JP2005236164A - 部品供給装置及び部品搭載システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、部品搭載装置本体に部品供給装置を接続した際に、プローブと電気接点との間で電気的な接触不良を無くすことが効率的に行える部品供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 電子部品をプリント基板に搭載する部品搭載装置の電気接点(20)と接続し、該接続に基づいて上記電子部品を上記部品搭載装置に供給する部品供給装置であって、上記電気接点との当接に用いられるプローブ(21)と、上記電気接点との上記接続の方向に角度(θ)を持たせて上記プローブを保持するプローブ保持手段(22、24)と、上記接続の際、上記プローブが上記電気接点に当接すると該電気接点に負荷を与えながら上記プローブを上記角度の方向に収縮させるプローブ収縮手段(27)と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子部品をプリント基板上に搭載する部品搭載装置と該部品搭載装置に上記電子部品を供給する部品供給装置との電気接続技術に関する。
従来から、プリント基板上に電子部品を搭載する装置として部品搭載装置が知られている。
本部品搭載装置では、その上流からプリント基板を部品搭載装置内に搬入し、この部品搭載装置本体に電子部品を供給する部品供給装置から、搬入したプリント基板の所定位置に対し、部品搭載装置本体に構成される作業ロボットが電子部品を搭載する。
部品供給装置には、電子部品を部品搭載装置本体へ供給する供給方法に応じて幾つかの種類が存在する。一例を挙げるならば、電子部品が等間隔に並べられたテープを幾重にも巻きつけたロールを装着し、そのロールを順次、部品供給装置の端部(電子部品供給位置)へと送り出すテープカセット式部品供給装置などがある。
これらの部品供給装置は部品搭載装置本体に多数装着させて使用される。部品供給装置は、機械的な機構で部品搭載装置本体に結合することにより、部品搭載装置本体に装着される。上記部品供給装置は、当該部品搭載装置本体からの電源供給や部品搭載装置本体間の信号伝送に使用されるインターフェース部を備え、部品搭載装置本体に部品供給装置が結合されると同時に上記インタフェース部が部品搭載装置本体側に備えられた電気接点と接触し、該電気接点を介して部品搭載装置本体から電源供給を受け、通信が可能になる。
一方、上記部品供給装置は、上記部品搭載装置本体に対して頻繁に着脱が行われる。例えば電子部品の搭載対象であるプリント基板の種類を変える場合などにおいて、その都度、他の種類の電子部品を収容する部品供給装置と交換が行われる。更に、上記部品供給装置の着脱は作業者が手動で行うため、装着の際に、上記部品供給装置のインタフェース部と上記部品搭載装置本体の電気接点とに位置ずれが生じやすい。そこで従来は、部品供給装置を装着する際に部品供給装置のインタフェース部が部品搭載装置本体の電気接点に正確に導かれるように導入ガイドで案内して装着していた。
なおその他に、コネクタ接続によりパーツフィーダを部品搭載装置のテーブルに装着する方法もある(例えば特許第2811918号明細書参照。)。
特許第2811918号明細書(第1図、第2図)
上記インタフェース部の内、上記電気接点と接触する部分にはプローブが使用される。このように部品搭載装置本体との電気接続をプローブで行なうと、コネクタのような精密な位置決め機構を必要としない。このため、その分、コンパクト且つ安価に部品搭載装置または部品供給装置を製造することができるようになる。
ところが、上記導入ガイドで案内しながら上記部品供給装置を上記部品搭載装置本体に装着すると、上記インタフェース部のプローブと部品搭載装置の電気接点とが当接しても接触不良を生じることが頻発し、改善が求められていた。
これは、部品搭載装置の電気接点の表面や部品供給装置側のプローブ表面は時間の経過と共に酸化したり或いはゴミが溜まったりして絶縁物の層を形成しており、単に上記電気接点にプローブを当接させただけではこの絶縁物の層を破壊できないために生じている。
また、上記接触不良を無くすために、単に上記電気接点にプローブを当接させるだけではなく電気接点に対するプローブの接触圧力を強くする方法を取ることもできるが、この方法では互いの接点の磨耗が早くなり、互いの接点部品の寿命が短くなるという欠点があり、接触不良の問題を解決するにあたって別の問題が生じてしまい有効ではない。
