JP2005243948A - 不揮発性記憶素子およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005243948A
JP2005243948A JP2004052240A JP2004052240A JP2005243948A JP 2005243948 A JP2005243948 A JP 2005243948A JP 2004052240 A JP2004052240 A JP 2004052240A JP 2004052240 A JP2004052240 A JP 2004052240A JP 2005243948 A JP2005243948 A JP 2005243948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
memory element
nitrogen
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004052240A
Other languages
English (en)
Inventor
Mariko Makabe
昌里子 真壁
Hiromi Sasaki
裕美 佐々木
Eiji Hasegawa
英司 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2004052240A priority Critical patent/JP2005243948A/ja
Publication of JP2005243948A publication Critical patent/JP2005243948A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】 トンネル絶縁膜におけるトラップサイトの発生を防ぎつつ、膜質を改善する。
【解決手段】 シリコン基板12と、シリコン基板12上に設けられたフローティングゲートFGと、シリコン基板12上に設けられたコントロールゲートCGと、フローティングゲートFGとコントロールゲートCGとの間に設けられたトンネル絶縁膜34と、を含む不揮発性記憶素子10の製造方法であって、トンネル絶縁膜34は、HTO膜を形成する工程と、NO等の窒素含有ガスを接触させてHTO中に窒素を導入する工程と、NO等の酸素原子を有する分子を含む改質ガスを接触させてHTO膜の膜質を改質する工程と、により形成される。
【選択図】 図5




Description

本発明は、不揮発性記憶素子のトンネル絶縁膜の膜質を改質する技術に関する。
フローティングゲートとコントロールゲートがトンネル絶縁膜を介して設けられた構造の不揮発性記憶素子が知られている(特許文献1)。このような不揮発性記憶素子において、基板上のチャネル領域で発生したホットエレクトロンがフローティングゲートに取り込まれることによりデータの書き込みが行われる。また、F−Nトンネル(Fowler−Nordheim tunneling)現象によってフローティングゲートからコントロールゲートに電子が引き抜かれることにより、データの消去が行われる。
このように、フローティングゲートとコントロールゲートとの間にトンネル絶縁膜が設けられた構造の不揮発性記憶素子において、書き込みと消去を繰り返すと、トンネル絶縁膜中に電子がトラップされたりトラップサイトが発生することにより、耐久性が低下するという課題があった。
特許文献2には、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に形成されるトンネル酸化膜の構成を適正化してメモリセルトランジスタのサイクル寿命を向上させる技術が開示されている。ここでは、トンネル酸化膜を減圧CVD法により形成し、NO、NO、NHを含む窒化雰囲気中で熱処理を行っている。これにより、トンネル酸化膜の膜質を高品質のものとすることができ、消去動作時にフローティングゲートから飛び出た電子がトンネル酸化膜中のトラップサイトにトラップされる割合を減少させることができ、消去効率の低下を防止し、長寿命な不揮発性記憶素子が提供される。
米国特許5,045,488号 特開平11−40681号公報
しかし、本発明者らの検討により、トンネル絶縁膜を窒化雰囲気(NO)下で処理した場合、トンネル絶縁膜全体に窒素が導入され、これによりバルク部分の膜質劣化が問題となることが明らかとなった。
図9は、トンネル絶縁膜をHTO膜により構成し、その後NOを接触させた場合の膜質(ΔVfb(V))の状態を示す図である。図示したように、トンネル絶縁膜中に窒素が導入されることにより、ΔVfbが上昇している。これは、酸素欠損の多いHTO膜にNOを導入すると、バルク中の窒素がHTO膜中のSiと不完全な二重結合を形成し、電荷捕獲部位となるためと考えられる。このような部位に電荷がトラップされることによりVfbがシフトしてしまう。一方、以下の本発明の実施の形態で説明するように、NOを接触させた後、NOを接触させたアニール処理を行うことにより、膜質が改善した。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、トンネル絶縁膜におけるトラップサイトの発生を防ぎつつ、膜質を改善する技術を提供することを目的とする。
