JP2005236956A - マイクロ波伝送線路 - Google Patents

マイクロ波伝送線路 Download PDF

Info

Publication number
JP2005236956A
JP2005236956A JP2004348876A JP2004348876A JP2005236956A JP 2005236956 A JP2005236956 A JP 2005236956A JP 2004348876 A JP2004348876 A JP 2004348876A JP 2004348876 A JP2004348876 A JP 2004348876A JP 2005236956 A JP2005236956 A JP 2005236956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
substrate
dielectric film
transmission line
microwave transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004348876A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Takenaka
勉 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004348876A priority Critical patent/JP2005236956A/ja
Priority to KR1020040107679A priority patent/KR100630032B1/ko
Priority to EP05000507A priority patent/EP1557901A1/en
Priority to US11/033,803 priority patent/US7161450B2/en
Priority to TW094101731A priority patent/TWI280654B/zh
Publication of JP2005236956A publication Critical patent/JP2005236956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/18Waveguides; Transmission lines of the waveguide type built-up from several layers to increase operating surface, i.e. alternately conductive and dielectric layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/003Coplanar lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • H01P3/081Microstriplines

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

【課題】シリコン基板を信号伝播媒体とするマイクロ波伝送線路を長期安定性を維持しながら伝送損失の劣化を防止できるようにする。
【解決手段】高抵抗シリコンからなる基板1の主面上には、酸化シリコンからなる保護膜2、酸化アルミニウムからなる電位中和膜3及びストリップメタル4が順次形成されている。保護膜2は正の空間電荷を持ち、電位中和膜3は負の空間電荷を持ち、信号電界が基板1と保護膜2と電位中和とを伝播し、保護膜2及び電位中和膜3の各膜厚は、基板1の表面近傍における電位が中和されるように調整されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波伝送線路に関し、特に、高抵抗のシリコン基板上に形成されたマイクロ波伝送線路に関する。
マイクロ波無線通信装置及びマイクロ波無線通信端末が民生用を中心に多くの分野において用いられるようになってきている。これらの無線通信装置におけるマイクロ波フロントエンド回路は、半導体基板としてIII-V族化合物半導体が用いられることが多い。これは、化合物半導体基板上に形成される能動素子の高周波特性が良好であるという長所以外に、基板自体が半絶縁性であり、低損失なマイクロ波伝送線路を容易に実現できることも理由として挙げられる。一方、III-V族化合物半導体基板の短所としては、価格が高いこと、IF(intemediate-frequency:中間周波数)段及び信号処理部は、通常シリコン(Si)からなる半導体基板上に形成されるため、これらIF段及び信号処理部とマイクロ波フロントエンド回路とを集積化できないこと、シリコン基板上の素子と比べて歩留まりが劣る傾向があること並びに熱伝導率が低いことがある。これらのIII-V族化合物半導体基板の短所によって、シリコン基板上にマイクロ波フロントエンド回路を実現するニーズが高まっている。
一般的なCZ(Czochralski)法で製造したシリコン基板は、該基板の抵抗率が100Ωcm以下であり、マイクロ波伝送線路の基板としては適さない。ところが、FZ(帯域溶融:floating zone)法で製造した高抵抗のp- 型シリコン基板においては、2kΩcm以上の高抵抗性を実現することができる。マイクロ波伝送線路の信号電界が伝播する媒体としての基板の抵抗率がこの程度の大きさであれば、半絶縁性のガリウム砒素(GaAs)からなる基板に近い、低損失なマイクロ波伝送線路を理想的には構築できるはずである。
A.C. Reyes他,"Coplanar Waveguides and Microwave Inductors on Silicon Substrates", IEEE Trans. on Microwave Theory and Tech., vol.43, No.9, Sep., 1995 Y. Wu他,"SiO2 Interface Layer Effects on Microwave Loss of High Resistivity CPW Line", IEEE Microwave and Guided Wave Letters, Vol.9, No.1 Jan., 1999 特開平8−316420号公報
しかしながら、実際にはシリコン基板には電荷反転層が発生して、高抵抗のp- 型シリコン基板の表面近傍において著しく抵抗率が劣化するという問題がある。
