JP2005239807A - 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 顔料の分散性がよく、かつ、保存安定性、出射安定性に優れた活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供すること
である。
【解決手段】 光重合性化合物、色材及び分散剤を含有し、該分散剤の粘度が下記式で表されることを特徴とする活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(式) η20%/η4%≧7
(η20%はOXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物)に分散剤を20質量%溶解し25℃で測定した時の粘度で、η4%は4質量%溶解し25℃で測定した時の粘度である。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、高精細な画像を安定して記録することができる活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷等、さまざまな印刷分野に応用されてきている。特に、微細等ットを出射、制御するインクジェット記録装置や、色再現域、耐久性、出射適性を改良したインクジェットインク及びインクジェットインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。今日のインクジェット記録方式の画質向上は、主に、インクジェット記録装置、インクジェットインク及び専用紙の全てがそろって初めて達成されている。
しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットシステムは、記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップが問題となる。そこで、専用紙と異なる被転写媒体へインクジェット方式により記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、記録後に活性光線、例えば、紫外線(UV光)を照射して架橋させる活性光線硬化型インクジェット方式等である。
中でも活性光線硬化型インクジェット方式は、ソルベント系インクジェット方式に比べて比較的低臭気であり、即乾性、インク吸収性のない記録媒体への記録ができる点で、近年注目されつつあり、紫外線硬化型インクジェットインクが開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
紫外線硬化型インクジェットインクは顔料等の着色剤を含有しているため、顔料等の分散性をいかに向上させるかが課題であり、極性官能基(例えば、カルボキシル基等の酸性官能基、またはアミノ基等の塩基性官能基)を有する界面活性剤やシリコーン系ポリマーの添加、塩基性の吸着基を有する高分子分散剤の添加等の方法が開示されている(例えば、特許文献3、4参照。)。
しかしながら、活性光線硬化型インクジェットインク組成物に極性官能基を有する界面活性剤を添加すると、その界面活性剤の種類によっては、活性光線硬化型インクジェットインク組成物の保存安定性が十分に確保できない、シリコーン系ポリマー添加では顔料粒径の制御が難しく、十分な保存安定性が確保できないといった問題があり、いまだ解決方法がないのが現状である。
特開2002−179967号公報 特開2003−147233号公報 特開2002−338863号公報 特開2003−253155号公報
本発明は、上記課題を顧みてなされたものであり、顔料の分散性がよく、かつ、保存安定性、出射安定性に優れた活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
光重合性化合物、色材及び分散剤を含有し、該分散剤の粘度が下記式で表されることを特徴とする活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(式) η20%/η4%≧7
(η20%はOXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物)に分散剤を20質量%溶解し25℃で測定した時の粘度で、η4%は4質量%溶解し25℃で測定した時の粘度である。)
(請求項2)
前記光重合性化合物が光カチオン重合性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(請求項3)
前記光重合性化合物がオキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(請求項4)
さらにエポキシ化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(請求項5)
前記色材が顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(請求項6)
25℃におけるインク粘度が、7〜50mPa・sであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(請求項7)
前記分散剤の濃度が0.2〜6質量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
(請求項8)
インクジェット記録ヘッドより、請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物を記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクジェットインク組成物が該記録材料上に着弾した後、0.001〜1秒の間に活性光線を照射することを特徴とする画像形成方法。
(請求項9)
前記活性光線硬化型インクジェットインク組成物が記録材料上に着弾し、活性光線を照射して硬化した後のインクの総膜厚が2〜25μmであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
(請求項10)
前記インクジェット記録ヘッドの各ノズルより噴射する活性光線硬化型インクジェットインク組成物の液滴量が2〜20plであることを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成方法。
