JP2005241749A - 改ざん防止ラベル - Google Patents

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JP2005241749A JP2004048268A JP2004048268A JP2005241749A JP 2005241749 A JP2005241749 A JP 2005241749A JP 2004048268 A JP2004048268 A JP 2004048268A JP 2004048268 A JP2004048268 A JP 2004048268A JP 2005241749 A JP2005241749 A JP 2005241749A
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Takahiko Mizutani
隆彦 水谷
Toshitada Chuma
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MARUSHO KAGAKU KOGYO KK
Daiwa Kasei Shoji KK
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MARUSHO KAGAKU KOGYO KK
Daiwa Kasei Shoji KK
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Abstract

【課題】 刃物で切断された場合にその切断の事実が一目で分かるような改ざん防止ラベルを実現する。
【解決手段】 本改ざん防止ラベル10は、裏面に対し梱包体Kに貼着する接着剤層B1が形成された基材1と、この基材1の表面に形成され、引張りテンションfによってカール特性を持たせたカールフィルム2とを有し、カールフィルム2の裏面における、梱包体Kの蓋K1側と側壁K2側とにそれぞれ位置する両側部分21を接着部とし、梱包体Kの蓋K1と側壁K2との間にわたって位置する中央部分22を非接着部とする。
従って、本改ざん防止ラベル10が梱包体Kに貼着された後に、鋭利な刃物で蓋K1と側壁K2との間の境界線Lに沿って切断されると、カールフィルム2の切断端部220が非接着部の中央部分22のところで直ちにカールし、ラベル切断の事実が一目で分かるようになる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、食品、医薬品、ソフトウエア等の工業製品等を収容する梱包体の蓋と側壁とにわたって貼着されて該梱包体の封緘に用いられるラベルであって、梱包体の悪質な開封やいたずら等を見付け易くし、いたずら等を防止するための改ざん防止ラベルに関するものである。
従来、上記改ざん防止ラベルとしては、梱包体に貼り付けた後にこれを剥がすと「開封済」や「void」等の文字が現われるようにしたものがある(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。この従来の改ざん防止ラベルは、図7(a)(b)に示すように、透明な基材711の裏面に、「開封済」等の文字等を表示した透明な表示層712を形成すると共にこの表示層712を覆って全面にわたり該表示層712と容易に離間する被覆層713を形成し、さらに、この被覆層713の裏面に接着剤層714を形成するものである。そして、このラベルによれば、梱包体の蓋と側壁のコーナー部分に貼り着けて封緘させるが、一旦剥がすと「開封済」等の文字からなる表示層712下の被覆層713および接着剤層714が抜けて梱包体側に付着し、ラベル側にはその抜けた部分によって「開封済」等の文字の転写痕跡が形成され、しかも一度剥がすとそのラベルを用いて転写痕跡を修復しながら貼り着けることが実質的に不可能なため、ラベルを剥がした後が簡単に判別できる。
また、他の従来の改ざん防止ラベルとしては、図8に示すように、基材811の裏面に剥離時に凝集破壊する凝集破壊層815を形成し、この凝集破壊層815の裏面に接着剤層814を形成するものもある(特許文献4)。そして、このラベルによれば、これを剥がすと凝集破壊層815が凝集破壊されて基材811が剥離され、基材811には接着剤層814が残らず、且つ破壊された凝集破壊層815で接着剤層814の表面が覆われる。従って、このラベルを一旦貼着した後には再貼着できなくなるから、不正使用を防止することができる。
