JP2005239591A - 油性化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 色味や艶の創出の機能の発現において重要な成分であるタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物を良好に分散が出来ることにより、色ムラがなく、艶及び艶の持続性等に優れた、且つ保存安定性が良好な油性化粧料組成物であり、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップスティック、頬紅、ファンデーション等幅広い用途に利用が可能な油性化粧料組成物を提供する。
【解決手段】 水酸基価から算出した平均重合度2〜20のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸でエステル化したポリグリセリン分枝脂肪酸エステル及びタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物とを含有する油性化粧料組成物を用いる。
【解決手段】 水酸基価から算出した平均重合度2〜20のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸でエステル化したポリグリセリン分枝脂肪酸エステル及びタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物とを含有する油性化粧料組成物を用いる。
Description
本発明は、粘土鉱物等の粉体分散に優れた、特定のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルを含有する油性化粧料組成物に関し、更に詳しくは、色味や艶の創出の機能の発現において重要な成分であるタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物を良好に分散が出来ることにより、色ムラがなく、艶及び艶の持続性等に優れた、且つ保存安定性が良好な油性化粧料組成物に関するものである。
口紅、リップクリーム、リップグロス、リップスティック、頬紅、ファンデーション等の油性化粧料組成物において、粘土鉱物等の粉体成分は、色味や艶の創出に等の機能の発現において重要な成分である。これら粉体は金属酸化物を主成分としており、比重も非常に大きい。またその表面は等電点を有しており、これらの要因が相まって化粧料組成物に
安定性良く分散させることは、従来より非常に困難なものとされていた。これらの粉体は、通常、油中に界面活性剤と共に分散させた後、乳化あるいは固化させて剤系化しているのが現状である。しかしながら、油等の油性成分は粉体の分散性がさほど強くなく、その粉体成分の構成にばらつきが出て、色ムラや目的の艶が出ない等の問題があった。これを解決する技術として、特許文献1が報告されている。しかしながら、必須成分であるジグリセリンのテトラ脂肪酸エステルは熱安定性が、本発明のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルに比べ、臭気が強く、また耐熱性や経時変化臭が劣るものであるため、製品臭気や経時安定性面において問題があった。
特開10−251126号公報
安定性良く分散させることは、従来より非常に困難なものとされていた。これらの粉体は、通常、油中に界面活性剤と共に分散させた後、乳化あるいは固化させて剤系化しているのが現状である。しかしながら、油等の油性成分は粉体の分散性がさほど強くなく、その粉体成分の構成にばらつきが出て、色ムラや目的の艶が出ない等の問題があった。これを解決する技術として、特許文献1が報告されている。しかしながら、必須成分であるジグリセリンのテトラ脂肪酸エステルは熱安定性が、本発明のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルに比べ、臭気が強く、また耐熱性や経時変化臭が劣るものであるため、製品臭気や経時安定性面において問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、色味や艶の創出の機能の発現において重要な成分であるタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物を良好に分散が出来ることにより、色ムラがなく、艶及び艶の持続性等に優れた、且つ保存安定性が良好な油性化粧料組成物を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、特定のポリグリセリン分枝脂肪酸エステル及び粘土鉱物を含有する油性化粧料組成物が、上記課題を解決し得ることを見出だし、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、水酸基価から算出した平均重合度2〜20のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸でエステル化したポリグリセリン分枝脂肪酸エステル及びタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物とを含有する油性化粧料組成物に関するものである。
本発明により、色味や艶の創出の機能の発現において重要な成分であるタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物を良好に分散が出来ることにより、色ムラがなく、艶及び艶の持続性等に優れた、且つ保存安定性が良好な油性化粧料組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するポリグリセリン分枝脂肪酸エステルは、水酸基価から算出した平均重合度2〜20のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸でエステル化したポリグリセリン分枝脂肪酸エステルを使用する、その中でポリグリセリン分枝脂肪酸エステルの原料であるポリグリセリンは、水酸基価から算出した平均重合度4〜10のポリグリセリン、分枝脂肪酸は炭素数18のイソステアリン酸が好ましく、分枝脂肪酸の付加モル数はポリグリセリン1モルに対して4〜12モル、好ましくは7〜9モルでエステル化したポリグリセリンイソステアリン酸エステルである。
本発明において、ポリグリセリン分枝脂肪酸エステルの配合量は油性化粧料組成物に対して1〜99重量%、本発明の効果の点から5〜85重量%が特に好ましい。
本発明で使用する粘土鉱物としては、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等が挙げられ、化粧品組成物に適用可能なものであれば特に制限はない。
本発明において、粘土鉱物の配合量は油性化粧料組成物に対して1〜45重量%、本発明の効果の点から5〜40重量%が特に好ましい。
尚、本発明に係る油性化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、植物性、動物性及び合成の油脂類、液状の炭化水素油類、エステル油類、多価アルコール等の保湿剤、水、紫外線吸収剤、抗酸化剤、防腐剤、顔料、色素、香料等を配合することが出来る。
本発明においては、上記のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルと粘土鉱物を加熱混合し、均一に溶解して油性化粧料組成物とする。
本発明に係る油性化粧料組成物の具体的な用途としては、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップスティック、頬紅、ファンデーション等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
表1に示す処方にて、油性化粧料組成物に係るリップグロスを調製した。リップグロスは、全成分を加熱しながらディスパーミキサーで均一に加熱混合し、金皿に流し込み冷却することにより調製した。
