JP2005246720A - 化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】塩化ビニル樹脂以外の材料を用いて、突き板塗装化粧板に匹敵する意匠性を持つ化粧シートを提供する。
【解決手段】少なくとも基材層1、絵柄層2、オレフィン系樹脂またはアクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂またはウレタン系樹脂またはポリビニルアルコール系樹脂またはそれらの共重合体からなる透明又は半透明の保護層5を有し、前記保護層5を最外層に有する化粧シートにおいて、前記保護層が表面と内面に異種の凹凸加工が施されており、前記凹凸模様による凹部5aに着色処理5bがなされている。内部のエンボスは着色処理をされて埋まっているため凹凸感がはっきりとし、一方表面の凹凸は埋まっているため凹凸感が控えめになり塗装感が出るという、一見同じような構成でも全く相反する効果を持つため、従来のものと比較して高い意匠性を発現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、木質系ボード類、無機質系ボード類、金属板等の表面に接着剤で貼り合わせて化粧板として用いる化粧シートに関する。
従来、前記化粧板の用途に用いる化粧シートとしては、塩化ビニル樹脂製シートが最も一般的であった。しかし近年になって、塩化ビニル樹脂は焼却時に酸性雨の原因となる塩化水素や猛毒物質であるダイオキシンの発生の要因となる。さらに塩化ビニル樹脂製シートに添加された可塑剤のブリードアウトの問題もあり、環境保護の観点から問題視されるようになった。係る事情により、塩化ビニル樹脂に替わる樹脂を使用した化粧シートが要望されるようになった。
そこで、塩化ビニル樹脂に替わる樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレンポリエチレンテレフタレート、エチレン−ビニルアルコール、アクリル系、ウレタン系等の樹脂およびその共重合体を使用した化粧シートが提案された。
その中でも、化粧シートに要求される適度な柔軟性、耐摩耗性、耐傷性、耐熱性、耐薬品性、後加工性等を備え、なおかつ安価で供給されるポリプロピレンを用いた化粧シートが数多く提案されている。中には単層の物もあるが、意匠性も重視されるため2層以上の積層体からなるものが大部分を占める。
化粧シートは元々突板のような本物の化粧板の代替品として考案され、より本物に近い意匠を持たせるために木目柄を印刷で施したり塗装感、肉厚感を表現するために透明樹脂層を積層したりさらには表面に凹凸模様(以降「エンボス」とする)を賦型して手触り感を与えた物も多く存在する。
しかしながら、最も意匠感の高いエンボス付与タイプの化粧シートでも本物の突板塗装化粧板と比較すると塗装感、肉厚感で見劣りする物が多い。本発明者らは、これは実際の突板に何層にも塗装して現れる深みのある塗装感や肉厚感を、一層の樹脂層とエンボスでは表現できないためと考えた。エンボスを大きくはっきりとさせることで遠くから離れて見たときの意匠感を向上させることは可能だが、逆に近づいて見たときの意匠感や手触り感は大きく損なわれる。逆に塗装感を出すためにエンボスを小さくすると深みが無くなってしまう。
平成6年特許願第171025号公報 特許第3194403号
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、塩化ビニル樹脂以外の材料を用いて、突板塗装化粧板に匹敵する意匠性を持つ化粧シートを提供することにある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項1記載の発明は、少なくとも基材層、絵柄層、オレフィン系樹脂またはアクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂またはウレタン系樹脂またはポリビニルアルコール系樹脂またはそれらの共重合体からなる透明又は半透明の保護層を有し、前記保護層を最外層に有する化粧シートにおいて、前記保護層が表面と内面に異種の凹凸加工が施されており、前記凹凸模様による凹部に着色処理がなされていることを特徴とする化粧シートである。
