JP2011033205A - 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム - Google Patents

蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011033205A
JP2011033205A JP2009176909A JP2009176909A JP2011033205A JP 2011033205 A JP2011033205 A JP 2011033205A JP 2009176909 A JP2009176909 A JP 2009176909A JP 2009176909 A JP2009176909 A JP 2009176909A JP 2011033205 A JP2011033205 A JP 2011033205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
container
temperature
heat storage
storage system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009176909A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Shindo
尊彦 新藤
Keiichi Sasaki
恵一 佐々木
Yuuji Kuri
裕二 久里
Satoshi Haraguchi
智 原口
Kengo Wakamatsu
建吾 若松
Satoru Kubotani
悟 窪谷
Kiyoko Murayama
聖子 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009176909A priority Critical patent/JP2011033205A/ja
Publication of JP2011033205A publication Critical patent/JP2011033205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

【課題】実用に足る蓄熱システム、並びにこの蓄熱システムを利用した蓄熱システムプラント及び発電システムを提供する。
【解決手段】相異なる相転移温度を有する潜熱材料が充填され、潜熱材料の相転移温度が高い順に直列に配列されてなる複数の容器と、前記複数の容器それぞれに設けられた前記潜熱材料へ蓄熱させるための熱媒体を流入させる第1の入口及び第1の出口と、蓄熱した前記潜熱材料からの熱を放熱させるための熱媒体を流入させる第2の入口及び第2の出口とを有し、前記複数の容器の内、少なくとも隣り合う第1の容器及び第2の容器同士は、前記第1の容器の前記第1の出口と前記第2の容器の前記第1の入口とが接続され、前記第1の容器の前記第2の入口と前記第2の容器の前記第2の出口とが接続されるようにして、蓄熱システムを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システムに関する。
熱エネルギーの有効利用の1つとして蓄熱材料による排熱の回収技術がある。この技術においては、蓄熱材料を樹脂製の容器や袋に充填し、排熱を利用して加熱した入熱媒体を容器や袋内を通して蓄熱材料に蓄熱し、次いで、蓄熱材料が充填された容器に水等の媒体を流すことによって蓄熱された熱を放熱する。
この場合、単位体積または単位重量当たりの蓄熱量を大きくすることを目的に潜熱量の大きい蓄熱材料を選択する。潜熱が大きい材料は、融解、凝固、又は転移を繰り返すため物質の分解、変質などが起こりやすく、可燃物又は劇物あるいは腐食性を有する物質が多いことが問題である。このため、上述のような欠点を有しない新規な材料の開発等が盛んに行われている(例えば、特許文献1)。
また、蓄熱材料に熱を伝導する蓄熱材料の容器は、蓄熱材料の溶解、凝固速度を大幅に促進できるように熱伝導の高い材料や表面積を大きくする構造が考えられている。また、蓄熱−放熱サイクル時の蓄熱材料の分解防止や容器からの蓄熱材料の漏れを防止する工夫がなされている(例えば、特許文献2)。
以上のように、蓄熱材料による排熱を回収するための潜熱材料の開発や、蓄熱材料の充填構造等の要素技術については種々の研究がなされている一方、潜熱材料を用いて有効に熱を蓄熱し、蓄熱した熱を有効に外部に取り出すような、実用に向けた蓄熱システムの開発は全くなされていないのが現状である。
特開2006−219557号 特開2001−227887号
本発明は、実用に足る蓄熱システム、並びにこの蓄熱システムを利用した蓄熱システムプラント及び発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の一態様は、相異なる相転移温度を有する潜熱材料が充填され、潜熱材料の相転移温度が高い材料から低い材料に向けて、前記潜熱材料の、前記相転移温度の高い順に配列されてなる複数の容器と、前記複数の容器それぞれに設けられ、各容器に対する第1の熱媒体の流入を制御する第1の電磁弁と、各容器に対する第2の熱媒体の流入を制御する第2の電磁弁と、前記第1の熱媒体の温度をモニタリングする第1の温度センサーと、前記第2の熱媒体の温度をモニタリングする第2の温度センサーとを有し、蓄熱操作の際に、前記第1の温度センサーの温度が蓄熱の対象となる前記容器中に充填された前記潜熱材料の前記相転移温度よりも高い場合に、前記容器に設けられた前記第1の電磁弁を開放し、前記相転移温度よりも低い場合に、前記容器に設けられた前記第1の電磁弁を閉塞し、また放熱操作の際に、前記第2の温度センサーの温度が放熱の対象となる前記容器中に充填された前記潜熱材料の前記相転移温度よりも低い場合に、前記容器に設けられた前記第2の電磁弁を開放し、前記相転移温度よりも高い場合に、前記容器に設けられた前記第2の電磁弁を閉塞するように制御する制御部を具えることを特徴とする、蓄熱システムに関する。
また、本発明の一態様は、相異なる相転移温度を有する潜熱材料が充填され、潜熱材料の相転移温度が高い順に直列に配列されてなる複数の容器と、前記複数の容器それぞれに設けられた前記潜熱材料へ蓄熱させるための熱媒体を流入させる第1の入口及び第1の出口と、蓄熱した前記潜熱材料からの熱を放熱させるための熱媒体を流入させる第2の入口及び第2の出口とを有し、前記複数の容器の内、少なくとも隣り合う第1の容器及び第2の容器同士は、前記第1の容器の前記第1の出口と前記第2の容器の前記第1の入口とが接続され、前記第1の容器の前記第2の入口と前記第2の容器の前記第2の出口とが接続されていることを特徴とする、蓄熱システムに関する。
