JP2005234360A - 光ファイバテープ心線の単心分離方法及び光ファイバテープ心線 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間後分岐性(単心分離作業性)に優れる光ファイバテープ心線を提供する。
【解決手段】光ファイバテープ心線1は、裸ファイバ7の外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線3の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線3の外周を一括被覆樹脂5で被覆して構成される。さらに、前記一括被覆樹脂5を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線3の少なくとも最外層の被覆樹脂13を、前記同一溶媒に対する膨潤速度が前記一括被覆樹脂5の膨潤速度より遅い樹脂で構成する。この光ファイバテープ心線1を前記溶媒に浸漬する浸漬時間を調整することにより、前記一括被覆樹脂5のみを膨潤せしめて除去し、前記複数の光ファイバ素線3を単心に分離する。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバテープ心線の単心分離方法及び光ファイバテープ心線に関し、特に中間後分岐性(単心分離作業性)に優れる光ファイバテープ心線の単心分離方法及び光ファイバテープ心線に関する。
図5を参照するに、従来の光ファイバテープ心線101は、複数本の光ファイバ素線103が横一列に並べられ、この複数本の複数の光ファイバ素線103の外周を一括被覆樹脂105で被覆して構成されている。なお、前記各光ファイバ素線103は、一般にガラス(石英)からなる裸光ファイバ107の外周が一又は複数層からなる被覆樹脂、例えば1次被覆109、2次被覆111、3次被覆113(最外層;着色材)の3層の被覆樹脂で被覆されて構成されている。なお、最外層である3次被覆113の被覆樹脂(以下、「最外層樹脂」という)は光ファイバ素線3を識別するために着色が施されている。
上記の光ファイバテープ心線101を中間後分岐、つまり前記光ファイバテープ心線101の長手方向の中間で前記各光ファイバ素線103を単心に分離するには、機械的な単心分離方法(機械的処理)と、化学的な単心分離方法(化学的処理)とがある。
機械的な単心分離方法としては、図6に示されているように、分割用の上刃115と下刃117により、光ファイバテープ心線101の一括被覆樹脂105に上下から隣の光ファイバ素線103と間に位置して切れ目を入れて各光ファイバ素線103を分離する方法や、図7に示されているように光ファイバテープ心線101の一括被覆樹脂105を例えば図7に示したカットラインでカンナ状に剥ぎ落として各光ファイバ素線103を分離する方法が行われている。
後者の図7に示されている方法について詳しく説明すると、図8及び図9に示されているように光ファイバテープ心線101の上下から一括被覆樹脂除去工具119の上刃121と下刃123を一括被覆樹脂105に当てて食い込ませ、図8の矢印で示されているように一方向(例えば、図8において右方向)にスライドさせる。上記の上刃121と下刃123はカンナで木材を削るようにして一括被覆樹脂105が除去される。このときの上刃121と下刃123の間隔は、光ファイバ素線103の最外層である最外層樹脂113が削られないように設定される。
なお、図8の一括被覆樹脂除去工具119は光ファイバテープ心線101の上下から挟むための上刃121と下刃123があるが、片刃だけ、例えば下刃123がなく、上刃121のみの工具もある。また、各刃121,123は光ファイバテープ心線101の軸線方向に対して直角あるいは傾斜角を有している(例えば、特許文献1参照)。
一方、化学的な単心分離方法としては、図10に示されているように、一般に一括被覆樹脂105として用いられている紫外線硬化性樹脂(UV樹脂)は、ある種の溶媒を吸収して膨潤(体積が膨らむ)する性質を持っている。膨潤後のUV樹脂は、もはや膨潤前の機械特性を保持しておらず、いわばボロボロの状態となっているので、2本の指の間で挟んでも被覆樹脂が容易に除去可能となる。