(請求項11)
前記インクジェット記録ヘッドがラインヘッド方式のインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項12)
請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インクジェットインク組成物及びインクジェット記録ヘッドを35〜100℃に加熱した後、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクジェットインク組成物を噴射することを特徴とするインクジェット記録装置。
本発明によれば、顔料の分散性がよく、かつ、保存安定性、出射安定性に優れた活性光線硬化型インクジェットインク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を進めた結果、光重合性化合物、色材及び分散剤を含有し、該分散剤の粘度が下記式で表される活性光線硬化型インクジェットインク組成物により、顔料の分散性がよく、かつ、保存安定性、出射安定性に優れた活性光線硬化型インクジェットインク組成物が得られることを見出し、本発明に至った次第である。
(式) η20%/η4%≧7
(η20%はOXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物)に分散剤を20質量%溶解し25℃で測定した時の粘度で、η4%は4質量%溶解し25℃で測定した時の粘度である。)
以下、本発明を詳細に説明する。
〔分散剤〕
本発明の活性光線硬化型インクジェットインク組成物(以下、インク組成物またはインクともいう)では、OXT221に分散剤を20質量%溶解し25℃で測定した時の粘度と、OXT221に分散剤を4質量%溶解し25℃で測定した時の粘度の比が7以上である分散剤を用いることが特徴の1つである。この比は9以上であることが好ましい。
分散剤の濃度を4質量%から20質量%に変えた時の粘度が高くなるほど、溶媒中で分散剤が広がっていることを示しており、立体障害効果により顔料の分散安定性及び吐出安定性に寄与すると推測できる。この値未満では、分散安定性及び吐出安定性の効果が十分に現れない。
このような分散剤としては、例えば、味の素ファインテクノ社のPBシリーズ等が挙げられる。好ましい具体例としては味の素ファインテクノ社製アジスパーPB822、821及び824が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、粘度は例えば、回転型粘度計(MCR300、Physica社製)で測定できる。
色材の分散では、色材(顔料等)、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を適宜設定するが、分散剤濃度としては、インク組成物の0.2〜6質量%であることが好ましい。
〔光重合性化合物〕
本発明のインク組成物においては、光重合性化合物として公知の光重合性化合物を用いることができる。
光重合性化合物としては、カチオン重合により高分子化の起こるタイプで、(1)オキシラン環を有するエポキシ化合物、(2)スチレン誘導体、(3)ビニルナフタレン誘導体、(4)ビニルエーテル類、(5)N−ビニル化合物及び(6)オキセタン環を有する化合物等を挙げることができるが、その中でも、特に、オキシラン環を有するエポキシ化合物及びオキセタン環を有する化合物を用いることが好ましい。
(1)のオキシラン環を有するタイプのものとしては、1分子内にオキシラン環を2個以上含有するプレポリマーを挙げることができる。このようなプレポリマーとしては、例えば、脂環式ポリエポキシド類、多塩基酸のポリグリシジルエステル類、多価アルコールのポリグリシジルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコールのポリグリシジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエテーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテル類の水素添加化合物類、ウレタンポリエポキシ化合物及びエポキシ化ポリブタジエン類等を挙げることができる。これらのエポキシ化合物は、その一種を単独で使用することもできるし、また、その二種以上を混合して使用することもできる。
本発明で用いることのできるエポキシ化合物の分子量は250〜600の範囲が好ましく、あまり分子量が大きいと、インクにした時の粘度が高くなるため適さない。
(2)スチレン誘導体
例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、β−メチルスチレン、p−メチル−β−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシ−β−メチルスチレン等
(3)ビニルナフタレン誘導体
例えば、1−ビニルナフタレン、α−メチル−1−ビニルナフタレン、β−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メトキシ−1−ビニルナフタレン等
(4)ビニルエーテル類
例えば、イソブチルエーテル、エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メチルフェニルビニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、α−メチルフェニルビニルエーテル、β−メチルイソブチルビニルエーテル、β−クロロイソブチルビニルエーテル等
(5)N−ビニル化合物類
例えば、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン、N−ビニルインドール、N−ビニルピロール、N−ビニルフェノチアジン、N−ビニルアセトアニリド、N−ビニルエチルアセトアミド、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニルフタルイミド、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルイミダゾール等