実公昭54−8120号公報 実開平2−146679号公報 特開平10−260632号公報 特開平8−30202号公報
しかしながら、図9に示すように、上記従来のラベルTは、いずれもカッターナイフなどの鋭利な刃物で梱包体Kの蓋K1と側壁K2との間の境界線Lに沿って切断された場合、そのラベルTの切断端部L220は切断前とほとんど変わらない状態で梱包体Kの表面に貼着されるため、ラベルTが切断されているのか否かは外見上から瞬時には見分けが付けられない。そのため、ラベルTが鋭利な刃物で蓋K1と側壁K2との境界線Lに沿って慎重に切断された場合は、梱包体Kの開封の事実が一見しただけでは分からず、その梱包体Kの中味に対して、いたずら、改ざん、荷抜き、秘密の盗み取り等が行われていても直ぐには気付き難く、このような不正を防止し得ない問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、刃物で切断された場合にその切断の事実が一目で分かるような改ざん防止ラベルを実現することを課題とする。
(1)本発明に係る改ざん防止ラベルは、
梱包体の蓋と側壁とにわたって貼着されて該梱包体の封緘に用いられるラベルであって、
カール特性を持たせたカールフィルムを有し、このカールフィルムの裏面における、梱包体の蓋側と側壁側とにそれぞれ位置する両側部分を接着部とし、梱包体の蓋と側壁との間にわたって位置する中央部分を非接着部とすることを特徴とするものである。
上記改ざん防止ラベルは、カールフィルムの非接着部とする中央部分が梱包体の蓋と側壁との間にわたって配置されるので、この改ざん防止ラベルが鋭利な刃物で蓋と側壁との間の境界線に沿って切断されると、上記カールフィルムは、非接着部の中央部分が切断される。これにより、上記カールフィルムは、接着部の両側部分によって保持される一方、刃物で切断された非接着部の中央部分における切断端部が無保持状態となる。そして、このカールフィルム自体がカール特性を持つので、カールフィルムの切断端部が非接着部とする中央部分のところで直ちにカールすることとなる。
従って、梱包体に貼着した本改ざん防止ラベルが鋭利な刃物で切断されると、カールフィルムの切断端部がカールすることによって、このラベル切断の事実を一目で発見することができる。
(2)また、上記改ざん防止ラベルにおいて、裏面に対し梱包体に貼着する接着剤層が直接または他の層を介在させて形成されている基材を有し、この基材の表面に上記カールフィルムがその両側部分の接着部を介して形成されてもよい。
これにより、梱包体に対しては基材側の全面で貼着されるので、梱包体の封緘を安定して行うことができる。
(3)また、上記改ざん防止ラベルにおいて、上記カールフィルムは、引張りテンションを掛けてカール特性を持たせているものでもよい。
これにより、カールフィルムのカール特性を半永久的に保持させることができる。
(4)また、上記改ざん防止ラベルにおいて、上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた素材フィルムと、引張りテンションを掛けていない素材フィルムとを貼合した複合フィルムで構成されてもよい。
これにより、カールフィルムには、引張りテンションを掛けた素材フィルム側が内側に配置されるようにカールするカール特性を付与することができ、切断時のカール方向を上向きとするのか下向きとするのか容易に決定することができる。
(5)また、上記改ざん防止ラベルにおいて、上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた単一フィルムで構成されてもよい。
これにより、カールフィルムを複合フィルムで構成する場合に比し、カールフィルムを容易に製作することができる。
以上のように、本発明によれば、梱包体に貼着された本改ざん防止ラベルが刃物で切断された場合は、上記カールフィルムの切断端部が非接着部の中央部分のところで直ちにカールすることによって、ラベル切断の事実が一目で分かるようになる。従って、梱包体の開封の事実を直ぐに発見することができ、梱包体の悪質な開封やその中味に対する、いたずら、改ざん、荷抜き、秘密の盗み取り等を簡単に見付け出してこのような不正を防止することができる。
