JP2005247017A - 二輪車用空気入りタイヤ、及びこの二輪車用空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

二輪車用空気入りタイヤ、及びこの二輪車用空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、各ゴム間における剛性段差を無くすことにより、各コード間において生じるセパレーションを低減させとともに、タイヤの耐久性を向上させることができる。
【解決手段】スパイラルベルト7は、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコード7A1がコーティングゴム7A2で被覆された第1のプライ7Aと、該特性を有する第2のコード7B1が同一の前記コーティングゴム7B2で被覆された第2のプライ7Bとの組合せで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、操縦安定性を向上させる二輪車用空気入りタイヤ、及びこの二輪車用空気入りタイヤの製造方法に関する。
従来からは、異なる材質からなる2以上のコードがそれぞれ異なるコーティングゴムで被覆されたプライがトレッド部の一端から他端に向けて螺旋巻されることにより、スパイラルベルトを形成する手法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これにより、カーブの多い一般道用などの用途に応じてトレッド部が所望の剛性となることが可能となる。
特許第2544555号公報 特開2003−34109号公報
しかしながら、上述のスパイラルベルトでは、タイヤの断面方向の剛性が低いため、異なるコーティングゴムが並ぶと、各異なるコーティングゴム間で剛性段差が生じてしまい、各コード間でセパレーションがより一層発生し易くなり、タイヤの耐久性が十分に確保されないという問題点が生じている。
そこで、本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、各コーティングゴム間における剛性段差を無くすことにより、各コード間において生じるセパレーションを低減させとともに、タイヤの耐久性を向上させることのできる二輪車用空気入りタイヤ、及びこの二輪車用空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、トレッド部からサイドウォール部を通りビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内側と前記カーカスの半径方向外側との間にトレッドの周方向に沿って延びている少なくとも1層のスパイラルベルトとを備える二輪車用空気入りタイヤであって、スパイラルベルトは、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコードがコーティングゴムで被覆された第1のプライと、該特性を有する第2のコードが同一のコーティングゴムで被覆された第2のプライとの組合せで構成されることを特徴とする。
このような本願に係る発明によれば、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコードがコーティングゴムで被覆された第1のプライと、該特性を有する第2のコードが同一のコーティングゴムで被覆された第2のプライとの組合せでスパイラルベルトが構成されることにより、各コーティングゴム間の剛性段差が無くなるため、二輪車用空気入りタイヤは、各コード間において生じるセパレーションを低減可能な構造を持つことができるとともに、タイヤの耐久性を向上可能な構造を持つことができる。
上記発明においては、第1のコードはスチールの材質で形成され、第2のコードはスチール以外の材質で形成されており、コーティングゴムは、コバルトの配合量が0.1〜0.5phrの範囲内のゴム組成物であってもよい。
この場合には、複数の異なるコードのうち、いずれかのコードがスチールの材質で形成されていることにより、二輪車用空気入りタイヤは、トレッド部の剛性を向上可能な構造を持つことができるとともに、旋回時におけるトランクション不足などをより効果的に低減可能な構造を持つことができる。
また、スチールの材質で形成されたコードは、コバルトが配合されていないゴムとの接着性が低いため、当該ゴムと剥離してしまい、セパレーションを引起し易くなり、タイヤの耐久性を十分に確保させ難いという問題点が生じるように見える。ところが、本発明では、コバルトが0.1〜0.5phrの範囲内でコーティングゴムに配合されることにより、スチールの材質で形成されたコードとコーティングゴムとの接着性が向上されるため、二輪車用空気入りタイヤは、コードとコーティングゴムとの間、及び各コード間におけるセパレーションをより低減可能な構造を持つことができるとともに、タイヤの耐久性をより向上可能な構造を持つことができる。
