JP2005239405A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送ベルトから記録媒体の剥離を容易に行うことができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】 給紙ユニットから供給される記録媒体を搬送手段で画像印刷部に搬送して画像を形成してから搬出するようにした画像形成装置において、前記搬送手段は、少なくとも2つの搬送ローラ間に張設された搬送ベルト8を有し、前記搬送ローラの少なくとも一方に搬送ベルト8に形成した係合部を構成する透孔10と係合する係合突部9が形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 給紙ユニットから供給される記録媒体を搬送手段で画像印刷部に搬送して画像を形成してから搬出するようにした画像形成装置において、前記搬送手段は、少なくとも2つの搬送ローラ間に張設された搬送ベルト8を有し、前記搬送ローラの少なくとも一方に搬送ベルト8に形成した係合部を構成する透孔10と係合する係合突部9が形成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、給紙ユニットから供給される記録媒体を搬送手段で画像形成部に搬送して画像を形成してから搬出するようにした画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置としては、例えば用紙収納部から給紙された用紙を搬送ベルトで静電気力やエア吸引力等により吸着して固定配置された印字ヘッド部に搬送し、この印字ヘッド部でインク液滴を吐出してカラー印刷を行ってから排紙ローラ対に受け渡すようにして高速印刷を行うインクジェット記録装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−202922号公報(第4頁及び第5頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、搬送ベルトによって記録用紙を静電気力やエア吸引力等によって吸着して搬送するようにしているので、高速印刷する場合に、搬送ベルトで吸着搬送している記録用紙を搬送ベルトから確実に剥離させて排紙ローラ対に受け渡す必要があるが、この記録用紙の剥離を容易に行うことができず、記録用紙の詰まり(ジャム)を発生する可能性が高くなる。
すなわち、インクジェット記録装置においては、記録用紙に記録する記録材として低粘度(粘度:2〜6cP程度)の液体インクがもちいられていることが多く、記録用紙にインク液滴吐出密度を高めた高品質印字を行う場合に、記録媒体のもつインク許容量をオーバーしたときには、記録媒体裏面まで記録材である液体インクが及ぶことがある。液体インクが記録媒体の裏面まで及んだ場合、その液体インクが記録媒体と搬送ベルトとの間に染みだして、記録媒体と搬送ベルトとを接着させてしまうことがある。このような接着状態で、記録媒体が排紙ローラ対へ搬送されると、記録媒体と搬送ベルト間での剥離がスムーズに行えず、記録媒体が搬送ベルトに接着したまま搬送されことになる。このため、排紙ローラ対側での記録媒体回収機構の厳密な管理が必要となり、厳密な管理を行ったにもかかわらず記録媒体の詰まりが生じることもある。
このように排紙部でジャムが発生した場合には、排紙部のジャムによって誘発される印刷部でのジャムにより、カラーインクジェット記録装置の場合、記録ヘッド中のインクの混じり、記録ヘッド吐出面の汚れ・損傷、あるいは記録ヘッド吐出面の目詰まりによる吐出不良などが生じ、記録ヘッドのクリーニングを必要となる場合が生じることのみならず、最悪の場合記録ヘッドの交換まで行わなければならず、メンテナンスを容易に行うことができないと言う未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、搬送ベルトから記録媒体の剥離を容易に行うことができる画像記録装置を提供することを目的としている。
第1の発明は、給紙ユニットから供給される記録媒体を搬送手段で画像印刷部に搬送して画像を形成してから搬出するようにした画像形成装置において、前記搬送手段は、少なくとも2つの搬送ローラ間に張設された搬送ベルトを有し、前記搬送ローラの少なくとも一方に搬送ベルトに形成した係合部と係合する係合突部が形成されている。
この第1の発明では、搬送ベルトに形成した係合部と搬送ローラに形成した係合突起とが係合するので、搬送ローラで搬送ベルトを駆動した場合に、係合部を介して又は係合突起そのものによって搬送ベルトと記録媒体との間に隙間を形成して搬送ベルトから記録媒体を剥離し易くすると共に、搬送ベルトが蛇行することを防止することができる。
