JP2005243666A - 電力機器 - Google Patents

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勝利 下山
Satoshi Kita
敏 喜多
Kazunari Kajimura
和成 梶村
Takushi Kobayashi
卓士 小林
Koji Noguchi
浩二 野口
Kazuo Kiyotaki
和雄 清滝
Toshiyuki Goto
寿之 後藤
Shuichi Mishima
修一 三島
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Abstract

【課題】 冷媒の蒸発および凝縮を利用する冷却方式を採用したものであって、高い冷却性能が得られ、しかも輸送が容易である電力機器を提供する。
【解決手段】 この電力機器は、本体容器2内に、通電によって発熱する機器本体10を収納すると共に絶縁冷却流体12を充満させて成る。そして、本体容器2の天井板6上に蒸発器カバー22を被せて蒸発器容器を形成し、当該蒸発器容器内に機器本体10からの熱によって蒸発する冷媒26を封入して成る蒸発器20と、蒸発器20とは別に設けられていて、前記蒸発した冷媒26が導かれ、放熱によって当該冷媒26を冷却して凝縮させる放熱凝縮器30と、蒸発器20と放熱凝縮器30との間を接続していて、前者20内で蒸発した冷媒26を後者30内に導き、後者30内で凝縮した冷媒26を前者20内に導く連結管46とを備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば変圧器、リアクトル、コンデンサ、整流器等のように、本体容器内に、通電によって発熱する機器本体および絶縁冷却流体を収納して成る電力機器に関し、より具体的には、その冷却性能を高める手段に関する。
この種の電力機器の従来の冷却方式の代表的なものに、(1)機器本体を収納した本体容器の外周部または外周部近傍に放熱器(ラジエータ)を設け、これに、本体容器内の絶縁冷却流体(液体または気体)を自然対流によって循環させて、この放熱器を通して、本体容器内部の熱を外部に放出する放熱器方式、(2)上記(1)の放熱器方式の放熱性能を高めるために、循環ポンプを用いて、絶縁冷却流体を強制的に循環させたり、強制冷却ファンを設けて、放熱器に空気を強制的に吹き付けるという、放熱器に強制冷却手段を組み合わせた方式、(3)特許文献1にも記載されているように、本体容器に多数のヒートパイプを差し込み、これらのヒートパイプを通して本体容器内部の熱を外部に搬出するヒートパイプ方式、がある。
上記(1)の放熱器方式においては、温度差によって生じる絶縁冷却流体の比重差による自然対流を利用するため、放熱器の下部には冷却された絶縁冷却流体が滞留することになり、放熱器の放熱面積の一部分しか放熱面として有効に活用されず、放熱性能が高くない等の課題がある。
上記(2)の強制冷却手段を組み合わせた方式においては、循環ポンプや冷却ファン等の補機が必要になり、補機による運転エネルギーの損失や、補機の保守管理が必要になる等の課題がある。
上記(3)のヒートパイプ方式には、多数のヒートパイプを本体容器を貫通させなければならず、貫通部の気密性の維持の困難さ、気密性低下による信頼性の低下、構造が複雑になり製造コストが嵩む等の課題がある。
一方、上記(1)ないし(3)の方式が有するような課題を生じさせないと考えられるものとして、特許文献2には、電力機器の一例である油入変圧器用のものとして、本体容器の上部内に、絶縁油(絶縁冷却流体)と隔壁を介して接する冷媒室を設け、かつこの冷媒室の外部に複数個の放熱フィンを立設し、この冷媒室内に収納した冷媒の当該冷媒室内における相変化すなわち気化および液化を利用して、本体容器内部の熱を外部に放出するという、冷媒の気化熱利用方式の冷却装置が提案されている。
実開昭52−58722号公報(第3図、図面) 実公昭51−8094号公報(第2欄、第1図、第2図)
ところが、上記特許文献2に記載の冷却装置においては、冷媒室の外部に立設することのできる放熱フィンの数および大きさには、冷媒室の大きさから来る制約があるので、放熱面積を十分に確保することができず、そのために、冷媒室内で気化した冷媒の液化(凝縮)を十分に行うことができず、冷却性能があまり高くないという課題がある。特に、変圧器が大容量になり、放熱熱量が大きくなると、上記冷却装置では対応することができなくなる。
また、放熱面積を大きくして冷却性能を高くするために、放熱フィンを巨大にすると、冷却装置は油入変圧器と一体のものであるので、冷却装置ひいては油入変圧器が大型化し、油入変圧器の設置や輸送が難しくなるという課題もある。特に、変圧器等の電力機器が大容量の場合、本体容器がもともと大型化している上に更に、放熱フィンを巨大化すると、輸送寸法が非常に大きくなって、車両による輸送制限寸法を超えてしまい、当該電力機器を目的地まで輸送することができなくなる場合もある。
