JP2005238301A - パルスレーザ照射パルスアーク溶接方法 - Google Patents

パルスレーザ照射パルスアーク溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パルスアーク溶接とパルスレーザとを同時に使用するパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法において、パルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの正確な同期を取りながら、かつ、パルスレーザの平均出力値を一定に維持する。
【解決手段】本発明は、パルスレーザの高出力値HPw及びその期間Th及び低出力値LPw及びその期間TLを予め設定して溶接中の平均出力値を一定値にし、かつ、高出力値HPwの立上り又は立上りから所定時間経過した時点又は立下り又は立下りから所定時間経過した時点のいずれか1つの時点に同期してパルスアーク溶接のピーク電流Ipの通電を開始し、かつ、パルスアーク溶接のアーク長が適正値になるようにピーク電流Ip又はその通電期間Tpを変化させるパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、消耗電極式パルスアーク溶接の溶接電流とパルスレーザとを同期させることによって溶接性能を向上させるためのパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法に関するものである。
レーザ照射アーク溶接方法は、アーク発生部にレーザを照射しながら溶接を行う溶接法である。この溶接法では、アーク及びレーザの2つの熱源を有するので3m/minを超える高速溶接を行うことができる。さらにこの溶接法では、レーザ照射部にアークを誘導することができアーク安定性を向上させることができる。
特許文献1に記載する従来技術は、アーク溶接に消耗電極式パルスアーク溶接を使用しレーザにパルスレーザを使用したパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法の溶接性能改善に関する発明である。この従来技術は、パルスアーク溶接の溶接電流とパルスレーザの出力値との同期を取ることによって、母材への入熱効率の向上、溶滴移行の安定化、アーク安定性の向上等を図るものである。以下、この従来技術について説明する。
図9は、従来技術のパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。溶接電源6は、パルスアーク溶接用の溶接電源であり、アーク3を発生させるための溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを出力する。さらにこの溶接電源6は、溶接ワイヤ1の送給を制御する送給制御信号Wcを出力すると共に、上記の溶接電流Iwとパルスレーザ7の出力値との同期を取るための電流検出信号Idを出力する。ワイヤ送給機5は、上記の送給制御信号Wcを入力として溶接ワイヤ1を溶接トーチ4を通して送給する。この結果、溶接ワイヤ1と母材2との間にアーク3が発生しパルスアーク溶接が行われる。
同期回路10は、上記の電流検出信号Idを入力として後述する同期信号Scを出力する。レーザ発振器9は、この同期信号Scを入力として高出力値及び低出力値からなる出力値Pw[W]のパルスレーザ7をレーザトーチ8を介して母材2へ照射する。
図10は、上述した溶接電流Iw及び溶接電圧Vwの波形図の一例である。時刻t1〜t2のピーク期間Tp中は、同図(A)に示すように、溶滴移行させるために大電流値のピーク電流Ipを通電し、同図(B)に示すように、この期間中のアーク長に略比例したピーク電圧Vpが印加する。時刻t2〜t3のベース期間Tb中は、同図(A)に示すように、溶滴を成長させないために小電流値のベース電流Ibを通電し、同図(B)に示すように、この期間中のアーク長に略比例したベース電圧Vbが印加する。
アーク溶接では、アーク長を適正値に維持するためのアーク長制御が良好な溶接品質を得るために重要である。アーク長は溶接電圧Vwの平均値に略比例するので、アーク長制御は溶接電圧Vwの平均値が予め定めた電圧設定値Vsと等しくなるように溶接電源の出力を制御することによって行われる。この溶接電源の出力制御方法としては下記の2つの方法が一般的である。まず第1の方法は、上記のピーク期間Tpを固定し上記のベース期間Tbを可変することによって出力制御する方法(以下、ベース期間変調という)である。第2の方法は、上記のピーク期間Tpと上記のベース期間Tbとの合算値であるパルス周期Tfを固定しピーク期間Tpを可変することによって出力制御する方法(以下、ピーク期間変調という)である。どちらの方法であってもベース期間Tb又はピーク期間Tpが溶接中にアーク負荷の変動に応じて刻々と変化する。