また、部品供給装置が導入ガイドに案内されて電気接点にプローブを当接した後、さらに、電気接点に対してプローブが横ずれするように上記部品供給装置をスライドさせる方法もあるが、この方法では、作業者は部品供給装置を案内レールで案内して、その後で横にずらすという2回の操作を行なわなければならないため、作業効率が悪い。
そこで本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、部品搭載装置本体に部品供給装置を接続した際にプローブと電気接点との間で電気的な接触不良を無くすことが効率的に行える部品供給装置及び部品搭載システムを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために以下のように構成する。
本発明の部品供給装置の態様の一つは、電子部品をプリント基板に搭載する部品搭載装置の電気接点と接続し、該接続に基づいて上記電子部品を上記部品搭載装置に供給することを前提とし、上記電気接点との当接に用いられるプローブと、上記電気接点との上記接続の方向(例えば、導入ガイドに導かれる案内方向など)に角度を持たせて上記プローブを保持するプローブ保持手段と、上記接続の際、上記プローブが上記電気接点に当接すると該電気接点に負荷を与えながら上記プローブを上記角度の方向に収縮させるプローブ収縮手段(例えばバネなど)と、を有する。
本発明の部品搭載システムの態様の一つは、電子部品を収容する部品供給装置、及び該部品供給装置と電気接点を介して接続し、該部品供給装置から前記電子部品の供給を受けて該電子部品をプリント基板に搭載する部品搭載装置からなることを前提としており、上記電気接点との当接に用いられるプローブと、上記電気接点に対する上記接続の方向に角度を持たせて上記プローブを保持するプローブ保持手段と、上記接続の際、上記プローブが上記電気接点に当接すると該電気接点に負荷を与えながら上記プローブを上記角度の方向に収縮させるプローブ収縮手段(例えばバネなど)と、を有している。
本発明では、部品供給装置を部品搭載装置の本体に接続する接続方向に推し進めることによりプローブと電気接点とを接触させ、更に上記接続方向に部品供給装置を推し進めることにより上記電気接点に負荷をかけながら上記プローブを上記接続方向と上記角度をなす方向に収縮させるように構成している。このため、部品供給装置を部品搭載装置に接続する際に上記電気接点と上記プローブとが当接すると、その後は上記角度をなす方向への上記プローブの収縮により、上記電気接点に負荷をかけながら上記プローブが上記電気接点上を位置ズレする。
以上述べたように本発明によれば、部品供給装置を部品搭載装置に接続する際に互いを電気接続させるための電気接点とプローブとが当接し始めると、その後は上記電気接点に負荷をかけながら上記接続方向と角度をなす方向へ上記プローブが収縮し、この収縮と共に上記プローブが上記電気接点上を位置ズレする。
従って、作業者は一回の接続操作を行うだけで上記位置ズレを生じさせる事が可能になり、この位置ズレにより、上記プローブと電気接点との間に形成された絶縁層を過度の負荷を与えることなく除去することが可能になる。
これにより、作業者による部品供給装置の接続作業は楽になり、作業効率は向上し、また、プローブや電気接点の消耗を抑止することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である部品搭載システム(部品搭載システムは、部品搭載装置本体及び部品供給装置によって構成されるものである。以下において部品搭載システム及び部品搭載装置本体を共に部品搭載装置という用語を用いて説明するが、特に判別が困難な個所については明記する)の一例である。
同図(a)は部品搭載装置の外観斜視図である。そして、同図(b)にはその部品搭載装置の内部機構の一部が模式的に示されている。
同図(a)の部品搭載装置1の大部分は上部カバー2及び基台3で示されている。この上部カバー2は、電子部品をプリント基板上へ搭載する作業ロボットを覆い、各部を保護している。またその下部の基台3は、上記電子部品を本部品搭載装置1に供給する部品供給機構、上記プリント基板を搬送する搬送機構、各種検査を行なう検査機構などを備え、その一部を外部に覗かせている。そして更に基台3の内部には、本部品搭載装置1の各機構に対する後述の各制御を司る制御装置(なお、上記検査機構はその一部を制御装置に収容している)なども備えられている。
