JP2005236529A - 無線同期方法およびそれを利用した基地局装置 - Google Patents

無線同期方法およびそれを利用した基地局装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 基地局装置間でフレーム同期が維持できなくなった場合に、通信サービスの停止を招くことなく、速やかに再同期を行い、運用効率の低下を防ぐ。
【解決手段】
同期監視部218は、定期的あるいは突発的に他の基地局装置とのフレーム同期の確認をタイミング検出部212へ指示する。タイミング検出部212は、無線部204を介して外部の基地局装置から受信した信号から、基準タイミングを離散的に検出する。同期信号生成部214は、タイミング検出部212で、離散的に検出した基準タイミングに基づいて、内部タイミングを連続的に生成する。同期制御部214は、また、基準タイミングと前記連続的に生成した内部タイミングとの誤差が、段階的に小さくなるように内部タイミングを補正し、前記外部の基地局装置の基準タイミングに同期するような内部タイミングを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線同期技術に関する。特に、基地局装置間の同期を維持する無線同期方法およびそれを利用した基地局装置に関する。
携帯電話システムや簡易型携帯電話システムが普及し、多くのユーザによって使用されている。これらのシステムにおいて、端末装置は、基地局装置から割当てられた無線チャネルで所定のデータを通信する。また、ひとつの基地局装置は、複数の無線チャネルをそれぞれ端末装置に割当て、これらの端末装置を多重化する。特に、携帯電話システムや簡易型携帯電話システムでは、一般的に多重化技術としてTDMA(Time Division Multiple Access)方式を採用している。例えば、簡易型携帯電話システムの場合、8タイムスロットでひとつのフレームを構成しており、そのうちの4タイムスロットを下り通信に、残りの4タイムスロットを上り回線に設定する。このTDMA方式では、サービスエリアを構成する各基地局装置間で、フレームの同期を確立することが重要となる。即ち、隣接する基地局装置間で、フレーム同期が確立していない場合、それらの基地局装置が通話用の無線周波数帯として同一の周波数帯を選択すると、スロットの重複部分で干渉が生じ、通信品質の低下を招く。
そこで、例えば、基地局装置間の無線同期を確立する方法として、全ての基地局装置の基本動作クロックを、網同期クロックで統一し、合わせて、基地局装置が初期起動する際に、隣接局の無線信号を捕捉して同タイミングで送受信を行うよう同期位置の調整を行う技術が採用されている。
しかしながら、一旦他の基地局装置との無線同期が確立した基地局装置において、網から抽出した基本動作クロックに障害が発生した場合、基地局装置は、無線信号の同期を維持できず、他の基地局装置と異なるタイミングで無線信号の送受信を行うこととなる。
このような課題に対し、他の基地局装置との無線同期の誤差を監視し、許容値を超えた場合に補正する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−145848号公報
本発明者は、こうした状況下、以下の課題を認識するに至った。
監視により、当該基地局装置と周辺に設置された他の基地局装置との無線信号のフレーム同期の誤差が、許容値を超えた場合、深夜などの通信トラフィックの少ない時間帯に接続サービスを一時的に中断し、フレーム同期の補正を実施する。しかし、障害が早朝に発生した場合などは、次の深夜までフレーム同期の補正を実施することができず、使用可能な周波数が限られた状態での運用を強いられることになる。また、次の深夜を待たず、接続サービスを維持したままフレーム同期の補正を行った場合、補正すべき誤差の大きさによっては通信中の端末装置を切断に至らしめる結果となる。
本発明者は、こうした状況を認識して本発明をなしたものであり、その目的は、基地局装置間でのフレーム同期が維持できなくなった場合に、接続中の端末装置の通信を継続しつつ、速やかに同期の誤差を低減する無線同期方法およびそれを利用した基地局装置を提供することにある。

本発明のある態様は、基地局装置である。この装置は、外部の基地局装置からの信号を受信し、受信した信号から、基準タイミングを離散的に検出する検出部と、離散的に検出した基準タイミングに基づいて、内部タイミングを連続的に生成するタイミング生成部と、連続的に生成した内部タイミングで、通信対象の端末装置と通信する通信部とを備え、タイミング生成部は、基準タイミングと連続的に生成した内部タイミングとの誤差が、段階的に小さくなるように内部タイミングを補正し、外部の基地局装置の基準タイミングに同期するような内部タイミングを生成する。
