JP2005240251A - 経編機における編地巻き取り装置、及びその巻き取り方法 - Google Patents

経編機における編地巻き取り装置、及びその巻き取り方法 Download PDF

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【課題】 トリコット機やラッシェル機等の経編機において、スレ、アタリ、押圧痕、耳巻き、高い巻き硬度の問題等が発生しない編地巻き取り装置Wを提供する。
【解決手段】 上記課題を達成するために、編地の巻き取り方式を接触巻き取り方式から非接触巻き取り方式とする。編地張力感知部Fを設けて編地Kの巻き取り速度を制御し、過度の編地張力による耳巻きの発生や高い巻き硬度を排除する。また、編地Kを巻き付けていく際、編地Kが巻き付けられる間際まで3本のロール(R1、R2、R3)で構成される移動ロール群Rにより、編地Kを一定幅に保持して耳巻きを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トリコット機等の経編機における編地巻き取り装置、及びその巻き取り方法に関する。
従来から、経編機等の編機において、編成された編地を順次巻き取っていく巻き取り装置が備わっている。
このような経編機における編地巻き取り装置として、例えば、図5に示すような編地巻き取り装置がある。
すなわち、前方に設置された2本の接触回転ロールCR上に置かれた巻き芯Sによって編み降ろした編地Kを巻き取る装置である。
2本の接触回転ロールCRを回転させることで、該接触回転ロールCRの表面と巻き芯Sに巻き付けた編地Kの表面との接触摩擦により、編地Kを巻き芯Sに巻き取っていくもので、接触巻き取り方式と言われている。
ところが、このような従来方式では、常に編地Kの表面と接触回転ロールCRの表面が接触することとなり、それが原因となって、編地Kの表面に悪影響を及ぼす。
特に、巻き取りが進み、巻取った編地Kの重量が大きくなると編地面と接触回転ロールCR間の圧接力が増し、問題が大きくなる。
具体的には、従来方式では、編地Kと接触回転ロールCR間に滑りが生じ、編地面が擦られて、表面状態や光沢感の異なる、いわゆる「スレ」と言われる異常現象が発生する。
また、編地自体の重量が増すことにより、編地Kが接触回転ロールCRに強く押し付けられ表面状態や光沢感が異なる、いわゆる「アタリ」と言われる異常現象も発生する。
更には、編地Kを巻いたまま、一定時間、放置すると、編地自重により、編地Kに接触回転ロールCRの2本の帯状の押圧痕が付く。
この押圧痕は、以後残って簡単に除去できない。
そして従来方式では、巻かれた編地Kは2本の接触回転ロールCR上で回転するので、ある程度の巻き硬度が求められる。
つまり、ソフトに巻き過ぎると編地断面が楕円形状となり、接触回転ロールCR上でスムースに回転せず、皺が加わって問題となる。
言い換えれば、従来方式では、編地Kは硬く巻き取る必要があり、編地自体に悪影響を及ぼす場合がある。
一方、耳巻き現象が大きくなること欠点である。
つまり、硬く巻き取るために編地Kの縦方向に強い巻き取り張力がかかると、トリコット地等の経編地の組織構造上、耳巻きが一層大きくなる。
また、一旦巻き込んだ耳は、その折れ部が長時間に渡って強く押さえられることとなり、巻いた耳部をもとに復元することは極めて難しい。
また、最近のトリコット地の編成に用いられる編成糸には、表面擦過に弱い糸や、伸縮性を得るためにポリウレタン糸が用いられ、問題を発生し易い。
特に、ポリウレタン糸を用いた編地は伸び易く、張力がかかると編地の耳部が一方側に大きく巻き込む耳巻き現象が発生し、このような耳巻き状態では巻き取った場合、編地の耳部が高くなる。
