JP2005246113A - ガントリー移動型ステージおよび塗布装置 - Google Patents
ガントリー移動型ステージおよび塗布装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005246113A JP2005246113A JP2004055783A JP2004055783A JP2005246113A JP 2005246113 A JP2005246113 A JP 2005246113A JP 2004055783 A JP2004055783 A JP 2004055783A JP 2004055783 A JP2004055783 A JP 2004055783A JP 2005246113 A JP2005246113 A JP 2005246113A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide rail
- load
- die head
- reference guide
- air cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】 ダイヘッドの荷重による走行レールの撓みをなくし、ダイヘッドの高さを一定に維持することが可能な走行レールを有する塗布装置を提供する。
【解決手段】 ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、ダイヘッドの高さを維持する基準ガイドレール、および、ダイヘッドの荷重を基準ガイドレールにはかけずに荷重ガイドレールのみにかけるための機構を設け、ダイヘッドを一定の高さで両レールに沿って走行させるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、ダイヘッドの高さを維持する基準ガイドレール、および、ダイヘッドの荷重を基準ガイドレールにはかけずに荷重ガイドレールのみにかけるための機構を設け、ダイヘッドを一定の高さで両レールに沿って走行させるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ダイコート法による基板の塗布装置に関するものである。
液晶表示装置等に用いられるカラーフィルタの製造工程においては、ガラス基板の表面上に、ブラックマトリクスやR、G、B(Red、Green、Blue)の着色パターンなどを、それぞれ所定の塗布液をガラス基板上に塗布することにより形成する。
上述の塗布処理は、通常、基板を載置する載置台と、塗布液を吐出するダイヘッドとを有する塗布装置を用いて行われる。ダイヘッドは、ガラス基板の一辺程度の長さの直方体形状で、下面にスリット状の吐出口を備えている。このダイヘッドを、所定の塗布液を吐出口から吐出させながら、基板の一端部から他端部まで載置台に沿って移動させることによって塗布処理が行なわれる。
このような塗布装置において、ダイヘッドを移動させる機構として、載置台の下方に、載置台を挿むように2本の走行用レールを敷設し、それら2本の走行用レール上を移動する移動部材にダイヘッドを固定し、載置台上に載置されたガラス基板に塗布する塗布装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−310152号
しかしながら、この塗布装置では、ロボットアーム等を用いてガラス基板を載置台上に載置しなければならず、載置に時間がかかるという問題があった。ガラス基板の塗布装置への供給と搬出を高速化するためには、載置台の両側に基板搬送用コンベアを設け、ダイヘッドの走行方向に対して側面から基板を搬入出する方法が適しており、そのためには、ダイヘッドの走行用レールを載置台よりも高い位置に設置し、搬入出するガラス基板とダイヘッドとが干渉しないようにする必要がある。
しかしながら、走行用レールを高い位置に設置すると、ダイヘッドの荷重により走行用レールが撓み、ダイヘッドの先端とガラス基板の距離を一定に保つことができない。すなわち、一辺2mのガラス基板に塗布処理を施す塗布装置の場合、走行レールの長さは約3600mmとなり、重量約150kgのダイヘッドを支える走行レールの撓みは、許容範囲の10μm以上と無視できない大きさになる。この撓みを許容範囲に抑えるために、走行レールの剛性を大きくすることも考えられるが、走行レールの高さが400mm以上になり、現実的ではない。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、解決しようとする課題は、ダイヘッドの荷重による走行レールの撓みを許容範囲内に抑え、ダイヘッドの高さを一定に維持することが可能な走行レールを有する塗布装置を提供することである。