この第1の発明では、搬送ベルトに形成した係合部と搬送ローラに形成した係合突起とが係合するので、搬送ローラで搬送ベルトを駆動した場合に、係合部を介して又は係合突起そのものによって搬送ベルトと記録媒体との間に隙間を形成して搬送ベルトから記録媒体を剥離し易くすると共に、搬送ベルトが蛇行することを防止することができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記搬送ベルトの係合部を透孔で構成するようにしている。
この第2の発明では、搬送ベルトの係合部が透孔であるので、搬送ベルトの製作が容易であると共に、搬送ベルトの内側に空気吸引機構を設けることにより、搬送ベルトの透孔を通じて空気を吸引することにより、搬送ベルト上の記録媒体を吸着しながら搬送することができる。
この第2の発明では、搬送ベルトの係合部が透孔であるので、搬送ベルトの製作が容易であると共に、搬送ベルトの内側に空気吸引機構を設けることにより、搬送ベルトの透孔を通じて空気を吸引することにより、搬送ベルト上の記録媒体を吸着しながら搬送することができる。
さらに、第3の発明は、第2の発明において、前記記録媒体の搬出側搬送ローラの係合突部が、前記搬送ベルトの透孔を挿通して前記記録媒体搬送面より上方に突出する記録媒体剥離用突出部とされている。
この第3の発明では、搬送ベルトで搬送される記録媒体が排出側搬送ローラ位置に達すると、この排出側搬送ローラに形成された記録媒体剥離用突出部が搬送ベルトの記録媒体搬送面より上方に突出することにより、この記録媒体剥離用突出部によって記録媒体を搬送ベルトの搬送面から確実に剥離することができる。
この第3の発明では、搬送ベルトで搬送される記録媒体が排出側搬送ローラ位置に達すると、この排出側搬送ローラに形成された記録媒体剥離用突出部が搬送ベルトの記録媒体搬送面より上方に突出することにより、この記録媒体剥離用突出部によって記録媒体を搬送ベルトの搬送面から確実に剥離することができる。
さらにまた、第4の発明は、第1乃至第3の何れかの発明において、前記搬送ベルトの係合部が、多数の透孔で形成され、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の最外周側の透孔が蛇行防止用係合孔として形成され、該蛇行防止用係合孔より内側の透孔が前記搬送ローラの係合突部を緩挿する形状に形成されている。
この第4の発明では、最外周側の蛇行防止用係合孔に搬送ローラに形成された係合突部が係合することにより、搬送ベルトの蛇行が確実に防止され、これら蛇行防止用係合孔の内側に形成された透孔が搬送ローラの係合突部を嵌挿する形状に形成されているので、排出側搬送ローラの係合突部が透孔を挿通して搬送ベルトの上方に突出することにより、記録媒体を搬送ベルトから確実に剥離して、記録媒体を排出部に確実に受け渡すことができる。
この第4の発明では、最外周側の蛇行防止用係合孔に搬送ローラに形成された係合突部が係合することにより、搬送ベルトの蛇行が確実に防止され、これら蛇行防止用係合孔の内側に形成された透孔が搬送ローラの係合突部を嵌挿する形状に形成されているので、排出側搬送ローラの係合突部が透孔を挿通して搬送ベルトの上方に突出することにより、記録媒体を搬送ベルトから確実に剥離して、記録媒体を排出部に確実に受け渡すことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す概略構成図であり、図中、1は記録媒体としての記録用紙2を多数枚収納する給紙ユニットであって、この給紙ユニット1から記録用紙2が1枚ずつ給紙される。この給紙ユニット1から給紙された記録用紙2は電動モータ3aで回転駆動される給紙ローラ3でゲートローラ4に搬送される。このゲートローラ4は互いに転接する上下一対のローラで構成され、給紙ローラ3で搬送された記録用紙2の先端がゲートローラ4に接触するまでは停止又は待機状態にあり、記録用紙2の先端が接触してから一対のローラの何れか一方を電動モータ4aで回転駆動することにより、記録用紙2の先端を搬送方向と直交する方向に一致させて記録用紙2を整列させて後段の搬送手段としての搬送機構5に受け渡す。
図1は本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す概略構成図であり、図中、1は記録媒体としての記録用紙2を多数枚収納する給紙ユニットであって、この給紙ユニット1から記録用紙2が1枚ずつ給紙される。この給紙ユニット1から給紙された記録用紙2は電動モータ3aで回転駆動される給紙ローラ3でゲートローラ4に搬送される。このゲートローラ4は互いに転接する上下一対のローラで構成され、給紙ローラ3で搬送された記録用紙2の先端がゲートローラ4に接触するまでは停止又は待機状態にあり、記録用紙2の先端が接触してから一対のローラの何れか一方を電動モータ4aで回転駆動することにより、記録用紙2の先端を搬送方向と直交する方向に一致させて記録用紙2を整列させて後段の搬送手段としての搬送機構5に受け渡す。