以下に、本発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態における改ざん防止ラベルの構造の断面図を示したものである。図1に示すように、この改ざん防止ラベル10は、裏面に接着剤層B1が形成された基材1と、この基材1の表面に貼合されたカール特性を持つカールフィルム2とを有するものである。なお、上記カール特性とは、カールフィルム2を無保持状態にすれば、このカールフィルム2が筒状に丸まる性質をいう。また、この改ざん防止ラベル10は、基材1裏面の接着剤層B1には剥離紙3が貼り付けられているが、使用時にはこの剥離紙3を剥がして梱包体に貼着される。
上記基材1としては、例えば、PET等のプラスチックフィルムや紙等が使用される。そして、この基材1の厚さは、10〜500μm程度とされる。なお、この基材1は、透明体でもよいし、着色したものでもよい。そして、基材1裏面に形成される接着剤層B1としては、例えば、その主成分がゴム系、アクリル系、ウレタン系等の、感圧接着剤または感熱接着剤等が使用され、そして、この接着剤は、耐候性や透明性に優れるものがよい。
また、上記基材1と上記カールフィルム2とは、接着剤を部分的に塗布して貼り合わされている。すなわち、カールフィルム2の裏面の両側部分21を接着剤層B2が形成された接着部とし、カールフィルム2の裏面の中央部分22を接着剤層B2が形成されずに基材1とは接着されていない非接着部としている。
上記カールフィルム2は、上素材フィルム23と下素材フィルム24とを接着剤B3によって貼合した2層の複合フィルムである。そして、上素材フィルム23は、図1中の点線矢印で示すように、このカールフィルム2の接着部となる両側部分21の方向に引張りテンションfが掛けられている。下素材フィルム24には、このような引張りテンションfは掛けられていない。これにより、このカールフィルム2は、無保持状態では上素材フィルム23の収縮力により上素材フィルム23側が内側に向くように上素材フィルム23の引張り方向に丸まって筒状になるカール特性を持つこととなる。
上記カールフィルム2の上素材フィルム23や下素材フィルム24としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、PET、ナイロン、アクリル、EVA、塩化ビニル、ポリウレタン等のプラスチックフィルムが好ましく使用される。そして、上素材フィルム23と下素材フィルム24との組合せとしては、引張りテンションfを掛ける上素材フィルム23には軟質の伸び易い材質のものを選択し、引張りテンションfを掛けない下素材フィルム24には上素材フィルム23よりも硬質の伸び難い材質のものを選択するのが好ましい。例えば、上素材フィルム23に好適な軟質の伸び易い材質のものとしては、EVA、ポリエチレン、ポリウレタン、塩化ビニル等が挙げられ、また、下素材フィルム24に好適な硬質の伸び難い材質のものとしては、ナイロン、PET、ポリエステル、ポリプロピレン等が挙げられる。
また、上記カールフィルム2の上素材フィルム23や下素材フィルム24の厚さは、刃物で切断されたときにカールフィルム2のカール特性が十分に発揮されるようにするため、いずれも5〜200μm程度にするのがよいが、例えば、引張りテンションを掛ける上素材フィルム23は5〜60μm程度とし、引張りテンションを掛けない下素材フィルム24は5〜50μm程度とするのが好ましい。
また、上記カールフィルム2の裏面の中央部分22に形成される非接着部の幅としては、5〜50mm程度にするのがよい。すなわち、この非接着部(中央部分22)の幅が5mm未満では、中央部分22が刃物で切断されたときにカールフィルム2のカール性能(反り返り性)が十分に発揮されないおそれがあり、逆に50mmを超えると梱包体に貼着した状態でカールフィルム2の中央部分22がそのカール特性によって浮き上がりを生じさせるおそれがあるからである。但し、上記中央部分22を擬似接着(ここでは非接着部には擬似接着も含む。)とすれば、上記のような中央部分22の浮き上がりを防止できるので、この場合は中央部分22(非接着部)の幅が50mmを超えてもよい。