本発明によれば、表面にチャネル領域が形成された半導体基板と、チャネル領域上に設けられたフローティングゲートと、チャネル領域上に設けられたコントロールゲートと、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に設けられ、窒素を含有するトンネル絶縁膜と、を含み、トンネル絶縁膜は、フローティングゲートに接しており、当該フローティングゲートとの界面の窒素の含有量が当該トンネル絶縁膜中の他の領域より多いことを特徴とする不揮発性記憶素子が提供される。
このように、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に設けられたトンネル絶縁膜において、フローティングゲートとの界面の窒素の含有量を高くすることにより、トンネル絶縁膜中のトラップサイトを減少させることができる。また、フローティングゲートとの界面以外の他の領域においては、窒素が酸素と置き換わることにより、上述したような窒素とSiの不完全な二重結合により形成された電荷捕獲部位を減少することができ、膜質が改善される。
本発明の不揮発性記憶素子において、トンネル絶縁膜の界面における窒素の含有量Cを他の領域における窒素の含有量Cで除した値が4以上とすることができる。ここで、界面における窒素の含有量Cは、界面における窒素の含有量のピーク値のことである。また、他の領域における窒素の含有量Cは、界面以外の領域の深さ方向の中心部分における窒素の含有量のことである。
ここで、トンネル絶縁膜の界面における窒素の含有量Cは、たとえば2×1021/cm以上とすることができる。これにより、電子がトンネル絶縁膜の界面にトラップされる現象を防ぐことができる。
本発明によれば、半導体基板表面に形成されたチャネル領域上にフローティングゲートと、コントロールゲートと、フローティングゲートと接して設けられたトンネル絶縁膜と、を形成する工程を含み、トンネル絶縁膜は、絶縁膜を形成する工程と、窒素含有ガスを接触させて絶縁膜中に窒素を導入する工程と、酸素原子を有する分子を含む改質ガスを接触させて絶縁膜の膜質を改質する工程と、により形成されることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法が提供される。
本発明の不揮発性記憶素子において、トンネル絶縁膜は、フローティングゲートとコントロールゲートの間に設けられてよい。
ここで、絶縁膜中に窒素を導入する工程と、絶縁膜の膜質を改質する工程とは、どちらを先に行ってもよい。絶縁膜中に窒素を導入する工程を先に行う場合、膜質を改質する工程において、絶縁膜中に導入された窒素が改質ガスに含まれる酸素により置換される。このような置換は、絶縁膜の改質ガスと接触した表面側から徐々に起こる。従って、たとえば絶縁膜をフローティングゲート上に形成した場合、フローティングゲートとの界面においてのみ窒素含有量の高いトンネル絶縁膜を得ることができる。これにより、トンネル絶縁膜の膜質を改善するとともに、部分的に窒素含有量の高い界面を形成して、トラップサイトを減少させることができる。
一方、絶縁膜の膜質を改善する工程を先に行う場合、膜質を改善する工程において、絶縁膜中のダングリングボンドを終端し、膜質を改善することができる。つづいて、窒素を導入する工程において、窒素は絶縁膜の奥深くまで入り込む。このとき、絶縁膜中のダングリングボンドは既に終端されているので、窒素が絶縁膜のバルク中に入り込むことはない。これにより、トンネル絶縁膜の膜質を改善するとともに、部分的に窒素含有量の高い界面を形成して、トラップサイトを減少させることができる。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法において、絶縁膜を形成する工程において、減圧CVD法によりHTO膜を形成することができる。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法において、膜質を改質する工程において、改質ガスにより酸素ラジカルを発生させて膜質を改質することができる。これにより、絶縁膜中に窒素を導入する工程の後に膜質を改質する工程を行った場合でも、膜中に導入された窒素を酸素に置換することができ、絶縁膜の膜質を改善することができる。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法において、改質ガスは、NOとすることができる。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法において、膜質を改質する工程において、200Pa以上の圧力下で改質ガスを接触させることができる。
これにより、絶縁膜中に窒素を導入する工程の後に膜質を改質する工程を行った場合でも、膜中に導入された窒素を酸素に置換することができ、絶縁膜の膜質を改善することができる。なお、改質ガスを接触させる際の圧力の上限はとくに制限はないが、たとえば700Pa以下とすることができる。これにより、改質時に絶縁膜の膜厚が厚くなるのを防ぐことができる。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法において、窒素含有ガスは、NOとすることができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法において、絶縁膜を形成する工程、絶縁膜中に窒素を導入する工程、および絶縁膜の膜質を改質する工程は、すべて同じ減圧CVD装置(減圧CVD炉)により処理することができる。