(6)オキセタン環を有する化合物
オキセタン環を有する化合物としては、特開2001−220526号、同2001−310937号に紹介されているような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用できる。また、オキセタン環を1個含有する単官能オキセタン化合物とオキセタン環を2個以上含有する多官能オキセタン化合物とを併用することが、硬化後の膜強度と記録材料への密着性を向上させる上で好ましい。ただし、オキセタン環を5個以上有する化合物を使用すると、インク組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難になったり、またインク組成物のガラス転移温度が高くなるため、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしまう。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物は、オキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。
本発明のインク組成物においては、25℃における粘度が7〜50mPa・sであることが、硬化環境(温度・湿度)に関係なくインクジェットヘッドからの吐出が安定し、良好な硬化性を得るために好ましい。
〔色材〕
本発明のインク組成物においては、色材として顔料、染料を用いることができる。
(顔料)
本発明のインク組成物においては、色材として各種公知の顔料を含有することが好ましい。本発明で好ましく用いることのできる顔料を、以下に列挙する。
〈C.I.Pigment Yellow〉
1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、81、83、87、93、95、97、98、109、114、120、128、129、138、151、154
〈C.I.Pigment Red〉
5、7、12、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:1、101、112、122、123、144、146、168、184、185、202
〈C.I.Pigment Violet〉
19、23
〈C.I.Pigment Blue〉
1、2、3、15:1、15:2、15:3、15:4、18、22、27、29、60
〈C.I.Pigment Green〉
7、36
〈C.I.Pigment White〉
6、18、21
〈C.I.Pigment Black〉

更に、カーボンブラック顔料としては、三菱化成社製のNo.2300、No.900、MCF−88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B、コロンビア社製のRave 700、Raven 5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、キャボット社製のRegal 400R、Regal 330R、Regal 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400、デグサ社製のColorBlack FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color Black S150、Color BlackS160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Printex 140V、Special Black 6、Special Black5、Special Black 4A、Special Black 4、関西熱化学(株)社製のマックスソーブ G−40、マックスソーブ G−15、マックスソーブ G−08等を使用することができる。
また、本発明においては、プラスチックフィルムのような透明記録材料での色の隠蔽性を上げるために、白インクを用いることができる。特に、軟包装印刷、ラベル印刷においては、白インクを用いることが好ましいが、吐出量が多くなるため、前述した吐出安定性、記録材料のカール・しわの発生の観点から、自ずと使用量に関しては制限がある。
上記顔料の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に、分散剤を添加することも可能である。分散剤としては、高分子分散剤を用いることが好ましく、高分子分散剤としてはAvecia社のSolsperseシリーズや、味の素ファインテクノ社のPBシリーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤及び分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は、溶剤または重合性化合物を用いて行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクでは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
顔料の分散は、顔料粒子の平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を適宜設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性及び硬化感度を維持することができる。顔料濃度としては、組成物全体の1〜10質量%であることが好ましい。
(染料)
本発明のインク組成物においては、色材として各種公知の染料を用いることができる。
本発明で好ましく用いることのできる染料を、以下に列挙する。
染料としてはアゾ染料、アゾメチン染料、キノン染料、フタロシアニン染料、メチン染料等種々のものが使用可能である。
〈C.I.Solvent Yellow〉
1、2、3、4、14、16、19、29、56、79、82、83、88
〈C.I.Solvent Red〉
1、18、24、27、43、51、72、73、84、132、218
〈C.I.Solvent Violet〉

〈C.I.Solvent Blue〉
1、2、11、35、40、44、67、70
〈C.I.Solvent Green〉

〈C.I.Solvent Black〉
