JP2005248769A - 送風機 - Google Patents

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Yoshikimi Tazumi
欣公 田積
Junji Hayashi
淳二 林
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Abstract

【課題】 圧力面から巻き込まれる流れにより発生する渦が不安定とならない送風機を提供する。
【解決手段】 羽根4の外周端部4cの圧力面4a側に略円弧状の面取り6を施し、前記羽根4の外周部の負圧面4b側に、その断面がその中央よりも外周側に最大高さを有する略山型のリブ7を設け、前記羽根外周端部の圧力面側の略円弧状の面取り6と前記外周部負圧面側の略円弧状のリブ7とを滑らかにつないだ構成としている。これにより、リブ7における断面形状の最大高さを有する箇所がその中央よりも外周側になるように形成されているので、羽根4の圧力面4aから負圧面4b側に巻き込まれる流れ5により発生する渦8が、リブ7の内周側に寄った位置で安定して発生する。
【選択図】 図2

Description

本発明は送風機に関する。
以下に、特許文献1に記載された従来の送風機について説明する。
図12に示すように、送風機1は、モータ2と、モータ2に取り付けられたハブ3と、ハブ3の周囲に設けられた複数の羽根4とで構成されている。なお、ハブ3と羽根4とは一体的に形成されて羽根車を構成しており、羽根4は圧力面4aと負圧面4bとを有している。羽根4の外周端部4cの圧力面4a側には略円弧状の面取り6を施し、羽根4の外周部の負圧面4b側には略円弧状のリブ7を設けている。そして、羽根4の外周部において、圧力面4a側の略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。ここで、リブ7は、断面がそのリブ7の中央(羽根4の内周部から外周部に延びる径方向に対して中央)に最大高さを有する略円弧状に形成されている。
この構成において、図12に示すように、羽根4の圧力面4a側から負圧面4b側へ巻き込まれる流れ5により渦8が発生し、この渦8は羽根外周に沿って成長する。しかし、従来の構成によれば、羽根4の外周部においてリブ7の略円弧状の最大高さが略円弧の中央になるように配置されているので、この場合には、前記渦8(翼端渦と称す)がリブ7の内周側に寄った位置で発生したり(図12において、この渦を8Aで示す)、外周側に寄った位置で発生したり(図12において、この渦を8Bで示す)して不安定となり、空気流の乱れ9を生じ、風量性能の低下や騒音発生の原因となることがあった。
特開平7−119694号公報
上述したように、従来構成では、羽根4の外周部においてリブ7の略円弧状の最大高さが略円弧の中央になるように配置されていたので、翼端渦8の位置が不安定となり、空気流の乱れ9を生じて、風量性能の低下や騒音発生を招くという問題点を有していた。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、圧力面から巻き込まれ流れにより発生する渦が不安定とならない送風機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明は、モータと、前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とを備えた送風機であって、前記羽根の外周端部の圧力面側に面取りを施し、前記羽根の外周部の負圧面側に、その断面がその中央よりも外周側に最大高さを有する略山型のリブを設け、前記面取りと前記リブとを滑らかにつないだことを特徴とする。
ここで、リブの断面形状としては、略円弧状に山型としたり、リブの断面形状が、その略中央より外周側が凸向き略円弧形状でその略中央より内周側が凹向き略円弧形状となりその略中央部で前記凸向き略円弧形状と凹向き略円弧形状がなめらかにつながる山型としたりする。
この構成によれば、リブにおける断面形状の最大高さを有する箇所がその中央よりも外周側になるように形成されているので、羽根の圧力面から負圧面側に巻き込まれる流れにより発生する渦が、リブの外周側に寄った位置で安定して発生する。
以上のように本発明によれば、羽根の外周端部の圧力面側に面取りを施し、前記羽根の外周部の負圧面側に、その断面がその中央よりも外周側に最大高さを有する略山型のリブを設け、前記面取りと前記リブとを滑らかにつないだ構成としたことにより、羽根の圧力面から負圧面側に巻き込まれる流れにより発生する渦が、リブの外周側に寄った位置で安定して発生し、これにより、送風機の羽根外周側での乱れが殆どなくなり、風量性能が向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得られる。
また、断面形状が略円弧状に山型であるリブの断面長手方向の形状として、羽根の前縁から後縁にかけて増加する形状に形成したり、羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて増加し、翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて減少する形状に形成したりすることにより、翼端渦の成長状態にリブの断面長手方向の形状を合わせることができて、翼端渦がリブに沿って良好かつ安定して発生し、これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
また、リブの高さ方向の形状として、羽根の前縁から後縁にかけて増加する形状に形成したり、羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて増加し、翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて減少する形状に形成したりすることにより、翼端渦の成長状態にリブの高さ方向の形状を合わせることができて、翼端渦がリブに沿って良好かつ安定して発生し、これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