請求項1記載の発明によれば、塩化ビニルを一切使用しないため環境問題の心配がない。また、シート表面と内部にエンボスを持つが、内部のエンボスは着色処理をされて埋まっているため凹凸感がはっきとし、一方表面の凹凸は埋まっているため凹凸感が控えめになり塗装感が出るという、一見同じような構成でも全く相反する効果を持つため、従来のものと比較して高い意匠性を発現する。さらに手触り感を損なうことも無い化粧シートを提供できるものとなる。
以下本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1、図2に本発明に係る化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。
本発明の化粧シートの基本構成は、図1に示す様な構成である。積層する順番としては、絵柄層を基材層に積層してから保護層をさらに積層しても良いし保護層の裏面に絵柄層を積層してから基材層と貼り合わせても良く、さらには絵柄層、基材層、保護層の順に積層しても良く、特に限定するものではないが絵柄層が数種類の構成を有する場合は最終的に保護層上面側から見た際に所望とする絵柄が現れる様に絵柄を積層する順番を考慮する必要がある。本発明の基材層1としては、オレフィン系樹脂またはアクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂またはウレタン系樹脂またはポリビニルアルコール系樹脂またはそれらの共重合体からなるものが使用可能であるが、特にこれらに限定されるものではない。
絵柄を積層する方法としては印刷方法によるのが一般的でありグラビア印刷法、オフセット印刷法、シルクスクリーン印刷法等があり特に規定する物ではないが一般的にはグラビア印刷法が用いられる。また用いられるインキも公知の物、すなわちビヒクルに染料または顔料等の着色剤や体質顔料などを添加し、さらに可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤等を任意に添加して溶剤、稀釈剤等で十分混練してなるインキでよい。
また上記化粧シート用の基材層1とは別の任意の転写用基材シートに、上記形成方法等によって絵柄層2を形成しておき、後に詳述する熱ラミネート法、ドライラミネート法、又はウエットラミネート法、押出ラミネート法等により、上記基材層1と貼り合わせた後に、前記転写用基材シートを剥離して、絵柄層2を基材層1に転写する方法を用いる事もできる。
また、どのような方法で絵柄層2を施すにしろ、保護層5の材料に因っては密着性が元々低い物も有るためコロナ放電処理、フレイム処理、プラズマ処理等の表面改質処理を事前に行う事が公知である。
また、基材層1の製造方法としてTダイ押出法を用いる場合には、基材層1を製膜するための合成樹脂材料を染料や顔料などの隠蔽性のある着色剤により直接着色して加熱溶融状態でTダイから押出して、基材層1を製膜することにより隠蔽性の効果を持たせることもできる。
この場合のTダイ押出法における基材層1の着色方法としては、顔料を分散助剤や界面活性剤で処理した微粉末状の着色剤を、基材層1を製膜するための着色されていない通常の合成樹脂材料中に直接混入して使用するドライカラー法、あるいは基材層1を製膜するための着色されていない通常の合成樹脂材料と高濃度の顔料とを溶融混練して予備分散せしめたマスターバッチペレットを予め作成し、押出ホッパ内で、このマスターバッチペレットと基材層1を製膜するための着色されていない通常の合成樹脂材料とをドライブレンドするというマスターバッチ法等があるが、特に限定される物ではない。
顔料の種類も通常用いられているものでよいが、特に耐熱性、耐候性を考慮して、酸化チタン、群青、カドミウム顔料、酸化鉄等の無機顔料が望ましい。また有機顔料でもフタロシアニン顔料、キナクリドン顔料等は使用できる。顔料の対樹脂比率や色は、隠蔽の度合い、意匠性を鑑みて適宜決められる物であり、特に制約はない。