3、7、22、27、29、34、43、70
〈C.I.Disperse Yellow〉
5、42、54、64、79、82、93、99、100、119、122、124、126、160、184:1、186、198、199、204、224、237
〈C.I.Disperse Orange〉
13、29、31:1、33、49、54、55、66、73、118、119、163
〈C.I.Disperse Red〉
54、60、72、73、86、88、91、92、93、111、126、127、134、143、145、152、153、154、159、164、167:1、177、181、204、206、207、221、239、240、258、277、278、283、311、323、343、348、356、362
〈C.I.Disperse Violet〉
33
〈C.I.Disperse Blue〉
56、60、73、87、113、128、143、148、154、158、165、165:1、165:2、176、183、185、197、198、201、214、224、225、257、266、267、287、354、358、365、368
〈C.I.Disperse Green〉
6:1、9
また、上記油溶性染料に加えて、オリエント化学工業株式会社製のValifast Yellow 4120、Valifast Yellow 3150、Valifast Yellow 3108、Valifast Yellow 2310N、Valifast Yellow 1101、Valifast Red 3320、Valifast Red 3304、Valifast Red 1306、Valifast Blue 2610、Valifast Blue2606、Valifast Blue 1603、Oil Yellow GG−S、Oil Yellow 3G、Oil Yellow 129、Oil Yellow 107、Oil Yellow 105、Oil Scarlet 308、Oil Red RR、Oil Red OG、Oil Red 5B、Oil Pink 312、Oil Blue BOS、Oil Blue 613、Oil Blue 2N、Oil Black BY、OilBlack BS、Oil Black 860、Oil Black 5970、Oil Black 5906、Oil Black 5905、日本化薬株式会社製のKayaset Yellow SF−G、Kayaset Yellow K−CL、Kayaset Yellow GN、KayasetYellow A−G、Kayaset Yellow 2G、Kayaset Red SF−4G、Kayaset Red K−BL、Kayaset Red A−BR、Kayaset Magenta 312、Kayaset Blue K−FL、有本化学工業株式会社製のFS Yellow 1015、FS Magenta 1404、FS Cyan 1522、FS Blue 1504等も使用可能である。
本発明のインク組成物においては、上記油溶性染料の濃度としては、インク組成物全体の1〜15質量%であることが好ましい。
〔添加剤〕
本発明の活性光線硬化型インクには、上記説明した以外にさまざまな添加剤を用いることができる。例えば、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することができる。また、保存安定性を改良する目的で、公知のあらゆる塩基性化合物を用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミン等の塩基性有機化合物等が挙げられる。また、ラジカル重合性モノマーと開始剤を組み合わせ、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化インクとすることも可能である。
塩基性化合物も添加することができる。塩基性化合物を含有することで、吐出安定性が良好となるばかりでなく、低湿下においても硬化収縮による皺の発生が抑制される。
塩基性化合物としては、公知のあらゆるものを用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミン等の塩基性有機化合物等が挙げられる。
前記の塩基性アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属の水酸化物(水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ金属のアルコラート(ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等)が挙げられる。
前記の塩基性アルカリ土類金属化合物としては、同様に、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、アルカリ金属のアルコラート(マグネシウムメトキシド等)が挙げられる。
塩基性有機化合物としては、アミンならびにキノリン及びキノリジン等含窒素複素環化合物等が挙げられるが、これらの中でも、光重合成モノマーとの相溶性の面からアミンが好ましく、例えば、オクチルアミン、ナフチルアミン、キシレンジアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、ジブチルアミン、ジオクチルアミン、ジメチルアニリン、キヌクリジン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン及びトリエタノールアミン等が挙げられる。
塩基性化合物を存在させる際のその濃度は、光重合性モノマーの総量に対して10〜1000質量ppm、特に20〜500質量ppmの範囲であることが好ましい。なお、塩基性化合物は単独で使用しても複数を併用して使用してもよい。
また、インク組成物がインクジェットプリンタ内に供給されている状態で、インク組成物を安定化させ、硬化するのを抑制するために水を添加することができる。水の添加量としては組成物全体の0.1〜8質量%未満が好ましい。
本発明のインク組成物には、公知のあらゆる光酸発生剤を用いることができる。
光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウム等の芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。