そこでこの発明は、冷媒の相変化すなわち蒸発および凝縮を利用する冷却方式を採用したものであって、高い冷却性能が得られ、しかも輸送が容易である電力機器を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る第1の電力機器は、本体容器内に、通電によって発熱する機器本体を収納すると共に絶縁冷却流体を充満させて成る電力機器であって、前記本体容器の天井板上に蒸発器カバーを被せて蒸発器容器を形成し、当該蒸発器容器内に前記機器本体からの熱によって蒸発する冷媒を封入して成る蒸発器と、この蒸発器とは別に設けられていて、前記蒸発した冷媒が導かれ、放熱によって当該冷媒を冷却して凝縮させる放熱凝縮器と、前記蒸発器と放熱凝縮器との間を接続していて、前者内で蒸発した冷媒を後者内に導くことと、後者内で凝縮した冷媒を前者内に導くことの少なくとも一方を行う1本以上の連結管とを備えることを特徴としている。
この電力機器においては、本体容器内の絶縁冷却流体は、機器本体の発生熱を吸収して加熱され、上昇して天井板付近に達するので、本体容器の天井板付近の温度が最も上昇する。この天井板上に、当該天井板を底面として兼用している蒸発器が設けられており、当該蒸発器内の冷媒は、天井板から直に熱を効率良く吸収して蒸発する。このときの蒸発潜熱によって、本体容器内の絶縁冷却流体は熱を奪われて冷却され、下降して機器本体を冷却する。
蒸発器内で蒸発した冷媒は、蒸発器とは別に設けられた放熱凝縮器内に、連結管を経由して導かれ、更に当該放熱凝縮器における放熱によって放熱凝縮器内で凝縮する。この放熱凝縮器内で凝縮した冷媒は、上記連結管またはそれとは別の連結管を経由して上記蒸発器内に導かれる。即ち還流する。
上記のような冷媒の蒸発および凝縮ならびに絶縁冷却流体の上昇および下降のサイクルが繰り返され、これによって、本体容器内の機器本体が冷却される。
この発明に係る第2の電力機器は、本体容器内に、通電によって発熱する機器本体および絶縁冷却流体を収納して成る電力機器であって、前記本体容器の側壁の少なくとも上部付近における周囲の少なくとも一部分に蒸発器カバーを被せて蒸発器容器を形成し、当該蒸発器容器内に前記機器本体からの熱によって蒸発する冷媒を封入して成る蒸発器と、この蒸発器とは別に設けられていて、前記蒸発した冷媒が導かれ、放熱によって当該冷媒を冷却して凝縮させる放熱凝縮器と、前記蒸発器と放熱凝縮器との間を接続していて、前者内で蒸発した冷媒を後者内に導くことと、後者内で凝縮した冷媒を前者内に導くことの少なくとも一方を行う1本以上の連結管とを備えることを特徴としている。
この電力機器においては、本体容器内において加熱されて上昇した絶縁冷却流体は、その上面付近で横に広がるように流れて本体容器の側壁の上部付近に達するので、本体容器の側壁の上部付近も、天井板付近と同程度に温度が上昇する。
この側壁の少なくとも上部付近における周囲の少なくとも一部分に、当該側壁を側面として兼用している蒸発器が設けられているので、当該蒸発器内の冷媒は、側壁から直に熱を効率良く吸収して蒸発する。その他の作用は、上記第1の電力機器におけるものと同様である。
請求項1に記載の発明によれば、蒸発器とは別に放熱凝縮器を設けているので、蒸発器の大きさによって制約されることなく、放熱凝縮器の放熱容量を設定することができる。その結果、蒸発器内で気化した冷媒の液化(凝縮)を放熱凝縮器内で十分に行うことができるので、高い冷却性能を得ることができる。従って、当該電力機器の大容量化にも容易に対応することができる。
しかも、蒸発器と放熱凝縮器とを連結管で接続している構成であるので、この接続を解除することによって、放熱凝縮器を分離することができる。その結果、当該電力機器の輸送が容易になる。また、当該電力機器が大容量になって大型化しても、放熱凝縮器を分離して輸送寸法を小さくすることができるので、当該電力機器の輸送が容易になる。
更に、蒸発器と放熱凝縮器とを連結管で接続している構成であるので、放熱凝縮器を蒸発器および本体容器から離して設置することができ、放熱凝縮器の配置の自由度が高い。従って、当該電力機器を、より多様な配置条件の場所に設置することが可能になる。
また、冷媒の蒸発および凝縮を利用する冷却方式を採用しているので、前述した従来の放熱器方式、放熱器に強制冷却手段を組み合わせた方式および多数のヒートパイプを利用する方式が有する課題を解決することができる。
請求項2に記載の発明によれば、リブ兼フィンによって本体容器の天井板が補強されて、天井板の機械的強度が高まると共に、リブ兼フィンによって伝熱面積が増えて、本体容器内の絶縁冷却流体と蒸発器内の冷媒との間の伝熱効率が向上して冷却性能がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、波板状部によって本体容器の天井板の断面係数が増大して、天井板の機械的強度が高まると共に、波板状部によって伝熱面積が増え、更に断面係数の増大に伴い、その板厚を減少することも可能になり、かつ、本体容器内の絶縁冷却流体と蒸発器内の冷媒との間の伝熱効率が向上して冷却性能がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の上記効果と同様の効果を奏する。
