JP2005242893A - モータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

モータの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 振動などの外力が加えられた際にも、制御対象を安定的に制御する。
【解決手段】 機構の目標速度に応じた速度プロファイルに従って指令速度1001を生成し、機構の速度1002を所定間隔で検出し、検出される速度に対する制限値1004A、1004Bを設定し、検出された速度が制限値を超えるときには、制限値と指令速度との誤差に応じてモータの駆動1003を制御し、それ以外のときには検出された速度と指令速度との誤差に応じてモータの駆動を制御する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、モータの制御装置及び制御方法に関し、より詳細には、モータを動力源として使用して機構を駆動する機器における、モータのフィードバック制御に関する。
更に本発明は、このモータの制御装置を用いて機構部分を駆動する記録装置などの電子機器に関する。
従来よりモータ等の制御方法としては、モータやモータに接続された制御対象の速度や位置等を検出し、この検出結果に応じてモータ等を制御する所謂「フィードバック制御」が広く知られている。このような制御により駆動されるモータを駆動源として使用する装置の例としては、例えば記録装置が挙げられる。
このような記録装置として一般に良く知られているものにプリンタがある。プリンタの構成としては、例えば記録ヘッドを搭載し、紙やフィルム等の記録媒体(以下「記録用紙」、「用紙」ともいう)の搬送方向と交差する方向に往復走査するキャリッジを有し、記録用紙を搬送しながらキャリッジを走査することにより記録を行う、所謂シリアルタイプのものが構成が容易であるなどの点から広く採用されている。
このような記録装置におけるキャリッジの駆動に関しては、キャリッジを制御対象とし、記録に際して求められる速度での走査や、所定位置への走査のためにフィードバック制御によりキャリッジを駆動する駆動源としてのモータを制御することが広く行われている。
キャリッジの駆動制御におけるフィードバック制御では、エンコーダシステム等によりキャリッジの実際の走査速度(実速度とも言う)や実際の位置(実位置とも言う)を随時検出し、指令速度や指令位置との誤差に応じてモータを制御する。概略的にはこの誤差の大きさに応じてモータに与える電気エネルギーを制御するものである。ここで指令速度とはキャリッジの速度が検出されたタイミングにおいて本来達成されるべき速度であり、また指令位置とはキャリッジの位置が検出されたタイミングで到達すべき位置である。
また、エンコーダシステムとしては、例えば、透明な樹脂等に写真製版技術などにより遮光部分と透過部分とを所定ピッチで交互に設けてキャリッジの走査方向と平行に記録装置内に設置されたエンコーダスケールと、これと対向してキャリッジに設けられた光学式センサとよって、エンコーダスケール上の遮光部分と透過部分を光学的電気的に計数することで、位置や速度の検出が可能に構成されるものが多く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような駆動力を出力するモータなどの駆動源と、駆動源によって駆動されるキャリッジなどの制御対象と、制御対象の位置や速度を検出する検出部と、検出部からの検出結果を入力として駆動源の出力を制御する制御部とを有する一般的なフィードバック系において、入力が急激に変化する際には、出力が急激に変化しないように制御する事も、駆動される様々な装置の信頼性を向上させる目的で行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9―47057号公報(第9頁、図1) 特開平9―130911号公報(第8頁、図5)
しかしながら、このようなフィードバック制御を用いてキャリッジなどの制御対象を制御する場合に、以下のような問題が生じる。
キャリッジなどの制御対象が停止している状態から駆動を指示し、制御対象が実際に移動を開始するまでの間に、外部より振動などが加わった場合、駆動を開始するように制御しているにもかかわらず、制御対象が駆動できず停止したままの状態となることがある。更に、外部から振動などの力が加わった場合、円滑な駆動ができなくなる可能性がある。
また、入力に急激な変化が生じた場合に、出力を直接調整するような構成においては、出力の調整を実施するかどうかの判断が困難であり、判断処理が複雑になる可能性がある。また、装置が外部から受けた振動によってエンコーダシステムで検出される電気信号を、デジタルフィルターや容量成分などの電気回路的フィルタにより取り除くことも考えられるが、振動による誤検出を完全に取り除くようにすると、正常に検出された電気信号をも取り除いてしまう可能性が増大してしまう。
例えば、記録装置などに外部から振動などの力が入力されて、それにより制御対象であるキャリッジの実速度が誤って検出され、キャリッジを駆動するよう指令したにもかかわらず、停止したままの状態となってしまう場合が生じる。
このような様子について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、速度フィードバック制御を用いてキャリッジの駆動を開始する場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。図中横軸は時間であり、縦軸はエンコーダシステムにより検出されたキャリッジの実速度、指令速度、及びモータの駆動力を示し、図中上方へ向かうほど速度は大きく、モータの駆動力も大きいことを示している。ここで縦軸の符号は、+側のモータ駆動力は、キャリッジが+方向(走査方向)へ移動するための向きであり、−符号は+側とは逆の方向へ移動させるためのものであることを意味している。またモータ駆動力が「0」の状態とは、モータを駆動しない状態であって、このとき後述するモータの駆動力に比例したフィードバック制御処理における出力であるモータ制御量Mも「0」となっている。また図中横軸の時間「0」のタイミングはキャリッジの走査や移動が指令されたタイミングであり、図中右へ進むにつれて、時間が経過することを示している。
図15において、太い実線1501は指令速度、1502は検出された実速度、1503はモータの駆動力をそれぞれ示している。また、指令速度が目標とする速度に達するまで(0からT1まで)を加速状態、指令速度が一定の状態を定速状態と称する。この加速状態及び定速状態は、速度プロファイルの加速領域及び定速領域にそれぞれ対応している。
図15において「0」で示すタイミングでキャリッジの移動や走査が指令されると、後に説明するように所定のタイミング毎に指令速度とキャリッジの実速度との誤差に応じてモータの駆動力に相当するモータ制御量Mが算出される。そして時間の経過とともに、指令速度とキャリッジの実速度との誤差が大きくなるため、モータ制御量Mも時間と共に大きくなりその結果モータの駆動力も大きくなる。そして図中Tsで示すタイミングでキャリッジの移動が開始される。その後、実速度が上昇して指令速度との誤差が小さくなり、指令速度が一定の定速状態に移行し、キャリッジはこの一定の指令速度に追従して移動する。
一方、図16は、速度フィードバック制御を用いてキャリッジの駆動を開始する際に、外部から振動などの力が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示す図15と同様に示すグラフである。図16では、本来キャリッジが実際に移動を開始するまでの間に記録装置の外部などから振動が加わり、この振動がキャリッジの実速度として検出された場合を例示している。図16において、太い実線1601は指令速度、1602は検出された実速度、1603はモータの駆動力をそれぞれ示している。なお、鎖線1604はキャリッジの実際の速度を示している。