以上の装置により、補正の基準とすべき外部の基地局装置から検出した基準タイミングと、自局内部で生成する内部タイミングとのタイミングの誤差を、段階的に小さくなるように徐々に補正するため、基地局装置は、端末装置との接続を維持したまま、タイミングのずれを修正することができ、運用効率の向上を図ることができる。
タイミング生成部は、内部タイミングを補正するための補正幅を、端末装置で予め規定許容された受信タイミングの誤差の許容時間に基づいて決定してもよい。
「誤差の許容時間」は、基地局装置が送信する無線信号の送信タイミングの変動に対して、端末装置が追従可能なタイミングの時間幅を示すが、基地局装置と端末装置との接続が維持される大きさを示す指標であればよい。
タイミング生成部は、内部タイミングを補正するための補正幅を、内部タイミングと基準タイミングとの誤差の大きさに基づいて決定してもよい。
タイミング生成部は、内部タイミングを補正するための補正幅を、接続中の端末装置数に応じて変更してもよい。
本発明のある態様は、無線同期方法である。この方法は、外部の基地局装置より受信した信号から離散的に検出した基準タイミングと、基準タイミングに基づいて連続的に生成した内部タイミングとの誤差が、段階的に小さくなるように内部タイミングを補正して、基準タイミングに同期するような内部タイミングを生成する。
以上の方法により、基地局装置は、端末装置との接続を維持しつつ、タイミングの誤差を徐々に補正するので、運用効率の低下を招くことなく、同期はずれを低減できる。
尚、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

本発明によれば、基地局装置間の無線同期が維持できなくなった場合においても、端末装置の接続を継続したまま、サービスの停止を招くことなく、速やかに同期の誤差を低減し運用効率の向上を図ることができる。

本実施の形態は、基地局装置を複数配置してサービスエリアを構成する携帯電話システムや簡易型携帯電話システムなどの無線通信システムにおいて、基地局装置間のフレーム同期の誤差、即ち位相差を検出し、その位相差が所定値以上の場合には、所定の基準に従って位相差を分割し、段階的に補正する基地局装置に関する。
以下、簡易型携帯電話システムを例に、詳細を説明する。
図1は、本実施例に係る通信システム10を示す。通信システム10は、端末装置100、基地局装置200、基地局装置300、ネットワーク700、基準時計702を含む。
また、基地局装置200は、基地局用アンテナ202、無線部204、無線信号処理部206、回線制御部208、網同期部210、タイミング検出部212、同期信号生成部214、網同期異常検出部216、同期監視部218、制御部220を含み、基地局装置300は、GPSアンテナ302を含む。また、信号として、網同期クロック20、他局受信信号22、他局フレームタイミング24、自局フレームタイミング26を含む。
基地局用アンテナ202は、無線周波数の信号を送受信する。なお、基地局用アンテナ202は、無指向性アンテナ、所定の指向性アンテナ、アダプティブアレイアンテナのいずれでもよく、またダイバーシチ機能を有していてもよい。
無線部204は、信号の増幅や、無線周波数とベースバンド信号との信号の相互変換、およびA/DまたはD/A変換等を行う。
無線信号処理部206は、無線部204を介して送受信される無線信号の変調および復調を行うと共に、他の基地局装置から受信した信号を後述するタイミング検出部212へ出力する。
回線制御部208は、基地局装置200をネットワーク700へ接続する役割を担い、無線信号処理部206で変復調する情報の形式と、ネットワーク700で通信する情報の形式との相互変換を行う。また、ネットワーク700は、基準時計702を標準クロックとした同期型の通信網である。基準時計702は、セシウム原子発振器やルビジウム原子発振器などの高精度発振源で構成される。ネットワーク700の一例は、ISDN(Integrated Services Digital Network)であり、回線制御部208は、ISDNに対応した物理的形状を有する。