また、リブの断面形状が、その略中央より外周側が凸向き略円弧形状でその略中央より内周側が凹向き略円弧形状となりその略中央部で前記凸向き略円弧形状と凹向き略円弧形状がなめらかにつながる山型としてもよく、この場合のリブの断面長手方向の形状として、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側を、前記羽根の前縁から後縁にかけて断面長手方向の長さが増加する凹向き略円弧形状に形成したり、前記羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて断面長手方向の長さが増加し、翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて断面長手方向の長さが減少する形状に形成したりすることにより、翼端渦の成長状態にリブの略中央より内周側の形状を合わせることができて、翼端渦がリブに沿って良好かつ安定して発生し、これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
また、リブの高さ方向に関する形状として、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より外周側を、前記羽根の前縁から後縁にかけて断面短手方向の長さが増加する凸向き略円弧形状に形成し、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側を、前記羽根の前縁から後縁にかけて断面短手方向の長さが増加する凹向き略円弧形状に形成したり、さらには、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より外周側を、前記羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて断面短手方向の長さが増加し翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて最大高さが減少する凸向き略円弧形状に形成し、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側を、前記羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて断面短手方向の長さが増加し翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて最大高さが減少する凹向き略円弧形状に形成したりすることにより、翼端渦の成長状態にリブの高さ方向の形状を合わせることができて、翼端渦がリブに沿って良好かつ安定して発生し、これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は本発明の第1の実施の形態に係る送風機の正面図および部分切欠正面図で、図2においては片側の羽根部分だけを示すとともに、羽根の径方向の断面形状も示している。
図1および図2(a),(b)に示すように、送風機1は、モータ2と、モータ2に取り付けられたハブ3と、ハブ3の周囲に設けられた複数の羽根4とで構成されている。なお、ハブ3と羽根4とは一体的に形成されて羽根車を構成している。
羽根4は圧力面4aと負圧面4bとを有している。羽根4の外周端部4cの圧力面4a側に略円弧状の面取り6を施し、羽根4の外周部の負圧面4b側に略円弧状のリブ7を設けている。そして、羽根4の外周部において、圧力面側4aの略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。
特に、リブ7は、図2(b)に示すように、断面がその中央(羽根4の内周部から外周部に延びる方向に対する中央)よりも外周側に最大高さを有する山型、より具体的には略円弧状に形成されている。なお、図1における太線矢印は羽根車の回転方向、図2(a)における点線部分はリブ7の断面形状、および渦(翼端渦)8を示す。
以上のように構成された送風機1について、以下その作用を説明する。
図2(a),(b)に示すように、本実施の形態に係る送風機1によれば、リブ7における断面形状の最大高さを有する箇所がその中央よりも外周側になるように形成されているので、羽根4の圧力面4aから負圧面4b側に巻き込まれる流れ5により発生する渦8が、リブ7の外周側に寄った位置で安定して発生し、これにより、送風機1の羽根外周側での乱れが殆どなくなり、風量性能が向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得られる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3に示すように、この実施の形態では、前述した第1の実施の形態の構成に、以下の構成を付加している。すなわち、リブ7の断面をその中央よりも外周側に最大高さを有する略円弧状に形成している構成に加えて、リブ7における断面長手方向の長さ(羽根2の内周部から外周部に延びる、羽根車の半径方向に略沿う方向の長さ)を、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて増加する形状、つまり、後縁4eに近いリブ7ほど、断面長手方向の長さが長くなる形状に形成している。そして、羽根4の外周部において、圧力面側4aの略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。