本発明によれば、トンネル絶縁膜におけるトラップサイトの発生を防ぎつつ、膜質を改善することができる。また、トンネル絶縁膜を形成する工程は、すべて減圧CVD装置により処理することができる。
本発明は、チャネル領域上にコントロールゲートとフローティングゲートとがトンネル酸化膜を介して配置された構造のメモリ素子に関する。図1から図4は、本発明の実施の形態における不揮発性記憶素子の製造手順を示す工程断面図である。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
まず、シリコン基板12上にシリコン酸化膜14、FGポリシリコン膜16、およびシリコン窒化膜18を順次成膜する。FGポリシリコン膜16は後にフローティングゲートFGとなる。つづいて、既知のリソグラフィ技術およびエッチング技術により、シリコン窒化膜18およびFGポリシリコン膜16を部分的に除去してトレンチを形成し、素子間を分離するSTI領域(不図示)を形成する(図1(a))。
その後、シリコン窒化膜18を除去し、FGポリシリコン膜16にAsイオンを注入した後、Pウェル20を形成する。つづいて、既知のリソグラフィ技術およびエッチング技術により、FGポリシリコン膜16を部分的に除去する。このとき、FGポリシリコン膜16の被エッチング領域の境界部はスロープ形状に形成される(図1(b))。これにより、後の工程でフローティングゲートにエッジを形成することができ、消去効率を向上させることができる。
つづいて、第一のHTO膜24を成長させた後、エッチバックしてFGポリシリコン膜16を部分的に露出させる(図1(c))。その後、露出させたFGポリシリコン膜16およびその下のシリコン酸化膜14を除去し、第二のHTO膜26を成長させた後、HTO膜26をエッチバックしてPウェル20の表面を部分的に露出させる。次いで、ヒ素およびリンを順に注入してソース28を形成する(図2(d))。
その後、ソースポリシリコン膜30を成長させ、エッチバックして不要部分を除去した後、ソースポリシリコン膜30表面を酸化して保護酸化膜32を形成する(図2(e))。
つづいて、既知のリソグラフィ技術およびエッチング技術により、シリコン窒化膜18、FGポリシリコン膜16、およびシリコン酸化膜14を部分的に除去する。これにより、フローティングゲートFGが形成される。次いで、トンネル酸化膜34を成長させる(図3(f))。トンネル酸化膜34の成長方法は、後述する。
その後、CGポリシリコン膜36を成長させ、所定形状に形成した後、CGポリシリコン膜36上にシリコン窒化膜38およびゲートポリシリコン膜40を形成する(図3(g))。CGポリシリコン膜36は後にコントロールゲートCGとなる。
つづいて、既知のリソグラフィ技術およびエッチング技術により、ゲートポリシリコン膜40を所定形状に形成する(図3(h))。その後、不要なシリコン窒化膜38、CGポリシリコン膜36、およびトンネル酸化膜34をエッチング除去する。これにより、コントロールゲートCGが形成される。次いで、ヒ素を注入してドレイン42を形成する(図4(i))。
つづいて、ドレイン電極43、CoSix(コバルトシリサイド)46を形成した後にWプラグ44、およびビットライン45を形成して不揮発性記憶素子10を完成する(図4(j))。
以上のように構成された不揮発性記憶素子10の動作を、図3を参照して説明する。図5は、図4(j)に示した不揮発性記憶素子10を部分的に示す図である。
(i)消去動作
ソース28とドレイン42に接地電位を印加し、コントロールゲートCGに所定の正電位(約13〜14V)を印加すると、フローティングゲートFGの電子は、F−Nトンネル現象によって励起され、コントロールゲートCGに移動する。ここで、フローティングゲートFGにするどいエッジ(図中Aと記載)が形成されているため、電界を集中させることができ、トンネル効果を促進して消去効率を向上させることができる。これにより、フローティングゲートFGに電子が捕獲されていない状態となる。
(ii)書込み動作
ドレイン42に所定の正電位(約1〜2V)を印加すると、チャネル付近の電子が活性化される(ホットエレクトロン)。つづいて、コントロールゲートCGに所定の正電位(約0.1V)を印加し、ソース28にも所定の電位(約7〜9V)を印加する。これにより、ドレイン42で発生した電子がドレイン42からチャネル領域を経てソース28へ流れる。このとき、ホットエレクトロンがフローティングゲートFGへ取り込まれる。
(ii)読み出し動作
ソース28に接地電位を印加し、ドレイン42に所定の正電位(約0.5V)を印加する。また、コントロールゲートCGにも所定の正電位(約2〜3V)を印加する。ドレイン42とソース28間を流れる電流の有無をデータとして読み出す。
次に、トンネル酸化膜34の成長方法について説明する。
(第一の実施の形態)
本実施の形態において、トンネル酸化膜34は、HTO膜形成後、HTO膜に窒素含有ガスを接触させてHTO膜中に窒素を導入し、次いで改質ガスを接触させてHTO膜の膜質を改質することにより形成される。
