JP2002195101A - コジェネレーションシステム - Google Patents

コジェネレーションシステム

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JP2002195101A
JP2002195101A JP2000397715A JP2000397715A JP2002195101A JP 2002195101 A JP2002195101 A JP 2002195101A JP 2000397715 A JP2000397715 A JP 2000397715A JP 2000397715 A JP2000397715 A JP 2000397715A JP 2002195101 A JP2002195101 A JP 2002195101A
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cold water
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新 伊藤
Tatsuo Miyazawa
竜雄 宮沢
Yutaka Watanabe
裕 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地域に対して温熱や冷熱を供給するとともに発
電プラントの総合熱効率を高めることのできるコジェネ
レーションシステムを提供する。 【解決手段】ボイラ6と、ボイラ6で発生して分岐され
た蒸気で駆動されて発電機8を駆動する蒸気タービン7
と、ボイラ6で発生して分岐された蒸気を熱源として2
次系蒸気を発生する熱交換器11と、を有する熱電併給
プラント1と、この熱電併給プラント1から離れた場所
に配置されて2次系蒸気を受容して貯蔵する蒸気貯蔵槽
13と、蒸気貯蔵槽13から供給された蒸気を水と混合
することによって温水を作る温水製造システム4と、温
水製造システム4で作られた温水の熱によって加熱され
るハウス栽培施設5およびロードヒーティングシステム
3と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントで生
成した蒸気を使用して発電と熱供給を行う地域共生コジ
ェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに設けられた地域共生コジェネ
レーションシステムとしては、火力発電所のタービン抽
気熱をスチームコンバータで熱交換して生成した蒸気を
送って地域熱供給しているものがある。この地域共生コ
ジェネレーションシステムは、暖房・給湯用蒸気の直接
供給と、蒸気を用いて吸収式冷凍機で製造した冷水の供
給を行っている。
【0003】原子力発電プラントや石炭火力発電プラン
トは、ランニングコストが安いためにベースロード運用
が行われている。電力需要には日負荷変動があるために
ピーク電力需要に対しては水力発電(揚水発電)、石油
火力発電プラントが用いられている。水力発電の場合に
は遠隔立地で、環境破壊、建設期間が長い等の問題があ
り、石油火力発電の場合には炭酸ガス排出による地球温
暖化の問題がある。
【0004】そこで原子力発電プラントの特徴を生かし
ながら日負荷変動に対応するために、製造した蒸気を貯
蔵し、ピーク電力需要に対して貯蔵蒸気で発電するシス
テムが検討されている。たとえば、夜間の10時間に2
0%の蒸気を抽気して貯蔵し、昼間の7時間に20%の
追加発電を行うことで負荷変動対応が可能となり、揚水
発電所並みの貯蔵発電効率(72.6%)が得られると
評価されている。110 万kW級の原子力発電プラント
の場合、4040mの貯蔵容器21基を114 m×
54mの敷地に設置することになる。そのときの容器の
内径は11.5mで、高さは44.2mである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の地域熱供
給においては、配管コストが高いために負荷密度が40
MW/km以上で、1kmに約5000世帯以上が居住
することが経済性の成立する条件になっている。そのた
めにどの地域においても地域熱供給ができるものではな
いという問題がある。
【0006】原子力発電所に蒸気貯蔵容器を設置し、夜
間に製造した蒸気を貯蔵して昼間にピーク電力需要対応
の発電に用いる方法は、揚水発電所のように環境を破壊
するとか、建設期間が長い、適当な立地が不足している
等の問題はないが、原子力発電プラントの熱効率は3
3.4%程度であり、ガスタービンコンバイド発電プラ
ントの50%を超えるものに比較して低いという問題は
残る。
【0007】この問題に対しては、原子力プラントで製
造する熱エネルギーを発電だけでなく直接熱利用にも供
給することによって、総合熱効率を容易に60%以上に
することができるという検討結果が出ている。直接熱利
用するシステムは、熱の輸送効率の観点から発電所の1
km程度の範囲内への供給であれば経済的に成立するとい
われている。しかし原子力発電プラントは一般に大都市
から離れた地域に立地している場合が多いために、総合
熱効率を向上させるための熱需要が近くにない。
【0008】本発明はかかる従来の事情に対処してなさ
れたものであり、地域に対して温熱や冷熱を供給すると
ともに原子力発電プラント等の発電プラントの総合熱効
率を高めることのできる地域共生コジェネレーションシ
ステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するものであって、請求項1の発明は、ボイラで発生し
た蒸気を熱源として発生する2次系蒸気を受容して貯蔵
する蒸気貯蔵槽と、この蒸気貯蔵槽から供給された蒸気
を水と混合することによって温水を作る温水製造システ
ムと、この温水製造システムで作られた温水の熱によっ
て加熱される農業用栽培施設およびロードヒーティング
システムと、を備えたことを特徴とするコジェネレーシ
ョンシステムである。
【0010】請求項1の発明によれば、貯蔵蒸気を農業
用栽培施設(ハウス栽培施設)およびロードヒーティン
グシステムに供給することによって、負荷変動対応を行
い、発電プラントの総合熱効率を高めることができる。
【0011】また請求項2の発明は、ボイラで発生した
蒸気を熱源として発生する2次系蒸気と熱交換して潜熱
として温熱を貯蔵する潜熱蓄熱システムと、この潜熱蓄
熱システムに貯蔵された熱を用いて温水を作る温水製造
システムと、この温水製造システムで作られた温水の熱
によって加熱される農業用栽培施設およびロードヒーテ
ィングシステムと、を備えたことを特徴とするコジェネ
レーションシステムである。請求項2の発明によれば、
請求項1の発明の効果に加えて、潜熱蓄熱システムの圧
力を低圧とすることができるので、貯蔵槽の構造強度設
計が容易になる。
【0012】また請求項3の発明は、ボイラで発生した
