JP2005242094A - リニア駆動装置およびレンズ駆動装置 - Google Patents

リニア駆動装置およびレンズ駆動装置 Download PDF

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白木  学
Satoshi Asakawa
聰 浅川
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直樹 関口
Morimasa Yoshie
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Abstract

【課題】 駆動体を安定且つ所望量だけ正確に移動させることができるとともに、衝撃によって被駆動体の位置ずれを生じさせない強い保持力を備えたリニア駆動装置及びそのようなレンズ駆動装置を有するレンズ駆動装置の提供を目的としている。
【解決手段】 本発明のリニア駆動装置1は、箱型の収容空間Sを形成するヨーク2,4と、収容空間S内に配置されたマグネット6と、収容空間S内に配置されたコイル8と、マグネット6との間で磁気的な吸引力を形成する磁性体10と、マグネット6と磁性体10との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイル8に流される電流とマグネット6が形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体8とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁力によって被駆動体をリニアに移動させることができるリニア駆動装置、およびこのリニア駆動装置を用いたレンズ駆動装置に関する。
一般に、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とによって誘起される電磁力により駆動体をリニアに駆動させるリニア駆動装置は、よく知られており、また、様々な分野で利用されている。例えば、デジタルカメラや携帯電話等に内蔵される携帯型小型カメラ等において用いられるズームレンズおよびオートフォーカスレンズを駆動させるためのレンズ駆動装置においては、小型のリニア駆動装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−23037号公報
ところで、携帯型小型カメラ等に用いられるレンズ駆動装置においては、狭い空間内でレンズを光軸方向に安定且つ所望量だけ正確に移動させることが必要であるが、これを前述した小型のリニア駆動装置を用いて簡単な構造で実現することは難しい。
また、一般に、小型カメラ等は、ポケットやバック等に入れて持ち歩くことが多いため、携帯時(非使用時)にレンズ駆動装置が揺れや衝撃を受けることがある。このような揺れに対して、電磁力によりレンズを動かす前記リニア駆動装置では、そのレンズ支持体が衝撃を受け易く、それによって、正確に位置決めされたレンズの位置がずれてしまう虞がある。
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、被駆動体を安定且つ所望量だけ正確に移動させることができるとともに、衝撃によって被駆動体の位置ずれを生じさせない強い保持力を備えたリニア駆動装置及びそのようなリニア駆動装置を有するレンズ駆動装置を提供することである。
請求項1に記載のリニア駆動装置は、箱型の収容空間を形成するヨークと、収容空間内に配置されたマグネットと、収容空間内に配置されたコイルと、マグネットとの間で磁気的な吸引力を形成する磁性体と、マグネットと磁性体との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、マグネットがヨークに固定され、コイルは、磁性体を保持するとともに、この保持した磁性体とマグネットとの間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体として機能することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、コイルのリニアな移動を案内するガイド手段を更に備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、ガイド手段は、ヨークに固定されたガイドレールと、コイルを保持し且つガイドレールとスライド可能に係合するスライド部材とから成ることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、コイルがヨークに固定されるとともに、ヨークの少なくとも一部が磁性体を形成し、マグネットは、ヨークの一部を成す前記磁性体との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体として機能することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、マグネットのリニアな移動を案内するガイド手段を更に備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、ガイド手段は、ヨークに固定されたガイドレールと、マグネットを保持し且つガイドレールとスライド可能に係合するスライド部材とから成ることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の発明において、マグネットは、被駆動体の移動方向に沿って直列に配列された複数のマグネット部から成り、その配列方向で隣り合うマグネット部同士の極性が互いに異なることを特徴とする。
