JP2005243553A - 燃料電池用加湿器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス通路が水で塞がるおそれを低減させる燃料電池加湿器を提供することを課題とする。
【解決手段】燃料電池用の加湿器1は、燃料電池の酸化剤極から吐出された酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス通路2と、燃料電池の酸化剤極に供給される酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス通路3と、酸化剤ガス通路3を流れる酸化剤ガスに湿分を付与する湿分付与部とをもつ。溜まった水を排出するドレン5が加湿器1に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は燃料電池発電システムに使用される燃料電池用加湿器に関する。
燃料電池の電解質は過剰に乾燥していると、発電性能を目標どおり発揮できない。そこで、燃料電池に供給される酸化剤ガスを加湿するための燃料電池用加湿器が設けられている。従来、燃料電池用加湿器は、反応後の湿った酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス通路と、反応前の酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス通路と、含水可能な水透過膜とをもつ。
燃料電池の酸化剤極では発電反応により水が生成される。生成された水は、反応後の湿った酸化剤オフガスと共に燃料電池の酸化剤極から吐出され、加湿器の酸化剤オフガス通路に流入し、加湿器内の水透過膜に湿分を与える。そして、燃料電池の酸化剤極に供給される反応前の酸化剤ガスは、加湿器の酸化剤ガス通路を通過するとき、水透過膜に接触するため、加湿される。このように加湿された反応前の酸化剤ガスが燃料電池の酸化剤極に流入する。これにより電解質膜の過剰乾燥が抑制され、発電性能が維持される。
特開平11−185777号公報
上記した従来技術によれば、燃料電池の電解質膜の過剰乾燥を抑制することができる。しかし燃料電池の発電運転中には、加湿器内に高温高湿のガスが流れている。燃料電池の発電運転が停止すると、加湿器自体の温度が低下するため、加湿器内の高温高湿のガスが凝縮する。このため、凝縮された水が加湿器内に溜まることがある。このように加湿器内に水が溜まると、加湿器内に形成されているガス通路の流路面積が水で制約されるおそれがある。このため燃料電池を再起動させるとき、ガスの流れの円滑性が損なわれ、燃料電池の目標とする発電性能が充分に得られないおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ガス通路が水で塞がるおそれを低減させることができ、燃料電池の目標とする発電性能を得るのに有利な燃料電池加湿器を提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池用加湿器は、燃料電池の酸化剤極から吐出された酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス通路と、燃料電池の酸化剤極に供給される酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス通路と、酸化剤オフガス通路を流れる酸化剤オフガスから湿分を受け取り、酸化剤ガス通路を流れる酸化剤ガスに湿分を付与する湿分付与部とをもつ燃料電池用加湿器において、加湿器内に溜まった水を排出するドレンが設けられていることを特徴とするものである。
燃料電池の酸化剤極では発電反応により水が生成される。生成された水は、反応後の湿った酸化剤オフガスと共に燃料電池の酸化剤極から吐出され、加湿器の酸化剤オフガス通路に流入し、加湿器内の湿分付与部に湿分を与え、湿分付与部の湿分をリッチとする。反応前の酸化剤ガスは、加湿器の酸化剤ガス通路を通過するとき、湿分付与部に接触するため、加湿される。このように加湿された反応前の酸化剤ガスが燃料電池の酸化剤極に流入する。上記したように燃料電池の発電運転中に、加湿器内には高温高湿のガスが流れている。