まず、LP炉(低圧CVD炉)を用い、成膜ガスとしてSiH、NOを用い、150Paの減圧下で、750℃以上、より好ましくは約800℃〜850℃の条件でHTO膜(high temperature oxide:高温酸化)を成長させる。
つづいて、窒素含有ガス雰囲気下で800℃以上で5分間以上アニールする。これにより、HTO膜中に窒素が導入される。窒素含有ガスとしては、たとえば、NO、NO、NH、またはNを用いることができる。この中でも、NO、NO、またはN等の窒素および酸素以外の元素を含まないガスが好ましく用いられる。これにより、HTO膜中に他の元素が導入されるのを防ぐことができる。
その後、改質ガス雰囲気中で800℃以上で10分間以上アニールする。このアニールは、LP−CVD炉を用いて施すことが好ましい。これにより、HTO膜が増膜することなく膜質の改善のみを行うことができる。改質ガスとしては、NO、O等酸素ラジカルを発生するガスを用いることができる。これにより、HTO膜のバルク中に導入された窒素が酸素ラジカルにより置換され、バルク中の窒素濃度を低下させることができる。一方、このとき、HTO膜中のフローティングゲートFGとの界面の窒素濃度は改質ガスによる処理の前後で変化せず、界面の窒素濃度を高く保つことができる。これにより、HTO膜におけるトラップサイトの発生を防ぐことができる。そのため不揮発性記憶素子10の耐久性を改善することができる。
改質ガス雰囲気中でのアニールは、200Pa以上の圧力下で行うことが好ましい。これにより、改質ガスにより発生した酸素ラジカルをHTO膜のバルク中に効果的に導入することができ、バルク中の窒素濃度を低減することができる。また、このアニールの圧力の上限はとくに制限はないが、たとえば、700Pa以下の圧力下で行うことが好ましい。これにより、アニール時にHTO膜の膜厚が厚くなるのを防ぐことができる。
以上のように、トンネル絶縁膜を形成した後に、窒素含有ガスを接触させることにより、トンネル絶縁膜中に窒素を導入することができる。さらに、酸素原子を有する分子を含む改質ガスを接触させることにより、トンネル絶縁膜のバルク中の窒素を酸素に置換することができ、バルク中の窒素濃度を低減させて膜質を改善するとともに、トンネル絶縁膜とフローティングゲートとの界面における窒素濃度を高く保った状態にすることができ、トラップサイトを減少することができる。
とくに、図5に示したように、フローティングゲートFGにするどいエッジが形成されている場合、この部分に電界が集中する。そのため、不揮発性記憶素子10の消去効率を向上させるためには、トンネル酸化膜34とフローティングゲートFGのエッジとの界面におけるトラップサイトの発生を抑えることが重要となる。本実施の形態におけるトンネル酸化膜34によれば、フローティングゲートFGとの界面における窒素濃度を高くしてトラップサイトの発生を抑えることができるので、不揮発性記憶素子10の消去効率を高めることができる。
(第二の実施の形態)
本実施の形態において、トンネル酸化膜34は、HTO膜形成後、HTO膜に改質ガスを接触させてHTO膜の膜質を改善し、次いで窒素含有ガスを接触させてHTO膜中のフローティングゲートFGとの界面に窒素を導入することにより形成される。
まず、HTO膜を成長させる。HTO膜は第一の実施の形態で説明したのと同様にして形成することができる。つづいて、改質ガス雰囲気中で800℃以上で10分間以上アニールする。このアニールは、LP−CVD炉で、約200Pa以上700Pa以下の減圧下で施すことが好ましい。ここで、改質ガスによる処理を行う前はHTO膜のバルク中にSiのダングリングボンドが存在するが、改質ガスを接触させることにより、ダングリングボンドが終端され、膜質が改善される。
その後、窒素含有ガス雰囲気中で、800℃以上で5分間以上アニールする。これにより、HTO膜中に窒素が導入される。ここで、本実施の形態において、HTO膜に窒素を導入する際に、バルク中のダングリングボンドが既に終端されているので、バルク中への窒素の導入を抑制することができ、HTO膜中のフローティングゲートとの界面に選択的に窒素が導入される。
また、本実施の形態において、改質ガスによる処理は、HTO膜を成長させる成膜装置と同様の装置内で行うことができる。これにより、HTO膜の成長とHTO膜の膜質改善を連続的に行うことができ、トンネル酸化膜34の形成工程を省力化し、製造コストを低減することができる。
(第三の実施の形態)
図8は、不揮発性記憶素子10の他の実施の形態を示す図である。
第一の実施の形態および第二の実施の形態で説明したトンネル酸化膜34の成長方法は、図8(a)に示したように、コントロールゲートCGがフローティングゲートFG上に形成された不揮発性記憶素子10のトンネル酸化膜34にも適用することができる。また、図8(b)に示したような形状の不揮発性記憶素子10にも適用することができる。
さらに、以上ではコントロールゲートCGとフローティングゲートFGとの間に形成されたトンネル酸化膜34に適用する例を示したが、シリコン基板12上に形成されたトンネル酸化膜に適用することもできる。
(例1)
図6は、第一の実施の形態で説明したのと同様の方法でアニール処理を行ったHTO膜の膜表面からの深さ(nm)と窒素含有量(Atoms/cm)との関係を示す図である。ここで、各深さにおける窒素含有量はSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry:二次イオン質量分析法)により測定した。