表1に示した実施例及び比較例の油性化粧料組成物に係るリップグロスを用いて、以下に示す評価を実施した。
(官能評価)
20名の健常女性パネラーにより、「色ムラのなさ」、「艶」、「塗布3時間後の艶(化粧持ちの良さ)」の項目について官能評価した。尚、各評価項目を5点満点とし、20名の平均点を算出し、以下の基準により評価した、その結果を表1に示す。
◎:4.5点以上(非常に良好である)
○:4.0点以上、4.5点未満(良好である)
△:3.0点以上、4.0点未満(やや悪い)
×:3.0点未満(悪い)
(保存安定性評価)
実施例1〜3及び比較例1〜2の油性化粧料組成物に係るリップグロスを、50℃の恒温槽にて1ヶ月暴露し、その時の経時変化臭について評価した。尚、以下の基準により評価した、その結果を表1に示す。
○:調製直後品の臭気と比べ差がない。
△:調製直後品の臭気と比べ、僅かに異臭がある。
×:調製直後品の臭気と比べ、異臭がある。
(官能評価)
20名の健常女性パネラーにより、「色ムラのなさ」、「艶」、「塗布3時間後の艶(化粧持ちの良さ)」の項目について官能評価した。尚、各評価項目を5点満点とし、20名の平均点を算出し、以下の基準により評価した、その結果を表1に示す。
◎:4.5点以上(非常に良好である)
○:4.0点以上、4.5点未満(良好である)
△:3.0点以上、4.0点未満(やや悪い)
×:3.0点未満(悪い)
(保存安定性評価)
実施例1〜3及び比較例1〜2の油性化粧料組成物に係るリップグロスを、50℃の恒温槽にて1ヶ月暴露し、その時の経時変化臭について評価した。尚、以下の基準により評価した、その結果を表1に示す。
○:調製直後品の臭気と比べ差がない。
△:調製直後品の臭気と比べ、僅かに異臭がある。
×:調製直後品の臭気と比べ、異臭がある。
表1に示したとおり、実施例1〜3の油性化粧料組成物に係るリップグロスは官能面及び保存安定性が共に良好であった。これに対し、比較例1〜2のリップグロスは官能面若しくは、保存安定性の何れか一方において不十分な結果であった。
実施例4 口 紅
A相 (重量%)
テトライソステアリン酸デカグリセリル 30.00
ホホバワックス 22.00
ヒマシ油 17.00
流動パラフィン 15.00
カルナウバロウ 7.00
サラシミツロウ 5.00
B相
酸化チタン 2.00
赤色201号 0.50
赤色202号 1.00
赤色233号 0.50
A相を80℃にて加温して均一溶解した後、冷却しロールミルで均一に練る。これにB相を添加し脱泡後、型に流し込み急冷して口紅を得た。
A相 (重量%)
テトライソステアリン酸デカグリセリル 30.00
ホホバワックス 22.00
ヒマシ油 17.00
流動パラフィン 15.00
カルナウバロウ 7.00
サラシミツロウ 5.00
B相
酸化チタン 2.00
赤色201号 0.50
赤色202号 1.00
赤色233号 0.50
A相を80℃にて加温して均一溶解した後、冷却しロールミルで均一に練る。これにB相を添加し脱泡後、型に流し込み急冷して口紅を得た。
実施例5 油性ファンデーション(スティックタイプ)
A相 (重量%)
ペンタデカイソステアリン酸デカグリセリル 15.00
固形パラフィン 7.50
マイクロクリスタリンワックス 7.00
ジメチルポリシロキサン 15.00
ステアリン酸カルシウム 5.00
B相
タルク 3.00
カオリン 20.00
マイカ 3.00
酸化チタン 20.00
ベンガラ 1.00
黄酸化鉄 3.00
黒酸化鉄 0.50
A相を85℃にて加温して均一溶解した後、これに予め混合粉砕したB相を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。脱気後70℃で型に流し込み急冷して、油性ファンデーションを得た。
A相 (重量%)
ペンタデカイソステアリン酸デカグリセリル 15.00
固形パラフィン 7.50
マイクロクリスタリンワックス 7.00
ジメチルポリシロキサン 15.00
ステアリン酸カルシウム 5.00
B相
タルク 3.00
カオリン 20.00
マイカ 3.00
酸化チタン 20.00
ベンガラ 1.00
黄酸化鉄 3.00
黒酸化鉄 0.50
A相を85℃にて加温して均一溶解した後、これに予め混合粉砕したB相を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。脱気後70℃で型に流し込み急冷して、油性ファンデーションを得た。
実施例4〜5に示した油性化粧料組成物について、上記と同様に官能評価及び保存安定性評価を実施した。その結果を表2に示す。
表2に示したとおり、実施例4〜5に示した油性化粧料組成物は官能面及び保存安定性共に良好な結果であった。
本発明の油性化粧料組成物は、色味や艶の創出の機能の発現において重要な成分であるタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカ等の粘土鉱物を良好に分散が出来ることにより、色ムラがなく、艶及び艶の持続性等に優れた、且つ保存安定性が良好な油性化粧料組成物であり、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップスティック、頬紅、ファンデーション等幅広い用途に利用が可能なものである。
Claims (2)
- 水酸基価から算出した平均重合度2〜20のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸でエステル化した分枝脂肪酸エステル及び粘土鉱物を含有する油性化粧料組成物。
- 粘土鉱物がタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、シリカから選ばれた1種以上である請求項1記載の油性化粧料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004048880A JP2005239591A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 油性化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004048880A JP2005239591A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 油性化粧料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005239591A true JP2005239591A (ja) | 2005-09-08 |
Family
ID=35021709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004048880A Pending JP2005239591A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 油性化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005239591A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5255749B2 (ja) * | 2003-09-05 | 2013-08-07 | 阪本薬品工業株式会社 | 化粧品用抱水性油性原料及び化粧品 |
-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004048880A patent/JP2005239591A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5255749B2 (ja) * | 2003-09-05 | 2013-08-07 | 阪本薬品工業株式会社 | 化粧品用抱水性油性原料及び化粧品 |
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