図11は、溶接電流Iwとパルスレーザの出力値Pwとの同期波形図の一例である。同図(A)は溶接電流Iwの、同図(B)は同期信号Scの、同図(C)はパルスレーザの出力値Pwの時間変化を示す。同図(B)に示すように、同期信号Scは、同図(A)に示すピーク電流の立上りに同期してHighレベルとなり、立下りでLowレベルとなる(以下、ピーク期間同期という)。同図(C)に示すように、パルスレーザの出力値Pwは、上記の同期信号ScがHighレベルのときは高出力値HPwとなり、Lowレベルのときは低出力値LPwとなる。同図において低出力値LPw=0の場合も含んでいる。
図12は、溶接電流Iwとパルスレーザの出力値Pwとの別の同期波形図である。同図(A)は溶接電流Iwの、同図(B)は同期信号Scの、同図(C)はパルスレーザの出力値Pwの時間変化を示す。同図(B)に示すように、同期信号Scは、同図(A)に示すピーク電流の立上りから所定時間Td経過した時点に同期してHighレベルとなり、それから予め定めた高出力期間Thが経過した時点でLowレベルとなる(以下、ピーク立上り同期という)。同図(C)に示すように、パルスレーザの出力値Pwは、上記の同期信号ScがHighレベルのときは高出力値HPwとなり、Lowレベルのときは低出力値LPwとなる。同図において上記の所定時間Td=0としても良い。
図13は、溶接電流Iwとパルスレーザの出力値Pwとのさらに別の同期波形図である。同図(A)は溶接電流Iwの、同図(B)は同期信号Scの、同図(C)はパルスレーザの出力値Pwの時間変化を示す。同図(B)に示すように、同期信号Scは、同図(A)に示すピーク電流の立下りから所定時間Td経過した時点に同期してHighレベルとなり、それから予め定めた高出力期間Thが経過した時点でLowレベルとなる(以下、ピーク立下り同期という)。同図(C)に示すように、パルスレーザの出力値Pwは、上記の同期信号ScがHighレベルのときは高出力値HPwとなり、Lowレベルのときは低出力値LPwとなる。同図においても上記の所定時間Td=0としても良い。
上述したように、溶接電流Iwとパルスレーザの出力値Pwとをピーク期間同期、ピーク立上り同期又はピーク立下り同期させることによって、母材への入熱効率の向上、溶滴移行の安定化、アーク安定性の向上等を図ることができる。
特開2003−25081号公報
図14は、アーク長制御によってベース期間Tbが変化したときの溶接電流Iwとパルスレーザの出力値Pwとの同期波形図である。同図(A)はベース期間がTb1の場合であり、同図(B)はベース期間がTb2(<Tb1)の場合であり、同図(C)はベース期間がTb3(>Tb1)の場合である。同図は、上述した溶接電源の出力制御方法がベース期間変調の場合であり、上述した同期方法がピーク期間同期の場合である。これ以外の出力制御方法の場合及び同期方法の場合でも下記については同様である。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)において、ベース期間がTb1の場合のパルスレーザ出力値Pwの平均値をPa1[W]とする。同図(B)において、ベース期間Tb2<Tb1であり、高出力値HPw及び低出力値LPwは変化しないので、パルスレーザ出力値Pwの平均値Pa2>Pa1となる。また同図(C)において、ベース期間Tb3>Tb1であり、高出力値HPw及び低出力値LPwは変化しないので、パルスレーザ出力値Pwの平均値Pa3<Pa1となる。このようにパルスレーザの出力値Pwを溶接電流Iwに同期させた場合、アーク長制御によってベース期間が変化するとパルスレーザの平均出力値も変化することになる。レーザ照射アーク溶接方法においては、高速溶接時の溶け込みはレーザからの入熱による寄与が大きい。このために、溶接中にパルスレーザの平均出力値が変化すると溶け込み深さが変動することになる。この平均出力値の変化が大きくなり溶け込み深さの変動が大きくなると溶接品質が悪くなる。溶接電源の出力制御方法がパルス期間変調の場合でもパルスレーザの平均出力値が変化するのは同様である。また同期方法がピーク立上り同期又はピーク立下り同期であってもパルスレーザの平均出力値が変化するのは同様である。