この搬送機構5は、所定間隔を保って互い平行に配設された電動モータ6aによって回転駆動される駆動ローラ6及び従動ローラ7と、これら駆動ローラ6及び従動ローラ7間に張設された幅広帯状の搬送ベルト8とで構成されている。ここで、駆動ローラ6は記録用紙2の排出側に配設され、従動ローラ7は記録用紙2の給紙側即ちゲートローラ4側に配設されている。また、駆動ローラ6及び従動ローラ7は互いに同一外径に形成され、搬送ベルト8の内周長が駆動ローラ6及び従動ローラ7の外周の整数倍となるように設定されている。なお、搬送ベルト8はその張力が図示しないテンションローラ等によって調整されている。
そして、駆動ローラ6及び従動ローラ7には、図2(a)に示すように、所定の等円周長で軸方向に所定間隔を保って係合突部としての係合突起9を突出形成した突起列が形成され、円周方向に隣接する突起列における係合突起9の位置が隣接する係合突起9間のピッチの半分ずれた位置に選定されている。ここで、駆動ローラ6における各突起列の係合突起9は、その直径が例えば1.5mmに選定されていると共に、その突出長が搬送ベルト8の厚みより僅かに長く、搬送ベルト8の外表面より例えば0.2〜0.5mm程度突出する長さに選定されて記録用紙剥離用突出部を構成している。また、従動ローラ7における各突起列の係合突起9は、その直径が例えば1.5mmに選定されていると共に、その突出長が搬送ベルト8の厚み以下の長さに選定されている。ここで、係合突起9は駆動ローラ6及び従動ローラ7のローラ成形時に一体成形したり、ローラ成形後、ゴムなどで成形された係合突起を張り合わせるようにしたりしてもよい。
また、搬送ベルト8は、図3に示すように、駆動ローラ6及び従動ローラ7の突起列の各係合突起9と係合する多数の円形の透孔10が形成され、駆動ローラ6及び従動ローラ7の突起列に対応して、搬送方向と直交する幅方向の一つの透孔列の透孔位置とこれに隣接する透孔列の透孔位置とが幅方向に透孔10間のピッチの半分ずれて形成されている。すなわち、透孔10が、図3(b)で拡大図示するように、正四角形の各頂点位置と中心位置とに夫々配置されるように規則正しく形成されている。ここで、透孔10の内径は係合突起9が緩挿されるように、係合突起9の外径より大きい例えば3mmに設定されている。
また、搬送機構5は、駆動ローラ6及び従動ローラ7間で搬送ベルト8の内側位置に空気を吸引する空気吸引機構11がその空気吸引面を搬送ベルト8の内表面に接触するように配設され、この空気吸引機構11でその上方側の搬送ベルト8の透孔10を通じて空気を吸引することにより、搬送ベルト8上に載置された記録用紙2を搬送ベルト8の上面に吸着保持して搬送する。
一方、搬送機構5の搬送ベルト8で吸着保持されて搬送される記録用紙2に僅かな間隔を保って対向する位置に記録用紙2に対してブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインク液滴を吐出する4つのライン型の記録ヘッド12K、12C、12M、12Yが記録用紙2の搬送方向に所定間隔を保って配設されている。各記録ヘッド12K〜12Yの夫々は、記録用紙2の搬送方向と直交する幅方向にインク液滴を吐出するノズルを微小間隔で多数配置した記録領域が形成され、各ブラックの記録ヘッド12Kを除く残りの記録ヘッド12C〜12Yで吐出したインク液滴を記録用紙2上で重畳させることにより、カラー印刷を行うことができる。
さらに、搬送機構5の搬送ベルト8によって搬送された記録用紙2は駆動ローラ6側に達すると、駆動ローラ6より記録用紙2の搬送方向に配設された排出ユニット13に受け渡される。
そして、給紙ユニット1、給紙ローラ3、ゲートローラ4、搬送機構5及び記録ヘッド12K〜12Yの駆動制御がコントローラ14によって制御される。
そして、給紙ユニット1、給紙ローラ3、ゲートローラ4、搬送機構5及び記録ヘッド12K〜12Yの駆動制御がコントローラ14によって制御される。
このコントローラ14は、図4に示すように、給紙ローラ3及びゲートローラ4間の給紙ローラ3寄り位置に配設された記録用紙2の先端を例えば光学的に検出する用紙通過センサ15で検出した用紙先端検出信号が入力されると共に、外部のホストコンピュータ等の印刷情報形成装置からの印刷情報が入力され、これらに基づいて図5に示す印刷制御処理を実行するマイクロコンピュータ16と、このマイクロコンピュータ16から出力される駆動指令が入力される給紙ローラ3の電動モータ3aを制御するモータ駆動回路17、ゲートローラ4の電動モータ4aを制御するモータ駆動回路18、搬送機構5における駆動ローラ6の電動モータ6aを制御するモータ駆動回路19、及び記録ヘッド12K〜12Yを制御するヘッド駆動回路20とを有する。
