JP2005246259A - フィルター体 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用初期の吸着性能に優れ、圧力損失の調整が可能で、軽量で取り扱いが容易なフィルター体を提供する。
【解決手段】シート状吸着材を細断した細断シート状吸着材12と、活性炭20と、バインダーとを混合して成型する。前記シート状吸着材としては、粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とを抄造してなるもの、粉末活性炭、粒状活性炭もしくは球状活性炭を樹脂布に添着させてなるもの、粒状活性炭を樹脂布で挟み込んだものがあり、前記バインダーは粒径100μm以上の熱融着樹脂粉末である。
【選択図】図1

Description

この発明は、フィルター体に関し、特に、シート状吸着材を細断した細断シート状吸着材及び活性炭を含むフィルター体に関する。
従来、活性炭等の吸着剤は、適宜形状の保護体内に充填され、気相、液相中の不純物除去に用いられてきた。しかしながら、従前の吸着剤は、主に粒状、粉末状の形態をしているため、必ずしも取り扱いは容易とは言えなかった。例えば、吸着剤を交換する際にあっては、交換作業が面倒であるだけでなく、吸着剤が飛散し、当該フィルター体が設置された環境を損ねるおそれもあった。
そこで、前記の問題点を解消すべく、吸着剤にバインダーを加え混練し、これを補強用繊維により補強し、予め所望の形状に成形したフィルター体が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このようなフィルター体にあっては、吸着剤とバインダーを混練しているため、吸着剤をそのまま充填したフィルター体と比較して、重量が重くなり取り扱いが困難であった。また、フィルター体の厚さが薄い場合には、使用初期にガスを十分に吸着しきれずガスリークが発生する懸念があった。
ところで、半導体製造工場等のクリーンルーム等に設置されるフィルター体は、酸性ガス、アルカリ性ガス、有機溶剤等をすばやく吸着処理する必要があるため、当該フィルター体の圧力損失よりも吸着性能が優先される傾向にある。一方、美術館、博物館、及び各種ビル等の商業施設においては、前記工場ほどの吸着性能を必要としておらず、各施設の目的等に応じて所望の圧力損失に調整したフィルター体を設置することが望ましい。しかし、前述の吸着剤とバインダーとから成形されたフィルター体は、吸着剤とバインダーとが予め所定の配合割合で混練され成形されたものであり、その圧力損失は常に一定であるため、吸着性能と圧力損失とを比較考慮して所望の圧力損失に調整することができなかった。
上記フィルター体の他に、さらに、吸着剤等を含浸付着させた合成樹脂製シートあるいは不織布製シート等に、段違い状の多数本の切り込みを形成し、切り込みの方向に対して直交する方向に引っ張ることにより、各切り込みの部分が菱形に開かれ、空気の流通孔が形成されたフィルター体がある(特許文献2参照)。このようなフィルター体は、上記フィルター体に比較して通気抵抗は小さいものの、形状が不安定であるため取り扱いにくいという問題があった。また、課題であった圧力損失の調整も必ずしも容易とは言えなかった。
特公平8−13324号公報 特開2001−190949号公報
この発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、使用初期の吸着性能に優れ、圧力損失の調整が可能で、かつ軽量で取り扱いが容易なフィルター体を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、シート状吸着材を細断した細断シート状吸着材と、活性炭と、バインダーとを混合して成型したことを特徴とするフィルター体に係る。
請求項2の発明は、前記シート状吸着材は粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とを抄造してなる請求項1に記載のフィルター体に係る。
請求項3の発明は、前記シート状吸着材は粉末活性炭、粒状活性炭もしくは球状活性炭を樹脂布に添着させてなる請求項1に記載のフィルター体に係る。