蒸気を熱源として発生する2次系蒸気の一部を分岐して
受容して貯蔵する蒸気貯蔵槽と、前記2次系蒸気の一部
を熱源として低温の冷媒を作る吸収式冷凍機と、この吸
収式冷凍機によって作られた低温の冷媒によって氷を作
る氷製造システムと、前記蒸気貯蔵槽に貯蔵された蒸気
と前記氷製造システムで作られた氷とを適時選択的に受
容して所望の温冷水を作る温冷水製造システムと、前記
温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によって、適
時加熱または冷却されるハウス栽培施設およびロードヒ
ーティングシステムと、を備えたことを特徴とするコジ
ェネレーションシステムである。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、たとえばロードヒーティングも農業用
栽培施設での暖房も不要な夏季に、発電プラントの夜間
の熱エネルギーで氷を製造して貯蔵し、ハウス栽培施設
の冷房に用いることで負荷平準化対応が行え、蒸気輸送
設備の稼働率を向上することができる。
【0014】また請求項4の発明は、ボイラで発生した
蒸気を熱源として発生する2次系蒸気と熱交換して潜熱
として温熱を貯蔵する潜熱蓄熱システムと、前記2次系
蒸気の一部からの熱の供給を受けて低温の冷媒を作る吸
収式冷凍機と、この吸収式冷凍機によって作られた低温
の冷媒によって氷を作る氷製造システムと、前記潜熱蓄
熱システムに貯蔵された熱から得た温水と前記氷製造シ
ステムで作られた氷とを適時選択的に受容して所望の温
冷水を作る温冷水製造システムと、この温冷水製造シス
テムで作られた温冷水の熱によって、適時加熱または冷
却されるハウス栽培施設およびロードヒーティングシス
テムと、を備えたことを特徴とするコジェネレーション
システムである。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、たとえばロードヒーティングも農業用
栽培施設での暖房も不要な夏季に、発電プラントの夜間
の熱エネルギーで氷を製造して貯蔵し、農業用栽培施設
の冷房に用いることで負荷平準化対応が行え、蒸気輸送
設備の稼働率を向上することができる。
【0016】また請求項5の発明は、ボイラで発生した
蒸気を熱源として発生する2次系蒸気を受容して貯蔵す
る蒸気貯蔵槽と、この蒸気貯蔵槽の2次系蒸気の一部を
熱源として低温の冷媒を作る吸収式冷凍機と、この吸収
式冷凍機によって作られた低温の冷媒によって氷を作る
氷製造システムと、前記蒸気貯蔵槽に貯蔵された2次蒸
気と前記氷製造システムで作られた氷とを適時選択的に
受容して所望の温冷水を作る温冷水製造システムと、こ
の温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によって、
適時加熱または冷却されるハウス栽培施設およびロード
ヒーティングシステムと、を備えたことを特徴とするコ
ジェネレーションシステムである。
【0017】請求項5の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて、蒸気貯蔵槽に貯蔵した2次蒸気を用い
て低温の冷媒を生成することにより、低温の冷媒を生成
する時間帯が、たとえば夜間に限定されなくなり、氷貯
蔵槽の設備規模を最小限に抑えることができる。
【0018】また請求項6の発明は、ボイラで発生した
蒸気を熱源として発生する2次系蒸気と熱交換して潜熱
として温熱を貯蔵する潜熱蓄熱システムと、この潜熱蓄
熱システムからの熱の供給を受けて低温の冷媒を作る吸
収式冷凍機と、この吸収式冷凍機によって作られた低温
の冷媒によって氷を作る氷製造システムと、前記潜熱蓄
熱システムに貯蔵された熱から得た温水と前記氷製造シ
ステムで作られた氷とを適時選択的に受容して所望の温
冷水を作る温冷水製造システムと、この温冷水製造シス
テムで作られた温冷水の熱によって、適時加熱または冷
却される農業用栽培施設およびロードヒーティングシス
テムと、を備えたことを特徴とするコジェネレーション
システムである。
【0019】請求項6の発明によれば、潜熱蓄熱システ
ムからの熱の供給を受けて低温の冷媒を生成することに
より、低温の冷媒を生成する時間帯が、たとえば夜間に
限定されなくなり、氷貯蔵槽の設備規模を最小限に抑え
ることができる。
【0020】また請求項7の発明は、ボイラで発生した
蒸気を熱源として発生する2次系蒸気からの熱の供給を
選択的に受けて低温の冷媒を作る吸収式冷凍機と、この
吸収式冷凍機で作られた低温の冷媒によって潜熱として
冷熱を貯蔵し、また、前記2次系蒸気の一部と選択的に
熱交換して潜熱として高温の温熱を貯蔵する潜熱蓄熱シ
ステムと、この潜熱蓄熱システムに貯蔵された温熱また
は冷熱から得た温水または冷水を適時選択的に受容して
所望の温冷水を作る温冷水製造システムと、この温冷水
製造システムで作られた温冷水の熱によって、適時加熱
または冷却される農業用栽培施設およびロードヒーティ
ングシステムと、を備えたことを特徴とするコジェネレ
ーションシステムである。
【0021】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、たとえばロードヒーティングも農業用
栽培施設での暖房も不要な夏季に、発電プラントの夜間
の熱エネルギーで氷を製造して貯蔵し、農業用栽培施設
の冷房に用いることで負荷平準化対応が行え、蒸気輸送
設備の稼働率を向上することができる。
【0022】また請求項8の発明は、前記ロードヒーテ
ィングシステムは太陽熱を吸収して温水を作る機能を有
し、これによって作られた温水が、選択的に前記吸収式
冷凍機に供給できるようになっていること、を特徴とす
る請求項3ないし7のいずれかのコジェネレーションシ
ステムである。
【0023】請求項8の発明によれば、たとえば夏期に
ロードヒーティングシステムに昼間冷水を導いて温水に
変換し、この温水を冷凍機で冷媒を生成するのに用いる
ことで冷凍機で必要とする蒸気量を減らすことができる
ようになる。ロードヒーティングシステムの稼働率を向
上することができるようになる。
【0024】また請求項9の発明は、前記潜熱蓄熱シス
テムの高温蓄熱材は、LiOH-NaOH、NaNO-NaOH、NaCl-N
aNO-NaOH、NaNO-NaOHのうちの少なくとも一種を含
むこと、を特徴とする請求項2、4、6、7のいずれか
のコジェネレーションシステムである。請求項9の発明
によれば、発電プラントの蒸気発生器の出口蒸気を潜熱
蓄熱できるようになる。
【0025】また請求項10の発明は、前記潜熱蓄熱シ
ステムの低温蓄熱材は、炭酸ソーダ水溶液、炭酸水素カ
リウム水溶液、塩化カリウム水溶液、塩化アンモニウム
水溶液、塩化ナトリウム水溶液のうちの少なくとも一種
を含むこと、を特徴とする請求項7記載のコジェネレー
ションシステムである。請求項10の発明によれば、冷