前述する課題を解決するための第1の発明は、ダイヘッドを載置台上で移動させるガントリー移動型ステージであって、ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、ダイヘッドの高さを一定に保つ基準ガイドレールとを備え、ダイヘッドは、荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動することを特徴とするガントリー移動型ステージである。
荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールの間には、荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動する前記ダイヘッドの荷重を相殺する機構を備える。この機構は、例えば、エアシリンダまたはバネで構成される。荷重ガイドレールが基準ガイドレールよりも高い位置にあってもよいし、基準ガイドレールが荷重ガイドレールよりも高い位置にあってもよい。また、ダイヘッドを基準ガイドレールに沿って移動させ、基準ガイドレールと荷重ガイドレールとの間に、ダイヘッドの荷重を相殺し、基準ガイドレールの撓みを所定の範囲内に抑える機構を備えても良い。
ダイヘッドは、塗布液を載置台上に載置されたガラス基板に吐出する機構であり、荷重ガイドレールおよび基準ガイドレール、あるいは基準ガイドレールに取り付けられて載置台上を移動するガントリー移動型のダイヘッドである。荷重ガイドレールと基準ガイドレールの間にある、例えばエアシリンダ等のダイヘッドの荷重を相殺する機構により、ダイヘッド移動時の、基準ガイドレールの撓みを一定範囲以内に抑え、載置台上のガラス基板とダイヘッドの距離を一定に保ち、安定した塗布が可能にする。
また、前述する課題を解決するための第2の発明は、塗布液吐出用のダイヘッドを用いて、載置台上に置かれた基板に塗布液を塗布する塗布装置であって、ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、ダイヘッドの高さを一定に保つ基準ガイドレールとを備え、ダイヘッドが荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動することを特徴とする塗布装置である。
荷重ガイドレールと基準ガイドレールの間には、ダイヘッドの荷重を相殺し、ダイヘッドによる基準ガイドレールの撓みを所定の範囲以内に抑える機構を備える。この機構は、例えば、エアシリンダ、バネ等で構成される。荷重ガイドレールを基準ガイドレールよりも高い位置に設けても良いし、基準ガイドレールを荷重ガイドレールよりも高い位置に設けてもよい。また、ダイヘッドを基準ガイドレールに沿って移動させ、基準ガイドレールと荷重ガイドレールとの間に、ダイヘッドの荷重を相殺し、基準ガイドレールの撓みを所定の範囲内に抑える機構を備えても良い。
本発明の塗布装置は、ダイヘッドを移動させる走行レールの撓みを許容範囲内に抑え、ダイヘッドとガラス基板との距離を一定に保つことにより、ガラス基板への塗布処理を安定して行うことが可能である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の1実施の形態にかかる塗布装置1の構成を示す斜視図、図2は、塗布装置1の構成の概略を示す平面図、図3は、塗布装置1の構造上の仕組みを示す図である。
図1に示すように、塗布装置1のX方向の両側には搬入装置21と搬出装置23が設置されており、塗布装置1は搬入装置21と搬出装置23の搬送路上の位置に配置される。搬入装置21および搬出装置23は、例えば、X方向に並列に設置された多数のガラス基板搬送用ローラ20で構成され、各搬送用ローラ20は、例えば、所定の回転速度で回転するY方向に沿った回転軸を持ち、ガラス基板GをX方向に搬送する。
塗布装置1は、基台3、載置台5、ダイヘッド13、ダイヘッド13を移動させる基準ガイドレール9および荷重ガイドレール11等を有する。基台3上の中央部に、ガラス基板Gを載置する載置台5が設置され、搬入装置21から搬入されるガラス基板Gが載置台5上に搬送され、載置台5上に載置される。
基台3の四隅にはそれぞれ直方柱状の支持部材7a、7b、7c、7dが設けられ、基準ガイドレール9a、9bおよび荷重ガイドレール11a、11bを支持する。すなわち、搬入装置21側の2本の支持部材7a、7bが、両支持部材7a、7b間に水平に渡した基準ガイドレール9aおよび荷重ガイドレール11aを支持し、同様に、搬出装置23側の2本の支持部材7c、7dが、両支持部材7a、7b間に水平に渡した基準ガイドレール9bおよび荷重ガイドレール11bを支持する。