請求項9に記載のレンズ駆動装置は、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のリニア駆動装置によってレンズを光軸方向に沿って移動させることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、リニア駆動装置の被駆動体がレンズを支持するレンズ支持体を有していることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、リニア駆動装置を一対有するとともに、これら一対のリニア駆動装置を対向させた状態で保持するハウジングを備え、各リニア駆動装置のレンズ支持体同士が光軸方向に沿って互いに離間して位置されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、リニア駆動装置を一対有するとともに、これら一対のリニア駆動装置を並接させた状態で保持するハウジングを備え、各リニア駆動装置のレンズ支持体同士が光軸方向に沿って互いに離間して位置されていることを特徴とする。
請求項1に記載のリニア駆動装置によれば、被駆動体は、マグネットと磁性体との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動されるようになっている。このように、被駆動体に対して常時吸引力が作用していれば、衝撃による被駆動体の位置ずれを防止できるとともに、被駆動体の移動も安定し、被駆動体を所望量だけ正確に移動させることができる。すなわち、被駆動体の保持性および機動性に優れ、揺れや衝撃が生じた場合でも被駆動体の揺れやガタツキが生じ難く、耐衝撃性に優れる。
請求項2に記載のリニア駆動装置によれば、マグネットがヨークに固定され、コイルが、磁性体を保持しつつリニアに移動される被駆動体として機能するようになっている。このように、電磁力を形成するコイル自体が、電磁力を受けて駆動される被駆動体を構成していれば、被駆動体を別個に設ける必要がなくなるため、リニア駆動装置全体の小型化を図ることができる。また、無論、請求項1の構成を兼ね備えているため、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることもできる。
請求項3に記載のリニア駆動装置によれば、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、コイルのリニアな移動を案内するガイド手段が設けられているため、コイルを安定して移動させることができる。
請求項4に記載のリニア駆動装置によれば、請求項3に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、ガイド手段が、ヨークに固定されたガイドレールと、コイルを保持し且つガイドレールとスライド可能に係合するスライド部材とから構成されているため、コイルを安定且つ滑らかに移動させることができる。
請求項5に記載のリニア駆動装置によれば、コイルがヨークに固定されるとともに、ヨークの少なくとも一部が磁性体を形成し、マグネットがリニアに移動される被駆動体として機能するようになっている。このように、電磁力を形成するマグネット自体が、電磁力を受けて駆動される被駆動体を構成していれば、被駆動体を別個に設ける必要がなくなるため、リニア駆動装置全体の小型化を図ることができる。また、ヨークの少なくとも一部が磁性体を形成しているため、磁性体を別個に設ける必要もなくなり、リニア駆動装置全体の更なる小型化を図ることができる、また、無論、請求項1の構成を兼ね備えているため、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることもできる。
請求項6に記載のリニア駆動装置によれば、請求項5に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、マグネットのリニアな移動を案内するガイド手段が設けられているため、マグネットを安定して移動させることができる。
請求項7に記載のリニア駆動装置によれば、請求項6に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、ガイド手段が、ヨークに固定されたガイドレールと、マグネットを保持し且つガイドレールとスライド可能に係合するスライド部材とから構成されているため、マグネットを安定且つ滑らかに移動させることができる。