同図(a)の上部カバー2の上面には2台のCRTモニタ4が構成され、このCRTモニタ4の画面には、後述するシャッターカメラによって撮像された電子部品の例えば吸着状態などが表示される。更に、上記各CRTモニタ4の直下には液晶モニタ5が構成され(なお、同図(a)に示される液晶モニタ5に対する他方の液晶モニタは、同図(a)の作図の向きにおいては上部カバー2の陰になって見えない)、この画面には、各種設定画面や電子部品の搭載状況を示す情報などが表示される。この液晶モニタ5に表示される設定画面における各種の設定入力は、キーボードやマウスなどの入力装置を用いて行なうことができる。また或いは、上記液晶モニタ5がタッチパネル形式であれば、液晶画面に触れる事によって各種の設定入力を行なうことも可能である。
同図(a)の上部カバー2の上面には2台の報知ランプ6が構成され、例えば部品搭載時にエラーを検出した場合には、この報知ランプ6を点滅させ、上記エラー状態を作業者に知らせる。
同図(a)の基台3には、同図(b)に示されるプリント基板搬送用の基板案内レール7がその一部を覗かせている。
次に、本部品搭載装置1の内部機構について図1(b)を参照しながら詳しく説明する。
同図(b)には、上記上部カバー2を取り外した際に剥き出しになる、部品搭載装置1の内部機構が図示されている。この内部機構は、大別すると、上記カバー2で覆われていた作業ロボット、同図(a)においては図示されていない上記部品供給機構、上記搬送機構、及び上記検査機構からなる。
上記搬送機構は、同図(b)のプリント基板8を不図示の搬送ベルトに載置しながら上記基板案内レール7に沿って当該部品搭載装置1の上流側から搬入し、その下流側へと排出する(同図(b)のX軸の正方向に搬送する)。上記搬送機構は、搬入されたプリント基板8の位置をプリント基板8の搬送経路の複数個所に設置されたセンサによって検出し、プリント基板8が部品搭載位置の直下に搬送された事が検出されると上記プリント基板8の下方からバックアップピンを上昇させて上記プリント基板を上記搬送ベルトから離し、当該プリント基板8を部品搭載位置で固定する。また、当該プリント基板8に対する電子部品の搭載を終えると、上記バックアップピンを元の位置に下降させて当該プリント基板8を再び上記搬送ベルトに載置させる。そして、この搬送ベルトを走行させて当該プリント基板8を下流側へ排出する。本例の部品搭載装置1においては、当該部品搭載装置1内に常時2枚のプリント基板8が搬入され、搬送ベルトの走行経路上方の異なる2箇所の部品搭載位置に電子部品の搭載を終えるまで固定される。
上記部品供給機構は、基台3の前後に形成される同図(b)の部品供給台9(同図(a) では図の右斜め上方向になる後部の部品供給台は陰になって見えない。また、同図(b) では、後部の部品供給台は図示を省略している)に、テープカセット式部品供給装置(一般には単に、テープフィーダ、カセット式、又はテープ部品供給装置などと簡略に呼ばれている)10が、50個〜70個と多数装着される。このテープカセット式部品供給装置10が部品供給台9に装着されると、同時に、テープカセット式部品供給装置10に構成された後述のインタフェース部と部品搭載装置本体1に構成された後述の電気接点が接触する。この電気接点は基台3内部に構成された制御装置に接続されており、テープカセット式部品供給装置10はこの接点を介して部品搭載装置本体1から電源供給を受け、更に、互いの装置間で信号伝送を行う。このテープカセット式部品供給装置10は、電子部品が等間隔に並べられたテープを幾重にも巻きつけたロールを装備し、所定のタイミングで順次、上記ロールをテープカセット式部品供給装置10の電子部品供給位置(本例においては端部10−1)へと送り出す。上述したように部品供給台9に装着されると、部品供給装置10は基台3に構成される制御装置と電気接続され、電子部品を部品供給位置に部品供給に関する情報のやり取りを行うことができる。
上記作業ロボットは上記基台3の上方に構成され、部品供給位置10−1とプリント基板8間の前後左右上下移動及び水平面内における360度の向きの調整を以下に示す構成の下に自在に行ない、上記部品供給位置10−1からプリント基板8上に電子部品を運ぶ。
基台3の上方には、基板搬送方向(X軸の正方向)に対して直角の方向に平行に延在する左右一対の固定レール(Y軸レール)11が配設されている。そして、これらY軸レール11の前後に移動レール(X軸レール)12がY軸レール11に沿って滑動自在に係合し、各X軸レール12に搭載ヘッド支持塔13がX軸レール12に沿って滑動自在に懸架されている。なお本例では、各X軸レール12は、同図(b)に示されるY軸レール11の一部の透視図に示されるY軸レール11内部のボールネジ14に不図示のナットを介して係合され、ボールネジ14に対してカップリングを介して接合されたY軸モータの回転によりY軸方向への移動を可能にしている。また同様に、各搭載ヘッド支持塔13は、特に図示されていないがX軸レール12内部のボールネジにナットを介して係合され、そのボールネジに対してカップリングを介して接合されたX軸モータの回転によりX軸方向への移動を可能にしている。なお各モータには、本例では光学エンコーダが備えられ、モータの回転駆動により移動する上記搭載ヘッド支持塔13のXY方向への移動位置を測定することができる。そして、各モータは不図示の信号コードを介して基台3内部の制御装置と電気接続され、この制御装置によって制御される。