本発明で用いることのできるオニウム化合物の具体的な例を以下に示す。
Figure 2005239807
第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができ、その具体的な化合物を以下に例示する。
Figure 2005239807
第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができ、以下にその具体的な化合物を例示する。
Figure 2005239807
第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
Figure 2005239807
本発明で用いることのできる記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙等の他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、延伸ポリスチレン(OPS)フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONy)フィルム、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類等が使用できる。また、金属類や、ガラス類にも適用可能である。
これら各種プラスチックフィルムの表面エネルギーは、素材の特性により大きく異なり、記録材料によってはインク着弾後のドット径が変わってしまうことが、従来から問題となっていた。本発明の構成では、表面エネルギーの低いOPPフィルム、OPSフィルムや表面エネルギーの比較的大きいPETまでを含む、表面エネルギーが35〜60mN/mの広範囲の記録材料に良好な高精細な画像を形成できる。
本発明において、包装の費用や生産コスト等の記録材料のコスト、プリントの作製効率、各種のサイズのプリントに対応できる等の点で、長尺(ウェブ)な記録材料を使用する方が有利である。
〔画像形成方法〕
次に、本発明の画像形成方法について説明する。
本発明の画像形成方法においては、上記のインクをインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで紫外線等の活性光線を照射してインクを硬化させる方法が好ましい。
(インク着弾後の総インク膜厚)
本発明では、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜25μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が25μmを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前述した記録材料のカール・皺の問題でだけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題があるため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。
なお、ここで「総インク膜厚」とは記録材料に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
(インクの吐出条件)
インクの吐出条件としては、記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
また、本発明では、各ノズルより吐出する液滴量が2〜20plであることが好ましい。本来、高精細画像を形成するためには、液滴量がこの範囲であることが必要であるが、この液滴量で吐出する場合、前述した吐出安定性が特に厳しくなる。本発明によれば、インクの液滴量が2〜20plのような小液滴量で吐出を行っても吐出安定性は向上し、高精細画像が安定して形成できる。
(インク着弾後の光照射条件)
本発明の画像形成方法においては、活性光線の照射条件として、インク着弾後0.001〜1.0秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、より好ましくは0.001〜0.5秒である。高精細な画像を形成するためには、照射タイミングができるだけ早いことが特に重要となる。
活性光線の照射方法として、その基本的な方法が特開昭60−132767号に開示されている。これによると、ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許第6,145,979号では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発明の画像形成方法においては、これらの何れの照射方法も用いることができる。
また、活性光線を照射を2段階に分け、まずインク着弾後0.001〜2.0秒の間に前述の方法で活性光線を照射し、かつ、全印字終了後、更に活性光線を照射する方法も好ましい態様の1つである。活性光線の照射を2段階に分けることで、よりインク硬化の際に起こる記録材料の収縮を抑えることが可能となる。
従来、UVインクジェット方式では、インク着弾後のドット広がり、滲みを抑制のために、光源の総消費電力が1kW・hrを超える高照度の光源が用いられるのが通常であった。しかしながら、これらの光源を用いると、特に、シュリンクラベル等への印字では、記録材料の収縮があまりにも大きく、実質上使用できないのが現状であった。
本発明では、254nmの波長領域に最高照度をもつ活性光線を用いることが好ましく、総消費電力が1kW・hr以上の光源を用いても、高精細な画像を形成でき、かつ、記録材料の収縮も実用上許容レベル内に収められる。
本発明においては、更に活性光線を照射する光源の総消費電力が1kW・hr未満であることが好ましい。総消費電力が1kW・hr未満の光源の例としては、蛍光管、冷陰極管、熱陰極管、LED等があるが、これらに限定されない。
〔インクジェット記録装置〕
次いで、本発明のインクジェット記録装置(以下、単に記録装置という)について説明する。
以下、本発明の記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。なお、図面の記録装置はあくまでも本発明の記録装置の一態様であり、本発明の記録装置はこの図面に限定されない。
