JP2005238189A - 塗着剤塗工版、塗着剤の塗工方法および塗着剤塗工体 - Google Patents

塗着剤塗工版、塗着剤の塗工方法および塗着剤塗工体 Download PDF

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Abstract

【課題】塗着剤のジ用原反への転移量を増大させることによって、より強固な塗着を得ることのできる、厚さ8〜10μmの塗着剤層が形成でき、しかも低コストで、かつ環境汚染を招くことなく、塗着剤塗工体を作製することのできる塗着剤塗工版、この塗着剤塗工版を用いた原反への塗着剤の塗工方法およびこの塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成された塗着剤塗工体を提供すること。
【解決手段】(1)基板に、直径が0.25〜1.00mmの網点、線幅が0.2〜0.4mmの方眼または線幅が0.2〜0.4mmの万線である表面形態を有する凹凸形状の塗工面が形成されて成ることを特徴とする塗着剤塗工版。(2)前記(1)の塗着剤塗工版に、塗着剤を塗布し、次いで、前記塗着剤が塗布された塗着剤塗工版と塗着剤が塗工される原反とを押圧することによって、前記塗着剤を前記原反に転移させることを特徴とする塗着剤の塗工方法。(3)前記(2)の塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成されて成ることを特徴とする塗着剤塗工体。
【選択図】図4

Description

この発明は、塗着剤塗工版、塗着剤の塗工方法および塗着剤塗工体に関し、さらに詳しくは、塗着剤の原反への転移量を増大させることのできる塗着剤塗工版、この塗着剤塗工版を用いた原反への塗着剤の塗工方法およびこの塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成されて成る塗着剤塗工体に関する。
各種の印刷物には、その形状が平面的であれ、立体的であるとしても、文字、図形、記号、図形または色彩等の表示がなされ、これら表示のために、インキ、ペイント、塗料等の塗着剤が用いられる。また、前記印刷物が立体的形状であるときは、展開状態の原紙を接着することによって組み立て作製され、このときの接着に用いられる接着剤も、前記インキ、ペイント、塗料等とならび称される塗着剤である。
前記印刷物のうち、菓子等の食品、玩具、機械器具、電気電子機器または機械器具もしくは電気電子機器の部品等の商品を収納して店頭等に陳列または展示して用いられるパッケージは、包装体として用いる場合と、前記商品を収納することなく、商品の紹介、広告宣伝のために、店頭等に陳列または展示して、ディスプレイとして用いる場合とがある。
このようなパッケージは、紙、樹脂シートもしくは樹脂フィルムまたは紙と樹脂シートもしくは樹脂フィルムとの積層体(この発明においては、これらを総称して、「原紙」という。)を用いて作製される。
前記パッケージには、その表面に通常、収納品の種別、商標、広告宣伝用の文字または図形等の表示が印刷される。この印刷に当っては、前記インキ、ペイント、塗料等の塗着剤が用いられる。パッケージは、まず、前記表示が多数繰り返し印刷されたシート状の原紙(この発明においては、このシート状の原紙を「原反」という。)を用意し、この原反を個別的に型抜きし、折り曲げ線を切り込むことによって、展開状態のパッケージ用原紙が作製され、次いで、この展開状態のパッケージ用原紙を折り曲げて接着することによって組み立てて、作製される。
前記接着が、熱圧着用接着剤を用いて行われる場合には、印刷する前の原反の全面に熱圧着用接着剤を塗布した後、印刷、型抜き、折り曲げ線の切り込みおよび組み立ての工程を経て、パッケージが作製される場合と、印刷した後に原反に部分的に熱圧着用接着剤を塗布した後、型抜き、折り曲げ線の切り込みおよび組み立ての工程を経て、パッケージが作製される場合とがある。また、前記展開状態のパッケージ用原紙に熱圧着用接着剤を塗布し、熱圧着して接着することによって組み立てて、作製されることもある。