凍機で生成する冷媒の冷熱を潜熱蓄熱できるようにな
る。
【0026】また請求項11の発明は、前記吸収式冷凍
機は水・アンモニア混合媒体吸収式冷凍機であること、
を特徴とする請求項3ないし10のいずれかのコジェネ
レーションシステムである。請求項11の発明によれ
ば、技術的・経済的に実現性の高い吸収式冷凍機を用い
た地域共生コジェネレーションシステムを構築すること
ができる。
【0027】また請求項12の発明は、前記氷製造シス
テムはダイナミック氷製造システムであること、を特徴
とする請求項3ないし11のいずれかのコジェネレーシ
ョンシステムである。請求項12の発明によれば、技術
的・経済的に実現性の高い氷製造システムを用いたコジ
ェネレーションシステムを実現できる。
【0028】また請求項13の発明は、前記熱電併給プ
ラントは、原子力発電プラントまたは石炭火力発電プラ
ントのいずれかであること、を特徴とする請求項1ない
し12のいずれかのコジェネレーションシステムであ
る。
【0029】請求項13の発明によれば、発電コストが
比較的安く、ベースロード運用が行われることの多い原
子力発電プラントや石炭火力発電プラントを有効に活用
することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。ただし、図中で共通する構成
要素には共通の符号を用いて、重複説明は適宜省略す
る。本発明の第1の実施の形態の地域共生コジェネレー
ションシステムは、夜間に発電プラントで発生した蒸気
を分岐してロードヒーティング(道路加熱)からの還流
水と熱交換させて蒸気を生成し、この蒸気を長距離輸送
して蒸気貯蔵槽に貯蔵する。貯蔵した蒸気を取り出して
温水を生成してハウス栽培施設などの農業用栽培施設の
暖房に用い、その廃熱をロードヒーティングシステムに
供給して、負荷平準化と地域熱供給を行うようにしたも
のである。
【0031】以下、図1を参照してこの第1の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図1は、原子力発電システム1より熱交換で生成
した蒸気を蒸気貯蔵槽13に輸送して貯蔵し、貯蔵蒸気
を温水製造システム4に導いて生成した温水をハウス栽
培施設5に供給し、使用後の温水をロードヒーティング
システム3に供給し、使用後の温水を原子力発電システ
ム1に還流させる蒸気や水のフローを示したものであ
る。
【0032】原子力発電システム1は、沸騰水型の原子
炉6、蒸気タービン7、発電機8、復水器9、循環ポン
プ10、熱交換器11などで構成される。原子炉6で発
生した蒸気は、分岐されて蒸気タービン7と熱交換器1
1に導かれ、蒸気タービン7を駆動した蒸気は、復水器
9に導かれ、海水等で冷却されて復水する。
【0033】蒸気タービン7の上流側で分岐された蒸気
は熱交換器11に導かれ、ロードヒーティングシステム
3からの還流水と熱交換を行って復液し、復水器9の復
水と合流して循環ポンプ10で原子炉6に環流する。
【0034】原子力発電システム1内の熱交換器11で
生成された蒸気が移送されて蒸気貯蔵槽13に貯蔵され
る。蒸気貯蔵槽13は、たとえば高圧容器であって、高
密度のエネルギー貯蔵が可能である。蒸気貯蔵槽13よ
り蒸気を生成して取り出して温水製造システム4に導
き、温水製造システム4ではロードヒーティングシステ
ム3で熱交換を行って低温になった還流水を分岐して温
水製造システム4に導かれたものに蒸気を吹き込んで温
水を製造する。
【0035】温水製造システム4で製造された温水は、
循環ポンプ18で加圧されてハウス栽培施設5に導かれ
る。ハウス栽培施設5で熱交換を行った温水は、ロード
ヒーティングシステム3に導かれる。ロードヒーティン
グシステム3で熱交換を行った循環水は循環ポンプ20
で加圧されて、原子力発電システム1の熱交換器11の
熱交換部および温水製造システム4へ移送される。
【0036】ロードヒーティングシステム3への温水供
給が不要な場合には、ハウス栽培施設5で熱交換を行っ
た温水は直ちに循環ポンプ20で加圧されて、原子力発
電システム1の熱交換器11の熱交換部および温水製造
システム4へ移送される。ハウス栽培施設5への温水供
給が不要な場合には、循環ポンプ18で加圧された温水
は、ロードヒーティングシステム3にのみ供給される。
【0037】上記のような構成の本発明の第1の実施の
形態の地域共生コジェネレーションシステムは次のよう
に動作する。すなわち、夜間の電力需要の少ない時に、
原子炉6で生成した蒸気のたとえば約20%程度を分岐
して熱交換器11に導く。熱交換器11に導いた蒸気
は、循環ポンプ18、20を経由して送られてきた温水
貯蔵システム4の貯水槽に貯蔵された冷水と熱交換を行
って復液し、循環ポンプ10の入口側に導かれる。熱交
換器11において熱交換を行った循環水は蒸気化し、蒸
気貯水槽13に輸送され、貯蔵される。
【0038】電力需要のピークが発生する昼間には、原
子力発電システム1の原子炉6で生成した蒸気を熱交換
器11に分岐せずに、全部の蒸気を蒸気タービン7に導
いてこれを駆動し、同軸に結合された発電機8で発電を
行う。夜間には原子力発電システム1の原子炉6で生成
した蒸気を分岐して熱交換器11と蒸気タービン7に導
く。熱交換器11に導く蒸気量は、最大でたとえば20
%程度である。
【0039】熱交換器11に導かれた蒸気は、ロードヒ
ーティングシステム3あるいは温水製造システム4から
の還流水と熱交換を行って復水し、蒸気タービン7の排
気蒸気で復水器9で復水したものと合流して循環ポンプ
10の入口に導かれる。
【0040】熱交換器11の熱交換部に導かれたロード
ヒーティングシステム3あるいはハウス栽培施設5から
の還流水は、熱交換をして蒸気となり、蒸気貯蔵槽13
へ搬送され、貯蔵される。
【0041】ハウス栽培施設5およびロードヒーティン
グシステム3で温熱が必要な時に、蒸気貯蔵槽13に貯
蔵した蒸気を取り出し、温水製造システム4に導かれ、
ハウス栽培施設5あるいはロードヒーティングシステム
3からの還流水に注入して約40℃の温水を製造する。
製造された温水を循環ポンプ18で加圧して、ハウス栽
培施設5に送ってハウス栽培施設5の暖房を行う。
【0042】ハウス栽培施設5で熱交換を行った温水を
ロードヒーティングシステム3に導き、融雪あるいは凍
結防止のために道路表面を0℃以上にする熱交換を行
う。熱交換を行った温水は冷水となり、温水製造システ
ム4,熱交換器11に還流される。ハウス栽培施設5の
暖房を行わない時には温水製造システム4で製造される
温水温度は、たとえば14℃程度である。
【0043】上記のような構成によって動作する第1の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムは次
のような効果を生ずる。すなわち、原子力発電システム