上記発明においては、第1のコードはスチールの材質で形成され、第2のコードは芳香族ポリアミドの材質で形成されており、コーティングゴムは、コバルトの配合量が0.1〜0.5phrの範囲内のゴム組成物であってもよい。
この場合には、上述の通り第1のコードがスチールの材質で形成されることにより、二輪車用空気入りタイヤは、トレッド部の剛性を向上可能な構造を持つことができる。また、第2のコードが芳香族ポリアミドの材質で形成されることにより、芳香族ポリアミドがスチールに比べて軽量であるため、二輪車用空気入りタイヤは、重量がより軽量化されることとなる。さらに、コバルトが0.1〜0.5phrの範囲内でコーティングゴムに配合されることにより、スチールのコードにより形成された第1のプライ側で、コードとコーティングゴムとの接着性が向上し、剥離が低減されるため、二輪車用空気入りタイヤは、コードとコーティングゴムとの間、及び各コード間におけるセパレーションをより低減可能な構造を持つことができる。
本発明は、トレッド部からサイドウォール部を通りビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内側とカーカスの半径方向外側との間にトレッドの周方向に沿って延びている少なくとも1層のスパイラルベルトとを備える二輪車用空気入りタイヤの製造方法であって、2条巻タイプのヘッドを備える巻付け機によって、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコードがコーティングゴムで被覆された第1のプライと、当該特性を有する第2のコードが同一のコーティングゴムで被覆された第2のプライとを各々1〜5本づつトレッドの幅方向の一端から他端に向かって同時にカーカスの外周面に巻付けてスパイラルベルトを構成することを特徴とする。
このような本発明によれば、巻付け機は、第1のプライと第2のプライとを相互に挟まれるように交互にかつ等間隔のピッチでカーカスに巻付けることができ、短時間でスパイラルベルトを完成することができる。また、巻付け機は、等間隔のピッチで第1のプライと第2のプライとを巻付けることにより、トレッド部の剛性を均一にすることができ、二輪車用空気入りタイヤの耐久性及び運転時における操作性などを向上させることができる。
本発明によれば、各ゴム間における剛性段差を無くすことにより、各コード間において生じるセパレーションを低減させとともに、タイヤの耐久性を向上させることができる。
(二輪車用空気入りタイヤの構造)
本実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤ1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤ1の断面を示す図である。図1に示すように、溝で区画された陸部を有するトレッド部2と、トレッド部2の両端からタイヤ半径方向内方に延びるサイドウォール部3 と、サイドウォール部3の半径方向内端に位置するビードコア4と、トレッド部2からサイドウォール部3を通りビードコア4に至るカーカス6と、トレッド部2の内側とカーカス6の半径方向外側との間にトレッド部2の周方向に沿って延びている少なくとも1層のスパイラルベルト7と、ビードコア4の上部に埋設され、細切り上の硬質のゴムで形成されたビードフィラー5とを備えている。
ここで、二輪車用空気入りタイヤ1は、トレッド部2の接地面がタイヤ半径方向外方に湾曲したアーチ状を成している。また、二輪車用空気入りタイヤ1は、トレッド部2の接地面のタイヤ軸方向端であるトレッド部2の一端E1−他端E2間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾TWが、タイヤ最大巾を成している。
前記スパイラルベルト7は、本実施形態では、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとの組合せで構成されている。これらの第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとがタイヤ赤道CLに対して小角度(例えば、20〜90°)で螺旋巻され、両プライがタイヤ軸方向に並べられることにより、スパイラルベルト7が形成されている。
図2(a)及び(b)は、それぞれ第1のプライ7A、第2のプライ7Bを示す図である。図2(a)に示すように、第1のプライ7Aは、第1のコード7A1がコーティングゴム7A2で被覆されている。この第1のコード7A1の初期引張り抵抗度は、50cN/本以上である特性を有している。一方、図2(b)に示すように、第2のプライ7Bは、第2のコード7B1が第1のプライ7Aで用いられているコーティングゴム7A2と同一のコーティングゴム7B2で被覆されている。この第2のコードB1の初期引張り抵抗度は、50cN/本以上である特性を有している。