請求項8に記載のリニア駆動装置によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、マグネットが、被駆動体の移動方向に沿って直列に配列された複数のマグネット部から成り、その配列方向で隣り合うマグネット部同士の極性が互いに異なっているため、被駆動体の移動経路の全長にわたって常に同じ向きの電磁力(推力)を形成することができ、良好なリニア移動を実現できる。
請求項9に記載のレンズ駆動装置によれば、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のリニア駆動装置によってレンズを光軸方向に沿って移動させるようにしているため、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、コイルに通電して生じる電磁力によりレンズが光軸方向にリニアに移動するため、推力の方向とレンズの移動方向とが一致し、したがって、駆動損失が極めて少なくて済む。その結果、レンズの移動速度を速くでき、応答性を高めることができる。すなわち、駆動損失が少なく、応答性および機動性に優れているため、狭い空間内でレンズを光軸方向に所望量だけ効率的に移動させることができ、小型カメラへの搭載に適している。また、リニア駆動装置の前述した特徴により、レンズの保持性および機動性に優れるため、フォーカスレンズ等の微妙な動きや、ズームレンズ等における倍率固定の要求を十分に満たすことができる。
請求項10に記載のレンズ駆動装置によれば、請求項9に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、リニア駆動装置の被駆動体がレンズを支持するレンズ支持体を有し、被駆動体とレンズ支持体との間に駆動力伝達部材が介在していないため、レンズ駆動装置をコンパクトにすることができる。
請求項11および請求項12に記載のレンズ駆動装置によれば、請求項10に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、一対の各リニア駆動装置のレンズ支持体同士が光軸方向に沿って互いに離間して位置されているため、例えば各レンズ支持体にそれぞれズームレンズおよびフォーカスレンズを支持するようにすれば、自動焦点機構および倍率変更機能を兼ね備えたコンパクトなレンズ駆動装置を効率的に実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3には、本発明の第1の実施形態が示されている。なお、図1の(a)は本実施形態のリニア駆動装置1の横断面図、図1の(b)は本実施形態のリニア駆動装置1の縦断面図、図2は図1のリニア駆動装置1の分解斜視図、図3は図1のリニア駆動装置1の組立手順の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係るリニア駆動装置1は、コイル可動型のリニア駆動装置であり、箱型の収容空間Sを協働して形成する一対のヨーク2,4と、収容空間S内に配置されるマグネット6と、収容空間S内に配置されるコイル8とを備えている。この場合、一方の第1のヨーク2は板状を成しており、また、他方の第2のヨーク4は、断面がコの字状を成している。
コイル8は、コイル8に流される電流とマグネット6が形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体として機能する。また、コイル8は、マグネット6との間で磁気的な吸引力を形成する磁性体(本実施形態では、一対の鉄片)10を保持しており、前記吸引力を常時受けつつ、前記電磁力によってリニアに移動されるようになっている。
マグネット6は、第1のヨーク2に固定されるとともに、コイル8の移動方向に沿って直列に配列された一対のマグネット部6A,6Bから成る。これらの各マグネット部6A,6Bは、その表面および裏面の極性が互いに異なっている。また、マグネット部同士6A,6Bの極性もその隣り合う面同士で互いに異なっている。
また、本実施形態では、コイル8のリニアな移動を案内するガイド手段が設けられている。具体的に、前記ガイド手段は、第1のヨーク2の両側縁に固定された一対のガイドレール12A,12Bと、コイル8を保持し且つガイドレール12A,12Bとスライド可能に係合するスライド部材14とから成る。この場合、各ガイドレール12A,12Bには、その全長に沿って凹部20が形成されるとともに、スライド部材14には、コイル8を両側から挟持する突柱22の全長に沿って、凹部20と係合する凸部24が形成されている。なお、本実施形態においては、ガイドレール12A,12B間にマグネット6が突出することなく収まるように位置されている。