基準ガイドレール9a、9bおよび荷重ガイドレール11a、11bは、例えば、経時変化の少ないセラミックス等を素材とし、長さが基台3のY方向の長さとほぼ等しい直方体形状を有し、その長手方向の両端は支持部材7a、7b、7c、7dによって支持される。搬入装置21側および搬出装置23側の2本の基板ガイドレール9a、9bは基台3上の同一水平面上に位置し、同様に、搬入装置21側および搬出装置23側の2本の荷重ガイドレール11a、11bは、基準ガイドレール9a、9bよりも上部の同一水平面上に位置する。
また、搬入装置21側の基準ガイドレール9aおよび荷重ガイドレール11aは、2本の支持部材7a、7bによってX軸上の同一の位置に支持され、同様に、搬出装置23側の基準ガイドレール9bおよび荷重ガイドレール11bは、2本の支持部材7c、7dによってX軸上の同一の位置に支持される。
ダイヘッド13は、X方向を長手方向とする略直方体形状で、ガラス基板Gに対向する下面に塗布液を吐出するためのスリットが設けられている。このダイヘッド13の長手方向の両端は、ダイヘッド支持部15a、15bにより、それぞれ基準ガイドレール9a、9bに取り付けられ、両ダイヘッド支持部15a、15bは、それぞれエアシリンダ17a、17bを介して支持部19a、19bと接続され、支持部19a、19bは、それぞれ、荷重ガイドレール11a、11bに取り付けられている。ここで、エアシリンダ17a、17bに代えて、例えば、バネを用いてもよい。
両ダイヘッド支持部15a、15bおよび両支持部19a、19bは、エアスライダー機構を備え、図示していない例えばリニアモータ等の駆動部により駆動され、ダイヘッド支持部15a、15bは基準ガイドレール9a、9b上を、また、支持部19a、19bは荷重ガイドレール11a、11b上をスライドする。これにより、ダイヘッド13は、両基準ガイドレール9a、9bおよび両荷重ガイドレール11a、11bに沿ってY方向に滑らかに移動し、載置台3上に載置されたガラス基板G上に塗布液を吐出しながら移動し、塗布処理を行う。
このとき、基準ガイドレール9a、9bは、エアシリンダ17により撓みを抑えるように制御され、ダイヘッド13の先端と、載置台5上のガラス基板Gとの距離が許容範囲内に保たれる。一方、荷重ガイドレール11a、11bはダイヘッド13の荷重を受けて撓む。すなわち、基準ガイドレール9a、9bがダイヘッド13の高さ精度を保ち、荷重ガイドレール11a、11bがダイヘッド13の荷重を受ける役割をする。
以上に説明したように、基準ガイドレール9a、9bと荷重ガイドレール11a、11bを2段構成に設置し、その間をエアシリンダ17で接続することにより、ダイヘッド13の高さが一定に保たれ、ガラス基板Gへの塗布処理を安定して行うことが可能になる。
次に、基準ガイドレール9aおよび荷重ガイドレール11aの仕組みについて説明する。図2に示すように、ダイヘッド13は基準ガイドレール9aおよび荷重ガイドレール11aに沿って、載置台5上に載置したガラス基板G上をY方向に移動する。
この際、仮に、ダイヘッド13を基準ガイドレール9aだけで支持すると考えると、ダイヘッド13の荷重はダイヘッド支持部15aを介して基準ガイドレール9aにかかり、ダイヘッド13の位置に応じて撓みを生じる。この撓みは、基準ガイドレール9aの両端付近、すなわち、支持部材7a、7bとの接続部近くでは小さく、基準ガイドレール9の中央で最大になる。
したがって、基準ガイドレール9aが受けるダイヘッド13の荷重を相殺する力Aで基準ガイドレール9aを引き上げれば、基準ガイドレール9aは殆んど撓まず、ダイヘッド13の先端の高さを一定に保つことが可能になる。基準ガイドレール9aの力Aによる引き上げをエアシリンダ17aで行う。
図3に示すように、エアシリンダ17aはダイヘッド支持部15aと支持部19aの間に設けられる。エアシリンダ17aは、ダイヘッド支持部15aに接続されたピストン28aと開放口29aを有する。尚、図3上で、ダイヘッド13t等の「t」は、中央部付近に移動した状態を示す。
開放口29aはエアシリンダ17a上部に設けられ、ピストン28aより上部の空間を大気開放状態にする。一方、エアシリンダ17a下部はピストン28aで閉鎖されており、図示していない配管がエアシリンダ17a下部に接続され、外部のポンプ25aにより、エアシリンダ17a下部の空間に常時一定の圧力がかけられる。実際には、工場圧空を使用してエアシリンダ17a下部空間を一定圧力で加圧する。
ダイヘッド13が基準ガイドレール9aの中央付近に移動すると(例えば13tの位置)、基準ガイドレール9aはダイヘッド13tの荷重により撓もうとするがポンプ25tでエアシリンダ17tの下部空間に常時一定の圧力をかけられているので、ピストン28tが上方に押し上げられ、基準ガイドレール9aは吊り上げられ、撓まない。一方、荷重ガイドレール11aは、ピストン28tが上昇し、ダイヘッド支持部15tと支持部19tの距離が短くなるので、下方に引き下げられて撓む。