網同期部210は、回線制御部208で受信した受信信号を入力し、ネットワーク700上でのデータ送受信に供される標準クロック信号を抽出再生する。そして、抽出再生した標準クロック信号について、ジッタ成分の除去や急激な変化の抑制等の安定化処理を施し、また、フレーム同期のタイミング検出に利用可能な高い周波数への周波数変換を行って、網同期クロック20として出力する。網同期部210は、例えば、緩やかな応答特性のループフィルタを備えるアナログPLL(Phase Locked Loop)回路等で構成する。
タイミング検出部212は、網同期クロック20を検出の動作クロックとし、無線信号処理部206を介して受信した他局受信信号22から他の基地局装置の送受信タイミングを検出する。検出対象とする他の基地局装置は、基地局装置200の周辺に設置された複数の基地局装置のなかから、後述する同期監視部218の指示により決定される。
同期信号生成部214は、網同期クロック20を動作クロックとして、自局の送受信に用いる内部タイミングとしての自局フレームタイミング26を生成する。この自局フレームタイミング26は、連続的に生成される信号であり、タイミング検出部212で検出した基準タイミングとしての他局フレームタイミング24に同期が確立するよう補正処理を施す。
網同期異常検出部216は、網同期部210で網から標準クロック信号を抽出するに際し、クロックの停止や位相のずれを検出した場合に、その旨を異常検出信号として後述する同期監視部218へ通知する。
同期監視部218は、網同期異常検出部216で異常信号を検出すると、図示しない信号線を介してタイミング検出部212を指示して、他の基地局装置とのフレーム同期を確認する。尚、フレーム同期の比較対象とする基地局装置は、無線信号が受信可能な周辺基地局装置から所定の条件で決定する。具体的には、各基地局装置が周期的に送信する制御チャネルの情報を受信し、当該情報からマスター局の表示情報を含む基地局装置を検索する。マスター局とは、GPS(Global Positioning System)アンテナを備えた基地局装置であり、GPS衛星から送信される時刻の情報を受信してフレーム同期の基準を設定し、そのタイミングで信号の送受信を行う。
制御部220は、基地局装置200の各種タイミング処理や、端末装置100との無線接続制御、ネットワーク700との有線接続制御などの処理を実行する。
この構成は、ハードウェア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的には図示しないメモリ上に予め記憶され、実行時に読み出されるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2に、本実施の形態に係る無線区間のフレーム構成を示す。このフレーム構成は、簡易型携帯電話システムのもので、4チャネル多重マルチキャリアTDMA/TDD(Time Division Duplex)方式を示している。図中、5msecごとのフレームは、時分割で8つのスロットに分割され、下り(基地局装置から端末装置)に4スロット、上り(端末装置から基地局装置)に4スロットを割り当てて使用する。この4スロットは、上り、下りの、各3スロットを通話チャネルに、残る1スロットを制御チャネルに割り当て、基地局装置と端末装置との通話、及びその制御に用いる。
図中、黒で示したスロットは、基地局装置から端末装置に送信される下り方向の制御チャネルを示しており、20フレーム単位(100msec毎)に配置される。この送信周期(20フレーム)は、下り間欠送信周期(LCCHインターバル)と称され、基地局装置毎((A)(B)(C)毎)に20フレーム中のいずれか異なるフレームに配置される。従って、端末装置は、所定の基地局装置のエリアで待ち受け状態となれば、20フレーム単位に受信動作を行うことで、所定の基地局装置からの制御情報(例えば着信信号)をもらさず受信することができる。また、フレームの間隔や下り間欠送信周期は、端末装置との接続性の確保や、他の基地局装置との干渉回避のため、時間間隔の精度にシステム上の取り決めがなされている。具体的には、基地局装置が送信する信号の送信タイミングに対して、端末装置が追従可能なタイミングの時間幅を示しており、例えば、簡易型携帯電話システムにおける基地局装置の送信タイミングは、(C)に示すように、最後に送信したスロットから次のフレームで送信する当該スロットまでの時間間隔を、5msec±5ppm以内と規定している(RCR STD−28)。
図3は、本実施の形態に係る基地局装置間のフレーム同期のずれを示す図である。説明の前提として、基地局装置200をフレーム同期のずれを発生し補正を要する基地局装置とし、また、基地局装置300を、GPSアンテナ302を有しフレーム同期の基準とすべき基地局装置と仮定する。