さらに、本発明の一態様は、上記蓄熱システムを並列に配列してなることを特徴とする、蓄熱システムプラントに関する。
また、本発明の一態様は、上記蓄熱システムを具えることを特徴とする、発電プラントに関する。
上記蓄熱システムによれば、潜熱材料の相転移温度が高い材料から低い材料に向けて、相異なる相転移温度を有する潜熱材料が充填された複数の容器が、相転移温度の高い順に配列されてなる。したがって、熱媒体を前記蓄熱システム中に流す場合に、相転移温度の高い潜熱材料が充填された容器から相転移温度の低い潜熱材料が充填された容器に順次に流すことができるので、熱媒体を1回流すのみで複数の容器内に充填された潜熱材料に対して蓄熱を行うことができる。
一方、各容器には、温度センサー及び電磁弁を設けることができるので、相転移温度の高い順に順次に配列された複数の容器の内、所定の容器内に充填された潜熱材料の相転移温度が前記媒体の温度よりも高い場合は、制御部によって前記電磁弁が閉塞されるようになっている。したがって、前記媒体を流しても、最早蓄熱を行うことができない容器内には前記熱媒体を流れないようにしているので、蓄熱システムに対する蓄熱を効率的に行うことができる。
また、上述のようにして蓄熱システムの各容器内に充填された潜熱材料に対して蓄熱を実施した後、前記蓄熱システム中に蓄熱された熱を外部に取り出す場合は、所定の熱媒体を前記蓄熱システム内、すなわち容器中に流し、前記熱媒体を前記潜熱材料の蓄熱で加熱する。この場合、前記熱媒体の所望する加熱温度に応じて、前記熱媒体を流すべき潜熱材料が充填された容器を適宜選択する。すなわち、前記加熱温度を実現できるような熱が蓄熱された容器を選択して、この容器内に前記熱媒体を流すようにする。
さらに、熱媒体を、複数の容器の潜熱材料の相転移温度が低い材料から高い材料に向けて順次に流すようにすれば、前記熱媒体を段階的に加熱することができるので、最終的に蓄熱システムから取り出した前記熱媒体は、相当程度に高い温度まで簡易かつ効率的に加熱することができる。
一方、各容器には、温度センサー及び媒体電磁弁が設けられており、相転移温度の低い順に順次に配列された複数の容器の内、所定の容器内に充填された潜熱材料の相転移温度よりも低い熱媒体を流すことに対して、前記所定の容器から出てきた熱媒体の温度が、前記潜熱材料の相転移温度より低くなった場合は、前記所定の容器内に充填された潜熱材料の蓄熱量が低下し、最早前記所定の容器内に充填された潜熱材料では、熱媒体の加熱を十分に行うことができないと判断し、上述した制御部によって前記電磁弁が閉塞されるようになっている。
したがって、前記熱媒体を流しても、最早加熱を十分に行うことができない容器内には前記蓄熱媒体が流れないようにしているので、蓄熱システムにおける熱媒体の加熱を効率的に行うことができ、所望の温度に加熱された熱媒体を簡易かつ効率的に外部に取り出すことができるようになる。
また、上記蓄熱システムプラントによれば、上述した構成の蓄熱システムを並列に配列しているので、各蓄熱システムに対して連続的あるいは同時に蓄熱を行うことができ、多量の熱を蓄熱することができる。
さらに、上記蓄熱システムプラントによれば、所定の蓄熱システムに対しては熱媒体を流して蓄熱操作を行う一方で、他の蓄熱システムに対しては熱媒体を流して熱の外部への取り出し操作を行うようにすることもできる。したがって、蓄熱を行う際においても、外部への熱の取り出しを行うことができるので、効率的な運転を行うことができるようになる。
一方、上述した蓄熱システムからは常に一定の熱量を取り出すことができるので、発電プラントに適用した場合において、この発電プラントに対して常に一定の蒸気を安定して供給することができ、前記発電プラントの運転特性を安定化させることができる。
また、上記発電プラントを、例えば上述した熱媒体によって発生した蒸気で駆動させる一方、余分な熱媒体を利用して上述のように蓄熱システム内に蓄熱しておき、前記入熱媒体の量あるいは温度が低下して、前記上記を十分に発生させることができないような場合に、前記蓄熱システムを利用して所定温度に加熱された熱媒体を得、この熱媒体によって蒸気の発生を補うようにすることもできる。この場合においても、前記発電プラントに対して常に一定の蒸気を安定して供給することができ、前記発電プラントの運転特性を安定化させることができる。
以上、本発明によれば、実用に足る蓄熱システム、並びにこの蓄熱システムを利用した蓄熱システムプラント及び発電システムを提供することができる。
実施形態における蓄熱システムの概略構成図である。 実施形態における蓄熱システムの容器内における蓄熱ユニットの充填状態を示す図である。 実施形態における蓄熱ユニットの概略構成図である。 同じく、実施形態における蓄熱ユニットの概略構成図である。 実施形態における蓄熱システムの容器内における畜熱ユニットの充填状態を示す図である。 図1に示す蓄熱システムの入熱操作を説明するための図である。 図1に示す蓄熱システムの蓄熱操作を説明するための図である。 実施形態における発電プラントの概略構成図である。 同じく、実施形態における発電プラントの概略構成図である。 同じく、実施形態における発電プラントの概略構成図である。 同じく、実施形態における発電プラントの概略構成図である。 同じく、実施形態における発電プラントの概略構成図である。
以下、本発明の詳細、並びにその他の特徴及び利点について、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。
<蓄熱システム>
図1は、実施形態に係わる蓄熱システムの概略構成を示す図であり、図2は、図1に示す蓄熱システムの各容器内における蓄熱ユニットの充填状態を示す図であり、図3及び図4は、蓄熱ユニットの概略構成を示す図である。図5は実施形態における蓄熱システムの容器内における蓄熱ユニットの充填状態を示す図である。また、図6は、図1に示す蓄熱システムの蓄熱操作(熱媒体から蓄熱ユニットへ)を説明するための図であり、前記蓄熱システムの蓄熱側の構成を抽出して示す図である。さらに、図7は、図1に示す蓄熱システムの放熱操作を説明するための図であり、前記蓄熱システムの放熱側(蓄熱ユニットから熱媒体へ)の構成を抽出して示す図である。