この性質を利用して、欧米では、20年近く前から、光ファイバテープ心線101をジクロロメタンなどの溶媒に数秒から1分にわたって浸漬した後に、一括被覆樹脂105であるUV樹脂を充分に柔らかくしてから、指でしごいて除去していた(例えば特許文献2参照)。
特開2003−337227号公報 特開平9−15427号公報
ところで、従来の光ファイバテープ心線101の単心分離方法において、機械的処理では、上刃121と下刃123が一括被覆樹脂105への部分的な影響に留まらず、最外層樹脂113やその下層の被覆樹脂へもダメージを与える場合が有り、最悪の場合には裸光ファイバ107が切断される場合が生じるという問題点があった。
一方、化学的処理のメリットとしては、カンナのように機械的に最外層樹脂113を除去する機械的処理に比べて、化学的処理を行った場合は、刃物などで裸光ファイバ107(石英ガラス)を機械的に傷つける恐れがないことから、とりわけ高強度接続が要求される海底用光ファイバケーブルの融着接続の際の前工程として現在も行われている。
しかし、化学的な単心分離方法のデメリットは、一括被覆樹脂105の除去作業を行った後に、溶媒を完全に拭き取らないと、長年にわたって光ファイバテープ心線101の長手方向に膨潤が徐々に進行することになり、ついには、接続部付近の裸光ファイバ107の強度が劣化する原因になるという問題点があった。これに加えて、この化学的処理では、単心分離作業のために要する時間が長いことや、作業後の溶媒の後始末が難しいなどの問題が残るという問題点があった。
また、化学的処理で一括被覆樹脂105の除去作業を行う際に、図10に示されているように一括被覆樹脂105と最外層樹脂113が膨潤するために、一括被覆樹脂105および最外層樹脂113(着色材)が共に除去される。その結果、光ファイバ素線103の識別ができないという問題点があった。
以上のことから、従来の光ファイバテープ心線101の単心分離方法をまとめると、表1に示されているようになる。
Figure 2005234360
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の光ファイバテープ心線の単心分離方法は、裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線を、当該光ファイバテープ心線の長手方向で前記複数の光ファイバ素線を単心に分離する光ファイバテープ心線の単心分離方法において、
予め、前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤度が前記一括被覆樹脂の膨潤度より小さい樹脂で構成し、この光ファイバテープ心線を前記溶媒に浸漬する浸漬時間を調整することにより、前記一括被覆樹脂のみを膨潤せしめて前記複数の光ファイバ素線を単心に分離することを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバテープ心線の単心分離方法は、裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線を、当該光ファイバテープ心線の長手方向で前記複数の光ファイバ素線を単心に分離する光ファイバテープ心線の単心分離方法において、
予め、前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤速度が前記一括被覆樹脂の膨潤速度より遅い樹脂で構成し、この光ファイバテープ心線を前記溶媒に浸漬する浸漬時間を調整することにより、前記一括被覆樹脂のみを膨潤せしめて前記複数の光ファイバ素線を単心に分離することを特徴とするものである。
この発明の光ファイバテープ心線は、裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線において、
前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤度が前記一括被覆樹脂の膨潤度より小さい樹脂で構成してなることを特徴とするものである。
