JP2005240311A - 浴室とその隣室との床の表面構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 浴室の隣室を広く感じさせることのできる浴室とその隣室との床の表面構造を提供する。
【解決手段】 浴室1とその隣の洗面室2の床の表面には、タイル11,11が設けられ、それぞれのタイル11,11で形成された浴室1と洗面室2の目地11a,11aが同一パターンに設定され、しかも浴室1と洗面室2は実質的に段差を設けることなく連続しているため、洗面室2内で化粧台等を利用する際に、浴室1側まで連続して広く感じることができるものとなる。
【選択図】 図2
【解決手段】 浴室1とその隣の洗面室2の床の表面には、タイル11,11が設けられ、それぞれのタイル11,11で形成された浴室1と洗面室2の目地11a,11aが同一パターンに設定され、しかも浴室1と洗面室2は実質的に段差を設けることなく連続しているため、洗面室2内で化粧台等を利用する際に、浴室1側まで連続して広く感じることができるものとなる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、浴室とその隣室との床の表面構造に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、浴室の隣室である洗面室内には、例えば洗面化粧台等が設けられている。
特開平5−76461号公報
従来においては、洗面化粧台等が置かれた浴室の隣の洗面室は狭く、洗面化粧台等を使用する際に開放感が得られないという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、浴室の隣室を広く開放感のある部屋として使用できる浴室とその隣室との床の表面構造を提供するものであり、請求項1は、浴室及びその隣室の床の表面に建築意匠材が設けられ、それぞれの前記建築意匠材によって形成された目地が同一パターンであることである。
また請求項2は、前記浴室の建築意匠材と前記隣室の建築意匠材とが、実質的に段差を設けることなく連続していることである。
また請求項3は、浴室と隣室との少なくとも一部の境界が透明な仕切壁で仕切られていることである。
また請求項3は、浴室と隣室との少なくとも一部の境界が透明な仕切壁で仕切られていることである。
また請求項4は、浴室の隣室へのドアの少なくとも半分以上の面積が透明であることである。
また請求項5は、前記浴室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることである。
また請求項5は、前記浴室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることである。
また請求項6は、前記耐湿性の下地材の下方には、排水口付きの防水パンが設けられていることである。
また請求項7は、前記隣室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることである。
また請求項7は、前記隣室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることである。
本発明は、浴室及びその隣室の床の表面の、建築意匠材によって形成された目地が同一パターンであることにより、目地が同一パターンであるため、浴室とその隣室の床に連続性が生じて、浴室の出入口を開けておいたり、浴室の出入口が透明等である場合に、隣室で、例えば洗面化粧台等を利用する際に、部屋を広く感じて開放感が得られるものとなる。
また、浴室の建築意匠材と隣室の建築意匠材とが、実質的に段差を設けることなく連続していることにより、浴室と隣室の連続性が更に向上し、隣室をより広く感じることができるものとなる。
また、浴室と隣室との少なくとも一部の境界が透明な仕切壁で仕切られていることにより、仕切壁を通して隣室から浴室が見えるため、更に隣室を広く感じることができるものとなる。
また、浴室の隣室へのドアの少なくとも半分以上の面積が透明であることにより、透明のドアを通して隣室から浴室が見えるため、隣室を広く感じることができるものとなる。
また、浴室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることにより、下地材が耐湿性であるため、浴室内の水分により変形することがなく、従って目地が変形することがなく、良好な意匠性を維持できるものとなる。
また、耐湿性の下地材の下方には、排水口付きの防水パンが設けられていることにより、耐湿性の下地材の下方に水分が移動することがあっても、防水パンの排水口から良好に排水されるため、防水パンと下地材との間には水分が溜まらず、下地材の下方に移動した水分によって下地材が変形することがなく、これにより目地が変形することがなく、良好な意匠性が維持されるものとなる。
