JP2005234191A - プラグ型波長フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】光コネクタとアダプタの間に着脱可能に装着できるプラグ型波長フィルターは提案されておらず、従来の波長フィルターは、汎用性を高めることが難しく、光フィルターの特性を安定させにくく、簡単な構造で安価に製作可能にすることが難しい。
【解決手段】プラグ型波長フィルター1は、アダプタ3のフェルール挿入孔19に挿入可能なファイバ心線付きの第1キャピラリ11と、これと直列当接状に配設され光コネクタ2との結合状態では光コネクタ側フェルールのファイバー心線22に光結合されるファイバ心線付きの第2キャピラリ12と、両キャピラリの当接部においてそれらのファイバ心線11a,12aに光結合するように少なくとも一方のキャピラリに固着された誘電体多層膜13と、両キャピラリを軸心方向相対移動不能に保持する保持機構14と、両キャピラリと保持機構を収容するハウジング17とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラグ型波長フィルターに関し、特にコネクタとアダプタ間に着脱可能なプラグ型に構成された波長フィルターに関する。
最近の光通信では、波長分割多重伝送方式(WDM)が広く普及しつつあり、NTTのBフレッツなどのブロードバンド通信においては、映像を1帯域の波長、その他のデータを2帯域の波長で光通信する。この中の映像のみの光信号を選択的に取り出す為には、狭帯域波長フィルターが必要である。この他に、波長分割多重伝送方式の光信号の中の広い帯域の波長の光信号を取り出す為の広帯域波長フィルター、ローパスフィルター、ハイパスフィルター、エッジフィルター等の種々の波長フィルターが実用化されている。
光学フィルターは、通常、λ/4n(λは波長、nは屈折率)の厚さの高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とを交互に複数層積層したミラー層とλ/2nの厚さのキャビティ層とを積層した構造である。高屈折率誘電体としてはTa2 5 やNb2 5 、低屈折率誘電体としてはSiO2 などが適用される。誘電体多層膜の形成は、イオンプレーティング法やイオンビームスパッタ法などが採用される。
特許文献1には、光コネクタのフェルールの先端面に、誘電体多層膜からなる光フィルターを接着剤により一体的に接着した光コネクタが開示されている。特許文献2には、光ファイバーコネクタのフェルールの先端に、イオンビームスパッタ法により、誘電体多層膜からなる光フィルターを形成してなる光ファイバーコネクタが開示されている。
特許文献3には、1対の光コネクタのフェルールの先端面に、ミラー層とキャビティ層とミラー層と1/2の厚さのキャビティ層を順に形成し、両光コネクタを精密スリーブを介して接続した状態において光フィルターを構成するようにした光コネクタ型波長フィルターが開示されている。
特開2000−180630号公報 特開2000−266939号公報 特開2003−287655号公報
特許文献1,2の光フィルターは、光コネクタのフェルールの先端面に光フィルターを形成しているため、その光コネクタから取り出すことのできる光信号は、光フィルターの特性により決まってしまい、光ファイバーから別の波長の光信号を取り出すことができないから汎用性に欠ける。しかも、光コネクタをアダプタ等に接続する時にフェルールの先端面に作用する押圧力や、フェルール先端面を介して光結合する接合面間の微小隙間などの条件が一定しないため光フィルターの性能を安定させることが難しい。
しかも、フェルールの先端面に光フィルターを接着する場合には、接着剤の膜厚を一定化してフィルター性能を安定化させることが難しいし、光ファイバーが固定された状態のフェルールの先端面にイオンビームスパッタ法等で直接光フィルターを形成することは容易ではなく、大型の設備が必要で、光フィルターを形成するコストが高価になる。
特許文献3の光コネクタ型波長フィルターは、特許文献1,2の光コネクタのようにアダプタ等に接続して使用できる汎用性のある波長フィルターではなく、一種のインライン型フィルターユニットに過ぎない。そのため、その光コネクタ型波長フィルターから取り出すことのできる光信号は、光フィルターの特性により決まってしまうから、光ファイバーから別の波長の光信号を取り出すことができず汎用性に欠ける。しかも、部品数も多く構造も複雑であるから製作費も高価になる。
本発明の目的は、汎用性に優れるプラグ型波長フィルターを提供すること、光フィルターの特性を確保し易いプラグ型波長フィルターを提供すること、簡単な構造で安価に製作可能なプラグ型波長フィルターを提供すること、などである。
