JP2005237160A - 回転電機 - Google Patents

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Tsutomu Kinoshita
力 木下
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Abstract

【課題】ローターバーの風切り音を低減し騒音の少ない回転電機を提供する。
【解決手段】固定子鉄心1に形成された溝3内にコイル2を収納してなる固定子6と、回転子鉄心10に形成された溝11内にローターバー12を収納し固定子6内に回転可能に設けられた回転子9とを備えた回転電機において、コイル2の固定子鉄心1端より突出した部分の内周の全周に設けられ固定子鉄心1の端部からローターバー12の回転子鉄心1からの突出部までまたはローターバー12の先端を短絡する短絡環13の外周面まで覆う長さのシート19を備えている構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に係り、かご形の回転子を備え騒音を低減された回転電機に関する。
電動機は近年、インバータの発展に伴い交流電動機が多く普及している。特に鉄道車両では駆動用電動機は小型軽量化及び低騒音化のニーズが高まっている。電動機の特性上、小型軽量化には回転速度を上げることが必要であるが、回転速度を上げるとモータ機内のかご形ロータのローターバーでの風切り音が増大する。このことから、電動機の小型軽量化が進行すると交流電動機では騒音が大きくなり低騒音化が困難であった。
図7(a)に従来技術による車両用電動機の縦断面図の一例を示し、図7(b)に図7(a)のb−b線に沿う横断面図を示す。
図示の電動機はかご形交流電動機で、固定子鉄心1にコイル2が巻装されており、コイル2はたとえば36本備えられ、固定子鉄心1にコイル2が挿入可能なように溝3がコイル2と同数の36個所形成されている。溝3にクサビ4が挿入可能なクサビ溝5が形成され、固定子鉄心1の溝3内にコイル2が挿入された後に、クサビ4をクサビ溝5に挿入してコイル2を固定子鉄心1に固定している。この固定子の製造方法は、固定子鉄心1にコイル2を巻装しクサビ4で固定した後にコイル2の接続を実施し、最後に絶縁樹脂を含浸する工程で製造している。
固定子6は固定子枠7で覆われ、固定子枠7の両側面は軸受8を介してシャフト18を支持している。この回転子9はかご形回転子であり、回転子鉄心10に溝11が設けられ、この溝11にローターバー12が挿入されている。ローターバー12の両側は短絡環13が接続されて、ローターバー12の全数が電気的に短絡している。ローターバー12はたとえば46本である。
電動機の冷却は機外から冷却風を入気口14により機内に導入し、エアギャップ15と回転子鉄心10の風穴16を通風冷却し入気口14と反対側の電動機端面の排風口17から機外へ排出する構成となっている。
このような構成のかご形電動機では、回転子9の回転により回転子鉄心10から突出したローターバー12がファン作用をなし、回転速度に比例してファン作用が大きくなる。このローターバー12による風は、図7(b)に示す通りローターバー12の外周面に接近しているコイル2に衝突する。前記風のコイル2への衝突により音が発生し、この音の周波数成分はローターバー12の数によって決まり、例えば電動機の回転数が1800min-1であれば、1800÷60×46=1380Hzとなる。この音は回転速度に比例して大きくなりまた周波数も高くなる。
新幹線鉄道車両駆動用の出力300kWクラスの電動機では、最高速度時の回転速度5800min-1時に電動機の全体騒音レベルで89db程度となり、この騒音周波数を分析すると最も支配的な周波数はローターバーに起因する4446Hzである。この音が排風口から機外へ拡散して電動機の騒音となる。このように、電動機騒音の支配的な要因はローターバーの風切り音であるのが現状である。
本発明は、ローターバーの風切り音を低減し騒音の少ない回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、固定子鉄心に形成された溝内にコイルを収納してなる固定子と、回転子鉄心に形成された溝内にローターバーを収納し前記固定子内に回転可能に設けられた回転子とを備えた回転電機において、前記コイルの前記固定子鉄心端より突出した部分の内周の全周に設けられ前記固定子鉄心の端部から前記ローターバーの前記回転子鉄心からの突出部までまたは前記ローターバーの先端を短絡する短絡環の外周面まで覆う長さのシートを備えている構成とする。
請求項2の発明は、前記シートは、前記コイルを前記固定子鉄心の溝内に固定するクサビの前記固定子鉄心から突出した部分と前記コイルの前記固定子鉄心から突出した部分の間に挿入されている構成とする。
請求項3の発明は、前記クサビの前記固定子鉄心よりの突出長さを前記シートの前記固定子鉄心と反対側の端面と一致させた構成とする。
請求項4の発明は、前記クサビは、前記固定子鉄心から突出した部分に、前記シートを保持するための段差を有する構成とする。
請求項5の発明は、前記シートの外周面かつ前記コイルの隣り同士の隙間に絶縁性の充填材を充填し、前記シートと前記コイルを一体固定した構成とする。
本発明によれば、ローターバーの風切り音を低減し騒音の少ない回転電機を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1(a),(b)に本発明の第1の実施の形態を示す。この実施の形態の回転電機はかご形誘導電動機で、固定子鉄心1にコイル2が巻装され、固定子鉄心1の内径側に設けられる回転子鉄心10がシャフト18に積層され、回転子鉄心10の溝11にローターバー12が挿入され、ローターバー12の両端部は短絡環13で接続されている。回転子9の両側には軸受8が設けられ、回転子9は固定子枠7に支持されている。固定子枠7の反駆動側に入気口14が設けられており、他方の駆動側端面に排風口17が設けられている。また固定子鉄心1の溝3にコイル2が挿入されクサビ4によりコイル2が固定され、全体を絶縁樹脂で含浸固定されている。これら構成は従来の回転電機と同じである。
ここで本実施の形態の回転電機は、絶縁材料から成るシート19が固定子鉄心1から突出したコイル2の位置で更にローターバー12の上部に位置する部分にコイル2の内周全周にクサビ4とコイル2に挟み配置されている。
