JP2005241092A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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一彦 丸本
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竹司 渡辺
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啓次郎 國本
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昌宏 尾浜
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Seiichi Yasuki
誠一 安木
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
Tatsumura Mo
立群 毛
Tetsuei Kuramoto
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Abstract

【課題】ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制することで、機器効率を向上し、運転効率の高いヒートポンプ給湯装置を提供する。
【解決手段】ヒートポンプサイクル5と、融解熱を利用して蓄熱を行う融点の異なる複数の潜熱蓄熱材33とヒートポンプサイクル5の放熱手段27とを備えた蓄熱手段13を有することにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制することで、機器効率の高いヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルを用いたヒートポンプ給湯装置に関する。
図5は従来の技術によるヒートポンプ給湯装置である。図5により説明する。まず冷媒回路28は圧縮機1と、外部熱交換器2と、減圧手段3及び室外熱交換器4を環状に連接してヒートポンプサイクル5を構成している。外部熱交換器2は冷媒の通過する冷媒用配管6aと水の通過する水用配管から成り、互いに熱交換する様に構成されている。水回路15として、開閉弁14と、ポンプ8と、水用配管6bと、蓄熱手段13内に設けられた、高温側熱交換器11、低温側熱交換器12とが順に接続されている。また、開閉弁14と低温側熱交換器12の間に市水などを供給する給水源16が接続されており、さらに、ポンプ8と水用配管6bの間より給湯端末17が接続されている。
以上のように構成された従来のヒートポンプ給湯装置について、ここでは特徴的な動作である蓄熱運転についてのみ説明する。蓄熱運転は、蓄熱手段13の高温側蓄熱材9及び低温側蓄熱材10を融解することにより、熱を蓄える運転である。冷媒回路28においては、冷媒が以下のように循環する。すなわち、冷媒が圧縮機1で圧縮されて吐出され高温高圧のガスとなる。この高温の冷媒は、外部熱交換器2の冷媒用配管6a内で水用配管6bの水と熱交換して冷却される。この水用配管6bの水は後述するように低温側熱交換器12で冷却されたものである。冷媒用配管6aを流出した高温の冷媒は、膨張弁3によって減圧されると共に冷却されて凝縮する。減圧によって温度が低下した冷媒は、吸熱器4において蒸発する。吸熱器4を流出した冷媒は、蒸発し低温のガスとなって圧縮機1に吸入される。この循環が繰り返される。
水回路15においては、開閉弁14は開成され、ポンプ8を駆動源としては水回路15内の水を水用配管6b、高温側熱交換器11、低温側熱交換器12、開閉弁14の順に循環する。水回路15の水は、外部熱交換器2の水用配管6bにおいて、冷媒回路28の冷媒用配管6aを流れる冷媒によって例えば80℃程度に加熱され、高温の温水となる。この高温水は蓄熱手段13の高温側熱交換器11に流入する。そして、この高温水は、高温側蓄熱材9と熱交換すると共に次第に冷却される。その後、この冷却された高温水は、低温側熱交換器10に流入する。この結果、高温側蓄熱材9は高温水によって加熱されて上部から順に融解し、高温側蓄熱材9に熱が蓄えられる。そして、この水は低温側熱交換器12に流れ、低温側蓄熱材10と熱交換して次第に冷却されて低温水となる。この結果、低温側蓄熱材10は水によって加熱されて上部から順に融解し、低温側蓄熱材10に熱が蓄えられる。