すなわち、エアシリンダ17の下部空間を一定圧力で加圧することにより、ダイヘッド13の荷重が相殺される。荷重ガイドレール11aのみが撓み、基準ガイドレール9aの撓みは抑えられ、ダイヘッド13tの高さ、すなわち、ダイヘッド13tの先端とガラス基板Gの距離が保たれる。
尚、以上で説明した下部空間にかける一定圧力は、塗布装置1を稼動する前に事前に調整しておく。
以上に説明したように、エアシリンダ17の空気圧を一定に保つように制御することにより、荷重ガイドレール11のみを撓ませて基準ガイドレール9の撓みを一定範囲内に抑え、ダイヘッドの高さを一定に保ち、ダイヘッド13とガラス基板G間の距離を許容範囲内に維持する。
次に、塗布装置の他の実施形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態にかかる塗布装置31の構成を示す斜視図、図5は、塗布装置31の構成の概略を示す平面図、図6は、塗布装置31の構造上の仕組みを示す図である。
第1の実施形態では、図1〜3に示したように荷重ガイドレール11が基準ガイドレール9の上部に位置するが、第2の実施形態では、図4に示すように、基準ガイドレール39が荷重ガイドレール41の上部に位置する。その他の、主な構成部材、すなわち、基台33、ガラス基板Gを載置する載置台35、および、支持部材37は、第1の実施形態と同様である。また、図4では、図1で示した搬入措置21および搬出装置23は図示していないが、第1の実施形態と同様に、塗布装置31のX軸上の両側に設置される。
X軸上の同位置にある2つの支持部材37a、37bが、一組の基準ガイドレール39aと荷重ガイドレール41aを、同様に、X軸上の同位置にある2つの支持部材37c、37dが、一組の基準ガイドレール39bと荷重ガイドレール41bを、上側に基準ガイドレール39a、39bが、下側に荷重ガイドレール41a、41bが位置するように支持する。ダイヘッド43は、これらの2組のガイドレールによって支持されるが、支持方法が第一の実施例とは異なる。
すなわち、2本の基準ガイドレール39a、39bには、基準ガイドレール39a、39bに沿ってレールを移動する支持部49a、49bが備えられており、ダイヘッド43は、その両端を、支持部49a、49bに固定されたダイヘッド支持部45a、45bにより支持され、基準ガイドレール39a、39bに沿って移動する。
支持部49a、49bには、図4に示すように、ダイヘッド支持部45a、45bと隣接してエアシリンダ47a、47bが取り付けられており、このエアシリンダ47a、47bの他端には、それぞれ、加圧板51a、51bが取り付けられ、加圧板51a、51bは、それぞれ、荷重ガイドレール41a、41bに接している。第1の実施形態と同様に、エアシリンダ47a、47bに代えてバネを使用することも可能である。
両支持部49a、49bおよび両加圧板51a、51bは、エアスライダー機構を備え、支持部49a、49bが図示していない例えばリニアモータ等により駆動されることにより、支持部49a、49bは基準ガイドレール39a、39b上を、また、加圧板51a、51bは荷重ガイドレール41a、41b上を滑らかにスライドする。これにより、ダイヘッド43は、両基準ガイドレール39a、39bおよび両荷重ガイドレール41a、41bに沿ってY方向に滑らかに移動し、載置台35上に載置されたガラス基板G上に塗布液を吐出しながら移動し、塗布処理を行う。
ダイヘッド43が基準ガイドレール39a、39bおよび両荷重ガイドレール41a、41bに沿って移動する際、ダイヘッド43の荷重で基準ガイドレール39a、39bが撓まないようにエアシリンダ47a、47bが制御される。ずなわち、図5に示すように、エアシリンダ47aにより矢印B方向の力をかけ、加圧板51aを介して荷重ガイドレール41aに対して矢印B方向の力で突っ張ることにより、基準ガイドレール39aが撓まないようにする。
ダイヘッド43はダイヘッド支持部45aによって支持部49aに固定されており、ダイヘッド43の先端部から支持部49aまでの距離は一定なので、基準ガイドレール39aが撓まなければ、載置台35上に置かれたガラス基板Gとダイヘッド43の先端部との距離は一定に保たれる。
図6に示すように、エアシリンダ47aは支持部49aの下部に取り付けられ、エアシリンダ47aの他端には加圧版51aが取り付けられている。エアシリンダ47aは、加圧板51aに固定されたピストン48aと開放口55aを有する。エアシリンダ47a上部はピストン48aで閉鎖されており、図示していない配管がエアシリンダ47a上部に接続され、外部のポンプ53aにより、エアシリンダ47a上部の空間に常時一定の圧力がかけられる。実際には、工場圧空を使用してエアシリンダ47a下部空間を一定圧力で加圧する。