図15は、溶接電流Iwとパルスレーザの出力値Pwとをピーク期間同期させたときの上述した図11に対応する同期波形図である。同図(A)及び(B)は図11と同一である。ところで、レーザの種類、特性等によっては出力応答性が悪い場合がある。出力応答性が悪いと、同図(C)に示すように、同期信号Scが時刻t1でHighレベルに変化しても応答遅れ時間Ta1後にパルスレーザの出力値Pwが高出力値HPwに変化する。同様に、同期信号Scが時刻t2でLowレベルに変化しても応答遅れ時間Ta2後にパルスレーザの出力値Pwが低出力値LPwに変化する。ピーク期間Tp=1.5ms程度であるので、上記の応答遅れ時間が0.1ms以下程度であれば同期ズレは問題ない。しかし、現在よく使用されるYAGレーザの応答遅れ時間はそれよりも相当に長い値となる場合がある。半導体レーザの場合でも応答遅れ時間が長い特性のものも存在する。したがって、ピーク期間同期を行ってもレーザの出力応答性が悪いと、結果的に正確な同期を取ることができなくなる。他の同期方法の場合も同様である。このために、同期することによる母材への入熱効率の向上、溶滴移行の安定化、アーク安定性の向上等の種々の効果を得ることができない。
そこで、本発明は、溶接電流とパルスレーザとの正確な同期を取りながら、かつ、パルスレーザの平均出力値も所望値に維持することができるパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、ピーク電流及びベース電流の通電を繰り返す消耗電極式パルスアーク溶接と、高出力値及び低出力値のレーザ照射を繰り返すパルスレーザとを使用し、アーク溶接部にレーザを照射しながら溶接するパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法において、
パルスレーザの前記高出力値及びその期間及び前記低出力値及びその期間を予め設定して溶接中の平均出力値を一定値にし、かつ、前記高出力値の立上り又は立上りから所定時間経過した時点又は立下り又は立下りから所定時間経過した時点のいずれか1つの時点に同期してパルスアーク溶接の前記ピーク電流の通電を開始し、かつ、パルスアーク溶接のアーク長が適正値になるように前記ピーク電流又はその通電期間を変化させることを特徴とするパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法である。
上記の本発明によれば、パルスレーザの高出力値HPw及びその期間Th及び低出力値LPw及びその期間TLを予め設定することで溶接中のパルスレーザの平均出力値を一定値にすることができ、溶け込み深さを均一にすることができる。さらに、高出力値HPwの立上り又は立上りから所定時間経過した時点又は立下り又は立下りから所定時間経過した時点のいずれか1つの時点に同期してパルスアーク溶接のピーク電流Ipの通電を開始することで正確な同期を取ることができ、母材への入熱効率の向上、溶滴移行の安定化、アーク安定性の向上等を図ることができる。さらに、パルスアーク溶接のアーク長が適正値になるようにピーク電流Ip又はその通電期間Tpを変化させることでパルスアーク溶接の状態を良好にすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの同期波形図である。同図(A)はパルスレーザの出力値Pwの、同図(B)は同期信号Scaの、同図(C)は溶接電流Iwの時間変化を示す。以下、同図を参照して説明する。
まず、同図(A)に示すように、高出力値HPw、高出力期間Th、低出力値LPw及び低出力期間TLを予め設定する。これによりパルスレーザの平均出力値は所定値で一定となる。同図(B)に示すように、同期信号Scaは、同図(A)に示す高出力値HPwの立上りに同期してHighレベルとなり、立下りでLowレベルとなる(以下、高出力期間同期という)。同図(C)に示すように、溶接電流Iwは、上記の同期信号ScaがHighレベルのときはピーク電流Ipとなり、Lowレベルのときはベース電流Ibとなる。したがって、同図はパルスレーザの出力値Pwをマスタとしパルスアーク溶接の溶接電流Iwをスレーブとして高出力期間同期を行っている。さらに同図(C)に示すように、溶接電圧の平均値が電圧設定値に等しくなるようにピーク電流IpをIp1、Ip2、Ip3と変化させてパルスアーク溶接のアーク長を制御(以下、ピーク電流変調という)している。