この構成によれば、上記第1の実施の形態の作用効果に加えて、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8がリブ7の断面長手方向に成長し渦寸法が大きくなることによる渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8が成長する場合に、この成長状態にリブ7の断面長手方向の形状を合わせることができて、渦8がリブ7に沿って良好かつ安定して発生し、渦(翼端渦)8がリブ7にうまく乗り切らないことを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4に示すように、本実施の形態では前述した第1の実施の形態の構成(リブ7の断面をその中央よりも外周側に最大高さを有する略円弧状に形成している構成)に加えて、リブ7における断面長手方向の長さ(羽根2の内周部から外周部に延びる、羽根車の半径方向に略沿う方向の長さ)が、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aにかけて増加し、渦(翼端渦)8が剥離する付近Aから後縁4eにかけて減少する形状に形成している。そして、羽根4の外周部において、圧力面側4aの略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。
条件によっては、羽根4の前縁4dから渦8が剥離する箇所付近Aにかけて渦8が成長し、渦8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて渦8が縮小する場合があるが、上記構成によれば、この渦8の成長具合に応じた形状にリブ7の長さが形成されているので、渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、リブ7の長さを、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aにかけて増加し、渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて減少する形状に形成させることにより、渦(翼端渦)8がリブ7から剥離することを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
以下に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図5に示すように、本実施の形態では前述した第1の実施の形態の構成(リブ7の断面をその中央よりも外周側に最大高さを有する略円弧状に形成している構成)に加えて、リブ7を、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて最大高さ(最大厚み)が増加する形状に形成している。そして、羽根4の外周部において、圧力面側4aの略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。
この構成によれば、上記第1の実施の形態の作用効果に加えて、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8が高さ方向に成長し渦寸法が大きくなることによる渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8が高さ方向に成長する場合に、この成長する形に合った形状にリブ7が形成されているので、渦(翼端渦)8がリブ7にうまく乗り切らないことを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
以下に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
図6に示すように、本実施の形態では前述した第1の実施の形態の構成(リブ7の断面をその中央よりも外周側に最大高さを有する略円弧状に形成している構成)に加えて、リブ7の最大高さが、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aにかけて増加し、渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて減少する形状に形成している。そして、羽根4の外周部において、圧力面側4aの略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。
条件によっては、羽根4の前縁4dから渦8が剥離する箇所付近Aにかけて渦8が成長し、渦8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて渦8が縮小する場合があるが、上記構成によれば、この渦8の成長具合に応じた形状にリブ7の高さが形成されているので、渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、リブ7の高さを、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aにかけて増加し、渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて減少する形状に形成させることにより、渦(翼端渦)8がリブ7から剥離することを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
以下に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
図7(a),(b)に示すように、本実施の形態においても、羽根4は圧力面4aと負圧面4bとを有し、羽根4の外周端部4cの圧力面4a側に略円弧状の面取り6を施し、羽根4の外周部の負圧面4b側に略円弧状のリブ7を設けている。そして、羽根4の外周部において、圧力面側4aの略円弧状の面取り6と、負圧面側4bの略円弧状のリブ7とを羽根4の外周端で滑らかにつないでいる。
しかしながら、特に本実施の形態においては、リブ7は、断面がその中央(羽根4の内周部から外周部に延びる方向に対する中央)よりも外周側に最大高さを有する山型とされ、羽根4の外周部の負圧面4b側に断面が、その略中央より外周側が凸向き略円弧形状で、その略中央より内周側が凹向き略円弧形状となり、その略中央部で前記凸向き略円弧形状と凹向き略円弧形状がなめらかにつながる形状に形成されている。なお、図7(b)における、7aは、リブ7における略中央より外周側に形成された凸向き略円弧形状部であり、7bは、リブ7における略中央より内周側に形成された凹向き略円弧形状部である。
以上のように構成された送風機1について、以下その作用を説明する。