この場合には、図15に示した例と比較して、キャリッジの指令速度1601よりも実速度1602が一時的に著しく大きくなり、その結果フィードバック処理により算出されるモータ制御量Mは急激に低下し、その結果モータの駆動力1603は「0」となり、従ってキャリッジも移動せずに停止したままの状態となってしまう。特に図16に示したように、定速領域での指令速度(すなわち目標速度)よりも大きな実速度が検出された場合には、その後の時間が経過しても実速度と指令速度との間にキャリッジを走査方向に駆動する駆動力を発生させるための速度誤差が生じないためこのような状態に陥りやすい。
ここで、キャリッジの速度を検出するためのエンコーダシステムでは、一般的にキャリッジが移動して新たな検出信号が入力される事で随時新たな速度が検出されるものであって、新たな検出信号が入力されないと、速度の値はその前の値を維持する構成となっている。従って図16に示したように、キャリッジの実際の速度1604が「0」に収束したような状態であっても、実速度1602として大きな値が検出された後にキャリッジが停止状態となると、速度値は更新されず大きな値が維持されたままとなってしまう。その結果、システムにとっては実際のキャリッジの速度とは異なり指令速度よりも著しく大きな速度が発生しつづけている状態と認識されモータの駆動力1603を「0」とした状態を続けるような制御がなされてしまう。
このような状態を生じ得る場合としては、例えば、記録装置が不安定な机などに置かれた場合や、その机などに衝撃が加えられた場合、記録装置内の他の機構が動作することで振動が発生した場合などが考えられる。
また、このような振動は、キャリッジが定速度で移動している場合の制御にも影響を及ぼす。図17は、定速状態においてキャリッジが駆動されている間に、外部から振動などの力が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示す図15及び図16と同様に示すグラフである。図17において、太い実線1701は指令速度、1702は検出された実速度、1703はモータの駆動力をそれぞれ示している。
図17において、区間Bで振動が加えられ実速度1702が急激に上昇し、その結果モータ駆動力1703が低減しており、後続する区間Cでは、実速度1702が指令速度1701よりもかなり小さくなり、速度が不安定な状態となっている。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、フィードバック制御により制御対象を駆動する場合に、振動などの外力が加えられた際にも、制御対象を安定的に制御することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によるモータの制御装置は、モータを動力源として使用して機構を駆動する機器におけるモータの制御装置であって、
速度プロファイルに従って前記機構の指令速度を生成する指令速度生成手段と、
前記機構の速度を所定時間間隔で検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出される速度に対する制限値を設定する制限値設定手段と、
前記検出手段によって検出された速度が前記制限値を超えるときには、前記制限値と前記指令速度との誤差に応じて前記モータの駆動を制御し、それ以外のときには前記検出手段によって検出された速度と前記指令速度との誤差に応じて前記モータの駆動を制御する制御手段と、を備えている。
すなわち、本発明では、モータを動力源として使用して機構を駆動する機器において、速度プロファイルに従って機構の指令速度を生成し、機構の速度を所定時間間隔で検出し、検出される速度に対する制限値を設定し、検出された速度が制限値を超えるときには、制限値と指令速度との誤差に応じてモータの駆動を制御し、それ以外のときには検出された速度と指令速度との誤差に応じてモータの駆動を制御する。
このようにすると、例えば振動などの外力が機構に加えられ、瞬間的に検出された機構の速度が指令速度を大きく超える値となっても、制限値と指令速度との誤差に応じてモータの駆動が制御されるので、モータの駆動力が外力によって著しく低下することを防止することができる。
従って、振動などの外力が加えられた際にも、機構を安定的に制御することが可能となる。
速度プロファイルが、加速領域、定速領域及び減速領域との3つの領域を備えており、制限値設定手段は、加速領域と定速領域とで制限値の設定方法を異ならせるのが好ましい。
この場合、加速領域においては制限値を定速領域における指令速度以下に設定するのがよい。
制限値設定手段は、指令速度に対して所定の演算、例えば、指令速度に対して1より大きい実数を乗じて制限値を算出したり、指令速度に対して所定のオフセット値を加算して制限値を算出してもよい。
なお、上記目的は、上記のモータの制御装置を用いて機構部分を駆動する記録装置、上記のモータの制御装置に対応したモータの制御方法、該制御方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、例えば振動などの外力が機構に加えられ、瞬間的に検出された機構の速度が指令速度を大きく超える値となっても、制限値と指令速度との誤差に応じてモータの駆動が制御されるので、モータの駆動力が外力によって著しく低下することを防止することができる。
従って、振動などの外力が加えられた際にも、機構を安定的に制御することが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いたプリンタを例に挙げて説明する。
始めに、以下の実施形態に共通の本発明に係るプリンタの全体構成について説明する。
[装置本体]
図1及び図2に本発明に係るプリンタの概略構成を示す。図1において、このプリンタの外殻をなす装置本体M1000は、下ケースM1001、上ケースM1002、アクセスカバーM1003及び排紙トレイM1004の外装部材と、その外装部材内に収容されたシャーシM3100(図2参照)とから構成される。
前記シャーシM3100は、所定の剛性を有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものとなっている。
また、前記下ケースM1001は装置本体M1000の略下半部を、上ケースM1002は装置本体M1000の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収容する収容空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
更に、前記排紙トレイM1004はその一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケースM1001の前面部に形成される前記開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排紙トレイM1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に排出された記録シートPを順次積載し得るようになっている。また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM1004a,M1004bが収容されており、必要に応じて各トレイを手前に引きだし得るようになっている。
アクセスカバーM1003は、その一端部が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバーM1003を開くことによって本体内部に収容されている記録ヘッドカートリッジH1000あるいはインクタンクH1001等の交換が可能となる。