ところで、溶接電源の出力制御はパワー半導体素子で行っているので、溶接電源の出力応答性は通常0.1ms以下程度である。このために、同期信号Scaと溶接電流Iwとの応答遅れ時間も0.1ms以下となり、正確な同期を取ることができる。また、パルスレーザの平均出力値も一定である。さらに、アーク長制御も行っているので良好なパルスアーク溶接を行うことができる。同図において低出力値LPw=0の場合も同様である。
図2は、本発明の実施の形態1に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの上記とは別の同期波形図である。同図において上述した図1と異なる部分について説明する。
同図(B)に示すように、同期信号Scaは、同図(A)に示す高出力値HPwの立上りから所定時間Tdが経過した時点に同期して短時間Highレベルとなる(以下、高出力立上り同期という)。同図(C)に示すように、溶接電流Iwは、上記の同期信号ScaがHighレベルに変化した時点から予め定めたピーク期間Tp中はピーク電流Ipとなり、それ以外のベース期間Tb中はベース電流Ibとなる。したがって、同図はパルスレーザの出力値Pwをマスタとしパルスアーク溶接の溶接電流Iwをスレーブとして高出力立上り同期を行っている。同図において、低出力値LPw=0、所定時間Td=0の場合も同様である。
図3は、本発明の実施の形態1に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの上記とはさらに別の同期波形図である。同図において上述した図1、2と異なる部分について説明する。
同図(B)に示すように、同期信号Scaは、同図(A)に示す高出力値HPwの立下りから所定時間Tdが経過した時点に同期して短時間Highレベルとなる(以下、高出力立下り同期という)。同図(C)に示すように、溶接電流Iwは、上記の同期信号ScaがHighレベルに変化した時点から予め定めたピーク期間Tp中はピーク電流Ipとなり、それ以外のベース期間Tb中はベース電流Ibとなる。したがって、同図はパルスレーザの出力値Pwをマスタとしパルスアーク溶接の溶接電流Iwをスレーブとして高出力立下り同期を行っている。同図において、低出力値LPw=0、所定時間Td=0の場合も同様である。
図4は、本発明の実施の形態1に係るパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。同図において、上述した図9と異なる構成物は点線で示す。以下、同図を参照して説明する。
レーザ発振器9aは、予め定めた高出力期間Th中の高出力値HPw及び予め定めた低出力期間TL中の低出力値LPwからなる出力値Pw[W]のパルスレーザ7をレーザトーチ8を介して母材2へ照射すると共に、同期のためのパルスレーザの出力値検出信号Pdを出力する。同期回路10aは、上記の出力値検出信号Pdを入力として図1〜3で上述した同期信号Scaを出力する。溶接電源6aは、パルスアーク溶接用の溶接電源であり、アーク3を発生させるための溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを出力する。この溶接電流Iwはピーク電流Ip及びベース電流Ibからなり、上記の同期信号Scaを入力として高出力値HPwの立上り又は立上りから所定時間経過した時点又は立下り又は立下りから所定時間経過した時点のいずれか1つの時点に同期してピーク電流Ipの通電を開始する。さらに溶接電源6aは、溶接ワイヤ1の送給を制御する送給制御信号Wcを出力する。ワイヤ送給機5は、上記の送給制御信号Wcを入力として溶接ワイヤ1を溶接トーチ4を通して送給する。この結果、溶接ワイヤ1と母材2との間にアーク3が発生しパルスアーク溶接が行われる。
図5は、上述した本発明の実施の形態1に係る溶接電源6aのブロック図である。電源主回路MCは、交流商用電源(3相200V等)を入力として後述する電流誤差増幅信号Eiに従ってインバータ制御により出力制御を行い、アーク3を発生させるための溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを出力する。電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検出して電圧検出信号Vdを出力する。電圧平均値算出回路VAVは、上記の電圧検出信号Vdの平均値を算出して、電圧平均値信号Vavを出力する。電圧設定回路VSは、予め定めた電圧設定信号Vsを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の電圧設定信号Vsと上記の電圧平均値信号Vavとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号ΔV=G×(Vs−Vav)を出力する。ここでGは増幅率である。
