JP2005247798A - 点眼剤 - Google Patents

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和義 横田
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勇生 畠山
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Abstract


【課題】
低温環境において保存してもプラノプロフェンの結晶が析出することなく、また、光に対しても実用的に長期にわたりプラノプロフェンの安定性が確保できるプラノプロフェンを配合した点眼剤を提供することを課題とする。

【解決手段】
プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合することにより、プラノプロフェンの水への溶解度が増大し、さらにプラノプロフェンの光による含量低下が改善された。低温環境での保存におけるプラノプロフェンの結晶の析出を防止し、さらにプラノプロフェンの光による含量低下を長期にわたり安定に保つ点眼剤を提供することを可能にした。


Description


本発明は、水への溶解度が低く、光に対して不安定なプラノプロフェンを配合した点眼剤に関し、更に詳しくは、プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合することにより、プラノプロフェンの水への溶解度および光に対する安定性を改善し、低温環境において保存してもプラノプロフェンの結晶が析出することなく、光に対してもプラノプロフェンの分解を抑制し、実用的に長期にわたりプラノプロフェンを安定に保つことができる点眼剤に関する。
プラノプロフェンは、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症等の外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法に有用な非ステロイド性抗炎症剤である(非特許文献1および2参照)。しかしながらプラノプロフェンは、水への溶解度が低く、水にはほとんど溶けない(非特許文献3参照)。特に酸性域における溶解度は極めて低い。例えば、pH6.8における水(25℃)への溶解度は0.19%(w/v)、pH4.0では0.0033%(w/v)である(非特許文献4参照)。このため、プラノプロフェンを配合した点眼剤は、プラノプロフェンの結晶の析出を回避するため、プラノプロフェンの濃度や製剤pHに制約がある製剤設計が余儀なくされていた。即ち、点眼剤のpHは通常5.0〜9.0であるが、低温ではプラノプロフェンの水に対する溶解度がさらに低下するため、実用的にはpHを限定しなくてはならない。市販のプラノプロフェン含有点眼剤のpH規格は、7.0〜8.0となっている(非特許文献5参照)。
また、プラノプロフェンは光に対して不安定であり、長期にわたり安定に保つことが困難である(特許文献1および特許文献2参照)。このためプラノプロフェンを配合した点眼剤は、プラノプロフェンの光による分解を防止するために、暗所に保存するか、または遮光性の高い袋等で保護する必要がある。
水難溶性薬物の溶解度を改善する技術としては、HLB値10〜16の非イオン性界面活性剤および有機酸を配合し、pHを4.0〜5.0に調整することにより、アミド誘導体の水への溶解度を高める技術(特許文献3参照)、難溶性薬物を担持させた親水性物質の微粉末を、水溶性高分子をバインダーとして造粒することにより、水難溶性薬物の溶解性を改善する技術(特許文献4参照)、アセチルトリプトファンおよび/またはサッカリンとポリエチレングリコールにより、難溶性薬物を水に溶解する技術(特許文献5参照)、ポリソルベートおよび/またはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とメチルセルロースおよび/またはヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合により、難溶性薬物を水に溶解する技術(特許文献6参照)等が知られているが、水難溶性薬物であるプラノプロフェンの溶解度を改善する技術への応用には至っていない。また、ポリビニルピロリドンやポリエチレングリコール等の水溶性高分子および酸または塩基性物質を添加してプラノプロフェンを澄明に溶解する技術(特許文献7参照)が知られているが、この開示技術は注射剤、噴霧剤または吸入剤として有用なプラノプロフェン水溶液を提供することを目的とし、貼付剤や点眼剤に対しては否定的な見地で言及されている。また、低温保存におけるプラノプロフェンの結晶析出を解決するには不十分であり、更には安全性の観点で好ましくない添加剤の使用を余儀なくされている。
光に対するプラノプロフェンの安定性を改善する技術としては、非イオン性界面活性剤の存在下で、ジブチルヒドロキシトルエンおよびブチルヒドロキシアニソール等のアルキルフェノール類、L−アスコルビン酸2−〔3,4−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−2H−1−ベンゾピラン−6−イル−ハイドロゲンフォスフェート〕等のベンゾピラン誘導体、メチオニン、トリプトファンおよびヒスチジン等のアミノ酸、チオ硫酸ナトリウム等の酸化防止剤を配合する技術(特許文献1参照)、プラノプロフェンを含有する水性液剤に、スルファメトキサゾール、スルファモノメトキシン、スルフイソキサゾールおよびスルフイソミジン等のサルファ剤を配合する技術(特許文献2参照)等が知られている。しかしながら、これらの開示技術では、安全性の観点から望ましくない添加剤を使用しなければならない等の問題がある。
一方、ベルベリン類はミカン科の植物であるキハダから抽出される成分で、止瀉作用を有する苦味健胃薬として古くから使用されている。また、ベルベリン類にはグラム陽性菌および陰性菌に対して強い抗菌性がある。本発明に使用される塩化ベルベリンまたは硫酸ベルベリンは、キハダから抽出・精製したベルベリンに塩酸または硫酸を加えて酸性とすることにより得られ、これらは抗炎症および殺菌等の目的で点眼剤に配合されている。塩化ベルベリンおよび硫酸ベルベリンは、眼科用薬製造(輸入)承認基準(非特許文献6参照)にも収載されており、充血除去成分である塩酸テトラヒドロゾリン、新陳代謝賦活化成分であるフラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、粘膜組織代謝促進正常因子成分である塩酸ピリドキシン、角膜保護成分であるコンドロイチン硫酸ナトリウムおよび眼機能賦活化成分であるアミノエチルスルホン酸との配合点眼剤等が市販されている(非特許文献7参照)。しかしながら、プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合した点眼剤は知られていない。

特開平7−304670号公報 再公表WO01/087303号公報 特開平07−109218号公報 特開平07−112928号公報 特開2001−048807号公報 再公表WO99/063968号公報 特開平03−287535号公報 小河貴裕,小笠原朗子,山本佑二郎:ラット実験的結膜炎に対するPranoprophen点眼液の抗炎症作用.日本点眼紀要33:1244〜1251(1982) 小河貴裕,小笠原朗子:家兎実験的ぶどう膜炎における非ステロイド性抗炎症剤Pranoprofen点眼液の抗炎症効果:あたらしい眼科5(9):1335〜1342(1988) 第十四改正 日本薬局方 医療用医薬品 品質情報集(オレンジブック) 「テイプロフェン点眼液 添付文書」テイカ製薬株式会社 薬発第623号薬務局長通知(昭和61年) 「新エスビヤンSゴールド 添付文書」ゼリア新薬工業株式会社