この構成により、部品供給位置10−1及び固定されたプリント基板8間の搭載ヘッド支持塔13による水平移動を実現している。本部品搭載装置1においては合計4台の搭載ヘッド支持塔13が配設され、同一のY軸レール11に構成される2台の搭載ヘッド支持塔13を組として、それらの作業範囲に固定されたプリント基板8と対応する部品供給位置間の移動動作を行なう。
同図(b)の各搭載ヘッド支持塔13には更に、搭載ヘッド15が構成されている。この搭載ヘッド15には鉛直方向に延在する吸着シャフトが、各吸着シャフト16が同図(b)の上下方向(Z軸方向)に昇降自在に且つ、各吸着シャフト16が自身の中心軸を中心に自己回転(θ方向回転)自在に構成されている。本例では上記搭載ヘッド15毎に2本の吸着シャフト16が構成され、各吸着シャフト16は独立して、上下方向(Z軸方向)に昇降自在に且つ、上記自己回転(θ方向回転)自在に構成される。各吸着シャフトはモータ(Z軸モータ、θ軸モータ)により駆動され、各モータは不図示の信号コードを介して電気接続される基台3の制御装置によって制御される。なお、各モータには本例では光学エンコーダが備えられ、モータの回転駆動により移動する吸着シャフトのZ方向の移動位置やθ方向への回転角を測定することができる。
このような構成の基に、各搭載ヘッド15は、X軸レール12によるY軸方向への水平移動、搭載ヘッド支持塔13によるX軸方向への水平移動、及び、吸着シャフトのZ軸方向への昇降移動且つθ方向への回転により、部品供給位置10−1とプリント基板8間の前後左右上下移動及び水平面内における360度の向きの調整を自在に行なうことができる。
更に、各吸着シャフト16の先端には電子部品を直に吸着する吸着ノズル17が、複数種類の吸着ノズルが配列される不図示の吸着ノズル交換台(ツールチェンジャ)から選択的に装着され、装着した各吸着ノズル17の先端で電子部品の吸着及び解放を直に行なう。上記吸着シャフト16や吸着ノズル17は内部が中空構造であり、互いの接続部で連通している。そして、吸着シャフト16から不図示のホースが空気圧制御装置に接続され、この空気圧制御装置により上記吸着ノズル17端部(吸着面)に正圧や負圧がかけられる。なお、当該吸着ノズル17は上記吸着シャフト16に固定されるため、吸着シャフト16が自己回転すると、当然、その先端の装着された吸着ノズルも共に自己回転する。
上記検査機構は、上記部品供給位置からプリント基板上に電子部品を運ぶ際に上記吸着ノズル17に吸着した電子部品の吸着状態を検査する。同図(b)に示されているように、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラなどにより構成されるシャッターカメラ18が基台3に上向きに配置されており、このシャッターカメラ18は、信号コードを介して基台3の制御装置と電気接続され、制御装置の指示の下に、上記作業ロボットにより上面が吸着された電子部品をこの電子部品の下方から撮像し、その撮像画像や撮像終了(例えばシャッターを実際にきったタイミングなど)を示す信号を制御装置に送信する。また、作業ロボットの搭載ヘッド15の位置や吸着ノズルの回転角などの位置情報を適宜検出し、上記撮像画像を解析する。なお同図(b)には4つの搭載ヘッド14に対して、各々、シャッターカメラ18(なお、同図(b)の奥は図示されていない)が基台3に上向きに配置されている。
本例の部品搭載装置1は、制御装置に組み込まれたプログラムに基づき、テープカセット式部品供給装置10によって所定の部品供給位置10−1に供給された電子部品の上面を、上記作業ロボットを動作させて上記吸着ノズル17の先端で吸着し、同じく上記作業ロボットを動作させて上記電子部品を吸着した状態で上記搭載ヘッド15を上記シャッターカメラ18の撮像範囲を通過させ、検査処理を実行する。この検査処理では、上記撮像範囲内を通過する上記電子部品を下方からシャッターカメラ18で撮像し、その撮像画像を制御装置で画像解析する。そしてこの画像解析の結果に応じて、後段の処理を中断し、或いは、プログラムに設定された上記搭載ヘッド15の移動位置や吸着シャフト16の回転角を補正する。この検査処理を終える事により、上記作業ロボットの後段の動作、すなわちプリント基板8上への当該電子部品の搭載が、上記補正された位置や角度で実行される。