図1は本発明の記録装置の要部の構成を示す正面図である。記録装置1は、ヘッドキャリッジ2、記録ヘッド3、照射手段4、プラテン部5等を備えて構成される。この記録装置1は、記録材料Pの下にプラテン部5が設置されている。プラテン部5は、紫外線を吸収する機能を有しており、記録材料Pを通過してきた余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を非常に安定に再現できる。
記録材料Pは、ガイド部材6に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における手前から奥の方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持された記録ヘッド3の走査を行なう。
ヘッドキャリッジ2は記録材料Pの上側に設置され、記録材料P上の画像印刷に用いる色の数に応じて後述する記録ヘッド3を複数個、吐出口を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態で記録装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
なお、図1ではヘッドキャリッジ2がホワイト(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ライトイエロー(Ly)、ライトマゼンタ(Lm)、ライトシアン(Lc)、ライトブラック(Lk)、ホワイト(W)の記録ヘッド3を収納するものとして描図を行なっているが、実施の際にはヘッドキャリッジ2に収納される記録ヘッド3の色数は適宜決められるものである。
記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給された活性光線硬化型インク(例えばUV硬化インク)を、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、吐出口から記録材料Pに向けて吐出する。記録ヘッド3により吐出されるUVインクは色材、光重合性モノマー、光重合開始剤等を含んで組成されており、紫外線の照射を受けることで光重合開始剤が触媒として作用することに伴なうモノマーの架橋、光重合反応によって硬化する性質を有する。
記録ヘッド3は記録材料Pの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に記録材料Pの他端まで移動するという走査の間に、記録材料Pにおける一定の領域(着弾可能領域)に対してUVインクをインク滴として吐出し、該着弾可能領域にインク滴を着弾させる。
上記走査を適宜回数行ない、1領域の着弾可能領域に向けてUVインクの吐出を行なった後、搬送手段で記録材料Pを図1における手前から奥方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行ないながら、記録ヘッド3により上記着弾可能領域に対し、図1における奥方向に隣接した次の着弾可能領域に対してUVインクの吐出を行なう。
上述の操作を繰り返し、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動して記録ヘッド3からUVインクを吐出することにより、記録材料P上にUVインク滴の集合体からなる画像が形成される。
照射手段4は特定の波長領域の紫外線を安定した露光エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される。ここで、紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、冷陰極管、熱陰極管、ブラックライト、LED(light emitting diode)等が適用可能であり、帯状のメタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管、水銀ランプもしくはブラックライトが好ましい。特に波長254nmの紫外線を発光する低圧水銀ランプ、熱陰極管、冷陰極管及び殺菌灯が滲み防止、ドット径制御を効率よく行なうことができ好ましい。ブラックライトを照射手段4の放射線源に用いることで、UVインクを硬化するための照射手段4を安価に作製することができる。
照射手段4は、記録ヘッド3がヘッド走査手段の駆動による1回の走査によってUVインクを吐出する着弾可能領域のうち、記録装置(UVインクジェットプリンタ)1で設定できる最大のものとほぼ同じ形状か、着弾可能領域よりも大きな形状を有する。
照射手段4はヘッドキャリッジ2の両脇に、記録材料Pに対してほぼ平行に、固定して設置される。
前述したようにインク吐出部の照度を調整する手段としては、記録ヘッド3全体を遮光することはもちろんであるが、加えて照射手段4と記録材料Pの距離h1より、記録ヘッド3のインク吐出部31と記録材料Pとの距離h2を大きくしたり(h1<h2)、記録ヘッド3と照射手段4との距離dを離したり(dを大きく)することが有効である。また、記録ヘッド3と照射手段4の間を蛇腹構造7にすると更に好ましい。
ここで、照射手段4で照射される紫外線の波長は、照射手段4に備えられた紫外線ランプまたはフィルターを交換することで適宜変更することができる。
本発明のインクは、非常に吐出安定性が優れており、ラインヘッドタイプの記録装置を用いて画像形成する場合に、特に有効である。
図2は、インクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
図2で示したインクジェット記録装置は、ラインヘッド方式と呼ばれており、ヘッドキャリッジ2に、各色のインクジェット記録ヘッド3を、記録材料Pの全幅をカバーするようにして、複数個、固定配置されている。
一方、ヘッドキャリッジ2の下流側には、同じく記録材料Pの全幅をカバーするようにして、インク印字面全域をカバーするように配置されている照射手段4が設けられている。照明手段4に用いられる紫外線ランプは、図1に記載したのと同様のものを用いることができる。
このラインヘッド方式では、ヘッドキャリッジ2及び照射手段4は固定され、記録材料Pのみが、搬送されて、インク出射及び硬化を行って画像形成を行う。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