また、隣室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることにより、下地材が耐湿性であるため、水分により変形することがなく、目地の変形が防がれて、隣室内の良好な意匠性が維持されるものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室とその隣室である洗面室の平面概略構成図である。
浴室1の隣には洗面室2が設けられており、両室間は仕切壁3とドア4で仕切られているが、仕切壁3は、例えば透明なガラスで構成されており、またドア4も透明なガラスで構成されている。
なお、浴室1は洗い場5と浴槽6で構成され、洗い場5のドア4側には排水溝5aが設けられ、また浴槽6側のコーナー部には、排水口5bが設けられている。
また、隣の洗面室2内には、便器8と洗面化粧台7が設けられている。なお、図中17は、浴室の洗い場5の屋外に設置されたデッキである。
図1は、浴室とその隣室である洗面室の平面概略構成図である。
浴室1の隣には洗面室2が設けられており、両室間は仕切壁3とドア4で仕切られているが、仕切壁3は、例えば透明なガラスで構成されており、またドア4も透明なガラスで構成されている。
なお、浴室1は洗い場5と浴槽6で構成され、洗い場5のドア4側には排水溝5aが設けられ、また浴槽6側のコーナー部には、排水口5bが設けられている。
また、隣の洗面室2内には、便器8と洗面化粧台7が設けられている。なお、図中17は、浴室の洗い場5の屋外に設置されたデッキである。
次に、図2には、浴室1と洗面室2間の床の要部を拡大して縦断面図で示しており、図2において、浴室1の床面下部には、防水パン9が設置されており、防水パン9に凹み状に排水溝5aが一体形成されている。
また、前記排水口5bも防水パン9に貫通状に形成させておくことができる。
この防水パン9の上面には、耐湿性の下地材10が敷設されており、この下地材10の表面に、所定間隔で目地11a,11aを形成させて、タイル11,11が貼着されている。
なお、このタイル11は、石材,樹脂製の化粧材,木質化粧材,ガラス・セメント系化粧材,石灰または石膏製の化粧材等、その他の建築意匠材で構成しても良い。
また、前記排水口5bも防水パン9に貫通状に形成させておくことができる。
この防水パン9の上面には、耐湿性の下地材10が敷設されており、この下地材10の表面に、所定間隔で目地11a,11aを形成させて、タイル11,11が貼着されている。
なお、このタイル11は、石材,樹脂製の化粧材,木質化粧材,ガラス・セメント系化粧材,石灰または石膏製の化粧材等、その他の建築意匠材で構成しても良い。
また、前記下地材10は、例えば高炉スラグ等を入れたポルトランドセメントを主成分とするセメント状心板に、補強シートである網目状のメッシュシートを埋め込んで形成したものであり、網目状メッシュシートは、耐アルカリ性のガラス繊維ネットや、合成樹脂繊維ネット等で構成されたものである。
また、図2に示すように、浴室1と洗面室2間には、基礎12上に土台13が設けられ、土台13上に根太14,14が設置されて、この上に洗面室2の床面を構成する合板16が敷設されており、合板16上には耐湿性の下地材10が敷設されて、この下地材10の表面に目地11aを形成させて、タイル11,11が貼着されている。
なお、洗面室2と浴室1の床面間には、ステンレス製の見切材15が設けられ、この上方にドア4が開閉可能に設置されるものである。
洗面室2側の下地材10及びタイル11は、浴室1側の下地材及びタイルと同一種類のものが用いられており、洗面室2と浴室1の目地11aのパターンが同一に形成されて、浴室1と洗面室2の床面が連続した状態になるように構成されており、また、浴室1と洗面室2のタイル11の上面は、実質的にほぼ面一状を成して形成され、より良好な目地パターンの連続性が得られるように構成されている。
洗面室2側の下地材10及びタイル11は、浴室1側の下地材及びタイルと同一種類のものが用いられており、洗面室2と浴室1の目地11aのパターンが同一に形成されて、浴室1と洗面室2の床面が連続した状態になるように構成されており、また、浴室1と洗面室2のタイル11の上面は、実質的にほぼ面一状を成して形成され、より良好な目地パターンの連続性が得られるように構成されている。
本例では、仕切壁3及びドア4が透明のガラス製であるため、例えば洗面室2内の便器8や洗面化粧台7を使用する際に、洗面室2側から仕切壁3及びドア4を通して浴室1内が見え、しかも洗面室2と浴室1のタイルの目地パターンが同一で連続性があるため、洗面室2から浴室1に連続的に広がる空間が一つの広い部屋のように感じることができて、開放感が得られるものとなる。