請求項4の発明は、前記シート状吸着材は粒状活性炭を樹脂布で挟み込んだものからなる請求項1に記載のフィルター体に係る。
請求項5の発明は、前記活性炭は、粒状活性炭又は造粒炭からなる請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフィルター体に係る。
請求項6の発明は、前記バインダーは粒径100μm以上の熱融着樹脂粉末である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフィルター体に係る。
この発明のフィルター体によれば、シート状吸着材を細断した細断シート状吸着材と、活性炭と、バインダーとを混合して成型したものであるから、従来のフィルター体と比較して圧力損失が小さく、かつ調整可能であり、軽量で取り扱いが容易で、使用初期の吸着性能に優れたフィルター体を提供することができた。
また、請求項2に係る発明によれば、シート状吸着材が粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とを抄造したものであるため、繊維の抄紙構造により粉末活性炭あるいは繊維状活性炭の保持量を多くすることができ、吸着性能の優れた細断シート状吸着材を得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、シート状吸着材が粉末活性炭、粒状活性炭もしくは球状活性炭を樹脂布に添着させたものであるため、添着方法として様々な方法を採用することが可能であり、多様な製法により得られたシート状吸着材を細断シート状吸着材の材料として使用することができる。
請求項4に係る発明によれば、前記シート状吸着材は粒状活性炭を樹脂布で挟み込んだものからなるため、粒状活性炭として様々な吸着特性を有するものを使用することにより、使用目的に応じた種々の吸着特性を有する細断シート状吸着材を得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、活性炭が粒状活性炭又は造粒炭からなるものであると、当該活性炭の形態が粒状であるために粉砕シート状吸着材と均質に混合されやすく、得られるフィルター体の吸着性能を安定なものとすることができる。
請求項6に係る発明によれば、バインダーとして粒径100μm以上の熱融着樹脂粉末を使用することにより、フィルター体の成形時に、当該バインダーが活性炭の表面を覆うことを抑制しつつ、比較的低温で溶融して細断シート状吸着材と活性炭との混合物を容易に結合することができ、フィルター体の吸着性能を向上させることができる。
以下添付の図面に従ってこの発明を説明する。
図1はこの発明の一実施例に係るフィルター体の一部を切り欠いて表すフィルター体の斜視図、図2は図1のフィルター体の製造工程を示す概略工程図、図3はフィルター体の他の実施例の製造工程前半を示す概略工程図、図4はフィルター体の他の実施例の製造工程後半を示す概略工程図である。
この発明のフィルター体10は、図1のフィルター体10の一部を切り欠いた斜視図に示すように、細断シート状吸着材12と、活性炭20との混合物が、後述するバインダーの溶融によって一体に結合されたものである。この実施例では、図示のようにフィルター体10はフィルター枠40内に封入されている。図のフィルター枠40を切り欠いた部分から明らかなように、前記細断シート状吸着材12は、この例では、短冊状に細断された細断物であり、前記活性炭20が混在した状態で成型され、フィルター枠40内に収容されている。図示のフィルター枠40上面41及び下面42(流体の透過部分)には、当該フィルター枠40内に収容された細断シート状吸着材12及び活性炭20を覆う被覆体として不織布43が被せられ、さらに金網44が配設されている。なお、被覆体は、特に限られるものではなく、これ以外にも種々の材料が使用可能である。
前記フィルター体10の製法を以下に説明する。このフィルター体10は、請求項1の発明として規定し図2に示すように、シート状吸着材を細断した細断シート状吸着材12と、活性炭20と、バインダー30とを混合して成型したものである。以下、各構成物について順に説明する。