1で発生する熱エネルギーと熱交換して蒸気で取り出し
て長距離輸送を行い、ハウス栽培施設5の暖房や、ロー
ドヒーティングシステム3の熱需要に対処することがで
きる。夜間の熱エネルギーをハウス栽培やロードヒーテ
ィングに利用することで負荷平準化に対応することがで
きると同時に、農産物を生産することで地域共生に寄与
することができる。
【0044】また、発電プラントが原子力発電プラント
である場合の立地地域の幹線道路は、冬期の積雪の多い
時においても常に使用可能な状態にしておき、地域住民
が避難する状況が発生した時に速やかに対処できるよう
しておく必要がある。そのため必要な設備の準備は、国
の長期エネルギー対策の一環として行われることにな
る。ロードヒーティングシステム3が安全対策の一環と
して設備された時、設備の稼働率は高くないため、地域
熱供給にも利用することが可能となる。地域熱供給でハ
ウス栽培を行うことは、地球温暖化防止のための炭酸ガ
ス削減に寄与するようになる。
【0045】本発明の第2の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、夜間に発電プラントで発生
した蒸気を分岐して潜熱蓄熱システムからの還流水と熱
交換させて蒸気を生成し、この蒸気を長距離輸送して潜
熱蓄熱システムに導いて高温蓄熱材を溶融させて熱貯蔵
をし、またロードヒーティングからの還流水を潜熱蓄熱
システムに導いて熱交換させて蒸気を生成して温水製造
システムに輸送して温水を製造し、ハウス栽培施設の暖
房に用い、その廃熱をロードヒーティングシステムに供
給して、負荷平準化と地域熱供給を行うようにしたもの
である。
【0046】以下、図2を参照してこの第2の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図2は、図1の蒸気貯蔵槽13の替わりに潜熱蓄
熱システム2を設け、原子力発電システム1の熱交換器
11と潜熱蓄熱システム2の間に蒸気と水の熱回路を設
け、ハウス栽培施設5および/またはロードヒーティン
グシステム3で使用後の温水を潜熱蓄熱システム2に還
流させるように変更した蒸気や水のフローを示したもの
である。
【0047】蒸気タービン7の上流側で分岐された蒸気
は熱交換器11に導かれ、潜熱蓄熱システム2で冷却さ
れた還流水と熱交換を行って復液し、復水器9の復水と
合流して循環ポンプ10で原子炉6に環流する。
【0048】原子力発電システム1の熱交換器11で生
成された蒸気が潜熱蓄熱システム2に移送されて高温蓄
熱材をたとえば大気圧で溶融させて熱が貯蔵される。高
温蓄熱材としては、たとえばLiOH-NaOH、NaNO-NaOH、
NaCl-NaNO-NaOH、NaNO-NaOHの中より選定される。
ロードヒーティングシステム3で熱交換を行った還流水
は、潜熱蓄熱システム2に導かれて蒸気に変換され、温
水製造システム4に導かれる。温水製造システム4では
ロードヒーティングシステム3で熱交換を行って低温に
なった還流水の分岐したものに蒸気を吹き込んで温水を
製造する。
【0049】温水製造システム4で製造された温水は、
循環ポンプ18で加圧されてハウス栽培施設5に導かれ
る。ハウス栽培施設5で熱交換を行った温水は、ロード
ヒーティングシステム3に導かれる。ロードヒーティン
グシステム3で熱交換を行った還流水は循環ポンプ20
で加圧して潜熱蓄熱システム2の熱交換部および温水製
造システム4へ移送される。
【0050】上記のような構成の本発明の第2の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0051】夜間に熱交換器11に導かれた蒸気は、潜
熱蓄熱システム2で冷却された還流水と熱交換を行って
復水し、蒸気タービン7の排気蒸気で復水器9で復水し
たものと合流して循環ポンプ10の入口に導かれる。
【0052】潜熱蓄熱システム2の熱交換部に導かれた
ロードヒーティングシステム3あるいは温水製造システ
ム4からの還流水は、熱交換をして蒸気となり、温水製
造システム4へ搬送されて温水が製造される。
【0053】ハウス栽培施設5およびロードヒーティン
グシステム3で温熱が必要な時に、潜熱蓄熱システム2
の熱交換部にロードヒーティングシステム3からの冷水
を導いて蒸気に変換して温水製造システム4に導き、ハ
ウス栽培施設5あるいはロードヒーティングシステム3
からの還流水の分岐したものに注入して、たとえば約4
0℃の温水を製造する。製造された温水を循環ポンプ1
8で加圧して、ハウス栽培施設5に送ってハウス栽培施
設5の暖房を行う。ハウス栽培施設5で熱交換を行った
温水をロードヒーティングシステム3に導き、融雪ある
いは凍結防止のために道路表面を0℃以上にする熱交換
を行う。
【0054】上記のような構成によって動作する第2の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0055】蒸気貯蔵の替わりに高温潜熱材を溶融させ
て潜熱蓄熱を行うために蓄熱槽の内圧を高めなくとも高
密度の蓄熱が可能である。内圧を低くすることができる
ために蓄熱槽の製作が容易になり、製作費用を削減する
ことができる。
【0056】本発明の第3の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第1の実施の形態の発電プ
ラントの熱交換器で熱交換させて発生した蒸気を分岐し
て吸収式冷凍機に導いて冷媒を生成し、冷媒をダイナミ
ック氷製造システムに導いて氷を製造し、製造した氷を
温水製造システムを転用した温冷水製造システムに貯蔵
し、ハウス栽培施設の冷房に用いることを追加したもの
である。
【0057】以下、図3を参照してこの第3の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図3は、図1の地域共生コジェネレーションシス
テムに吸収式冷凍機12、ダイナミック氷製造システム
14を追加し、原子力発電システム1の熱交換器11と
吸収式冷凍機12の間に蒸気と水の熱回路を設け、吸収
式冷凍機12とダイナミック氷製造システム14の間に
冷媒熱回路を設け、ダイナミック氷製造システム14か
ら温冷水製造システム24に至る氷輸送回路を設け、ロ
ードヒーティングシステム3で使用後の温水を分岐して
ダイナミック氷製造システム14に循環させるように変
更した蒸気や水のフローを示したものである。
【0058】蒸気タービン7の上流側で分岐された蒸気
は熱交換器11に導かれ、吸収式冷凍機12で冷却され
た循環水と熱交換を行って復液し、復水器9の復水と合
流して循環ポンプ10で原子炉6に環流する。
【0059】原子力発電システム1の熱交換器11で生
成された蒸気を分岐したものが吸収式冷凍機12に移送
されて冷媒を生成する。ハウス栽培施設5で熱交換を行
った循環水を分岐したものがダイナミック氷製造システ
