JP2005241346A - 酸素センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 検出素子とこれを保持する部材との間のシール性を向させることができる酸素センサを提供する。
【解決手段】 酸素濃度を検出する検出素子2と、検出素子2を挿入する素子挿入孔3を有したホルダ4と、ホルダ4の素子挿入孔3の外周に粉充填スペース10を有し、この粉充填スペース10内に圧縮されたセラミック粉12を充填して検出素子2とホルダ4との間をシールするシール部5とを備えた酸素センサ1において、セラミック粉12の荷重を受ける粉充填スペース10の底面を、外周側より内周側に向かって徐々に荷重方向に突出する傾斜面10aに形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 酸素濃度を検出する検出素子2と、検出素子2を挿入する素子挿入孔3を有したホルダ4と、ホルダ4の素子挿入孔3の外周に粉充填スペース10を有し、この粉充填スペース10内に圧縮されたセラミック粉12を充填して検出素子2とホルダ4との間をシールするシール部5とを備えた酸素センサ1において、セラミック粉12の荷重を受ける粉充填スペース10の底面を、外周側より内周側に向かって徐々に荷重方向に突出する傾斜面10aに形成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば自動車用内燃機関等の排気系に設置して排気ガス内の酸素濃度を検出する酸素センサに関する。
従来より種々の酸素センサが提案されている。特許文献1は、その一例としての酸素センサを開示する。
上記文献の酸素センサ100は、図4に示すように、酸素濃度を検出し、この検出濃度を電気信号に変換する検出素子101と、この検出素子101を挿入する素子挿入孔102aを有した素子位置決め用碍子102と、この素子位置決め用碍子102と検出素子101との間にガラス封着材103aを封止して双方間をシールするシール部103と、素子位置決め用碍子102より突出した検出素子101の接点部101aに圧接し、検出素子101からの出力を取り出す端子104と、素子位置決め用碍子102の上面に配置され、端子104を保持する端子保持用碍子105と、素子位置決め用碍子102の外周に配置され、素子位置決め用碍子102を保持するホルダ106と、このホルダ106の一端側に固定され、端子保持用碍子105の外周を被うケーシング107と、ホルダ106の他端側に固定され、素子位置決め用碍子102より突出した検出素子101の外周を被うプロテクタ108とを備えている。
シール部103は、素子位置決め用碍子102の素子挿入孔102aの外周に粉充填スペース109を有し、この粉充填スペース109にガラス封着材103aが圧縮状態で充填されている。
このように構成された酸素センサ100は、ホルダ106のネジ部106aを排気管110に螺合することにより排気管110に固定され、プロテクタ108で覆われた箇所が排気管110内に突出された状態で配置される。
特開2001−188060号公報
しかしながら、前記従来の酸素センサ100では、粉充填スペース109の底面がガラス封着材103aの荷重方向の直交方向に配置されるフラット面109aに形成されているので、ガラス封着材103aからの全ての荷重Pが素子位置決め用碍子102の軸方向に剪断力として作用する。そのため、素子位置決め用碍子102の剪断力の上限限界値を越えて変形等が生じない範囲にガラス封着材103aへの荷重を制限する必要がある。このようにガラス封着材103aへの荷重を制限しなければならないため、検出素子101と素子位置決め用碍子102間におけるシール性の向上が図れないという問題があった。
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、検出素子とこれを保持する部材との間のシール性を向させることができる酸素センサを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、検出素子と、検出素子を挿入する素子挿入孔を有したホルダと、ホルダの素子挿入孔の外周に粉充填スペースを有し、この粉充填スペース内に圧縮されたセラミック粉を充填して検出素子とホルダとの間をシールするシール部とを備えた酸素センサにおいて、セラミック粉の荷重を受ける粉充填スペースの底面を、外周側より内周側に向かって徐々に荷重方向に突出する傾斜面に形成したことを趣旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の酸素センサにおいて、検出素子はロッド状に形成された構成としている。
請求項1の発明によれば、セラミック粉からの荷重が粉充填スペースの底面である傾斜面に作用するため、ホルダに作用する荷重が傾斜面によって分散される。従って、セラミック粉からの荷重の上限値を上げることができ、検出素子とホルダとの間のシール性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、検出素子の取り付け方向やガスの流れ方向等に影響されることなく正確な検出ができる。