なお、このカールフィルム2は、透明体でもよいし、着色したものでもよい。着色したものとする場合は、上素材フィルム23または下素材フィルム24のどちらかを着色フィルムで形成してもよいし、上素材フィルム23と下素材フィルム24の両方とも着色フィルムで形成してもよい。このようにカールフィルム2を着色フィルムで構成すれば、中央部分22が刃物で切断されたときの切断端部のカール状態(反り返り状態)がはっきり確認することができる。
また、カールフィルム2の裏面に形成される接着剤層B2としては、例えば、その主成分がゴム系、アクリル系、ウレタン系等の樹脂接着剤が好ましく使用される。そして、この接着剤は、耐候性や透明性に優れるものがよい。
ここで、カールフィルム2とする上素材フィルム23と下素材フィルム24との好適な組合せの具体例を、その厚さと共に表1に示す。
Figure 2005241749
また、カールフィルム2のカール特性として、具体例を示すと、長さ1000mmの下素材フィルム24に対し、長さ990mmの上素材フィルム23を引張りテンションを掛けて10mm伸ばし1000mmにして貼り合わせカールフィルム2としたところ、このカールフィルム2を無保持状態にすると、概ね内径5mm外径8mm程度の筒状となるものが好ましく使用される。
次に、上記改ざん防止ラベル10の製造方法を説明する。
図2は、この改ざん防止ラベル10が製造される製造ラインの模式図を示したものである。図2に示すように、この改ざん防止ラベル10は、各々の原反ロールR23,R24から繰出した下素材フィルム24と上素材フィルム23とを貼り合せてカールフィルム2とする貼合部51と、原反ロールR1から繰出した基材1の表面に上記カールフィルム2を貼り合せるカールフィルム貼合部52と、このカールフィルム2を貼り合せた基材1の裏面に原反ロールR3から繰出した剥離紙3を貼り合せる剥離紙貼合部53とを備える製造ラインによって製造される。なお、図2中の各々の実線矢印は、各フィルムの送り方向を示している。具体的には、以下のようにして製造される。
まず、下素材フィルム24の原反ロールR24から繰出した下素材フィルム24は、接着剤塗布部61で表面全体に接着剤B3を塗布し、そして、下流位置に設けた貼合部51で、この下素材フィルム24の表面に、上素材フィルム23の原反ロールR23から繰出した上素材フィルム23をその送り方向に引張りテンションを掛けて配置させて貼り合わせ、カールフィルム2を形成する。この上素材フィルム23に対して送り方向の引張りテンションを掛けるには、例えば、上素材フィルム23の原反ロールR23に対し、図2中の点線矢印で示すように、後方に引張り力Fを加えることによって行われる。
また、基材1の原反ロールR1から繰出した基材1は、第1接着剤塗布部62で表面に接着剤B2を部分塗布する。すなわち、基材1の表面には、その送り方向に接着剤B2が塗布される個所と塗布されない個所とが交互に形成されるように接着剤B2が部分塗布される(図2中の吹き出しで示す拡大図を参照。)。
次いで、下流位置に設けたカールフィルム貼合部52で、この基材1の表面に上記カールフィルム2を配置させて貼り合わせる。これにより、カールフィルム2の裏面には、接着剤B2が塗布された接着部と、この接着部の間に接着剤B2が塗布されていない非接着部とが形成され、また、このカールフィルム2においては引張りテンションfが両側の接着部側方向に掛かるようになる(図1を参照。)。
そして、第2接着剤塗布部63で、上記カールフィルム2を貼り合せた基材1の裏面全体に接着剤B1を塗布し、引き続き、下流位置に設けた剥離紙貼合部53で、この基材1の裏面に、剥離紙3の原反ロールR3から繰出した剥離紙3を配置させて貼り合わせた後、これを最下流位置のカッター7で所望の長さに裁断して本改ざん防止ラベル10が連続形成されたシート状物10Sにする。
以上のようにして、図1に示した本改ざん防止ラベル10が製造される。なお、このシート状物10Sにした改ざん防止ラベル10は、封緘用に使用される際には、カールフィルム2裏面の両側部分21が接着剤B2のある接着部とされ、中央部分22が接着剤B2のない非接着部とされるように裁断される(図1を参照。)。