マイクロコンピュータ16で実行する印刷制御処理は、図5に示すように、先ず、ステップS1で印刷する印刷情報が入力されているか否かを判定し、印刷情報が入力されていないときにはこれが入力されるまで待機し、印刷情報が入力されたときにはステップS2に移行する。
このステップS2では、給紙ユニット1及び給紙ローラ3のモータ駆動回路17に駆動信号を出力して、給紙ユニット1から記録用紙2を、給紙ローラ3を介して給紙し、次いでステップS3に移行して、用紙通過センサ15から用紙先端検出信号が入力されたか否かを判定し、用紙先端検出信号が入力されていないときには用紙先端検出信号が入力されるまで待機し、用紙先端検出信号が入力されたときにはステップS4に移行する。
このステップS2では、給紙ユニット1及び給紙ローラ3のモータ駆動回路17に駆動信号を出力して、給紙ユニット1から記録用紙2を、給紙ローラ3を介して給紙し、次いでステップS3に移行して、用紙通過センサ15から用紙先端検出信号が入力されたか否かを判定し、用紙先端検出信号が入力されていないときには用紙先端検出信号が入力されるまで待機し、用紙先端検出信号が入力されたときにはステップS4に移行する。
このステップS4では、記録用紙2の先端がゲートローラ4に達するに十分な整列時間が経過したか否かを判定し、整列時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、整列時間が経過したときには、ステップS5に移行して、ゲートローラ4のモータ駆動回路18に対して駆動指令を出力すると共に、搬送機構5おける駆動ローラ6のモータ駆動回路19に対して駆動指令を出力し、さらに空気吸引機構11を作動させてからステップS6に移行する。
このステップS6では、ゲートローラ4を駆動してから所定時間が経過して記録用紙2の情報記録領域が先頭の記録ヘッド10Kの記録領域に達したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS7に移行して、印刷情報に基づく記録ヘッド12Kでのインク液滴吐出制御を開始させる制御信号をヘッド駆動回路20に出力し、次いでステップS8に移行して、記録用紙2の情報記録領域の先端が記録ヘッド12Kから次の記録ヘッド10Cの記録領域に達するまでの所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS9に移行する。
このステップS9では、印刷情報に基づく記録ヘッド12Cでのインク液滴吐出制御を開始させる制御信号をヘッド駆動回路20に出力し、次いでステップS10に移行して、記録用紙2の情報記録領域の先端が記録ヘッド12Cから次の記録ヘッド12Mの記録領域に達するまでの所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS11に移行して、印刷情報に基づく記録ヘッド12Mでのインク液滴吐出制御を開始させる制御信号をヘッド駆動回路20に出力し、次いでステップS12に移行して、記録用紙2の情報記録領域の先端が記録ヘッド12Mから次の記録ヘッド12Yの記録領域に達するまでの所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS13に移行して、印刷情報に基づく記録ヘッド12Yでのインク液滴吐出制御を開始する制御信号をヘッド駆動回路20に出力してから前記ステップS1に戻る。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
先ず、画像形成装置の電源が投入されると、コントローラ14が作動状態となって、図5の印刷制御処理を実行開始する。
このとき、外部の印刷情報形成装置から印刷情報がコントローラ14に入力されていないときには、これが入力されるまで待機し(ステップS1)、給紙ユニット1、給紙ローラ3、ゲートローラ4、搬送機構5、記録ヘッド12K〜12Yが作動停止状態にある。
先ず、画像形成装置の電源が投入されると、コントローラ14が作動状態となって、図5の印刷制御処理を実行開始する。
このとき、外部の印刷情報形成装置から印刷情報がコントローラ14に入力されていないときには、これが入力されるまで待機し(ステップS1)、給紙ユニット1、給紙ローラ3、ゲートローラ4、搬送機構5、記録ヘッド12K〜12Yが作動停止状態にある。