基材層1に絵柄層2を施す方法としては前記のような印刷方式や転写方式を用いることが出来るがそれとは別に、高濃度の顔料を基材層1の樹脂とは流動特性の異なる樹脂に溶融混練して予備分散せしめたマスターバッチペレット、あるいは木粉、ガラス粉末等を、基材層1を製膜するための隠蔽性を付与した上記合成樹脂材料に添加して加熱溶融し、押出し、製膜して隠蔽性のある基材層1自体にマスターバッチペレットや木粉、ガラス粉末等による絵柄を形成する方法もある。勿論、基材層1自体に着色隠蔽性や絵柄を形成するこれらの方法と前述した印刷方法、転写方法等を併用することもできる。
また、基材層1の製造方法としてカレンダー法を用いる場合にも、同様の手法、即ち基材層1自体に着色隠蔽性や絵柄層を形成する方法、またはこれらの方法と前述した印刷方法、転写方法等とを併用した手法で、基材層1に対して絵柄層2を形成することができる。
本発明に係る発明の化粧シートにおいて最上面に、透明もしくは半透明の保護層5を積層する理由は、意匠性、模様層の保護および耐傷性、耐摩耗性、耐薬品性等を発現するためである。さらに化粧シートの表面の手触り感や、より一層の意匠感を得るため、本発明の請求項1においては図1、図2に示すように保護層5の両面に凹部5aを施し、その凹部内にそれぞれ凹部着色5bを行い、より立体的な意匠感を付与する。
保護層5の製造方法としてTダイ押出法を用いる場合には、溶融樹脂を冷却固化させる冷却ロール及びニップロールの表面に凸模様を施しておき、押し出された樹脂を冷却ロールとニップロールとの間で冷却固化と同時に賦型を行い、保護層5の両面に凹部5aを施す方法が可能である。熱圧エンボス加工法を取る場合はエンボスロール同士で保護層5を熱圧加工することで保護層5の両面に凹部5aを施すことが可能である。どちらの方法にしろ、保護層5はエンボスロール間のクッションのような働きが必要な為、エンボスロールの凹凸深さにもよるが少なくとも50μm、好ましくは100μm以上の厚みが必要である。
又単に片側に凹部5aを賦型した保護層5をTダイ押出法又は熱圧エンボス法で作成し、さらにその裏面にもう再度Tダイ押出法又は熱圧エンボス法で作成したもう一枚の凹部5a賦型済み保護層5を積層して両面に凹部5aを持つ保護層5を作成する事も可能である。
施された凹部5aに凹部着色5bを行う方法としては、ビヒクルに染料または顔料等の着色剤や体質顔料などを添加し、さらに可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤等を任意に添加して溶剤、稀釈剤等で十分混練してなるインキを保護層5全面に塗工した後ドクター、ドクターロール等で掻き取りながら凹部5aに埋め込む方法がある。
保護層5全面にインキを塗布する方法としてはグラビア法、インクジェット法、スプレー法ダイコータ法等があり、ライン構成により適宜選択すれば良い。又保護層5の材料に因ってはインキとの密着性が低い物も有るためコロナ放電処理、フレイム処理、プラズマ処理等の表面改質処理を行う事が公知である。
本発明の上記請求項1に係る発明の化粧シートにおける絵柄層2を積層した基材層1と透明もしくは半透明の保護層5と又は絵柄層2を逆の順序で保護層5の裏面に積層し基材層1と積層する方法として、熱及び圧力をかけて貼り合わせる熱ラミネート法、接着層3を介して貼り合わせるドライラミネート法およびウエットラミネート法等がある。
熱ラミネート法により貼り合わせる場合、保護層5の上面側に施す凹部5aは熱ラミネートと同時に行われるのが好適であり、その為凸状の表面加工を施したラミネートロールを用いる事となる。ラミネート条件としては特に規定するものはないがラミネート温度は保護層5の材質により適宜選択すればよく又ラミネート圧力はエアー噛みしない条件であれば特に問題はない。
ドライラミネート法又はウエットラミネート法により貼り合わせる場合は保護層5の上面に凹部5aがあっても特に問題はなく、又はラミネート時に熱圧で同時賦型しても良い。使用する接着層3としてはポリオールとイソシアネートとの反応でウレタンを形成する2液硬化型ウレタン系接着剤やイソシアネート末端基と空気中の水分が反応して架橋する湿気硬化型ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、クロロプレン等のゴム系接着剤、アクリル系接着剤、EVA系接着剤、EAA、EEA等のホットメルト型接着剤等が使用でき、貼り合わせる材料に合わせて適宜選択すれば良いがウレタン系接着剤が最も幅広く使用できる為一般的に用いられる。