なお、図2に示す製造ライン内では、カールフィルム2も同時に製作するようにしているが、カールフィルム2の製造ライン(原反ロールR23,R24〜貼合部51までのライン)は別にし、出来上がったカールフィルム2の原反ロールを基材1における製造ラインに合流させるようにしてもよい。
次に、上記改ざん防止ラベル10の使用状態を説明する。
図3は、梱包体Kに本改ざん防止ラベル10が貼着された様子を示す。図3(a)に示すように、本改ざん防止ラベル10を、裏面の剥離紙3を剥がし、カールフィルム2の両側部分21(接着部)が梱包体Kの蓋K1側と側壁K2側とに位置し、中央部分22(非接着部)が梱包体Kの蓋K1と側壁K2との間にわたって配置されるように梱包体Kのコーナー部に貼着させる。これにより、この梱包体Kの封緘がなされる。
そして、この改ざん防止ラベル10が、例えばカッターナイフの如き鋭利な刃物で蓋K1と側壁K2との間の境界線Lに沿って切断された場合、上記カールフィルム2は、中央部分22の非接着部に刃物が入れられてこの中央部分22が切断されることとなる。すると、上記カールフィルム2は、接着部とする両側部分21で保持される一方、刃物で切断された非接着部とする中央部分22における切断端部220が無保持状態となる。しかも、このカールフィルム2にあっては、これを構成する上素材フィルム23がこのカールフィルム2の接着部となる両側部分21の方向に引張りテンションfが掛けられて、このカールフィルム2自体がカール特性を持っている。これにより、図3(b)に示すように、カールフィルム2における非接着部の中央部分22が切断端部220から上向きに直ちにカール(丸まるように反り返る)することとなる。
このように、上記実施の形態による改ざん防止ラベル10によれば、梱包体Kに貼着された本改ざん防止ラベル10がカッターナイフのような鋭利な刃物で切断された場合は、上記カールフィルム2の切断端部220が非接着部とする中央部分22のところで直ちにカールするので、ラベル切断の事実が一目で分かるようになる。従って、梱包体Kの開封の事実を直ぐに発見することができ、梱包体Kの悪質な開封やその中味に対する、いたずら、改ざん、荷抜き、秘密の盗み取り等を防止することができる。なお、上記カールフィルム2を着色フィルムで構成したり、また、上記カールフィルム2と上記基材1とをそれぞれ色違いのフィルムで構成すれば、ラベル切断時の上記カール状態を一層発見し易くなる。
なお、本発明は、上記実施の形態のものに限定されず、例えば、以下のように発明の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
(1)上記実施の形態では、上記カールフィルム2としては、上素材フィルム23と下素材フィルム24との複合フィルムで構成するが、図4に示すように、一方向に引張りテンションを掛けた単一フィルム23で構成するようにしてもよい。この場合、カールフィルム2を複合フィルムで形成するよりも、簡単にカールフィルム2を製作できる利点がある。
なお、このようにカールフィルム2を単一フィルム23で構成する場合の製法としては、カールフィルム2を形成する製造ラインにおいて、図2に示したところの下素材フィルム24の原反ロールR24や貼合部51を無くし、例えば、図5に示すように、引張りテンションFを掛ける素材フィルム23の原反ロールR23だけで構成すればよい。
(2)上記実施の形態では、上記カールフィルム2における引張りテンションfの方向としては、接着部となる両側部分21の方向に掛けられているが、この方向とは垂直な方向となる非接着部の形成方向と平行な方向に引張りテンションfを掛けるようにしてもよい。この場合、改ざん防止ラベル10が鋭利な刃物で切断されると、図6に示すように、カールフィルム2中央部分22の切断端部220における両角部分221が上向きにカール(丸まるように反り返る)するようになる。
なお、このようなカールフィルム2に対して非接着部(中央部分22)と平行な方向に引張りテンションfを掛ける場合の製法としては、図5に示すように、基材1表面に接着剤B2を部分塗布する接着剤塗布部62aにおいて基材1の幅方向に接着剤B2が塗布される個所と塗布されない個所とが交互に形成されるように接着剤B2を部分塗布すればよい(図5中の吹き出しで示す拡大図を参照。)。