図7に示すように、本実施の形態に係る送風機1によれば、リブ7における断面形状の最大高さを有する箇所がその中央よりも外周側になるように形成されているので、羽根4の圧力面4aから負圧面4b側に巻き込まれる流れにより発生する渦8が、リブ7の外周側に寄った位置で安定して発生し、これにより、送風機の羽根外周側での乱れが殆どなくなり、風量性能が向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得られる。
また、送風機1が回転すると、羽根4の圧力面4a側から負圧面4b側へ巻き込まれる流れに比べると小さい流れではあるが、羽根4の負圧面4bにおける内周側から外周側への流れが発生する。上記のように、リブ7における略中央より内周側が凹向き略円弧形状であると、前記第1の実施の形態の送風機1と比較して、羽根4の負圧面側4aにおける内周側から外周側への流れが、リブ7の凹向き略円弧形状部7bに沿い易くなり、この結果、羽根4の圧力面4aから負圧面4b側に巻き込まれる流れにより発生する渦8が、さらに安定した状態で発生し、これにより、送風機の羽根外周側での乱れが殆どなくなり、風量性能が向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得られる。
(実施の形態7)
以下に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
図8に示すように、この実施の形態では、前述した第6の実施の形態の構成に、以下の構成を付加している。すなわち、リブ7の形状を、断面がその中央よりも外周側に最大高さを有し、羽根4の外周部負圧面側に断面がその略中央より外周側が凸向き略円弧形状でその略中央より内周側が凹向き略円弧形状となりその略中央部で前記凸向き略円弧形状と凹向き略円弧形状がなめらかにつながるようにする構成に加えて、リブ7におけるその略中央より内周側に形成されている凹向き略円弧形状部7bが、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて断面長手方向の長さが増加するように形成している。
この構成によれば、上記第6の実施の形態の作用効果に加えて、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8がリブ7の断面長手方向に成長し渦寸法が大きくなることによる渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8が成長する場合に、この形に合った形状にリブ7が形成されているので、渦(翼端渦)8がリブ7にうまく乗り切らないことを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態8)
以下に、本発明の第8の実施の形態について説明する。
図9に示すように、この実施の形態では、前述した第6の実施の形態の構成に、以下の構成を付加している。すなわち、リブ7の形状を、断面がその中央よりも外周側に最大高さを有し、羽根4の外周部負圧面側に断面がその略中央より外周側が凸向き略円弧形状でその略中央より内周側が凹向き略円弧形状となりその略中央部で前記凸向き略円弧形状と凹向き略円弧形状がなめらかにつながるようにする構成に加えて、リブ7における羽根4の外周部負圧面4b側におけるその略中央より内周側が、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する付近にかけて断面長手方向の長さが増加し、渦(翼端渦)8が剥離する付近から後縁4eにかけて断面長手方向の長さが減少する形状に形成している。
条件によっては、羽根4の前縁4dから渦8が剥離する箇所付近Aにかけて渦8が成長し、渦8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて渦8が縮小する場合があるが、上記構成によれば、この渦8の成長具合に応じた形状にリブ7の略中央より内周側の長さが形成されているので、渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、リブ7の略中央より内周側の長さを、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aにかけて増加し、渦(翼端渦)8が剥離する箇所付近Aから後縁4eにかけて減少する形状に形成させることにより、渦(翼端渦)8がリブ7から剥離することを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態9)
以下に、本発明の第9の実施の形態について説明する。
図10に示すように、この実施の形態では、前述した第6の実施の形態の構成に、以下の構成を付加している。すなわち、リブ7の形状を、断面がその中央よりも外周側に最大高さを有し、その略中央より外周側に形成されている凸向き略円弧形状部7aが、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて断面短手方向の長さが増加するように形成し、その略中央より内周側に形成されている凹向き略円弧形状部7bが、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて断面短手方向の長さが増加するように形成している。
この構成によれば、上記第6の実施の形態の作用効果に加えて、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8が高さ方向に成長し渦寸法が大きくなることによる渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、羽根4の前縁4dから後縁4eにかけて渦8が高さ方向に成長する場合に、この形に合った形状にリブ7の凹向き略円弧形状部7bが形成されているので、渦(翼端渦)8がリブ7にうまく乗り切らないことを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
(実施の形態10)
以下に、本発明の第10の実施の形態について説明する。