更に、本体容器の天井板上のスペースが蒸発器によって占有されないので、当該天井板に、入出力用のブッシング等の機器を配置することが可能になる。
また、本体容器内に絶縁冷却流体を充満させておく必要はなく、絶縁冷却流体と天井板との間に空間が存在しても良いので、絶縁冷却流体として液体を使用する場合でも、体積調整装置を設ける必要がなくなる。
請求項5に記載の発明によれば、リブ兼フィンによって本体容器の側壁が補強されて、側壁の機械的強度が高まると共に、リブ兼フィンによって伝熱面積が増えて、本体容器内の絶縁冷却流体と蒸発器内の冷媒との間の伝熱効率が向上して冷却性能がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、請求項3と同様に、波板状部によって本体容器の側壁の断面係数が増大して、側壁の機械的強度が高まると共に、波板状部によって伝熱面積が増え、更に断面係数の増大に伴い、その板厚を減少することも可能になり、かつ、本体容器内の絶縁冷却流体と蒸発器内の冷媒との間の伝熱効率が向上して冷却性能がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項7に記載の発明によれば、圧力監視器によって冷却系統が正常か否かを監視することができるので、当該電力機器使用時の信頼性を高めることができる、という更なる効果を奏する。
請求項8に記載の発明によれば、1台の電力機器につき冷却系統を複数備えているので、当該電力機器全体の運転を停止することなく、所要の冷却系統を停止して、当該冷却系統の保守・点検等を行うことができるので、冷却系統の保守・点検等が容易になる、という更なる効果を奏する。
請求項9に記載の発明によれば、各冷却系統の内部圧力の絶対値を監視する場合に比べて、監視器の数が少なくて済むのに加えて、差圧監視の方が監視が簡単であるので監視の信頼性がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項10に記載の発明によれば、機器本体が発する熱を、絶縁冷却流体の対流作用に加えて、鉄心を通しても本体容器の天井板に効率良く伝えることができ、ひいては当該熱を天井板を経由して蒸発器に効率良く伝えることができるので、機器本体に対する冷却性能がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項11に記載の発明によれば、機器本体が発する熱を、絶縁冷却流体の対流作用に加えて、鉄心および可撓性を有する伝熱部材を通しても本体容器の天井板に効率良く伝えることができ、ひいては当該熱を天井板を経由して蒸発器に効率良く伝えることができるので、機器本体に対する冷却性能がより高まると共に、機器本体の振動が天井板ひいては本体容器に伝わるのを上記伝熱部材によって防止することができる、という更なる効果を奏する。
請求項12に記載の発明によれば、機器本体の鉄心と本体容器の天井板との間に隙間が生じるのを伝熱シートによって防止して、機器本体が発する熱を、絶縁冷却流体の対流作用に加えて、鉄心および伝熱シートを通しても本体容器の天井板に効率良く伝えることができ、ひいては当該熱を天井板を経由して蒸発器に効率良く伝えることができるので、機器本体に対する冷却性能がより高まる、という更なる効果を奏する。
請求項13に記載の発明によれば、機器本体の鉄心と本体容器の天井板との間を絶縁シートを用いて電気的に絶縁しているので、電磁誘導作用等による鉄心と本体容器間の循環電流の発生およびこの循環電流による鉄心や本体容器等の発熱を防止することができる、という更なる効果を奏する。
図1は、この発明に係る電力機器の一実施形態を示す図である。図2は、図1の電力機器の平面図である。
この電力機器は、本体容器2内に、通電によって(より具体的には、通電による損失によって)発熱する機器本体10を収納すると共に、絶縁冷却流体12を充満させて密封した構造をしている。絶縁冷却流体12は、充満させているから、本体容器2の天井板6にまで達して天井板6に接している。
機器本体10は、例えば、この電力機器が変圧器の場合は変圧器本体、リアクトルの場合はリアクトル本体、コンデンサの場合はコンデンサ本体、整流器の場合は整流器本体である。
絶縁冷却流体12は、機器本体10周りの電気的絶縁および冷却を行うための媒体であり、例えば、絶縁油等の液体でも良いし、SF6 ガス等の気体でも良い。絶縁冷却流体12が液体の場合は、その温度変化等による体積変化を調整して、当該絶縁冷却流体12の上面が本体容器2の天井板6に常に接触している状態を保つ体積調整装置を設けるのが好ましい。そのようにすれば、絶縁冷却流体12の上面と天井板6とが離れて間に空間が生じて伝熱効率が低下するのを防止することができる。この図1の実施形態でもそのような体積調整装置を設けているけれども、その図示を省略している。この体積調整装置は、絶縁冷却流体12が絶縁油の場合は、油量調整装置とも呼ばれる。絶縁冷却流体12が気体の場合は、その体積が変化しても、当該絶縁冷却流体12は本体容器2の天井板6に常に接触しているので、体積調整装置を設ける必要はない。