このようなパッケージの作製に当って用いられる、インキ、ペイント、塗料、接着剤等の塗着剤を、塗布位置の優れた位置精度で、かつ高速(4000〜10000枚/時間)で塗工する塗着剤塗工版は、従来は平面状であった。このため、塗着剤塗工版と原反との間の圧力により、原反への塗着剤の転移量が制限されるという問題があった。特に、熱圧着用接着剤を用いて形成される接着剤層の厚さは、通常、10〜30μmであることを必要とされる。しかしながら、塗着剤塗工版の塗工面が平面板状であると、塗着剤塗工版工用版と原反との間の圧力による原反への接着剤の転移量が大きく制限され、厚くとも3〜4μm程度の接着剤層の形成にとどまるという問題があった。
また、印刷前の原反に接着剤を塗工する方法として、エクストルージョンラミネート法が知られている。しかしながら、この方法によると、原反全面に接着剤が塗工され、接着すべき部位以外の部位にも接着剤が塗工されるという不都合が生じていた。
このように、所望する部位以外の部位に接着剤が塗工されるということは、接着剤の無為な消費となり、パッケージの製造コストの高騰を招くばかりでなく、パッケージ用原反の型抜き工程によって生じる廃棄すべき原反片に塗布されている接着剤が、環境汚染の原因ともなる虞があった。
ところで、これまでに、前記収納品の種別、商標、広告宣伝用の文字または図形等の表示を印刷するオフセット印刷において用いられる、樹脂等の基材に凹凸形状が形成されたロールコーター版が知られている。このロールコーター版は、その凸部表面が、線密度175〜400線/インチ、網点面積率15〜50%の範囲の凸状網点から成っている点に特徴がある(特許文献1参照)。
特開2003−19452号公報(請求項1)
前記ロールコーター版は、平滑なインキ層を形成すると共にブロッキング現象(インキの粘着性に起因して、印刷物が相互に接着する現象)を生じることのない部分インキ層を形成することを企図した凸版である。オフセット印刷は、この凹凸形状が形成された凸版の凸部に、インラインロールコーターまたはオフラインコーターでインキを塗布し、この塗布されたインキをオフセット印刷機によって紙等に転移させて行われる。前記ロールコーター版を用いて形成されるインキ層の厚さは、5μm程度である。しかしながら、より強固で、かつ鮮明な表示を達成するためには、5μm以上の厚さのインキ層を形成する必要があった。
この発明は、従来の塗着剤の塗工法における問題を解消し、塗着剤の原反への転移量を増大させることによって、より強固な塗着を得ることのできる、厚さ8〜10μmの塗着剤層が形成でき、しかも低コストで、かつ環境汚染を招くことなく、塗着剤塗工体を作製することのできる塗着剤塗工版、この塗着剤塗工版を用いた原反への塗着剤の塗工方法およびこの塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成されて成る塗着剤塗工体を提供することをその課題とする。
本発明者は、前記課題を解決するために、凹凸形状の塗工面が形成されて成る塗着剤塗工版のその凹凸形状の表面形態について検討を重ねた結果、特定の網点、方眼または万線形態とすることによって、前記課題が解決できるということを見出し、この知見に基づいてこの発明を完成するに到った。
すなわち、この発明の前記課題を解決するための第1の手段は、
(1)基板に、直径が0.25〜1.00mmの網点、線幅が0.2〜0.4mmの方眼または線幅が0.2〜0.4mmの万線である表面形態を有する凹凸形状の塗工面が形成されて成ることを特徴とすると塗着剤塗工版
である。
前記第1の手段における好ましい態様としては、
前記凹凸形状における凸部の表面積が、全表面積に対し、20〜50%である塗着剤塗工版
を挙げることができる。
この発明の前記課題を解決するための第2の手段は、
(2)前記(1)の塗着剤塗工版に塗着剤を塗布し、次いで、前記塗着剤が塗布された塗着剤塗工版と塗着剤が塗工される原反とを押圧することによって、前記塗着剤を前記原反に転移させることを特徴とする塗着剤の塗工方法
である。
前記第2の手段における好ましい態様としては、
前記原反が、紙、樹脂フィルムもしくは樹脂シートまたは紙と樹脂フィルムもしくは樹脂シートとの積層体である塗着剤の塗工方法