前記シート状吸着材は、請求項2の発明として規定したように、粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とを抄造してなるものとしてもよい。抄造方法は、実施例では、前記粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とからなる混合物を含むスラリーを角網で吸引濾過して付着させるという、公知の湿式抄紙方法によって行われる。前記繊維状活性炭とは、植物系、鉱物系、天然素材、合成素材等の各種炭素材料の繊維を炭化・賦活して得られたものである。前記粉末活性炭及び繊維状活性炭としては、抄造可能な粒径及び繊維長であれば特に限りはない。なお、後述の実施例においては粉末活性炭を使用した例を示しているが、繊維状活性炭を使用した場合においても同様に実施可能である。
前記繊維としては、特にフィブリル化したものであると、その工程において繊維の表面に微細な枝状構造を形成するため、互いの枝状構造同士が絡まり合いやすく、抄造した際に抄紙構造を確実に維持でき、好ましい。しかも、通気抵抗を抑制しつつ、粉末活性炭あるいは繊維状活性炭の保持性に優れたものとなる。前出の抄紙構造とは、繊維が複雑に絡み合って所要厚みの板状(紙状)に形状固定されている構造をいう。前記繊維としては、アラミド繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等の合成繊維、ガラス繊維、金属繊維等の無機繊維等が挙げられ、この中でも、特にアラミド繊維及びアクリル繊維が好ましい。列挙した各々の繊維は、一種類に限らず複数種類混合したものを使用してもよい。
前記シート状吸着材は、請求項3の発明として規定したように、粉末活性炭、粒状活性炭もしくは球状活性炭を樹脂布に添着させることも可能である。各活性炭の添着方法としては、樹脂布に含浸させる方法、塗布する方法等の公知の方法を採用することができる。前記樹脂布に含浸させる方法は、例えば、活性炭を必要に応じてバインダーとともにスラリー状に調整し、これに樹脂布を浸して、当該樹脂布に活性炭及びバインダーを含浸させる方法がある。前記樹脂布に塗布する方法は、例えば、活性炭のスラリーを刷毛等により樹脂布に塗布する方法やスプレー等により樹脂布に吹き付ける方法がある。前記粉末活性炭、粒状活性炭、球状活性炭としては、樹脂布に添着可能なものであれば特に限りはない。なお、後述の実施例においては粉末活性炭を樹脂布に添着させた例を示しているが、粒状活性炭、球状活性炭を使用した場合においても同様に実施可能である。
前記樹脂布を構成する樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のポリオレフィン樹脂、セルロース、ポリウレタン等の各種の樹脂が挙げられる。また、樹脂布として、前記した各種樹脂の繊維からなる不織布等を用いてもよい。
また、前記シート状吸着材は、請求項4の発明として規定したように、粒状活性炭を樹脂布で挟み込んだものであってもよい。この実施例では、樹脂布の表面に、粒状活性炭と、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の熱融着樹脂粉末あるいはポリエチレン、ポリプロピレン等の熱融着繊維とを均一に敷き詰め、この上に不織布を覆い被せた後、これを公知の熱ロールプレス装置の中に巻き込むことにより、粒状活性炭が樹脂布に挟み込まれ、シート状に成形される。前記粒状活性炭としては、樹脂布に挟み込むことが可能なものであれば限りがない。前記樹脂布としては、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のポリオレフィン樹脂、セルロース、ポリウレタン等の各種樹脂の繊維からなる不織布が好適に使用される。
上記した方法等により形成されたシート状吸着材は、公知の細断機(シュレッダー機)によって細断され、図2の(a)に示す例のように、短冊状の細断シート状吸着材12となる。実施例では、細断シート状吸着材12の形状を短冊状としたが、これに限定されるものではない。なお、細断シート状吸着材12の寸法は、幅2〜10mm、長さ30〜100mmが好適なものとして例示される。