〔顔料分散液の調製〕
(顔料分散液D−1)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB822(味の素ファインテクノ社製、分散剤) 6部
OXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物) 60部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに下記顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて2時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−1を得た。
C.I.Pigment Blue 15:4 20部
(顔料分散液D−2)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB821(味の素ファインテクノ社製、分散剤) 20部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 60部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに下記顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−2を得た。
C.I.Pigment Black 7 20部
(顔料分散液D−3)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
ED−251(楠本化成株式会社製、分散剤) 20部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 60部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに活気顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−3を得た。
C.I.Pigment Blue 15:4 20部
(顔料分散液D−4)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB822(味の素ファインテクノ社製、分散剤) 8部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに下記顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−4を得た。
C.I.Pigment Yellow 138 20部
(顔料分散液D−5)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB822(味の素ファインテクノ社製、分散剤) 12部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 68部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに下記顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−5を得た。
C.I.Pigment Violet 19 20部
(顔料分散液D−6)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
Disperbyk161(ビックケミー社製、分散剤) 8部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに下記顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−6を得た。
C.I.Pigment Black 7 20部
(顔料分散液D−7)
下記化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
ソルスパーズ32000(Avecia社製、分散剤) 8部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに下記顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散液D−7を得た。
C.I.Pigment Black 7 20部
なお、用いた分散剤の粘度を表1に示す。分散剤の粘度は、OXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物)溶媒に用い、25℃で回転式粘度計(MCR300、Physica社製)で測定した。
Figure 2005239807
〔インク組成物の調製〕
上記調製した各顔料分散液に、表2に記載の各添加剤を順次混合して、これを1.0μmメンブランフィルターで濾過して、インク組成物1〜9を調製した。各インク組成物の25℃での粘度は30〜41mPa・sであった。インク組成物の粘度は回転式粘度計(MCR300、Physica社製)で測定した。なお、表2に記載の数値は質量%を表す。
表2に略称で記載した各添加剤の詳細は、以下の通りである。
2021P:オキセタン化合物(セロキサイド2021P、ダイセル社製、光重合性化合物)
SP152:トリフェニルスルホニウム塩(アデカオプトマーSP−152、旭電化社製、光重合開始剤)
F475:パーフルオロアルキル基含有アクリルオリゴマー(メガファックスF475、大日本インキ化学工業社製、界面活性剤)
〔保存安定性の評価〕
各インク組成物を、60℃で内部が暗室となっている恒温槽内に1週間放置後、回転式B型粘度計で25℃にて粘度を測定し、保存前と保存後の粘度を比べ、下記基準で評価した。
◎:変動なし
○:±5%以内の変動
△:±10%以内の変動
×:増粘
評価結果を表2に示す。
Figure 2005239807
表2より本発明のインク組成物は比較のインク組成物に比べ保存安定性が優れていることが分かる。
実施例2
〔インク組成物の調製〕
実施例1で調製した各顔料分散液に、表3に記載の各添加剤を順次混合して、これを1.0μmメンブランフィルターで濾過して、インク組成物21〜31を調製した。各インク組成物の25℃での粘度は20〜30mPa・sであった。なお、表3に記載の数値は質量%を表す。