この耳巻き現象は、一旦巻いてしまうと容易に元に戻せず、その後の編地の加工に大きな支障となる。
耳部が高くなる結果、耳部と接触回転ロールCR表面との圧接力が特に増大して、耳部近傍のスレやアタリの問題が大きくなるのである。
このスレ、アタリ、押圧痕等の発生現象は、染色加工後も解消できず、編地の品質劣化を招き製品としての価値を失う。
特開昭52−132154
上記したように、従来の編地巻き取り装置においては、スレ、アタリ、押圧痕、耳巻き、高い巻き硬度の問題等の解決すべき多くの問題が残っている。
本発明においては、これらの問題を一挙に解決した編地巻き取り装置W、及びその巻き取り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本編地巻き取り装置Wにおいては、スレ、アタリ、押圧痕の発生を防止する手段としては、基本的に編地の巻き取り方式を接触巻き取り方式から非接触巻き取り方式とする。
つまり、従来方式においては編地Kに接触回転ロールCRを直接接触させてその接触摩擦により編地を巻き取っていたが、本発明においては、図1に示すように編地Kを、巻き取り回転ロールT1に巻き付け、この巻き取り回転ロールT1を駆動源T3(図3)により直接回転させて、宙に浮いた状態で巻き取る方式として外的障害を回避したのである。
そして、編地張力感知部Fを設けて編地Kの巻き取り速度を制御し、過度の編地張力による耳巻きの発生や高い巻き硬度を排除する。
同時に、巻き取り回転ロールT1に編地Kを巻き付けていく際、編地Kが巻き付けられる間際まで3本のロール(R1、R2、R3)で構成される移動ロール群Rにより、編地Kを一定幅に保持して耳巻きを防止する。
更には移動ロール群R箇所で耳部拡張装置Eにより耳部Vを外側に押し広げる作用を施し、耳巻きを修正する。
つまり、本発明は、(1)、編機Mから編み出された編地Kを受け入れて編地巻き取り張力を感知する編地張力感知部Fと、該編地張力感知部Fから出た編地Kを受け入れ、耳巻き防止作用を行いながら巻き取り部Tに編地Kを送り出す耳巻き防止ロール部Pと、該耳巻き防止ロール部Pから送り出された編地Kを巻き取る巻き取り部Tとからなり、巻き取り部Tの巻き取り作動が編地張力感知部Fから出される電気信号により制御され、同時に耳巻き防止ロール部Pが巻き取り編地径D1の増加に追従した下降運動を行うように構成されている編地巻き取り装置Wに存する。
そして、(2)、編地張力感知部Fが、それぞれ回転自在の受け入れロールF1と送り出しロールF2とを有し、受け入れロールF1が一対の揺動板F4に揺動自在に取り付けられ、揺動板F4はその上方から支持力調整装置Gで吊下支持され、受け入れロールF1が設定以上に下降した際、巻き取り部Tに電気信号を送るように構成されている前記1記載の編巻き取り装置Wに存する。
そして、(3)、支持力調整装置Gが、エアシリンダーG1と該エアシリンダー内の空気圧を調整する圧力制御弁G2とを有し、空気圧の制御により受け入れロールF1に対する支持力を調整可能にしている前記2記載の編地巻き取り装置Wに存する。
そして、(4)、耳巻き防止ロール部Pが、3本のロール(R1、R2、R3)で構成される移動ロール群Rと、該移動ロール群Rの両端に設置される耳部拡張装置Eと、巻き取り編地径D1を感知する光電センサーPSとを有し、移動ロール群Rが、光電センサーPSから発せられる電気信号により、移動ロール群Rと巻き取り編地Dとの間隔を一定に維持するための下降運動を行う前記1記載の編地巻き取り装置Wに存する。
そして、(5)、耳部拡張装置Eが回転ブラシE1と該回転ブラシE1を回転させるための駆動モーターE2とで構成されている前記4記載の編地巻き取り装置Wに存する。
そして、(6)、巻き取り部Tが、駆動源T3で回転する巻き取り回転ロールT1による非接触巻き取り方式である前記1記載の編地巻き取り装置Wに存する。