細断され短冊状となった細断シート状吸着材12は、以下の方法により成型される。図2の(a)及び(b)に示すように、まず、活性炭20、バインダー30(実施例ではポリエチレン粉末を使用)とともに混合された後、成形型16内に充填される。
前記活性炭20は、前記細断シート状吸着材12とともに混在することにより、得られるフィルター体10の吸着性能を向上させることができる。請求項5の発明として規定したように、活性炭が粒状活性炭又は造粒炭からなると、当該活性炭の形態が粒状であるため、細断シート状吸着材12と均質に混合されやすく好ましい。また、活性炭20としては、粒状活性炭であれば、6〜10mesh(3.350〜1.700mm)の篩いを通過する粒径のものが好ましく、造粒炭(ペレット炭)であれば、その大きさは直径2〜7mm、長さ5〜15mmのものが好ましい。なお、後述の実施例においては、粒状活性炭を使用した例を示しているが、造粒炭を使用した場合においても同様に実施可能である。
前記バインダー30は、前記細断シート状吸着材12と活性炭20との混合物を結合、固定させるためのものである。前記バインダー30としては、粉末状のものであれば特に限りはないが、請求項6の発明として規定したように、粒径100μm以上の熱融着樹脂粉末が好ましい。すなわち、バインダーの粒径が100μmより小さい場合には、当該バインダーが混在する活性炭20の表面を覆ってしまい、得られるフィルター体10の吸着性能が低下するおそれがある。また、バインダー30を構成する材料として熱融着樹脂粉末を使用すると、フィルター体10の成型工程において熱融着樹脂粉末が溶融して細断シート状吸着材12と活性炭20との混合物が容易に結合されるため好ましく、特に、ポリエチレンは比較的融点が低く溶融し易いため好ましい。前記熱融着樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ABS樹脂等が挙げられ、熱融着樹脂以外のものとしては、フェノール樹脂、フラン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、その他、珪酸ソーダ、アルキルシリケート、粘土質等の無機質系材料等も使用可能である。前記バインダー30は、接着性、強度等を勘案して細断シート状吸着材12と活性炭20の合計重量に対し、5〜20重量%配合される。
前記成形型16内に充填された細断シート状吸着材12、活性炭20及びバインダー30(ポリエチレン粉末)は、図2の(c)に示すように、必要により公知のプレス装置17によりプレスされた状態で乾燥機内に搬入され、120〜140℃で9〜12時間乾燥される。この結果、バインダー30(ポリエチレン粉末)が溶解し、前記細断シート状吸着材12と活性炭20との混合物が熱溶着(結合)される。こうして得られたフィルター体10は、細断シート状吸着材12がランダムな方向に充填されたものであるため、フィルター体10を透過する流体との接触面積が大きくなり、吸着性能、特に使用初期の吸着性能が向上する。このようにして成型されたフィルター体10は、図1に示すフィルター枠40内に封入される。
図3及び図4は細断シート状吸着材の他の実施例を示したものである。図3及び図4に示す細断シート状吸着材12Aは、図3の(a)に示すような、平板状のシート状吸着材11aと、前記平板状のシート状吸着材11aが波状に形成された波板状のシート状吸着材11bとを接着してなるシート状吸着材11Aから得られる。前記シート状吸着材11Aは、公知の細断機(シュレッダー機)によって細断され、図3の(b)に示すような略短冊状の細断シート状吸着材12Aとなる。その後、図4の(a)〜(c)に示すように、前述の図2の例と同様に活性炭20、バインダー30とともに混合され成型されてフィルター体10Aとなる。前記フィルター体10Aは、図1と同様のフィルター枠40内に封入される。なお、図4において図2と同一の符号は同一の部材を示す。