図1に示すように、本実施形態の蓄熱システムは、複数の容器S1、S2及びS3を有しており、それぞれの容器内には第1の潜熱材料、第2の潜熱材料及び第3の潜熱材料が入った蓄熱ユニットが充填されている。これら第1の潜熱材料、第2の潜熱材料及び第3の潜熱材料は、これらの順に高い相転移温度を有しており、結果として、容器S1、S2及びS3は、潜熱材料の相転移温度が高い材料から低い材料に向けて、相転移温度Tの高い潜熱材料が充填された状態で配列されてなる。なお、容器S1〜S3は、例えばステンレス、チタン、鋼材と無機材との複合材等から構成することができる。また、図示しない断熱材によって被覆され、系外への熱損失が抑制されたような構成を呈している。
容器S1の左下部には配管P1が連結されている。容器S1の右上部には配管P2の一端が連結されており、容器S2の左下部には、配管P2の他端が連結されている。さらに、容器S2の右上部には配管P3の一端が連結されており、容器S3の左下部には配管P3の他端が連結されている。また、容器S3の右上部には配管P4が連結されている。
容器S1の左上部には配管p11が連結されている。容器S1の右下部には配管p1が連結されており、容器S2の左上部には配管p21が連結されている。また、これら配管p1及びp21は配管p12で連結され、配管p12を介して連続している。容器S2の右下部には配管p2が連結され、容器S3の左上部には配管p31が連結されている。また、これら配管p2及びp31は配管p13で連結され、配管p13を介して連続している。さらに、容器S3の右下部には、配管p3が連結されている。
配管P1,P2及びP3は、以下に説明する蓄熱操作において、それぞれ容器S1,S2及びS3に対して熱媒体を導入するためのものである。熱媒体は比較的高温であるために、その熱は一般に下方から上方に向けて伝達しやすい。したがって、例えば、配管P1を容器S1の左下部に連結し、配管P2を容器S1の右上部に連結することによって、熱媒体は、容器S1の下方から上方に向けて移動するようになり、これによって熱媒体から潜熱材料への熱伝達がより効率的に行なわれるようになる。したがって、潜熱材料による蓄熱の効率が増大するようになる。
なお、配管P2を容器S2の左下部に連結し、配管P3を容器S2の右上部に連結しているのも、上記同様の作用効果を得るためである。同様に、配管P3を容器S3の左下部に連結し、配管P4を容器S3の右上部に連結しているのも、上記同様の作用効果を得るためである。
一方、配管p1〜p3及びp11〜p31は、以下に説明する放熱操作において、それぞれ容器S1,S2及びS3に対して熱媒体を導入するためのものである。放熱操作に場合、熱媒体は、例えば容器S3に導入される初期の段階では比較的低温の状態であるが、容器S3、S2及びS1と順次に導入されることによって加熱されて高温になると、熱媒体は下方から上方へ向けて流れやすくなる。したがって、熱媒体を導入及び取り出すための配管を上述のようにして設定することによって、熱媒体の潜熱材料との接触度合いが増大し、潜熱材料から熱媒体への熱伝達をより効率的に行なうようにすることができる。
各配管は、例えばステンレス、チタン、鋼材と無機材との複合材等から構成することができる。また、図示しない断熱材によって被覆され、系外への熱損失が抑制されたような構成を呈している。
配管P1には、電磁弁V1及び温度センサーM1が設けられており、配管P2には、電磁弁V12、V2及び温度センサーM2が設けられている。また、配管P3には、電磁弁V22、V3及び温度センサーM3が設けられており、配管P4には、温度センサーM4及び電磁弁V31が設けられている。
配管p11には、電磁弁v11及び温度センサーm1が設けられており、配管p1には、電磁弁v1及び温度センサーm01が設けられている。配管p21には、電磁弁v21及び温度センサーm2、並びに排出用の電磁弁v22が設けられている。配管p2には、電磁弁v2及び温度センサーm02が設けられており、配管p31には、電磁弁v31及び温度センサーm3、並びに排出用の電磁弁v33が設けられている。配管p3には、電磁弁v3及び温度センサーm03が設けられている。
上述したように、配管P1,P2及びP3は、蓄熱操作において、それぞれ容器S1,S2及びS3に対して熱媒体を導入するためのものであるので、これら配管に設けられた電磁弁及び温度センサーは、蓄熱操作の際に導入する熱媒体の導入制御及び温度管理を行うものである。
また、配管p1〜p3及びp11〜p31は、放熱操作において、それぞれ容器S1,S2及びS3に対して熱媒体を導入するためのものであるので、これら配管に設けられた電磁弁及び温度センサーは、放熱操作の際に導入する熱媒体の導入制御及び温度管理を行うものである。
なお、本実施形態では、容器の数を3としたが、その数は必要に応じて任意の数とすることができる。
なお、本実施形態の蓄熱システムには、温度センサーM1、M2、M3、M4における温度計測に基づいて、以下に示すように、電磁弁V1、V12、V2、V22、V3、V31を適宜開閉するように制御する、図示しない制御部が設けられている。また、前記制御部は、温度センサーm1、m01、m2、m02、m3、m03の温度計測に基づいて、以下に示すように、電磁弁v11、v1、v21、v2、v31、v33、v3を適宜開閉するように制御する。
また、容器S3内には、図2に示すようにして蓄熱ユニット10が必要に応じて任意の数だけ充填されている。なお、図では特に示していないが、蓄熱ユニット10が特に自身の重量によって下部に偏在しないように、縦方向に複数のネットが設けられ、これらのネットで画定された領域に蓄熱ユニット10を配置するようにしている。
さらに、蓄熱ユニット10は、図3に示すようにパッケージされ、封止されている。具体的には、以下に示す相変化を生ぜしめて蓄熱を行う潜熱材料11を中心にしてその外方にアルミニウム、銀等からなる金属膜13及びポリエステル、ポリアミド等からなる樹脂膜14が積層されてなり、これら積層膜によって潜熱材料11をパッケージし、保護するようにしている。また、潜熱材料11と積層膜とは、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂12によって融着されている。なお、潜熱材料11と積層膜、すなわち金属膜13との接着性が良好な場合は、ポリオレフィン系樹脂12を設ける必要はない。
なお、蓄熱ユニット10を、図3に示すようにパッケージする理由は、相変化によって生成した反応生成物を封止し、潜熱材料11の相変化によって蓄熱された熱を保持するためである。