低温側熱交換器12を流出した低温水は例えば25℃程度となっており、開閉弁14を介してポンプ8に吸入、吐出され外部熱交換器2の水用配管6bに流入する。外部熱交換器2の水用配管6bに流入した水は、冷媒用配管6aの冷媒と熱交換して加熱される。これらの循環を繰り返すことになる(特許文献1参照)。
特開2003−232563号公報
しかしながら、上記の構成では、蓄熱運転時にポンプを駆動する必要がある。また、蓄熱運転後、水回路内の高温の水は放熱することになり、再び蓄熱運転を開始する時には、水回路内の低温の水を加熱することになる。従って、ポンプによる消費電力に加え、水回路での放熱ロスがあるため機器の効率は低下することになる。
本発明の目的は、ポンプを廃して機器効率を向上し、運転効率の高いヒートポンプ給湯装置を提供することにある。
この目的を達成するために本発明のヒートポンプ給湯装置は、ヒートポンプサイクルと、融点の異なる複数の潜熱蓄熱材と前記ヒートポンプサイクルの放熱器とを備えた蓄熱手段を備えた。これにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制できる。
本発明のヒートポンプ給湯装置は、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制することで、機器効率の高いヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第1の発明は、ヒートポンプサイクルと、融点の異なる複数の潜熱蓄熱材と前記ヒートポンプサイクルの放熱器とを備えた蓄熱手段を備えた。これにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制できる。
第2の発明は、特に第1の発明で、前記潜熱蓄熱材への蓄熱時には前記放熱器に融点のより高い潜熱蓄熱材から順次より融点の低い潜熱蓄熱材と熱交換する様に冷媒を流す様にした。これにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制できる。また、順次融点の低い潜熱蓄熱材に冷媒を流すことにより、エンタルピー差を大きくとることができるので、蓄熱量を増大でき、蓄熱時にヒートポンプサイクルの効率を向上できる。
第3の発明は、特に第1、2の発明で、前記潜熱蓄熱材からの放熱に用いる水側熱交換器に融点のより低い潜熱蓄熱材から順次融点のより高い潜熱蓄熱材と熱交換する様に給湯水を通水する様にした。これにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制できる。また、順次融点の低い潜熱蓄熱材から融点の高い潜熱蓄熱材に水を流すことにより、蓄熱手段内の熱を有効に取り出すことができる。
第4の発明は、特に第1〜3の発明において、前記ヒートポンプサイクルを圧縮機、前記放熱器、減圧手段、吸熱手段を環状に接続してなる冷媒回路とした。これにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制できる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明において、前記ヒートポンプサイクルに、臨界圧力以上に昇圧された冷媒を用いた。これにより、放熱器を流れる冷媒は、圧縮機で臨界圧力以上に加圧されているので、放熱器で熱を奪われて温度低下しても凝縮することがない。したがって放熱器全域で冷媒と潜熱蓄熱材とに温度差を形成しやすくなり熱交換効率を高くできる。
第6の発明は、特に第1〜5の発明で、前記ヒートポンプサイクルと前記蓄熱手段を一体化して構成した。これにより、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制できる。また、機器を小型化できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1によるヒートポンプ給湯装置ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態おけるヒートポンプ給湯装置の回路図である。背景技術で説明した構成については同一符号を付し詳細な説明を省略する。
先ず、本実施の形態によるヒートポンプ給湯装置のヒートポンプサイクルについて説明する。ヒートポンプサイクル5は、圧縮機1、放熱器27、減圧手段3、吸熱器4を環状に順次連接して構成され、冷媒として臨界温度の低い炭酸ガスを使用している。圧縮機1は、内蔵する電動モータ(図示しない)によって駆動され吸引した冷媒を、一般的使用条件において臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。