本発明のフィルター体は、細断シート状吸着材と活性炭との配合割合を変化させることにより、必要とする吸着性能及び通気抵抗に応じて適宜性能の調整が可能である。例えば、吸着処理を必要とするガスの濃度が比較的高い環境においては、活性炭の配合割合を高めて得られるフィルター体の吸着性能を向上させることができる。一方、例えば、商業施設等において、当該施設内の空気を環流させるモーター等の負荷を小さくしたい場合は、細断シート状吸着材の活性炭に対する配合割合を高め、圧力損失を抑制し、得られるフィルター体を通過する流体の通過効率を向上させることも可能である。
また、本発明のフィルター体は、細断シート状吸着材、活性炭、バインダーよりなるフィルター体の充填密度を変化させることによっても、必要とする吸着性能及び通気抵抗に応じて適宜性能の調整が可能である。例えば、吸着処理を必要とするガスの濃度が比較的高い環境においては、前記フィルター体の充填密度を大きくして得られるフィルター体の吸着性能を向上させることができる。一方、商業施設等において、当該施設内の空気を環流させるモーター等の負荷を小さくしてエネルギー効率を向上させようとする場合は、前記フィルター体の充填密度を小さくして圧力損失を抑制し、得られるフィルター体を通過する流体の通過効率を向上させることも可能である。
さらに、前記細断シート状吸着材は、前述した粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とを抄造してなるシート状吸着材由来の細断シート状吸着材と、粉末活性炭、粒状活性炭もしくは造粒炭からなる活性炭を樹脂布に添着させてなるシート状吸着材由来の細断シート状吸着材とを混合する等、製法の異なるシート状吸着材から得られたもの同士を適宜混合してもよい。また、図2に例示した短冊状の細断シート状吸着材12と、図3及び図4に例示した細断シート状吸着剤12Aとを混合する等、形状が異なるもの同士を適宜混合してもよい。
加えて、前記細断シート状吸着材は、例えば、従来、廃棄処分していたコルゲートハニカムフィルター体のカットロス片を使用する等、廃棄物を利用することも可能であり、資源の有効利用に貢献できる。
以下実施例により本発明を説明する。実施例1のフィルター体を用意し、トルエン吸着性能を調べた。
(実施例1)
平板状のシート状吸着材と、平板状のシート状吸着材が波状に形成された波板状のシート状吸着材とを接着してなるシート状吸着材(二村化学工業株式会社製「CRF120」)を公知のシュレッダー機によって細断し、幅5mm、長さ30mmの略短冊状の細断シート状吸着材を得た。得られた細断シート状吸着材10重量部に対し、粒径が4〜6mesh(3.350〜4.750mm)の粒状活性炭(二村化学工業株式会社製「CG46HR」)を90重量部添加し、さらにバインダーとして粒径が10μm〜20μmのポリエチレン粉末(住友精化株式会社製「UF−1.5」)を10重量部添加し、混合した後、円柱形(25mmφ×35mmh)の成形型に充填した。そして、乾燥機により130℃で6時間加熱し、バインダーを熱融着させて成型し、得られたフィルター体をカラム(25mmφ×500mmh)に充填して試料1−1のフィルターとした。試料1−1のフィルターの重量は5.5g、充填密度は0.32g/mlであった。また、比較例として、細断シート状吸着材を含有しないフィルターを作成した。すなわち、試料1−1と同様の粒状活性炭及びバインダーを用いて、細断シート状吸着材を使用しない以外は試料1−1と同様の処理を行い試料1−2のフィルターを得た。なお、試料1−2のフィルターの重量は6.0g、充填密度は0.35g/mlであった。
実施例1の各フィルターをトルエン吸着性能試験に供した。各フィルター(カラム)にトルエンガス(濃度100ppm)を通過させ、カラムの入り口側及び出口側のトルエン濃度から、トルエンガスの除去率を求めた。当該試験の条件は以下のとおりである。図5に各フィルターにおける経過時間と除去率との関係を示す。
テストピース:25mmφ×35mmh
対象ガス:トルエンガス 100ppm
ガス通気量:3.4L/min
入り口ガス温度:25〜30℃
入り口ガス湿度:相対湿度50%
カラム:25mmφ×500mmh
充填長さ:35mm
ガス測定方法:検知管法 ガス検知管 トルエン122,トルエン122L
図5に示すように、細断シート状吸着材を有する試料1―1のフィルターは、細断シート状吸着材を含有しない試料1−2のフィルターと比較して、試験初期のトルエン吸着性能が優れていることが分かる。