請求項1のプラグ型波長フィルターは、光コネクタとアダプタとの間に着脱可能に装着した状態で使用されるプラグ型波長フィルターであって、前記アダプタのフェルール挿入孔に挿入可能なファイバ心線付きの第1キャピラリと、前記第1キャピラリと直列当接状に配設され、光コネクタとの結合状態では光コネクタ側フェルールのファイバー心線に光結合されるファイバ心線付きの第2キャピラリと、前記第1,第2キャピラリの当接部において両キャピラリのファイバ心線に光結合するように少なくとも一方のキャピラリに固着された誘電体多層膜と、前記第1,第2キャピラリを軸心方向相対移動不能に保持する保持機構と、前記第1,第2キャピラリと保持機構を収容するハウジングとを備えたことを特徴とする。
このプラグ型波長フィルターを使用する場合、第1キャピラリをアダプタのフェルール挿入孔に挿入すると共に、このプラグ型波長フィルターに光コネクタを接続してその光コネクタのファイバー心線を第2キャピラリのファイバー心線に光結合する。その接続状態において光コネクタから入力される光信号のうち、誘電体多層膜のフィルター特性により選択される波長の光信号のみが、第1キャピラリのファイバー心線を通ってアダプタ側へ出力される。
ここで、このプラグ型波長フィルターに代えて、フィルター特性の異なる誘電体多層膜を備えたプラグ型波長フィルターを接続すれば、異なる中心波長又は波長の光信号をアダプタ側へ取り出すことができる。
請求項2のプラグ型波長フィルターは、請求項1の発明において、前記保持機構は、第1,第2キャピラリの少なくとも一部に外嵌されて両キャピラリを同心状に整列させると共に光コネクタ側フェルールが挿入される挿入孔を形成するガイドスリーブを有することを特徴とする。ガイドスリーブにより両キャピラリを同心状に整列させることができ、光コネクタ側フェルールが挿入される挿入孔を形成できる。
請求項3のプラグ型波長フィルターは、請求項1又は2の発明において、前記誘電体多層膜が固着されるキャピラリの端部が部分球面状に形成され、前記誘電体多層膜は部分球面状に形成されていることを特徴とする。誘電体多層膜に両キャピラリのファイバー心線を光結合する結合性能を高めることができる。
請求項4のプラグ型波長フィルターは、請求項1又は2の発明において、前記誘電体多層膜が固着されるキャピラリの端部が平面状に形成され、前記誘電体多層膜は平面状に形成されていることを特徴とする。前記誘電体多層膜の構造が簡単化しているため誘電体多層膜を製作しやすい。
請求項5のプラグ型波長フィルターは、前記誘電体多層膜のうちの両キャピラリのファイバー心線に光結合する部分は、ファイバー心線に直交する直交面から傾斜していることを特徴とする。光信号の反射光の逆流を防止しやすくなる。
請求項1の発明によれば、光コネクタとアダプタとの間に着脱可能に装着した状態で使用されるプラグ型波長フィルターであるので汎用性に優れる。しかも、フィルター特性の異なる誘電体多層膜を組み込んだ複数種のプラグ型波長フィルターを適宜使い分けることも可能であるので汎用性に優れる。そして、誘電体多層膜を小さな第1キャピラリ又は第2キャピラリに形成すればよいので、誘電体多層膜の形成のために大型の設備が必要でなく誘電体多層膜を小型の設備で簡単に形成でき、このプラグ型波長フィルターを安価に製作することができる。
しかも、誘電体多層膜は、第1,第2キャピラリの当接部において両キャピラリのファイバ心線に光結合するように少なくとも一方のキャピラリに固着され、第1,第2キャピラリを軸心方向相対移動不能に保持する保持機構を設けたので、第1,第2キャピラリをのファイバー心線と誘電体多層膜との結合関係は固定され、位置変動することがないから誘電体多層膜のフィルター特性が安定する。
請求項2の発明よれば、前記保持機構が第1,第2キャピラリの少なくとも一部に外嵌されて両キャピラリを同心状に整列させると共に光コネクタ側フェルールが挿入される挿入孔を形成するガイドスリーブを有するため、ガイドスリーブにより両キャピラリを同心状に整列させることができ、光コネクタ側フェルールが挿入される挿入孔を形成できる。
請求項3の発明によれば、前記誘電体多層膜が固着されるキャピラリの端部が部分球面状に形成され、前記誘電体多層膜は部分球面状に形成されているため、誘電体多層膜に両キャピラリのファイバー心線を光結合する結合性能を高めることができる。
請求項4の発明によれば、前記誘電体多層膜が固着されるキャピラリの端部が平面状に形成され、前記誘電体多層膜は平面状に形成されているため、誘電体多層膜の構造が簡単化しているため、誘電体多層膜を製作上で有利である。
請求項5の発明によれば、前記誘電体多層膜のうちの両キャピラリのファイバー心線に光結合する部分は、ファイバー心線に直交する直交面から傾斜しているため、光信号の反射光の逆流を防止しやすくなる。
本発明のプラグ型波長フィルターは、光コネクタとアダプタとの間に着脱可能に装着した状態で使用されるものであり、第1,第2のフィルター心線付きキャピラリと、両キャピラリの当接部に設けた誘電体多層膜と、両キャピラリを軸心方向へ相対移動不能に保持する保持機構と、ハウジングとを備えている。誘電体多層膜は、両キャピラリの当接部において両方のフィルター心線に光結合するように少なくとも一方のキャピラリに固着されており、両キャピラリは保持機構により軸心方向へ相対移動不能に保持されているため、誘電体多層膜からなる光フィルターの特性を安定させることができる。