燃料電池の発電運転が停止すると、加湿器自体の温度が低下するため、加湿器内に残留している高温高湿のガスが凝縮して、液体としての凝縮水を生成する。このため凝縮された水が加湿器内に溜まることがある。当該加湿器に溜まった水はドレンにより加湿器外に排出される。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、燃料電池の発電運転の停止に伴い当該加湿器に溜まった水をドレンにより排出することができる。従って加湿器においてガスが流れる通路を塞ぐことが抑制されている。また、寒冷地等では、当該水が凍結したりすることが抑制されている。このため燃料電池の発電性能を良好に発揮することができる。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、ドレンは、酸化剤オフガス通路及び酸化剤ガス通路のうちの双方、または、いずれか一方に設けられている形態を採用することができる。この場合、ドレンは、反応後の湿った酸化剤オフガスが通る酸化剤オフガス通路に設けることが好ましい。またドレンは、反応前の酸化剤ガスが通る酸化剤ガス通路に設けることも好ましい。反応前の酸化剤ガスといえども加湿されるためである。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、複数のセパレータを積層して形成された積層体と、積層体の端側に設けられたエンドプレートとを有する形態を採用することができる。セパレータは、水透過膜を挟み、水透過膜の一方面側に酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス流路と、水透過膜の他方面側に酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス流路の少なくとも一方を有する。ドレンはエンドプレートに、殊にエンドプレートの底側に設けられていることが好ましい。この場合、ドレンをセパレータに形成せずとも良いため、セパレータの1枚当たりの厚みを薄くし、セパレータの積層枚数を増加させるのに有利である。
ドレンは、ガスの流出を抑えるガス難流出性を有する形態を採用することができる。従って燃料電池の発電運転中においてガスの抜けが抑制されている。ドレンは多孔質体で形成されている形態を採用することができる。この場合、多孔質体の細孔は微小であるため、ガスの流出を抑えるガス難流出性を有する。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、ドレンは、その流路径が5ミリメートル以下に設定されている形態を採用することができる。この場合、ドレンの流路径が小さいため、ドレンはガスの流出を抑えるガス難流出性を有するといえる。従って燃料電池の発電運転中において、ガスの抜けが抑制されている。ドレンの流路径が小さいほど、ガスの流出を抑えるガス難流出性を有するが、単位時間当たりの水の排出性は低下する。ドレンの流路径が大きいほど、ガスの流出を抑えるガス難流出性は低下するが、単位時間当たりの水の排出性は高まる。これらの事情を考慮してドレンの流路径を設定することが好ましい。ドレンの流路径と前記ドレンは前記ドレンを開閉可能な弁体をもち、前記弁体は、前記酸化剤オフガス通路及び/または前記酸化剤ガス通路をガスが流れるとき、ガスの流速で閉弁作動して前記ドレンを閉鎖すると共に、前記酸化剤オフガス通路及び/または前記酸化剤ガス通路のガスの流れが停止すると、前記ドレンを開閉させることをしては4ミリメートル以下、3ミリメートル以下、2ミリメートル以下、1ミリメートル以下に設定することができる。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、ドレンを加熱する加熱部が設けられている形態を採用することができる。この場合、寒冷地等においてドレン付近の水が凍結することが抑制されている。加熱部としては電気ヒータ式でも、燃焼ヒータ式でも、化学反応によるヒータ式でも何でも良い。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、ドレンは、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる側のドレンと、反応前の酸化剤ガスが流れる側のドレンとで形成されている形態を採用できる。この場合、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる側のドレンの流路径をSAとし、反応前の酸化剤ガスが流れる側のドレンの流路径をSBとすると、SA>SBの関係に設定されている形態を採用することができる。加湿器が冷えたときにおける凝縮水の量を考慮したものである。場合によっては、SA=SB,SA≒SB、SA<SBでも良い。
