JP3782576B2 - 香り付き脂取りシート及び紙おしろいシート - Google Patents
香り付き脂取りシート及び紙おしろいシート Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人の顔、首、腕、背中、等の皮膚から皮脂等を拭き取ったり、化粧粉を付けたりして用いる香り付き脂取りシート及び紙おしろいシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、脂取りシートについては、顔の脂を拭き取れる機能に重点がおかれたものが多く用いられている。その他、香り付き脂取りシートの特開9−67230号では、メントール清涼成分をマイクロカプセル化しシートに保持したものが開示されている。この構成では、清涼成分を使用時の押圧脂拭き取り時に単一な清涼感香を感じるだけであった。紙おしろいシートについては、紙自体に単品香料を付けたものや化粧粉体に香料を含ませて紙に塗工したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、香りの研究、臨床面からアロマテラピの技術進歩の状況のなかで香りに強弱感のある時間差のある香りや異なった二つの香りを感じ楽しみながら顔の脂取りシートや紙おしろいシートが使える製品開発が要望されている。従来の脂取りシート、紙おしろいシートでは使用時での香りの強弱のある香りシート製品や二つの香りを製品の開封時に微香で感じ楽しみ、使用時での押圧で異なった香りを感じ楽しむ製品はなかった。製品機能プラス香りの強弱、複数の香りを持たせた特徴のある新しい製品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が前記課題を解決するために手段とするところは、以下のとおりである。
香料を含有するサイクロデキストリンと香料を含有する圧縮崩壊性マイクロカプセルを混合し可撓性のシートの表面に保持したことを特徴とする。また、香料を含有するサイクロデキストリンと香料を含有する圧縮崩壊性マイクロカプセルの香料が各々異なることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
【0006】
本発明に使用する材料である香料を含有するサイクロデキストリン(CD)は一般的なα−CD,β−CD,γ−CD等を用いるとよい。圧縮崩壊性マイクロカプセルは使用時皮膚に押圧される時マイクロカプセルが崩壊されるものであればよい。マイクロカプセルの皮膜はゼラチン、アクリル酸、ポリ尿素等を用いるとよい。香料は製品にあった化粧品タイプ、アロマーテラピ的香料のものがよくラベンダー、柑橘系、ローズ、ペパーミント、ジャスミン等用いるとよい。
【0007】
実施例1
図1は、本発明の実施形態を示す香付き脂取りシートの拡大図である。香り付き脂取りシート1Aは、可撓性を有するシート2の表面に保持剤5を介して香料を含有するサイクロデキストリン3と香料含有マイクロカプセル4を付着したものである。この加工方法は香料を含有包接するサイクロデキストリンのスラリ状と香料含有マイクロカプセルのスラリ状とを混合し、必要に応じて保持剤を配合して可撓性シート2に塗工した実施例である。前記の香料含有サイクロデキストリンのスラリ状は、サイクロデキストリン25%、香料5%、精製水70%を強く攪拌後練って製した。又香料含有マイクロカプセルのスラリ状は液体分散媒中にて香料と皮膜ポリー重量比4:1で乳化工程を経て攪拌しカプセル膜を形成後カプセル膜硬化剤を加えた含水マイクロカプセル体である。香料含有サイクロデキストリンと香料含有マイクロカプセルのスラリを香の製品設計に合わせてその配合比を決め、混合して必要に応じて保持剤を配合して可撓性シートに塗工して製する。保持剤のバインダーはポリビニールアルコール、カルボキシメチルセルローズ、メチルセルローズ、酢酸ビニールエマルジョン、アクリル系エマルジョン等適宜用いてもよいが、用いなくてもよい。
また、脂取りシートで少しおしろい的な効果も得たいという場合は、極微量の雲母、無水ケイ酸、タルク、石粉等をサイクロデキストリンに配合してもよい。そうすれば、人の顔等の皮脂を拭き取った時に、極微量の上記粉が皮膚に付着して滑り感が得られる。
【0008】
実施例2
図2は、本発明の実施形態を示す香付き粉おしろいシートの拡大図である。
香り付き粉おしろいシート1Bは可撓性を有するシート2の表面に保持剤5を介して香料を含有するサイクロデキストリン3と香料含有マイクロカプセル4及び化粧パウダー6を付着したものである。加工方法は、前記香付き脂取りシートと同じであるが、化粧パウダーは香料含有サイクロデキストリンのスラリ状の時混合してもよいが保持剤混合の時でもよい。粉おしろいには、雲母、無水ケイ酸タルク、石粉等が使用される。
【0009】
実施例3
前記香り付き脂取りシート1A(図1)、紙おしろいシート1B(図2)において、香料を含有するサイクロデキストリン3と香料含有マイクロカプセル4で各々同じ香料を用いた実施例で、消費者の使用において製品機能は満足しながら付加的に時間差のある香りの強弱感じを楽しむことができる。脂取りシートの使用においては、製品包装開封時には香料サイクロデキストリン包接で部分的にミクロの開孔部があるため完全包接性がなく微香の香りを放つことになり、次に皮脂等の拭き取り時にシートが皮膚に押圧され香料がマイクロカプセル容器に閉じ込められていたものが崩壊され強い香りが放散される。使用始めは微香性から実使用での強い香りが放散され使用者に製品機能は勿論のこと香りの強弱を楽しむことができる。紙おしろいシートにおいても、製品包装開封時始めは微香の香りが放出され、次に皮膚に押圧しながら化粧粉を付けるとマイクロカプセル容器が崩壊され強い香りが放散される。