また、放熱器27は高温側潜熱蓄熱材9と冷媒の熱交換を行う高温側熱交換器11、中温側潜熱蓄熱材20と冷媒の熱交換を行う中温側熱交換器22及び低温側潜熱蓄熱材10と冷媒との熱交換を行う低温側熱交換器12で構成されている。
放熱器27は、蓄熱手段13に内蔵されている高温側潜熱蓄熱材9、中温側潜熱蓄熱材20、低温側潜熱蓄熱材10の順に圧縮機1より吐出された高圧のガス冷媒と熱交換するものである。なお、放熱器27に流入する冷媒(炭酸ガス)は、圧縮機1で臨界圧力以上に加圧されており、放熱器27で放熱しても凝縮することはない。また、放熱器27は高温側潜熱蓄熱材9と冷媒の熱交換を行う高温側熱交換器11、中温側潜熱蓄熱材20と冷媒の熱交換を行う中温側熱交換器22及び低温側潜熱蓄熱材10と冷媒との熱交換を行う低温側熱交換器12で構成されている。
減圧手段3は、放熱器27から流出する冷媒を減圧する減圧装置で、絞りを調整して適度に減圧して冷媒を断熱膨張させて低温の冷媒とする。吸熱器4は減圧手段3から流出してきた冷媒を外気との熱交換によって蒸発させる。
さらに、水側熱交換器29は高温側潜熱蓄熱材9と水の熱交換を行う高温側放熱器18、中温側潜熱蓄熱材20と水の熱交換を行う中温側放熱器22及び低温側潜熱蓄熱材10と水との熱交換を行う低温側放熱器19で構成されている。
そして、蓄熱手段13は放熱器27、水側熱交換器29、高温側潜熱蓄熱材9中温側潜熱蓄熱材20、低温側潜熱蓄熱材10で構成されており、各々、高温側潜熱蓄熱材9、中温側潜熱蓄熱材20、低温側潜熱蓄熱材10は融解して液状になった時、混合しない様、仕切板30で仕切られている。
高温側潜熱蓄熱材9、中温側潜熱蓄熱材20、低温側潜熱蓄熱材10は融点の異なる潜熱蓄熱材であり、高温側潜熱蓄熱材9は例えば融点が約70℃の酢酸ナトリウム系のパラフィンであり、中温側潜熱蓄熱材20は例えば融点が約50℃の酢酸ソーダ混合物、低温側潜熱蓄熱材10は例えば融点が約30℃の硫酸ナトリウム系のパラフィンを用いても構わない。尚、本実施の形態では3種類の潜熱蓄熱材33を用いたが4種類以上用いても構わない。また、各々の潜熱蓄熱材33と放熱器27或いは水側熱交換器29が直接接触すると腐食がおこる場合にはエポキシ樹脂等で放熱器27或いは水側熱交換器29表面をコーティングしても構わない。
水回路31では、市水などの給水源16が低温側放熱器19、中温側放熱器22、高温側放熱器18の順に接続され、さらに給水管24を介して混合弁23に接続されている。給水源16から供給された水は低温側放熱器19、中温側放熱器22、高温側放熱器18の順に通過してゆき徐々に加熱されて高温の湯となり給湯管24に送り出される。また、給水源16は給水管25を介して混合弁23に接続されている。給湯時には、給湯管24からの湯と給水管25の水が混合弁23で混合されて適温となって給湯端末17より取り出される。さらに図2に示すように、送風手段32、圧縮機1、吸熱器4を含め、冷媒回路28、給水回路31、蓄熱手段13は一体にとなって構成されている。
このように構成された、本発明の給湯装置の動作について次に説明する。本給湯装置は蓄熱手段13への蓄熱運転、蓄熱手段13からの放熱による給湯運転及び蓄熱運転と給湯運転の同時運転の3つの運転モードを有している。
先ず、蓄熱手段13への蓄熱運転について説明する。蓄熱運転は、蓄熱手段13の高温側蓄熱材9、中温側潜熱蓄熱材20及び低温側蓄熱材10を融解することにより、熱を蓄える運転である。
冷媒回路28においては、冷媒が以下のように循環する。すなわち、冷媒が圧縮機1で圧縮されて吐出され高温高圧のガスとなる。この高温の冷媒は、放熱器27の内の高温側熱交換器11に入り高温側潜熱蓄熱材9と熱交換して蓄熱する。次に、中温側熱交換器21に入り中温側潜熱蓄熱材20と熱交換して蓄熱する。さらに、低温側熱交換器12に入り低温側蓄熱材10と熱交換して蓄熱する。
これら冷媒が放熱器27を通過する間、冷媒は放熱し徐々に温度が低下して冷却される。冷却された冷媒は圧縮機1で臨界圧力以上に加圧されており、放熱器27で放熱しても凝縮することはなくガス状態のまま膨張弁3によって減圧されると共に断熱膨張して冷却されて凝縮し液ガスの二相状態となる。減圧によって温度が低下した冷媒は、吸熱器4において外気との熱交換によって加熱し蒸発し低温のガスとなって圧縮機1に吸入される。この循環が繰り返されることにより、高温側潜熱蓄熱材9、中温側潜熱蓄熱材20、低温側潜熱蓄熱材12のそれぞれの蓄熱材に蓄熱されることになる。従って、本発明の給湯装置の蓄熱運転時には動力源として圧縮機1を用いれば良く、冷媒回路28を運転するのみであり、また、水回路31内の水を加熱しなくて良い。