この発明の光ファイバテープ心線は、裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線において、
前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤速度が前記一括被覆樹脂の膨潤速度より遅い樹脂で構成してなることを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、光ファイバ素線の被覆樹脂のうちの少なくとも最外層の被覆樹脂と一括被覆樹脂は、同一溶媒に対する前記最外層の被覆樹脂の膨潤度を、前記一括被覆樹脂の膨潤度より小さい樹脂で構成することにより、前記同一溶媒に対する前記各樹脂の膨潤度を最適化できる。その結果、同一の溶媒で一括被覆樹脂のみを膨潤させて容易に除去することができ、しかも、光ファイバ素線の被覆樹脂にはダメージを与えることなく、単心分離を行うことができる。
また、光ファイバ素線の被覆樹脂のうちの少なくとも最外層の被覆樹脂と一括被覆樹脂は、同一溶媒に対する前記最外層の被覆樹脂の膨潤速度を、前記一括被覆樹脂の膨潤速度より遅い樹脂で構成することにより、前記同一溶媒に対する前記各樹脂の膨潤度を最適化できる。その結果、同一の溶媒で一括被覆樹脂のみを膨潤させて容易に除去することができ、しかも、光ファイバ素線の被覆樹脂にはダメージを与えることなく、単心分離を行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1を参照するに、この実施の形態に係る光ファイバテープ心線1は、複数本の光ファイバ素線3が横一列に並べられ、この複数本の光ファイバ素線3の外周を一括被覆樹脂5で被覆して構成されている。なお、前記各光ファイバ素線3は、一般にガラス(石英)からなる裸光ファイバ7の外周が一又は複数層からなる被覆樹脂、例えば1次被覆9、2次被覆11、3次被覆13(最外層、着色材)の3層の被覆樹脂で被覆されて構成されている。
なお、上記の一括被覆樹脂5としては、ある特定の溶媒に対する一括被覆樹脂5の膨潤速度が速い樹脂で構成されており、例えば、紫外線硬化性樹脂(UV樹脂)などがある。
一方、上記の光ファイバ素線3の被覆樹脂としては、光ファイバ素線3の被覆樹脂のうちの少なくとも最外層樹脂13の前記同一溶媒に対する膨潤度が前記一括被覆樹脂5の膨潤度より小さい樹脂で構成されているか、または最外層樹脂13の前記同一溶媒に対する膨潤速度が前記一括被覆樹脂5の膨潤速度より遅い樹脂で構成されており、例えばシリコーン樹脂、又はフッ素樹脂などがある。
また、溶媒としては、塩化メチレン又はジクロロメタンなどがある。或いは、水、アルコール、アセトン等の親水性溶媒の1種又はそれ以上の組み合わせ、又はトルエン、テトラヒドロフラン、O(オルト)−ジクロロベンゼン、1−ブロモナフタレン等の疎水性溶媒の1種又はそれ以上の組み合わせ、或いは前記親水性溶媒と前記疎水性溶媒とを組み合わせて使用することも可能である。
なお、上記の一括被覆樹脂5に対して前記溶媒を施して膨潤させるには、光ファイバテープ心線1の心線剥離すべき部分を前記溶媒中に浸すこと等により容易にできる。
さらに詳しく説明すると、上記の特定の溶媒に対して適用する一括被覆樹脂5としては、特定の溶媒の種類により一括被覆樹脂5が膨潤して容易に除去・剥離できる組成を選択する必要がある。例えば、親水性溶媒の場合にはアミン基含有或いは第4級アンモニウム基含有モノマーを光開始剤又は増感剤とした紫外線硬化型樹脂を一括被覆樹脂5として選択し、疎水性溶媒の場合には光開始剤を一部又は全部を除いた紫外線硬化型樹脂を一括被覆樹脂5として選択することが望ましい。
光ファイバテープ心線1の単心分離方法としては、上記の光ファイバテープ心線1を特定の溶媒に浸漬することにより、図2に示されているように光ファイバテープ心線1の一括被覆樹脂5のみを膨潤せしめる。その結果、膨潤後の一括被覆樹脂5は、もはや膨潤前の機械特性を保持しておらず、いわばボロボロの状態となっている。この膨潤した一括被覆樹脂5を2本の指の間で挟むことにより、容易に被覆樹脂を除去することができ、光ファイバテープ心線1の各光ファイバ素線3を簡単に単心分離することができると共に容易に識別することができる。