を挙げることができる。
また、この発明の前記課題を解決するための第3の手段は、
(3)前記(2)の塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成されて成ることを特徴とする塗着剤塗工体
である。
この発明の塗着剤塗工版は、基板に、直径が0.25〜1.00mmの網点、線幅が0.2〜0.4mmの方眼または線幅が0.2〜0.4mmの万線である表面形態を有する凹凸形状の塗工面が形成されていることから、塗着剤の原反への転移量を増大させることができ、厚さ8〜10μmの塗着剤層を短時間で形成することができると共に、より強固な塗着を達成することができる。
また、この発明の塗着剤塗工版を用いて原反に塗着剤を塗工すると、所望する部位のみに集中的に塗着剤が塗工されることから、塗着剤の無為な消費が回避され、しかも、原反の型抜き工程によっても、塗着剤が塗布された原反片を生じることがない。このため、低コストで、かつ環境汚染を招くことなく、塗着剤塗工体を作製することのできる。
(1)この発明の塗着剤塗工版は、基板に、直径が0.25〜1.00mmの網点、線幅が0.2〜0.4mmの方眼または線幅が0.2〜0.4mmの万線である表面形態を有する凹凸形状の塗工面が形成されて成る版である。
この発明の塗着剤塗工版を、図1および図2に基づいて説明する。
図1は、この発明の塗着剤塗工版の断面図である。この発明の塗着剤塗工版1は、基板2に凹凸形状の塗工面3が形成されて成っている。
前記基板2の材料に特に制限はなく、樹脂、ゴム、木、金属、セラミックス等を挙げることができるが、樹脂、ゴム等の可撓性材料が好ましい。樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げることができる。また、ゴムとしては、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリクロロプレン、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、イソブチレン−イウソプレンコポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー等を挙げることができる。
このような材料の基板2の厚さ(t)に制限はないが、通常、0.8〜1.5mm、好ましくは、1.0〜1.2mmである。この発明の塗着剤塗工版は、前記基板2に凹凸形状の塗工面3が形成されている。この凹凸形状の塗工面3における凹部の深さ(t)にも制限はないが、通常、0.1〜0.8mm、好ましくは、0.3〜0.8mmである。
この発明の塗着剤塗工版は、図2に示すように、直径(t)が0.25〜1.00mmの網点〔図2(a)参照〕、線幅(t)が0.2〜0.4mmの方眼〔図2(b)参照〕または線幅(t)が0.2〜0.4mmの万線〔図2(c)参照〕である表面形態を有する凹凸形状の塗工面3が形成されている。また、この発明の塗着剤塗工版においては、前記凹凸形状における凸部の表面積が、全表面積に対し、20〜50%であることが好ましい。
前記網点の直径(t)が0.25mm未満または前記前記方眼の線幅(t)および前記万線の線幅(t)それぞれが0.2mm未満であると、前記凸部の表面積が小さくなり、凸部から押し出され、マージナルゾーンを形成する塗着剤の量が少なくなる。その結果、原反に塗工される塗着剤層が企図する厚さとならない。一方、前記網点の直径(t)が
1.00mmを越えるとき、または前記方眼の線幅(t)および前記万線の線幅(t)それぞれが0.4mmを越えるときは、前記凹部の表面積が小さくなり、凸部から押し出された塗着剤を収納する空間が不足する。その結果、原反に塗工される塗着剤層が企図する厚さとならない。
前記基板に、前記網点、方眼または万線を形成して、この発明の塗着剤塗工版を作製する方法としては、例えば、基板上のネガタイプの感光性樹脂層面に、その画像部中の網点、方眼または万線となるネガフィルムを載せ、そのネガフィルム面から紫外線により露光して、基板上に露光部(硬化部分)と未露光部(未硬化部分)とを形成し、この上面からアルカリ水溶液等の現像液を噴射することによって、前記未露光部を溶出させ、基板に網点、方眼または万線を形成する方法を挙げることができる。