また、上ケースM1002の後部上面には、電源キーE0018及びレジュームキーE0019が押下可能に設けられると共に、LED E0020が設けられており、電源キーE0018を押下すると、LED E0020が点灯し記録可能であることをオペレータに知らせるものとなっている。また、LED E0020は点滅の仕方や色の変化をプリンタの状態をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有する。なお、トラブル等が解決した場合には、レジュームキーE0019を押下することによって記録が再開されるようになっている。
[記録動作機構]
次に、上記プリンタの装置本体M1000に収容、保持される記録動作機構について説明する。
本プリンタの記録動作機構としては、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自動給送部M2000と、自動給送部から1枚ずつ送り出される記録シートPを所望の記録位置へと導くと共に、記録位置から排出部M3050へと記録シートPを導く搬送部M3000と、搬送部M3000に搬送された記録シートPに所望の記録を行う記録部M4000と、前記記録部M4000等に対する回復処理を行う回復部M5000とから構成されている。
次に、各機構部の構成を説明する。
(自動給送部)
まず、図2に基づき自動給送部M2000を説明する。
本プリンタにおける自動給送部M2000は、水平面に対して約30°〜60°の角度を持って積載された記録シートPを水平な状態で送り出し、不図示の給送口から略水平な状態を維持しつつ本体内へと記録シートを給送するものとなっている。
すなわち、自動給送部M2000には、給送ローラM2001、可動サイドガイドM2002、圧板M2003、不図示の分離爪、分離シート等が備えられている。サイドガイド M2002は一対のシートガイドM2002a及びM2002bで構成されており、一方のシートガイドM2002bは水平移動可能となっており、様々な記録シートの水平方向の幅に対応し得るようになっている。
そして、前記圧板M2003上に積載された記録シートPは、不図示のASFモータの駆動により給送ローラM2001が回転し、前記分離爪や分離シートの分離作用によって積載された記録シートPの内最上位の記録シートを順次1枚ずつ分離して送り出し、搬送部M3000へと搬送するようになっている。
(搬送部)
搬送部M3000は、LFローラM3001、ピンチローラM3002、及びプラテンM3003等を備えており、前記LFローラM3001は、前記シャーシM3100等によって回動自在に支持された駆動軸に固定されており、LFギヤ列M3004を介してLFモータE0002により回転駆動される構成になっている。
また、前記ピンチローラM3002は、シャーシM3100に回動自在に支持されるピンチローラホルダM3002aの先端部に軸着されており、ピンチローラホルダM3002aを付勢する巻きばね状のピンチローラばねによってLFローラM3001に圧接しており、LFローラM3001が回転するとこれに従動して回転し、記録シートPをLFローラM3001との間で挟持しプラテンにM3003に支持されながら搬送させるものとなっている。
このように構成された搬送部においては、自動給送部M2000の給紙ローラM2001による搬送動作が停止した後、一定時間が経過するとLFモータE0002の駆動が開始され、LFローラM3001とピンチローラM3002のニップ部とに先端部が当接している前記記録シートPが、前記LFローラM3001の回転によって前記プラテンM3003上の記録開始位置まで搬送される。
(排紙部)
次に排紙部M3050を説明する。
排出部M3050は、前記LFモータE0002の駆動を所定のギヤ列を介して伝達され回転可能な図2に示した排出ローラM3051を有し、この排出ローラの回転に従動回転する拍車M3053が拍車ステイM3052に設けられて構成され、更にこれら排出ローラと拍車M3053により排出される。
前記記録シートPへの記録が終了し、前記LFローラM3001とピンチローラM3002の間から前記記録シートPの後端が抜脱すると、排出ローラと拍車M3051のみによる記録シートPの搬送が行われ、前記記録シートPの排出は完了する。
(記録部)
次に記録部M4000について説明する。記録部M4000は主として、キャリッジ軸M4003と、その上部に紙間切替えレバーM4004を介してキャリッジレールM4005とによって移動可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリッジM4001に着脱可能に搭載される記録ヘッドカートリッジH1000とからなる。 ここで記録ヘッドカートリッジH1000には不図示の記録ヘッド部へインク供給するインクタンクH1001が交換可能に構成されている。
キャリッジM4001には図2に示すように、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドカートリッジH1000をキャリッジM4001の装着位置に案内し所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッドセットレバーM4002が設けられている。ヘッドセットレバーM4002はキャリッジM4001の上部に設けられ、その記録ヘッドH1001との係合部に不図示のばねを備えてこのばね力によって記録ヘッドH1001を押圧しながらキャリッジM4001に装着する構成となっている。
キャリッジM4001の上部にはキャリッジM4001に装着される記録ヘッドカートリッジH1000とプラテンM3003との距離を変更し切替えるための紙間切替えレバーM4004が設けられている。紙間切替えレバーM4004はキャリッジM4001の上部に設けられた不図示の軸を中心としその回転移動をガイドするガイド部M4006にガイドされながら所定方向に回転するよう設けられている。
またガイド部M4006の両端部には紙間切替えレバーM4004の回転移動をラッチする一対の不図示のラッチ部が備えられ紙間切替えレバーM4004を左方向に回転させた場合は一方のラッチ部によってラッチされて位置決めされ、右方向に回転させた場合には他方のラッチ部によってラッチされて位置決めされる。また紙間切替えレバーM4004と図2のキャリッジレールM4005とはキャリッジレールM4005の内側と紙間切替えレバーM4004に設けられた不図示の摺動面とがキャリッジM4001の重量により付勢されて摺動する。
またキャリッジM4001の右側面部には、シャーシM3100の右側板M3100bの内側と当接可能な突出部が設けらており、キャリッジM4001が右方向に走査移動しシャーシ右側板M3100bと突き当たった場合には、このキャリッジM4001の突出部Mとシャーシ右側板M3100bとがと当接するように構成されている。
キャリッジM4001の記録ヘッドカートリッジH1000との係合部には図3に示したコンタクト部E0011が設けられ、コンタクト部E0011上のピンとヘッドカートリッジH1000に設けられた不図示のコンタクト部(外部信号入力端子)とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記録ヘッドカートリッジH1000のインク吐出部への電力の供給などを行い得るようになっている。