この作動停止状態から、外部の印刷情報形成装置から印刷情報がコントローラ14に入力されると、給紙ユニット1が駆動されると共に、モータ駆動回路17に駆動指令を出力して給紙ローラ3が駆動され(ステップS2)、これによって給紙ユニット1に収納されている記録用紙2が1枚だけ給紙されて給紙ローラ3によってゲートローラ4側に搬送される。
このとき、記録用紙2の先端が搬送ローラ3より後方位置にある用紙通過センサ15で検出されて、用紙先端検出信号がコントローラ14に入力されると、この用紙先端検出信号が入力された時点から記録用紙2の先端がゲートローラ4に接触してその先端が搬送方向と直交する幅方向に一致する整列状態となるに十分な調整時間が経過したときに、モータ駆動回路18及び19に駆動指令を出力して、ゲートローラ4及び搬送機構5の駆動ローラ6が駆動開始されると共に、空気吸引機構11が作動開始される。
これによって、ゲートローラ4に先端が接触している記録用紙2がゲートローラ4によって搬送機構5側に搬送され、この搬送機構5の搬送ベルト8上に受け渡される。
搬送ベルト8上に載置された記録用紙2は、空気吸引機構11で空気が吸引されることにより、搬送ベルト8に形成された多数の透孔10を介して搬送ベルト8上に載置された記録用紙2を吸引することにより、記録用紙2が搬送ベルト8上に吸着された状態で搬送される。
搬送ベルト8上に載置された記録用紙2は、空気吸引機構11で空気が吸引されることにより、搬送ベルト8に形成された多数の透孔10を介して搬送ベルト8上に載置された記録用紙2を吸引することにより、記録用紙2が搬送ベルト8上に吸着された状態で搬送される。
そして、記録用紙2の情報記録領域の先端が記録ヘッド12Kの記録領域に到達すると、ヘッド駆動回路20に制御信号が出力されることにより、記録ヘッド12Kから印刷情報に基づいてブラックのインク液滴が記録用紙2の情報記録領域に吐出されて記録が開始される。その後、記録用紙2の情報記録領域の先端が順次記録ヘッド12C、12M及び12Yの記録領域に到達すると、印刷情報に基づいて各記録ヘッド12C、12M及び12Yからのシアン、マゼンタ及びイエローのインク液滴の吐出が制御されることにより、記録用紙2の情報記録領域に印刷情報に基づいたカラー印刷が行われる。
その後、記録用紙2がさらに搬送ベルト8によって後方に搬送されて、記録用紙2の先端が駆動ローラ6の位置に達すると、駆動ローラ6に形成された突起列を形成し記録媒体剥離用吐出部となる各係合突起9が搬送ベルト8に形成された透孔10に緩挿されて、図2(b)に示すように搬送ベルト8の内表面が駆動ローラ6の外周面に接触する状態となる直前から係合突起9の先端が搬送ベルト8の外表面から突出する状態となり、この係合突起9の先端が記録用紙2の下面に接触して、この記録用紙2を搬送ベルト8の外表面から上方に剥離させる。
その後、記録用紙2が排出ユニット13側に搬送されるにつれてその下面が順次係合突起9の先端によって搬送ベルト8の外表面から剥離され、搬送ベルト8から剥離された記録用紙2が排出ユニット13内に収納される。
このように、上記第1の実施形態によると、搬送ベルト8に形成された透孔10内に駆動ローラ6に形成された係合突起9が緩挿され、搬送ベルト8の内表面が駆動ローラ6の外周面に接触する状態となる僅か前から係合突起9の先端が搬送ベルト8の外表面より上方に突出して記録用紙の下面を搬送ベルト8の外表面から上方に押し上げて剥離させるので、搬送ベルト8に吸着保持された記録用紙2を確実に剥離して排出ユニット13に受け渡すことができ、記録用紙2が剥離されずに搬送ベルト8に吸着されたまま搬送されて、記録用紙2の詰まり即ちジャムが発生することを確実に防止することができる。ジャムの発生による記録ヘッドの記録ヘッド中のインクの混じり、記録ヘッド吐出面の汚れ・損傷、あるいは記録ヘッド吐出面の目詰まりによる吐出不良などが生じたり、記録ヘッドの交換が生じたりすることを確実に防止することができる。
このように、上記第1の実施形態によると、搬送ベルト8に形成された透孔10内に駆動ローラ6に形成された係合突起9が緩挿され、搬送ベルト8の内表面が駆動ローラ6の外周面に接触する状態となる僅か前から係合突起9の先端が搬送ベルト8の外表面より上方に突出して記録用紙の下面を搬送ベルト8の外表面から上方に押し上げて剥離させるので、搬送ベルト8に吸着保持された記録用紙2を確実に剥離して排出ユニット13に受け渡すことができ、記録用紙2が剥離されずに搬送ベルト8に吸着されたまま搬送されて、記録用紙2の詰まり即ちジャムが発生することを確実に防止することができる。ジャムの発生による記録ヘッドの記録ヘッド中のインクの混じり、記録ヘッド吐出面の汚れ・損傷、あるいは記録ヘッド吐出面の目詰まりによる吐出不良などが生じたり、記録ヘッドの交換が生じたりすることを確実に防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図6について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態における剥離機能に加えて、搬送ベルトの蛇行防止機能を付加したものである。