〔インクの評価〕
ピエゾ型インクジェットノズルを備えた図1に記載の構成からなるインクジェット記録装置に、上記調製したインク組成物を装填し、巾600mm、長さ500mの長尺のポリエチレンテレフタレート記録材料へ、画像記録を連続して行い、下記の目詰まり及び吐出安定性の評価を行った。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室タンクからヘッド部分まで断熱して50℃の加熱を行った。ピエゾヘッドは、2〜20plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で吐出できるよう駆動して、各インクを連続吐出した。着弾後、キャリッジ両脇のランプユニットにより瞬時(着弾後0.5秒未満)に硬化される。記録後、トータルインク膜圧を測定したところ、2.3〜13μmの範囲であった。本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す。なお、インクジェット画像の形成は、上記方法に従って、25度、30%RHの環境下でそれぞれ行った。
(目詰まり)
巾600mm、長さ500mの画像記録を行った後、目視で下記基準で目詰まりを評価した。
◎:目詰まりがほとんどない
○:わずかに目詰まりがある
△:約1割目詰まりがある
×:大部分が目詰まりを起こしている
(吐出安定性)
上記インクジェット記録装置において、キャリッジ速度400mm/sで双方向印字を行った。記録材料右端より500mm(左端からは100mm)のところまで連続吐出を行い、記録材料をヘッド幅送った後、キャリッジが再び戻る際に記録材料左端より100mmのところより連続吐出を行った。記録材料右端より500mmを通過してからキャリッジが折り返して、記録材料左端より100mmを通過する時間は4秒となるよう設定した。キャリッジの行きの印字端、帰りの印字始めの重なりを目視観察し、間欠出射時の速度のばらつきを評価し、下記の基準に従い吐出安定性を評価した。
◎;行きと帰りで着弾位置にズレは見られない
○;行きと帰りとでわずかながら着弾位置にズレが見られる
△;行きと帰りとで着弾位置のズレが見られ、帰りがやや遅れている
×;行きと帰りとで明瞭な着弾位置のズレが見られる
以上により得られた各評価結果を表3に示す。
Figure 2005239807
表3より本発明のインク組成物は比較のインク組成物に比べ目詰まりが少なく、吐出安定性に優れていることが分かる。
本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の一例を示す正面図である。 本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 ヘッドキャリッジ
3 インクジェット記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
P 記録材料

Claims (12)

  1. 光重合性化合物、色材及び分散剤を含有し、該分散剤の粘度が下記式で表されることを特徴とする活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
    (式) η20%/η4%≧7
    (η20%はOXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物)に分散剤を20質量%溶解し25℃で測定した時の粘度で、η4%は4質量%溶解し25℃で測定した時の粘度である。)
  2. 前記光重合性化合物が光カチオン重合性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
  3. 前記光重合性化合物がオキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
  4. さらにエポキシ化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
  5. 前記色材が顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
  6. 25℃におけるインク粘度が、7〜50mPa・sであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
  7. 前記分散剤の濃度が0.2〜6質量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物。
  8. インクジェット記録ヘッドより、請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク組成物を記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクジェットインク組成物が該記録材料上に着弾した後、0.001〜1秒の間に活性光線を照射することを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記活性光線硬化型インクジェットインク組成物が記録材料上に着弾し、活性光線を照射して硬化した後のインクの総膜厚が2〜25μmであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記インクジェット記録ヘッドの各ノズルより噴射する活性光線硬化型インクジェットインク組成物の液滴量が2〜20plであることを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成方法。
  11. 前記インクジェット記録ヘッドがラインヘッド方式のインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インクジェットインク組成物及びインクジェット記録ヘッドを35〜100℃に加熱した後、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクジェットインク組成物を噴射することを特徴とするインクジェット記録装置。
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