更に前記コンタクト部E0011はキャリッジM4001の背面に搭載されたキャリッジ基板E0013(CRPCB、図3)に装着され、キャリッジフレキシブルフラットケーブル(キャリッジFFC)E0012によりキャリッジM4001の側面部に引き出されメイン基板E0014(図3)と接続されている。キャリッジFFC E0012の他方の端部は、シャーシM3100にFFC押さえM4008によって固定されると共に、シャーシM3100に設けられた不図示の穴を介してシャーシM3100の背面側に導出され、メイン基板E0014に接続されている。
またキャリッジ基板E0013にはエンコーダセンサE0004(図3)が設けられ、シャーシM3100の両側面の間にキャリッジ軸M4003と平行に張架されたエンコーダスケールE0005上の情報を検出することにより、キャリッジM4001の位置や走査速度等を検出できるようになっている。例えばエンコーダセンサE0004は光学式の透過型センサであり、エンコーダスケールE0005はポリエステル等の樹脂製のフィルム上に写真製版などの手法によって、エンコーダセンサからの検出光を遮断する遮光部と検出光が透過する透光部とを所定のピッチで交互に印刷したものとなっている。
従って、キャリッジ軸M4003に沿って移動するキャリッジM4001の位置は、キャリッジM4001の走査軌道上の端部に設けられたシャーシM3100の右側板M3100bにキャリッジM4001を突き当て、その突き当て位置を基準(ホームポジション)とし、その後キャリッジM4001の走査にともないエンコーダセンサE0004によるエンコーダスケールE0005に形成されたパターン数を計数することにより随時検出し得るようになっている。
また、キャリッジM4001は、アイドラプーリM4009とキャリッジモータプーリM4010との間にキャリッジ軸M4003と略平行に張架されたキャリッジベルトM4011の下側に固定されており、キャリッジモータE0001の駆動によってキャリッジモータプーリM4010を駆動させ、キャリッジM4001をキャリッジ軸M4003に沿って走査させ得るようになっている。
(回復部)
次に記録ヘッドカートリッジH1000に対しての回復処理を行う回復部の説明を行う。
このプリンタにおける回復部は、記録ヘッドカートリッジH1000の不図示のインク吐出部に付着した異物を除去するための清掃手段やインクタンクH1001からインク吐出部に至るインクの流路の正常化を図るための吸引手段等を備えている。
キャップM5001は記録ヘッドカートリッジH1000のインク吐出部に対向して設けられPGモータE0003と不図示のギヤ列とカム機構を介して接続され図中B方向に移動可能に構成されている。キャリッジM4001に装着された記録ヘッドカートリッジH1000のインク吐出部がキャップM5001と対向する位置(キャッピング位置ともいう)へ移動後停止しこのときキャップM5001が図2中の鉛直上方へ駆動する事でインク吐出部を覆いキャッピング状態となる事ができる。この状態でPGモータと所定のギヤ列と接続された不図示のポンプ機構を動作するとインクタンクH1001からインク吐出部を通じてインクが吸引され排出される。
また回復部M5000にはインク吐出部の清掃手段としてワイパーブレードM5002が設けられている。 ワイパーブレードM5002は所定のギヤ列を介しPGモータE0003と接続され図中C方向に移動可能に構成されており、記録ヘッドカートリッジH1000が装着されたキャリッジM4001が所定のワイピング位置へ移動後、停止し、ワイパーブレードM5002を図2の手前方向に駆動する。この動作によりワイパーブレードM5002が記録ヘッドカートリッジH1000のインク吐出部の表面に当接し清掃を行う。
(電気的回路構成)
次に、本発明の実施形態における電気的回路構成を説明する。
図3及び図4は、このプリンタにおける電気的回路の全体構成を概略的に示す図である。
このプリンタにおける電気的回路は、主にキャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPCB E0014、電源ユニットE0015等によって構成されている。ここで、前記電源ユニットE0015は、メインPCB E0014と接続され、各種駆動電源を供給するものとなっている。
また、キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4001(図2)に搭載され、コンタクト部E0011を通じて記録ヘッドカートリッジH1000との信号の授受を行う他、キャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダセンサE0004から出力されるパルス信号に基づき、エンコーダスケールE0005とエンコーダセンサE0004との位置関係の変化を検出し、その出力信号をフレキシブルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じてメインPCB E0014へと出力する。
更に、メインPCBは記録装置の各部の駆動制御を司るプリント基板ユニットであり、紙端検出センサ(PEセンサ)E0006、ASFセンサE0009、カバーセンサE0021、パラレルI/F E0016、シリアルI/F E0017、リジュームキーE0019、LED E0020、電源キーE0018、等に対するI/Oポートを基板上に有し、更にCRモータE0001、LFモータE0002、PGモータE0003、ASFモータE0008と接続されてこれらの駆動を制御する他、PGセンサE0010、CRFFC E0012、電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有する。
またCPU E1001はASIC(Application Specific Integrated Circuit)E1002とともに記録装置の各部を駆動制御する。 また記録装置のCRモータE0001、LFモータE0002、PGモータE0003、ASFモータE0008はそれぞれCRモータドライバーE1003、LFモータドライバーE1004、PGモータドライバーE1004、ASFモータドライバーE1005を介してCPU E1001の制御信号に基づいて制御される。
(記録動作)
次に、上記のように構成された本プリンタにおける記録装置の概略動作を図5のフローチャートに基づき説明する。
AC電源に本装置が接続されると、まず、ステップS1では装置の第1の初期化処理を行う。この初期化処理では、本装置のROMおよびRAMチェックなどの電気回路系のチェックを行い、電気的に本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
次にステップS2では、装置本体M1000の上ケースM1002に設けられた電源キーE0018がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE0018が押された場合には、次のステップS3へと移行し、ここで第2の初期化処理を行う。
この第2の初期化処理では、本装置の記録装置の各駆動機構及びヘッドカートリッジなどのチェックを行う。すなわち、各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行うに際し、本装置が正常に動作可能であるかを確認する。キャリッジの位置の基準を決めるためのホームポジション取得の動作はこの初期化処理2の中で実施される。
次にステップS4ではイベント待ちを行う。 すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベントが発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
例えば、ステップS4で外部I/Fからの印刷指令イベントを受信した場合には、ステップS5へと移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同ステップでその他のイベントが発生した場合にはステップS11へと移行する。