そして、(7)、編地張力感知部Fと耳巻き防止ロール部Pと巻き取り部Tとが装置枠W1に一体に組み付け構成されていて編機本体から取り外し可能であり、且つ移動が自在である前記1記載の編地巻き取り装置Wに存する。
そして、(8)、編地を巻き取る際、巻き取り編地径D1の増加に追従して、所要本数のロールで構成される耳巻き防止ロール部Pを下降させて、該耳巻き防止ロール部Pの最上位に位置する上ロールR1と巻き取り編地Dとの間隔を常に一定に保つ耳巻きの防止方法に存する。
本発明の目的に沿ったものであれば、上記(1)から(8)の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成採用可能である。
本発明においては、巻き取り方式を非接触巻き取り方式とするので、接触回転ロールCRに編地Kが直接、接触せず、接触回転ロールCRにより編地面が擦られて表面状態や光沢感の異なるスレと言われる異常現象が発生する要因が完全に解消される。
また、編地重量により巻き取り編地Dが接触回転ロールCRに強く押し付けられ表面状態や光沢感が異なる「アタリ」と言われる異常現象が発生することも全くない。
更には、巻き取り編地Dを巻いたまま放置することにより、巻き取り編地Dに接触回転ロールCRの帯状の押圧痕が付くといった現象も完全に解消される。
そして、巻き取り回転ロールT1を駆動源T3により直接回転させて巻き取る方式とするので、回転に関する制御が自在となり、巻き取り編地Dの巻き硬度の調整が容易となる。
更には、編地Kを巻き取り間際まで把持するための移動ロール群Rを備えることで耳巻きが防止できる大きな効果が得られる。
図1は、編地巻き取り装置の構造を説明する図、図2は編地巻き取り装置の側面概要図、及び図3は編地巻き取り装置の正面概要図を示す。
図1、図2、及び図3に示すように、本編地巻き取り装置Wは、編地張力感知部Fと、耳巻き防止ロール部Pと、巻き取り部Tとを構成要素とし、これらの作動が近接スイッチF6や光電センサーPSの作用により連動制御され、しかも、これらが本体枠W1に一体構成されていて、必要に応じて編機Mから取り外し移動可能な形態をとる。
〔実施形態〕
図1、及び図2に示すように、編機Mから編地Kを受け入れる編地張力感知部Fは、受け入れロールF1と送り出しロールF2とで構成される。
送り出しロールF2は回転自在に装置枠W1に取り付けられ、受け入れロールF1は、送り出しロールF2の両端支軸F3にそれぞれ取り付けられた一対の揺動板F4の先端に回転自在に取り付けられる。
揺動板F4は送り出しロールF2の両端支軸F3を支点に揺動する。
編地Kは受け入れロールF1の上側を通り、続けて送り出しロールF2の下側を通過し、次の耳巻き防止ロール部Pに、順次送り込まれる。
受け入れロールF1は、揺動板F4に支えられて送り出しロールF2の両端支軸F3を支点に揺動する。
そして、受け入れロールF1は両揺動板F4に取り付けられた、エアシリンダーG1と圧力制御弁G2とで構成される支持力調整装置Gにより上方から支持されていて最適位置に維持される。
このエアシリンダーG1に送り込まれる圧縮空気は、圧力制御弁G2でその圧力が制御されていて受け入れロールF1の支持力を調整することができる。
また、揺動板F4の送り出しロールF2側先端部の近傍には、近接スイッチ感知端F5が形成されており、一方、この近接スイッチ感知端F5を感知し得る位置に近接スイッチF6が設けられている。
受け入れロールF1が編地張力によって下降すると近接スイッチ感知端F5が上昇し、それが近接スイッチF6に感知される。
その結果、電気信号が、巻き取り部Tの巻き取り回転ロールT1を回転させるための駆動源T3(本実施形態ではギアドモーターを使用)に対してオン、オフ作動を指示する。