ここでは、
(a)NOを用いた窒素導入およびNOを用いた膜改質処理(180Pa)を行った膜、
(b)NOを用いた窒素導入およびNOを用いた膜改質処理(665Pa)を行った膜、
(c)NOを用いた窒素導入のみを行った膜の窒素含有量を示す。
(a)のNOを用いた膜改質処理を180Paの圧力下で行った膜では、(c)のNOを用いた窒素導入のみを行った膜と窒素含有量がほぼ同じで、HTO膜のバルク中の窒素濃度が高いままだった。一方、(b)のNOを用いた膜改質処理を665Paの圧力下で行った膜では、界面(約14〜15nm)の窒素含有量は(a)および(c)の膜と変わらず、バルク中(約1〜13nm)の窒素含有量を低減することができた。ここで、(b)のHTO膜の界面における窒素の含有量C(約14nmのピーク)をバルクにおける窒素の含有量C(約6.5nm)で除した値は4であった。
また、NOを用いた膜改質処理を200Paの圧力下で行った場合、(a)および(c)の結果に比べて、窒素含有量を低減することができた。以上の結果から、NOを用いた膜改質処理を200Pa以上で行うことにより、HTO膜の改質を良好に行えることが示された。
(例2)
図7は、未処理のHTO膜およびHTO膜形成後に第一の実施の形態で説明したのと同様の方法でアニール処理を行ったHTO膜のEndurance特性を示す図である。 図7(a)は、HTO膜を形成しただけの膜の結果を示す。図7(b)は、HTO膜を形成した後、NOおよびNOを用いたアニールによる窒素導入および膜改質処理を行った膜の結果を示す。
図7(b)に示すように、窒素導入および膜改質処理を行ったHTO膜をトンネル酸化膜34として用いた場合、書き込みおよび消去を1000回繰り返した後の不揮発性記憶素子のEndurance特性の劣化を10%以内に抑えることができた。
一方、図7(a)に示すように、このような窒素導入および膜改質処理を行わなかった場合、書き込みおよび消去を1000回繰り返した後の不揮発性記憶素子のEndurance特性は約15〜30%劣化した。
以上、本発明を実施の形態および実施例に基づいて説明した。この実施の形態および実施例はあくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施の形態における不揮発性記憶素子の製造手順を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態における不揮発性記憶素子の製造手順を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態における不揮発性記憶素子の製造手順を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態における不揮発性記憶素子の製造手順を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態における不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 第一の実施の形態で説明したのと同様の方法でアニール処理を行ったHTO膜の膜表面からの深さと窒素含有量との関係を示す図である。 未処理のHTO膜およびHTO膜形成後に第一の実施の形態で説明したのと同様の方法でアニール処理を行ったHTO膜のEndurance特性を示す図である。 不揮発性記憶素子の他の例を示す図である。 トンネル絶縁膜をHTO膜により構成し、その後NOを接触させた場合の膜質(ΔVfb(V))の状態を示す図である。
符号の説明
10 不揮発性記憶素子
12 シリコン基板
14 シリコン酸化膜
16 FGポリシリコン膜
18 シリコン窒化膜
20 Pウェル
24 第一のHTO膜
26 第二のHTO膜
28 ソース
30 ソースポリシリコン膜
32 保護酸化膜
34 トンネル酸化膜
36 CGポリシリコン膜
38 シリコン窒化膜
40 ゲートポリシリコン膜
42 ドレイン
43 ドレイン電極
44 Wプラグ
45 ビットライン
46 CoSix

Claims (9)

  1. 表面にチャネル領域が形成された半導体基板と、
    前記チャネル領域上に設けられたフローティングゲートと、
    前記チャネル領域上に設けられたコントロールゲートと、
    前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間に設けられ、窒素を含有するトンネル絶縁膜と、
    を含み、
    前記トンネル絶縁膜は、前記フローティングゲートに接しており、当該フローティングゲートとの界面の窒素の含有量が当該トンネル絶縁膜中の他の領域よりも多いことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  2. 請求項1に記載の不揮発性記憶素子において、
    前記トンネル絶縁膜の前記界面における窒素の含有量Cを前記他の領域における窒素の含有量Cで除した値が4以上であることを特徴とする不揮発性記憶素子。
  3. 半導体基板表面に形成されたチャネル領域上にフローティングゲートと、コントロールゲートと、前記フローティングゲートと接して設けられたトンネル絶縁膜と、を形成する工程を含み、