なお、更に、洗い場5のデッキ17側の壁に窓やドアを設けて、この窓やドアも透明なもので構成することにより、より広々とした空間を演出できるものとなる。
なお、床面にタイル11に代えて、その他の建築意匠材を貼着する場合にも、同一目地パターンで貼設して、洗面室2と浴室1間の床の連続性を確保することができるものである。
なお、床面にタイル11に代えて、その他の建築意匠材を貼着する場合にも、同一目地パターンで貼設して、洗面室2と浴室1間の床の連続性を確保することができるものである。
なお、下地材10は耐湿性があるため、水分によって目地11aのパターンが変形することが防がれ、例え水分が下地材10の下方に移動しても、浴室1には防水パン9が設置されているため、この防水パン9の排水溝5aと、排水口5bに連結した防水パン9に設けた排水口(図示せず)とから良好に水分を排出することができ、防水パン9と下地材10との間には水分が溜まらないために、水分により下地材10が変形することがなく、従って目地11aが変形することもなく、良好な意匠性が維持されるものとなる。
なお、タイル11を下地材10に貼る際に用いる接着剤が有機系接着剤であれば、有機系接着剤が防水層として機能するため、床をこの接着剤の防水層と下地材10による層との2層で耐湿化でき、しかも、有機系接着剤により、下地材10の継ぎ目が防水処理されるので、床の耐湿化がより良好に図れるものとなる。
1 浴室
2 洗面室(隣室)
3 仕切壁
4 ドア
5 洗い場
5a 排水溝
5b 排水口
7 洗面化粧台
8 便器
9 防水パン
10 下地材
11 タイル(建築意匠材)
11a 目地
2 洗面室(隣室)
3 仕切壁
4 ドア
5 洗い場
5a 排水溝
5b 排水口
7 洗面化粧台
8 便器
9 防水パン
10 下地材
11 タイル(建築意匠材)
11a 目地
Claims (7)
- 浴室及びその隣室の床の表面に建築意匠材が設けられ、それぞれの前記建築意匠材によって形成された目地が同一パターンであることを特徴とする浴室とその隣室との床の表面構造。
- 前記浴室の建築意匠材と前記隣室の建築意匠材とが、実質的に段差を設けることなく連続していることを特徴とする請求項1に記載の浴室とその隣室との床の表面構造。
- 浴室と隣室との少なくとも一部の境界が透明な仕切壁で仕切られていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴室とその隣室との床の表面構造。
- 浴室の隣室へのドアの少なくとも半分以上の面積が透明であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の浴室とその隣室との床の表面構造。
- 前記浴室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の浴室とその隣室との床の表面構造。
- 前記耐湿性の下地材の下方には、排水口付きの防水パンが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の浴室とその隣室との床の表面構造。
- 前記隣室の建築意匠材が耐湿性の下地材に貼り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6に記載の浴室とその隣室との床の表面構造。
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JP2004048225A JP2005240311A (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 浴室とその隣室との床の表面構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007000981A1 (ja) | 2005-06-29 | 2007-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 便座装置およびそれを備えるトイレ装置 |
JP2017025606A (ja) * | 2015-07-23 | 2017-02-02 | 旭化成ホームズ株式会社 | 住宅 |
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-
2004
- 2004-02-24 JP JP2004048225A patent/JP2005240311A/ja active Pending
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