図中(A)は、基地局装置200の送受信タイミングを示す。また、(C)は、下り間欠送信周期中で、基地局装置200に設定された制御チャネルを示す。即ち、20フレーム毎に設定される制御チャネルである。同様に、図中(B)、(D)は、基地局装置300の送受信タイミングと制御チャネルである。
(E)は、基地局装置200と基地局装置300の位相差を示す。この位相差は、基地局装置200の送受信タイミングが、何らかの障害により変化した場合等に発生し、図3では、基地局装置200の送受信タイミングが、基地局装置300の送受信タイミングに対して、位相差分、前にずれた場合(基地局装置200から見ると、基地局装置300が遅れて見える)を示している。
(F)から(J)については、以下の図4と共に説明する。
図4は、同期信号生成部214の構成を示す。同期信号生成部214は、比較部240と、補正制御部242と、補正演算部244と、自局送受信タイミング生成部246とを含む。また、信号として、位相差30と、補正総カウント値32と、補正値34と、補正指示36とを含む。
比較部240は、タイミング検出部212で検出した他局フレームタイミング24(図3(F))と、後述する自局フレームタイミング26(図3(G))とを比較し、その差分を位相差30(図3(H))として出力する。ここで、他局フレームタイミング24は、基地局装置300の制御チャネル(図3(D))を離散的に受信し、その受信信号よりタイミングを抽出した信号である。
補正制御部242は、比較部240から受信した位相差30について、網同期クロック20でカウントを行い(図3(J)のカウント)、そのカウント値が補正を必要とする大きさであるか否かを確認する。確認の結果、補正が必要であれば、カウント値を補正総カウント値32として、補正演算部244へ出力する。また、補正制御部242は、後述する補正演算部244から返送される補正カウント値34を、フレーム単位で自局送受信タイミング生成部246へ出力し、タイミングの補正を指示する。
補正演算部244は、補正総カウント値32を、予め定めた一度に補正可能な最大値に分割し、補正制御部242へ出力する。ここで、一度に補正可能な最大値とは、位相差をカウントするクロックの周波数と、一度に補正可能な送信タイミングにより決定される値であり、例えば、クロックの周波数が153.6MHz(1カウントは6.51nsec)で、一度に補正可能な送信タイミングが25nsecの場合には、3カウントとなる。
自局送受信タイミング生成部246は、網同期クロック20を動作クロックとして、補正制御部242からの補正指示36に応じて、自局フレームタイミング26を連続的に生成する。具体的には、自局送受信タイミング生成部246は、補正指示36が無い場合には、網同期クロック20の計数により所定周期に変化点を有する自局フレームタイミングを繰り返し生成し、補正指示36がある場合には、補正指示に36に応じて、変化点の位置を前後させる。
図5は、本実施の形態に係るフレームタイミングの補正処理手順を示すフローチャートである。
本手順は、基地局装置200が周辺の基地局装置と無線信号のフレーム同期を確立し、端末装置との接続を開始した後に、何らかの要因により基地局装置200の送受信タイミングが変化し、フレーム同期が維持できなくなった場合の補正処理について説明する。尚、以下の説明では、基地局装置200がフレーム同期を合わせるべき基準とする基地局装置は、GPSアンテナ302を備えマスター局として機能する基地局装置300と仮定する。
同期監視部218は、予め定められた時刻、あるいは、網同期異常検出部216での網同期クロック20異常の検出で、タイミング検出部212へ、フレームタイミングの検出を指示する。タイミング検出部212は、無線信号処理部206を介し、基地局装置300が送信する制御チャネルを下り間欠送信周期毎に離散的に受信し、その信号からフレームタイミングを検出する(S500)。検出されたフレームタイミングは、基準とすべき他局フレームタイミング24として同期信号生成部214の比較部240へ出力する。比較部240では、他局フレームタイミング24と、自局フレームタイミング26とを比較し、両信号の位相の差を位相差30として出力する(S502)。
位相差30を入力した補正制御部242では、網同期クロック20により、位相差30をカウントし、その結果と予め定めたしきい値との比較を行う(S504)。その結果、位相差30のカウント値がしきい値より小さい場合には、補正の必要は無いものとして処理を終了する(S504−N)。これは、基地局装置周辺の電波伝搬環境の変化や測定誤差により発生したと思われる位相差に対し、無用な追従を防ぐため、補正の対象から外している。