シリコン基板は表面に自然酸化膜が生じ、シリコンの物性が変化するという特性があるため、一般にはあらかじめシリコン酸化膜を形成してこれを保護膜としている。しかしながら、このシリコン酸化膜とシリコン基板との界面に正の界面電荷が発生したり、シリコン基板の不純物による表面準位のために正電荷が発生したり、シリコン酸化膜自体が不純物であるナトリウム(Na)イオンによって正に帯電したりするため、p- 型シリコン基板におけるシリコン酸化膜との界面及びその近傍に、少数キャリアである電子が蓄積される。その結果、p- 型シリコン基板の表面の近傍に厚さが0.03mm以下と薄いながらも、その低効率が0.03Ωcm程度にまで下がる電荷反転層が発生するとされている。従って、高抵抗のp- 型シリコン基板を用いたとしても低損失のマイクロ波伝送線路を実現することは難しい。
例えば、非特許文献1には、p- 型シリコン基板上にシリコン酸化膜を設けず、該基板の上にバリアメタルを介在させて、マイクロ波伝送線路のストリップ導体を配置する構成が記載されている。
また、非特許文献2には、シリコン酸化膜におけるマイクロ波伝送線路の下側を除く部分を取り除いて、電界が印加される部分での電荷反転層の生成を抑えることにより、ガリウム砒素基板に近い低損失なマイクロ波伝送線路を実現する構成が記載されている。しかしながら、非特許文献1においても非特許文献2においても、p- 型シリコン基板が露出しているため、長期安定性及び長期信頼性が十分に得られなくなるおそれがある。
また、特許文献1には、p- 型シリコン基板にホウ素(B)イオンをあらかじめイオン注入することにより基板表面に正電荷層を形成し、シリコン酸化膜に含まれる不純物(Na)イオンに起因する正の空間電荷によって、p- 型シリコン基板に蓄積される負電荷を打ち消すことにより電荷反転層の発生を抑えることが記載されている。
しかしながら、特許文献1の方法によれば、イオン注入したホウ素を活性化するためのアニール処理が必要であり、そのアニール処理には800℃以上の加熱が必要である。ところが、p- 型シリコン基板上に既にトランジスタ又はダイオード等が形成されている場合は、ドーピングされていた不純物が熱拡散したり、成膜されていた薄膜が剥離したりする等の問題が生じるおそれがある。また、少なくともシリコン酸化膜を成膜するよりも前にイオン注入を行なう必要があるため、電荷反転層の発生量をモニタしながら不純物イオンの注入量を最適化することは困難である。
本発明は、前記従来の問題を解決し、シリコン基板を信号伝播媒体とするマイクロ波伝送線路を、長期安定性を維持しながら伝送損失の劣化を防止できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、マイクロ波伝送線路を、シリコンからなる高抵抗基板と導体膜との間に、極性が互いに異なる空間電荷を生成する第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを積層する構成とする。
具体的に、本発明に係るマイクロ波伝送線路は、高抵抗シリコンからなる基板と、基板の主面上に順次形成され、組成が互いに異なる第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜と、少なくとも第1の誘電体膜を介在させて形成された導体膜とを備え、第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜のうち、一方は正の空間電荷を持ち、他方は負の空間電荷を持ち、信号電界が基板と第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを伝播することを特徴とする。
本発明のマイクロ波伝送線路によると、基板の主面上に順次形成された第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜によって生成される正の空間電荷及び負の空間電荷の相互作用によって、基板の主面の近傍で合成される電位が中和されるため、基板の主面の近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなる。その結果、基板の主面の近傍に基板の抵抗率を低下させる電荷反転層が形成されなくなる。また、基板の主面は複数の誘電体膜に覆われているため、長期信頼性を維持しながら伝送損失の劣化を防止することができる。
本発明のマイクロ波伝送線路において、第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜のうち、正の空間電荷を持つ誘電体膜は酸化シリコン(SiO2 )からなり、負の空間電荷を持つ誘電体膜は酸化アルミニウム(Al23)からなることが好ましい。酸化シリコンは基板がシリコンからなることから、基板上に安定して生成可能であり長期安定性に優れる。従って、基板上に直接に形成される第1の誘電体膜には酸化シリコンが好ましい。また、酸化シリコンは不純物のNaイオンによって正の空間電荷を持つ。これに対し、酸化アルミニウムは経験的に負の空間電荷を持つ。従って、基板の主面の近傍で合成される電位が酸化シリコン及び酸化アルミニウムによって中和されて、基板の主面の近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなる。
また、本発明のマイクロ波伝送線路において、第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜の各膜厚は、基板の表面近傍における電位が中和されるように調整されていることが好ましい。
また、本発明のマイクロ波伝送線路において、第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜のうちの少なくとも一方は、基板の表面近傍における電位が中和されるように、他方の誘電体膜と交互に積層されて形成されていることが好ましい。このようにすると、組成が互いに異なる誘電体膜を積層すると、内部ストレスにより剥離するおそれがあるが、誘電体膜を3層以上の積層構造とすることにより剥離を防止することができる。
また、本発明のマイクロ波伝送線路において、第2の誘電体膜は、基板における信号電界密度が高い部分にのみ形成されていることが好ましい。