【0010】
実施例4
香り付き脂取りシート1A(図1)、紙おしろいシート1B(図2)において香料を含有するサイクロデキストリン3と香料含有マイクロカプセル4で各々異なった香料にした実施例である。サイクロデキストリン3側にラベンダー、柑橘系、ローズ、ジャスミン、等の香料を配し、マイクロカプセル4側にメントール、ミント系を配すると包装開封時始めは微香性で香りを放ち、実使用での皮膚への押圧でマイクロカプセル側のメントール、ミント系が強く放散されサイクロデキストリン側の香料と交じり合って二つの面白い香りを感じ楽しみながら製品機能も満足して使用できる新しい香り付き脂取りシート、紙おしろいシートである。 これは一つの例であり、サイクロデキストリン側の香料とマイクロカプセル側の香料を逆にしてもよく、他、香りの製品設計によりあらゆる香料から選ばれてよい。
【0011】
上記のように構成した香り付き脂取りシートにより、人の顔等の皮膚を拭くと皮膚から分泌された皮脂等が香り付き脂取りシート1Aの表面に付着して皮膚から除去されるとともに香料を含んだサイクロデキストリン3の一部が離散して顔等に付き肌にサラサラ感を与える。また、香り付き紙おしろいシート1Bにおいても顔、首等の皮膚に化粧押さえすると皮膚から分泌された皮脂等が化粧パウダー6に吸収されると同時に化粧パウダーと香料含有サイクロデキストリン3がシート1Bから離散し、顔、首等に付着して香料含有サイクロデキストリン3の効果により肌がよりサラサラ感がでて化粧パウダーおしろいが付き、新たな機能が加わることになる。このサラサラ感の効果がプラスされる他、新たな効果として脂取りシート1A、香り付き紙おしろいシート1Bにおいて香料を含有するサイクロデキストリン3と香料含有マイクロカプセル4で各々同じ香料を用いた場合使用において付加的に製品包装開封時には香料含有サイクロデキストリン3により微香の香りを放ち後、香り付き脂取りシート1A及び香り付き紙おしろいシート1Bが押圧されることによってシートが有する香料含有マイクロカプセル4が崩壊され強い香りが放散される。使用始めは微香性から後強い香りが放散され消費者に製品機能は勿論のこと、時間差のある強弱の香を感じ楽しむことができる。
また、香料を含有するサイクロデキストリン3と香料含有マイクロカプセル4で各々の香料を異なったものにした場合は、製品包装開封時には始め微香性で香りを放ち後香り付き脂取りシート1A及び香り付き紙おしろいシート1Bが押圧されることによってシートが有する香料含有マイクロカプセル4が崩壊され、始めの香りと異なった強い香りが放散される。二種の異なった香りを時間差で感じ楽しみながら製品機能を満足して使用できる新しい香り付き脂取りシート及び香り付き紙おしろいシートである。香りの効果をより出すためには、香料含有サイクロデキストリンは完全に包接しないためガスバリア性のフィルム外包装しておく方がよい。
【0012】
【発明の効果】
本発明で香り付き脂取りシート及び香り付き紙おしろいシートは、香料を含有するサイクロデキストリンを配合することによって滑り効果を出しサラサラ感を与える。香料を含有するサイクロデキストリンと香料含有マイクロカプセルで同じ香料を用いた場合、製品包装開封時には香料含有サイクロデキストリンにより微香性の香りを放つ。後、皮脂等拭き取り又は顔への化粧化粧パウダー付け時、香り付き脂取りシート及び香り付き紙おしろいシートが皮膚に押圧されることによってシートが有する香料を含有するマイクロカプセルが崩壊され強い香が放散される。使用始めは微香性から後強い香りが放散され時間差のある強弱の香りを感じ楽しむことが出来る効果がある。また、香料を含有するサイクロデキストリンと香料含有マイクロカプセルで各々の香料を異なったものにした場合は、製品包装開封時には始め微香性で香りを放ち、後、皮脂等拭き取り又は顔への化粧化粧パウダー付け時、香り付き脂取りシート及び香り付き紙おしろいシートが皮膚に押圧されることによってシートが有する香料を含有するマイクロカプセルが崩壊され、始めの香りと異なった強い香りが放散される。二種の異なった香りを時間差で感じ楽しみながら製品機能を満足しながら使用できる香り付き脂取りシート及び香り付き紙おしろいシートである新しい製品が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す拡大図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す拡大図である。
【符号の説明】
1A・・・・・香り付き脂取りシート
1B・・・・・香り付き紙おしろいシート
2・・・・・・可撓性シート
3・・・・・・香料を含有するサイクロデキストリン
4・・・・・・香料を含有するマイクロカプセル
5・・・・・・保持剤
6・・・・・・化粧パウダー
Claims (1)
- 香料を含有するサイクロデキストリンと、香料を含有する圧縮崩壊性マイクロカプセルとを混合して可撓性のシートの表面に保持し、前記サイクロデキストリンと前記圧縮性崩壊マイクロカプセルとが、各々異なる香料であることを特徴とした香り付き脂取りシート及び紙おしろいシート。
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JP10171098A JP3782576B2 (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 香り付き脂取りシート及び紙おしろいシート |
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