に、カウント絶対角度θ2(n)のみを算出する場合について説明する。この場合、回転角センサ1−2は、カウント絶対角度θ2(n)のみを算出するので、ステップST204に示す処理により異常値信号を出力することが出来ない。したがって、回転角センサ1−2は、イグニッションがオンとなる直後までの間では、ステップST206〜ステップST207にて、異常値信号を出力することとなる。なお、この場合、ステップST206では、回転角センサ1−2は、式(54)が満たされなければ、ステップST207に進む。しかし、図30に示すように、磁気センサ22が時点t3で故障した後、時点t4または時点t5にてイグニッションがオンとなった場合には、これらの時点t4、t5で算出される周期値絶対角度θ2(0)とイグニッションがオンとなる直前に算出されたカウント絶対角度θ2(n)とは一致する。したがって、回転角センサ1−2は、時点t4または時点t5にてイグニッションがオンとなった場合、ステップST206にて式(54)が満たされるので、ステップST207に進むことが出来ない。言い換えれば、回転角センサ1−2は、磁気センサ22が故障してからイグニッションがオンとなる直後までの間に、異常値信号を出力することが出来ない。
一方、イグニッションがオフの間にカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の双方を算出すれば、これらの問題は生じない。例えば、図29に示す場合であれば、回転角センサ1−2は、時点t1から時点t2までの間に異常値信号を出力することができ、図30に示す場合であれば、回転角センサ1−2は、時点t3から時点t4までの間に異常値信号を出力することができる。したがって、回転角センサ1−2は、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)の双方を算出すれば、イグニッションがオフの間に磁気センサ22、32のいずれかが故障した場合に、当該故障の時点からイグニッションがオンとなった直後までの間に異常値信号を出力することが出来る。
次に、回転角センサ1−2の変形例を説明する。本変形例に係る回転角センサ1−2(以下、「回転角センサ1−2a」と称する)は、回転角センサ1−2とほぼ同様であるが、ステップST204〜ステップST206の処理が異なる。以下、具体的に説明する。
ステップST204にて、回転角センサ1−2aは、カウント絶対角度算出処理で示した処理により、周期値j2(n)、j3(n)の算出のみを行う。
ステップST205にて、回転角センサ1−2aは、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)の他、ステップST204にて算出された今回の周期値j2(n)、j3(n)と、ステップST205の時点で読み込んだデジタル信号の値S2、S3に基づいて、カウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)を算出する。次いで、回転角センサ1−2aは、当該算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)をメモリに保存する。
ステップST206にて、回転角センサ1−2aは、ステップST205にて算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、及びカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)に基づいて、上述した角度差△θ2、△θ3を算出する。次いで、演算処理部5は、当該算出された角度差△θ2、△θ3に基づいて、上述した式(54)〜(55)が共に満たされているかどうかを判断する。次いで、回転角センサ1−2aは、式(54)〜(55)が共に満たされる場合(ステップST206:YES)には、ステップST208に進み、満たされない場合(ステップST206:NO)には、ステップST207に進む。
回転角センサ1−2aによれば、イグニッションがオフの間に磁気センサ22、32が故障した場合には、イグニッションがオンとなった直後に異常値信号を出力することが出来る。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を図面に基づいて説明する。第3の実施の形態に係る回転角センサ1−3は、回転角センサ1とほぼ同様であるが、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されたかどうかを検出するシリンダセンサを備える点、及び周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)等の異常判定処理において異なる。また、回転角センサ1−3は、ロック機構(ロック手段)を備える車両に搭載される。
シリンダセンサは、キーシリンダにイグニッションキーが挿入されたかどうかを検出し、検出した結果に関するキー信号を演算処理部5に出力する。これにより、回転角センサ1−3は、イグニッションキーがキーシリンダに差し込まれたかどうかに応じた処理を行うことが出来る。
ロック機構は、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれた時には、ステアリングシャフトをロック範囲内でのみ回転可能とする。ロック範囲は通常360(deg)であるが、ステアリングシャフトは、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれた時点でのステアリングシャフトの絶対角度によっては、その絶対角度を中心とした±360(deg)の範囲のどの位置でロックされるか判らない。
まず、図31に示すタイミングチャートL34〜L37に沿って、回転角センサ1−3による処理の手順を説明する。タイミングチャートL34は、時点と電源の状態との関係を示し、タイミングチャートL35は、時点とイグニッションの状態との関係を示す。また、タイミングチャートL36は、時点とイグニッションキーの状態との関係を示し、タイミングチャートL37は、時点とデジタル信号の読み込みタイミングとの関係を示す。なお、タイミングチャートL37のピーク部分がデジタル信号の読み込みタイミングを示す。図31に示すように、時点t6にて回転角センサ1−3に電源が投入され、時点t7にてイグニッションキーがキーシリンダに挿入される。また、時点t8にてイグニッションがオンとなり、時点t9にてイグニッションがオフとなる。また、時点t10にてイグニッションキーがキーシリンダから抜かれる。