    前記トンネル絶縁膜は、
    絶縁膜を形成する工程と、
    窒素含有ガスを接触させて前記絶縁膜中に窒素を導入する工程と、
    酸素原子を有する分子を含む改質ガスを接触させて前記絶縁膜の膜質を改質する工程と、
    により形成されることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。
  4. 請求項3に記載の不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記絶縁膜を形成する工程において、減圧CVD法によりHTO膜を形成することを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。
  5. 請求項3または4に記載の不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記膜質を改質する工程において、前記改質ガスにより酸素ラジカルを発生させて前記膜質を改質することを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。
  6. 請求項3乃至5いずれかに記載の不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記改質ガスは、NOであることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。
  7. 請求項3乃至6いずれかに記載の不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記膜質を改質する工程において、200Pa以上の圧力下で前記改質ガスを接触させることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。
  8. 請求項3乃至7いずれかに記載の不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記窒素含有ガスは、NOであることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。
  9. 請求項3乃至8いずれかに記載の不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記絶縁膜を形成する工程、前記絶縁膜中に窒素を導入する工程、および前記絶縁膜の膜質を改質する工程は、すべて減圧CVD装置により処理されることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法。

JP2004052240A 2004-02-26 2004-02-26 不揮発性記憶素子およびその製造方法 Pending JP2005243948A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004052240A JP2005243948A (ja) 2004-02-26 2004-02-26 不揮発性記憶素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004052240A JP2005243948A (ja) 2004-02-26 2004-02-26 不揮発性記憶素子およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005243948A true JP2005243948A (ja) 2005-09-08

Family

ID=35025354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004052240A Pending JP2005243948A (ja) 2004-02-26 2004-02-26 不揮発性記憶素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005243948A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311016A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2006287204A (ja) * 2005-03-08 2006-10-19 Nec Electronics Corp 不揮発性記憶素子の製造方法
JP2007258572A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nec Electronics Corp スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
KR101024336B1 (ko) 2009-02-13 2011-03-23 매그나칩 반도체 유한회사 비휘발성 메모리 셀 및 그의 제조방법