また、ダイヤモンド針またはYAGレーザーにより、前記基板に網点、方眼または万線を刻設する方法を挙げることもできる。
このように、この発明の塗着剤塗工版は、基板に、直径が0.25〜1.00mmの網点、線幅が0.2〜0.4mmの方眼または線幅が0.2〜0.4mmの万線である表面形態を有する凹凸形状の塗工面が形成されていることから、塗着剤の原反への転移量を増大させることができ、8〜10μm厚さの塗着剤層を形成することができる。
(2)この発明の塗着剤の塗工方法は、前記(1)の塗着剤塗工版に、塗着剤を塗布し、次いで、前記塗着剤が塗布された塗着剤塗工版と塗着される原反とを押圧することによって、前記塗着剤を前記原反に転移させる方法である。
この発明の塗着剤の塗工方法において用いられる塗着剤に特に制限はなく、インキ、ペイント、塗料または接着剤等を挙げることができる。前記インキとしては、油性インキまた水性インキ等の印刷用インキを挙げることができ、その色相も任意である。前記ペイントとしては、油性ペイント、水性ペイントまたはエナメルペイント等を挙げることができ、その色相も任意である。
また、前記塗料としては、天然樹脂系塗料、セロロース誘導体系塗料、塩化ビニル樹脂系塗料、酢酸ビニル樹脂系塗料、アクリル酸樹脂系塗料、フェノール樹脂系塗料、ユリア樹脂系塗料、メラミン樹脂系塗料、不飽和ポリエステルフェノール樹脂系塗料等を挙げることができ、その色相もまた、任意である。
さらに、この発明の塗着剤の塗工方法において用いられる塗着剤としては、接着剤を挙げることができる。この接着剤にも特に制限はなく、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリアミド等の熱可塑性接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、ポリアミド系、ポリエステル系等のホットメルト接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、天然ゴム、ブチルゴム等のゴム系接着剤、ユリア系、メラミン系、フェノール系、エポキシ系、ウレタン系等の熱硬化性接着剤等を挙げることができる。これら接着剤の中でも、ホットメルト接着剤が好ましい。
この発明の塗着剤の塗工方法において用いられる原反としては、紙、樹脂フィルムもしくは樹脂シートまたは紙と樹脂フィルムもしくは樹脂シートとの積層体等を挙げることができる。
前記樹脂フィルムもしくは樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、セルロースアセテート、ポリエステル等から成形されたフィルムもしくはシートを挙げることができる。これら樹脂フィルムもしくは樹脂シートは、無延伸フィルムもしくはシートであってもよく、延伸フィルムもしくはシートであってもよい。また、異なる樹脂から成形されたフィルムもしくはシートを積層した積層フィルムもしくはシートであってもよい。前記積層フィルムもしくはシートまたは紙と樹脂フィルムもしくは樹脂シートとの積層体は、常用の積層成形法により、製造することができる。
前記原反の厚さに特に制限はないが、通常は、0.1〜1.0mm、好ましくは、0.2〜0.6mmである。
この発明の塗着剤の塗工方法を、図3および図4に基づいて説明する。
まず、前記(1)の凹凸形状の塗工面3が形成されて塗着剤塗工版1に、前記塗着剤4を塗布する。図3は、塗着剤4が塗布された塗着剤塗工版1を示す図である。
塗着剤4を塗布する方法としては、例えば、塗着剤塗工版1に塗着剤4(必要により、塗着剤を溶媒に溶解して調製された塗着剤溶液を用いることができる。以下、同じ。)を吹き付けるスプレー法、塗着剤4中に塗着剤塗工版1浸漬し、これをゆっくりと引き上げるディップ法、固定された塗着剤塗工版1に塗着剤4を流延する流延法、回転する塗着剤塗工版1に塗着剤4を滴下し、遠心力によって塗着剤4を塗着剤塗工版1に流延するスピンナー法およびフローコート法等を挙げることができる。