編地張力感知部Fから送り出された編地Kは、耳巻き防止ロール部Pに導入される。
耳巻き防止ロール部Pは、両端一対のロール固定板P1に3本のロール(上ロールR1、中ロールR2、下ロールR3)が縦位置に平設された移動ロール群Rを備える。
各ロールの位置関係は、中ロールR2が、上ロールR1、下ロールR3より外側に張り出した位置に設けられる。
そして、この移動ロール群Rは、いずれも回転自在となっていて、中ロールR2の両端位置には、それぞれ、耳部拡張装置Eがロール固定板P1に取り付けられ、中ロール上を通過する編地Kの耳部Vを押し広げて耳巻きを回避する作用を行う。
本実施形態では、耳部拡張装置Eは、回転ブラシE1と該回転ブラシE1を回転させるための駆動モーターE2とで構成される。
移動ロール群Rは上下動が可能な構成となっている。
そして、いずれか一方のロール固定板P1上端位置に光電センサーPSが取り付けられる。
この光電センサーPSは、該光電センサーPSの感知エリア内に、巻き取り編地Dの側面DSが入った時点で、電気信号を発するセンサーであり、具体的にはレーザー・センサー等がある。
移動ロール群Rの下降運動は、光電センサーPSから発信される電気信号に従って駆動する上下動駆動源P2(本実施形態ではギアドモーターを使用)によって行われる。
移動ロール群Rの上下動運動は、図1に示すように、上下動駆動源P2(ギアドモーター)の正逆回転をチェーンP3、並びにギアP4を介して、装置枠W1下部に設けられるボトムシャフトP5に伝達される。
ボトムシャフトP5の両端には、ギアP6が取り付けられ、このギアP6と、このギアP6の上方において装置枠W1に取り付けられたギアP7とをチェーンP8で連絡する。
このチェーンP8の一部にて、ロール固定板P1が連結子P9を介して連結される。
このように構成することで、上下動駆動源P2(ギアドモーター)の正逆回転はボトムシャフトP5の正逆回転となり、またチェーンP8の正逆回転、すなわち上下動運動となる。
その結果、このチェーンP8に連結された移動ロール群Rの上下動運動となって伝わる。
さて、耳巻き防止ロール部Pに送り込まれた編地Kは、移動ロール群Rを通過し、巻き取り部Tに案内され、巻き取り回転ロールT1に巻かれる。
図3に示すように、巻き取り回転ロールT1は、左右一対の着脱用チャックT2に着脱自在にセットされており、編地Kを巻き取る。
着脱用チャックT2は、チェーンT4を介して巻き取り回転ロール用駆動源T3(ギアドモーター)に連結され回転する。
巻き取り回転ロール用駆動源T3(ギアドモーター)は、確実に停止するための電磁ブレーキを備え、編機Mと電気的に連結され、編機Mのモーターのオン、オフと同期すると同時に、編地張力感知部Fからの電気信号によっても制御される。
以上のように構成された本編地巻き取り装置Wの作動について、以下、具体的に説明する。
編機Mから編地巻き取り装置Wの巻き取り回転ロールT1にまで導かれた編地Kを、編機Mの編成動作と同期して巻き取りを開始できるようにするために初期設定を行う。
まず、編地張力感知部Fの受け入れロールF1を正常位置に位置させるためにエアシリンダーG1内の圧力を圧力制御弁G2で調整する。
この時の正常位置とは、近接スイッチ感知端F5が近接スイッチF6に感知されない位置に下降していて、しかも許容範囲以上の編地張力がかかり受け入れロールF1を押し下げた時点で近接スイッチ感知端F5が近接スイッチF6の感知エリアに入り得る位置を言う。
そして、耳巻き防止ロール部Pの移動ロール群Rを、予め定められた最上位置まで引き上げておく。
このように初期設定した後、編機Mと同期して編地巻き取り装置Wは作動開始する。