本体容器2の天井板6上に蒸発器カバー22を被せて蒸発器容器を形成し、この蒸発器容器内に、機器本体10からの熱によって蒸発する冷媒26を封入して、蒸発器20を構成している。従って、本体容器2の天井板6を、蒸発器20の底面と兼用している。そのようにすると伝熱効率が良いからである。この蒸発器20は、機器本体10からの熱を吸熱するという観点から、吸熱器と呼ぶこともできる。冷媒26は、通常は、蒸発器容器内を真空排気してから封入する。
冷媒26の種類は、例えば、蒸発器20において冷媒26の蒸発を開始させる温度や、放熱しようとする熱量等に応じて選定すれば良い。この冷媒26の具体例を挙げると、エタノール、メタノール、アンモニア、水、フロン化合物等である。
蒸発器20内で蒸発した冷媒26が導かれ、放熱によって当該冷媒26を冷却して凝縮(液化)させる放熱凝縮器30が、蒸発器20とは別に設けられている。
放熱凝縮器30は、この実施形態では、複数枚の放熱パネル32を上下の集合管36、34で接続した構造をしている。放熱パネル32の面積や数等は、必要とする放熱容量等に応じて適宜選定すれば良い。後述する他の実施形態においても同様である。
蒸発器20の上部と放熱凝縮器30の下部(具体的には下側の集合管34)との間を、この実施形態では、1本の連結管46で接続している。この連結管46は、この実施形態では、蒸発器20内で蒸発した冷媒26を放熱凝縮器30内に導くことと、放熱凝縮器30内で凝縮した冷媒26を蒸発器20内に導く(即ち還流させる)ことの両方を行う。この場合、蒸発して気化した冷媒26は連結管46内の空間を流れ、凝縮して液化した冷媒26は連結管46の内壁を伝って流れる。
もっとも、図1中に2点鎖線で示すように、上記連結管46とは別に、蒸発器20の上部と放熱凝縮器30の上部(具体的には上側の集合管36)との間を接続する連結管48を設けて、冷媒26の往路と復路とを別けても良い。後述する他の実施形態においても同様である。この場合は、連結管48が、蒸発器20内で蒸発した冷媒26を放熱凝縮器30内に導く往路となり、連結管46が、放熱凝縮器30内で凝縮した冷媒26を蒸発器20内に導く復路となる。また、往路と復路を分離する場合には、図1中に2点鎖線で示すように、復路の連結管46の端部を冷媒26の液面よりも下部に設定することにより、その役割をより明確に区分することが可能になる。
連結管46(および連結管48を設ける場合はそれ)の両端には、フランジを設けて、連結管46(および48)の着脱を容易にしておくのが好ましく、この実施形態ではそのようにしている(但し、当該フランジの図示は省略している)。後述する他の実施形態においても同様である。
この図1および図2に示す実施形態では、蒸発器20、放熱凝縮器30および連結管46から成る冷却系統50を二つ(2系統)備えている。これについては、後で更に説明する。
また、蒸発器20を本体容器2の天井板6上に設けているので、機器本体10への入出力用のブッシング14は、この実施形態では、本体容器2の側壁4に取り付けている。
この電力機器においては、本体容器2内の絶縁冷却流体12は、機器本体10の発生熱を吸収して加熱され、上昇して天井板6付近に達するので、本体容器2の天井板6付近の温度が最も上昇する。この天井板6上に、当該天井板6を底面として兼用している蒸発器20が設けられており、当該蒸発器20内の冷媒26は、天井板6から直に熱を効率良く吸収して蒸発する。このときの蒸発潜熱によって、本体容器2内の絶縁冷却流体12は熱を奪われて冷却され、下降して機器本体10を冷却する。
蒸発器20内で蒸発した冷媒26は、蒸発器20とは別に設けられた放熱凝縮器30内に、連結管46を経由して導かれ、更に当該放熱凝縮器30における放熱によって放熱凝縮器30内で凝縮する。この放熱凝縮器30内で凝縮した冷媒26は、連結管46を経由して蒸発器20内に導かれる。即ち還流する。
上記のような冷媒26の蒸発および凝縮ならびに絶縁冷却流体12の上昇および下降のサイクルが繰り返され、これによって、本体容器2内の機器本体10が冷却される。
この電力機器によれば、蒸発器20とは別に放熱凝縮器30を設けているので、蒸発器20の大きさによって制約されることなく、放熱凝縮器30の放熱容量を任意に設定することができる。その結果、蒸発器20内で気化した冷媒26の液化(凝縮)を放熱凝縮器30内で十分に行うことができるので、高い冷却性能を得ることができる。従って、当該電力機器の大容量化にも容易に対応することができる。