また、積層膜において金属膜13を設けた理由は、強度及び熱伝導率を考慮したものであり、潜熱材料11のパッケージ及び封止は主として樹脂膜14によってなされている。
容器S1、S2内には、例えば、潜熱材料を充填した複数の円柱体又は球体を蓄熱ユニットとして配置する。図4は、円柱体形状の蓄熱ユニットの構成を示す縦方向断面図である。図4に示す蓄熱ユニット20は、鋼板、ステンレス等の金属基材23と、その内面に形成したガラスコーティング22とからなるコンテナ内に潜熱材料21を充填してなる。なお、図4では、自重によって潜熱材料21は、下方に偏って充填されている。
そして、容器S1、S2内には、図5に示すように、図4に示すような、複数の円柱体形状の蓄熱ユニット20を、容器S1及びS2内に充填(配列)する。この際、容器S1及びS2において、蓄熱ユニット20が下方に偏って充填されないように、縦方向に複数のネット25を設け、これらのネット25で画定された領域に蓄熱ユニット20を配置するようにしている。
次に、図1に示す蓄熱システムの操作について説明する。
最初に、図6を参照して熱媒体の導入による蓄熱操作について説明する。図示しない制御部によって、電磁弁v11、v21及びv31、V21を閉状態とするとともに、電磁弁v1、v2及びv3を閉状態とする。また、熱媒体をS1を満たすためにV11を開とし、V12を閉とする。次いで、熱媒体を配管P1から蓄熱システム内に導入する。この際、容器S1の配管P1に設けた温度センサーM1で熱媒体の温度を測定し、その温度T1が容器S1内に充填された第1の潜熱材料の相転移温度よりも高い場合に、制御部によって電磁弁V1を開とし、容器S1内に熱媒体を導入して第1の潜熱材料の相変化を生ぜしめ、入熱を行う。
その後、熱媒体が容器S1を満たすとV11から熱媒体の一部が排出される。この際、配管P2に設けられた温度センサーM2でその温度が測定される。その結果、熱媒体の温度T2が容器S2内に充填された第2の潜熱材料の相転移温度よりも高い場合には、制御部によって電磁弁V11、V22を速やかに閉とし、V12及びV2を開とし、容器S2内に配管P2を介して熱媒体を導入し、第2の潜熱材料の相変化を生ぜしめ、蓄熱を行う。
さらに、熱媒体が容器S2を満たすとV21から熱媒体は排出され、配管P3に設けられた温度センサーM3でその温度が測定される。その結果、熱媒体の温度T3が容器S3内に充填された第3の潜熱材料の相転移温度よりも高い場合、図示しない制御部によって、電磁弁V21を閉、V22及びV3を開とし、容器S3内に配管P3を介して熱媒体を導入し、第3の潜熱材料の相変化を生ぜしめ、蓄熱を行う。その後、熱媒体は、容器S3から配管P4に設けられた電磁弁v26を介して外部に排出される。なお、この際の温度は、温度センサーM4によって測定されるが、その温度は一般的に容器S3内に充填された第3の潜熱材料の相転移温度よりも低くなっている。
以上のような工程を経ることによって、熱媒体を、相転移温度の高い潜熱材料が充填された容器から相転移温度の低い潜熱材料が充填された容器に順次に流すことができるので、熱媒体を1回流すのみで複数の容器内に充填された異なる潜熱材料に対して蓄熱を行うことができる。したがって、蓄熱システムに対する蓄熱を効率的に行うことができる。
一方、例えば、温度センサーM2によって、熱媒体の温度T2が容器S2内に充填された第2の潜熱材料の相転移温度よりも低いことが判明した場合は、制御部により電磁弁V12及びV2は閉状態となり、熱媒体は容器S2内に導入されることなく、電磁弁V11を介して外部に放出される。同様に、温度センサーM3によって、熱媒体の温度T3が容器S3内に充填された第3の潜熱材料の相転移温度よりも低いことが判明した場合は、制御部により電磁弁V22及びV3は閉状態となり、熱媒体は容器S3内に導入されることなく、電磁弁V21を介して外部に放出される。
このように、熱媒体を流しても、最早蓄熱を行うことができない容器内には熱媒体を流れないようにしているので、蓄熱システムに対する蓄熱を効率的に行うことができる。
なお、上述のように、熱媒体を蓄熱システムに導入し、各容器で段階的に蓄熱を行うには、各容器内に充填された潜熱材料、すなわち潜熱材の相転移温度がそれぞれ50℃以上異なることが好ましい。もし互いの相転移温度の差が50℃未満であると、図1に示すように、容器S1〜S3まで相転移温度の高い順に段階的に配列しても、例えば、容器S1における第1の潜熱材料の相転移温度と、容器S2における第2の潜熱材料の相転移温度との差が50℃未満である場合、容器S1を通過した熱媒体の温度が容器S2に充填された第2の潜熱材料の相転移温度よりも僅かに高いか、あるいは同等さらには低くなってしまい、第2の潜熱材料の相変化を生ぜしめることができず、容器S2内での蓄熱を実行できない場合がある。この場合には必要に応じ、容器S1から容器S3へ熱媒体を直接供給しても良い(図示せず)。
以上の観点から、第1の潜熱材料、第2の潜熱材料及び第3の潜熱材料の好ましい例を挙げると、表1のようになる。
Figure 2011033205
また、表1を参照すると、各容器内に充填された潜熱材料、すなわち潜熱材の相転移温度が上限値は、例えば100℃程度である。
次に、図1に示す蓄熱システムの放熱操作について図7を参照して説明する。
(第1の放熱操作)
上述のようにして、蓄熱システムに対して蓄熱を実施した後、図示しない制御部によって、電磁弁V1、V12、V2、V22、及びV3、v26を閉状態とするとともに、熱媒体を外部に排出するための電磁弁V11、V21、v22及びv33を閉状態とする。次いで、熱媒体を蓄熱システム内に導入する。
例えば、容器S3に熱媒体を導入する場合は、温度センサーm03で熱媒体の温度を測定し、熱媒体の温度t3が容器S3内に充填された第3の潜熱材料の温度よりも低いことを確認した後、電磁弁v33を開、v31を閉とし、熱媒体電磁弁v3を開として配管p3から容器S3内に熱媒体を導入し、第3の潜熱材料の蓄熱によって熱媒体を所定温度にまで加熱した後、電磁弁v33を介して少なくとも一部を外部に放出する。なお、電磁弁v33を介して熱媒体を外部に放出する際、その温度を温度センサーm3によって測定し、第3の潜熱材料の相転移温度よりも低くなったか否かを判断する。
もし、電磁弁v33から放出される熱媒体の温度が第3の潜熱材料の相変化温度よりも小さくなった場合、容器S3内に充填された第3の潜熱材料の蓄熱量が低下し、最早容器S3内に充填された第3の潜熱材料では、熱媒体の加熱を十分に行うことができないと判断し、蓄熱温度センサーm3による熱媒体温度の計測に基づき、上記制御部によって熱媒体電磁弁v3が閉塞されるようになっている。