時点t6にて、回転角センサ1−3に電源が投入されると、回転角センサ1−3は、図26に示すステップST201〜ステップST202の処理を行う。ここで、回転角センサ1−3は、ステップST202の処理を行うに際して、算出された最新の周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)をロック範囲基準角度θ2key、θ3keyとしてメモリに保存する。その後、回転角センサ1−3は、休止モード(具体的には、少なくとも図26〜図28に示す処理を行わないモード)で動作する。
時点t7にてイグニッションキーがキーシリンダに挿入されると、回転角センサ1−3は、図26に示すステップST205と同様の処理を行うことで、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)を算出する。次いで、回転角センサ1−3は、ロック範囲基準角度θ2keyを中心とした±360(deg)の範囲を示す第1ロック基準範囲及びロック範囲基準角度θ3keyを中心とした±360(deg)の範囲を示す第2ロック基準範囲を算出する。次いで、回転角センサ1−3は、当該算出された周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)、第1〜第2ロック基準範囲に基づいて、以下の条件が満たされるかどうかを判定する。
(条件) 周期値絶対角度θ2(0)が第1ロック基準範囲内に含まれ、且つ周期値絶対角度θ3(0)が第2ロック基準範囲内に含まれる。
この結果、回転角センサ1−3は、当該条件が満たされると判断した場合には、図26に示すステップST203〜ステップST204と同様の処理を行う。一方、回転角センサ1−3は、当該条件が満たされないと判断した場合には、周期値絶対角度θ2(0)、θ3(0)が異常値であるか、ロック機構が故障したか、または回転角センサ1−3の設置位置が当初の位置から変更されたと判定し、異常値信号を車両側の上位システムに出力する。その後、回転角センサ1−3は、ステップST203〜ステップST204と同様の処理を行う。
なお、このような判定処理を行うことが出来るのは、以下の理由による。即ち、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれた後には、ロック機構が働くので、ステアリングシャフトは、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれた時点の絶対角度から左右360(deg)を超える範囲に回転されることはない。したがって、ロック機構及び磁気センサ22、32が正常に動作しており、且つ、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれている間に回転角センサ1−3の設置位置が当初の位置から変更されていなければ、上述した条件が満たされるはずである。したがって、回転角センサ1−3は、上述した判定処理を行うことが出来る。
時点t8にてイグニッションがオンとなると、回転角センサ1−3は、図26に示すステップST203にてイグニッションがオンになったと判定し、ステップST205〜ステップST209と同様の処理を行う。
時点t9にてイグニッションがオフとなると、回転角センサ1−3は、図26に示すステップST208からステップST204に進む。その後、回転角センサ1−3は、ステップST203〜ステップST204と同様の処理を行う。
時点t10にてイグニッションキーがキーシリンダから抜かれると、回転角センサ1−3は、今回のカウント絶対角度θ2(n)、θ3(n)をロック範囲基準角度θ2key、θ3keyとしてメモリに保存する。その後、回転角センサ1−3は、休止モードで作動し、イグニッションキーがキーシリンダに挿入された場合には、時点t7以降の処理を行う。
以上により、第3の実施の形態によれば、回転角センサ1−3は、イグニッションキーが抜かれている間にロック機構の故障等が発生した場合であっても、イグニッションキーがキーシリンダに挿入された直後に異常値信号を出力することが出来る。したがって、回転角センサ1−3は、イグニッションキーがキーシリンダに差し込まれた直後から車両側の上位システムの誤動作を防止することが出来るので、車両側の上位システムの誤動作を第1の実施の形態よりも確実に防止することが出来る。また、回転角センサ1−3の信頼性及び精度が第1の実施の形態よりも向上する。
また、シリンダセンサもロック機構も車両に搭載されるものであるので、回転角センサ1−3は、回転角センサ1や回転角センサ1−2に特別な部品を追加することなく実現される。
また、回転角センサ1−3は、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれてから挿入されるまでの時間では休止モードで動作するので、この時間でも回転角センサ1−2と同様の処理を行う場合に比べて、バッテリーの消耗を低く抑えることが出来る。
なお、第2〜第3の実施の形態に第1の実施の形態と同様の変形を適用しても良い。また、第3の実施の形態では、ロック基準範囲を、ロック範囲基準角度θ2key、θ3keyを中心とした±360(deg)の範囲としたが、他の範囲であっても良い。
本発明の一実施の形態に係る回転角センサを示す平面図である。 (a) 磁気センサから出力されるデジタル信号の値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。
(b) 磁気センサから出力されるデジタル信号の値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。