以上のことから、光ファイバテープ心線1は、光ファイバ素線3の少なくとも最外層樹脂13(着色材)と一括被覆樹脂5とを種々に組み合わせることにより、ある特定の溶媒に対して前記最外層樹脂13及び一括被覆樹脂5の膨潤度が異なってくるので、単心分離作業を行う環境などによって、最外層樹脂13(着色材)と一括被覆樹脂5と溶媒を最適な条件で単心分離可能に組み合わせることができる。その一例として、図1の光ファイバテープ心線1の構成で、ある特定の溶媒に対して膨潤度が異なる最外層樹脂13と一括被覆樹脂5とを組み合わせて製造した場合を実施例1及び実施例2に示す。
図3を参照するに、この実施例1の光ファイバテープ心線1は、図1の最外層樹脂13及び一括被覆樹脂5のそれぞれの膨潤度(%)は、浸漬時間が5分経過の時点でほぼ101%以下で、いずれも変化がないが、浸漬時間が10分経過の時点では、最外層樹脂13の膨潤度が図3の実線で示されているようにほぼ101%であるのに対して、一括被覆樹脂5の膨潤度が図3の点線で示されているように110%であり、最外層樹脂13と一括被覆樹脂5との膨潤度の差が非常に大きくなっている。さらに、浸漬時間が15〜20分経過の時点においては、最外層樹脂13の膨潤度がほぼ101%から変化がないのに対して、一括被覆樹脂5の膨潤度が111%である。なお、この一括被覆樹脂5の膨潤度は、それ以上の時間経過においてほぼ横ばいの111%である。
以上のことから、この実施例1では、溶媒に対する光ファイバテープ心線1の浸漬時間を10分以上とすることで、一括被覆樹脂5のみを膨潤せしめることができ、この膨潤した部分で容易に光ファイバ素線3を単心分離することができる。なお、溶媒に対する最外層樹脂13と一括被覆樹脂5の膨潤度の違い及び単心分離可能な浸漬時間の領域S1が図3に示されている。
図4を参照するに、この実施例2の光ファイバテープ心線1は、図1の最外層樹脂13及び一括被覆樹脂5のそれぞれの膨潤度(%)は、浸漬時間が1分経過の時点では、最外層樹脂13の膨潤度が図4の実線で示されているように約101.5%であるのに対して、一括被覆樹脂5の膨潤度が図4の点線で示されているように約115%であり、最外層樹脂13と一括被覆樹脂5との膨潤度の差が非常に大きくなっている。すなわち、一括被覆樹脂5の膨潤速度が速く、最外層樹脂13の膨潤速度が遅くなっている。さらに、浸漬時間が2分経過の時点においては、最外層樹脂13の膨潤度が約107%で若干上昇しているのに対して、一括被覆樹脂5の膨潤度が116%である。さらに、浸漬時間が5分経過の時点においては、最外層樹脂13の膨潤度が約112%と上昇しているのに対して、一括被覆樹脂5の膨潤度が約116%とほぼ横ばいとなり、最外層樹脂13と一括被覆樹脂5との膨潤度の差が小さくなっている。
以上のことから、この実施例2では、溶媒に対する光ファイバテープ心線1の浸漬時間を1〜2分の範囲内とすることで、最外層樹脂13の膨潤度を小さく抑えた状態で一括被覆樹脂5を大きく膨潤せしめることができる。好ましくは、溶媒に対する光ファイバテープ心線1の浸漬時間を1分とすることが、ほぼ一括被覆樹脂5のみを膨潤せしめることができるという点で望ましい。以上のように一括被覆樹脂5を大きく膨潤した部分で容易に光ファイバ素線3を単心分離することができる。なお、溶媒に対する最外層樹脂13と一括被覆樹脂5の膨潤度の違い及び単心分離可能な浸漬時間の領域S2が図4に示されている。
以上の実施例1及び実施例2の結果をまとめると、実施例1ではほぼ一括被覆樹脂5のみを膨潤せしめる条件としては、前記一括被覆樹脂5の膨潤度が110%以上で、且つ最外層樹脂13の膨潤度が101%で、しかも、浸漬時間が10分以上であり、最外層樹脂13の膨潤度が一括被覆樹脂5の膨潤度より小さい場合の例である。
また、実施例2では前記一括被覆樹脂5の膨潤速度は、浸漬時間が1分のとき膨潤度が115%に達し、最外層樹脂13の膨潤速度は、浸漬時間が1分のとき膨潤度が約102%と遅い。すなわち、一括被覆樹脂5の膨潤速度が速く、最外層樹脂13の膨潤速度が遅い場合の例である。