第1のコード7A1及び第2のコード7B1は、互いに異なる材質で構成されており、例えば、スチール、PEN、PET、グラス、レーヨン、芳香族ポリアミドであるアラミドナイロン(KEV)、脂肪族ポリアミドであるナイロンなどの材質から形成されている。 本実施形態に係る第1のコード7A1はスチールの材質で形成され、第2のコード7B1はスチール以外の材質であるKEVで形成されているものとする。この第1のコード7A1がスチール材質で形成されることにより、トレッド部2の剛性が高められ、旋回時におけるトラクション不足などが低減される。また、第2のコード7B1がKEVの材質で形成されることにより、KEVがスチールよりも軽量であるため、二輪自動車用空気入りタイヤの重量が軽量化される。
コーティングゴム7A2及びコーティングゴム7B2は、互いに同一の材質であり、コバルトの配合量が共に0.1〜0.5phrの範囲内であるゴム組成物である。
図3(a)及び(b)は、それぞれ第1のプライ7A、第2のプライ7Bが形成される様子を示す図である。図3(a)に示すように、ボビン13から送られた第1のコード7A1が口金20を通過することにより、当該第1のコード7A1がコーティングゴム7A2で被覆されて、第1のプライ7Aが形成される。同様にして、図3(b)に示すように、ボビン14から送られた第2のコード7B1も口金20を通過することにより、当該第2のコード7B1がコーティングゴム7B2で被覆されて、第2のプライ7Bが形成される。
図4は、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとの配置関係を示す図である。図4に示すように、上述の第1のプライ7A及び第2のプライ7Bは、トレッド部2の幅方向の一端E1から他端E2に渡って相互に挟まれるように交互かつ等間隔のピッチPで配置される。
なお、図4では、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとが1本づつ交互に組み合わされているが、これに限定されることはなく、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとが2本づつ交互に組み合わされること、複数(例えば、2本)の第1のプライ7Aと当該第1のプライ7Aよりも少ない本数(例えば、1本)の第2のプライ7Bとが交互に組み合わされること、また複数の第2のプライ7Bと当該第2のプライ7Bよりも少ない本数の第1のプライ7Aとが交互に組み合わされることであってもよい。
なお、第1のコード7A1は、複数のスチールが撚り合わされることにより構成されてもよい。また、スパイラルベルト7は、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとが組合せで構成されたものに限定されるものではなく、3種類以上のプライが組み合わされて構成されてもよい。
(二輪車用空気入りタイヤの製造方法)
次に本実施形態係る二輪車用空気入りタイヤの製造方法について図5及び図6を参照しながら説明する。
図5に示すように、巻付け機10は、第1のプライ7Aが巻付けられているボビン13と、第2のプライ7Bが巻付けられているボビン14と、ボビン13,14から送り出された第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとをカーカス6に導くための2条巻タイプの一対のヘッド11と、一対のヘッド11に備えられたローラ12とを備えている。
各々2本づつの第1のプライ7A及び第2のプライ7Bは、一対のローラ12によってカーカス6の外周面まで導かれ、タイヤ赤道CLに対して小角度が維持された状態で、当該一対のローラ12によって押圧されながらカーカス6の外周面に巻付けられる。そして、各々2本づつの第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとがトレッド部2の一端E1からE2に向かうと同時にカーカス6の外周面に螺旋状に巻付けられることにより、スパイラルベルト7が完成される。
なお、本実施形態では、巻付け機10は、各々2本の第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとをカーカス6に巻付け可能に構成されているが、これに限定されるものではなく、各々1又は3以上の第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとをカーカス6に巻付け可能に構成されてもよい。
(二輪車用空気入りタイヤ、及びこの二輪車用空気入りタイヤの製造方法の作用及び効果)