以上の構成では、コイル8に電気的に接続された導線28を介して、コイル8に電流を流すと、その電流とマグネット6が形成する磁界とにより誘起される電磁力によって、コイル8がマグネット部6A,6Bの配列方向に沿ってリニアに移動される。また、コイル8は、その移動時および停止時のいずれの状態においても常に、磁性体10を介してマグネット6から磁気的な吸引力を受ける。したがって、この吸引力によって生じるスライド部材14とガイドレール12A,12Bとの係合摩擦力を超える推力(電磁力)が発生するように、コイル8に流す電流の大きさ又はマグネット6の磁力を調整すれば、吸引力を受けつつコイル8を磁気的に移動させることができる。
以上説明したように、本実施形態のリニア駆動装置1において、被駆動体(コイル8)は、マグネット6と磁性体10との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、電磁力によってリニアに移動されるようになっている。このように、被駆動体に対して常時吸引力が作用していれば、衝撃による被駆動体の位置ずれを防止できるとともに、被駆動体の移動も安定し、被駆動体を所望量だけ正確に移動させることができる。すなわち、被駆動体の保持性および機動性に優れ、揺れや衝撃が生じた場合でも被駆動体の揺れやガタツキが生じ難く、耐衝撃性に優れる。
また、本実施形態のリニア駆動装置1では、マグネット6が第1のヨーク2に固定され、コイル8が、磁性体10を保持しつつリニアに移動される被駆動体として機能するようになっている。このように、電磁力を形成するコイル8自体が、電磁力を受けて駆動される被駆動体を構成していれば、被駆動体を別個に設ける必要がなくなるため、リニア駆動装置全体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態のリニア駆動装置1では、コイル8のリニアな移動を案内するガイド手段が設けられているため、コイル8を安定して移動させることができる。特に、本実施形態において、ガイド手段は、第1のヨーク2に固定されたガイドレール12A,12Bと、コイル8を保持し且つガイドレール12A,12Bとスライド可能に係合するスライド部材14とから構成されているため、コイル8を安定且つ滑らかに移動させることができる。
また、本実施形態のリニア駆動装置1では、マグネット6が、被駆動体の移動方向に沿って直列に配列された複数のマグネット部6A,6Bから成り、その配列方向で隣り合うマグネット部6A,6B同士の極性が互いに異なっているため、被駆動体の移動経路の全長にわたって常に同じ向きの電磁力(推力)を形成することができ、良好なリニア移動を実現できる。
図4〜図6には、本発明の第2の実施形態が示されている。なお、図4の(a)は本実施形態のリニア駆動装置1Aの横断面図、図4の(b)は本実施形態のリニア駆動装置1Aの縦断面図、図5は図4のリニア駆動装置1Aの分解斜視図、図6は図4のリニア駆動装置1Aの組立手順の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係るリニア駆動装置1Aは、マグネット可動型のリニア駆動装置であり、箱型の収容空間Sを協働して形成する一対のヨーク32,34と、収容空間S内に配置されるマグネット36と、収容空間S内に配置されるコイル38とを備えている。この場合、一方の第1のヨーク32は断面がコの字状を成しており、また、他方の第2のヨーク34は板状を成している。また、第2のヨーク34は、マグネット36との間で磁気的な吸引力を形成する磁性体として形成されている。また、コイル38は、第1のヨーク32に固定されている。
マグネット36は、コイル38に流される電流とマグネット36が形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体として機能する。この場合、マグネット36は、磁性体としての第2のヨーク34との間で形成される前記吸引力を常時受けつつ、前記電磁力によってリニアに移動される。また、マグネット36は、その移動方向に沿って互いに配列されて固着された一対のマグネット部36A,36Bから成る。これらの各マグネット部36A,36Bは、その表面および裏面の極性が互いに異なっている。また、マグネット部同士36A,36Bの極性もその隣り合う面同士で互いに異なっている。
また、本実施形態では、マグネット36のリニアな移動を案内するガイド手段が設けられている。具体的に、前記ガイド手段は、第2のヨーク34の両側縁に固定された一対のガイドレール42A,42Bと、マグネット36を両側から保持し且つガイドレール42A,42Bとスライド可能に係合する一対のスライド部材44A,44Bとから成る。この場合、各ガイドレール42A,42Bには、その全長に沿って凹部50が形成されるとともに、スライド部材44A,44Bには、その全長に沿って、凹部50と係合する凸部54が形成されている。なお、本実施形態においては、ガイドレール12A,12B間にマグネット6の一部が収まるように位置されている。
以上の構成では、コイル38に電気的に接続された導線28を介して、コイル38に電流を流すと、その電流とマグネット36が形成する磁界とにより誘起される電磁力によって、マグネット36がマグネット部36A,36Bの配列方向に沿ってリニアに移動される。また、マグネット36は、その移動時および停止時のいずれの状態においても常に、磁性体としての第2のヨーク34から磁気的な吸引力を受ける。したがって、この吸引力によって生じるスライド部材44A,44Bとガイドレール42A,42Bとの係合摩擦力を超える推力(電磁力)が発生するように、コイル38に流す電流の大きさ又はマグネット36の磁力を調整すれば、吸引力を受けつつマグネット36を磁気的に移動させることができる。