発明者達の実験によれば、蒸発器20の表面積よりも放熱凝縮器30の表面積を大きくする方が高い冷却性能を得ることができ、後者を前者の2〜4倍程度にすると最も高い冷却性能を得ることができることが確かめられた。このような比率にすることは、特許文献2に記載の技術では、前述したように冷媒室の外部に立設することのできる放熱フィンの数および大きさに制約があるので困難であるけれども、この電力機器によれば、放熱凝縮器30は蒸発器20からの制約を受けることなく大きく(大面積化、大容量化)することができるので、容易である。
しかも、この電力機器は、蒸発器20と放熱凝縮器30とを連結管46で接続している構成であるので、この接続を解除することによって、例えば連結管46を取り外すことによって、放熱凝縮器30を分離することができる。その結果、当該電力機器の輸送が容易になる。また、当該電力機器が大容量になって大型化しても、放熱凝縮器30を分離して輸送寸法を小さくすることができるので、車両による輸送制限寸法内に納めて当該電力機器を輸送することが可能である。
更に、蒸発器20と放熱凝縮器30とを連結管46で接続している構成であるので、放熱凝縮器30を蒸発器20および本体容器から離して任意の場所に設置することができ、放熱凝縮器30の配置の自由度が高い。従って、当該電力機器を、より多様な配置条件の場所に設置することが可能になる。例えば、本体容器2および蒸発器20周りの部分は屋内に配置し、放熱凝縮器30を屋外に配置することも可能である。このようなことは、特許文献2に記載した技術では行うことはできない。
また、冷媒26の蒸発および凝縮を利用する冷却方式を採用しているので、前述した従来の放熱器方式、放熱器に強制冷却手段を組み合わせた方式および多数のヒートパイプを利用する方式が有する課題を解決することができる。
なお、この実施形態では、本体容器2の天井板6の下面(本体容器2内側の面)に、当該天井板6の機械的補強および絶縁冷却流体12と天井板6との間の伝熱面積の増加を目的とした複数のリブ兼フィン18を立設している。このリブ兼フィン18の数が多いほど、後述する作用効果は高まる。更に、当該天井板6の上面(本体容器2外側の面)であって蒸発器カバー22を被せた部分にも、天井板6の機械的補強および冷媒26と天井板6との間の伝熱面積の増加を目的とした複数のリブ兼フィン28を立設している。このリブ兼フィン28の数が多いほど、後述する作用効果は高まる。
上下のリブ兼フィン28、18は、互いに沿う方向に配置しても良いけれども、図3に示す例のように、互いに縦横に交差するように配置する方が好ましい。その方が、天井板6の機械的強度がより向上するからである。
上記のようなリブ兼フィン18、28を設けると、当該リブ兼フィン18、28によって本体容器2の天井板6が補強されて、天井板6の機械的強度が高まると共に、リブ兼フィン18、28によって天井板6と絶縁冷却流体12および冷媒26との間の伝熱面積が増えて、本体容器2内の絶縁冷却流体12と蒸発器20内の冷媒26との間の伝熱効率が向上して冷却性能がより高まる。
この場合、リブ兼フィン18および28の少なくとも一方を設ければ上記作用効果を奏することができるけれども、両方を設ける方が上記作用効果はより高まるのでより好ましい。
上記リブ兼フィン18、28を設ける代わりに、例えば図4に示す例のように、本体容器2の天井板6であって蒸発器カバー22を被せた部分に、天井板6が波板状になった波板状部16を形成しても良い。この波板状部16を形成する領域が広いほど、後述する作用効果は高まる。従って、蒸発器カバー22を被せた部分のほぼ全領域に波板状部16を形成しても良い。
上記のような波板状部16を形成すると、当該波板状部16によって本体容器2の天井板6の断面係数が増大して、天井板6の機械的強度が高まると共に、波板状部16によって天井板6と絶縁冷却流体12および冷媒26との間の伝熱面積が増えて、本体容器2内の絶縁冷却流体12と蒸発器20内の冷媒26との間の伝熱効率が向上して冷却性能がより高まる。また、波板状部16を形成する方が、複数のリブ兼フィン18および28を立設するよりも、構造が簡単であるという利点がある。また、波板状加工の方法によっては、フィンやリブを溶接する方法に比べて、より大きな断面係数を確保することも可能となり、この場合には断面係数の増加分だけ板厚を減らすことも可能になり、熱伝達効率の向上や重量低減等にも寄与する。
上記蒸発器20、放熱凝縮器30および連結管46(連結管48を設ける場合はそれも含む。以下同様)から成る冷却系統50の内部圧力を監視する圧力監視器を設けておくのが好ましい。後述する他の実施形態においても同様である。この圧力監視器は、例えば、圧力スイッチ、圧力センサー、圧力計等である。冷却系統50を構成する上記機器20、30、46(および48)は内部が互いに連通しているので、圧力監視器は、冷却系統50のどこに設けても良い。例えば、蒸発器20またはその近傍に取り付けるのが容易であるので、そこに取り付けても良い。