このような本願に係る発明によれば、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコード7A1がコーティングゴム7A2で被覆された第1のプライ7Aと、該特性を有する第2のコード7B1が同一のコーティングゴム7B2で被覆された第2のプライ7Bとの組合せでスパイラルベルト7が構成されることにより、各コーティングゴム間の剛性段差が無くなるため、二輪車用空気入りタイヤ1は、各コード間において生じるセパレーションを低減可能な構造を持つことができるとともに、タイヤの耐久性を向上可能な構造を持つことができる。
また、複数の異なるコードのうち、第1のコード7A1がスチールの材質で形成されていることにより、二輪車用空気入りタイヤ1は、トレッド部2の剛性を向上可能な構造を持つことができるとともに、旋回時におけるトランクション不足などをより効果的に低減可能な構造を持つことができる。さらに、第2のコード7B1が芳香族ポリアミドの材質で形成されることにより、芳香族ポリアミドがスチールに比べて軽量であるため、二輪車用空気入りタイヤ1は、重量がより軽量化されることとなる。
さらに、スチールの材質で形成された第1のコード7A1は、コバルトが配合されていないゴムとの接着性が低いため、当該ゴムと剥離してしまい、セパレーションを引起し易くなり、タイヤの耐久性を十分に確保させ難いという問題点が生じるように見える。ところが、本発明では、コバルトが0.1〜0.5phrの範囲内でコーティングゴム7A2に配合されることにより、スチールの材質で形成された第1のコード7A1とコーティングゴム7A2との接着性が向上されるため、二輪車用空気入りタイヤ1は、第1のコード7A1とコーティングゴム7A2との間、及び各コード間におけるセパレーションをより低減可能な構造を持つことができるとともに、タイヤの耐久性をより向上可能な構造を持つことができる。
また、巻付け機10は、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとを相互に挟まれるように交互にかつ等間隔のピッチPでカーカス6に巻付けることができ、短時間でスパイラルベルト7を完成することができる。また、巻付け機10は、等間隔のピッチPで第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとを巻付けることにより、トレッド部2の剛性を均一にすることができ、二輪車用空気入りタイヤの耐久性及び運転時における操作性などを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤ1の実施例について、以下詳細に説明する。本実施例では、二輪車の耐久性が室内で効率的に評価可能なドラム試験にて評価が行われた。
このドラム試験における条件は次の通りである。具体的には、室内ドラム試験に備えられたドラム(ドラム径;1.07m)の周上には高さ1cmのコンクリートが2個配備され、回転速度が50km/hのドラム上で、タイヤサイズがMCR190/50ZR17、リム径がMT6.00×17、タイヤの空気圧が290kPa、テスト荷重が3.58knの二輪車が走行された。
従来例1,2及び実施例では、スチールの材質から構成された第1のコード7A1とKEVの材質から構成された第2のコード7B1とが用いられ、当該第1のコード7A1と当該第2のコード7B1との打ち込み数が30本/25mmであり、第1のプライ7Aと第2のプライ7Bとが各々2本づつ且つ等間隔のピッチPで配置されている。各従来例1,2及び実施例で用いられたスパイラルベルト7は以下の通りである。なお、カーカス6は、2層のナイロン製のプライで構成されている。
従来例1では、スチールからなる第1のコード7A1がコバルトを含有するスチール用のコーティングゴム7A2で被覆された第1のプライ7A(スチール+スチール用コバルト配合ゴム)と、KEVからなる第2のコード7B1がKEV用のコーティングゴム7B2で被覆された第2のプライ7B(KEV+KEV用ゴム)とから構成されたスパイラルベルト7が用いられている。
従来例2では、スチールからなる第1のコード7A1がKEV用のコーティングゴム7A2で被覆された第1のプライ7A(スチール+KEV用合ゴム)と、KEVからなる第2のコード7B1がKEV用のコーティングゴム7B2で被覆された第2のプライ7B(KEV+KEV用ゴム)とから構成されたスパイラルベルト7が用いられている。
実施例では、スチールからなる第1のコード7A1がコバルトを含有するスチール用のコーティングゴム7A2で被覆された第1のプライ7A(スチール+スチール用コバルト配合ゴム)と、KEVからなる第2のコード7B1がコバルトを含有するスチール用のコーティングゴム7B2で被覆された第2のプライ7B(KEV+スチール用コバルト配合ゴム)とから構成されたスパイラルベルト7が用いられている。
上記の通り、従来例1及び従来例2では、第1のコード7A1及び第2のコード7B1のそれぞれを被覆するコーティングゴム7A2,7B2が異なる材質で構成されているが、実施例では、第1のコード7A1及び第2のコード7B1のそれぞれを被覆するコーティングゴム7A2,7B2が同一の材質で構成されている。