(3)上記実施の形態では、図2に示したように基材1裏面に剥離紙3を配置してシート状物10Sに仕上げるようにするが、最終工程ではカッター7で裁断せずに剥離紙3を配置した状態でロール状物に巻き取って仕上げてもよい。
また、図5に示すように、上記基材1裏面には剥離紙3を配置せずにロール状物10Rに巻き取って仕上げるようにしてもよい。この場合、剥離紙3を不要とし且つ製造ラインにカッター7を設ける必要もないから、剥離紙3を配置しシート状物10Sに仕上げる場合に比し、この改ざん防止ラベル10を低コストに得ることができる。なお、剥離紙3を配置せずに上記ロール状物10Rとする場合、このロール状物10Rをほどき易くできるように、図5に示す製造ラインにおいて、カールフィルム貼合部52よりも下流位置で第2接着剤塗布部63の前後いずれかにカールフィル2側の表面に剥離剤をコーティングするコーティング部64を設けるようにしてもよい。
(4)上記実施の形態では、上記カールフィルム2としては、その上素材フィルム23に引張りテンションfを掛けるようにするが、下素材フィルム24に引張りテンションfを掛けるようにし、上素材フィルム23には引張りテンションfを掛けないようにしてもよい。この場合、カッターナイフの如き鋭利な刃物でカールフィルム2の中央部分22が切断されると、この中央部分22の切断端部220が下向きに丸まってカールすることとなる。
(5)上記実施の形態では、上記カールフィルム2裏面の中央部分22は、基材1に接着剤を部分塗布することにより接着剤層B2が形成されない非接着部とするが、カールフィルム2裏面に接着剤を部分塗布することにより接着剤層B2が形成されない非接着部を設けるようにしてもよい。
また、上記カールフィルム2裏面の中央部分22は、基材1に接着剤を全面塗布した後この中央部分22に相当する個所に印刷等を施すいわゆる糊殺しの手法でカールフィルム2が基材1とは接着されていない非接着部を形成するようにしてもよいし、また、基材1表面に上記中央部分22に相当する個所に離型剤を部分塗布した後に接着剤を全面塗布するようにし上記中央部分22ではカールフィルム2と基材1とが擬似接着された非接着部を形成するようにしてもよい。但し、上記中央部分22が擬似接着された非接着部とする場合は、カールフィルム2の中央部分22が切断されると、この中央部分22の切断端部220がカールして離型剤を塗布した基材1表面から剥がれる程度の接着力とすることを要する。
さらには、基材1表面に感熱接着剤を全面塗布するか、あるいはカールフィルム2裏面に感熱接着剤を全面塗布した後に上記両側部分21のみを熱ロールで加熱して接着部を形成し上記中央部分22ではカールフィルム2が基材1とは接着されていない非接着部を形成するようにしてもよい。
すなわち、上記カールフィルム2裏面の中央部分22における非接着部とは、接着剤層B2が形成されない場合の他に、基材1とカールフィル2との間に全面的な接着剤層B2を形成するが、上記糊殺しや上記熱ロール等による加熱(この場合は接着剤層B2が感熱接着剤)等により基材1とカールフィル2とを非接着とする場合や、部分的な離型剤の塗布により切断時にカールフィルム2のカール特性で剥離される程度に基材1とカールフィル2とを擬似接着させている場合をも含むものである。
(6)また、図7に示すものと同様に、上記基材1は、その裏面に、「開封済」や「void」等の文字、図形、模様等を表示した表示層712と、この表示層712を覆い表示層712と離間容易な被覆層713とが順次に形成され、この被覆層713の裏面に接着剤層714(B1)が形成されてもよい。これにより、この改ざん防止ラベル10を一旦剥がすと「開封済」文字等からなる表示層712下の被覆層713および接着剤層714(B1)が抜けて梱包体側に付着し、ラベル側にはその抜けた部分によって「開封済」文字等の転写痕跡が形成されるので、この改ざん防止ラベル10を一旦剥がして再貼着させても、既に開封された事実を容易に発見することができる。