ダイヘッド43が基準ガイドレール39aの中央付近に移動すると(例えば43tの位置)、基準ガイドレール39aがダイヘッド43の荷重により撓もうとする。しかし、エアシリンダ47a上部が一定圧力で加圧されているので、ピストン48tを下方に押し下げ、ピストン48tが下降することにより、支持部49tと加圧版51t間の距離が長くなり、荷重ガイドレール41aが下方に押し下げられ撓み、基準ガイドレール39aの撓みは抑えられる。
すなわち、エアシリンダ47a上部が一定圧力で加圧されることによりダイヘッド43の荷重が相殺され、荷重ガイドレール41aのみが撓み、基準ガイドレール39aの撓みは一定範囲内に抑えられ、ダイヘッド43tの高さ、すなわち、ダイヘッド43tの先端とガラス基板Gの距離が保たれる。
尚、以上で説明したエアシリンダ47上部空間にかける一定圧力は、塗布装置31を稼動する前に事前に調整しておく。
次に、本発明の塗布装置の更に他の実施形態について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる塗布装置81の概略を示す平面図(X方向の断面図)、図8は、第3の実施の形態にかかる塗布装置81の概略を示す平面図(Y方向の断面図)、図9は、荷重相殺ユニット75の仕組みを示す図である。
第3の実施形態は、第2の実施の形態と同様に、基準ガイドレール59a、59bがそれぞれ、荷重ガイドレール61a、61bの上部に位置する。その他の、主な構成部材、すなわち、基台63、ガラス基板Gを載置する載置台65、および、支持部材57(57a、57b、57c、57d)は、第1、第2の実施形態と同様である。ただし、第3の実施形態では、ダイヘッド67の荷重による基準ガイドレール59a、59bの撓みを一定範囲内に抑える機構として、荷重相殺ユニット75a、75bを用いる。
すなわち、図8に示すように、ダイヘッド67は、ダイヘッド支持部69a、69bによって、それぞれ支持部71a、71bと接続しており、例えばリニアモータにより基準ガイドレール59a、59b上を走行し、荷重ガイドレール61aと基準ガイドレール59a間に設置された荷重相殺ユニット75aが、ダイヘッド67と同時に走行しながら、ダイヘッド67の荷重を支持する。
第2の実施形態では、基準ガイドレール39aの撓みを一定範囲内に抑える機構であるエアシリンダ47aと加圧板51aが、基準ガイドレール39aに沿ってスライドする支持部49aに接続されていたが、第3の実施形態の荷重相殺ユニット75a、75bは独立して設置される。
すなわち、基準ガイドレール59a、59bの下側部分と、荷重ガイドレール61a、61bの上側部分にリニアモータ・ガイドレール73a、73bが設置され、これに、それぞれ荷重相殺ユニット75a、75bが取り付けられ、荷重相殺ユニット75a、75bは、リニアモータ等により駆動され、例えば、図示していないリニアモータ制御機構によりダイヘッド67の動きに追随して走行する。
一方、ダイヘッド支持部69a、69bを介してダイヘッド67を支持している支持部71a、71bもエアスライダー機構を備えており、図示していない例えばリニアモータ等により駆動される。
図9に示すように、荷重相殺ユニット75は、エアシリンダ77、加圧走行部79、伸縮部81等で構成される。エアシリンダ77は、ダイヘッド67の荷重を相殺するように伸縮する。加圧走行部79は、エアシリンダ77の上下に接続されており、エアシリンダ77で生成されるダイヘッド67の荷重を相殺する力を基準ガイドレール59と荷重ガイドレール61に伝達しながら、基準ガイドレール59および荷重ガイドレール61に設置されたリニアモータ・ガイドレール73上を走行する。エアシリンダ77の例えば周りに設置された伸縮部81は、エアシリンダ77の伸縮を吸収する。
以上のように、本実施の形態では、基準ガイドレール59a、59bと、荷重ガイドレール61a、61bの間に設置された荷重相殺ユニット75a、75bが、ダイヘッド67の荷重を支持する。すなわち、ダイヘッド67の荷重はダイヘッド支持部69a、69bおよび支持部71a、71bを介して基準ガイドレール59a、59bに伝達され、基準ガイドレール59a、59bは撓もうとするが、荷重相殺ユニット75a、75bが、基準ガイドレール59a、59bを水平に保つように基準ガイドレール59a、59bを押し上げる力を加える。これにより、基準ガイドレール59a、59bの撓みは一定範囲内に抑えられる。
このように、ダイヘッド67の支持部71a、71bと独立して荷重相殺ユニット75a、75bを設けた場合でも、基準ガイドレール59a、59bの撓みを一定範囲内に抑えることが可能であり、ダイヘッド67の高さを一定に保ち、ダイヘッド67とガラス基板G間の距離を許容範囲内に維持し、安定した塗布が可能である。