上記のような圧力監視器を設けておくと、当該圧力監視器によって冷却系統50が正常か否かを監視することができるので、当該電力機器使用時の信頼性を高めることができる。例えば、冷却系統50の内部圧力は正常時は負圧であるが、どこかに真空漏れがあると内部圧力が上昇して冷却性能(伝熱性能)が低下するけれども、このような異常を圧力監視器によって検知することができる。
上記冷却系統50を、1台の電力機器につき、複数系統設けておいても良い。後述する他の実施形態においても同様である。図1および図2に示す実施形態では、図2を参照すれば明らかなように、上記冷却系統50を2系統設けている。
このように1台の電力機器につき冷却系統50を複数系統設けておくと、当該電力機器全体の運転を停止することなく、所要の冷却系統50を停止して、当該冷却系統50の保守・点検等を行うことができるので、冷却系統50の保守・点検等が容易になる。
また、冷却系統50を複数系統設ける場合、各冷却系統50に上記圧力監視器をそれぞれに設けても良いけれども、各冷却系統50の内部圧力を監視する手段として、複数の冷却系統50間の内部圧力の差圧を監視する差圧監視器を設けても良い。後述する他の実施形態においても同様である。差圧監視器は、例えば、差圧スイッチ、差圧センサー、差圧計等である。この差圧監視器は、冷却系統50のどこに接続しても良い。例えば、蒸発器20に接続するのが容易であるので、そこに接続しても良い。図2に示す差圧監視器52は、二つの蒸発器20間に接続した例である。
上記のような差圧監視器52を設けると、各冷却系統50の内部圧力の絶対値を監視する場合に比べて、監視器の数が少なくて済むのに加えて、差圧監視の方が監視が簡単であるので監視の信頼性がより高まる。
次に、図5および図6に示す実施形態を、上記実施形態との相違点を主体に説明する。
この電力機器では、本体容器2の側壁4の上部付近の、即ち側壁4の上部からその下方にかけての部分の周囲全周に蒸発器カバー22を被せて蒸発器容器を形成し、この蒸発器容器内に前述したような冷媒26を封入して、蒸発器20を構成している。従って、本体容器2の側壁4を、蒸発器20の側面と兼用している。そのようにすると伝熱効率が良いからである。
本体容器2内において上記のようにして加熱されて上昇した絶縁冷却流体12は、その上面付近で、即ち天井板6付近で、横に広がるように流れて本体容器2の側壁4の上部付近に達するので、本体容器2の側壁4の上部付近も天井板6と同程度に温度が上昇する。従って、蒸発器カバー22を側壁4の少なくとも上部付近に被せて、側壁4の少なくとも上部付近に蒸発器20を構成しておくと、冷却効率が良い。
蒸発器カバー22は、側壁4の上から下までの全長に被せても良いけれども、下の方は温度上昇が低いので必ずしも被せなくても良い。また、蒸発器カバー22は、側壁4の外周の全周に被せると吸熱作用が最も高くなるけれども、側壁4の外周の一部分に被せても良い。例えば、本体容器2が断面四角形の場合、その四つの側面の内の1ないし3面に被せても良い。
この電力機器では、蒸発器20を本体容器2の天井板6上には設けておらず、側壁4を介しての冷却が主体になるので、絶縁冷却流体12を本体容器2内に必ずしも充満させておく(即ち絶縁冷却流体12が天井板6に接している)必要はない。絶縁冷却流体が前述したような液体であり、かつそれを充満させていない場合は、前述したような体積調整装置を設ける必要はない。
この電力機器においては、本体容器2内において加熱されて上昇した絶縁冷却流体12は、その上面付近で横に広がるように流れて本体容器2の側壁4の上部付近に達するので、本体容器2の側壁4の上部付近も、天井板6付近と同程度に温度が上昇する。この側壁4に、当該側壁4を側面として兼用している蒸発器20が設けられているので、当該蒸発器20内の冷媒26は、側壁4から直に熱を効率良く吸収して蒸発する。
放熱凝縮器30、連結管46等の構成および作用については、図1および図2等に示した電力機器の場合と同様であるので、ここでは重複説明を省略する。
この電力機器の場合も、図1および図2等に示した電力機器の場合と同様の効果を奏する。
更に、本体容器2の天井板6上のスペースが蒸発器20によって占有されないので、当該天井板6に、入出力用のブッシング14等の機器を配置することが可能になる。
また、本体容器2内に絶縁冷却流体12を充満させておく必要はなく、従って絶縁冷却流体12として液体を使用する場合でも、体積調整装置を設ける必要がなくなることは、前述のとおりである。
本体容器2の側壁4の内面および当該側壁4の外面であって蒸発器カバー22を被せた部分の少なくとも一方に、より好ましくは図5および図6に示す実施形態のように両方に、複数のリブ兼フィン18、28を立設しておくのが好ましいことは、前述のとおりである。但し、この場合は、リブ兼フィン18は、絶縁冷却流体12の上下方向の流れに沿うように、縦長に配置するのが好ましい。リブ兼フィン28も、冷媒26のレベル変化に対応することができるように、縦長に配置するのが好ましい。
