JP2007123177A - 反応ガス用加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、反応ガスの加湿効率を良好に向上させることを可能にする。
【解決手段】加湿装置10は、水透過性膜50を挟んで配設される第1多孔質セパレータ52及び第2多孔質セパレータ54を備える。第1及び第2多孔質セパレータ52、54には、反応前の空気及びオフガスを隣接して流すための第1及び第2反応ガス流路62a、68aと、第1及び第2加湿流体流路64a、66aとが、多孔質壁部65、69を介して分割形成されている。この多孔質壁部65、69は、オフガス中の水分を透過して、この水分を反応前の空気に供給しており、これによって前記空気の加湿が行われる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体と、セパレータとを積層し、反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスが供給される固体高分子型燃料電池において、前記固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。
この場合、上記の燃料電池では、有効な発電機能を発揮させるために、電解質膜を適度な湿潤状態に維持することが必要とされている。このため、燃料ガスや酸化剤ガスを、予め水を介して加湿する加湿装置を用意し、この加湿装置を燃料電池に連結することにより、前記加湿された燃料ガスや酸化剤ガスを燃料電池に供給するものが知られている。
例えば、特許文献1に開示されている加温・加湿システム装置は、図8に示すように、高分子膜1の両側には、第1セパレータ2と第2セパレータ3とが配置されている。第1セパレータ2には、加温・加湿させたい気体(例えば、水素、酸素又は空気)を導く加温・加湿気体流路溝4が設けられている。第2セパレータ3には、温水となった冷却水を導く冷却水流路溝5が設けられている。そして、冷却水流路溝5に温水となった冷却水を導くことにより、この温水は、高分子膜1に吸水され、その吸水された水は、加温・加湿気体流路溝4に導かれた加温・加湿させたい気体(以下、単に気体という)中に蒸発して加湿させるとともに、前記温水の持つ熱によって前記気体を加温させることができる、としている。
特開平6−124722号公報(図4)
ところで、上記の第1及び第2セパレータ2、3では、冷却水流路溝5に導かれた冷却水から加温・加湿気体流路溝4に導かれた気体に水分を供給する際、実際上、高分子膜1に接する部位からのみ水分の移動が行われている。従って、加温・加湿気体流路溝4では、高分子膜1から離間する壁部側を流れる気体の加湿が不十分となり易く、加湿効率が著しく低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、反応ガスの加湿効率を良好に向上させることが可能な反応ガス用加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体と、セパレータとを積層し、反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスが供給される固体高分子型燃料電池において、前記固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置である。
この反応ガス用加湿装置は、水透過性膜と、前記水透過性膜と交互に積層されるとともに、前記加湿流体に含まれる水分を透過可能な多孔質セパレータとを備えている。そして、多孔質セパレータには、一方の反応ガス及び加湿流体を隣接して流すための反応ガス流路及び加湿流体流路が多孔質壁部を介して分割形成されている。
また、反応ガス流路と加湿流体流路とは、多孔質セパレータの両面に形成されることが好ましい。さらに、加湿流体は、燃料電池から排出される一方の反応ガスであることが好ましい。
本発明では、水透過性膜の両面に一方の反応ガスと加湿流体とが流れることにより、前記加湿流体から前記水透過性膜を透過して前記一方の反応ガスに水分が供給され、前記一方の反応ガスが加湿される。
その際、多孔質セパレータには、多孔質壁部を介して反応ガス流路と加湿流体流路とが分割して形成されている。従って、加湿流体に含まれる水分は、多孔質壁部を透過して反応ガス流路に導入され、この反応ガス流路を流れる一方の反応ガスを加湿することができる。これにより、反応ガス流路を流れる一方の反応ガスは、水透過性膜及び多孔質壁部を透過する水分によって加湿されるため、加湿面積を一挙に増加させることが可能になる。このため、簡単な構成で、反応ガスの加湿効率を良好に向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る加湿装置10を組み込む燃料電池システム12の概略構成説明図である。
燃料電池システム12は、例えば、自動車等の車両に搭載されており、燃料電池スタック14を備える。この燃料電池スタック14は、複数の発電セル16を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート18a、18bが配置されている。エンドプレート18a、18bは、図示しない締め付けボルトにより積層方向に締め付けられている。