接着層3の塗工方法としてはグラビア印刷法、ロールコート法、オフセット法、ダイコート法等があるが塗布量、粘度により適宜選択すればよい。ただし、保護層5の接着面側に凹部5aが存在するため十分な塗布量が無いとエアー噛みのおそれが有る。対策として塗布量を増やす、接着面両側に接着層3を塗布する、又は保護層5側の接着面にドクター、ドクターロール等で接着層3を凹部5aに埋め込んで再度接着層3を塗工しても良い。また保護層5の材料に因っては密着性が低い物も有るためコロナ放電処理、フレイム処理、プラズマ処理等の表面改質処理を塗工前に行う事が公知である。
図2に示す様に保護層5の最外表面に艶調整層6を設け化粧シートとしての最終艶調整、耐傷付き性向上、摩耗性向上、帯電防止、難燃性付与、耐候性向上等の性能を付与する事が可能である。これらの方法は、従来の塩化ビニル樹脂製化粧シートで行われている処理と同様の方法で実施可能であり二液硬化型ウレタン塗料、ウレタン変性アクリル塗料、アミノアルキッド系塗料、ラッカー系塗料、紫外線硬化型塗料、電子線硬化型塗料などの塗液にそれぞれ所望とする添加剤を適宜添加して塗工することが可能である。また保護層5の材料によっては密着性が低い物も有るためコロナ放電処理、フレイム処理、プラズマ処理等の表面改質処理を行ってから塗工する事も公知である。
さらに図2に示される様に基材層1の最外下面にプライマー層4を設け化粧シートと部材(合板、MDF、パーティクルボード、無機板、金属板等)を貼り合わせる際に密着性を向上する事が可能である。プライマーとしては二液硬化型ウレタン系、ウレタン変性アクリル系、アミノアルキッド系、ラッカー系などがあり、用途に応じて選択することが出来る。また基材層1の材料によっては密着性が低い物も有るためコロナ放電処理、フレイム処理、プラズマ処理等の表面改質処理を行ってから塗工する事も公知である。
また、絵柄層2を基材層1の下面に設けてプライマー層6と同様の効果を与える事も可能である。
図1に示すように、基材層1として、アクリル樹脂に無機顔料を6重量%、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加した樹脂を、溶融押出した厚さ80μmのシートを用い、そのシート表面にグラビア印刷法により絵柄用インキ(東洋インキ製造(株)製:ラミスター)を使用して木目模様を施し、絵柄層2を形成した。
これとは別に、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加した厚さ100μmの透明なアクリル樹脂フィルムを140℃に加熱して導管エンボスの施された冷却ロールとニップロールの間に通して片面にエンボス凹部5a付与を行い、次いで賦型されたエンボス凹部5aに着色インキをグラビア印刷法で全面に塗布した後ドクターロールで掻き取りながら凹部5a内に埋め込みエンボス凹部5aの着色5bを施し厚さ100μmの保護層5を得た。次ぎに保護層5のエンボス凹部5aの施されていない面と絵柄層2を形成した基材層1とを140℃の導管エンボスロールで熱融着とエンボス凹部5a賦型を同時に行い、新たに賦型されたエンボス凹部5aに着色インキをグラビア印刷法で全面に塗布した後ドクターロールで掻き取りながら凹部5a内にインキを埋め込みエンボス着色5bを施して、図1に示す本発明の化粧シートを得た。
図2に示すように、基材層1として、ポリプロピレン樹脂に無機顔料を6重量%、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加した樹脂を、カレンダー法により80μmの厚みに成形したシートを用い、そのシート表面にグラビア印刷法により絵柄用インキ(東洋インキ製造(株)製:ラミスター)を使用して木目模様を施し、絵柄層2を形成した。