上記リブ兼フィン18、28を設ける代わりに、例えば図7に示す例のように、本体容器2の側壁4であって蒸発器カバー22を被せた部分に波板状部16を形成しておいても良いことも、前述のとおりである。但し、この場合は、波板状部16は、絶縁冷却流体12の上下方向の流れに沿うように、波の山谷が縦長に延びるように配置するのが好ましい。
また、前記のような圧力監視器を設けても良いこと、冷却系統50を複数系統設けても良いこと、前記のような差圧監視器を設けても良いことも、前述のとおりである。
前記機器本体10が、例えば図8に示す実施形態のように、鉄心54およびそれに巻かれた巻線56を有している場合、例えば当該電力機器が変圧器や鉄心形リアクトルの場合、当該鉄心54を前記本体容器2の天井板6に直接取り付けても良い。図8はその一例を示す。鉄心54は、一般的に、本体容器2と同電位(具体的には接地電位)にあるので、直接取り付けても電位の問題はない。
その場合、機器本体10の重量は、上記のように鉄心54を天井板6に直接取り付けた部分で支える必要はなく、公知の手段によって別に支えれば良い。例えば、図8に示すような支持台58によって本体容器2の底面8から支持しても良いし、図示しない吊りボルトによって天井板6から吊り下げて支えても良い。後述する他の実施形態においても同様である。
上記のように鉄心54を天井板6に直接取り付けた構成を採用すると、機器本体10が発する熱を、絶縁冷却流体12の対流作用に加えて、鉄心54を通しても本体容器2の天井板6に効率良く伝えることができ、ひいては当該熱を天井板6を経由して蒸発器20に効率良く伝えることができるので、機器本体10に対する冷却性能がより高まる。
絶縁冷却流体12は、一般的に、鉄心54等の金属に比べれば熱伝導率が低く、絶縁冷却流体12が前記のようなガスの場合は特に低いので、上記構造を採用することによる冷却性能の向上は大きい。
図5に示した電力機器のように蒸発器20を本体容器2の側壁4に設ける場合にも、上記構造を採用することによって、機器本体10に対する冷却性能を向上させることができる。これは、本体容器2の天井板6に伝達された熱は、当該天井板6とつながる側壁4にも伝達され、その側壁4を経由して蒸発器20に伝達されるからである。以下に述べる構造を採用する場合も同様である。
図9に示す例のように、前記鉄心54と本体容器2の天井板6との間を、可撓性を有していて前記絶縁冷却流体12よりも熱伝導率の高い伝熱部材60で接続しても良い。この伝熱部材60は、例えば、銅、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属から成る薄板積層板や編素線等である。
上記伝熱部材60を用いる構造を採用すると、機器本体10が発する熱を、絶縁冷却流体12の対流作用に加えて、鉄心54および伝熱部材60を通しても本体容器2の天井板6に効率良く伝えることができ、ひいては当該熱を天井板6を経由して蒸発器20に効率良く伝えることができるので、機器本体10に対する冷却性能がより高まると共に、機器本体10の振動が天井板6ひいては本体容器2に伝わるのを上記伝熱部材60によって防止することができる。
また、前記鉄心54と本体容器2の天井板6とを、前記絶縁冷却流体12よりも熱伝導率が高くかつ変形可能な伝熱シート(図示省略)を介して接続しても良い。この伝熱シートは、例えば、熱伝導率が高くかつ薄い樹脂等から成る弾性体、可塑性材、ゲル状材等である。
上記伝熱シートを用いる構造を採用すると、機器本体10の鉄心54と本体容器2の天井板6との間に隙間が生じるのを伝熱シートによって防止して、接触効率を高めて機器本体10が発する熱を、絶縁冷却流体12の対流作用に加えて、鉄心54および伝熱シートを通しても本体容器2の天井板6に効率良く伝えることができ、ひいては当該熱を天井板6を経由して蒸発器20に効率良く伝えることができるので、機器本体10に対する冷却性能がより高まる。
上記伝熱シートを用いる構造は、歪みや変形等によって天井板6と鉄心54との接続部に多少の隙間が生じる等の場合に特に効果がある。
また、上記伝熱シートは、天井板6と伝熱部材60との間や、伝熱部材60と鉄心54との間に介在させても良い。伝熱シートは、これらおよび上記箇所のいずれか一箇所または複数箇所に設けても良い。
図10または図11に示す例のように、前記鉄心54と本体容器2の天井板6との間を、絶縁シート62を用いて電気的に絶縁しても良い。
具体的には、図10は、鉄心54と伝熱部材60との間を絶縁シート62で絶縁した例を示し、図11は、鉄心54に接続された伝熱部材60と天井板6との間を絶縁シート62で絶縁した例を示す。鉄心54と伝熱部材60との間を絶縁シート62で絶縁しても良い。これらのいずれか一つまたは複数を採用しても良い。
上記絶縁シート62を用いる構造を採用すると、機器本体10の鉄心54と本体容器2の天井板6との間を電気的に絶縁しているので、電磁誘導作用等による鉄心54と本体容器2間の循環電流の発生およびこの循環電流による鉄心54や本体容器2等の発熱を防止することができる。