プラノプロフェンは、水への溶解度が低く、特に酸性域における溶解度は極めて低い。このためプラノプロフェンを配合した点眼剤を低温環境において保存した場合、プラノプロフェンの結晶が析出し、点眼時に不快な使用感が生じる可能性がある。また、プラノプロフェンの結晶が点眼剤容器のノズル部分を詰まらせ、点眼できなくなる等の問題もある。加えて一度低温環境において析出したプラノプロフェンの結晶を室温で再度溶解させることは困難であるということもプラノプロフェンを配合する点眼剤の品質を損ねる重大な要因である。尚、本発明で言うところの「低温環境」とは、具体的には気温5℃以下である環境を示す。一方、プラノプロフェンは、光に対して不安定であるため、プラノプロフェンを配合した点眼剤を光に対して長期にわたり安定に保つことは困難である。特に非イオン性界面活性剤が共存した場合、光に対してプラノプロフェンの安定性が顕著に低下し、さらに安定に保つことが困難になる。
本発明は、低温環境において保存してもプラノプロフェンの結晶が析出することなく、また、光に対しても実用的に長期にわたり安定性が確保できるプラノプロフェンを配合した点眼剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため鋭意研究を実施した結果、プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合することにより、プラノプロフェンの水への溶解度が増大し、低温環境においてプラノプロフェンの結晶が析出しないことを見出した。また、プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合することにより、プラノプロフェンの光に対する安定性が改善され、光に対して長期にわたりプラノプロフェンの安定性を確保できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合することにより、低温環境においてプラノプロフェンの結晶が析出することなく、光に対して実用的に長期にわたりプラノプロフェンの安定性が確保できる点眼剤を提供することが可能となった。
本発明のプラノプロフェンは、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載品を使用することができる。プラノプロフェンの濃度は、0.005〜1.0%(w/v)が好ましく、特に0.05〜0.5%(w/v)が好ましいが、適宜増減させて含有させることが可能である。
本発明に用いられるベルベリン類は、塩化ベルベリンおよび/または硫酸ベルベリンが挙げられる。塩化ベルベリンは、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載品を使用することができる。硫酸ベルベリンについても通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方外医薬品成分規格収載品を使用することができる。ベルベリン類の配合量は、好ましくは0.0025〜0.05%(w/v)、特に好ましくは0.01〜0.025%(w/v)とすることがよい。ベルベリン類の配合量が0.0025%(w/v)未満であると、プラノプロフェンの水への溶解度を増大させる効果が十分に得られず、低温におけるプラノプロフェンの結晶の析出を防止することができない。また、光に対するプラノプロフェンの安定性改善についても、十分な効果が得られない。一方、0.05%(w/v)を越えて配合した場合は、その効果はほとんど変わらないが、ベルベリン類自体が容易に溶解しなくなるので、好ましくない。
本発明の非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類またはポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール類等が挙げられ、水溶性のものを使用する。また、これらの非イオン性界面活性剤は、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載のポリソルベート80またはステアリン酸ポリオキシル40、医薬品添加物規格に収載されているポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ステアリン酸ポリオキシル45、ステアリン酸ポリオキシル55、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(17)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)グリコール又はポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)グリコール等が挙げられる。
本発明の点眼剤中には、前述のプラノプロフェン、ベルベリン類および非イオン性界面活性剤以外に、必要に応じてメチル硫酸ネオスチグミン、塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン等の充血除去成分;イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、塩化リゾチーム等の抗炎症成分;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン成分;フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、塩酸ピリドキシン、酢酸トコフェロール、酢酸レチノール、パントテン酸カルシウム、パルミチン酸レチノール、パンテノール等のビタミン類;アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスルホン酸等のアミノ酸類;コンドロイチン硫酸ナトリウム等の角膜保護成分;スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソミジンナトリウム等のサルファ剤;ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム等の緩衝剤;エデト酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の安定化剤;エリソルビン酸等の抗酸化剤;塩化カリウム、塩化ナトリウム、ブドウ糖等の等張化剤;ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の粘稠剤;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロロブタノール、パラオキシ安息香酸アルキル、グルコン酸クロルヘキシジン、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸またはその塩等の防腐剤;塩酸、水酸化ナトリウム等のpH調節剤;エタノール、プロピレングリコール等の溶剤;メントール、カンフル、ボルネオール等の清涼化剤;ベルガモット油、ローズ油、オレンジ油等の香料等を適宜添加することができる。
本発明の点眼剤は通常、以下の操作によって調製するが、本発明を達成することができる調製方法であれば良く、特に限定はされない。例えば、ベルベリン類を滅菌精製水に溶解し、次いでプラノプロフェンを添加し、必要に応じて非イオン性界面活性剤などの他の薬剤を添加し、pHの調整およびメンブランフィルター等を用いた濾過滅菌処理等を実施し、点眼容器に充填することによって得られる。尚、pHは5.0〜9.0に調整することが好ましく、特に6.0〜8.0となるように調整することが好ましい。このようにして得られた点眼剤は調製直後も、また長期にわたる保存によっても白濁や沈澱は起こらず、安定である。