磁気センサから出力されるデジタル信号の値と検出用ギアの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 磁気センサから出力されるデジタル信号の値の誤差と検出用ギアの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値判定値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値判定値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 磁気センサから出力されるデジタル信号の値と時間との関係を示す特性図である。 回転角センサによる処理の手順を示すフローチャートである。 回転角センサによる処理の手順を示すフローチャートである。 磁気センサから出力されるデジタル信号の値と検出用ギアの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 磁気センサから出力されるデジタル信号の値の誤差と検出用ギアの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値判定値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値判定値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値絶対角度及びカウント絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値絶対角度及びカウント絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 カウント絶対角度の角度差とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 カウント絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値絶対角度及びカウント絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 周期値絶対角度及びカウント絶対角度とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 カウント絶対角度の検出誤差とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 カウント絶対角度の角度差とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 回転角センサによる処理の手順を示すフローチャートである。 回転角センサによる処理の手順を示すフローチャートである。 回転角センサによる処理の手順を示すフローチャートである。 磁気センサから出力されるデジタル信号の値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 磁気センサから出力されるデジタル信号の値とステアリングシャフトの実際の絶対角度との関係を示す特性図である。 時点と回転角センサの動作の内容との関係等を示すタイミングチャートである。 従来の回転角センサを示す平面図である。
符号の説明
1…回転角センサ
1a…メインギア
2、3…検出用ギア
21…磁石(第1の磁石)
22…磁気センサ(第1の検出手段)
31…磁石(第2の磁石)
32…磁気センサ(第2の検出手段)
5…演算処理部(演算手段、判定手段)
10…ケース

Claims (14)

  1. ステアリングシャフトに連動して回転する第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアと、
    前記第1の検出用ギアの回転角度を検出する第1の検出手段と、
    前記第2の検出用ギアの回転角度を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された回転角度及び前記第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、前記ステアリングシャフトの回転角度を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの回転角度が異常値であるかどうかを判定する判定手段と、を備え、
    前記第1の検出手段の周期と前記第2の検出手段の周期との最小公倍数は、操舵角測定範囲以上であることを特徴とする回転角センサ。
  2. 請求項1記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記第1の検出手段の周期値及び前記第1の検出手段により検出された回転角度のみに基づいて、ステアリングシャフトの第1の回転角度を算出し、且つ、前記第2の検出手段の周期値及び前記第2の検出手段により検出された回転角度のみに基づいて、ステアリングシャフトの第2の回転角度を算出し、
    前記判定手段は、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度が異常値であるかどうかを判定することを特徴とする回転角センサ。
  3. 請求項2記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、前記第1の検出手段の周期値及び前記第2の検出手段の周期値を算出することを特徴とする回転角センサ。
  4. 請求項3記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、前記第1の検出手段の周期値及び前記第2の検出手段の周期値を算出し、その後、前回算出された前記第1の検出手段の周期値及び前記第1の検出手段により前回及び今回検出された回転角度のみに基づいて、前記第1の検出手段の今回の周期値を算出し、且つ、前回算出された前記第2の検出手段の周期値及び前記第2の検出手段により前回及び今回検出された回転角度のみに基づいて、前記第2の検出手段の今回の周期値を算出することを特徴とする回転角センサ。
  5. 請求項4記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、車両のイグニッションがオフとなる前に、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、前記第1の検出手段の周期値及び前記第2の検出手段の周期値を算出し、前記車両のイグニッションがオフとなった時に、前回算出された前記第1の検出手段の周期値及び前記第1の検出手段により前回及び今回検出された回転角度のみに基づいて、前記第1の検出手段の今回の周期値を算出し、且つ、前回算出された前記第2の検出手段の周期値及び前記第2の検出手段により前回及び今回検出された回転角度のみに基づいて、前記第2の検出手段の今回の周期値を算出することを特徴とする回転角センサ。