本発明のマイクロ波伝送線路は、基板の主面と反対側の面上に形成された接地導体膜をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、マイクロ波伝送線路はいわゆるマイクロストリップ構造となる。
この場合に、マイクロ波伝送線路は、基板と接地導体膜との間に順次形成され、互いに組成が異なる第3の誘電体膜及び第4の誘電体膜とをさらに備え、第3の誘電体膜及び第4の誘電体膜のうち、一方は正の空間電荷を持ち、他方は負の空間電荷を持つことが好ましい。
さらに、この場合に、第3の誘電体膜及び第4の誘電体膜のうち、一方は酸化シリコンからなり、他方は酸化アルミニウムからなることが好ましい。
本発明のマイクロ波伝送線路において、導体膜は基板の主面上に互いに間隔をおいて互いに並行に形成された第1の導体膜及び第2の導体膜からなることが好ましい。このようにすると、マイクロ波伝送線路はいわゆるストリップ構造又はスロット構造となる。
本発明のマイクロ波伝送線路において、基板の主面上における導体膜の両側に導体膜と間隔をおいてそれぞれ形成された接地導体膜をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、マイクロ波伝送線路はいわゆるコプレーナ構造となる。
この場合に、第2の誘電体膜は、基板における信号電界密度が高い部分にのみ形成されていることが好ましい。
本発明のマイクロ波伝送線路において、基板の導電型はp型であり、基板における多数キャリア密度は1×1013cm-3以下であることが好ましい。
本発明のマイクロ波伝送線路において、導体膜は、基板の主面上に形成されたトランジスタ、ダイオード、抵抗素子、キャパシタ素子及びインダクタ素子のうちの少なくとも1つと接続されていることが好ましい。
本発明のマイクロ波伝送線路によると、基板の主面上に順次形成された第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜によって生成される正の空間電荷及び負の空間電荷の相互作用によって基板の主面の近傍で合成される電位が中和されるため、基板の主面の近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなる。このため、基板の主面の近傍に基板の抵抗率を低下させる電荷反転層が形成されなくなる。その上、基板上に積層された誘電体膜を持つことから、長期信頼性を維持しながら伝送損失の劣化を防止することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、マイクロストリップ線路の断面構成を部分的に示している。図1に示すように、多数キャリア(正孔)のキャリア密度が約1×1013cm-3以下である高抵抗のp- 型シリコンからなり、厚さが約100μmの高抵抗基板1の主面上には、膜厚が約50nmの酸化シリコン(SiO2 )からなる第1の誘電体膜としての保護膜2と、膜厚が約500nmの酸化アルミニウム(Al23)からなる第2の誘電体膜としての電位中和膜3とが順次形成されている。
電位中和膜3の上には、例えば金(Au)又はアルミニウム(Al)等からなり、幅が約40μmのストリップメタル4が形成され、高抵抗基板1におけるストリップメタル4の反対側の面(裏面)上には、例えば金(Au)又はアルミニウム(Al)等からなる接地メタル5が形成されている。
これにより、p- 型シリコンからなる高抵抗基板1、酸化シリコンからなる保護膜2及び酸化アルミニウムからなる電位中和膜3を信号伝播媒体とするマイクロストリップ線路が、ストリップメタル4及び接地メタル5によって形成される。
電位中和膜3の膜厚は、保護膜2中の例えばNaイオンによる正の空間電荷と、電位中和膜3中の負の空間電荷と、保護膜2と高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1中にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の表面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。例えば、前述したように、保護膜2の膜厚を50nmとした場合には、電位中和膜3の膜厚は500nm程度となる。
この構成により、高抵抗基板1の保護膜2との界面近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなるため、該界面近傍に生じて高抵抗基板1の抵抗率を低下させる電荷反転層の発生を抑止することができる。その結果、積層された保護膜2及び電位中和膜3により長期安定性を維持しながら、伝送損失の劣化を防止できるようになる。
保護膜2を構成する酸化シリコンは、酸素雰囲気下の熱酸化処理によって容易に形成することができる。その上、熱酸化による酸化シリコンは膜質が緻密であることから、長期安定性にも優れる。一方、電位中和膜3を構成する酸化アルミニウムは、スパッタ法等により、400℃以下の基板温度で比較的に低温で形成することができる。このため、高抵抗基板1の上に能動素子があらかじめ形成されている場合であっても、伝送線路の形成時に能動素子には熱による損傷を与えることがない。その結果、第1の実施形態に係るマイクロストリップ線路は、積層された保護膜2及び電位中和膜3により長期安定性を維持しながら、伝送損失の劣化を防止することができる。
なお、高抵抗基板1の上に、酸化シリコンからなる保護膜2を形成し、該保護膜2の上に電位中和膜3を形成したが、これとは逆に、高抵抗基板1の上に電位中和膜3を形成し、その上に保護膜2を形成しても良い。この場合には、酸化シリコンからなる保護膜2は、化学的気相堆積(CVD)法により成膜することができる。
また、電位中和膜3は、酸化アルミニウムに限られず、負の空間電荷を持つ誘電体材料であれば良く、例えば窒化アルミニウム(AlN)を用いることができる。
(第1の実施形態の第1変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の第1変形例について図面を参照しながら説明する。
図2は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係るマイクロ波伝送線路であって、マイクロストリップ線路の断面構成を部分的に示している。図2において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第1の実施形態においては、酸化シリコンからなる保護膜2の上に、酸化アルミニウムからなる電位中和膜3を積層している。しかしながら、酸化シリコンと酸化アルミニウムとでは、その成膜温度の違いや、物性の違いによって膜中に生じる内部応力が均衡しないことも考えられ、そのような場合には保護膜2又は電位中和膜3が剥離したり、膜中にクラックが生じたりするおそれがある。