以下に試験例、実施例および比較例を以って本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、塩化ベルベリン0.025g、イプシロンアミノカプロン酸1gおよび塩酸ピリドキシン0.05gを加えて溶解させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを8.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量のポリエチレンテレフタレート製の容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例2
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、塩化ベルベリン0.03g、塩酸ジフェンヒドラミン0.02g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.3gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.35gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例3
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、塩化ベルベリン0.05g、塩酸ジフェンヒドラミン0.05gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.5gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例4
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.003gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、塩化ベルベリン0.05g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、塩酸ピリドキシン0.02g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1g、アミノエチルスルホン酸0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.005gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例5
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.005gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、硫酸ベルベリン0.05g、塩酸ジフェンヒドラミン0.01gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.5mLに溶解させたd−ボルネオール0.02gおよびdl−カンフル0.01gを加え、分散させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例6
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、硫酸ベルベリン0.01gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.02gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.1gを加え、さらに予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.2gとポリソルベート80 0.1gに混和させた酢酸トコフェロール0.025gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例7
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、硫酸ベルベリン0.025gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.2gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.05gを加える。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例8
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、硫酸ベルベリン0.04g、イプシロンアミノカプロン酸1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.05gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.15gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例9
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.003g、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、塩化ベルベリン0.005gおよび塩酸ジフェンヒドラミン0.05gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.1gを加え、分散させる。予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.4gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例10
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、硫酸ベルベリン0.05gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.03gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.3gとポリソルベート80 0.3gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例11
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、硫酸ベルベリン0.01g、塩酸ジフェンヒドラミン0.05gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.015gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例12
パラオキシ安息香酸エチル0.015gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、硫酸ベルベリン0.025g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1g、アミノエチルスルホン酸0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.05gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例13
ホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩化ベルベリン0.04gおよびL−アスパラギン酸マグネシウム0.1gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.2gに混和させた酢酸トコフェロール0.01gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例14
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、硫酸ベルベリン0.02g、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.05gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.05gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを6.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例15
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、塩化ベルベリン0.02gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めポリソルベート80 0.3gに混和させた酢酸トコフェロール0.025gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.7gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例1
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、イプシロンアミノカプロン酸1gおよび塩酸ピリドキシン0.05gを加えて溶解させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを8.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例2
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、塩酸ジフェンヒドラミン0.02g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.3gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.35gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例3
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、塩酸ジフェンヒドラミン0.05gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.5gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例4
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.003gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、塩酸ピリドキシン0.02g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1g、アミノエチルスルホン酸0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.005gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例5
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.005gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ジフェンヒドラミン0.01gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.5mLに溶解させたd−ボルネオール0.02gおよびdl−カンフル0.01gを加え、分散させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例6
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.02gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.1gを加え、さらに予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.2gとポリソルベート80 0.1gに混和させた酢酸トコフェロール0.025gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例7
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.2gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.05gを加える。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例8
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、イプシロンアミノカプロン酸1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.05gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.15gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例9
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.003g、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gおよび塩酸ジフェンヒドラミン0.05gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.1gを加え、分散させる。予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.4gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例10
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.002gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.03gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.3gとポリソルベート80 0.3gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例11
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ジフェンヒドラミン0.05gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.015gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例12