すなわち、第2の実施形態においては、図6(a)及び(b)に示すように、搬送ベルト8の搬送方向は直交する幅方向の両端位置に形成されている透孔10が、搬送方向については透孔10と同一の内径φ(例えば3mm程度)を有する円弧面とされているが、搬送方向と直交する幅方向については内径φより狭い幅w(例えば2mm程度)の平行面とされて二面幅孔形状の蛇行防止用透孔21として構成されていることを除いては前述した第1の実施形態と同様の構成を有する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態における剥離機能に加えて、搬送ベルトの蛇行防止機能を付加したものである。
すなわち、第2の実施形態においては、図6(a)及び(b)に示すように、搬送ベルト8の搬送方向は直交する幅方向の両端位置に形成されている透孔10が、搬送方向については透孔10と同一の内径φ(例えば3mm程度)を有する円弧面とされているが、搬送方向と直交する幅方向については内径φより狭い幅w(例えば2mm程度)の平行面とされて二面幅孔形状の蛇行防止用透孔21として構成されていることを除いては前述した第1の実施形態と同様の構成を有する。
この第2の実施形態によると、搬送ベルト8の幅方向における両端部の蛇行防止用透孔21を除く内側の透孔10については第1の実施形態と同様の円形に形成されているので、駆動ローラ6の係合突起9が挿通されることにより、第1の実施形態と同様に記録用紙2を搬送ベルト8上から剥離させる剥離機能を発揮することができる。しかも、搬送ベルト8の幅方向における両端部に蛇行防止用透孔21が形成され、これら蛇行防止用透孔21が駆動ローラ6及び従動ローラ7の係合突起9の外径に近い幅wの二面幅孔形状に形成されているので、これら蛇行防止用透孔21に駆動ローラ6及び従動ローラ7の係合突起9が挿通されることにより、搬送ベルト8が蛇行しようとした場合に、蛇行防止用透孔21の二面幅が係合突起9に係合することによって搬送ベルト8の幅方向の移動が規制され、搬送ベルト8の蛇行を確実に防止することができる。このとき、駆動ローラ6及び従動ローラ7の蛇行防止用透孔21に係合する係合突起9の形状としては、上方に行くに従って外径が小さくなる円錐台状に形成することが好ましい。この場合には、搬送ベルト8が蛇行して蛇行防止用透孔21の二面幅部が係合突起9の円錐面に接触したときに幅寄せ機能を発揮することができると共に、蛇行防止用透孔21の幅wを係合突起9の駆動ローラ6及び従動ローラ7の外周面側の基部径と略等しくすることが可能となり、搬送ベルト8の蛇行をより正確に防止することができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、搬送機構5における駆動ローラ6及び従動ローラ7間に空気吸引機構11を設けて、この空気吸引機構11による吸引空気によって搬送ベルト8に載置された記録用紙2を吸着するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、空気吸引機構11を省略し、これに代えて図7に示すように、ゲートローラ4と従動ローラ7との間に記録用紙2に対して静電気を帯電させる吸着用帯電器22を配設し、この吸着用帯電器22で記録用紙2に静電気を帯電させることにより、記録用紙2を搬送ベルト8に静電吸着させるようにしてもよい。この場合でも、搬送ベルト8に吸着保持された記録用紙2が駆動ローラ6位置に達すると、搬送ベルト8の透孔10内に緩挿された係合突起9の先端によって記録用紙2が搬送ベルト8から確実に剥離されて、ジャムを発生することなく排出ユニット13に収納することができる。この場合には、搬送ベルト8に透孔10を形成する必要がないので、図8(a)に示すように、透孔10に代えて係合突起9と係合する係合部としての係合凹部31を搬送ベルト8の内表面に形成し、この係合凹部31の底部に相当する薄肉部32に係合突起9の先端を係合させることにより、図8(b)に示すように薄肉部32を上方に湾曲させて、この薄肉部32の湾曲部分で記録用紙2を搬送ベルト8の外表面から浮かせることによって、搬送ベルト8からの記録用紙2の剥離を容易にすることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、透孔10を円形とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、長軸を搬送方向とし短軸を幅方向とする楕円形状や搬送方向に長い長円形状に形成するようにしてもよく、この場合には、透孔10と係合突起9との干渉を確実に防止することができる。