発電セル16は、例えば、固体高分子電解質膜20aの両側にアノード側電極20bとカソード側電極20cとを配置した電解質膜・電極構造体20と、前記電解質膜・電極構造体20を挟持する一対のセパレータ22、24とを備える。アノード側電極20bには、燃料ガスとして、例えば、水素ガスが供給される一方、カソード側電極20cには、酸化剤ガスとして、例えば、酸素を含む空気が供給される。
エンドプレート18aには、発電セル16に水素ガスを供給するための水素供給口26aと、前記発電セル16から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを燃料電池スタック14から排出するための水素排出口26bとが設けられる。エンドプレート18bには、発電セル16に空気を供給するための空気供給口28aと、前記発電セル16から排出される空気(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック14から排出するための空気排出口28bとが設けられる。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に水素ガスを供給する水素供給流路30と、前記燃料電池スタック14から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを、前記水素供給流路30の途上に戻して該燃料電池スタック14に供給するための水素循環流路32とを備える。
水素供給流路30には、高圧水素を貯留する水素タンク34と、前記水素タンク34から供給される水素ガスの圧力を減圧するレギュレータ36と、減圧された前記水素ガスを燃料電池スタック14に供給するとともに、水素循環流路32から排ガスを吸引して前記燃料電池スタック14に戻すためのエゼクタ38とが配設される。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に空気を供給する空気供給流路40と、前記燃料電池スタック14から排出されるオフガスを、外部に排気するための空気排出流路42とを備える。空気供給流路40には、空気を圧縮して供給するためにスーパーチャージャ(又はポンプ)44が設けられる。
燃料電池スタック14には、エンドプレート18bに連結されて加湿装置10が装着される。図2〜図4に示すように、加湿装置10は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1多孔質セパレータ52と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2多孔質セパレータ54とを備える。
第1及び第2多孔質セパレータ52、54は、水蒸気透過性を保持させるために、例えば、発泡剤を膨張させた発泡体、多価アルコールや塩の脱落等で作製した多孔質樹脂、又はパンチング材等で構成されている。また、ロブ−スラリーヤン法等により、多孔質セパレータ表面にスキン層を持たせた非対称構造を作製してもよい。さらに、スルホン基やエステル基等により親水性を持たせたり、シリコン等の水蒸気選択性を有する材料、あるいは、限外ろ過や精密ろ過で用いられるポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)により形成された別体の水蒸気透過膜を多孔質セパレータ表面に配置してもよい。さらにまた、親水基であるスルホン基やエステル基等を有する高分子を多孔質セパレータ内に含浸させて構成してもよい。
第1及び第2多孔質セパレータ52、54は、水透過性膜50を介装して交互に矢印A方向に積層されて積層体56を構成する。積層体56の矢印A方向両端には、エンドプレート57a、57bが配置され、前記エンドプレート57a、57b間は、複数の締め付けロッド59を介して締め付け保持される(図2及び図3参照)。
図4に示すように、積層体56の矢印B方向の一端縁部には、互いに矢印A方向に貫通して、反応前の空気(一方の反応ガス)を供給する空気供給連通孔58aと、反応前の空気を加湿した後のオフガス(加湿流体)を排出するオフガス排出連通孔60bとが上下(矢印C方向)に設けられる。
積層体56の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、オフガスが供給されるオフガス供給連通孔60aと、加湿された反応前の空気を排出する空気排出連通孔58bとが上下方向に配列されて設けられる。
図1に示すように、空気供給連通孔58aは、空気供給流路40に連通し、空気排出連通孔58bは、燃料電池スタック14の空気供給口28aに連通する。オフガス供給連通孔60aは、燃料電池スタック14の空気排出口28bに連通し、オフガス排出連通孔60bは、空気排出流路42に連通する。
図4に示すように、第1多孔質セパレータ52は、水透過性膜50の一方の面50aに向かう第1面52a側に、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1反応ガス流路62aと、複数の第1凸部62bとを交互に設ける。