これとは別に、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加したポリプロピレン樹脂をそれぞれ導管エンボスの施された冷却ロールと加圧ロールとの間にTダイより溶融押出を行い、両面にエンボス付与を同時に行い、次いで両面に賦型されたエンボス凹部に着色インキをグラビア印刷法で全面に塗布した後ドクターロールで掻き取りながら凹部内に埋め込みエンボス凹部の着色を行い厚さ100μmの保護層5を得た。次ぎに絵柄層2の上に二液硬化型ウレタン系接着剤(東洋モートン製:TM−593)を10g/m2の塗布量でグラビアコートして接着層3を形成し、保護層5をドライラミネートした後、保護層5の表面にコロナ放電処理を行いウレタン変性アクリル系塗料を6g/m2グラビアコートした。最後に基材層1の裏面にコロナ放電処理を行い湿気硬化型ウレタン系プライマーを2g/m2グラビアコートして図2に示す本発明の化粧シートを得た。
<比較例1>
基材層として、アクリル樹脂に無機顔料を6重量%、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加した樹脂を、溶融押出した厚さ80μmのシートを用い、そのシート表面にグラビア印刷法により絵柄用インキ(東洋インキ製造(株)製:ラミスター)を使用して木目模様を施し、絵柄層を形成した。
この絵柄層付き基材層と厚さ100μmの透明なアクリル樹脂フィルム(フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加した)を140℃に加熱して導管エンボスの施された冷却ロールと通常のニップロールとの間に通して片面にエンボス付与を行いながら熱融着を行い、次いで賦型されたエンボス凹部に着色インキをグラビア印刷法で全面に塗布した後ドクターロールで掻き取りながら凹部内に埋め込みエンボス凹部の着色を行い化粧シートを得た。
<比較例2>
基材層として、ポリプロピレン樹脂に無機顔料を6重量%、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加した樹脂を、カレンダー法により80μmの厚みに成形したシートを用い、そのシート表面にグラビア印刷法により絵柄用インキ(東洋インキ製造(株)製:ラミスター)を使用して木目模様を施し、絵柄層を形成した。
これとは別に、フェノール系酸化防止剤を0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%、ブロッキング防止剤を0.2重量%添加したポリプロピレン樹脂を導管エンボスの施された冷却ロールと通常の加圧ロールとの間にTダイより溶融押出を行い、片側にエンボス付与を行い、次いで賦型されたエンボス凹部に着色インキをグラビア印刷法で全面に塗布した後ドクターロールで掻き取りながら凹部内に埋め込みエンボス凹部の着色を行い厚さ100μmの保護層を得た。次ぎに絵柄層の上に二液硬化型ウレタン系接着剤(東洋モートン製:TM−593)を10g/m2の塗布量でグラビアコートし、表面に保護層をラミネートした後、保護層の表面にコロナ放電処理を行いウレタン変性アクリル系塗料を6g/m2グラビアコートした。最後に基材層1の裏面にコロナ放電処理を行い湿気硬化型ウレタン系プライマーを2g/m2グラビアコートして化粧シートを得た。
このようにして上記実施例1、2及び比較例1〜2にて得られたそれぞれの化粧シートについて、意匠性の評価を5段階評価で行いその結果を下記表1に示す。
Figure 2005246720
本発明の化粧シートは、木質系ボード類、無機質系ボード類、金属板等の表面に接着剤で貼り合わせて化粧板として用いることが可能である。
本発明による化粧シートの一実施例の側断面の状態を示す説明図である。 本発明による化粧シートの他の実施例の側断面の状態を示す説明図である。
符号の説明
1…基材層
2…絵柄層
3…接着層
4…プライマー層
5…保護層
5a…エンボス凹部
5b…凹部着色インキ
6…艶調整層

Claims (1)

  1. 少なくとも基材層、絵柄層、オレフィン系樹脂またはアクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂またはウレタン系樹脂またはポリビニルアルコール系樹脂またはそれらの共重合体からなる透明又は半透明の保護層を有し、前記保護層を最外層に有する化粧シートにおいて、前記保護層が表面と内面に異種の凹凸加工が施されており、前記凹凸模様による凹部に着色処理がなされていることを特徴とする化粧シート。
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