そこで、第1変形例においては、高抵抗基板1とストリップメタル4との間に設ける誘電体積層膜を、基板側から順次形成された、酸化シリコンからなる第1の保護膜2A、酸化アルミニウムからなる電位中和膜3及び酸化シリコンからなる第2の保護膜2Bとにより構成する。これにより、誘電体積層膜における内部応力が各膜2A、3、2B同士の間で平衡化されるため、各膜の剥離やそれに生じるクラックを防ぐことができる。
電位中和膜5の膜厚は、第1の保護膜2A中の正の空間電荷と電位中和膜3中の負の空間電荷と、第2の保護膜2B中の正の空間電荷と、第1の保護膜2Aと高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の表面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。ここでは、例えば、第1の保護膜2A及び第2の保護膜2Bの各膜厚が50nmの場合には、電位中和膜3の膜厚は550nm程度となる。
このように、第1変形例によると、第1の実施形態の効果に加えて、高抵抗基板1とストリップメタル4との間に設ける誘電体積層膜の安定性を向上することができる。
(第1の実施形態の第2変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の第2変形例について図面を参照しながら説明する。
図3は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係るマイクロ波伝送線路であって、マイクロストリップ線路の断面構成を部分的に示している。図3において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図3に示すように、第2変形例に係るマイクロ波伝送線路は、高抵抗基板1とストリップメタル4との間に、基板側から酸化シリコンからなる第1の保護膜2A及び酸化アルミニウムからなる第1の電位中和膜3Aが設けられていると共に、高抵抗基板1と接地メタル5との間にも、基板側から酸化シリコンからなる第2の保護膜2B及び酸化アルミニウムからなる第2の電位中和膜3Bが設けられている。
第1の電位中和膜3Aの膜厚は、第1の保護膜2A中の正の空間電荷と、第1の電位中和膜3A中の負の空間電荷と、第1の保護膜2Aと高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1中にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の表面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。
同様に、第2の電位中和膜3Bの膜厚も、第2の保護膜2B中の正の空間電荷と、第2の電位中和膜3B中の負の空間電荷と、第2の保護膜2Bと高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1中にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の裏面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。
ここでは、例えば、第1の保護膜2A及び第2の保護膜2Bの各膜厚を50nmとする場合には、第1の電位中和膜3A及び第2の電位中和膜3Bの各膜厚はそれぞれ500nm程度となる。
このように、第2変形例によると、高抵抗基板1と接地メタル5との間にも、積極的に第2の保護膜2B及び第2の電位中和膜3Bを設けるため、製造過程における空気への暴露による酸化及び汚染により生じる高抵抗基板1の裏面における電荷反転層の発生を抑制することができる。その結果、マイクロ波の伝送損失低減のさらなる改善が見込める。
また、接地メタル5を構成する金属原子の高抵抗基板1への拡散をも防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4は本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、ストリップ線路の断面構成を部分的に示している。
図4に示すように、多数キャリアのキャリア密度が約1×1013cm-3以下である高抵抗のp- 型シリコンからなる高抵抗基板1の主面上には、膜厚が約50nmの酸化シリコンからなる第1の誘電体膜としての保護膜2と、膜厚が約500nmの酸化アルミニウムからなる第2の誘電体膜としての電位中和膜3とが順次形成されている。
電位中和膜3の上には、例えば金又はアルミニウム等からなり、それぞれ幅が約100μmで、且つ互いに約30μmの間隔をおいた第1のストリップメタル4A及び第2のストリップメタル2Bが形成されている。
これにより、p- 型シリコンからなる高抵抗基板1、酸化シリコンからなる保護膜2及び酸化アルミニウムからなる電位中和膜3を信号伝播媒体とするストリップ線路が、第1のストリップメタル4A及び第2のトリップメタル4Bによって形成される。
第2の実施形態に係るマイクロ波伝送線路は、通常、第1のストリップメタル4A及び第2のストリップメタル4B同士の間に、電位の位相が互いに180度反転した平衡信号が印加されるため、これらストリップメタル4A、4B同士の間に信号電界が集中する。従って界面の空間反転層を抑止する効果が大きい。
ここでも、電位中和膜3の膜厚は、保護膜2中の例えばNaイオンによる正の空間電荷と、電位中和膜3中の負の空間電荷と、保護膜2と高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1中にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の表面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。これにより、高抵抗基板1の保護膜2との界面近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなるため、該界面近傍における電荷反転層の発生を抑止することができる。その結果、第2の実施形態に係るストリップ線路は、積層された保護膜2及び電位中和膜3により長期安定性を維持しながら、伝送損失の劣化を防止できるようになる。