尚、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能であり、それらも、本発明の技術範囲に含まれる。例えば、ダイヘッドの荷重による負荷を荷重ガイドレールのみにかける仕組みとしてエアシリンダの代わりに、バネを用いてもよい。
本発明によれば、ガイドレールがガラス基板を載置する載置台よりも高い位置にある塗布装置を構成でき、この塗布装置は、ガラス基板をダイヘッドの移動方向と直角の向きに、ガイドレールの下を通して高速に搬入出可能な液晶用カラーフィルタ製造ライン等に用いることができる。
1………塗布装置
3………基台
5………載置台
7………支持部材
9………基準ガイドレール
11………荷重ガイドレール
13………ダイヘッド
15………ダイヘッド支持部
17………エアシリンダ
19………支持部
21………搬入装置
23………搬出装置
3………基台
5………載置台
7………支持部材
9………基準ガイドレール
11………荷重ガイドレール
13………ダイヘッド
15………ダイヘッド支持部
17………エアシリンダ
19………支持部
21………搬入装置
23………搬出装置
Claims (12)
- ダイヘッドを載置台上で移動させるガントリー移動型ステージであって、
前記ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、
前記ダイヘッドの高さを一定に保つ基準ガイドレールと、
を備え、前記ダイヘッドは、前記荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールに沿って移動することを特徴とするガントリー移動型ステージ。 - 前記荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールの間に、荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動する前記ダイヘッドの荷重を相殺する機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のガントリー移動型ステージ。
- 前記機構はエアシリンダまたはバネであることを特徴とする請求項2に記載のガントリー移動型ステージ。
- 前記荷重ガイドレールは、前記基準ガイドレールよりも高い位置にあることを特徴とする請求項1に記載のガントリー移動型ステージ。
- 前記基準ガイドレールは、前記荷重ガイドレールよりも高い位置にあることを特徴とする請求項1に記載のガントリー移動型ステージ。
- 塗布液吐出用のダイヘッドを載置台上で移動させるガントリー移動型ステージであって、
前記ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、
前記ダイヘッドの高さを一定に保つ基準ガイドレールと、
を備え、前記ダイヘッドは、前記基準ガイドレールに沿って移動し、
前記荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールの間に、荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動する前記ダイヘッドの荷重を相殺する機構を備えることを特徴とするガントリー移動型ステージ。 - 塗布液吐出用のダイヘッドを用いて、載置台上に置かれた基板に塗布液を塗布する塗布装置であって、
前記ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、
前記ダイヘッドの高さを一定に保つ基準ガイドレールと、
を備え、前記ダイヘッドは、前記荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールに沿って移動することを特徴とする塗布装置。 - 前記荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールの間に、荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動する前記ダイヘッドの荷重を相殺する機構を備えることを特徴とする請求項7に記載の塗布装置。
- 前記機構はエアシリンダまたはバネであることを特徴とする請求項8に記載の塗布装置。
- 前記荷重ガイドレールは、前記基準ガイドレールよりも高い位置にあることを特徴とする請求項7に記載の塗布装置。
- 前記基準ガイドレールは、前記荷重ガイドレールよりも高い位置にあることを特徴とする請求項7に記載の塗布装置。
- 塗布液吐出用のダイヘッドを載置台上に置かれた基板に塗布液を塗布する塗布装置であって、