またこのとき、放熱器27で、冷媒が冷却される間の潜熱蓄熱材と冷媒の温度は冷媒の流れ方向に対して概ね図3の様になる。図3において、A点で高温側熱交換器11に流入した冷媒温度は約100℃であり、高温側潜熱蓄熱材11は融点である約70℃となっている。B点では高温側熱交換器11を通った冷媒が冷却され約70℃となって中温側熱交換器21に流入する。A点からB点に至る間に、冷媒は高温側潜熱蓄熱材11を加熱し蓄熱する。中温側熱交換器21では、流入する冷媒温度は約70℃であり、中温側潜熱蓄熱材20は融点である約50℃となっている。C点では中温側熱交換器21を通った冷媒が冷却され約50℃となって低温側熱交換器12に流入する。B点からC点に至る間に、冷媒は中温温側潜熱蓄熱材21を加熱し蓄熱する。低温側熱交換器19では、流入する冷媒温度は約50℃であり、低温側潜熱蓄熱材10は融点である約30℃となっている。D点では、低温側熱交換器12を通った冷媒が冷却され約30℃となって低温側熱交換器12を出て、減圧手段3に送られる。C点からD点に至る間に、冷媒は低温温側潜熱蓄熱材10を加熱し蓄熱する。
従って、冷媒温度が約100℃から約30℃の間のエンタルピーを蓄熱できエンタルピー差を大きくとることができる。すなわち、圧縮機1の消費電力に対する蓄熱量が増加するため冷媒回路28の効率の低下を防止できる。
次に、蓄熱手段13からの放熱による給湯運転について説明する。給湯運転は蓄熱手段13に蓄えられた熱を給水源16から供給された水に放熱して湯をつくる運転であり、通常蓄熱運転が終了後に行うことになる。給水源16から供給された水はその水圧により低温側放熱器19、中温側放熱器22、高温側放熱器18の順に通過する。その間、それぞれ低温側潜熱蓄熱材10、中温側潜熱蓄熱材20、高温側潜熱蓄熱材18に予め蓄熱されてあった熱を吸熱して、徐々に高温の湯になり給湯管24を通して混合弁23に送られる。
一方、給水源16から供給されて水は給水管25を介して混合弁23に送られ、給湯管24からの湯と給水管25の水が混合弁23で混合されて適温となって給湯端末17より取り出される。このようにして、給湯運転が行われる。
この時、水側熱交換器29で加熱される間の潜熱蓄熱材と水の温度は水の流れ方向に対して概ね図4の様になる。図4において、A点で低温側放熱器19に流入した水温は約20℃であり、低温側潜熱蓄熱材10は融点である約30℃となっている。B点では低温側熱交換器12を通った水が加熱され約30℃となって中温側放熱器22に流入する。A点からB点に至る間に、水は低温側潜熱蓄熱材10を冷却し吸熱する。中温側放熱器22では、流入する冷媒温度は約30℃であり、中温側潜熱蓄熱材20は融点である約50℃となっている。C点では中温側放熱器22を通った水が加熱され約50℃となって高温側放熱器18に流入する。B点からC点に至る間に、水は中温温側潜熱蓄熱材20を冷却し吸熱する。高温側放熱器18では、流入する水温は約50℃であり、高温側潜熱蓄熱材9は融点である約70℃となっている。D点では、高温側放熱器18を通った水が加熱され約70℃となって高温側放熱器18を出て、給湯管24に送られる。C点からD点に至る間に、水は高温側潜熱蓄熱材9を冷却し吸熱する。
従って、水温が約20℃から約70℃に順次加熱することにより、温度の低い低温側蓄熱材10の蓄熱も利用することができるので蓄熱手段13内の熱を有効に取り出せる。
最後に、蓄熱運転と給湯運転の同時運転について説明する。先述のヒートポンプサイクル5による蓄熱運転と給湯端末17からの給湯を行う給湯運転を同時行う運転であり、説明を割愛する。
以上の様に、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5と、融点の異なる複数の潜熱蓄熱材と前記ヒートポンプサイクル5の放熱器27とを備えた蓄熱手段13により構成したので、蓄熱運転時には圧縮機1を用いれば良く、冷媒回路28を運転するのみで、水回路31内の水を加熱しなくて良いので、ポンプ8を廃して消費電力を低減できると共に、水回路31での放熱ロスを抑制できるので、機器効率を向上できる。