次に、バインダーの粒径を大きくした場合におけるフィルターのトルエン吸着性能を調べた。
(実施例2)
バインダーとして、粒径が300μmであるポリエチレン粉末(住友精化株式会社製「A−1003N」)を使用した以外は、試料1−1と同じ配合割合に基づき同様の処理を行い試料2−1のフィルターを得た。当該フィルターの重量は5.5g、充填密度は0.32g/mlであった。また、比較例として、細断シート状吸着材を含有しないフィルターを作成した。すなわち、試料2−1と同じ粒状活性炭及びバインダーを用いて、細断シート状吸着材を使用しない以外は試料2−1と同様の処理を行い試料2−2のフィルターを得た。なお、試料2−2のフィルターの重量は6.0g、充填密度は0.35g/mlであった。
実施例2の各フィルターをトルエン吸着性能試験に供した。試験方法は、前述の実施例1のトルエン吸着性能試験と同様の方法である。図6に各フィルターにおける経過時間と除去率との関係を示す。
図5との比較により、バインダーとして粒径が300μmのポリエチレン粉末を使用することにより試験初期の吸着性能が向上することが分かる。また、試料2―1のフィルターは、細断シート状吸着材を含有しない試料2−2のフィルターよりも試験初期の吸着性能が優れていることも分かる。
次に、実施例3として細断シート状吸着材と粒状活性炭の配合割合を変化させたフィルターを用意し、各フィルターの通気抵抗を調べた。
(実施例3)
実施例1で使用した細断シート状吸着材、粒状活性炭、バインダーを用意し、細断シート状吸着材と粒状活性炭を表1に記載の配合割合となるように配合してバインダーとともに混合した後、型枠(300×300×40mm)に充填した。そして、乾燥機により130℃で12時間加熱し、バインダーを熱融着させて成型し、得られた各フィルター体をそれぞれアルミニウム製のフィルター枠(300×300×40mm)に封入し試料3−0、試料3−1、試料3−2、試料3−3のフィルターを得た。各フィルターの重量及び充填密度は、試料3−0は、重量が1404g、充填密度が0.39g/ml、試料3−1は、重量が1332g、充填密度が0.37g/ml、試料3−2は、重量が1080g、充填密度が0.30g/ml、試料3−3は、重量が684g、充填密度が0.19g/mlであった。
Figure 2005246259
実施例3の各フィルターに対し、通気抵抗試験を行った。各フィルターに空気を流して圧力損失測定器(動圧計)により圧力損失(通気抵抗)を測定した。測定結果は図7の通りとなった。なお、図7のグラフのLV(m/s)は線速度である。
図7に示すように、細断シート状吸着材を含有する試料3−1ないし試料3−3のフィルターは細断シート状吸着材を含有しない試料3−0のフィルターよりも圧力損失が小さく、特に、試料3−1ないし試料3−3の中でも、細断シート状吸着材の配合割合が大きいものほど圧力損失が小さいことが分かった。
次に、製法の異なるシート状吸着材から得られた細断シート状吸着材を使用して、実施例4のフィルターを作成し、通気抵抗を調べた。
(実施例4)
シート状吸着材として、ポリウレタンフォーム活性炭含浸フィルター(二村化学工業株式会社製「UFT0220」)を使用し、得られた細断シート状吸着材を用いてフィルターを作成した。前記ポリウレタンフォーム活性炭含浸フィルターを公知のシュレッダー機によって細断し、幅5mm、長さ30mmの略短冊状の細断シート状吸着材を得た。得られた細断シート状吸着材と粒状活性炭(実施例3に使用したものと同様の粒状活性炭)を表2に記載の配合割合となるように配合してバインダー(実施例3に使用したものと同様のバインダー)とともに混合し、他は実施例3と同様の処理を行い試料4−0、試料4−1、試料4−2、試料4−3のフィルターを得た。各フィルターの重量及び充填密度は、試料4−0は、重量が1404g、充填密度が0.39g/ml、試料4−1は、重量が1260g、充填密度が0.35g/ml、試料4−2は、重量が1116g、充填密度が0.31g/ml、試料4−3は、重量が792g、充填密度が0.22g/mlであった。
Figure 2005246259