ここで、ステップS5では、外部I/Fからの印刷指令を解析し、指定された紙種別、用紙サイズ、印刷品位、給紙方法などを判断し、その判断結果を表すデータを本装置内のRAMに記憶し、ステップS6へと進む。
次いでステップS6ではステップS5で指定された給紙方法により給紙を開始し、用紙を記録開始位置まで送り、ステップS7に進む。
ステップS7では記録動作を行う。 この記録動作では、外部I/Fから送信されてきた記録データを、一旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE0001を駆動してキャリッジM4001の走査方向への移動を開始すると共に、プリントバッファに格納されている記録データを記録ヘッドカートリッジH1000へと供給して1行の記録を行い、1行分の記録データの記録動作が終了するとLFモータE0002を駆動し、LFローラM3001を回転させて用紙を副走査方向へと送る。 この後、上記動作を繰り返し実行し、外部I/Fからの1ページ分の記録データの記録が終了すると、ステップS8へと進む。
ステップS8では、LFモータE0002を駆動し、不図示の排出ローラを駆動し、用紙が完全に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上に完全に排紙された状態となる。
次にステップS9では、記録すべき全ページの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきページが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次のイベントを待つ。
一方、ステップS10ではプリンタ終了処理を行い、本装置の動作を停止させる。 つまり、各種モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4に進み、次のイベントを待つ。
また、ステップS11では、上記以外の他のイベント処理を行う。 例えば、本装置の各種パネルキーや外部I/Fからの記録ヘッドの回復処理指令や内部的に発生する回復イベントなどに対応した処理を行う。 なお、処理終了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
<第1の実施形態>
次に、以上説明したような構成の記録装置における、キャリッジモータE0001及びキャリッジM4001の制御に本発明を適用した第1の実施形態について、図6及び図7を参照しながら説明する。
前述のように、キャリッジM4001はASIC E1002からのCRモータ制御信号により駆動されるキャリッジモータE0001を駆動源としている。
図6は、1回の走査におけるキャリッジM4001の速度及び位置の時間に対する変化の様子、すなわち速度プロファイルを示したグラフである。キャリッジM4001の駆動状態は、停止している状態から所定の速度まで加速する加速状態611と、キャリッジM4001に装着した記録ヘッドカートリッジH1000のインク吐出部からインク滴を吐出して記録装置のプラテンM3001に案内された記録シート上に記録を行う定速度状態612と、所定の位置に停止するためキャリッジM4001が減速する減速状態613の3つの状態に大きく分けられる。
この加速状態、定速状態、及び減速状態は、速度プロファイルの加速領域、定速領域及び減速領域にそれぞれ対応している。
本実施形態の場合、601で示す指令速度V(t)は、加速状態611の間は、到達初期速度(初速度)Vsから時間に比例して到達目標速度VTまで増加し、定速状態612の間は、到達目標速度VTで一定であり、減速状態613の間は、到達目標速度VTから速度0まで時間に反比例して減速するように設定される。
一方、602で示す指令位置X(t)は、キャリッジM4001が1回の走査で最終的に到達しなければならない位置である到達目標位置XTに向かって時間と共に接近し、到達目標位置X(t)に到達すると共に停止する。
ここでキャリッジM4001の駆動走査を行うための様々な処理はCPU E1001によって行われており、例えば1ms間隔の所定のタイミング毎に周期的に行われる。また図6で示したような加速状態を示す時間を加速時間、定速で移動する時間を定速時間、減速状態を示す時間を減速時間と称する。
なお、キャリッジM4001の駆動走査は、上述した駆動制御の他に、例えば、加速制御を行った後、減速制御を行い停止する駆動制御を行って構わない。
図7は、キャリッジモータE0001、及びキャリッジM4001の制御の概略を示す図であり、図に示すようにキャリッジM4001の速度及び位置情報に基づくフィードバック制御である。
ここに示した処理は、本実施形態の場合1msごとに実施される。図7において添え字tは現在のタイミングでの値を示し、添え字(t−1)は前回の処理タイミング(本実施形態の場合1ms前の状態)での値を示している。
フィードバック制御の概略は、所定タイミング(本実施形態の場合1ms)ごとのキャリッジM4001の速度と位置の指令値及び本実施形態における後述の速度制限値VL(t)とを算出する指令値算出処理部1と、キャリッジM4001の指令位置X(t)と実際のキャリッジの位置x(t−1)との位置誤差XE(t)に基づいて制御量を算出する位置制御処理部2と、キャリッジM4001の指令速度V(t)と、実際のキャリッジの速度v(t−1)との速度誤差VE(t)などに基づいて制御量を算出する速度制御処理部3と、これら位置制御処理部2と速度制御処理部3により算出された算出値を、キャリッジM4001の駆動源であるキャリッジモータM4001から駆動力を発生させるためCRモータドライバE1003の入力に適するモータ制御量Mに変換するモータ制御処理部4と、このモータ制御処理部4で算出されるモータ制御量Mに基づいて駆動制御されるモータやこれと接続されたキャリッジなどの制御対象5と、このキャリッジなどの移動や走査に伴って検出される実速度を変更して算出する実速度変更処理部6とから構成されている。
なお、速度制御処理部3は、キャリッジM4001の指令速度V(t)と、実速度変更処理部6によって算出されたキャリッジの速度v’との速度誤差VE(t)などに基づいて制御量を算出しても構わない。
ここでモータ制御量Mは、モータの発生する駆動力に比例し、モータ制御量Mが大きいとモータも大きい駆動力を発生する。尚本実施形態ではキャリッジM4001の位置や速度の情報はエンコーダセンサE0004及びエンコーダスケールE0005に基づいて検出され、該検出された情報が随時ASIC E1002内に設けられている不図示のDRAMに格納される構成であり、また格納された情報をCPU E1001がフィードバック制御の処理タイミングごとに取得するしくみになっている。
次に、図7に示した指令値算出処理部1で、所定タイミング(本実施形態の場合1ms)ごとに行われる処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
指令値の算出は、キャリッジの駆動状態、すなわち加速状態、定速状態、減速状態応じて実施される。そのためまず指令値算出処理部1では、キャリッジの駆動状態の把握をステップS101で実施する。
駆動の開始時点では、キャリッジM4001の駆動開始直後は加速状態であることからまずステップS102に進み、加速状態での指令値算出処理が実施される。ステップS102では、予め指令されたキャリッジが到達すべき到達目標速度VTと加速度α1と初速度Vsとから指令速度V(t)を算出し、更に予め指令された速度制限率Liと先の指令速度V(t)によって速度制限値VL(t)を算出する。