ム14に導かれて氷を製造して温冷水製造システム24
に導かれる。温冷水製造システム24では、ハウス栽培
施設5で熱交換を行った循環水の分岐したものを導いて
氷スラリーを製造する。
【0060】温冷水製造システム24で製造された氷ス
ラリーは、循環ポンプ18で加圧されてハウス栽培施設
5に導かれる。ハウス栽培施設5で熱交換を行い、氷ス
ラリーは温水となり、循環ポンプ20で加圧して、原子
力発電システム1の熱交換器11、ダイナミック氷製造
システム14および温冷水製造システム24へ移送され
る。
【0061】上記のような構成の本発明の第3の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0062】夜間に熱交換器11に導かれた蒸気は、ハ
ウス栽培施設5で熱交換を行った還流水および吸収式冷
凍機12で熱交換を行った還流水とも熱交換を行って復
水し、蒸気タービン7の排気蒸気で復水器9で復水した
ものと合流して循環ポンプ10の入口に導かれる。
【0063】原子力発電システム1の熱交換器11で生
成された蒸気を分岐して吸収式冷凍機12に導いて冷媒
を生成し、生成した冷媒はダイナミック氷製造システム
14に送られて熱交換を行う。ダイナミック氷製造シス
テム14でハウス栽培施設5からの循環水を吸収式冷凍
機12からの冷媒で過冷却にして氷に変換する。製造し
た氷は、温冷水製造システム24へ搬送して貯蔵する。
【0064】ハウス栽培施設5で熱交換を行った循環水
を温冷水製造システム24に導き、氷スラリーを生成し
てハウス栽培施設5に送って、ハウス栽培施設5の冷房
を行う。ハウス栽培施設5で熱交換を行って、氷スラリ
ーは還流水となり、温冷水製造システム24、ダイナミ
ック氷製造システム14、熱交換器11に還流する。
【0065】上記のような構成によって動作する第3の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0066】ロードヒーティングもハウス栽培施設5で
の暖房も不要な夏期に、発電プラントの夜間熱エネルギ
ーで氷を製造して貯蔵し、ハウス栽培施設の冷房に用い
ることで負荷平準化対応が行え、蒸気輸送設備の稼働率
を向上することができる。
【0067】本発明の第4の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第2の実施の形態の発電プ
ラントの熱交換器で熱交換させて発生した蒸気を分岐し
て吸収式冷凍機に導いて冷媒を生成し、生成した冷媒を
ダイナミック氷製造システムに導いて氷を製造し、製造
した氷を温水製造システムを転用した温冷水製造システ
ムに貯蔵し、ハウス栽培施設の冷房に用いることを追加
したものである。
【0068】以下、図4を参照してこの第4の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図4は、図2に吸収式冷凍機12、ダイナミック
氷製造システム14を追加して設け、原子力発電システ
ム1の熱交換器11と吸収式冷凍機12の間に蒸気と水
の熱回路を設け、吸収式冷凍機12とダイナミック氷製
造システム14の間に冷媒熱回路を設け、ダイナミック
氷製造システム14から温冷水製造システム24に氷を
輸送する経路を設け、ハウス栽培施設5で使用後の温水
を分岐してダイナミック氷製造システム14に循環させ
るように変更した蒸気や水のフローを示したものであ
る。
【0069】蒸気タービン7の上流側で分岐された蒸気
は熱交換器11に導かれ、吸収式冷凍機12で冷却され
た還流水とも熱交換を行って復液し、復水器9の復水と
合流して循環ポンプ10で原子炉6に環流する。
【0070】原子力発電システム1の熱交換器11で生
成された蒸気を分岐したものが吸収式冷凍機12に移送
されて冷媒が生成される。ハウス栽培施設5で熱交換を
行った還流水を分岐したものがダイナミック氷製造シス
テム14に導かれて氷が製造されて、温冷水製造システ
ム24に導かれる。温冷水製造システム24ではハウス
栽培施設5で熱交換を行った還流水の分岐したものを導
いて氷スラリーを製造する。
【0071】温冷水製造システム24で製造された氷ス
ラリーは、循環ポンプ18で加圧されてハウス栽培施設
5に導かれる。ハウス栽培施設5で熱交換を行った氷ス
ラリーは温水となり、循環ポンプ20で加圧されて潜熱
蓄熱システム2の熱交換部、ダイナミック氷製造システ
ム14および温冷水製造システム24へ移送される。
【0072】上記のような構成の本発明の第4の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第2の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0073】夜間に熱交換器11に導かれた蒸気は、吸
収式冷凍機12で熱交換を行った還流水とも熱交換を行
って復水し、蒸気タービン7の排気蒸気で復水器9で復
水したものと合流して循環ポンプ10の入口に導かれ
る。
【0074】原子力発電システム1の熱交換器11で生
成された蒸気を分岐して吸収式冷凍機12に導いて冷媒
を生成し、生成した冷媒はダイナミック氷製造システム
14に送って熱交換を行う。ダイナミック氷製造システ
ム14ではハウス栽培施設5からの還流水を吸収式冷凍
機12からの冷媒で過冷却にして氷に変換する。製造し
た氷は、温冷水製造システム24へ搬送して貯蔵する。
【0075】ハウス栽培施設5で熱交換を行った還流水
を温水製造システム4から転用した温冷水製造システム
24に導き、氷スラリーを生成してハウス栽培施設5に
送って、ハウス栽培施設5の冷房を行う。ハウス栽培施
設5で熱交換を行った氷スラリーは還流水となり、分岐
したものの一部が温冷水製造システム24に還流する。
【0076】上記のような構成によって動作する第4の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第2の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0077】ロードヒーティングもハウス栽培施設5で
の暖房も不要な夏期に、発電プラントの夜間熱エネルギ
ーで氷を製造して貯蔵し、ハウス栽培施設の冷房に用い
ることで負荷平準化対応が行え、蒸気輸送設備の稼働率
を向上することができる。
【0078】本発明の第5の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第3の実施の形態の発電プ
ラントの熱交換器で熱交換させて発生した蒸気を分岐し
て吸収式冷凍機に導いて冷媒を生成するかわりに、蒸気
貯蔵槽に貯蔵した蒸気を吸収式冷凍機に導いて冷媒を生
成するようにしたものである。
【0079】以下、図5を参照してこの第5の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図5は、図3の原子力発電システム1の熱交換器