  6. 請求項5記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記車両のイグニッションがオフからオンになった際に、前記車両のイグニッションがオフの時に算出されたステアリングシャフトの第1または第2の回転角度と、前記車両のイグニッションがオンの時に算出されたステアリングシャフトの第1または第2の回転角度との第1角度差を算出し、
    前記判定手段は、前記演算手段により算出された第1角度差が所定の第1基準角度差を超えた場合には、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
  7. 請求項5記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記車両のイグニッションがオフからオンになった際に、前記車両のイグニッションがオフの時に算出された前記第1または第2の検出手段の周期値に基づいて、ステアリングシャフトの第1または第2の回転角度を算出し、且つ、前記車両のイグニッションがオンの時に算出された前記第1または第2の検出手段の周期値に基づいて、ステアリングシャフトの第1または第2の回転角度を算出し、且つ、当該算出されたステアリングシャフトの第1または第2の回転角度どうしの第2角度差を算出し、
    前記判定手段は、前記演算手段により算出された第2角度差が所定の第1基準角度差を超えた場合には、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段及び前記判定手段は、所定の動作間隔で動作し、
    前記車両のイグニッションがオフの時での前記演算手段及び前記判定手段の動作間隔は、前記車両のイグニッションがオンの時での前記演算手段及び前記判定手段の動作間隔よりも長いことを特徴とする回転角センサ。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度と、前記算出されたステアリングシャフトの第2の回転角度との第3角度差を算出し、
    前記判定手段は、前記演算手段により算出された第3角度差が所定の第2基準角度差を超えた場合には、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
  10. 請求項9記載の回転角センサにおいて、
    前記第2基準角度差は、以下の式(27−1)
    △Θ<c2/x3/2 …(27−1)
    △Θ:前記第2基準角度差、c2:前記第1の検出手段の周期、x3:前記第2の検出手段の周期数、を満たすことを特徴とする回転角センサ。
  11. 請求項2〜10のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
    前記演算手段は、前記算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度のみに基づいて、ステアリングシャフトの第1の角速度を算出し、且つ、前記算出されたステアリングシャフトの第2の回転角度のみに基づいて、ステアリングシャフトの第2の角速度を算出し、
    前記判定手段は、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の角速度及び第2の角速度のうち、少なくとも一方が所定の基準角速度を超える場合、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
  12. 請求項2〜11のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
    前記第1の検出用ギアに設けられた第1の磁石と、前記第2の検出用ギアに設けられた第2の磁石と、を備え、
    前記第1の検出手段は、前記第1の磁石の磁界強度を検出し、当該検出された第1の磁石の磁界強度に基づいて、前記第1の検出用ギアの回転角度を検出し、
    前記第2の検出手段は、前記第2の磁石の磁界強度を検出し、当該検出された第2の磁石の磁界強度に基づいて、前記第2の検出用ギアの回転角度を検出し、
    前記判定手段は、前記第1の検出手段により検出された前記第1の磁石の磁界強度及び前記第2の検出手段により検出された前記第2の磁石の磁界強度のうち、少なくとも一方が所定の強度範囲を超える場合に、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
  13. 請求項2〜12のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
    前記判定手段は、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度のうち、少なくとも一方が操舵角測定範囲を超える場合に、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
  14. 請求項2〜13のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
    イグニッションキーがキーシリンダから抜かれた時には、前記ステアリングシャフトを所定のロック範囲内でのみ回転可能とするロック手段を備える車両に搭載され、
    前記演算手段は、前記イグニッションキーが前記キーシリンダに挿入された際に、前記ステアリングシャフトの第1または第2の回転角度を算出し、且つ、前記ロック範囲に対応するロック基準範囲を算出し、
    前記判定手段は、前記イグニッションキーが前記キーシリンダに挿入された際に算出されたステアリングシャフトの第1または第2の回転角度が前記ロック基準範囲を超えた場合には、前記演算手段により算出されたステアリングシャフトの第1の回転角度及び第2の回転角度を異常値と判定することを特徴とする回転角センサ。
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