編機Mは編成動作を続け、ある一定の編出し速度で編地巻き取り装置Wに編地Kを送り続ける。
編地巻き取り装置Wは、予め定められた編地巻き取り速度で巻き取り回転ロールT1を回転させて編地Kを巻き取っていくが、編機Mの編成による編出し速度と編地巻き取り速度を常に一致させることは困難である。
この場合、編出し速度より編地巻き取り速度が大きくなると、編地張力が増加して受け入れロールF1はエアシリンダーG1の支持力にうち勝って押し下げられることとなる。
その結果、揺動板F4の先端に設けられた近接スイッチ感知端F5は上昇し、近接スイッチF6の感知エリア内に入り、電気信号が発信される。
この電気信号は電気制御系により巻き取り部Tに送られ、巻き取り回転ロール用駆動源T3(ギアドモーター)が停止され、同時に巻き取り回転ロールT1は巻き取りを停止する。
巻き取り回転ロールT1が停止している間も、編地Kは編み出されてくるので、その結果、編地張力は低下し、再び、受け入れロールF1は正常位置に上昇復帰する。
受け入れロールF1は、エアシリンダーG1により支持されているので、圧縮空気の作用によって、ショックが吸収されるためスムースな運動が可能となっている。
また、エアシリンダーG1内の空気圧は、圧力制御弁G2により容易にその支持力が調整できるので、編地張力の調整も容易である。
編地Kが巻き取られていくと、巻き取り編地径D1が大きくなり、その側面DSが光電センサーPSの感知エリア内に入る。
この時点で、光電センサーPSは耳巻き防止ロール部Pの上下動駆動源P2に電気信号を送り、移動ロール群Rを一定距離下降させる。
そして、巻き取り編地Dの側面DSが光電センサーPSの感知エリアからはずれた時点で、移動ロール群Rはその位置にとどまる。
つまり、巻き取り編地径D1の増加に追従して、移動ロール群Rは下降を続ける。
図4は、これらの原理を模式的に示す図である。
巻き取り編地径D1(編地径D1A)の小さい時点と、巻き取り編地径D1(編地径D1B)の小さい時点とでは、上ロールR1と巻き取られた編地Kの表面との間の距離Tは一定となっていることが理解できよう。
これらの作動を繰り返すことで、巻き取り編地Dの表面と移動ロール群Rの上ロールR1との間隔は、予め設定された最適間隔に常に保たれる。
ここでの最適間隔はできるだけ小さい方が良い。
間隔が大きくなると従来装置のように耳巻きが発生する恐れがある。
移動ロール群Rの中ロールR2の両端では耳部拡張装置Eの回転ブラシE1が、耳部Vを押し広げて、ここまでの耳巻きを除去し続ける。
この箇所で耳部Vを押し広げる作用は、耳部Vの下に中ロールR2が存在することから、あたかも机上で布地を手で引き延ばす如く確実な押し広げが可能となる。
そして、ここで耳部Vを押し広げられた編地Kは、再び耳巻きする間もなく巻き取り回転ロールT1に巻かれていく。
以上、本発明を説明してきたが、本発明の編地巻き取り装置Wは、その主旨を逸脱しない範囲で応用、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、移動ロール群Rは連結子P9とチェーンP8とで上下移動するように構成したが、他の手段、例えば、ラック・ピニオン機構等でも当然可能である。
また、編地張力感知部Fは、受け入れロールF1と揺動板F4等により構成したが、直接、他の張力ロールによる構造とすることも可能である。
更に、各種センサー、駆動源等はその種類を限定するものではなく、同時に上下動運動に係る機構やセンサーの作動に係る機構等も実施形態に示したものに限定されるものではない。
本装置は、伸縮性のある布地を巻き取る際に有効であるので、トリコット機やラッシェル機等の経編機に限らず、例えば織機等にも充分使用可能である。
