JP2005237745A - ティシュペーパー - Google Patents
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Abstract
【課題】 マイクロカプセルを含んだローションティシュの場合に重要なローション液とマイクロカプセルとの適性(相性)を満足させるマイクロカプセルの原料を提供することを目的とする。
【解決手段】 香料を包埋したマイクロカプセルをローション液に分散させて、そのローション液をティシュ類に塗工又は塗布してなるティシュペーパーにおいて、該マイクロカプセルがその原料としてウレタン樹脂を使用したことを特徴とするティシュペーパー。
【選択図】 なし
【解決手段】 香料を包埋したマイクロカプセルをローション液に分散させて、そのローション液をティシュ類に塗工又は塗布してなるティシュペーパーにおいて、該マイクロカプセルがその原料としてウレタン樹脂を使用したことを特徴とするティシュペーパー。
【選択図】 なし
Description
本発明は香りによるアロマテラピー効果と肌ざわりのよさを出すローション効果とを兼ね備えたティシュペーパーに関する。
風合い向上処理、香料および/または消臭剤による処理を組合せ適用した衛生紙は知られている。
アロマテラピー効果とローション効果を兼ね備えたティシュは一般に、マイクロカプセルに香料を包埋し、そのカプセルをローション液に分散させて、そのローション液をティシュ類に塗工又塗布するが、このようなマイクロカプセルを含んだローションティシュの場合に重要なローション液とマイクロカプセルとの適性(相性)を満足させるマイクロカプセルの原料を提供することを目的とする。
本発明は香料を包埋したマイクロカプセルをローション液に分散させて、そのローション液をティシュ類に塗工又は塗布してなるティシュペーパーにおいて、該マイクロカプセルがその原料としてウレタン樹脂を使用したことを特徴とする。
マイクロカプセルの原料としては、一般的にはゼラチン、尿素ホルアレデヒドやメラミンホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂であるが、ゼラチンはグリセリン等からなるローション液中では、長期間にわたるカプセルの形状維持が難しい。
尿素やメラミンホルムアルヒデ樹脂は、ホルマリンの発生という安全衛生上の問題がある。
ウレタン樹脂は、グリセリン等からなるローション液中でも、長時間にわたってカプセル形状は安定しており、安全衛生上の問題もない。
又、ティシュ類は一般上質紙に比べて繊維間空隙は大きいが、それでも最大20μ程度である。カプセルの粒径に関しては、ゼラチンはカプセルがぶどうの房状を形成する傾向があり、20μ以下のカプセルを作るのが難しい。
ウレタンや尿素、メラミン樹脂は10μ以下のカプセルもできるため、ティシュペーパーの使用に適している。
尿素やメラミンホルムアルヒデ樹脂は、ホルマリンの発生という安全衛生上の問題がある。
ウレタン樹脂は、グリセリン等からなるローション液中でも、長時間にわたってカプセル形状は安定しており、安全衛生上の問題もない。
又、ティシュ類は一般上質紙に比べて繊維間空隙は大きいが、それでも最大20μ程度である。カプセルの粒径に関しては、ゼラチンはカプセルがぶどうの房状を形成する傾向があり、20μ以下のカプセルを作るのが難しい。
ウレタンや尿素、メラミン樹脂は10μ以下のカプセルもできるため、ティシュペーパーの使用に適している。
本発明の特徴はマイクロカプセルの原料としてウレタン樹脂を使用することにあるがローション液としては、しっとり感を出す湿潤剤としては、グリセリン、ジグリセリンやソルビット、ソルビタン、ペンタエリスリット等の多価アルコールが挙げられる。又しなやかさを出す柔軟剤としては、第4級アンモニウム、アミン塩またアミンなどがある。表面のなめらか感を出す平滑剤としては、ジメチルポリシロキサン、アミン変性シリコーン、ポリエーテルシリコーンオイル等のポリシロキサンが挙げられる。
本発明のティシュペーパーにはフェーシャルティシュ、トイレットペーパー、ペーパータオルが含まれる。
上記のように即ち、カプセル径が20μ以上だとカプセルの多くが、ティシュペーパーのシート表面に存在しており、小さな衝撃で壊れたり、シートから脱落して、消費者がティシュペーパー使用時に十分に香りカプセルのアロマテラピー効果を享受できない。
逆に、10μ前後のカプセルの場合は、大部分がティシュペーパーの繊維間空隙に収まるため、ローション塗工工程やその後の折り加工等の工程で、カプセルの破壊や脱落が少なく、消費者がティシュペーパー使用時に十分なアロマテラピー効果を享受できる。
逆に、10μ前後のカプセルの場合は、大部分がティシュペーパーの繊維間空隙に収まるため、ローション塗工工程やその後の折り加工等の工程で、カプセルの破壊や脱落が少なく、消費者がティシュペーパー使用時に十分なアロマテラピー効果を享受できる。
本発明の効果を要約して列記すると次の通りである。
(1)香料を包埋したマイクロカプセルのカプセル原料がウレタン樹脂であるので、グリセリン等からなるローション液中でも長時間にわたってカプセル形状は安定しており、かつ安全衛生上の問題もない。
(2)ウレタン樹脂は20μ以下のカプセルを作るのが容易であるため、大部分がティシュペーパーの繊維空隙に収まる10μ前後のカプセルに調製することができるので、ローション塗工工程やその後の折り加工等の工程でカプセルの脱落が少なく消費者がティシュペーパー使用時に十分なアロマテラピー効果を享受できる。
(3)香りによるアロマテラピー効果とローションによる肌ざわりのよさの効果とを消費の段階で効果的に発揮することができる。
(1)香料を包埋したマイクロカプセルのカプセル原料がウレタン樹脂であるので、グリセリン等からなるローション液中でも長時間にわたってカプセル形状は安定しており、かつ安全衛生上の問題もない。
(2)ウレタン樹脂は20μ以下のカプセルを作るのが容易であるため、大部分がティシュペーパーの繊維空隙に収まる10μ前後のカプセルに調製することができるので、ローション塗工工程やその後の折り加工等の工程でカプセルの脱落が少なく消費者がティシュペーパー使用時に十分なアロマテラピー効果を享受できる。