本発明に係る燃料電池用加湿器によれば、ドレンはドレンを開閉可能な弁体をもち、弁体は、酸化剤オフガス通路及び/または酸化剤ガス通路をガスが流れるとき、ガスの流速で閉弁作動してドレンを閉鎖すると共に、酸化剤オフガス通路及び/または酸化剤ガス通路のガスの流れが停止すると、ドレンを開放させる形態を採用することができる。この場合、酸化剤オフガス通路及び/または酸化剤ガス通路にガスが流れると、弁体がガスの流速で閉弁作動してドレンを閉鎖する。従ってドレンからのガスの流出が抑制される。ガスの流れが停止すると、ドレンは開放するため、水をドレンを介して排出することができる。
以下、本発明の実施例1について図1〜図5を参照しつつ具体的に説明する。本実施例に係る燃料電池用の加湿器1は、燃料電池7の酸化剤極から吐出された反応後の湿った酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス通路2と、燃料電池7の酸化剤極に供給される酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス通路3と、湿分付与部としての水透過膜4とをもつ。酸化剤ガス及び酸化剤オフガスは一般的には空気である。
更に説明を加える。燃料電池用の加湿器1の主体である加湿器本体10は、複数のセパレータ11をこれの厚み方向に積層して形成された積層体12と、積層体12の積層方向の両端側に設けられた締結板としての機能を有するエンドプレート13とを有する。
酸化剤ガス通路3は、反応前の酸化剤ガスを通過させるものである。酸化剤ガス通路3は、下部において積層方向に沿って延設されたマニホルド通路3a,上部において積層方向に沿って延設されたマニホルド通路3bと、高さ方向の中間領域に設けられると共にマニホルド通路3a,3bに連通する高さ方向に沿ったプレート通路3cと、反応前の酸化剤ガスを流入させる流入通路3dと、反応前の酸化剤ガスを燃料電池7の酸化剤極(カソード)に向けて流出させる流出通路3eとを有する。ここで反応は発電反応を意味する。
酸化剤オフガス通路2は、反応後の湿った酸化剤オフガスを通過させるものである。酸化剤オフガス通路2は、下部において積層方向に沿って延設されたマニホルド通路2aと、上部に積層方向に沿って延設されたマニホルド通路2bと、高さ方向の中間領域に設けられると共にマニホルド通路2a、2bに連通する高さ方向に沿ったプレート通路2cと、燃料電池7の酸化剤極(カソード)から送給された反応後の酸化剤オフガスを流入させる流入通路2dと、酸化剤オフガスを流出させる流出通路2eとを有する。
図1に示すように、反応後の酸化剤オフガスが流れる流入通路2dは、加湿器本体10の上部10uにおいて横方向に突出する。反応後の酸化剤オフガス用の流出通路2eは、加湿器本体10の下部10dにおいて横方向に突出する。従って加湿器本体10において、反応後の湿った酸化剤オフガスは下向き(図1に示す矢印Y1方向)に流れる。酸化剤オフガスがつれ移動させる水の流下性を考慮したものである。
また反応前の酸化剤ガスが流れる流入通路3dは、加湿器本体10の下部10dにおいて横方向に突出されている。反応前の酸化剤ガスが流れる流出通路3eは、加湿器本体10の上部10uにおいて横方向に突出されている。従って、加湿器本体10において、反応前の酸化剤オフガスは上向き(図1に示す矢印Y2方向)に流れる。
上記した水透過膜4はイオン交換樹脂等で形成されており、図2に示すように、隣設する2枚のセパレータ11の境界域に配置されている。水透過膜4は、酸化剤オフガス通路2のプレート通路2cを流れる反応後の湿った酸化剤オフガスに接触するため、酸化剤オフガスから湿分を付与され、湿分を含有することになる。そして、酸化剤ガス通路3のプレート通路3cを流れる反応前の酸化剤ガスは水透過膜4に接触するため、反応前の酸化剤ガスは水透過膜4により加湿される。即ち、セパレータ11は水透過膜4を挟み、水透過膜4の一方面側に酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス流路2と、水透過膜4の他方面側に酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス流路3を有する。
反応後の湿った酸化剤オフガスに含まれている湿分は、水透過膜4を介して、反応前の酸化剤ガスに移入する。このように燃料電池7のスタックに供給される反応前の酸化剤ガスは、水透過膜4を介して酸化剤オフガスの湿分により加湿されるため、加湿用の水を加湿器1に補給することを廃止または低減できる。