また、前記塗着剤塗工版版1は、を版胴に巻着して使用することができ、このときは、塗着剤4をパンに収容し、このパン中の塗着剤4に回転するローラーを浸し、このローラーによって塗着剤4を搬送して、塗着剤4を塗着剤塗工版1に塗布する方法を挙げることもできる。
次いで、このようにして塗着剤4が塗布された塗着剤塗工版1と原反5とを押圧する。塗着剤4が塗布された塗着剤塗工版1と原反5とを押圧することによって、図4に示すように、塗着剤4は原反5に転移し、原反5には、塗着剤塗工版1に形成された凹凸形状の塗工面3の凹部に対応した凸状の塗着剤層6が形成される。
このとき、塗着剤4のごく一部は、塗着剤塗工版1に残存する。7はその残存塗着剤である。また、原反5に形成される凸状の塗着剤層6は、図4に示すように、平坦な薄層状の塗着剤に連なって形成されている。
図5に基づき、この発明の塗着剤の塗工方法により、原反5に塗着剤が塗工される態様を、模式的に説明する。
まず、図5(a)に示す塗着剤塗工版1に、図5(b)に示すように塗着剤4が塗布される。次いで、この塗着剤4が塗布された塗着剤塗工版1の塗工面と原反5とを図5(c)に示すように相互に重ね合わせる。続いて、図5(d)に示すように塗着剤塗工版1と原反5とを押圧すると、塗着剤4は図5(d)に示すような形態となり、最終的には、図5(e)に示すように原反5に塗着剤層6が形成される。塗着剤塗工版1には、残存塗着剤7として塗着剤4の一部が残存する。
この発明の塗着剤の塗工方法により原反に塗着剤を塗工すると、所望する部位のみに集中的に塗着剤が塗工されることから、塗着剤の無為な消費が回避され、しかも、原反の型抜き工程によっても、塗着剤が塗布された原反片を生じることがない。このため、低コストで、かつ環境汚染を招くことなく、塗着剤塗工体を製造することのできる。
この発明の塗着剤塗工版を用い、この発明の塗着剤の塗工方法によって、原反に塗着剤を塗工する一態様を、図6に基づいて説明する。
塗着剤塗工版1は、版胴8に巻着されていて、圧胴9の回転に伴って、塗着剤塗工版1が巻着された版胴8は回転するようになっている。塗着剤4は、塗着剤パン10に収容されていて、ローラー11の回転によって塗着剤4は搬送され、版胴8に巻着されている塗着剤塗工版1に塗布される。塗着剤塗工版1に塗布された塗着剤4は、塗着剤塗工版1が巻着された版胴8と圧胴9との間を走行する原反5に転移する。このようにして、原反5に塗着剤層が形成される。
この発明の塗着剤塗工版を用い、この発明の塗着剤の塗工方法によって、原反に塗着剤を塗工する態様は、前記態様に限定されることはなく、巻着して使用されることのない、比較的短い板状の塗着剤塗工版を用い、この板状の塗着剤塗工版に対応した原反に塗着剤層を形成してもよい。
(3)この発明の塗着剤塗工体は、前記(2)の塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成されて成る塗工体である。
この発明の塗着剤塗工体には、その形状が平面的な塗工体と立体的な塗工体とを含み、前記平面的な塗工体には、展開原紙を含む。また、前記立体的な塗工体には、前記展開原紙を組み立てて成る塗工体である。前記展開原紙を、図7に基づいて説明する。
前記展開原紙12は、前記(2)の塗着剤の塗工方法により、塗着剤が塗工された原反を個別的に型抜き、折り曲げ線13を切り込むことによって作製することができる。展開原紙12の表面には、商標、広告宣伝用の文字または図形等の表示が印刷されていてもよい。前記型抜きは、打ち抜き機と所定形状に合わせた抜き型とによって行われる。また、前記折り曲げ線13は、通常、前記抜き型に備えられた筋刃によって、型抜きと同時に形成される。
前記展開原紙12を組み立てて成る塗着剤塗工体は、図7に示す展開原紙12における塗着剤(接着剤)が塗工された部位を、例えば、熱圧着して接着することによって組み立てて、作製することができる。
前記展開原紙12には、接着すべき部位のみに短時間で強固な接着を得るに足る接着剤層が形成されていることから、パッケージ用展開原紙12の裏面相互および表面と裏面とを張り合わせて接着したとき、展開原紙12の反力(原紙が外方に向かって反る力)によって剥離することがない。