前記ダイヘッドの荷重を支持する荷重ガイドレールと、
前記ダイヘッドの高さを一定に保つ基準ガイドレールと、
を備え、前記ダイヘッドは、前記基準ガイドレールに沿って移動し、
前記荷重ガイドレールと前記基準ガイドレールの間に、荷重ガイドレールと基準ガイドレールに沿って移動する前記ダイヘッドの荷重を相殺する機構を備えることを特徴とする塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004055783A JP2005246113A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | ガントリー移動型ステージおよび塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004055783A JP2005246113A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | ガントリー移動型ステージおよび塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005246113A true JP2005246113A (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=35027120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004055783A Pending JP2005246113A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | ガントリー移動型ステージおよび塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005246113A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007016895A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Thermatronics Boeki Kk | 移動荷重を支える構造物及び該構造物を用いた装置 |
JP2007083237A (ja) * | 2006-12-01 | 2007-04-05 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 塗布装置 |
JP2007313416A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 塗布方法及び装置 |
CN108284044A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-07-17 | 广东利迅达机器人系统股份有限公司 | 自动点胶设备 |
CN113547847A (zh) * | 2020-04-23 | 2021-10-26 | 细美事有限公司 | 载荷分散装置及具有其的基板处理系统 |
CN114798282A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-07-29 | 重庆电子工程职业学院 | 一种高空作业的外墙喷涂机器人 |
-
2004
- 2004-03-01 JP JP2004055783A patent/JP2005246113A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007016895A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Thermatronics Boeki Kk | 移動荷重を支える構造物及び該構造物を用いた装置 |
JP4607688B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2011-01-05 | サーマトロニクス貿易株式会社 | 移動荷重を支える構造物及び該構造物を用いた装置 |
JP2007313416A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 塗布方法及び装置 |
JP2007083237A (ja) * | 2006-12-01 | 2007-04-05 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 塗布装置 |
CN108284044A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-07-17 | 广东利迅达机器人系统股份有限公司 | 自动点胶设备 |