また、本編地巻き取り装置Wが装置枠W1に一体構成されている場合には、必要に応じて編機から取り外し他の編機に移動して使用することが可能である。
図1は、編地巻き取り装置の構造を説明する図である。 図2は、編地巻き取り装置の側面概要図を示す。 図3は、編地巻き取り装置の正面概要図を示す。 図4は、巻き取りの原理を模式的に示す図である。 図5は、従来における編地巻き取り装置の側面概要図を示す。
符号の説明
M 編機
K 編地
V 耳部
D 巻き取り編地
D1 巻き取り編地径
DS 巻き取り編地の側面
W 編地巻き取り装置
W1 装置枠
F 編地張力感知部
F1 受け入れロール
F2 送り出しロール
F3 両端支軸
F4 揺動板
F5 近接スイッチ感知端
F6 近接スイッチ
G 支持力調整装置
G1 エアシリンダー
G2 圧力制御弁
P 耳巻き防止ロール部
P1 ロール固定板
P2 上下動駆動源
P3、P8 チェーン
P4、P6、P7 ギア
P5 ボトムシャフト
P9 連結子
PS 光電センサー
R 移動ロール群
R1 上ロール
R2 中ロール
R3 下ロール
E 耳部拡張装置
E1 回転ブラシ
E2 駆動モーター
T 巻き取り部
T1 巻き取り回転ロール
T2 着脱用チャック
T3 巻き取り回転ロール用駆動源
T4 チェーン

Claims (8)

  1. 編機本体から編み出された編地を受け入れて編地巻き取り張力を感知する編地張力感知部と、該編地張力感知部から出た編地を受け入れ、耳巻き防止作用を行いながら巻き取り部に編地を送り出す耳巻き防止ロール部と、該耳巻き防止ロール部から送り出された編地を巻き取る巻き取り部とからなり、巻き取り部の巻き取り作動が編地張力感知部から出される電気信号により制御され、同時に耳巻き防止ロール部が巻き取り編地径の増加に追従した下降運動を行うように構成されていることを特徴とする編地巻き取り装置。
  2. 編地張力感知部が、それぞれ回転自在の受け入れロールと送り出しロールとを有し、受け入れロールが一対の揺動板に揺動自在に取り付けられ、揺動板はその上方から支持力調整装置で吊下支持され、受け入れロールが設定以上に下降した際、巻き取り部に電気信号を送るように構成されていることを特徴とする請求項1記載の編巻き取り装置。
  3. 支持力調整装置が、エアシリンダーと、該エアシリンダー内の空気圧を調整する圧力制御弁とを有し、空気圧の制御で受け入れロールの支持力を調整可能にしていることを特徴とする請求項2記載の編地巻き取り装置。
  4. 耳巻き防止ロール部が、3本のロールで構成される移動ロール群と、該移動ロール群の両端に設置される耳部拡張装置と、巻き取り編地径を感知する光電センサーとを擁し、移動ロール群が、光電センサーから発せられる電気信号により、移動ロール群と巻き取り編地面の間隔を一定に維持するための下降運動を行うことを特徴とする請求項1記載の編地巻き取り装置。
  5. 耳部拡張装置が回転ブラシと該回転ブラシを回転させるための駆動モーターとで構成されていることを特徴とする請求項4記載の編地巻き取り装置。
  6. 巻き取り部が、駆動源で回転する巻き取り回転ロールによる非接触巻き取り方式であることを特徴とする請求項1記載の編地巻き取り装置。
  7. 編地張力感知部と耳巻き防止ロール部と巻き取り部とが一体枠に構成されていて、編機本体から取り外し可能であり、且つ移動が自在であることを特徴とする請求項1記載の編地巻き取り装置。
  8. 編地を巻き取る際、巻き取り編地径の増加に追従して、所要本数のロールで構成される耳巻き防止ロール部を下降させて、該耳巻き防止ロール部の最上位に位置する上ロールと巻き取り編地との間隔を常に一定に保つことを特徴とする、耳巻きの防止方法。
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