(7)また、図8に示すものと同様に、上記基材1は、その裏面に、剥離時に凝集破壊する凝集破壊層815を形成し、この凝集破壊層815の裏面に接着剤層814(B1)が形成されてもよい。これにより、この改ざん防止ラベル10を一旦剥がすと凝集破壊層815が凝集破壊されて、基材1には接着剤層814(B1)が残らず、且つ破壊された凝集破壊層815で梱包体表面に付着する接着剤層814(B1)の表面が覆われて再貼着できなくなるので、開封の事実を容易に発見することができる。
(8)また、上記実施の形態では、カールフィルム2裏面側に基材1を設けるが、このような基材1を設けないようにしてもよい。この場合、梱包体に対しては、カールフィルム2裏面の両側部分21における接着部によって貼着させるようにする。
(9)また、上記実施の形態では、カールフィルム2として上素材フィルム23と下素材フィルム24とを1層ずつ貼合した2層の複合フィルムとするが、これら素材フィルム23,24を1層から数層ずつ適宜の配置で組合せ、3層以上の複合フィルムとしてもよい。
実施の形態による改ざん防止ラベルの層構造を示す断面図である。 実施の形態による改ざん防止ラベルを製造する製造ラインを示す模式図である。 実施の形態による改ざん防止ラベルを梱包体に貼着した様子と(図3(a))、この改ざん防止ラベルが刃物で切断されたときの様子(図3(b))をそれぞれ示す斜視図である。 他の実施の形態による改ざん防止ラベルの層構造を示す断面図である。 他の実施の形態による改ざん防止ラベルを製造する製造ラインを示す模式図である。 他の実施の形態による改ざん防止ラベルを梱包体に貼着した後に、刃物で切断されたときの様子を示す斜視図である。 従来の改ざん防止ラベルの層構造と(図7(a))、剥離後の状態(図7(b))を示す図である。 他の従来の改ざん防止ラベルの層構造を示す断面図である。 従来のラベルを梱包体に貼着した後に、刃物で切断されたときの様子を示す斜視図である。
符号の説明
1 基材
2 カールフィルム
3 剥離紙
10 改ざん防止ラベル
21 両側部分(非接着部)
22 中央部分(接着部)
23 上素材フィルム
24 下素材フィルム
B1 接着剤層
B2 接着剤層
B3 接着剤層
f 引張りテンション
K 梱包体
K1 蓋
K2 側壁

Claims (5)

  1. 梱包体の蓋と側壁とにわたって貼着されて該梱包体の封緘に用いられるラベルであって、
    カール特性を持たせたカールフィルムを有し、このカールフィルムの裏面における、梱包体の蓋側と側壁側とにそれぞれ位置する両側部分を接着部とし、梱包体の蓋と側壁との間にわたって位置する中央部分を非接着部とすることを特徴とする改ざん防止ラベル。
  2. 請求項1に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
    裏面に対し梱包体に貼着する接着剤層が直接または他の層を介在させて形成されている基材を有し、この基材の表面に上記カールフィルムがその両側部分の接着部を介して形成されている改ざん防止ラベル。
  3. 請求項1または2に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
    上記カールフィルムは、引張りテンションを掛けてカール特性を持たせているものである改ざん防止ラベル。
  4. 請求項3に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
    上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた素材フィルムと、引張りテンションを掛けていない素材フィルムとを貼合した複合フィルムで構成されている改ざん防止ラベル。
  5. 請求項3に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
    上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた単一フィルムで構成されている改ざん防止ラベル。

JP2004048268A 2004-02-24 2004-02-24 改ざん防止ラベル Pending JP2005241749A (ja)

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