11と吸収式冷凍機12の間に蒸気と水の熱回路を設け
るかわりに、蒸気貯蔵槽13より吸収式冷凍機12に蒸
気を輸送する回路を設けるように変更した蒸気や水のフ
ローを示したものである。
【0080】原子力発電システム1の熱交換器11で発
生した蒸気は分岐せずにすべて蒸気貯蔵槽13に流入す
る。蒸気貯蔵槽13に貯蔵された蒸気を分岐したものが
吸収式冷凍機12に移送されて冷媒を生成する。吸収式
冷凍機12で熱交換を行って復液した水は、原子力発電
システム1の熱交換器11の熱交換部に導かれる。
【0081】上記のような構成の本発明の第5の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第3の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0082】蒸気貯蔵槽13に貯蔵された蒸気を分岐し
て吸収式冷凍機12に導いて冷媒を生成し、生成した冷
媒はダイナミック氷製造システム14に送られて熱交換
を行う。ダイナミック氷製造システム14でハウス栽培
施設5からの循環水を吸収式冷凍機12からの冷媒で過
冷却にして氷に変換する。製造した氷は、温冷水製造シ
ステム24へ搬送して貯蔵する。
【0083】上記のような構成によって動作する第5の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第3の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0084】蒸気貯蔵槽13に貯蔵した蒸気を用いて冷
媒を生成することにより、冷媒を生成する時間帯が夜間
に限定されなくなり、氷貯蔵槽の設備規模を最低必要限
に抑えることができるようになる。
【0085】本発明の第6の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第4の実施の形態の発電プ
ラントの熱交換器で熱交換させて発生した蒸気を分岐し
て吸収式冷凍機に導いて冷媒を生成するかわりに、高温
潜熱蓄熱システムに貯蔵された潜熱で蒸気を生成し、吸
収式冷凍機に導いて冷媒を生成するようにしたものであ
る。
【0086】以下、図6を参照してこの第6の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図6は、図4の原子力発電システム1の熱交換器
11と吸収式冷凍機12の間に蒸気と水の熱回路を設け
るかわりに、高温潜熱蓄熱システム2で生成した蒸気を
吸収式冷凍機12に輸送する回路を設けるように変更し
た蒸気や水のフローを示したものである。高温潜熱蓄熱
システム2に貯蔵された潜熱で蒸気を発生したものを分
岐したものが吸収式冷凍機12に移送されて冷媒を生成
する。
【0087】上記のような構成の本発明の第6の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第4の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0088】高温潜熱蓄熱システム2に貯蔵された潜熱
を用いて蒸気が製造され、製造された蒸気が分岐され
て、吸収式冷凍機12に導かれて冷媒を生成する。生成
された冷媒はダイナミック氷製造システム14に送れれ
て熱交換を行う。ダイナミック氷製造システム14で、
ハウス栽培施設5からの循環水を、吸収式冷凍機12か
らの冷媒で過冷却にして氷に変換する。製造した氷は温
冷水製造システム24へ搬送して貯蔵する。
【0089】上記のような構成によって動作する第6の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第4の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0090】潜熱蓄熱システム2に貯蔵した潜熱を利用
して生成した蒸気を用いて冷媒を生成することにより、
冷媒を生成する時間帯が夜間に限定されなくなり、氷貯
蔵槽の設備規模を最低必要限に抑えることができる。
【0091】本発明の第7の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第4の実施の形態と同様に
吸収式冷凍機で冷媒を生成するが、冷熱を潜熱蓄熱シス
テムに貯蔵するようにし、ダイナミック氷製造システム
を削除したものである。
【0092】以下、図7を参照してこの第7の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図7は、図4の吸収式冷凍機12と潜熱蓄熱シス
テム22の間に冷媒輸送回路を設け、ダイナミック氷製
造システムを削除する等の変更をした蒸気や水のフロー
を示したものである。
【0093】夜間に蒸気を吸収式冷凍機12に移送して
冷媒を生成し、生成した冷媒を潜熱蓄熱システム22に
送って冷熱を貯蔵する。低温蓄熱材として炭酸ソーダ水
溶液、炭酸水素カリウム水溶液、塩化カリウム水溶液、
塩化アンモニウム水溶液、塩化ナトリウム水溶液より選
定して用いる。ハウス栽培施設5で熱交換を行った循環
水を潜熱蓄熱システム22の熱交換部に導いて冷水に変
換する。冷水をハウス栽培施設5に送って冷房を行う。
【0094】上記のような構成の本発明の第7の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第4の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0095】夜間に吸収式冷凍機12で冷媒を生成し、
生成した冷媒を潜熱蓄熱システム22に導いて低温蓄熱
材を固化して冷熱を貯蔵する。ハウス栽培施設5からの
循環水を潜熱蓄熱システム22の熱交換部に導いて冷水
を得、ハウス栽培施設5に送って冷房を行う。
【0096】上記のような構成によって動作する第7の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第4の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0097】夜間に吸収式冷凍機で冷媒を生成し、生成
した冷媒で低温蓄熱材を固化して冷熱を貯蔵することで
温熱と冷熱の貯蔵を同種のシステムで行えるようになり
設備の簡素化ができる。
【0098】本発明の第8の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第1の実施の形態のロード
ヒーティングシステムに夏期に冷水を供給して太陽熱で
温水として、入浴・給湯施設に供給するようにしたもの
である。
【0099】以下、図8を参照してこの第1の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図8は、図1の原子力発電システム1の温水製造