したがって、一括被覆樹脂5と最外層樹脂13の材質を組み合わせることにより、前記溶媒で一括被覆樹脂5のみを膨潤させて容易に除去することができる。 上記の実施例1及び実施例2のいずれの組み合わせにおいても、図3又は図4に示されている領域S1,S2で、一括被覆樹脂5のみが膨潤し、容易に単心分離できる。その際の裸ファイバ7に加わるダメージは少なく、単心分離された光ファイバ素線3に全く損傷は認められない。
この発明の実施の形態の光ファイバテープ心線の断面図である。 この発明の実施の形態の光ファイバテープ心線の一括被覆樹脂が溶媒により膨潤した状態を示す断面図である。 実施例1の光ファイバテープ心線の一括被覆樹脂と最外層樹脂の膨潤度及び溶媒の浸漬時間との関係を示すグラフである。 実施例2の光ファイバテープ心線の一括被覆樹脂と最外層樹脂の膨潤度及び溶媒の浸漬時間との関係を示すグラフである。 従来の光ファイバテープ心線の断面図である。 従来の光ファイバテープ心線の機械的な単心分離方法の一例を示す断面図である。 従来の光ファイバテープ心線の機械的な単心分離方法の他の一例を示す断面図である。 図7の単心分離法を詳しく示す説明図である。 図8の縦断面図である。 従来の光ファイバテープ心線の化学的な単心分離方法の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 光ファイバテープ心線
3 光ファイバ素線
5 一括被覆樹脂
7 裸裸ファイバ
9 1次被覆
11 2次被覆
13 3次被覆(最外層樹脂;着色材)

Claims (4)

  1. 裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線を、当該光ファイバテープ心線の長手方向で前記複数の光ファイバ素線を単心に分離する光ファイバテープ心線の単心分離方法において、
    予め、前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤度が前記一括被覆樹脂の膨潤度より小さい樹脂で構成し、この光ファイバテープ心線を前記溶媒に浸漬する浸漬時間を調整することにより、前記一括被覆樹脂のみを膨潤せしめて前記複数の光ファイバ素線を単心に分離することを特徴とする光ファイバテープ心線の単心分離方法。
  2. 裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線を、当該光ファイバテープ心線の長手方向で前記複数の光ファイバ素線を単心に分離する光ファイバテープ心線の単心分離方法において、
    予め、前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤速度が前記一括被覆樹脂の膨潤速度より遅い樹脂で構成し、この光ファイバテープ心線を前記溶媒に浸漬する浸漬時間を調整することにより、前記一括被覆樹脂のみを膨潤せしめて前記複数の光ファイバ素線を単心に分離することを特徴とする光ファイバテープ心線の単心分離方法。
  3. 裸光ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線において、
    前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤度が前記一括被覆樹脂の膨潤度より小さい樹脂で構成してなることを特徴とする光ファイバテープ心線。
  4. 裸ファイバの外周を一又は複数層からなる被覆樹脂で被覆してなる光ファイバ素線の複数本を横一列に並べ、前記複数の光ファイバ素線の外周を一括被覆樹脂で被覆して構成する光ファイバテープ心線において、
    前記一括被覆樹脂を溶媒に対して速い膨潤速度で膨潤する樹脂で構成すると共に、前記光ファイバ素線の少なくとも最外層の被覆樹脂を、前記同一溶媒に対する膨潤速度が前記一括被覆樹脂の膨潤速度より遅い樹脂で構成してなることを特徴とする光ファイバテープ心線。


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