シート19はコイル2とクサビ4との間に挿入し固定するが、シートの挿入作業はコイル2を固定子鉄心1に巻装した後に実施し、その後に絶縁樹脂の含浸を実施することで、シート19はコイル2及び固定子鉄心1と一体固定され、剛性が向上し信頼性が高いものとなる。
本実施の形態によれば、電動機の回転により発生するローターバー12の風がローターバー12の外周に設けられているシート19により遮られて、近接するコイル2の壁面に衝突することが無くなる。つまり電動機の回転速度とローターバーの数に比例するローターバーの風切り音を無くすことができる。
(第2の実施の形態)
図2に本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態では、コイル2とクサビ4との間に挟みコイル2内周全面に配置するシート19を、ローターバー12の先端を短絡する短絡環13まで延長している。そのほかの構成は図1に示した第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態は、短絡環13までシート19を設けることで、ローターバー12のファン作用による風が、その拡がりも含めてシート19に遮られて、コイル2の壁面に衝突することが無くなることから、この風の衝突による音の発生が無くなる。つまり電動機の回転により発生するローターバーの本数に起因する騒音が大幅低減する効果が得られる。したがって、電動機の全体騒音を低減する効果が得られ、特に高速回転時にこの低騒音効果が大きい。
(第3の実施の形態)
図3に本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態ではクサビ4の長さをシート19の先端まで延長し、シート19の幅全体をクサビ4で押さえる構成とする。そのほかの構成は図1に示した第1の実施の形態と同じである。本実施の形態によれば、シート19を強固にコイル2の内周に固定することができ、ローターバーの風切り音を低減する作用を確実に生じることができる。
(第4の実施の形態)
図4(a),(b)に本発明の第4の実施の形態を示す。回転電機の構成によっては、コイル2とクサビ4との隙間が狭く、シート19が挿入できないこともある。この場合はクサビ4の形状を図4(b)に示す通り、シート19が挿入される部分にシート19の厚さ寸法だけの段差4aを設ける。このような構成によって、コイル2とクサビ4との間の隙間が狭い場合でも、作業性よくシート19をコイル2とクサビ4の間に挿入することができ、ローターバー12による風切り音の小さい回転電機を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図5(a),(b)に本発明の第5の実施の形態を示す。電動機の種類によっては過酷な振動条件を受けるので、薄いシート19が疲労により破損を生じる場合があるが、本実施の形態は、シート19の背面側でコイル2相互の隙間に充填材23を詰めて硬化し、シート19とコイル2を一体化した構造とする。
本実施の形態によれば、シート19がコイル2及び充填材23と一体化しているので、破損することなく、過酷な振動条件においても長期にわたって騒音低減作用を生じることができる。
(第6の実施の形態)
図6(a),(b)に本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態では充填材23によって内周側のコイル2のみ充填固定しており、第5の実施の形態と比較して充填材23の使用量が少なくてすむ利点がある。
本発明の第1の実施の形態の回転電機を示し、(a)はシャフトに沿う縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。 本発明の第2の実施の形態の回転電機の要部を示す縦断面図。 本発明の第3の実施の形態の回転電機の要部を示す縦断面図。 本発明の第4の実施の形態の回転電機を示し、(a)は要部を示す縦断面図、(b)はクサビを示す斜視図。 本発明の第5の実施の形態の回転電機を示し、(a)は要部を示す縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。 本発明の第6の実施の形態の回転電機を示し、(a)は要部を示す縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。 従来の回転電機を示し、(a)はシャフトに沿う縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。
符号の説明
1…固定子鉄心、2…コイル、3…溝、4…クサビ、4a…段差、5…クサビ溝、6…固定子、7…固定子枠、8…軸受、9…回転子、10…回転子鉄心、11…溝、12…ローターバー、13…短絡環、14…入気口、15…エアギャップ、16…風穴、17…排風口、18…シャフト、19…シート、23…充填材。

Claims (5)

  1. 固定子鉄心に形成された溝内にコイルを収納してなる固定子と、回転子鉄心に形成された溝内にローターバーを収納し前記固定子内に回転可能に設けられた回転子とを備えた回転電機において、前記コイルの前記固定子鉄心端より突出した部分の内周の全周に設けられ前記固定子鉄心の端部から前記ローターバーの前記回転子鉄心からの突出部までまたは前記ローターバーの先端を短絡する短絡環の外周面まで覆う長さのシートを備えていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記シートは、前記コイルを前記固定子鉄心の溝内に固定するクサビの前記固定子鉄心から突出した部分と前記コイルの前記固定子鉄心から突出した部分の間に挿入されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 前記クサビの前記固定子鉄心よりの突出長さを前記シートの前記固定子鉄心と反対側の端面と一致させたことを特徴とする請求項2記載の回転電機の固定子。
  4. 前記クサビは、前記固定子鉄心から突出した部分に、前記シートを保持するための段差を有することを特徴とする請求項2記載の回転電機。
  5. 前記シートの外周面かつ前記コイルの隣り同士の隙間に絶縁性の充填材を充填し、前記シートと前記コイルを一体固定したことを特徴とする請求項1記載の回転電機。

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