また、容器S2に熱媒体を導入する場合は、v33を閉めv31を開けて温度センサーm02で熱媒体の温度t2を測定し、熱媒体の温度が容器S2内に充填された第2の潜熱材料の温度よりも低いことを確認した後、制御部によって電磁弁v2を開として配管p2から容器S2内に熱媒体を導入し、第2の潜熱材料の蓄熱によって熱媒体を所定温度にまで加熱した後、電磁弁v21を閉めてv22を介して外部に放出する。なお、電磁弁v22を介して熱媒体を外部に放出する際、その温度を蓄熱温度センサーm2によって測定し、第2の潜熱材料の相転移温度よりも低くなったか否かを判断する。
もし、電磁弁v22から放出される熱媒体の温度が第2の潜熱材料の相変化温度よりも小さくなった場合、容器S2内に充填された第2の潜熱材料の蓄熱量が低下し、最早容器S2内に充填された第2の潜熱材料では、熱媒体の加熱を十分に行うことができないと判断し、温度センサーm2による熱媒体温度の計測に基づき、上記制御部によって電磁弁v2が閉塞されるようになっている。
同様に、容器S1に熱媒体を導入する場合は、温度センサーm01で熱媒体の温度t1を測定し、熱媒体の温度が容器S1内に充填された第1の潜熱材料の温度よりも低いことを確認した後、図示しない上記制御部によって、電磁弁v1を開として配管p1から容器S1内に熱媒体を導入し、第1の潜熱材料の蓄熱によって熱媒体を所定温度にまで加熱した後、配管p11を介して外部に放出する。なお、配管p11を介して熱媒体を外部に放出する際、その温度を温度センサーm1によって測定し、第1の潜熱材料の相転移温度よりも低くなったか否かを判断する。
もし、配管p11から放出される熱媒体の温度が臨界温度よりも小さくなった場合、容器S1内に充填された第1の潜熱材料の蓄熱量が低下し、最早容器S1内に充填された第1の潜熱材料では、熱媒体の加熱を十分に行うことができないと判断し、温度センサーm1による熱媒体温度の計測に基づき、上記制御部によって電磁弁v1が閉塞されるようになっている。
したがって、熱媒体を流しても、最早加熱を十分に行うことができない容器内には熱媒体が流れないようにしているので、蓄熱システムにおける熱媒体の加熱を効率的に行うことができ、所望の温度に加熱された熱媒体を簡易かつ効率的に外部に取り出すことができるようになる。
なお、上記温度の判定は、各潜熱材料、すなわち潜熱材の相転移温度よりも、例えば50℃低い温度とすることができる。
また、熱媒体は、水(水蒸気)、絶縁油、シリコンゲル等から構成することができる。
熱媒体の加熱源としては、太陽熱や社会インフラ機器からの排熱を用いることができる。
(第2の放熱操作)
また、熱媒体を、配管p3、p31、p13、p2、p21、p12及びp1を介して容器S3からS1まで順次に流すことができ、熱媒体を段階的に加熱するようにすることもできる。この場合、最終的に蓄熱システムから取り出した熱媒体は、相当程度に高い温度まで簡易かつ効率的に加熱することができるようになる。
但し、この場合においても、容器S3に熱媒体を導入する場合は、温度センサーm03で熱媒体の温度t3を測定し、熱媒体の温度が容器S3内に充填された第3の潜熱材料の温度よりも低いことを確認した後、図示しない制御部によって電磁弁v3を開として配管p3から容器S3内に熱媒体を導入し、第3の潜熱材料の蓄熱によって熱媒体を所定温度にまで加熱した後、配管p31内に放出する。
そして、配管p31、p13及びp2を介して容器S2に熱媒体を導入する場合は、温度センサーm02で熱媒体の温度t2を測定し、熱媒体の温度が容器S2内に充填された第2の潜熱材料の温度よりも低いことを確認した後、同じく図示しない制御部によって電磁弁v2を開として配管p2から容器S2内に熱媒体を導入し、第2の潜熱材料の蓄熱によって熱媒体を所定温度にまで加熱した後、配管p21内に放出する。
そして、配管p21、p12及びp1を介して容器S1に熱媒体を導入する場合は、温度センサーm01で熱媒体の温度を測定し、熱媒体の温度t1が容器S1内に充填された第1の潜熱材料の温度よりも低いことを確認した後、上記制御部によって電磁弁v1を開として配管p1から容器S1内に熱媒体を導入し、第1の潜熱材料の蓄熱によって熱媒体を所定温度にまで加熱した後、配管p11を介して外部に放出する。
なお、この場合においても、容器S3から配管p31内に放出された熱媒体は、その温度を温度センサーm3によって測定し、第3の潜熱材料の相転移温度よりも所定温度高い臨界温度に達したか否かを判断する。もし、配管p31内の熱媒体の温度が第3の潜熱材料の相変化温度よりも小さくなった場合、容器S3内に充填された第3の潜熱材料の蓄熱量が低下し、最早容器S3内に充填された第3の潜熱材料では、熱媒体の加熱を十分に行うことができないと判断し、温度センサーm3による熱媒体温度の計測に基づき、上記制御部によって電磁弁v3が閉塞されるようになっている。
また、容器S2から配管p21内に放出された熱媒体及び容器S1から配管p11内に放出された熱媒体についても、その温度と各潜熱材料に対する相転移温度との関係から、各潜熱材料によって熱媒体の加熱を十分に行なうことができないと判断した場合は、蓄熱温度センサーm2及びm1で計測した温度に基づき、図示しない上記制御部によって電磁弁v2及びv1がそれぞれ閉塞されるようになる。
<蓄熱システムプラント>
図8は、本実施形態における蓄熱プラントシステムの概略構成を示す図である。本実施形態では、図1に示す構成の、4つの蓄熱システムが並列に配列されてなる。また、各蓄熱システム(蓄熱システム1〜4)への入熱は、電磁弁VP1、VP2、VP3及びVP4で分岐され、制御されるようになっている。
図8に示す構成の蓄熱プラントシステムにおいては、蓄熱システム1〜4に対して連続的あるいは同時に蓄熱を行うことができ、この結果、多量の熱を蓄熱することができる。なお、蓄熱システム1〜4に連続的に蓄熱を行うに際しては、例えば、最初に蓄熱システム1に対して蓄熱操作を実施した後、順次蓄熱システム2〜4に対して蓄熱操作を行うようにすることができる。但し、蓄熱操作の順番は適宜に選択することができる。
さらに、本実施形態の蓄熱システムプラントによれば、所定の蓄熱システム、例えば蓄熱システム3及び4に対しては熱媒体を流して蓄熱操作を行う一方で、蓄熱システム1及び2に対しては熱媒体を流して熱の外部への取り出し操作を行うようにすることもできる。したがって、蓄熱操作と放熱操作とを同時に行うことができるので、蓄熱操作の際に放熱操作を中断したり、放熱操作の際に蓄熱操作を中断したりしなくてもよい。結果として、効率的な運転を行うことができるようになる。