図5に示すように、第1多孔質セパレータ52の第1面52aとは反対の第2面52b側には、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1加湿流体流路64aと、複数の第1凸部64bとが交互に設けられる。
図3に示すように、第1反応ガス流路62aと第1加湿流体流路64aとは、第1多孔質セパレータ52を構成する多孔質壁部65を介して分割形成される。多孔質壁部65は、第1加湿流体流路64aを流れるオフガスに含まれる水分を透過させ、第1反応ガス流路62aを流れる反応ガス前の空気に供給する機能を有する。第1凸部62b、64bは、同様に多孔質壁部を構成する。
第2多孔質セパレータ54は、図6に示すように、水透過性膜50の他方の面50bに向かう第3面54a側に、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2加湿流体流路66aと、複数の第2凸部66bとを交互に設ける。
図4に示すように、第2多孔質セパレータ54は、第3面54aとは反対の第4面54b側に、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2反応ガス流路68aと、複数の第2凸部68bとを交互に設ける。
図3に示すように、第2加湿流体流路66aと第2反応ガス流路68aとは、第2多孔質セパレータ54を構成する多孔質壁部69を介して分割形成される。多孔質壁部69は、第2加湿流体流路66aを流れる空気のオフガスに含まれる水分を透過させ、第2反応ガス流路68aを流れる反応ガス前の空気に供給する機能を有する。第2凸部66b、68bは、同様に多孔質壁部を構成する。
第1及び第2多孔質セパレータ52、54には、図示しないがガスケット等のシール部材が設けられる。このシール部材は、第1多孔質セパレータ52の第1面52aで、空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bを第1反応ガス流路62aに連通するとともに、第2面52bで、オフガス供給連通孔60a及びオフガス排出連通孔60bを第1加湿流体流路64aに連通する。
同様に、シール部材は、第2多孔質セパレータ54の第3面54aで、オフガス供給連通孔60a及びオフガス排出連通孔60bを第2加湿流体流路66aに連通するとともに、第4面54bで、空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bを第2反応ガス流路68aに連通する。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、加湿装置10との関連で以下に説明する。
図1に示すように、水素タンク34から水素供給流路30に供給される水素ガスは、レギュレータ36を介して所定の圧力に減圧され、エゼクタ38を通って燃料電池スタック14の水素供給口26aに供給される。水素供給口26aに供給された水素は、各発電セル16を構成するアノード側電極20bに沿って移動した後、未使用の水素を含む排ガスが、水素排出口26bから水素循環流路32に排出される。この排ガスは、エゼクタ38の吸引作用下に、水素供給流路30の途上に戻された後、再度、燃料電池スタック14内に燃料ガスとして供給される。
一方、スーパーチャージャ44を介して空気供給流路40に空気が供給される。この空気は、加湿装置10を構成するエンドプレート57bから積層体56の空気供給連通孔58aに供給される。
図4に示すように、第1及び第2多孔質セパレータ52、54では、空気供給連通孔58aに第1及び第2反応ガス流路62a、68aの入口端部が開放されている。このため、空気供給連通孔58aに供給された反応前の空気は、サーペンタイン形状の複数の第1及び第2反応ガス流路62a、68aに沿って移動する。
図3に示すように、第1反応ガス流路62aを流れる空気は、水透過性膜50の一方の面50aに接触するとともに、第2反応ガス流路68aに沿って移動する空気は、他の水透過性膜50の他方の面50bに接触する。
加湿装置10では、燃料電池スタック14の発電に使用された反応済みの空気であるオフガスが、オフガス供給連通孔60aに供給される。図5及び図6に示すように、第1及び第2多孔質セパレータ52、54では、オフガス供給連通孔60aに第1及び第2加湿流体流路64a、66aの入口端部が開放されている。このため、オフガス供給連通孔60aに供給されたオフガスは、サーペンタイン形状の複数の第1及び第2加湿流体流路64a、66aに沿って移動する。
このため、図3に示すように、第1加湿流体流路64aを移動するオフガスは、水透過性膜50の一方の面50aに接触するとともに、第2加湿流体流路66aに沿って移動するオフガスは、また別の水透過性膜50の他方の面50bに接触する。
従って、第1及び第2多孔質セパレータ52、54の第1及び第2加湿流体流路64a、66aに沿って移動するオフガス中の水分は、それぞれ水透過性膜50を透過し、第1及び第2反応ガス流路62a、68aに沿って移動する反応前の空気に供給され、この空気が加湿される。そして、加湿された空気は、空気排出連通孔58bから燃料電池スタック14の空気供給口28aに供給される(図1参照)。