ここで駆動開始直後の指令速度V(t)は、初速度Vsであり、速度制限値VL(t)はVs・Liと算出される。この後、処理タイミングごとに式、
V(t)=α1・t+Vs
VL(t)=V(t)・Li
に基づいて、指令速度V(t)と速度制限値VL(t)とが順次算出される。この式からも分かるように、加速状態においては、指令値V(t)及び速度制限値VL(t)は、時間の経過と共に増加するように設定されている。
次に、ステップS105において算出された速度制限値VL(t)が到達目標速度VTよりも大きな値であるか否かを判定し、大きい場合にはステップS106に移行して速度制限値VL(t)を到達目標速度VTとする。
その後ステップS107に移行し、指令位置X(t)を算出する。指令位置の算出は、処理タイミングの間隔、例えば本実施形態の場合1msの時間で移動する移動量を処理タイミングごとに加算することで行っている。なお、ここで算出される指令速度V(t)が1秒間あたりの速度で求められ、フィードバック処理のタイミングが1msで行われていた場合には、指令速度V(t)を1000で割った値を加算することで指令位置X(t)が求められる。
キャリッジの駆動が開始されて、順次指令速度V(t)が算出され、この指令速度V(t)が予め指令された到達目標速度VTと同じ値となった場合には、ステップS101で定速状態であると判断され、ステップS103に進み、指令値の算出処理が行われる。
定速状態においては、指令速度V(t)は、到達目標速度VTに等しく、速度制限値VL(t)は、加速状態と同様にVs・Liと算出される。以降の処理は、加速状態と同様であるので省略する。
またキャリッジが駆動されて移動し、減速すべき位置に到達すると減速状態に移行する。この場合には、ステップS101で減速状態であると判断され、ステップS104に進み、指令値の算出処理が行われる。
ここで本実施形態では、減速すべき位置は、予め指令された到達目標速度VTと到達目標位置XTと減速度α2とから減速に必要な移動距離すなわち減速距離を別途算出し、到達目標位置XTからこの減速距離を減算して算出している。従って、ステップS104では、予め指令された到達目標速度VT、減速度α2から式、
V(t)=α1・t+VT
に基づいて指令速度V(t)を算出し、速度制限比率Liより式、
VL(t)=V(t)・Li
に基づいて速度制限値VL(t)を算出する。以降の処理は、加速状態と同様であるので省略する。
次に、このような処理に基づいて、キャリッジM4001を駆動する場合の制御の流れについて図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、キャリッジ駆動が指令されると、ステップS201において、キャリッジM4001の到達目標速度VT、到達目標位置XT、及び本実施形態にかかる速度制限率Liが読込まれる。
ここで、到達目標速度VTは、所望するキャリッジM4001の速度に対応して予め設定され、例えば、テーブル形式で記憶されており、キャリッジM4001の駆動目的などに応じて所定のテーブルを選択することで値が得られる構成となっている。到達目標位置XTは、キャリッジM4001の到達すべき位置であって、例えば記録情報に応じた走査方向における所定の位置(又はそこまでの距離)などである。
また、キャリッジの速度制限率Liは、後に説明するようにキャリッジM4001の走査の際に検出される実速度の上限値を制限する値であり、例えば本実施形態の場合「1.25」に設定されている。なお、Liの値についてはこの値に限定されるものではなく、制御対象(キャリッジ)や機構に応じて適切な値を適宜選択するのがよい。
次に、ステップS202に進み、図7に関して説明したフィードバック処理が開始され、ステップS203で、所定のタイミング毎に図8に関して説明した指令値の算出処理によって指令速度V(t)、指令位置X(t)、速度制限値VL(t)が算出される。
ここで、速度制限値VL(t)は、本実施形態では例えば指令速度V(t)の1.25倍の値と算出される。
次に、ステップS204において、キャリッジの実速度x(t−1)、実位置v(t−1)を検出し、検出されたキャリッジの実速度x(t−1)と、先のステップS203で算出された速度制限値VL(t)とを比較する。
そして、検出された実速度が速度制限値VLよりも大きい場合には、ステップS205に進み、検出された実速度vを速度制限値VLに変更して実速度v'を設定する。すなわち、先のステップS203で算出された速度制限値VLは、キャリッジの実速度の上限値として機能する。
ステップS205の後、又はステップS204で検出された実速度が速度制限値VL以下である場合には、ステップS206に進み、キャリッジM4001の走査の際に検出された実速度v又は速度制限値VLによって変更された実速度v’や実位置xと、指令速度V(t)や指令位置X(t)との誤差に基づいてモータ制御量Mを算出し、モータに駆動力を発生させてキャリッジを駆動させる。
以上のようなフィードバック処理を行いながらキャリッジは駆動され、CPU E1001はエンコーダセンサE0004によるエンコーダ信号をフィードバック処理の処理タイミング毎に監視し、キャリッジM4001の位置の変化を監視する。そして、キャリッジM4001が到達目標位置XTより別途算出される減速すべき位置まで到達すると、キャリッジM4001を減速するように制御し、到達目標位置XTに停止するように制御する。
その後ステップS207で、キャリッジM4001の位置が到達目標位置XT近傍の許容範囲内に達したか否かを判定し、範囲内にあると判定された場合には、ステップS208で、位置が変化していないか否かを判定する。ステップS207で許容範囲内でないと判定された場合、及びステップS208でキャリッジ位置が変化していると判定された場合には、ステップS203に戻り、以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS208で、位置が変化していないと判定されると、ステップS209に進み、許容範囲内において位置変化がなくなった時点からの時間(静止時間)tの計測を開始する。なお、本実施形態では許容範囲として、目標位置を中心にエンコーダスケールの遮光部と透過部とのピッチの2倍に相当する幅を有する範囲が設定されている。
ステップS210にて、静止時間tが所定時間t1に達したか否かを判定し、tがt1未満であれば、ステップS203に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、tがt1に達した場合には、キャリッジM4001が停止したと判断し、一度モータの駆動を停止する。ここで本実施形態の場合、t1=10msecと設定しており、この時間間隔の中でキャリッジ位置が許容範囲内で変化していない場合には、到達目標位置XTに到達したと判断している。
次に、ステップS211へ進み、次の指令すなわちイベントが指令されているか否かを判断する。ここで次のイベントとは、記録動作中であれば、例えばキャリッジM4001の走査に続くLFモータE0002の駆動による記録シートPの搬送動作や、回復ユニットM5000を駆動して記録ヘッドH1001に対する回復動作などである。ステップS211において次のイベントが指令されている場合には、ステップS212に進み指令されたイベントを実施する。
一方、ステップS211で、キャリッジM4001の走査に続くイベントが指令されていない場合には、ステップS213に進み、所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過していなければ、所定時間経過するまで次のイベントを待つ。ステップS213において所定時間経過したと判定されたら、ステップS214へ進み、終了処理としてキャリッジM4001を回復ユニットM5000のキャップM5001に対向する位置まで駆動し、その後キャッピング動作等を行い一連の動作を終了する。