図11に示すように、この実施の形態では、前述した第6の実施の形態の構成に、以下の構成を付加している。すなわち、リブ7の形状を、断面がその中央よりも外周側に最大高さを有し、リブ7の羽根外周部負圧面側におけるその略中央より外周側が、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する箇所A付近にかけて断面短手方向の長さが増加し、渦(翼端渦)8が剥離する付近から後縁4eにかけて最大高さが減少する凸向き略円弧形状に形成し、リブ7の羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側が、羽根4の前縁4dから渦(翼端渦)8が剥離する付近にかけて断面短手方向の長さが増加し、渦(翼端渦)8が剥離する付近から後縁4eにかけて最大高さが減少する凹向き略円弧形状に形成している。
条件によっては、羽根4の前縁4dから渦8が剥離する付近Aにかけて渦8が成長し、渦8が剥離する付近Aから後縁4eにかけて渦8が縮小する場合があるが、上記構成によれば、この渦8の成長具合に応じた形状にリブ7が形成されているので、渦8の不安定化を抑制することができる。つまり、上記形状にリブ7を形成することにより、渦(翼端渦)8がリブ7から剥離することを最小限に抑えることができる。これにより、風量性能がさらに向上するとともに、これによる騒音低減の効果を得ることができる。
本発明の送風機は各種空気調和機などの軸流送風機に対して有用である。
本発明の第1の実施の形態にかかる送風機の平面図(図2における下方から見た図) (a)および(b)は同送風機の断面図および要部拡大断面図 本発明の第2の実施の形態にかかる送風機の断面図 本発明の第3の実施の形態にかかる送風機の断面図 本発明の第4の実施の形態にかかる送風機の断面図 本発明の第5の実施の形態にかかる送風機の断面図 (a)および(b)は本発明の第6の実施の形態にかかる送風機の断面図および要部拡大断面図 本発明の第7の実施の形態にかかる送風機の断面図 本発明の第8の実施の形態にかかる送風機の断面図 本発明の第9の実施の形態にかかる送風機の断面図 本発明の第10の実施の形態にかかる送風機の断面図 従来の送風機の断面図
符号の説明
1 送風機
2 モータ
3 ハブ
4 羽根
4a 圧力面
4b 負圧面
4c 外周端部
4d 前縁
4e 後縁
6 面取り
7 リブ

Claims (11)

  1. モータと、前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とを備えた送風機であって、前記羽根の外周端部の圧力面側に面取りを施し、前記羽根の外周部の負圧面側に、その断面がその中央よりも外周側に最大高さを有する略山型のリブを設け、前記面取りと前記リブとを滑らかにつないだ送風機。
  2. リブの断面形状が略円弧状に山型である請求項1記載の送風機。
  3. リブにおける断面長手方向の長さが、羽根の前縁から後縁にかけて増加する形状に形成されている請求項2記載の送風機。
  4. リブにおける断面長手方向の長さが、羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて増加し、翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて減少する形状に形成されている請求項2記載の送風機。
  5. リブの最大高さが、羽根の前縁から後縁にかけて増加する形状に形成されている請求項2記載の送風機。
  6. リブの最大高さが、羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて増加し、翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて減少する形状に形成されている請求項2記載の送風機。
  7. リブの断面形状が、その略中央より外周側が凸向き略円弧形状でその略中央より内周側が凹向き略円弧形状となりその略中央部で前記凸向き略円弧形状と凹向き略円弧形状がなめらかにつながる山型である請求項1記載の送風機。
  8. リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側が、前記羽根の前縁から後縁にかけて断面長手方向の長さが増加する凹向き略円弧形状に形成されている請求項7記載の送風機。
  9. リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側が、前記羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて断面長手方向の長さが増加し、翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて断面長手方向の長さが減少する形状に形成されている請求項7記載の送風機。
  10. リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より外周側が、前記羽根の前縁から後縁にかけて断面短手方向の長さが増加する凸向き略円弧形状に形成され、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側が、前記羽根の前縁から後縁にかけて断面短手方向の長さが増加する凹向き略円弧形状に形成されている請求項7記載の送風機。
  11. リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より外周側が、前記羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて断面短手方向の長さが増加し翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて最大高さが減少する凸向き略円弧形状に形成され、リブの羽根外周部負圧面側におけるその略中央より内周側が、前記羽根の前縁から翼端渦が剥離する付近にかけて断面短手方向の長さが増加し翼端渦が剥離する付近から後縁にかけて最大高さが減少する凹向き略円弧形状に形成されている請求項7記載の送風機。
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