この発明に係る電力機器の一実施形態を示す図である。 図1の電力機器の平面図である。 図1中のリブ兼フィンの配置の他の例を部分的に示す平面図である。 本体容器の天井板に波板状部を形成している電力機器の実施形態を示す図である。 この発明に係る電力機器の他の実施形態を示す図である。 図5の線A−Aに沿う拡大部分断面図である。 本体容器の側壁に波板状部を形成している実施形態を示す断面図であり、図6に対応している。 機器本体が鉄心および巻線を有している電力機器の一実施形態を示す図である。 図8に示した電力機器の変形例を部分的に示す断面図であり、図8の線B−Bに沿う断面に相当する。 図8に示した電力機器の他の変形例を部分的に示す断面図であり、図8の線B−Bに沿う断面に相当する。 図8に示した電力機器の更に他の変形例を部分的に示す断面図であり、図8の線B−Bに沿う断面に相当する。
符号の説明
2 本体容器
4 側壁
6 天井板
10 機器本体
12 絶縁冷却流体
16 波板状部
18 リブ兼フィン
20 蒸発器
22 蒸発器カバー
26 冷媒
28 リブ兼フィン
30 放熱凝縮器
46 連結管
50 冷却系統
52 差圧監視器
54 鉄心
60 伝熱部材
62 絶縁シート

Claims (13)

  1. 本体容器内に、通電によって発熱する機器本体を収納すると共に絶縁冷却流体を充満させて成る電力機器であって、
    前記本体容器の天井板上に蒸発器カバーを被せて蒸発器容器を形成し、当該蒸発器容器内に前記機器本体からの熱によって蒸発する冷媒を封入して成る蒸発器と、
    この蒸発器とは別に設けられていて、前記蒸発した冷媒が導かれ、放熱によって当該冷媒を冷却して凝縮させる放熱凝縮器と、
    前記蒸発器と放熱凝縮器との間を接続していて、前者内で蒸発した冷媒を後者内に導くことと、後者内で凝縮した冷媒を前者内に導くことの少なくとも一方を行う1本以上の連結管とを備えることを特徴とする電力機器。
  2. 前記本体容器の天井板の下面および当該天井板の上面であって前記蒸発器カバーを被せた部分の少なくとも一方に、複数のリブ兼フィンを立設している請求項1記載の電力機器。
  3. 前記本体容器の天井板であって前記蒸発器カバーを被せた部分に波板状部を形成している請求項1記載の電力機器。
  4. 本体容器内に、通電によって発熱する機器本体および絶縁冷却流体を収納して成る電力機器であって、
    前記本体容器の側壁の少なくとも上部付近における周囲の少なくとも一部分に蒸発器カバーを被せて蒸発器容器を形成し、当該蒸発器容器内に前記機器本体からの熱によって蒸発する冷媒を封入して成る蒸発器と、
    この蒸発器とは別に設けられていて、前記蒸発した冷媒が導かれ、放熱によって当該冷媒を冷却して凝縮させる放熱凝縮器と、
    前記蒸発器と放熱凝縮器との間を接続していて、前者内で蒸発した冷媒を後者内に導くことと、後者内で凝縮した冷媒を前者内に導くことの少なくとも一方を行う1本以上の連結管とを備えることを特徴とする電力機器。
  5. 前記本体容器の側壁の内面および当該側壁の外面であって前記蒸発器カバーを被せた部分の少なくとも一方に、複数のリブ兼フィンを立設している請求項4記載の電力機器。
  6. 前記本体容器の側壁であって前記蒸発器カバーを被せた部分に波板状部を形成している請求項4記載の電力機器。
  7. 前記蒸発器、放熱凝縮器および連結管から成る冷却系統の内部圧力を監視する圧力監視器を備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の電力機器。
  8. 前記蒸発器、放熱凝縮器および連結管から成る冷却系統を複数備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の電力機器。
  9. 前記冷却系統の内部圧力を監視する手段として、前記複数の冷却系統間の内部圧力の差圧を監視する差圧監視器を備えている請求項8記載の電力機器。
  10. 前記機器本体が鉄心およびそれに巻かれた巻線を有しており、当該鉄心を前記本体容器の天井板に直接取り付けている請求項1ないし9のいずれかに記載の電力機器。
  11. 前記機器本体が鉄心およびそれに巻かれた巻線を有しており、当該鉄心と前記本体容器の天井板との間を、可撓性を有していて前記絶縁冷却流体よりも熱伝導率の高い伝熱部材で接続している請求項1ないし9のいずれかに記載の電力機器。
  12. 前記機器本体が鉄心およびそれに巻かれた巻線を有しており、当該鉄心と前記本体容器の天井板とを、前記絶縁冷却流体よりも熱伝導率が高くかつ変形可能な伝熱シートを介して接続している請求項1ないし9のいずれかに記載の電力機器。
  13. 前記鉄心と前記本体容器の天井板との間を、絶縁シートを用いて電気的に絶縁している請求項10、11または12記載の電力機器。
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