図4は酸化剤オフガス通路2のプレート通路2cの正面図を示す。プレート通路2cには、ガスを案内する案内突起2xが高さ方向に延設されている。これによりガスの通過性や水の流下性が確保されている。
図3に示すように、ドレン5は、酸化剤オフガス通路2及び酸化剤ガス通路3の双方において、エンドプレート13の底部に設けられている。このドレン5は、加湿器1の酸化剤オフガス通路2及び酸化剤ガス通路3の底側に溜まった水を排出することができる。ドレン5はコネクタ5xを有する。コネクタ5xには他の配管が水の案内のために接続されている。
このようにドレン5がエンドプレート13の底に設けられている方式が採用されているため、セパレータ11自体の底にドレンを形成する方式に比較して、セパレータ11の厚みの薄型化に貢献することができる。故に、積層体12の積層方向のサイズを抑制しつつ、セパレータ11の積層枚数を増加させることができ、加湿器1の加湿能力の向上に貢献することができる。
燃料電池7の発電運転を停止したとき、加湿器1の温度が冷えるため、当該加湿器1の酸化剤オフガス通路2及び酸化剤ガス通路3の湿ったガスが冷却され、水が溜まることがある。この点本実施例によれば上記したように溜まった水を、ドレン5により加湿器1外に排出することができる。従って加湿器1においてガスが流れる通路を塞ぐことが抑制されている。このため燃料電池7の運転再開時にガスの流通性が確保され、燃料電池7の発電性能を良好に発揮することができる。殊に寒冷地等において加湿器1内の水が凍結するおそれを抑制または回避することができる。
また本実施例によれば、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる側のドレン5の流路径をSAとし、反応前の酸化剤ガスが流れる側のドレン5の流路径をSBとすると、SA≒SB、SA=SB、SA>SB、SA<SBの関係のいずれかに設定されている。
なお本実施例によれば、ドレン5は、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる酸化剤オフガス通路2と、反応前の酸化剤ガスが流れる酸化剤ガス通路3との双方に形成されているが、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる酸化剤オフガス通路2のみに形成しても良い。
図6は実施例2を示す。実施例2は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。図6に示すように、ドレン5を加熱する加熱部60が加湿器1に設けられている。加熱部60がドレン5またはドレン5付近を加熱するため、寒冷地等においてドレン5が凍結することが抑制されている。
即ち、加湿器1からのガス流出を抑えるべく、ドレン5の流路径は小さく設定されていることが多い。従って、燃料電池の発電運転を停止した後に加湿器1内で生成された凝縮水を、時間をかけてドレン5から少しずつ排出させることになる。従って、燃料電池の発電運転を停止した後に、加熱部60が所定時間発熱を続けるし、水の排出が終えた頃、加熱部60の発熱を停止させるようにすれば、加湿器1内で生成された凝縮水を時間をかけて排出させるときであっても、水によるドレン5の凍結を防止することができる。加熱部60としては電気ヒータ式としているが、これに限らず、燃焼ヒータ式でも、化学発熱反応によるヒータ式でも何でも良い。他の実施例においても加熱部60を設けることができる。
図7は実施例3を示す。実施例3は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。図7に示すドレン5は、互いに連通する多数の微小孔をもつ多孔質体で形成されており、ガスの流出を抑えるガス難流出性を有する。ガスが流れていると、多孔質体は乾燥することがあるが、この場合においても、ガスの流出を抑えるガス難流出性を期待できる。多孔質体は親水性をもつ材料(例えばシリカ等)で形成することができる。
多孔質体は含水可能である。水の自重がかかると、多孔質体の水は排出され易い。このため水の排出性を確保しつつ、加湿器1内のガスの流出を抑えることができる。よって燃料電池7はその発電性能を良好に発揮することができる。多孔質体は例えば樹脂、金属、セラミックス等で形成することができる。上記した多孔質体の細孔が微小孔であれば、表面張力の影響等で水の凍結温度を低下させ得る効果を期待することもできる。