ピーク電流制御設定回路IPSCは、上記の電圧誤差増幅信号ΔVを積分して、ピーク電流制御設定信号Ipsc=Ip0+∫ΔV・dtを出力する。ここでIp0は適当な初期値である。この回路によって電圧平均値信号Vavと電圧設定信号Vsとが等しくなるようにピーク電流制御設定信号Ipscが変化してアーク長制御が行われる。ベース電流設定回路IBSは、予め定めたベース電流設定信号Ibsを出力する。同期方法が図1で上述した高出力期間同期の場合、タイマ回路TMは、外部からの同期信号ScaがHighレベルの期間中のみHighレベルになる切換信号Swを出力する。他方同期方法が図2〜3で上述した高出力立上り同期又は高出力立下り同期の場合、タイマ回路TMは、外部からの同期信号ScaがHighレベルに変化すると予め定めたピーク期間設定値Tpsによって定まる期間中のみHighレベルになる切換信号Swを出力する。切換回路SWは、上記の切換信号SwがHighレベルのときはa側に切り換わり上記のピーク電流制御設定信号Ipscを電流制御設定信号Iscとして出力し、Lowレベルのときはb側に切り換わり上記のベース電流設定信号Ibsを電流制御設定信号Iscとして出力する。
電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して電流検出信号Idを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Iscと上記の電流検出信号Idとの誤差を増幅して電流誤差増幅信号Eiを出力する。この回路によって電流制御設定信号Iscに相当する溶接電流Iwが通電する。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの同期波形図である。同図は、上述した図2においてアーク長制御をピーク電流変調からピーク期間変調に置換したものであり、以下図2と異なる部分について説明する。
同図(A)及び(B)は図2と同一である。同図(C)に示すように、溶接電流Iwは、同期信号ScaがHighレベルに変化した時点からピーク期間Tpが開始されて予め定めたピーク電流Ipとなり、それ以外のベース期間Tb中はベース電流Ibとなる。したがって、同図はパルスレーザの出力値Pwをマスタとしパルスアーク溶接の溶接電流Iwをスレーブとして高出力立上り同期を行っている。さらに同図(C)に示すように、溶接電圧の平均値が電圧設定値に等しくなるように上記のピーク期間TpをTp1、Tp2、Tp3と変化させてパルスアーク溶接のアーク長を制御している。
図7は、本発明の実施の形態2に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの上記とは別の同期波形図である。同図は、上述した図3においてアーク長制御をピーク電流変調からピーク期間変調に置換したものであり、以下図3と異なる部分について説明する。
同図(A)及び(B)は図3と同一である。同図(C)に示すように、溶接電流Iwは、同期信号ScaがHighレベルに変化した時点からピーク期間Tpが開始されて予め定めたピーク電流Ipとなり、それ以外のベース期間Tb中は予め定めたベース電流Ibとなる。したがって、同図はパルスレーザの出力値Pwをマスタとしパルスアーク溶接の溶接電流Iwをスレーブとして高出力立下り同期を行っている。さらに同図(C)に示すように、溶接電圧の平均値が電圧設定値に等しくなるように上記のピーク期間TpをTp1、Tp2、Tp3と変化させてパルスアーク溶接のアーク長を制御している。
本発明の実施の形態2に係るパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成は上述した図4と同一である。ただし、溶接電源6aは図8に示すブロック図となる。同図において、上述した図5と同一のブロックには同一符号を付してそれらの説明は省略する。以下、図5とは異なる点線で示すブロックについて説明する。
ピーク期間変調回路PWMは、外部からの同期信号Scaによって定まるパルス周期において電圧誤差増幅信号ΔVによって定まるピーク期間中Highレベルとなる切換信号Swを出力する。この回路によって高出力体上がり/立下り同期を取り、かつ、ピーク期間変調を行う。ピーク電流設定回路IPSは、予め定めたピーク電流設定信号Ipsを出力する。