位相差30のカウント値がしきい値より大きい場合には、無視できないフレーム同期のずれが発生していると判断し(S504−Y)、接続中の端末装置があるか否かを確認する(S506)。この確認で、接続中の端末装置が無い場合には(S506−N)、補正制御部242は、無線信号の送信を停止した上で(S514)、一度に位相の補正を行って(S516)、無線信号の送信を再開する(S518)。一方、接続中の端末装置がある場合には(S506−Y)、補正総カウント値32を補正演算部244へ出力する。補正演算部244では、補正総カウント値32を、一度に補正できる最大値以下のカウント数に分割し(S508)、その値を補正指示36として補正制御部242へ返送する。尚、分割は、最大値以下のカウント数に分割されれば如何なる分割でも良いが、例えば、補正総カウント値32が10で一度に補正できる最大値が3であった場合、補正の早期終了を優先するには、最大値で分割(例えば、3,3,3,1)し、一方、接続の安定性を優先するには、最大値より小さな値で分割(1,1,1,1,1,1,1,1,1,1)するなどの方法が有効である。
分割した補正カウント値34を入力した補正制御部242では、フレーム単位で補正カウント値34を順次自局送受信タイミング生成部246へ出力し、段階的な補正を行って(S510)、完了を確認する(S512)。
同期監視部218は、自局送受信タイミング生成部246によるフレーム同期の補正処理が完了すると、タイミング検出部212に対し、補正後のフレーム同期の確認を指示し、他局とのフレーム同期が確認できれば(S520−Y)、補正動作を終了する。尚、フレーム同期が確認できない場合には(SS520−N)、再び他局と位相差の検出(S502)へ戻り、同様の動作を継続する。
以上の構成による基地局装置200の動作を説明する。
基地局装置200の同期監視部218は、基地局装置の運用動作に並行して、他の基地局装置とのフレーム同期を監視する。具体的には、日や週を単位に所定の時刻(例えば、干渉波の少ない深夜など)を設定して定期的に監視したり、あるいは、網同期異常検出部216からの異常信号の検出で、割込み的に監視する。
タイミング検出部212は、同期監視部218による指示で、他の基地局装置のフレーム同期信号を検出する。検出の対象とする基地局装置は、例えばGPSアンテナを有してフレーム同期のマスター局として機能する基地局装置である。また、検出対象の基地局装置から受信する信号は、当該基地局装置が所定の下り間欠送信周期で送信する制御チャネルである。
比較部240は、タイミング検出部212で検出した他局フレームタイミング24と、自局フレームタイミング26とを比較し、位相差30を出力する。
補正制御部242は、比較部240で検出した位相差30を、網同期クロック20でカウントし、その結果を予め定めたしきい値と比較する。ここで、補正の精度は、カウントに供するクロックの周波数の高さに応じて決定される。従って、より高い周波数のクロックでカウントを行うことで、補正の精度を向上できる。補正制御部242は、また、比較の結果、カウント値がしきい値より大きい場合には、タイミング補正の必要があるとして、補正演算部244へカウント値を出力する。一方、カウント値がしきい値より小さい場合には、補正の必要が無いものとして、処理を終了する。尚、本判断は、基地局装置周辺の電波伝搬環境の変化や測定誤差による無用な補正処理の起動を防ぐためである。
補正演算部244は、補正制御部242から補正総カウント値32を受信すると、その値を、予め定めた一度に補正可能な最大値と比較し、最大値以下のカウント値に分割して補正制御部242へ出力する。
再び、補正制御部244では、分割したカウント値を、フレーム単位で自局送受信タイミング生成部36へ出力する。
自局送受信タイミング生成部36は、フレーム単位で入力される補正指示36に基づいて、自局フレームタイミング26の変化点を補正する。