JP2015531549A (ja) * 2012-09-28 2015-11-02 シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッドSilicon Storage Technology, Inc. 単一のポリ層を有する浮遊ゲートメモリセルの半導体メモリアレイを形成する自己整列方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311016A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2006287204A (ja) * 2005-03-08 2006-10-19 Nec Electronics Corp 不揮発性記憶素子の製造方法
JP2007258572A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nec Electronics Corp スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
KR101024336B1 (ko) 2009-02-13 2011-03-23 매그나칩 반도체 유한회사 비휘발성 메모리 셀 및 그의 제조방법
JP2015531549A (ja) * 2012-09-28 2015-11-02 シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッドSilicon Storage Technology, Inc. 単一のポリ層を有する浮遊ゲートメモリセルの半導体メモリアレイを形成する自己整列方法
KR101759805B1 (ko) * 2012-09-28 2017-07-19 실리콘 스토리지 테크놀로지 인크 단일 폴리 층을 갖는 플로팅 게이트 메모리 셀들의 반도체 메모리 어레이를 형성하는 자가 정렬 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5007017B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7709315B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7060594B2 (en) Memory device and method of manufacturing including deuterated oxynitride charge trapping structure
US9722096B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
KR101618160B1 (ko) 불휘발성 반도체 메모리 및 불휘발성 반도체 메모리의 제조 방법
JP4921837B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7374997B2 (en) Method of manufacturing flash memory device
JP2008251826A (ja) 半導体装置の製造方法
US20070269972A1 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
JP2005347679A (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP2008277530A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4902716B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP4609980B2 (ja) フラッシュメモリ素子の製造方法
US7776686B2 (en) Method of fabricating a non-volatile memory element including nitriding and oxidation of an insulating film
JP2005243948A (ja) 不揮発性記憶素子およびその製造方法
JP5365054B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006253627A (ja) フラッシュメモリ素子の製造方法
JP5089891B2 (ja) 不揮発性記憶素子の製造方法
JP2007504668A (ja) 電荷損失が減少された窒化物層を備えるメモリセル構造及びその製造方法
US7132328B2 (en) Method of manufacturing flash memory device
JP2006156626A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
KR100611079B1 (ko) 불휘발성 메모리 장치의 게이트 스페이서 형성 방법
US6207502B1 (en) Method of using source/drain nitride for periphery field oxide and bit-line oxide
KR20070014410A (ko) 불휘발성 메모리 장치의 제조방법
JP5931611B2 (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100119