なお、電位中和膜3は、酸化アルミニウムに限られず、負の空間電荷を持つ誘電体材料であれば良く、例えば窒化アルミニウム(AlN)を用いてもよい。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図5は本発明の第3の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、コプレーナ導波路線路の断面構成を部分的に示している。
図5に示すように、多数キャリアのキャリア密度が約1×1013cm-3以下である高抵抗のp- 型シリコンからなる高抵抗基板1の主面上には、膜厚が約50nmの酸化シリコンからなる第1の誘電体膜としての保護膜2が形成されている。
保護膜2の上には、例えば金(Au)又はアルミニウム(Al)等からなり、幅が約40μmの中心導体ストリップ7と、該中心導体ストリップ7の両側方の部位に中心導体ストリップ7と約30μmの間隔をおいた接地導体膜8A、8Bとがそれぞれ形成されている。
さらに、中心導体ストリップ7と接地導体膜8A、8Bとの間の領域から露出する保護膜2の上側部分を含め中心導体ストリップ7及び接地導体膜8A、8Bの上には、酸化アルミニウムからなる第2の誘電体膜としての電位中和膜3が形成されている。ここで、電位中和膜3における保護膜2の上側部分の膜厚は約500nmである。
第3の実施形態に係るマイクロ波伝送線路においては、中心導体ストリップ7とその両側に形成された接地導体膜8A、8Bとの間の領域が信号伝播の媒体部分となり、すなわち信号電界密度が高い部分となるため、この信号電界密度が高い部分に酸化アルミニウムからなる電位中和膜3を設けている。この構成により、電位中和膜3は、中心導体ストリップ7と接地導体膜8A、8Bとの両間隙部分において、高抵抗基板1の表面近傍における電荷反転層の生成を抑止する。
なお、電位中和膜5を中心導体ストリップ7及び接地導体膜8A、8Bの上を覆うように形成されているため、電位中和膜5における中心導体ストリップ7及び接地導体膜8A、8Bの上側部分は、中心導体ストリップ7及び接地導体膜8A、8Bの保護膜として機能する。
ここでも、電位中和膜3の膜厚は、保護膜2中の例えばNaイオンによる正の空間電荷と、電位中和膜3中の負の空間電荷と、保護膜2と高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1中にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の表面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。これにより、高抵抗基板1の表面近傍であって中心導体ストリップ7と接地導体膜8A、8Bとの両間隙部分にキャリアの蓄積が起こらなくなるため、該間隙部分における電荷反転層の発生を抑止することができる。その結果、第3の実施形態に係るコプレーナ導波路線路は、積層された保護膜2及び電位中和膜3により長期安定性を維持しながら、伝送損失の劣化を防止できるようになる。
なお、高抵抗基板1の表面近傍における中心導体ストリップ7の下側部分及び接地導体膜8A、8Bの下側部分にはそれぞれ電荷反転層は生成するが、もとより導体の下側部分には低抵抗の電荷反転層が存在しているため、信号伝播への影響は極めて小さい。
また、電位中和膜3は、酸化アルミニウムに限られず、負の空間電荷を持つ誘電体材料であれば良く、例えば窒化アルミニウム(AlN)を用いてもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6は本発明の第4の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、スロット線路の断面構成を部分的に示している。
図6に示すように、多数キャリアのキャリア密度が約1×1013cm-3以下である高抵抗のp- 型シリコンからなる高抵抗基板1の主面上には、膜厚が約50nmの酸化シリコンからなる第1の誘電体膜としての保護膜2が形成されている。
保護膜2の上には、例えば金(Au)又はアルミニウム(Al)等からなり、互いに約50μmの間隔をおいた第1の導体膜9及び第2の導体膜10とがそれぞれ形成されている。
第4の実施形態に係るマイクロ波伝送線路においては、第1の導体膜9及び第2の導体膜10との間の領域が信号伝播の媒体部分となり、すなわち信号電界密度が高い部分となるため、この信号電界密度が高い部分に酸化アルミニウムからなる電位中和膜3を設けている。この構成により、電位中和膜3は、第1の導体膜9及び第2の導体膜10との間の間隙部分において、高抵抗基板1の表面近傍における電荷反転層の生成を抑止する。
ここでも、電位中和膜3の膜厚は、保護膜2中の例えばNaイオンによる正の空間電荷と、電位中和膜3中の負の空間電荷と、保護膜2と高抵抗基板1との界面で発生する高抵抗基板1中にドープされた不純物イオンによる正の空間電荷との相互作用により、高抵抗基板1の表面近傍が電位的に中和状態となるように設定する。これにより、高抵抗基板1の表面近傍であって第1の導体膜9及び第2の導体膜10との間の間隙部分にキャリアの蓄積が起こらなくなるため、該間隙部分における電荷反転層の発生を抑止することができる。その結果、積層された保護膜2及び電位中和膜3により長期安定性を維持しながら、伝送損失の劣化を防止できるようになる。
なお、電位中和膜3は、酸化アルミニウムに限られず、負の空間電荷を持つ誘電体材料であれば良く、例えば窒化アルミニウム(AlN)を用いてもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図7は本発明の第5の実施形態に係るマイクロ波伝送線路を用いた高周波集積回路装置の断面構成を部分的に示している。図7において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図7に示すように、第5の実施形態に係る高周波集積回路装置は、p- 型シリコンからなる高抵抗基板1の上部に形成されたn型コレクタ層21と、該n型コレクタ層21の上に順次積層されたp型ベース22層及びn型エミッタ層23とからなるnpn型バイポーラトランジスタ20を有している。