図8は実施例4を示す。実施例4は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。ドレン5の開口5wの流路径D1が5ミリメートル以下に設定されている。ドレン5のの開口5wの流路径D1が小さいほど、加湿器1内のガスの流出を抑えることができるが、単位時間当たりの水の排出量は低下する。ドレン5の流路径D1が大きいほど、ガスの流出性は高くなるが、単位時間当たりの水の排出量は高まる。これらの事情を考慮してドレン5の流路径D1を設定する。ドレン5の流路径D1としては例えば4ミリメートル以下、3ミリメートル以下、2ミリメートル以下、1ミリメートル以下に設定することができる。
本実施例のようにドレン5の流路径D1が小さいと、ガスの流出を抑えることができるが、単位時間当たりの水の排出性は低下するため、水が多量に溜まったときには、水の排出時間が長くかかる。この場合、寒冷地等では凍結し、凍結により詰まるおそれがある。この点ドレン5またはドレン5付近を加熱するヒータが設けられているときには、ドレン5が凍結して詰まることが抑制され、水の排出性を高めることができる。
図9は実施例5を示す。実施例5は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。図9に示すドレン5は、ガスの流出を抑制するガスシール部50を有する。ガスシール部50は、大気に連通するU字状の通路で形成されている。加湿器本体10の底付近の水はガスシール部50を経て排出される。ガスシール部50には水50aが溜まる。ガスシール部50に溜まった水50aによりガスシール性が確保される。従って燃料電池7の発電運転中においてガスの流出が抑制されている。水が溜まってドレン5の水頭圧が高くなると、ガスシール部50を経て水は吐出される。
図10は実施例6を示す。実施例6は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。この場合、エンドプレート13ではなく、酸化剤オフガスが流れる流出通路2eの底、酸化剤ガスが流れる流入通路3dの底にドレン5がそれぞれ設けられている。流出通路2e及び流入通路3dは加湿器1の下部に形成されている。上記したようにドレン5を流出通路2e及び流入通路3dに形成すれば、エンドプレート13の底にドレンを形成する方式を採用せずとも良く、エンドプレート13の厚みの薄形化に貢献することができる。
図11は実施例7を示す。実施例7は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。加湿器1の積層体12は水平線100に対して傾斜して設置されている。よって積層体12の積層方向の一端12aは持上具19により相対的に上側に位置する。積層体12の積層方向の他端12c(ドレン5側)は相対的に下側に位置する。加湿器1の底に溜まった水を流下させ得るので、水排出性を高めることができる。
図12は実施例8を示す。実施例8は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。ドレン5Aは、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れるマニホルド通路2aに開口して形成されている。ドレン5Bは、反応前の酸化剤ガスが流れるマニホルド通路3aの底面に形成されている。反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる側のドレン5Aの流路径をSAとし、反応前の酸化剤ガスが流れるドレン5Bの流路径をSBとすると、SA>SBの関係に設定されている。このようにSA>SBの関係に設定されているため、ドレン排出性を確保しつつ、反応前の酸化剤ガスが加湿器本体10から流出することを抑えるのに有利である。
図13は実施例9を示す。実施例9は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。図13(A)はドレン5が閉鎖されている状態を示す。図13(B)はドレン5が開放されている状態を示す。ドレン5は、第1ドレン55と、第1ドレン55に連通する第2ドレン56と、第2ドレン56を開閉可能な軽量化された弁体58をもつ。