実施例4の各フィルターを通気抵抗試験に供した。試験方法は、前述の実施例3の通気抵抗試験と同様の方法である。測定結果は図8の通りとなった。
図8に示すように、細断シート状吸着材を含有する試料4−1ないし試料4−3のフィルターは細断シート状吸着材を含有しない試料4−0のフィルターよりも圧力損失が小さく、特に、試料4−1ないし試料4−3の中でも、細断シート状吸着材の配合割合が大きいものほど圧力損失が小さいことが分かった。
さらにまた、製法の異なるシート状吸着材から得られた細断シート状吸着材を使用して、実施例5のフィルターを作成し、通気抵抗を調べた。
(実施例5)
シート状吸着材として、粒状活性炭を不織布で挟み込んでなる不織布間活性炭サンドイッチフィルター(二村化学工業株式会社製「YSF」)を使用し、得られた細断シート状吸着材を用いてフィルターを作成した。前記不織布間活性炭サンドイッチフィルターを公知のシュレッダー機によって細断し、幅5mm、長さ30mmの略短冊状の細断シート状吸着材を得た。得られた細断シート状吸着材と粒状活性炭(実施例3に使用したものと同様の粒状活性炭)を表3に記載の配合割合となるように配合してバインダー(実施例3に使用したものと同様のバインダー)とともに混合し、他は実施例3と同様の処理を行い試料5−0、試料5−1、試料5−2、試料5−3のフィルターを得た。各フィルターの重量及び充填密度は、試料5−0は、重量が1407g、充填密度が0.39g/ml、試料5−1は、重量が1321g、充填密度が0.37g/ml、試料5−2は、重量が1081g、充填密度が0.30g/ml、試料5−3は、重量が938g、充填密度が0.26g/mlであった。
Figure 2005246259
実施例5の各フィルターを通気抵抗試験に供した。試験方法は、前述の実施例3の通気抵抗試験と同様の方法である。測定結果は図9の通りとなった。
図9に示すように、細断シート状吸着材を含有する試料5−1ないし試料5−3のフィルターは細断シート状吸着材を含有しない試料5−0のフィルターよりも圧力損失が小さく、特に、試料5−1ないし試料5−3の中でも、細断シート状吸着材の配合割合が大きいものほど圧力損失が小さいことが分かった。以上の実施例3ないし5の結果を勘案すると、本発明のフィルター体は細断シート状吸着材の配合割合を調節することにより圧力損失の調整が可能であると考えられる。
この発明の一実施例に係るフィルター体の一部を切り欠いて表すフィルター体の斜視図である。 図1のフィルター体の製造工程を示す概略工程図である。 フィルター体の他の実施例の製造工程前半を示す概略工程図である。 フィルター体の他の実施例の製造工程後半を示す概略工程図である。 実施例1のトルエン吸着性能試験の結果を示す図である。 実施例2のトルエン吸着性能試験の結果を示す図である。 実施例3の通気抵抗試験の結果を示す図である。 実施例4の通気抵抗試験の結果を示す図である。 実施例5の通気抵抗試験の結果を示す図である。
符号の説明
10 フィルター体
11a,11b,11A シート状吸着材
12,12A 細断シート状吸着材
20 粒状活性炭
30 バインダー
40 フィルター枠

Claims (6)

  1. シート状吸着材を細断した細断シート状吸着材と、活性炭と、バインダーとを混合して成型したことを特徴とするフィルター体。
  2. 前記シート状吸着材は粉末活性炭及び繊維状活性炭の少なくとも一方と繊維とを抄造してなる請求項1に記載のフィルター体。
  3. 前記シート状吸着材は粉末活性炭、粒状活性炭もしくは球状活性炭を樹脂布に添着させてなる請求項1に記載のフィルター体。
  4. 前記シート状吸着材は粒状活性炭を樹脂布で挟み込んだものからなる請求項1に記載のフィルター体。
  5. 前記活性炭は、粒状活性炭又は造粒炭からなる請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフィルター体。
  6. 前記バインダーは粒径100μm以上の熱融着樹脂粉末である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフィルター体。
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