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、従動ローラ7にも係合突起9を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、従動ローラ7の係合突起9を省略するようにしてもよい。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、従動ローラ7にも係合突起9を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、従動ローラ7の係合突起9を省略するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1及び第2の実施形態においては、記録媒体として記録用紙2を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の任意の記録媒体を適用することができる。
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、記録ヘッド12K〜12Yからインク液滴を吐出させるインクジェット印刷形式の画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、レーザプリンタや複写機、ファクシミリ等の他の画像形成装置においても記録媒体を搬送ベルトから剥離する場合に適用することができる。
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、記録ヘッド12K〜12Yからインク液滴を吐出させるインクジェット印刷形式の画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、レーザプリンタや複写機、ファクシミリ等の他の画像形成装置においても記録媒体を搬送ベルトから剥離する場合に適用することができる。
1…給紙ユニット、2…記録用紙、3…給紙ローラ、4…ゲートローラ、5…搬送機構、6…駆動ローラ、7…従動ローラ、8…搬送ベルト、9…係合突起、10…透孔、11…空気吸引機構、13…排出ユニット、14…コントローラ、15…用紙通過センサ、16…マイクロコンピュータ、17〜19…モータ駆動回路、20…ヘッド駆動回路、21…蛇行防止用透孔、31…係合凹部、32…薄肉部
Claims (6)
- 給紙ユニットから供給される記録媒体を搬送手段で画像印刷部に搬送して画像を形成してから搬出するようにした画像形成装置において、
前記搬送手段は、少なくとも2つの搬送ローラ間に張設された搬送ベルトを有し、前記搬送ローラの少なくとも一方に搬送ベルトに形成した係合部と係合する係合突部が形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記搬送ベルトの係合部が透孔で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体の搬出側搬送ローラの係合突部は、前記搬送ベルトの透孔を挿通して前記記録媒体搬送面より上方に突出する記録媒体剥離用突出部とされていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記搬送ベルトの係合部は、多数の透孔で形成され、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の最外周側の透孔が蛇行防止用係合孔として形成され、該蛇行防止用係合孔より内側の透孔が前記搬送ローラの係合突部を緩挿する形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の画像形成装置。
- 前記搬送手段は、前記搬送ローラ間に前記搬送ベルトの内側に対向する空気吸引機構が配設されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、記録媒体に対してインク液滴を吐出する記録ヘッドで構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の画像形成装置。
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-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004054819A patent/JP2005239405A/ja active Pending
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