以下、本発明を具現化した第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3は一実施形態を示し、図1は酸素センサの全体断面図、図2は酸素センサの要部の拡大断面図、図3(a)は粉充填スペースの底面の傾斜面に作用する荷重を説明する図、図3(b)は粉充填スペースの底面がフラット面である場合に、そのフラット面に作用する荷重を説明する図である。
図1において、酸素センサ1は、酸素濃度を検出し、この検出濃度を電気信号に変換する検出素子2と、この検出素子2を挿入する素子挿入孔3を有したホルダ4と、このホルダ4と検出素子2との間をシールし、且つ、検出素子2をホルダ4内に位置決めするシール部5と、ホルダ4より上方に突出した検出素子2の接点部2aに圧接し、検出素子2からの出力を取り出す端子6と、ホルダ4の一端側に固定され、端子6を保持する端子保持用碍子7と、ホルダ4の一端側に固定され、端子保持用碍子7の外周を被うケーシング8と、ホルダ4の他端側に固定され、ホルダ4より突出した検出素子2の外周を被うプロテクタ9とを備えている。
検出素子2は円柱ロッド形状を有し、その上部側に接点部2aが、その下部側に酸素測定部2bが、それぞれ形成されている。
ホルダ4は上部に上方から見て六角形状を有する六角部4aを有し、この六角部4aに工具を嵌合して該ホルダ4に回転トルクを容易に作用させることができるようになっている。ホルダ4の下部の外周にはネジ部4bが形成されている。ホルダ4の六角部4aとネジ部4bとの間にはガスケット19が配置されいる。
シール部5は、図2に示すように、ホルダ4の素子挿入孔3の全外周に形成された粉充填スペース10と、この粉充填スペース10の近傍に設けられたカシメ部11とを有し、粉充填スペース10にセラミック粉12とバネ性を有するスペーサ13を収容し、カシメ変形したカシメ部11によってスペーサ13を圧縮し、この圧縮力でセラミック粉12を圧縮状態で充填することによって検出素子2とホルダ4との間をシールし、且つ、検出素子2をホルダ4に位置決めしている。
セラミック粉12の荷重を受ける粉充填スペース10の底面は、外周側より内周側に向かって徐々に荷重方向に突出する傾斜面10aに形成されている。この傾斜面10aの傾斜角度αは、この実施形態では約45度に設定されている。
セラミック粉12としては、例えば未焼結のタルクが使用されている。スペーサ13には、例えばワッシャが使用されている。
ホルダ4と端子保持用碍子7との固定は、図2に示すように、ホルダ4の上端に碍子位置決め溝14と該碍子位置決め溝14の外周にカシメ部15が設けられ、碍子位置決め溝14に端子保持用碍子7の一端側の大径部7aが配置され、且つ、カシメ変形したカシメ部15を大径部7aの段差箇所に係止することによってなされている。
端子6は、バネ性を有する形状に形成され、バネ性を利用して検出素子2の接点部2aに接触されている。検出素子2の接点部2aと端子6との接触位置は、ホルダ4の上端面の直ぐ上位置に設定されている。
また、図1に示すように、ケーシング8の上部内側にはシーリングラバー16が配置され、このシーリングラバー16を介して複数のハーネス17が外部に導き出されている。ハーネス17の一端は端子6に接続されている。シーリングラバー16はケーシング8のカシメ部8aによってケーシング8に固定されていると共に、このカシメによってシーリングラバー16とハーネス17との間、及び、シーリングラバー16とケーシング8との間のシール性が確保されている。
また、ケーシング8は筒形状を有し、ケーシング8とホルダ4との固定は例えばレーザ溶接によってなされている。このレーザ溶接によってケーシング8とホルダ4との間のシール性が確保されている。ケーシング8は、端子保持用碍子7の外形よりも十分に大きな外形に形成され、これによってケーシング8と端子保持用碍子7との間には空隙部20が設けられている。
プロテクタ9は、有底筒状で、且つ、2重構造に形成され、各側壁にはガス流通用の小孔9aが形成されている。プロテクタ9とホルダ4との固定は、例えばレーザ溶接によってなされている。尚、スポット溶接、カシメ固定等で固定しても良い。
上記酸素センサ1は、ホルダ4のネジ部4bを排気管30のネジ孔31に螺入することにより排気管30に固定され、プロテクタ9で覆われた箇所が排気管30内に突出された状態で配置される。酸素センサ1と排気管30との間の気密は、ガスケット19によって保持される。
上記構成において、排気管30内を流通するガスがプロテクタ9の小孔9aより内部に流入すると、そのガス内の酸素が検出素子2の酸素測定部2bに入り込む。すると、酸素測定部2bがガスの酸素濃度を検出し、この検出した酸素濃度が電気信号に変換する。この電気信号の情報が端子6及びハーネス17を経て外部に出力される。