npn型バイポーラトランジスタ20におけるp型ベース層22及びn型コレクタ層21は、高抵抗基板1に形成され、第1の実施形態に係るマイクロストリップ線路と同一の構成を持つ第1のマイクロストリップ線路31及び第2のマイクロストリップ線路32とそれぞれ接続されている。また、図示はしていないが、n型エミッタ層23は接地されている。この構成を回路図で表わすと図8のようになる。
第5の実施形態に係る高周波集積回路装置は、第1のマイクロストリップ線路31及び第2のマイクロストリップ線路32が共に、高抵抗基板1の保護膜2との界面近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなるため、該界面近傍に生じて高抵抗基板1の抵抗率を低下させる電荷反転層の発生を抑止することができる。その結果、積層された保護膜2及び電位中和膜3により長期安定性を維持しながら、伝送損失の劣化を防止できるようになる。
なお、第5の実施形態に係る集積回路装置に示したnpn型バイポーラトランジスタ20は一例であって、npn型バイポーラトランジスタ20の他に、電界効果トランジスタ、ダイオード、インダクタ、キャパシタ又は抵抗素子等を集積化することもでき、高抵抗基板1上に伝送ロスが少ない高周波集積回路を形成することができる。
また、第1のマイクロストリップ線路31及び第2のマイクロストリップ線路32の構成は、第1の実施形態に係る構成には限られず、第1の実施形態の各変形例及び第2〜第4の各実施形態に係るマイクロ波伝送線路のいずれかを用いることができる。
本発明に係るマイクロ波伝送線路は、基板上の第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜によって生成される正の空間電荷及び負の空間電荷の相互作用によって、基板の主面の近傍で合成される電位が中和されて、基板の主面の近傍にキャリアの蓄積が起こらなくなるため、基板の主面の近傍に抵抗率を低下させる電荷反転層が形成されなくなり、長期信頼性を維持しながら伝送損失の劣化を防止することができるという効果を有し、マイクロ波無線通信装置及び同端末に用いられるマイクロ波フロントエンド回路と、IF回路及び信号処理回路等をシリコン基板上で一体に集積化する用途において、特に5GHz以上のマイクロ波を扱う場合には有用である。また、シリコン基板を用いたマイクロメカニクスデバイス等にもそのマイクロ波伝送線路として適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、マイクロストリップ線路を示す断面斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第1変形例に係るマイクロ波伝送線路であって、マイクロストリップ線路を示す断面斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係るマイクロ波伝送線路であって、マイクロストリップ線路を示す断面斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、ストリップ線路を示す断面斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、コプレーナ導波路線路を示す断面斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るマイクロ波伝送線路であって、スロット線路を示す断面斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るマイクロ波伝送線路を用いた高周波集積回路装置を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るマイクロ波伝送線路を用いた高周波集積回路装置を示す回路図である。
符号の説明
1 高抵抗基板
2 保護膜(第1の誘電体膜)
2A 第1の保護膜(第1の誘電体膜)
2B 第2の保護膜(第3の誘電体膜)
3 電位中和膜(第2の誘電体膜)
3A 第1の電位中和膜(第2の誘電体膜)
3B 第2の電位中和膜(第4の誘電体膜)
4 ストリップメタル(導体膜)
4A 第1のストリップメタル
4B 第2のストリップメタル
5 接地メタル
7 中心導体ストリップ
8A 接地導体膜
8B 接地導体膜
9 第1の導体膜
10 第2の導体帯膜
20 npn型バイポーラトランジスタ
21 コレクタ
22 ベース
23 エミッタ
31 第1のマイクロストリップ線路
32 第2のマイクロストリップ線路

Claims (14)

  1. 高抵抗シリコンからなる基板と、
    前記基板の主面上に順次形成され、組成が互いに異なる第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜と、
    少なくとも前記第1の誘電体膜を介在させて形成された導体膜とを備え、
    前記第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜のうち、一方は正の空間電荷を持ち、他方は負の空間電荷を持ち、
    信号電界が前記基板と前記第1の誘電体膜と前記第2の誘電体膜とを伝播することを特徴とするマイクロ波伝送線路。
  2. 前記第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜のうち、正の空間電荷を持つ誘電体膜は酸化シリコンからなり、負の空間電荷を持つ誘電体膜は酸化アルミニウムからなることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波伝送線路。
  3. 前記第1の誘電体膜は酸化シリコンからなり、前記第2の誘電体膜は酸化アルミニウムからなることを特徴とする請求項2に記載のマイクロ波伝送線路。
  4. 前記第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜の各膜厚は、前記基板の表面近傍における電位が中和されるように調整されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  5. 前記第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜のうちの少なくとも一方は、前記基板の表面近傍における電位が中和されるように、他方の誘電体膜と交互に積層されて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  6. 前記第2の誘電体膜は、前記基板における信号電界密度が高い部分にのみ形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  7. 前記基板の主面と反対側の面上に形成された接地導体膜をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  8. 前記基板と前記接地導体膜との間に順次形成され、互いに組成が異なる第3の誘電体膜及び第4の誘電体膜とをさらに備え、