CN108284044B (zh) * | 2018-01-25 | 2019-10-18 | 广东利迅达机器人系统股份有限公司 | 自动点胶设备 |
CN113547847A (zh) * | 2020-04-23 | 2021-10-26 | 细美事有限公司 | 载荷分散装置及具有其的基板处理系统 |
JP2021171762A (ja) * | 2020-04-23 | 2021-11-01 | セメス株式会社Semes Co., Ltd. | 荷重分散装置およびそれを備える基板処理システム |
KR20210131144A (ko) * | 2020-04-23 | 2021-11-02 | 세메스 주식회사 | 하중 분산 장치 및 이를 구비하는 기판 처리 시스템 |
US11518169B2 (en) | 2020-04-23 | 2022-12-06 | Semes Co., Ltd. | Apparatus for distributing load and system for treating substrate with the apparatus |
JP7189264B2 (ja) | 2020-04-23 | 2022-12-13 | セメス株式会社 | 荷重分散装置およびそれを備える基板処理システム |
KR102510929B1 (ko) * | 2020-04-23 | 2023-03-15 | 세메스 주식회사 | 하중 분산 장치 및 이를 구비하는 기판 처리 시스템 |
CN114798282A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-07-29 | 重庆电子工程职业学院 | 一种高空作业的外墙喷涂机器人 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4554397B2 (ja) | ステージ装置および塗布処理装置 | |
JP4080401B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP6465415B2 (ja) | 露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、デバイス製造方法、及び露光方法 | |
US20050056215A1 (en) | Apparatus for applying paste and method of applying paste | |
JP4758432B2 (ja) | ワーク収納装置 | |
CN103534787B (zh) | 基板的更换装置 | |
CN103119706B (zh) | 曝光装置、物体的更换方法、曝光方法、以及元件制造方法 | |
KR20130090829A (ko) | 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법 | |
JP5052753B2 (ja) | 基板反転装置および基板製造装置 | |
JP2006175421A (ja) | 塗布装置 | |
CN104662478A (zh) | 物体交换方法、物体交换系统、曝光装置、平面显示器的制造方法、及组件制造方法 | |
JP2005246113A (ja) | ガントリー移動型ステージおよび塗布装置 | |
KR102268373B1 (ko) | 기판 부상 반송 장치 | |
JP4828137B2 (ja) | 移載機におけるテレスコピックアームの支持構造 | |
KR100953850B1 (ko) | 도포 장치 및 도포 방법 | |
JP5550882B2 (ja) | 塗布装置 | |
JP2009043828A (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
KR102351815B1 (ko) | 기판 인계 장치 및 기판 인계 방법 | |
JP2017057079A (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP2009040533A (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
KR101979075B1 (ko) | 클린룸용 스택커 | |
JP4316325B2 (ja) | 部品実装機用架台及び部品実装機 | |
KR100900383B1 (ko) | 도포장치 | |
JP2004290972A (ja) | ペースト塗布装置及びペースト塗布方法 | |
KR20120079982A (ko) | 기판 수직 이송장치 |