この加湿された空気は、各発電セル16のカソード側電極20cに供給される一方、未使用の空気を含むオフガスは、上記のように空気排出口28bから加湿装置10に排出される。これにより、各発電セル16では、アノード側電極20bに供給される水素と、カソード側電極20cに供給される空気中の酸素とが反応して発電が行われる。
この場合、本実施形態では、図3に示すように、第1多孔質セパレータ52の両面である第1及び第2面52a、52bには、反応前の空気及びオフガスを隣接して流すための第1反応ガス流路62a及び第1加湿流体流路64aが、多孔質壁部65及び第1凸部62b、64b(多孔質壁部)を介して分割形成されている。
一方、第2多孔質セパレータ54の両面である第3及び第4面54a、54bには、同様に、反応前の空気及びオフガスを隣接して流すための第2反応ガス流路68a及び第2加湿流体流路66aが、多孔質壁部69及び第2凸部66b、68b(多孔質壁部)を介して分割形成されている。
このため、図7に示すように、例えば、第1反応ガス流路62aを流れる反応前の空気は、第2加湿流体流路66aを流れるオフガス中の水分が水透過性膜50を透過することにより加湿されるとともに、隣接する第1加湿流体流路64aを流れるオフガス中の水分が多孔質壁部65を透過して加湿される。さらに、この第1反応ガス流路62aを流れる反応前の空気には、反対側の第2加湿流体流路66aに存在する水分が、第1及び第2凸部64b、68bに挟持されている水透過性膜50を透過して供給される。
従って、第1反応ガス流路62aを流れる反応前の空気には、四方向(上下左右)全てからオフガスに含まれる水分が透過して供給されるため、加湿面積が一挙に増加する。これにより、簡単な構成で、反応前の空気の加湿効率を良好に向上させることができるという効果が得られる。
また、第2反応ガス流路68aを流れる反応前の空気は、上記の第1反応ガス流路62aと同様に、四方向全てから加湿されている。このため、空気の加湿効率が大幅に向上するという利点がある。
なお、本実施形態では、一方の反応ガスである空気を加湿して燃料電池スタック14に供給するように構成しているが、これに限定されるものではなく、他方の反応ガスである燃料ガスを加湿する構造を採用してもよい。また、加湿流体として燃料電池スタック14から排出される空気であるオフガスを用いているが、これに限定されるものではなく、他の加湿ガス、例えば、専用の水蒸気ガスや純水又は液体等を用いてもよい。
本発明の実施形態に係る加湿装置を組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記加湿装置の概略斜視説明図である。 前記加湿装置の一部断面側面図である。 前記加湿装置の要部分解斜視説明図である。 前記加湿装置を構成する第1多孔質セパレータの正面図である。 前記加湿装置を構成する第2多孔質セパレータの正面図である。 前記加湿装置の一部拡大断面図である。 特許文献1の加温・加湿システム装置の説明図である。
符号の説明
10…加湿装置 12…燃料電池システム
14…燃料電池スタック 16…発電セル
20…電解質膜・電極構造体 20a…固体高分子電解質膜
20b…アノード側電極 20c…カソード側電極
22、24…セパレータ 26a…水素供給口
26b…水素排出口 28a…空気供給口
28b…空気排出口 40…空気供給流路
42…空気排出流路 50…水透過性膜
52、54…多孔質セパレータ 56…積層体
58a…空気供給連通孔 58b…空気排出連通孔
60a…オフガス供給連通孔 60b…オフガス排出連通孔
62a、68a…反応ガス流路 62b、64b、66b、68b…凸部
64a、66a…加湿流体流路 65、69…多孔質壁部

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体と、セパレータとを積層し、反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスが供給される固体高分子型燃料電池において、前記固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置であって、
    水透過性膜と、
    前記水透過性膜と交互に積層されるとともに、前記加湿流体に含まれる水分を透過可能な多孔質セパレータと、
    を備え、
    前記多孔質セパレータには、前記一方の反応ガス及び前記加湿流体を隣接して流すための反応ガス流路及び加湿流体流路が多孔質壁部を介して分割形成されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  2. 請求項1記載の反応ガス用加湿装置において、前記反応ガス流路と前記加湿流体流路とは、前記多孔質セパレータの両面に形成されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  3. 請求項1又は2記載の反応ガス用加湿装置において、前記加湿流体は、前記燃料電池から排出される前記一方の反応ガスであることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
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