なお、それぞれの蓄熱システムに対する蓄熱操作及び放熱操作は、第1の実施形態で述べたようにして実施することができる。
また、本実施形態の蓄熱プラントシステムにおいては、4つの蓄熱システムを並列に配列したが、配列する蓄熱システムの数は必要に応じて任意の数とすることができる。
<発電プラント>
図9〜図12は、上述した蓄熱プラントを利用した発電プラントの概略構成を示す図である。
図9に示す発電プラントにおいては、例えば太陽熱集熱パネル等を有する太陽熱源101によって加熱された熱媒体を分岐して熱媒体1及び熱媒体2とし、熱媒体1で蒸気製造機105によって蒸気を製造し、この蒸気で直接タービン103を駆動させて発電する一方、熱媒体2を蓄熱システム102に導入し、上述したような蓄熱操作を行う。
したがって、例えば、強力な大きな太陽熱を得ることができ、高温の熱媒体を得ることができたような場合に、その一部を定常的なタービン103の駆動に使用する熱媒体1として利用し、残りを過剰な熱媒体として利用し、蓄熱システム102に供給して蓄熱操作を実施する。
この場合、後に、十分な太陽熱を得ることができないことに起因して、高温の熱媒体を得ることができず、熱媒体1のみで蒸気を製造しタービン103の定常的な駆動を行うことができないような場合でも、蓄熱システム102に蓄積された熱を吸収し、放出された熱媒体からの熱によって蒸気を製造してタービン103の駆動を補い、定常的な駆動を可能にすることができるようになる。結果として、常に安定した発電、すなわち電力供給を行うことができるようになる。
図10に示す発電プラントは、別途ボイラー104を設けたものであり、上述のように熱媒体1で蒸気製造機105を介して十分な量及び温度の蒸気を製造することができず、タービン103の定常的な駆動を行うことができないような場合、蓄熱システム102からの熱媒体のみならず、ボイラー104からの蒸気をも用いてタービン103を駆動し、定常的な運転を可能としているものである。
図11に示す発電プラントは、別途ヒータ106を設けたものであり、上述のように熱媒体1で蒸気製造機105を介して十分な量及び温度の蒸気を製造することができず、タービン103の定常的な駆動を行うことができないような場合、蓄熱システム102からの熱媒体のみならず、ヒータ106からの熱をも用いて蒸気製造機105を駆動して蒸気を発生させ、タービン103の定常的な運転を可能としているものである。
図12に示す発電プラントは、太陽熱源101によって生成した熱媒体を総て蓄熱システム102に導入し、蓄熱操作及び放熱操作を実施して熱媒体を得、この熱媒体を用いて蒸気製造機105で蒸気の製造を行い、タービン103を駆動するようにしている。蓄熱システム102は、上述した説明からも明らかなように、蓄熱材料からは常に一定温度の熱を安定的に供給することができるので、蒸気製造機105を介して常に一定の量及び温度の蒸気を製造することができ、タービン103の駆動を常に定常的に行うことができる。結果として、常に安定した発電、すなわち電力供給を行うことができる。
以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体例に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能である。
S1、S2、S3 容器
V1、V12、V2、V22、及びV3 電磁弁
M1、M2、M3 温度センサー
v11、v21及びv31 電磁弁
m1、m2、m3 温度センサー

Claims (10)

  1. 相異なる相転移温度を有する潜熱材料が充填され、潜熱材料の相転移温度が高い材料から低い材料に向けて、前記潜熱材料の、前記相転移温度の高い順に配列されてなる複数の容器と、
    前記複数の容器それぞれに設けられ、各容器に対する第1の熱媒体の流入を制御する第1の電磁弁と、各容器に対する第2の熱媒体の流入を制御する第2の電磁弁と、前記第1の熱媒体の温度をモニタリングする第1の温度センサーと、前記第2の熱媒体の温度をモニタリングする第2の温度センサーとを有し、
    蓄熱操作の際に、前記第1の温度センサーの温度が蓄熱の対象となる前記容器中に充填された前記潜熱材料の前記相転移温度よりも高い場合に、前記容器に設けられた前記第1の電磁弁を開放し、前記相転移温度よりも低い場合に、前記容器に設けられた前記第1の電磁弁を閉塞し、
    また放熱操作の際に、前記第2の温度センサーの温度が放熱の対象となる前記容器中に充填された前記潜熱材料の前記相転移温度よりも低い場合に、前記容器に設けられた前記第2の電磁弁を開放し、前記相転移温度よりも高い場合に、前記容器に設けられた前記第2の電磁弁を閉塞するように制御する制御部、
    を具えることを特徴とする、蓄熱システム。
  2. 相異なる相転移温度を有する潜熱材料が充填され、潜熱材料の相転移温度が高い順に直列に配列されてなる複数の容器と、
    前記複数の容器それぞれに設けられた前記潜熱材料へ蓄熱させるための熱媒体を流入させる第1の入口及び第1の出口と、
    蓄熱した前記潜熱材料からの熱を放熱させるための熱媒体を流入させる第2の入口及び第2の出口とを有し、
    前記複数の容器の内、少なくとも隣り合う第1の容器及び第2の容器同士は、前記第1の容器の前記第1の出口と前記第2の容器の前記第1の入口とが接続され、前記第1の容器の前記第2の入口と前記第2の容器の前記第2の出口とが接続されていることを特徴とする、蓄熱システム。
  3. 前記第1の入口は前記複数の容器それぞれの下部に設けられ、前記第1の出口は前記複数の容器それぞれの上部に設けられるとともに、前記第2の入口は前記複数の容器それぞれの下部に設けられ、前記第2の出口は前記複数の容器それぞれの下部に設けられたことを特徴とする、請求項2に記載の蓄熱システム。
  4. 前記複数の容器それぞれにおいて、前記第1の入口側には第1の電磁弁及び第1の温度センサーが設けられるとともに、前記第1の出口側には第1の排出用電磁弁が設けられ、前記第2の入口側には第2の電磁弁及び第2の温度センサーが設けられるとともに、前記第2の出口側には第2の排出用電磁弁が設けられ、