以上説明したように、本実施形態のリニア駆動装置1Aにおいては、コイル38が第1のヨーク32に固定されるとともに、第2のヨーク34の少なくとも一部が磁性体を形成し、マグネット36がリニアに移動される被駆動体として機能するようになっている。このように、電磁力を形成するマグネット36自体が、電磁力を受けて駆動される被駆動体を構成していれば、被駆動体を別個に設ける必要がなくなるため、リニア駆動装置全体の小型化を図ることができる。また、第2のヨーク34の少なくとも一部が磁性体を形成しているため、磁性体を別個に設ける必要もなくなり、リニア駆動装置全体の更なる小型化を図ることができる。
また、本実施形態のリニア駆動装置1Aによれば、マグネット36のリニアな移動を案内するガイド手段が設けられているため、マグネットを安定して移動させることができる。特に、本実施形態において、ガイド手段が、第2のヨーク34に固定されたガイドレール42A,42Bと、マグネット36を保持し且つガイドレール42A,42Bとスライド可能に係合するスライド部材44A,44Bとから構成されているため、マグネット36を安定且つ滑らかに移動させることができる。
図7および図8には、前述したリニア駆動装置1,1Aによってレンズを光軸方向に沿って移動させるレンズ駆動装置60が示されている。図示のように、このレンズ駆動装置60は、コイル可動型のリニア駆動装置1またはマグネット可動型のリニア駆動装置1Aを一対有している。これらの対の組み合わせは、同じタイプのリニア駆動装置1同士又はリニア駆動装置1A同士であっても良く、あるいは、タイプの異なるリニア駆動装置1とリニア駆動装置1Aとから成っていても良い。また、レンズ駆動装置60は、これら一対のリニア駆動装置1,1(1A,1A;1,1A)を対向させた状態で保持するハウジング62を備えている。
また、各リニア駆動装置1,1(1A,1A;1,1A)の被駆動体(コイルまたはマグネット)は、レンズを支持するレンズ支持体65を有している。この場合、各リニア駆動装置1,1(1A,1A;1,1A)のレンズ支持体65,65同士は、光軸方向に沿って互いに離間して位置されている。
このように、前述した構成のリニア駆動装置によってレンズを光軸方向に沿って移動させるようにすれば、コイルに通電して生じる電磁力によりレンズが光軸方向にリニアに移動するため、推力の方向とレンズの移動方向とが一致し、したがって、駆動損失が極めて少なくて済む。その結果、レンズの移動速度を速くでき、応答性を高めることができる。すなわち、駆動損失が少なく、応答性および機動性に優れているため、狭い空間内でレンズを光軸方向に所望量だけ効率的に移動させることができ、小型カメラへの搭載に適している。また、リニア駆動装置の前述した特徴により、レンズの保持性および機動性に優れるため、フォーカスレンズ等の微妙な動きや、ズームレンズ等における倍率固定の要求を十分に満たすことができる。
また、本構成では、リニア駆動装置の被駆動体がレンズを支持するレンズ支持体を有し、被駆動体とレンズ支持体との間に駆動力伝達部材が介在していないため、レンズ駆動装置をコンパクトにすることができる。
また、本構成では、一対の各リニア駆動装置のレンズ支持体65,65同士が光軸方向に沿って互いに離間して位置されているため、例えば各レンズ支持体65,65にそれぞれズームレンズおよびフォーカスレンズを支持するようにすれば、自動焦点機構および倍率変更機能を兼ね備えたコンパクトなレンズ駆動装置を効率的に実現することができる。
図9および図10には、前述したリニア駆動装置1,1Aによってレンズを光軸方向に沿って移動させる他の形態のレンズ駆動装置70が示されている。図示のように、このレンズ駆動装置70は、コイル可動型のリニア駆動装置1またはマグネット可動型のリニア駆動装置1Aを一対有している。これらの対の組み合わせは、同じタイプのリニア駆動装置1同士又はリニア駆動装置1A同士であっても良く、あるいは、タイプの異なるリニア駆動装置1とリニア駆動装置1Aとから成っていても良い。また、レンズ駆動装置60は、これら一対のリニア駆動装置1,1(1A,1A;1,1A)を並接させた状態で保持するハウジング72を備えている。