本実施の形態によれば、基地局装置は、所定のタイミング、もしくは異常検出時にフレーム同期の監視を行い、フレーム同期の位相に所定値以上の位相差があると判断した場合には、位相差を所定の大きさ以下の複数の位相差に分割し、フレーム単位で段階的に補正するので、端末装置との接続を維持したまま、通信サービスの停止を行うことなく、速やかにフレーム同期の補正を実現できる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態において、フレーム同期の補正処理手順は、接続中の端末装置の有無により、位相差を一度に補正するか、あるいは所定値以下に分割して段階的に補正するかを切替える構成とした。しかし、これに限らず例えば、接続中の端末数に応じて補正処理をより細分化してもよい。具体的には、図3での説明と同じく、一度に補正可能な最大値が3であった場合、接続端末数が1台であれば所定値を3に、端末数が2台であれば所定値を2に、端末数が3台であれば所定値を1にそれぞれ設定する。即ち、接続端末数が多いほど、一度に補正を行う位相差を小さく設定する。端末装置は、基地局装置に同期するよう構成されているが、端末装置の増加で同期位置がばらついた場合、本変形例によれば一度の補正量を小さく設定するので、いずれの端末装置においても通信障害を招くことなく、フレーム同期の補正を行うことができる。
本実施の形態において、フレーム同期の補正処理は、フレーム毎に行うものとして説明した。しかし、これに限らず、例えば、数フレーム毎や下り間欠送信周期毎など、より緩やかに行ってもよく、また、補正処理の過程で、端末装置のエラー発生状況を確認し、エラーが増加した場合には、一時的に補正を中断するよう構成してもよい。本変形例によれば、端末装置の通信維持をより安定したものにすることができる。
本実施の形態において、位相差のカウントを行うクロックは、ネットワーク700から抽出した網同期クロック20を使用して説明したが、これに限るものではない。例えば、網同期クロックとは独立したクロックであっても構わない。本変形例によれば、網同期クロックに位相の乱れが発生した場合の、位相差のカウントへの影響を排除できる。

本実施の形態に係る通信システムを示す図である。 図1の無線区間のフレーム構成を示す図である。 図1の基地局装置間のフレーム同期のずれを示す図である。 図1の同期信号生成部214の構成を示す図である。 図1のフレームタイミングの補正処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 通信システム、20 網同期クロック、22 他局受信信号、24 他局フレームタイミング、26 自局フレームタイミング、30 位相差、32 補正総カウント値、34 補正値、36 補正指示、100 端末装置、200 基地局装置、202 基地局用アンテナ、204 無線部、206 無線信号処理部、208 回線制御部、210 網同期部、212 タイミング検出部、214 同期信号生成部、216 網同期異常検出部、218 同期監視部、220 制御部、240 比較部、242 補正制御部、244 補正演算部、246 自局送受信タイミング生成部、300 基地局装置、302 GPSアンテナ、ネットワーク700、基準時計702。

Claims (5)

  1. 外部の基地局装置からの信号を受信し、当該受信した信号から、基準タイミングを離散的に検出する検出部と、
    前記離散的に検出した基準タイミングに基づいて、内部タイミングを連続的に生成するタイミング生成部と、
    前記連続的に生成した内部タイミングで、通信対象の端末装置と通信する通信部とを備え、
    前記タイミング生成部は、基準タイミングと前記連続的に生成した内部タイミングとの誤差が、段階的に小さくなるように内部タイミングを補正し、前記外部の基地局装置の基準タイミングに同期するような内部タイミングを生成することを特徴とする基地局装置。
  2. 前記タイミング生成部は、内部タイミングを補正するための補正幅を、端末装置で予め規定された受信タイミングの誤差の許容時間に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置
  3. 前記タイミング生成部は、内部タイミングを補正するための補正幅を、前記内部タイミングと前記基準タイミングとの誤差の大きさに基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記タイミング生成部は、前記内部タイミングを補正するための補正幅を、接続中の端末装置数に応じて変更することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の基地局装置。
  5. 外部の基地局装置より受信した信号から離散的に検出した基準タイミングと、
    前記基準タイミングに基づいて連続的に生成した内部タイミングとの誤差が、
    段階的に小さくなるように内部タイミングを補正して、基準タイミングに同期するような内部タイミングを生成することを特徴とする無線同期方法。

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