以下、実施例を挙げてこの発明をさらに具体的に説明するが、これら実施例によって、この発明はなんら限定されることはない。
(実施例1)
〔塗着剤塗工版の作製〕
基板2として、厚さ(t)1.1mm、幅810mm、長さ646mのデュポン社製サイレルフォトポリープレートを用い、この基板2にネガフィルムを密着させ、紫外線露光によって部分的に硬化させ、未露光の未硬化部分を洗い流すことによって、直径(t)が0.45mmの網点の網点である表面形態を有する凹部の深さ(t)が0.25mmの凹凸形状の塗工面3を形成して、図1および図2(a)に示す40線/インチの網点による塗着剤塗工版を作製した。
(実施例2)
〔原反への塗着剤の塗工〕
実施例1で作製した塗着剤塗工版を、図6に示すように、版胴8に巻着した。塗着剤パン10には、塗着剤4として、アクリル系エマルジョン接着剤を収容した。原反5としては、厚さ0.33mm、幅675mm、長さ580mのパッケージ用紙を用いた。ローラー11の回転により、塗着剤4を塗着剤塗工版に搬送して塗布し、圧胴9を6000rpmで回転させながら、版胴8と圧胴9との間を走行するパッケージ用原反5に塗着剤4を塗工した。
(実施例3)
〔塗着剤塗工体の作製〕
実施例2で作製した塗着剤が塗工された原反5を、打ち抜き機を用いて、折り曲げ線13の筋入れと同時に打ち抜き、図7に示すパッケージ用の展開原紙12を作製した。このパッケージ用の展開原紙12の塗着剤が塗工された部位相互を、220℃、5kg/cmの圧力で熱圧着して接着することによって組み立てて、インキカートリッジ収納用の塗剤塗工体(パッケージ)を作製した。短時間(約5秒間)で接着され、経時的に剥離を生じることのない強固な接着が得られた。
この発明の塗着剤塗工版の断面図である。 この発明の塗着剤塗工版の表面形態を示す図である。 塗着剤が塗布された塗着剤塗工版を示す図である。 塗着剤が塗着剤塗工版から原反へ転移した状態を示す図である。 原反に塗着剤が塗工される態様を模式的に示す図である。 原反に塗着剤を塗工する一態様を示す図である。 展開原紙を示す図である。
符号の説明
1 塗着剤塗工版
2 基板
3 凹凸形状の塗工面
4 塗着剤
5 原反
6 塗着剤層
7 残存塗着剤
8 版胴
9 圧胴
10 塗着剤パン
11 ローラー
12 展開原紙
13 折り曲げ線

Claims (5)

  1. 基板に、直径が0.25〜1.00mmの網点、線幅が0.2〜0.4mmの方眼または線幅が0.2〜0.4mmの万線である表面形態を有する凹凸形状の塗工面が形成されて成ることを特徴とすると塗着剤塗工版。
  2. 前記凹凸形状における凸部の表面積が、全表面積に対し、20〜50%である請求項1に記載の塗着剤塗工版。
  3. 請求項1または2に記載の塗着剤塗工版に塗着剤を塗布し、次いで、前記塗着剤が塗布された塗着剤塗工版と塗着剤が塗工される原反とを押圧することによって、前記塗着剤を前記原反に転移させることを特徴とする塗着剤の塗工方法。
  4. 前記原反が、紙、樹脂フィルムもしくは樹脂シートまたは紙と樹脂フィルムもしくは樹脂シートとの積層体である請求項3に記載の塗着剤の塗工方法。
  5. 請求項3または4に記載の塗着剤の塗工方法により塗着剤が塗工された原反から形成されて成ることを特徴とする塗着剤塗工体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011525851A (ja) * 2008-06-20 2011-09-29 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 印刷発泡フィルムパッケージ
JP2012024734A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Think Laboratory Co Ltd 接着剤塗布ロール及び接着剤塗布装置

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