従来例1,2及び実施例の試験結果は、表1に示す通りである。
Figure 2005247017
表1に示すように、従来例1では約5mmのセパレーションが2万kmで発生し、従来例2では約10mmのセパレーションが1万kmで発生ているが、実施例では2万kmにおいてもセパレーションが発生していない。
従って、異なる材質からなる2以上のコード7A1,7B1がそれぞれ同一のコーティングゴム7A2,7B2で被覆されることにより、コーティングゴム7A2,7B2の間における剛性段差が解消され、コード間のセパレーションが発生し難くなり、二輪車用空気入りタイヤの耐久性が向上されることが分かる。また、コーティングゴムとの接着性が低いスチールの材質からなる第1のコード7A1が、コバルトを含有するコーティングゴム7A2で被覆されることにより、当該第1のコード7A1とコーティングゴム7A2との接着性が向上され、当該コーティングゴム7A2が剥れ難くなることに伴ない、各コード間のセパレーション及びスチール−コーティングゴム間のセパレーションが発生し難くなり、二輪車用空気入りタイヤの耐久性が向上されることが分かる。
本実施形態における二輪車用空気入りタイヤの断面を示す図である。 本実施形態における第1のプライ及び第2のプライを示す図である。 本実施形態における第1のプライ及び第2のプライの製法を示す図である。 本実施形態におけるトレッド部の周上に配置される第1のプライ及び第2のプライを示す図である。 本実施形態におけるスパイラルベルトの製法を示す図である。 本実施形態における第1のプライ及び第2のプライの巻付け状態を示す図である。
符号の説明
1…二輪車用空気入りタイヤ
2…トレッド部
3…サイドウォール部
4…ビードコア
5…ビードフィラー
6…カーカス
7…スパイラルベルト
7A…第1のプライ
7A1,7B1…コード
7A2,7B2…コーティングゴム
7B…第2のプライ
10…巻付け機
11…ヘッド
12…ローラ
13,14…ボビン
20…口金

Claims (4)

  1. トレッド部からサイドウォール部を通りビード部のビードコアに至るカーカスと、前記トレッド部の内側と前記カーカスの半径方向外側との間に前記トレッドの周方向に沿って延びている少なくとも1層のスパイラルベルトとを備える二輪車用空気入りタイヤであって、
    前記スパイラルベルトは、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコードがコーティングゴムで被覆された第1のプライと、該特性を有する第2のコードが同一の前記コーティングゴムで被覆された第2のプライとの組合せで構成されることを特徴とする二輪車用空気入りタイヤ。
  2. 前記第1のコードはスチールの材質で形成され、前記第2のコードは前記スチール以外の材質で形成されており、
    前記コーティングゴムは、コバルトの配合量が0.1〜0.5phrの範囲内のゴム組成物であることを特徴とする請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  3. 前記第1のコードはスチールの材質で形成され、前記第2のコードは芳香族ポリアミドの材質で形成されており、
    前記コーティングゴムは、コバルトの配合量が0.1〜0.5phrの範囲内のゴム組成物であることを特徴とする請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  4. トレッド部からサイドウォール部を通りビード部のビードコアに至るカーカスと、前記トレッド部の内側と前記カーカスの半径方向外側との間に前記トレッドの周方向に沿って延びている少なくとも1層のスパイラルベルトとを備える二輪車用空気入りタイヤの製造方法であって、
    2条巻タイプのヘッドを備える巻付け機によって、初期引張り抵抗度が50cN/本以上である特性を有する第1のコードがコーティングゴムで被覆された第1のプライと、該特性を有する第2のコードが同一の前記コーティングゴムで被覆された第2のプライとを各々1〜5本づつトレッド部の幅方向の一端から他端に向かって同時に前記カーカスの外周面に巻付けてスパイラルベルトを構成することを特徴とする二輪車用空気入りタイヤの製造方法。


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JP2011083971A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd 自動二輪車用タイヤの製造方法、およびそれによって製造された自動二輪車用タイヤ

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