図2、3、4は、図1の部品搭載装置本体1及びテープカセット式部品供給装置10の電気接続部分をA−A´から作図したものであり、図2から図4に向けて、部品搭載装置本体1の部品供給台9にテープカセット式部品供給装置10が図1のY軸の正方向に装着される様子を継時的に示している。なお、各図において、同一の構成部品には同一の番号を付すこととした。
本例では、電気接点20を図2に示される部品供給台9の右側面(図1においては手前側の側面)に縦に5つ配列し、各電気接点20に対応するように、部品供給装置10に5つのプローブ21を備えたインタフェース部22が構成されている。なお、電気接点20及びこれに対応するプローブ21の数は5つに限らず任意の数を、適宜、構成することができる。
更に、部品供給台9及びテープカセット式部品供給装置10の各々には、テープカセット式部品供給装置10を部品供給台9に正確に装着するためのガイドレール23(23−a、23−b)が互いに対向する位置に構成されている。テープカセット式部品供給装置10を部品供給台9に装着する際は、テープカセット式部品供給装置10に構成されるガイドレール23−aを部品供給台9に構成されるガイドレール23−bに合わせ、互いのガイドレール23の相互作用によってテープカセット式部品供給装置10を所定の方向(または接続方向や案内方向といい、同図においては、同図(a)から(c)に向けて継時的に装着動作が示されるように左方向を差している)に案内させながら挿入させることができる。
さて、上記インターフェース部22は、図2から4において、内部構成が分かるように部分断面図で示した。各部分断面図を参照するに、部品供給台9の電気接点20に当接させる5つのプローブ21の各々が共通して次のような機構をとっている。
それは、ガイドレール23によるテープカセット式部品供給装置10の案内方向に対して、プローブ21の移動をその案内方向と所定角度(図3、4のθ)をなす方向のみに制限し(プローブ保持手段)、且つ、ガイドレール23に案内されながらテープカセット式部品供給装置10が部品供給台9に挿入されている間、図3に示されるように上記プローブ21の先端が部品供給台9の対応する電気接点20に当接すると、その後は、図4に示されるようにプローブ21の先端がその電気接点20に所定の負荷を与えながら収縮する(プローブ収縮手段)ことのできる機構である。
本例では、図2に示されるようにコイルばね(バネにも様々な種類があるが本例では一例としてコイルバネを挙げる)を内蔵したシリンダを上記案内方向に対して傾けて構成することによって上記機構を実現している。
同図に示されるように円筒形のシリンダ24を、その中心軸(シリンダ軸)が上記案内方向と角度θなす方向に傾くように配置する。円筒形のシリンダ24において上記部品供給台9の電気接点20側に位置する端面は、中心部に孔25が開いている。
プローブ21は、上記孔25を通過することができる細長い形状で、プローブ21がシリンダ24から抜け出ることのないようにその下方には、上記孔25よりも一回り大きな縁26が構成されている。
そして、シリンダ24内では、プローブ21の尾部にコイルばね27が縮んで配置されている。
よって、プローブ21は、その尾部からコイルばね27の復元力を受けて孔25から押し出され、プローブ21の縁26が上記孔25の位置まで押し出された所で停止する。この時、プローブ21はシリンダ24の端面から予め決めた長さだけ突出することになる。
ガイドレール23に案内されながらテープカセット式部品供給装置10が部品供給台9に挿入され、シリンダから最大に突出している上記プローブ21の先端が図3に示されるように部品供給台9の対応する電気接点20に当接し、更にその位置から上記テープカセット式部品供給装置10の挿入が推し進められると、図4に示される状態になる。
図4に示されるように、外力により上記テープカセット式部品供給装置10をガイドレール23に沿って図3の状態よりも更に左に挿入させると、プローブ21先端はこれに対応する電気接点20に力を与えるが、部品供給台9の電気接点21は不動であるため、挿入する外力に応じてコイルばね27がさらに縮み、プローブ21がシリンダ軸に沿ってシリンダ24内に収容される。
プローブ21がシリンダ24内に順次収容されると、プローブ21先端による電気接点20上の当接位置が徐々に移動する(本例では最大でlだけ移動する)。
よって、このプローブ21先端による電気接点20上の当接位置がズレることにより、電気接点20に対してプローブ21先端の表面をこすりつける(ワイプする)作用が働く。