システム4にロードヒーティングシステム3を転用した
熱交換器であり、太陽熱で加熱して得られる温水を循環
させ、入浴・給湯施設21に供給することを追加した蒸
気や水のフローを示したものである。
【0100】温水製造システム24に貯蔵する冷水をロ
ードヒーティングシステムを転用した熱交換部3で、太
陽熱で加熱して温水として、温水製造システム24の温
水貯蔵槽に還流させ、必要に応じて蒸気貯蔵槽13に貯
蔵する蒸気を温水製造システム24の温水貯蔵槽に注入
して加熱し、入浴・給湯施設21に移送する。
【0101】上記のような構成の本発明の第8の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0102】夏期に温水製造システム24の冷水貯蔵槽
の冷水をロードヒーティングシステムを転用した熱交換
部3に送って太陽熱で加熱して温水とし、温水製造シス
テム24の温水貯蔵槽に一部を還流させ、必要に応じて
蒸気貯蔵槽13に貯蔵する蒸気を温水製造システム24
の温水貯蔵槽に注入して加熱し、入浴・給湯施設21に
移送する。
【0103】上記のような構成によって動作する第8の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0104】太陽熱を利用してロードヒーティングシス
テムを転用した熱交換部3で温水を製造し、入浴・給湯
施設21に温水を供給することで、温水を製造するため
の貯蔵蒸気量を削減できるようになる。夏期にロードヒ
ーティングシステム3で温水を作って利用することでロ
ードヒーティングシステム3の稼働率を向上できる。
【0105】本発明の第9の実施の形態の地域共生コジ
ェネレーションシステムは、第5の実施の形態の吸収式
冷凍機とロードヒーティングシステムの間に熱回路を追
加したものである。
【0106】以下、図9を参照してこの第6の実施の形
態の地域共生コジェネレーションシステムを詳細に説明
する。図9は、図5の吸収式冷凍機12とロードヒーテ
ィングシステム3の間に熱回路を追加したフローを示し
たものである。
【0107】吸収式冷凍機12とロードヒーティングシ
ステム3の間に設けた熱回路で冷水をロードヒーティン
グシステムを転用した熱交換部3に送って太陽熱で加熱
して吸収式冷凍機12に還流させて冷媒を生成する。
【0108】上記のような構成の本発明の第9の実施の
形態の地域共生原子力コジェネレーションシステムの動
作は、第5の実施の形態とほぼ同様であるが下記の点が
異なる。
【0109】昼間に蒸気貯蔵槽13に貯蔵した蒸気を吸
収式冷凍機12に送ると同時に、ロードヒーティングシ
ステムを転用した熱交換部3で太陽熱を利用して加熱し
た温水も送り、冷媒を生成する。
【0110】上記のような構成によって動作する第9の
実施の形態の地域共生コジェネレーションシステムの効
果は、第5の実施の形態とほぼ同様であり、下記の点が
追加される。
【0111】冷房用の氷の必要な昼間に貯蔵蒸気の熱を
用いて冷媒を生成するときにロードヒーティングシステ
ムを転用した熱交換部で太陽熱を利用して得られた温水
も用いて冷媒を生成することで必要蒸気使用量を減らす
ことができるようになる。ロードヒーティングシステム
の稼働率を年間を通して向上することができるようにな
る。
【0112】
【発明の効果】本発明のコジェネレーションシステムに
よれば、地域に対して温熱や冷熱を供給し、発電プラン
トの総合熱効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図5】本発明の第5の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図6】本発明の第6の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図7】本発明の第7の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図8】本発明の第8の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【図9】本発明の第9の実施の形態の地域共生コジェネ
レーションシステムのフロー図。
【符号の説明】
1…原子力発電システム、2…潜熱蓄熱システム、3…
ロードヒーティングシステム、4…温水製造システム、
5…ハウス栽培施設、6…原子炉、7…蒸気タービン、
8…発電機、9…復水器、10…循環ポンプ、11…熱
交換器、12…吸収式冷凍機、13…蒸気貯蔵槽、14
…ダイナミック氷製造システム、15…循環ポンプ、1
6…循環ポンプ、17…循環ポンプ、18…循環ポン
プ、19…循環ポンプ、20…循環ポンプ、21…入浴
・給湯施設、22…潜熱蓄熱システム、23…循環ポン
プ、24…温冷水製造システム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 5/08 C09K 5/04 5/04 5/06 Z 5/06 A F F02G 1/057 A F02G 1/057 F24H 1/00 621Z F24H 1/00 621 F25B 15/00 301E F25B 15/00 301 27/00 Z 27/00 F25C 1/00 Z F25C 1/00 C09K 5/00 E F28D 20/00 F F28D 20/00 D (72)発明者 渡邊 裕 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 2B029 SA10 SB01 SD24 3L093 EE11 LL05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気を受容して貯蔵する蒸気貯蔵槽と、 この蒸気貯蔵槽から供給された蒸気を水と混合すること
    によって温水を作る温水製造システムと、 この温水製造システムで作られた温水の熱によって加熱
    される農業用栽培施設およびロードヒーティングシステ
    ムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気と熱交換して潜熱として温熱を貯蔵する
    潜熱蓄熱システムと、 この潜熱蓄熱システムに貯蔵された熱を用いて温水を作
    る温水製造システムと、 この温水製造システムで作られた温水の熱によって加熱
    される農業用栽培施設およびロードヒーティングシステ
    ムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気の一部を分岐して受容して貯蔵する蒸気
    貯蔵槽と、 前記2次系蒸気の一部を熱源として低温の冷媒を作る吸
    収式冷凍機と、 この吸収式冷凍機によって作られた低温の冷媒によって
    氷を作る氷製造システムと、 前記蒸気貯蔵槽に貯蔵された蒸気と前記氷製造システム