本発明の実施の形態1に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの同期波形図である。 本発明の実施の形態1に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの図1とは別の同期波形図である。 本発明の実施の形態1に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの図1、2とはさらに別の同期波形図である。 本発明の実施の形態1に係るパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法を実施するための溶接装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの同期波形図である。 本発明の実施の形態2に係るパルスレーザの出力値Pwとパルスアーク溶接の溶接電流Iwとの図6とは別の同期波形図である。 本発明の実施の形態2に係る溶接電源のブロック図である。 従来技術のパルスレーザ照射パルスアーク溶接装置の構成図である。 従来技術のパルスアーク溶接の電流・電圧波形図である。 従来技術における溶接電流Iwとパルスレーザ出力値Pwとの同期波形図の一例である。 従来技術における溶接電流Iwとパルスレーザ出力値Pwとの図11とは別の同期波形図である。 従来技術における溶接電流Iwとパルスレーザ出力値Pwとの図11とはさらに別の同期波形図である。 従来技術の課題を説明するためのベース期間が変化したときの溶接電流Iwとパルスレーザ出力値Pwとの同期波形図である。 従来技術の別の課題を説明するための図11に対応する同期波形図である。
符号の説明
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 ワイヤ送給機
6 溶接電源
6a 溶接電源
7 レーザ
8 レーザトーチ
9 レーザ発振器
9a レーザ発振器
10 同期回路
10a 同期回路
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
G 増幅率
HPw 高出力値
Ib ベース電流
IBS ベース電流設定回路
Ibs ベース電流設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Ip ピーク電流
Ip0 初期値
IPS ピーク電流設定回路
Ips ピーク電流設定信号
IPSC ピーク電流制御設定回路
Ipsc ピーク電流制御設定信号
Isc 電流制御設定信号
Iw 溶接電流
LPw 低出力値
MC 電源主回路
Pa パルスレーザの平均出力値
Pd 出力値検出信号
Pw レーザの出力値
PWM ピーク期間変調回路
Sc 同期信号
Sca 同期信号
SW 切換回路
Sw 切換信号
Ta1、Ta2 応答遅れ時間
Tb ベース期間
Td 所定時間
Tf パルス周期
Th 高出力期間
TL 低出力期間
TM タイマ回路
Tp ピーク期間
Tps ピーク期間設定値
VAV 電圧平均値算出回路
Vav 電圧平均値信号
Vb ベース電圧
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
Vp ピーク電圧
VS 電圧設定回路
Vs 電圧設定値/信号
Vw 溶接電圧
Wc 送給制御信号
ΔV 電圧誤差増幅信号

Claims (1)

  1. ピーク電流及びベース電流の通電を繰り返す消耗電極式パルスアーク溶接と、高出力値及び低出力値のレーザ照射を繰り返すパルスレーザとを使用し、アーク溶接部にレーザを照射しながら溶接するパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法において、
    パルスレーザの前記高出力値及びその期間及び前記低出力値及びその期間を予め設定して溶接中の平均出力値を一定値にし、かつ、前記高出力値の立上り又は立上りから所定時間経過した時点又は立下り又は立下りから所定時間経過した時点のいずれか1つの時点に同期してパルスアーク溶接の前記ピーク電流の通電を開始し、かつ、パルスアーク溶接のアーク長が適正値になるように前記ピーク電流又はその通電期間を変化させることを特徴とするパルスレーザ照射パルスアーク溶接方法。

JP2004053116A 2004-02-27 2004-02-27 パルスレーザ照射パルスアーク溶接方法 Pending JP2005238301A (ja)

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