以上のように本実施形態においては、図8や図9のステップS204及び、ステップS205での処理により、検出されたキャリッジM4001の実速度xに対して速度制限値VLを設定してキャリッジを制御する。
図10は、キャリッジM4001の移動を指令した後に振動が加わった場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を、図16と同様に示すグラフである。図10において、太い実線1001は指令速度、1002は検出された実速度v(t)、1003はモータの駆動力をそれぞれ示している。また、1004A及び1004Bは速度制限値VL(t)を示している。
図10においてAで示すタイミングで、記録装置の外部などから振動が加えられ、キャリッジM4001の実速度としては大きな値が検出されているものの、速度制限値VLによって、検出された実速度が速度制限値VLを超えた区間においては、実速度は強制的にVL(A)に変更される。このとき、速度制限値VL(A)は、図8のステップS102、S105及びS106で説明した処理により、最大で到達目標速度VTと等しくなり、到達目標速度VTを超えることはない。
この結果、この速度制限値VLに基づいて算出されるモータ制御量Mは、このタイミングでは指令速度V(t)より大きいため、振動が加わる直前のモータ制御量Mよりも小さな値として算出されるものの、図16の場合と異なり、モータを停止させる程には小さい値とはならない。更にその後、振動の影響がなくなると、モータ制御量Mは時間と共に増加する指令速度V(t)や指令位置X(t)との誤差に応じて徐々に大きくなり、その結果モータが駆動されキャリッジはタイミングTs’で移動を開始する。
このように本実施形態では、エンコーダシステムなどによって検出されるキャリッジの実速度に速度制限値VLを設け、検出された実速度がこの速度制限値VLを超えた場合には、検出された実速度を強制的に速度制限値に変更してフィードバック制御を行うため、キャリッジの移動が実際に開始されるまでの間などに振動などの外力が加えられた場合においても、フィードバック制御におけるキャリッジの実速度が急激に大きくなることがないので、モータ駆動力も急激に小さくなることはない。従って、外力の影響を低減させてキャリッジの移動や走査を確実に開始することができる。
図11は、定速状態において振動などの外力が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を、図17と同様に示すグラフである。図11において、太い実線1101は指令速度V(t)、1102は検出された実速度v(t)、1103はモータの駆動力をそれぞれ示している。また、1104は速度制限値VL(t)を示している。
図10に関して説明した加速状態における場合と同様に、振動が加えられて検出された実速度が急激に大きくなっても、実速度は最大で速度制限値VLまでの値に制限される。このため図示したように、振動が加えられ実速度が速度制限値VLに制限された区間Bにおいても、算出されるモータ制御量Mは、図17に示した速度制限を設けない場合と比較して減少の程度が抑制される。
その結果、区間Bに続く区間Cで検出されるキャリッジの実速度vは指令速度V(t)に近い値となって、速度制限を設けない場合に比べて外力の影響を低減させて安定した速度で走査することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る第2の実施形態について説明する。第2の実施形態も第1の実施形態と同様に本発明をインクジェット記録装置のキャリッジモータの制御に適用したものであり、以下の説明では上記第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本発明の特徴的な部分を中心に説明する。
上記第1の実施形態では、速度制限値VL(t)を、予め設定した速度制限率Liと指令速度V(t)とに基づいて式、VL(t)=V(t)・Li、に従って算出したが、速度制限値VLを、上記の式以外の方法で求めてもよい。
本実施形態では、第1の実施形態における速度制限率Liに代えて、指令速度V(t)に対するオフセット値として速度制限量Li1及びLi2を設定し、指令速度V(t)に速度制限量Li1又はLi2を加算して速度制限値VL(t)を算出するようにしている。
図12は、本実施形態において指令値算出処理部1で、所定タイミング(本実施形態の場合1ms)ごとに行われる処理を示すフローチャートである。
図12に示す本実施形態の指令値算出処理において、図8に示す第1の実施形態の指令値算出処理と異なるのは、速度制限値の算出である。ステップS301及びS305〜S307のぞれぞれにおける処理は、上記第1の実施形態の関して説明した図8のステップS101及びS105〜S107のそれぞれに示す処理に対応している。
上述のように本実施形態において速度制限値VL(t)は、予め設定された速度制限量Li1及びLi2と指令速度V(t)に基づいて算出される。より詳細には、加速状態においては式、
VL(t)=V(t)+Li1
で求められ(ステップS302)、定速状態においては、式、
VL(t)=V(t)+Li2
で求められ(ステップS303)、減速状態においては、式、
VL(t)=V(t)+Li1
で求められる(ステップS304)。
このように本実施形態では、速度制限量Li1はキャリッジの加速状態と減速状態で使用される値であって、速度制限量Li2は定速状態で使用される値である。ここで速度制限量Li1は、到達目標速度VTの約10%の量であり、速度制限量Li2は、到達目標速度VTの約25%の量に設定されている。なお、Li1及びLi2の値についてはこれらの値に限定されるものではなく、制御対象(キャリッジ)や機構に応じて適切な値を適宜選択するのがよい。
また、加速状態でステップS302により算出される速度制限値VL(t)については、第1の実施形態と同様に、ステップS305及びステップS306での処理により、最大で到達目標速度VTとなるように制限される。
図13は、このようにして算出される速度制限値VL(t)を用いてキャリッジM4001を駆動制御する場合の制御の流れを示すフローチャートである。
図13に示す本実施形態のキャリッジ制御において、図9に示す第1の実施形態のキャリッジの制御と異なるのは、S401及びS403〜S406の部分であり、それ以外の部分、すなわち、ステップS402及びS407〜S418のそれぞれにおける処理は、図9のステップS202及びS203〜S214のそれぞれに示す処理に対応している。
キャリッジの駆動開始が開始されると、ステップS401で到達目標速度VT、到達目標位置XT、及び速度制限量Li1、Li2が読み込まれる。その後、ステップS402でフィードバック処理が開始され、上記で図12に関して説明した指令値の算出処理に移行する。ステップS403でキャリッジの走査状態を判断し、その走査状態に応じて、ステップS404、ステップS405及びステップS406のいずれかに進む。ステップS404とS406では速度制限量Li1の算出が行われ、ステップS405では速度制限量Li2の算出が行われる。
以降、算出された速度制限値VL(t)と処理タイミングごとに検出されるキャリッジM4001の実速度との比較をステップS408で実施し、実速度xが速度制限値VLよりも大きい場合には、ステップS409で実速度vを速度制限値VLに変更する。そしてこの速度制限値に変更された実速度などに基づいてモータ制御量MをステップS410で算出してキャリッジM4001を駆動制御する。