    で作られた氷とを適時選択的に受容して所望の温冷水を
    作る温冷水製造システムと、 前記温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によっ
    て、適時加熱または冷却される農業用栽培施設およびロ
    ードヒーティングシステムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気と熱交換して潜熱として温熱を貯蔵する
    潜熱蓄熱システムと、 前記2次系蒸気の一部からの熱の供給を受けて低温の冷
    媒を作る吸収式冷凍機と、 この吸収式冷凍機によって作られた低温の冷媒によって
    氷を作る氷製造システムと、 前記潜熱蓄熱システムに貯蔵された熱から得た温水と前
    記氷製造システムで作られた氷とを適時選択的に受容し
    て所望の温冷水を作る温冷水製造システムと、 この温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によっ
    て、適時加熱または冷却される農業用栽培施設およびロ
    ードヒーティングシステムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気を受容して貯蔵する蒸気貯蔵槽と、 この蒸気貯蔵槽の2次系蒸気を熱源として低温の冷媒を
    作る吸収式冷凍機と、 この吸収式冷凍機によって作られた低温の冷媒によって
    氷を作る氷製造システムと、 前記蒸気貯蔵槽に貯蔵された2次蒸気と前記氷製造シス
    テムで作られた氷とを適時選択的に受容して所望の温冷
    水を作る温冷水製造システムと、 この温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によっ
    て、適時加熱または冷却される農業用栽培施設およびロ
    ードヒーティングシステムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気と熱交換して潜熱として温熱を貯蔵する
    潜熱蓄熱システムと、 この潜熱蓄熱システムからの熱の供給を受けて低温の冷
    媒を作る吸収式冷凍機と、 この吸収式冷凍機によって作られた低温の冷媒によって
    氷を作る氷製造システムと、 前記潜熱蓄熱システムに貯蔵された熱から得た温水と前
    記氷製造システムで作られた氷とを適時選択的に受容し
    て所望の温冷水を作る温冷水製造システムと、 この温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によっ
    て、適時加熱または冷却される農業用栽培施設およびロ
    ードヒーティングシステムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 ボイラで発生した蒸気を熱源として発生
    する2次系蒸気からの熱の供給を選択的に受けて低温の
    冷媒を作る吸収式冷凍機と、 この吸収式冷凍機で作られた低温の冷媒によって潜熱と
    して冷熱を貯蔵し、また、前記2次系蒸気の一部と選択
    的に熱交換して潜熱として高温の温熱を貯蔵する潜熱蓄
    熱システムと、 この潜熱蓄熱システムに貯蔵された温熱または冷熱から
    得た温水または冷水を適時選択的に受容して所望の温冷
    水を作る温冷水製造システムと、 この温冷水製造システムで作られた温冷水の熱によっ
    て、適時加熱または冷却される農業用栽培施設およびロ
    ードヒーティングシステムと、 を備えたことを特徴とするコジェネレーションシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記ロードヒーティングシステムは太陽
    熱を吸収して温水を作る機能を有し、これによって作ら
    れた温水が、選択的に前記吸収式冷凍機に供給されるこ
    と、を特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の
    コジェネレーションシステム。
  9. 【請求項9】 前記潜熱蓄熱システムの高温蓄熱材は、
    LiOH-NaOH、NaNO-NaOH、NaCl-NaNO-NaOH、NaNO-N
    aOHのうちの少なくとも一種を含むこと、を特徴とする
    請求項2、4、6、7のいずれかに記載のコジェネレー
    ションシステム。
  10. 【請求項10】 前記潜熱蓄熱システムの低温蓄熱材
    は、炭酸ソーダ水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、塩化
    カリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液、塩化ナトリ
    ウム水溶液のうちの少なくとも一種を含むこと、を特徴
    とする請求項7記載のコジェネレーションシステム。
  11. 【請求項11】 前記吸収式冷凍機は水・アンモニア混
    合媒体吸収式冷凍機であること、を特徴とする請求項3
    ないし10のいずれかに記載のコジェネレーションシス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記氷製造システムはダイナミック氷
    製造システムであること、を特徴とする請求項3ないし
    11のいずれかに記載のコジェネレーションシステム。
  13. 【請求項13】 前記ボイラは、原子力発電プラントま
    たは石炭火力発電プラントのいずれかであること、を特
    徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のコジェ
    ネレーションシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100568753B1 (ko) * 2003-11-06 2006-04-07 코리아코젠(주) 열병합 발전을 이용한 지역 난방시스템
JP2011033205A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Toshiba Corp 蓄熱システム、蓄熱システムプラント、及び発電システム
CN105359823A (zh) * 2015-10-28 2016-03-02 江苏久禾生物科技发展有限公司 一种蒸汽式出菇房供热系统及其应用方法
KR102265521B1 (ko) * 2020-10-27 2021-06-15 한국산업기술시험원 바이오가스화 시설에서의 열의 이용 및 축열 시스템

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