また、各リニア駆動装置1,1(1A,1A;1,1A)の被駆動体(コイルまたはマグネット)は、レンズを支持するレンズ支持体65を有している。この場合、各リニア駆動装置1,1(1A,1A;1,1A)のレンズ支持体65,65同士は、光軸方向に沿って互いに離間して位置されている。このような構成によっても、図7および図8の構成と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、前述した図7〜図10の構成においてはリニア駆動装置がレンズ駆動に用いられているが、本発明のリニア駆動装置は、例えばプリンタヘッドや半導体製造装置など、様々な分野で使用することができる。また、前述した実施形態のリニア駆動装置においては、被駆動体をバネ等によって移動可能に保持するようにすれば、被駆動体の安定性が更に増すため、好適である。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るリニア駆動装置の横断面図、(b)は第1の実施形態に係るリニア駆動装置の縦断面図である。 図1のリニア駆動装置の分解斜視図である。 図1のリニア駆動装置の組立手順の一例を示す斜視図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るリニア駆動装置の横断面図、(b)は第2の実施形態に係るリニア駆動装置の縦断面図である。 図4のリニア駆動装置の分解斜視図である。 図4のリニア駆動装置の組立手順の一例を示す斜視図である。 図1〜図6のリニア駆動装置によってレンズを光軸方向に沿って移動させるレンズ駆動装置の第1の例を示す分解斜視図である。 (a)は図7のレンズ駆動装置の組立体を上から見た図、(b)は図7のレンズ駆動装置の組立体を下から見た図である。 図1〜図6のリニア駆動装置によってレンズを光軸方向に沿って移動させるレンズ駆動装置の第2の例を示す分解斜視図である。 (a)は図9のレンズ駆動装置の組立体を上から見た図、(b)は図9のレンズ駆動装置の組立体を下から見た図である。
符号の説明
1,1A リニア駆動装置
2,4,32,34 ヨーク
6,35 マグネット
8,38 コイル
10 磁性体
60,70 レンズ駆動装置
S 収容空間

Claims (12)

  1. 箱型の収容空間を形成するヨークと、
    収容空間内に配置されたマグネットと、
    収容空間内に配置されたコイルと、
    マグネットとの間で磁気的な吸引力を形成する磁性体と、
    マグネットと磁性体との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体と、
    を備えていることを特徴とするリニア駆動装置。
  2. マグネットがヨークに固定され、コイルは、磁性体を保持するとともに、この保持した磁性体とマグネットとの間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体として機能することを特徴とする請求項1に記載のリニア駆動装置。
  3. コイルのリニアな移動を案内するガイド手段を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載のリニア駆動装置。
  4. ガイド手段は、ヨークに固定されたガイドレールと、コイルを保持し且つガイドレールとスライド可能に係合するスライド部材とから成ることを特徴とする請求項3に記載のリニア駆動装置。
  5. コイルがヨークに固定されるとともに、ヨークの少なくとも一部が磁性体を形成し、
    マグネットは、ヨークの一部を成す前記磁性体との間に作用する磁気的な吸引力を常時受けつつ、コイルに流される電流とマグネットが形成する磁界とにより誘起される電磁力によってリニアに移動される被駆動体として機能することを特徴とする請求項1に記載のリニア駆動装置。
  6. マグネットのリニアな移動を案内するガイド手段を更に備えていることを特徴とする請求項5に記載のリニア駆動装置。
  7. ガイド手段は、ヨークに固定されたガイドレールと、マグネットを保持し且つガイドレールとスライド可能に係合するスライド部材とから成ることを特徴とする請求項6に記載のリニア駆動装置。
  8. マグネットは、被駆動体の移動方向に沿って直列に配列された複数のマグネット部から成り、その配列方向で隣り合うマグネット部同士の極性が互いに異なることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のリニア駆動装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のリニア駆動装置によってレンズを光軸方向に沿って移動させることを特徴とするレンズ駆動装置。
  10. リニア駆動装置の被駆動体がレンズを支持するレンズ支持体を有していることを特徴とする請求項9に記載のレンズ駆動装置。
  11. リニア駆動装置を一対有するとともに、これら一対のリニア駆動装置を対向させた状態で保持するハウジングを備え、各リニア駆動装置のレンズ支持体同士が光軸方向に沿って互いに離間して位置されていることを特徴とする請求項10に記載のレンズ駆動装置。
  12. リニア駆動装置を一対有するとともに、これら一対のリニア駆動装置を並接させた状態で保持するハウジングを備え、各リニア駆動装置のレンズ支持体同士が光軸方向に沿って互いに離間して位置されていることを特徴とする請求項10に記載のレンズ駆動装置。
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