なお、上記こすりつけの動作に関し、プローブ21による電気接点20上の当接位置のズレ量はプローブ21がシリンダ軸方向に移動するストロークを調整することにより調整することができる。
また、プローブ21と電気接点20との接触圧は、プローブ21のストロークや傾斜角を変えることによって調整することができる。
以上の例では、コイルばね27を収容したシリンダ24を用いてプローブ21のシリンダ軸方向の移動を制限したが、この構成に限らず例えばカンチレバーなどその他の方法を用いても良い。
また、本例では、部品供給装置としてテープカセット式部品供給装置10を例に挙げて説明したが、部品搭載装置本体1と電気接続する態様にものであればその他の種類の部品供給装置であっても、その電気接続部分を上述した構成にすることが当然でき、上述した構成によって得られる作用効果が同様に得られる。
また、プローブ21に対応する電気接点20を、本例ではプローブ21の傾斜角に合わせて角度を持たせて構成しているが、上記案内方向に対してプローブ21に角度を持たせれば上述した効果は得られるため、電気接点20の角度は任意であっても良い。
また、本例では上記プローブ21を上記案内方向に対して上方へ傾けているが、当然、下方や左右方向など任意の方向に傾けても同様に上述した作用効果が得られる。
また、本例では、部品搭載装置本体1に電気接点20を構成し、インタフェース部22をテープカセット式部品供給装置10に構成した例を示したが、これとは反対に、部品搭載装置本体1にインタフェース部22を構成し、電気接点20をテープカセット式部品供給装置10に構成してもよい。
また、プローブが収縮する方向をガイドレールと水平にし、部品搭載装置本体1に部品供給装置が装着されるためにロック機構が働いた時にプローブ全体が横にスライドするように構成しても、上述したこすりつけの動作を作用させることができる。
以上のように本発明の実施の形態によれば、作業者は部品供給装置を部品供給台に一回の操作で挿入することが可能で、同時に、電気接点とプローブとの間に上記こすりつけ動作を起こさせることができる。
このこすりつけ動作により、ゴミや酸化などにより電気接点やプローブ表面に形成される絶縁層を除去することが可能になり、部品供給装置を部品供給台に装着する際は常に、電気接点とプローブ表面との電気接触を良好に保つことが可能となる。
よって、作業者による部品供給装置の接続作業は楽になり、作業効率は向上し、また、プローブと電気接点の接触圧を低く保つことができるためプローブや電気接点の消耗を抑止することが可能になる。
本発明の実施の形態である部品搭載装置の一例である。 テープカセット式部品供給装置の電気接続部分の拡大図である。 図2の電気接続部分の当接状態を示す拡大図である。 図2の電気接続部分の接続状態を示す拡大図である。
符号の説明
20 電気接点
21 プローブ
22 インタフェース部
24 シリンダ
27 コイルばね

Claims (4)

  1. 電子部品をプリント基板に搭載する部品搭載装置の電気接点と接続し、該接続に基づいて前記電子部品を前記部品搭載装置に供給する部品供給装置であって、
    前記電気接点との当接に用いられるプローブと、
    前記電気接点との前記接続の方向に角度を持たせて前記プローブを保持するプローブ保持手段と、
    前記接続の際、前記プローブが前記電気接点に当接すると該電気接点に負荷を与えながら前記プローブを前記角度の方向に収縮させるプローブ収縮手段と、
    を有することを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記プローブ収縮手段はバネであることを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 電子部品を収容する部品供給装置、及び該部品供給装置と電気接点を介して接続し、該部品供給装置から前記電子部品の供給を受けて該電子部品をプリント基板に搭載する部品搭載装置からなる部品搭載システムであって、
    前記電気接点との当接に用いられるプローブと、
    前記電気接点に対する前記接続の方向に角度を持たせて前記プローブを保持するプローブ保持手段と、
    前記接続の際、前記プローブが前記電気接点に当接すると該電気接点に負荷を与えながら前記プローブを前記角度の方向に収縮させるプローブ収縮手段と、
    を有することを特徴とする部品搭載システム。
  4. 前記プローブ収縮手段はバネであることを特徴とする請求項3に記載の部品搭載システム。
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