図14は、キャリッジM4001の移動を指令した後に振動が加わった場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を、図10と同様に示すグラフである。図14において、太い実線1401は指令速度、1402は検出された実速度v(t)、1403はモータの駆動力をそれぞれ示している。また、1404A及び1404Bは速度制限値VL(t)を示している。
図中タイミングAで振動が加えられているが、第1の実施形態の図10の場合と同様に、振動によってキャリッジM4001の実速度として検出された値は速度制限値VL(A)に変更される。その結果、モータ制御量Mの値も「0」まで減少することはなく、その後時間と共に増加する指令速度V(t)との誤差に応じてモータ制御量Mも増加して、モータの駆動力も同様に増加する。その結果、キャリッジM4001はタイミングTs”で移動を開始する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、キャリッジの移動が実際に開始されるまでの間などに振動などの外力が加えられた場合においても、フィードバック制御におけるキャリッジの実速度が急激に大きくなることがないので、モータ駆動力も急激に小さくなることはない。従って、外力の影響を低減させてキャリッジの移動や走査を確実に開始することができる。
なお、定速状態において振動などが加えられた場合においても、上記第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(変形例)
以上の説明ではシリアル式のインクジェット記録装置のキャリッジの駆動制御に本発明を適用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、LFローラM3001の回転速度や回転量を検出して駆動源であるLFモータの駆動力をフィードバック制御により算出して用いる場合にも、本実施形態を好適に適用でき、さらには、フルライン式の記録装置における記録シートなどの記録媒体の搬送機構や、他の電子機器のモータやモータに接続された対象物の制御にも広く適用できる。
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図8、図9及び/又は図12、図13に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の外観構成を示した斜視図である。 図1に示す記録装置の外装部材を取り外した構成を示した斜視図である。 図1の記録装置の電気的回路の全体構成を示したブロック図である。 図3のメインPCBの電気的回路の構成を示したブロック図である。 図1の記録装置の記録動作全体を説明したフローチャートである。 図1の記録装置のキャリッジの制御状態を説明するグラフである。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジのフィードバック制御を説明するブロック図である。 第1の実施形態における指令値の算出処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るフィードバック制御によりキャリッジを制御する処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態で、移動の指令後に振動が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。 第1の実施形態で、定速状態において振動が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。 第2の実施形態における指令値の算出処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るフィードバック制御によりキャリッジを制御する処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態で、移動の指令後に振動が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。 速度フィードバック制御を用いてキャリッジの駆動を開始する場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。 速度フィードバック制御を用いてキャリッジの駆動を開始する際に、外部から振動などの力が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。 定速状態においてキャリッジが駆動されている間に、外部から振動などの力が加えられた場合における、キャリッジの速度とモータ駆動力の時間的変化を示すグラフである。

Claims (9)

  1. モータを動力源として使用して機構を駆動する機器におけるモータの制御装置であって、
    速度プロファイルに従って前記機構の指令速度を生成する指令速度生成手段と、
    前記機構の速度を所定時間間隔で検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出される速度に対する制限値を設定する制限値設定手段と、
    前記検出手段によって検出された速度が前記制限値を超えるときには、前記制限値と前記指令速度との誤差に応じて前記モータの駆動を制御し、それ以外のときには前記検出手段によって検出された速度と前記指令速度との誤差に応じて前記モータの駆動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするモータの制御装置。
  2. 前記速度プロファイルは、加速領域、定速領域及び減速領域との3つの領域を有し、
    前記制限値設定手段は、前記加速領域と前記定速領域とで前記制限値の設定方法を異ならせることを特徴とする請求項1に記載のモータの制御装置。
  3. 前記制限値設定手段は、前記加速領域においては前記制限値を前記定速領域における指令速度以下に設定することを特徴とする請求項2に記載のモータの制御装置。
  4. 前記制限値設定手段は、前記指令速度に対して所定の演算を行って前記制限値を算出することを特徴とする請求項1に記載のモータの制御装置。
  5. 前記制限値設定手段は、前記指令速度に対して1より大きい実数を乗じて前記制限値を算出することを特徴とする請求項4に記載のモータの制御装置。
  6. 前記制限値設定手段は、前記指令速度に対して所定のオフセット値を加算して前記制限値を算出することを特徴とする請求項4に記載のモータの制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のモータの制御装置を用いて機構部分を駆動することを特徴とする記録装置。
  8. 前記機構部分が、記録ヘッドを搭載したキャリジであることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. モータを動力源として使用して機構を駆動する機器におけるモータの制御方法であって、
    速度プロファイルに従って前記機構の指令速度を生成する指令速度生成工程と、
    前記機構の速度を所定時間間隔で検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出される速度に対する制限値を設定する制限値設定工程と、
    前記検出工程で検出された速度が前記制限値を超えるときには、前記制限値と前記指令速度との誤差に応じて前記モータの駆動を制御し、それ以外のときには前記検出手段によって検出された速度と前記指令速度との誤差に応じて前記モータの駆動を制御する制御工程と、を備えることを特徴とするモータの制御方法。
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