    前記第3の誘電体膜及び第4の誘電体膜のうち、一方は正の空間電荷を持ち、他方は負の空間電荷を持つことを特徴とする請求項7に記載のマイクロ波伝送線路。
  9. 前記第3の誘電体膜及び第4の誘電体膜のうち、正の空間電荷を持つ誘電体膜は酸化シリコンからなり、負の空間電荷を持つ誘電体膜は酸化アルミニウムからなることを特徴とする請求項8に記載のマイクロ波伝送線路。
  10. 前記導体膜は、前記基板の主面上に互いに間隔をおいて互いに並行に形成された第1の導体膜及び第2の導体膜からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  11. 前記基板の主面上における前記導体膜の両側に前記導体膜と間隔をおいてそれぞれ形成された接地導体膜をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  12. 前記第2の誘電体膜は、前記基板における信号電界密度が高い部分にのみ形成されていることを特徴とする請求項10又は11に記載のマイクロ波伝送線路。
  13. 前記基板の導電型はp型であり、前記基板における多数キャリア密度は1×1013cm-3以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
  14. 前記導体膜は、前記基板の主面上に形成されたトランジスタ、ダイオード、抵抗素子、キャパシタ素子及びインダクタ素子のうちの少なくとも1つと接続されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のマイクロ波伝送線路。
JP2004348876A 2004-01-20 2004-12-01 マイクロ波伝送線路 Pending JP2005236956A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004348876A JP2005236956A (ja) 2004-01-20 2004-12-01 マイクロ波伝送線路
KR1020040107679A KR100630032B1 (ko) 2004-01-20 2004-12-17 마이크로파 전송선로
EP05000507A EP1557901A1 (en) 2004-01-20 2005-01-12 Microwave transmission line
US11/033,803 US7161450B2 (en) 2004-01-20 2005-01-13 Microwave transmission line having dielectric film layers providing negative space charge effects
TW094101731A TWI280654B (en) 2004-01-20 2005-01-20 Microwave transmission line

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011373 2004-01-20
JP2004348876A JP2005236956A (ja) 2004-01-20 2004-12-01 マイクロ波伝送線路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005236956A true JP2005236956A (ja) 2005-09-02

Family

ID=34635679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004348876A Pending JP2005236956A (ja) 2004-01-20 2004-12-01 マイクロ波伝送線路

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7161450B2 (ja)
EP (1) EP1557901A1 (ja)
JP (1) JP2005236956A (ja)
KR (1) KR100630032B1 (ja)
TW (1) TWI280654B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100812066B1 (ko) 2006-05-24 2008-03-07 엘지이노텍 주식회사 알에프 매칭 회로 및 그 제조 방법
JP2010068313A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Oki Electric Ind Co Ltd コプレーナ線路及びその製造方法
JP2010226410A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Oki Electric Ind Co Ltd コプレーナ線路
JP2021534705A (ja) * 2018-08-31 2021-12-09 センサービュー・インコーポレイテッドSensorview Incorporated 電界紡糸によって形成されたナノ構造物質を利用した伝送線路及びその製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010081487A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Oki Electric Ind Co Ltd コプレーナ線路及びその製造方法
US8492868B2 (en) * 2010-08-02 2013-07-23 International Business Machines Corporation Method, apparatus, and design structure for silicon-on-insulator high-bandwidth circuitry with reduced charge layer