パラオキシ安息香酸エチル0.015gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、メチル硫酸ネオスチグミン0.002g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1g、アミノエチルスルホン酸0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.05gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例13
ホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、L−アスパラギン酸マグネシウム0.1gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.2gに混和させた酢酸トコフェロール0.01gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例14
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.05gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.05gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを6.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例15
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めポリソルベート80 0.3gに混和させた酢酸トコフェロール0.025gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.7gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に濾過、充填および施栓して点眼剤とした。
〔試験例1〕
(プラノプロフェンの溶解度に及ぼすベルベリン類の効果)
塩化ベルベリンを0.025g含む1.5%(w/v)ホウ酸水溶液100mLに、溶解過剰量のプラノプロフェンを加え、水酸化ナトリウムによりpHを6.0、7.0または8.0に調整した。これらの液を5℃にて1週間保存した後、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、その濾液を試験液とした。別に、対照として塩化ベルベリンが無添加の1.5%(w/v)ホウ酸水溶液100mLに、溶解過剰量のプラノプロフェンを加え、以下試験液と同様に操作して、対照試験液を調製した。試験液および対照試験液のプラノプロフェン含量を逆相分配高速液体クロマトグラフ法で定量して比較した。
定量結果を示した表である。
Figure 2005247798
表1の定量結果から明らかなように、プラノプロフェンの5℃における溶解度は、塩化ベルベリンの添加により、2.5〜2.7倍程度増大した。
〔試験例2〕
(実施例および比較例の低温保存における外観安定性試験)
実施例および比較例の点眼剤を−5±1℃で12箇月静置保管した後、室温で10日静置保管した場合、および−10±1℃で1日静置保管した後、室温で10日静置保管した場合につき、それぞれ析出したプラノプロフェンの結晶の有無を白色蛍光燈を用いて3000〜5000ルクスの明るさの位置で、肉眼で観察して評価した。評価は、プラノプロフェンの結晶が認められず澄明な場合を−とし、僅かに認められる場合を±とし、認められる場合を+とし、多く認められる場合を++とし、極めて多く認められる場合を+++として行った。点眼剤は肉眼で観察するとき、澄明で、たやすく検出される不溶性異物があってはならない。このため、点眼剤の外観安定性として、−がよい。±、+、++および+++はプラノプロフェンの結晶が析出するため、点眼剤の外観安定性として不適である。特に+、++および+++は外観安定性が極めて悪く不適である。実施例および比較例における外観安定性の評価結果を表2および3に示した。
実施例における外観安定性の評価結果を示した表である。
Figure 2005247798
比較例における外観安定性の評価結果を示した表である。
Figure 2005247798
表2および表3の外観安定性の評価結果から明らかなように、プラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合した点眼剤は、比較例1〜15のベルベリン類を配合していない点眼剤に較べ、低温環境での保存におけるプラノプロフェンの結晶の析出を防止した。
〔試験例3〕
(実施例および比較例の光照射におけるプラノプロフェンの安定性試験)
実施例および比較例の点眼剤に白色蛍光灯下(2500ルクス)で積算照度が120万ルクス・時間に達するまで光を照射し、内容液中のプラノプロフェンを逆相分配高速液体クロマトグラフ法により定量し、以下の式より残存率を算出した。
残存率(%)=Ws/Wo×100
Ws;保存後のプラノプロフェン含量
Wo;製造直後のプラノプロフェン含量
また、プラノプロフェンの残存率が95%以上の場合を◎とし、85%以上95%未満を○とし、40%以上85%未満を△とし、40%未満を×として安定性を評価した。
点眼剤の安定性として、好ましくは○、特に好ましくは◎がよい。△および×はプラノプロフェンを光に対して安定化することができず、点眼剤の安定性として不適である。特に×は安定性が極めて悪く不適である。
実施例および比較例における安定性試験の結果を表4および表5に示した。
実施例におけるプラノプロフェンの安定性試験の結果を示した表である。
Figure 2005247798
比較例におけるプラノプロフェンの安定性試験の結果を示した表である。
Figure 2005247798
表4および表5の安定性試験の結果から明らかなように、実施例1〜15のプラノプロフェンとベルベリン類を同時に配合した点眼剤は、比較例1〜15のベルベリン類を配合していない点眼剤と較べ、光に対するプラノプロフェンの安定性が優れていた。特に非イオン性界面活性剤を含む比較例6、比較例10、比較例13および比較例15のプラノプロフェンの安定性は極めて悪かったのに対し、実施例5、実施例6、実施例13および実施例15のプラノプロフェンの安定性は大幅に改善された。

Claims (8)

  1. プラノプロフェンとベルベリン類を配合することを特徴とした点眼剤。
  2. ベルベリン類が塩化ベルベリンまたは硫酸ベルベリンから選ばれる1種以上である請求項1記載の点眼剤。
  3. ベルベリン類の濃度が0.0025〜0.05%(w/v)である請求項1または2記載の点眼剤。
  4. プラノプロフェンの濃度が0.005〜1.0%(w/v)である請求項1または2記載の点眼剤。
  5. 非イオン性界面活性剤を含む請求項1〜4記載の点眼剤。
  6. プラノプロフェンを含有する水性製剤にベルベリン類を配合することによりプラノプロフェンの溶解度を増大させる方法。
  7. プラノプロフェンを含有する水性製剤にベルベリン類を配合することにより、プラノプロフェンを安定化する方法。
  8. プラノプロフェンと非イオン性界面活性剤を含有する水性製剤にベルベリン類を配合することにより、プラノプロフェンを安定化する方法。
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