(3)香りによるアロマテラピー効果とローションによる肌ざわりのよさの効果とを消費の段階で効果的に発揮することができる。
以下に本発明の実施例を香料入りマイクロカプセルの耐薬品性テストによって説明するが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
マイクロカプセルに香料を包埋し、このカプセルをローション液に分散させ、そのローション液をティシュペーパーに塗布しアロマティシュとした。
ローション液組成およびマイクロカプセルのカプセル原料を変えて香料入りマイクロカプセルの耐薬品性をテストした。
その結果を下表に示す。
ローション液組成およびマイクロカプセルのカプセル原料を変えて香料入りマイクロカプセルの耐薬品性をテストした。
その結果を下表に示す。
テスト方法
(1)カプセル原料としてゼラチン、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂を使用し、香料としては、ハーブ系の香りを使用して、香料入りマイクロカプセルを作成した。
カプセルは固形分20%のスラリー液とした。
(2)ローション液としては、グリセリン単独、グリセリン+シリコン、グリセリン+シリコン+4級アンモニウムの3種類を使用した。
(3)ローション液とカプセルスラリー液の混合割合
ローション液:カプセルスラリー液=80:20
(4)評価方法は、混合液作成後1ヵ月後、3ヶ月後、6ヶ月後にそれぞれの混合液中のカプセル形状を電子顕微鏡にて観察した。
(5)下記基準にて評価結果とした。
×…90%以上のカプセルが崩壊していた。
△…約50%のカプセルが崩壊していた。
○…崩壊していたカプセルが10%以下であった。
(1)カプセル原料としてゼラチン、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂を使用し、香料としては、ハーブ系の香りを使用して、香料入りマイクロカプセルを作成した。
カプセルは固形分20%のスラリー液とした。
(2)ローション液としては、グリセリン単独、グリセリン+シリコン、グリセリン+シリコン+4級アンモニウムの3種類を使用した。
(3)ローション液とカプセルスラリー液の混合割合
ローション液:カプセルスラリー液=80:20
(4)評価方法は、混合液作成後1ヵ月後、3ヶ月後、6ヶ月後にそれぞれの混合液中のカプセル形状を電子顕微鏡にて観察した。
(5)下記基準にて評価結果とした。
×…90%以上のカプセルが崩壊していた。
△…約50%のカプセルが崩壊していた。
○…崩壊していたカプセルが10%以下であった。
Claims (4)
- 香料を包埋したマイクロカプセルをローション液に分散させて、そのローション液をティシュ類に塗工又は塗布してなるティシュペーパーにおいて、該マイクロカプセルがその原料としてウレタン樹脂を使用したことを特徴とするティシュペーパー。
- 香りによるアロマテラピー効果とローションによる肌ざわりのよさを兼ね備えた請求項1記載のティシュペーパー。
- ローション液として、しっとり感を出すための湿潤剤にグリセリン、ジグリセリン、ソルビット、ソルビタン、ペンタエリスリット等の多価アルコールを、しなやかさを出す柔軟剤に第4級アンモニウム、アミン塩またはアミンを、表面のなめらかさを出す平滑剤にジメチルポリシロキサン、アミン変性シリコーン、ポリエーテルシリコーンオイル等のポリシロキサンを用いる請求項1または2記載のティシュペーパー。
- マイクロカプセルのカプセル径が20μ以下、好ましくは10μ前後である請求項1から3までのいずれか1項記載のティシュペーパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004053216A JP2005237745A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | ティシュペーパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004053216A JP2005237745A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | ティシュペーパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005237745A true JP2005237745A (ja) | 2005-09-08 |
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ID=35020089
Family Applications (1)
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JP2004053216A Pending JP2005237745A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | ティシュペーパー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005237745A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008080027A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Daio Paper Corp | 薬液含有薄葉紙 |
JP2012196382A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Nippon Paper Industries Co Ltd | マイクロカプセル及びこのマイクロカプセルを付着させた衛生用紙 |
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-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004053216A patent/JP2005237745A/ja active Pending
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