US11515609B2 (en) 2019-03-14 2022-11-29 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Transmission line structures for millimeter wave signals
DE102019126433A1 (de) 2019-03-14 2020-09-17 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Übertragungsleitungsstrukturen für Millimeterwellensignale

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03210803A (ja) * 1990-01-12 1991-09-13 Nec Corp 特性インピーダンス可変伝送線路
JP3582890B2 (ja) 1995-05-23 2004-10-27 株式会社日立製作所 半導体装置
US5986331A (en) * 1996-05-30 1999-11-16 Philips Electronics North America Corp. Microwave monolithic integrated circuit with coplaner waveguide having silicon-on-insulator composite substrate

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100812066B1 (ko) 2006-05-24 2008-03-07 엘지이노텍 주식회사 알에프 매칭 회로 및 그 제조 방법
JP2010068313A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Oki Electric Ind Co Ltd コプレーナ線路及びその製造方法
JP2010226410A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Oki Electric Ind Co Ltd コプレーナ線路
JP2021534705A (ja) * 2018-08-31 2021-12-09 センサービュー・インコーポレイテッドSensorview Incorporated 電界紡糸によって形成されたナノ構造物質を利用した伝送線路及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20050156691A1 (en) 2005-07-21
KR20050076598A (ko) 2005-07-26
TW200605321A (en) 2006-02-01
TWI280654B (en) 2007-05-01
KR100630032B1 (ko) 2006-09-27
EP1557901A1 (en) 2005-07-27
US7161450B2 (en) 2007-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gamble et al. Low-loss CPW lines on surface stabilized high-resistivity silicon
US9362198B2 (en) Semiconductor devices with a thermally conductive layer and methods of their fabrication
US7161450B2 (en) Microwave transmission line having dielectric film layers providing negative space charge effects
CN102576692B (zh) 具有背侧体区连接的绝缘体上半导体
US11574906B2 (en) Monolithic multi-I region diode switches
JP2008516441A (ja) 半導体デバイス及びその使用
JP2005086171A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US11705448B2 (en) Monolithic multi-I region diode limiters
US20140210038A1 (en) Soi rf device and method for forming the same
CN107210285B (zh) 具有法拉第笼的集成电路组件
JPH08316420A (ja) 半導体装置
GB2026237A (en) Junction gate field effect transistors
JP2004102160A (ja) 光変調器及びその製造方法
Chen et al. A nanocrystalline silicon surface-passivation layer on an HR-Si substrate for RFICs
US11222944B2 (en) Integrated circuit device and method of manufacturing thereof
WO2011077608A1 (ja) 半導体装置、高周波集積回路、高周波無線通信システムおよび半導体装置の製造方法
JP2633001B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007059511A (ja) 半導体装置
CN112968053B (zh) 场效应晶体管及其制备方法
JP2001044277A (ja) 半導体基板および半導体装置
CN114499446A (zh) 一种薄膜衬底结构和声学滤波器
KR20180031667A (ko) 저마나이드 형성방법 및 그 저마나이드를 포함하는 반도체 소자
JPH0366157A (ja) 半導体集積回路装置
KR20180000944A (ko) 저마나이드 형성방법 및 그 저마나이드를 포함하는 반도체 소자
JPS63197111A (ja) 弾性表面波コンボルバ