    蓄熱操作の際に、前記第1の温度センサーによって蓄熱の対象となる容器内に流入する第1の熱媒体の少なくとも一部を第1の排出用電磁弁から排出するとともに、前記第1の熱媒体の温度をモニタリングし、前記温度が前記容器中に充填された潜熱材料の相転移温度よりも高い場合に前記第1の電磁弁を開放させて、前記第1の熱媒体を前記容器内に導入するとともに、前記温度が前記容器中に充填された前記潜熱材料の相転移温度よりも低い場合に前記第1の電磁弁を閉塞させて、前記第1の熱媒体を前記容器内に導入しないようにし、
    放熱操作の際に、前記第2の温度センサーによって放熱の対象となる容器内に流入する第2の熱媒体の少なくとも一部を第2の排出用電磁弁から排出するとともに、前記第2の熱媒体の温度をモニタリングし、前記温度が放熱の対象となる前記容器中に充填された潜熱材料の相転移温度よりも低い場合に前記第2の電磁弁を開放させて、前記第2の熱媒体を前記容器内に導入するとともに、前記温度が前記潜熱材料の前記相転移温度よりも高い場合に前記第2の電磁弁を閉塞させて、前記第2の熱媒体を前記容器内に導入しないようにしたことを特徴とする、請求項2又は3に記載の蓄熱システム。
  5. 前記複数の容器それぞれに充填された前記潜熱材料の相転移温度は、互いに少なくとも50℃以上異なることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の蓄熱システム。
  6. 前記熱媒体は、排熱及び太陽熱の少なくとも一方を熱源として加熱されてなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の蓄熱システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一に記載の蓄熱システムを並列に配列してなることを特徴とする、蓄熱システムプラント。
  8. 請求項1〜6のいずれか一に記載の蓄熱システムを具えることを特徴とする、発電プラント。
  9. 前記熱媒体は、前記蓄熱システムにおける前記潜熱材料への蓄熱と、蒸気製造との双方に使用することを特徴とする、請求項8に記載の発電プラント。
  10. 前記熱媒体は、前記蓄熱システムにおける前記潜熱材料への蓄熱のみに使用し、前記蓄熱システムを通じて加熱された前記蓄熱媒体によって蒸気製造を行なうことを特徴とする、請求項9に記載の発電プラント。
JP2009176909A 2009-07-29 2009-07-29 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム Pending JP2011033205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176909A JP2011033205A (ja) 2009-07-29 2009-07-29 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176909A JP2011033205A (ja) 2009-07-29 2009-07-29 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011033205A true JP2011033205A (ja) 2011-02-17

Family

ID=43762459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009176909A Pending JP2011033205A (ja) 2009-07-29 2009-07-29 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011033205A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036627A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Toyota Motor Corp 蓄熱装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57112692A (en) * 1980-12-27 1982-07-13 Agency Of Ind Science & Technol Multi-stage thermal accumulator
JPS5941793A (ja) * 1982-09-01 1984-03-08 Agency Of Ind Science & Technol 蓄熱装置
JPS62217096A (ja) * 1986-03-18 1987-09-24 Toshiba Corp 蓄熱型熱交換器の連続運転システム
JPH0569154B2 (ja) * 1985-05-27 1993-09-30 Nippon Denso Co
JP2000055578A (ja) * 1998-08-12 2000-02-25 Kyushu Electric Power Co Inc 炭素繊維を用いた蓄熱システム及びその器具
JP2001227887A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄冷熱体及びこれを用いた柔軟性加温・冷却体
JP2002195101A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Toshiba Corp コジェネレーションシステム
JP2003232563A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Daikin Ind Ltd 蓄熱給湯器
JP2004212007A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Nishimatsu Constr Co Ltd 蓄熱システムおよびその蓄熱システムを備えた構造物
JP2005036213A (ja) * 2003-06-30 2005-02-10 Furukawa Co Ltd 蓄熱材料
JP2005241092A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ給湯装置
JP2006219557A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Mitsubishi Chemicals Corp 蓄熱材組成物、これを用いた蓄熱体及び蓄熱装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57112692A (en) * 1980-12-27 1982-07-13 Agency Of Ind Science & Technol Multi-stage thermal accumulator