以上、上記構成の酸素センサ1では、セラミック粉12の荷重Pを受ける粉充填スペース10の底面が傾斜面10aに形成されているので、セラミック粉12からの荷重Pが粉充填スペース10の底面である傾斜面10aに作用するため、図3(a)に示すように、ホルダ4に作用する荷重Pが傾斜面10aによって分散される。従って、セラミック粉12からの荷重Pの上限値を上げることができ、検出素子2とホルダ4との間のシール性を向上させることができる。ここで、図3(b)に示すように、粉充填スペース10の底面が従来例のようにフラット面10bに形成された場合には、セラミック粉12からの荷重Pが分散されることなくホルダ4の軸方向に剪断力として作用するが、本発明では上述したように荷重Pを分散される。具体的には、荷重Pは傾斜面10aに直交する方向の分力P1と、傾斜面10aに沿う方向の分力P2に分散される。そして、傾斜角度αが約45度であるため、分力P1と分力P2はほぼ同じ値に分散される。
上記実施形態では、検出素子2はロッド状に形成されたので、検出素子2の取り付け方向やガスの流れ方向等に影響されることなく正確な検出ができる。
上記実施形態では、端子保持用碍子7とケーシング8との間に空隙部20を設けたので、検出素子2及び端子6は、外部に対しケーシング8と端子保持用碍子7によって2重に覆われ、且つ、断熱性に優れた空隙部20を介して配置されるため、高温環境下での耐久性が向上する。
上記実施形態では、検出素子2の接点部2aと端子6との接触位置は、ホルダ4の上端面の直ぐ上位置に設定したので、全体長の小型化を図ることができる。
尚、この発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態において上記実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
(1)上記実施形態において、セラミック粉12としてタルクを使用した。これに対し、セラミック粉としてタルク以外のもの、例えば、BNやSiNを使用しても良いことは勿論である。
また、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1又は請求項2に記載の酸素センサにおいて、セラミック粉は、タルクであることを特徴とする酸素センサ。
この構成によれば、請求項1又は請求項2の発明と同様の作用・効果が得られる。
(ロ)請求項1又は請求項2、及び、上記(イ)項に記載の酸素センサにおいて、端子保持用碍子とケーシングとの間には空隙部を設けたことを特徴とする酸素センサ。
この構成によれば、検出素子及び端子は、外部に対しケーシングと端子保持用碍子によって2重に覆われ、且つ、断熱性に優れた空隙部を介して配置されるため、高温環境下での耐久性が向上する。
(ハ)請求項1又は請求項2、及び、上記(イ)項、(ロ)項に記載の酸素センサにおいて、検出素子の接点部と端子との接触位置は、前記ホルダの上端面の直ぐ上位置に設定したことを特徴とする酸素センサ。
この構成によれば、全体長の小型化を図ることができる。
1 酸素センサ
2 検出素子
3 素子挿入孔
4 ホルダ
5 シール部
10 粉充填スペース
10a 傾斜面
12 セラミック粉
2 検出素子
3 素子挿入孔
4 ホルダ
5 シール部
10 粉充填スペース
10a 傾斜面
12 セラミック粉
Claims (2)
- 酸素濃度を検出する検出素子と、この検出素子を挿入する素子挿入孔を有したホルダと、このホルダの素子挿入孔の外周に粉充填スペースを有し、この粉充填スペース内に圧縮されたセラミック粉を充填して前記検出素子と前記ホルダとの間をシールするシール部とを備えた酸素センサにおいて、
前記セラミック粉の荷重を受ける前記粉充填スペースの底面を、外周側より内周側に向かって徐々に荷重方向に突出する傾斜面に形成したことを特徴とする酸素センサ。 - 前記検出素子はロッド状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の酸素センサ。
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2004
- 2004-02-25 JP JP2004049611A patent/JP2005241346A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008114791A1 (ja) * | 2007-03-20 | 2008-09-25 | Hitachi, Ltd. | 酸素センサ |
JP2008261848A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Hitachi Ltd | 酸素センサ |
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