弁体58は、加湿器1の酸化剤オフガス通路2または酸化剤ガス通路3を矢印B1方向に流れるガスの流速で矢印M1方向に吸引される。この結果、第1ドレン55と第2ドレン56とが非連通とされ、ドレン5が閉鎖される。燃料電池7の発電運転が終了し、酸化剤オフガス通路2または酸化剤ガス通路3のガスの流れが停止すると、弁体58の矢印M1方向への吸引が解除される。このため、弁体58は自重で矢印M2方向に下降し、第1ドレン55と第2ドレン56とが連通し、第2ドレン56が開弁する。これにより加湿器1の酸化剤オフガス通路2及び/または酸化剤ガス通路3に溜まった水をドレン5を介して排出することができる。このように弁体58は酸化剤オフガス通路2または酸化剤ガス通路3を流れるガスの流れに対して応答開閉性を有する。
(他の例)
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明は車両用、定置用、携帯用、電気機器用、電子機器用等の燃料電池発電システムに利用することができる。
加湿器の構造を模式的に示す斜視図である。 セパレータにより水透過膜が保持されている形態を模式的に示す構成図である。 加湿器の側面図である。 セパレータを模式的に示す正面図である。 ドレン付近を模式的に示す断面図である。 実施例2に係り、ドレン付近を模式的に示す断面図である。 実施例3に係り、ドレン付近を模式的に示す断面図である。 実施例4に係り、ドレン付近を模式的に示す断面図である。 実施例5の加湿器の要部を模式的に示す断面図である。 実施例6の加湿器の要部を模式的に示す側面図である。 実施例7の加湿器の要部を模式的に示す側面図である。 実施例8の加湿器の要部を模式的に示す平面図である。 実施例9の加湿器の要部を模式的に示し、(A)はドレンが閉鎖されている状態を示し、(B)はドレンが開放されている状態を示す断面図である。
符号の説明
図中、1は加湿器、11はセパレータ、12は積層体、2は酸化剤オフガス通路、3は酸化剤ガス通路、4は水通過膜(湿分付与部)、5はドレン、60は加熱部を示す。

Claims (6)

  1. 燃料電池の酸化剤極から吐出された酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス通路と、
    前記燃料電池の酸化剤極に供給される酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス通路と、
    前記酸化剤オフガス通路を流れる酸化剤オフガスから湿分を受け取り、前記酸化剤ガス通路を流れる酸化剤ガスに前記湿分を付与する湿分付与部とをもつ燃料電池用加湿器において、
    加湿器内に溜まった水を排出するドレンが設けられていることを特徴とする燃料電池用加湿器。
  2. 請求項1において、水透過膜を挟み、前記水透過膜の一方面側に酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス流路と、前記水透過膜の他方面側に酸化剤ガスを通過させる酸化剤ガス流路の少なくとも一方を有するセパレータを複数積層して形成された積層体と、
    前記積層体の端側に設けられたエンドプレートとを有しており、
    前記ドレンは前記エンドプレートに設けられていることを特徴とする燃料電池用加湿器。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ドレンは多孔質体で形成されていることを特徴とする燃料電池用加湿器。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項において、前記ドレンを加熱する加熱部が設けられていることを特徴とする燃料電池用加湿器。
  5. 請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項において、前記ドレンは、反応後の湿った酸化剤オフガスが流れる側のドレンと、反応前の酸化剤ガスが流れる側のドレンとを有しており、
    反応後の酸化剤オフガスが流れる側の前記ドレンの流路径をSAとし、反応前の酸化剤ガスが流れる側の前記ドレンの流路径をSBとすると、SA>SBの関係に設定されていることを特徴とする燃料電池用加湿器。
  6. 請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項において、前記ドレンは前記ドレンを開閉可能な弁体をもち、前記弁体は、前記酸化剤オフガス通路及び/または前記酸化剤ガス通路をガスが流れるとき、ガスの流速で閉弁作動して前記ドレンを閉鎖すると共に、前記酸化剤オフガス通路及び/または前記酸化剤ガス通路のガスの流れが停止すると、前記ドレンを開放させることを特徴とする燃料電池用加湿器。
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