JPS5941793A (ja) * 1982-09-01 1984-03-08 Agency Of Ind Science & Technol 蓄熱装置
JPH0569154B2 (ja) * 1985-05-27 1993-09-30 Nippon Denso Co
JPS62217096A (ja) * 1986-03-18 1987-09-24 Toshiba Corp 蓄熱型熱交換器の連続運転システム
JP2000055578A (ja) * 1998-08-12 2000-02-25 Kyushu Electric Power Co Inc 炭素繊維を用いた蓄熱システム及びその器具
JP2001227887A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄冷熱体及びこれを用いた柔軟性加温・冷却体
JP2002195101A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Toshiba Corp コジェネレーションシステム
JP2003232563A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Daikin Ind Ltd 蓄熱給湯器
JP2004212007A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Nishimatsu Constr Co Ltd 蓄熱システムおよびその蓄熱システムを備えた構造物
JP2005036213A (ja) * 2003-06-30 2005-02-10 Furukawa Co Ltd 蓄熱材料
JP2005241092A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ給湯装置
JP2006219557A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Mitsubishi Chemicals Corp 蓄熱材組成物、これを用いた蓄熱体及び蓄熱装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036627A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Toyota Motor Corp 蓄熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Merlin et al. Industrial waste heat recovery using an enhanced conductivity latent heat thermal energy storage
Li et al. Heat storage system for air conditioning purpose considering melting in existence of nanoparticles
Nomura et al. Heat release performance of direct-contact heat exchanger with erythritol as phase change material
Nomura et al. Heat storage in direct-contact heat exchanger with phase change material
Lafdi et al. Graphite foams infiltrated with phase change materials as alternative materials for space and terrestrial thermal energy storage applications
CN101932898B (zh) 改进的潜热储存设备
US10935327B2 (en) Thermal energy storage system
JP2007327738A (ja) 設備装置に自然温度蓄積体を使用し、温度均衡を行うシステム
KR20150063520A (ko) 열병합 발전소 및 열병합 발전소를 작동하기 위한 방법
US20100287933A1 (en) Thermal energy storage apparatus
Ranjha et al. High-temperature thermochemical energy storage–heat transfer enhancements within reaction bed
CN103185367A (zh) 一种热管式移动供热相变蓄热装置
JP4316527B2 (ja) 蓄熱式熱供給装置
US20220214118A1 (en) Caloric store
Wang et al. Experimental study of the heat transfer properties of self-sustained biphasic thermally driven turbulence
JP2011033205A (ja) 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム
GB201017471D0 (en) Thermal store
CN104654896B (zh) 蓄热器的组合分割充放热开环控制系统
JP4388253B2 (ja) 潜熱蓄熱装置
GB2577579A (en) A heat store for an energy storage system
CN203131961U (zh) 一种热管式移动供热相变蓄热装置
RU2544652C2 (ru) Способ генерации водорода
CN103649665A (zh) 热交换系统
JP2004324715A (ja) 水素供給ユニット
CN205642107U (zh) 一种锅炉尾气余热回收装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120215

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131029