また、本実施の形態においては、潜熱蓄熱材33への蓄熱時には放熱器27は、より高い融点からなる高温潜熱蓄熱材から順次より融点の低い低温潜熱蓄熱材に冷媒を流す様にしたので、エンタルピー差を大きくとることができると共に、蓄熱運転時には圧縮機1を用いれば良く、冷媒回路28を運転するのみで、水回路31内の水を加熱しなくて良いので、ポンプ8を廃して消費電力を低減できると共に、水回路31での放熱ロスを抑制できるので、機器効率を向上できる。
さらに、本実施の形態においては、潜熱蓄熱材33からの放熱時には水側熱交換器29の給湯水を低温側潜熱蓄熱材から順次高温側蓄熱材に通水する様にしたので、順次融点の低い潜熱蓄熱材から融点の高い潜熱蓄熱材に水を流すことにより、蓄熱手段13内の熱を有効に取り出すことができる。また、ポンプ8を廃して消費電力を低減できると共に、水回路31での放熱ロスを抑制できるので、機器効率を向上できる。
さらにまた、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5を圧縮機1、放熱器27、減圧手段3、吸熱手段4を環状に接続してなる冷媒回路28としたので、ポンプ8を廃して消費電力を低減できると共に、水回路31での放熱ロスを抑制でき、機器効率を向上できる。
またさらに、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5に、臨界圧力以上に昇圧された冷媒を用いたので、放熱器27を流れる冷媒は、圧縮機1で臨界圧力以上に加圧されているので、放熱器27で熱を奪われて温度低下しても凝縮することがない。したがって放熱器27全域で冷媒と潜熱蓄熱材とに温度差を形成しやすくなり熱交換効率を高くでき、機器効率を向上できる。
最後に、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5と蓄熱手段13を一体化して構成したので、機器を小型化できると共に、ポンプ8を廃して消費電力を低減できると共に、水回路31での放熱ロスを抑制でき、機器効率を向上できる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置は、ポンプを廃して消費電力を低減できると共に、水回路での放熱ロスを抑制することで、機器効率の高いヒートポンプ給湯装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置のブロック回路図 本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の一体化斜視図 本発明の実施の形態における蓄熱手段内の冷媒と蓄熱材の温度の関係を示す図 本発明の実施の形態における蓄熱手段内の水と蓄熱材の温度の関係を示す図 従来のヒートポンプ給湯装置のブロック回路図
符号の説明
1 圧縮機
3 減圧手段
4 吸熱器
5 ヒートポンプサイクル
13 蓄熱手段
27 放熱器
28 冷媒回路
29 水側熱交換器
33 潜熱蓄熱材

Claims (6)

  1. ヒートポンプサイクルと、融解熱を利用して蓄熱を行う融点の異なる複数の潜熱蓄熱材と前記ヒートポンプサイクルの放熱器とを備えた蓄熱手段を有することを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
  2. 潜熱蓄熱材への蓄熱時には融点のより高い潜熱蓄熱材から順次より融点の低い潜熱蓄熱材と熱交換するように放熱器に冷媒を流すことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  3. 潜熱蓄熱材からの放熱に用いる水側熱交換器に融点のより低い潜熱蓄熱材から順次融点のより高い潜熱蓄熱材と熱交換する様に給湯水を通水することを特徴とする請求項1または2に記載のヒートポンプ給湯装置。
  4. ヒートポンプサイクルは圧縮機、放熱器、減圧手段と吸熱手段を環状に接続してなる冷媒回路であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  5. ヒートポンプサイクルに臨界圧力以上に昇圧された冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  6. ヒートポンプサイクルと前記蓄熱手段を一体化して構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
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