以下、プラグ型波長フィルターの実施例について図面に基づいて説明する。
図1〜図5に示すように、プラグ型波長フィルター1は、光コネクタ2が着脱可能なアダプタ3と、光コネクタ2との間に着脱可能に装着した状態で使用される。このプラグ型波長フィルター1は、基本的に、ファイバー心線11a付きの第1キャピラリ11と、ファイバー心線12a付きの第2キャピラリ12と、光フィルターを構成する誘電体多層膜13と、ガイドスリーブ15と割りスリーブ16を含む保持機構14と、第1,第2キャピラリ11,12と保持機構14を収容するハウジング17とを有する。
前記第1,第2キャピラリ11,12は、例えばジルコニア製の小径ロッドであり、その軸心部の孔にはファイバー心線11a,12aが装着されて接着にて固着され、それぞれのファイバー心線11a,12aは第1,第2キャピラリ11,12の両端部に露出状に臨んでいる。
第1,第2キャピラリ11,12は、同心・直列状に且つ当接状に配設され、両キャピラリ11,12の当接部には両キャピラリ11,12のファイバー心線11a,12aに光結合させた誘電体多層膜13が設けられ、誘電体多層膜13が第1キャピラリ11の端部に固着されている。図3に示すように、第1キャピラリ11の端部は部分球面であって、第1キャピラリ11の軸心の部位においては第1キャピラリ11の軸心に直交する面に対して約6〜8度傾斜した部分球面に形成され、誘電体多層膜13は第1キャピラリ11の端部の前記の部分球面に密着する部分球面に形成され、誘電体多層膜13のうちの両キャピラリ11,12のファイバー心線11a,12aに光結合する部分は、ファイバー心線11a,12aに直交する直交面から約6〜8度傾斜している。
前記の誘電体多層膜13に光結合するファイバー心線12aを有する第2キャピラリ12の左端部も部分球面状に形成され、その部分球面のうちファイバー心線12aに臨む部分は前記と同様に傾斜している。このように、第1,第2キャピラリ11,12の端部も誘電体多層膜13も部分球面に形成してあるため、両キャピラリ11,12のファイバー心線11a,12aと誘電体多層膜13との光結合性能を高める上で有利である。しかも、第1,第2キャピラリ11,12と誘電体多層膜13のうちのファイバー心線11a,12aに臨む部分を前記のように傾斜させるので、誘電体多層膜13で反射した反射光が逆流しにくくなる。
この誘電体多層膜13は、波長フィルター1で選択する光信号の波長に応じた構造に構成される。狭帯域パンドパスフィルターである場合、誘電体多層膜13は、例えば、λ/4nの厚さの高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とを交互に多数層積層したミラー層と、λ/2nの厚さのキャビティ層とを交互に積層し、4層のミラー層と3層のキャビティ層を構成したものである。なお、λは選択対象の光の波長、nは誘電体の屈折率である。高屈折率誘電体としては例えばTa2 5 又はNb2 5 が採用され、低屈折率誘電体としてはSiO2 などが採用され、誘電体多層膜は例えばイオンビームスパッタ法やイオンプレーティング法等により形成される。
誘電体多層膜13からなる光フィルターは、狭帯域パンドパスフィルター以外に、広帯域バンドパスフィルター、ローパスフィルター、ハイパスフィルター、エッジフィルターなどに構成される場合もあり、その光フィルターに適した誘電体多層膜が形成される。
前記保持機構14は、ガイドスリーブ15と割りスリーブ16とを有し、第1,第2キャピラリ11,12の軸心を同心状に整列し、キャピラリ11,12を軸心方向相対移動不能に保持すると共に割りスリーブ16により光コネクタ2のフェルール21と第2キャピラリ12の軸心を同心状に整列させるものである。ガイドスリーブ15は、例えばステンレス製で、大径部15aとこの大径部15aから右方へ延びる小径薄肉部15bとを一体形成したものであり、大径部15aと小径薄肉部15bには第1,第2キャピラリ11,12が密着状に挿入される挿入孔が形成されている。割りスリーブ16は、例えばジルコニア又は燐青銅製のもので、この割りスリーブ16のパイプ状部分にはその右端に開放状の軸心方向に延びる1対のスリットが形成され、この割りスリーブ16は合成樹脂製のハウジング17内に固定され、第2キャピラリ12を保持しながらガイドスリーブ15の小径薄肉部15bに外嵌されている。
第1キャピラリ11の右端部と第2キャピラリ12の左端部が、ガイドスリーブ15の大径部15aに内嵌され、第2キャピラリ12の残りの部分がガイドスリーブ15の小径薄肉部15bに内嵌され、両キャピラリ11,12のファイバー心線11a,12aが一直線状に同心状に配列され、第1キャピラリ11のファイバー心線11aの右端と、第2キャピラリ12のファイバー心線12aの左端を誘電体多層膜13に夫々光結合させた状態に圧接して、両キャピラリ11,12がガイドスリーブ15に接着にて固定され、ガイドスリーブ15はハウジング17の嵌合孔に嵌合固定されている。
このプラグ型波長フィルター1の左端部分の構造は、光コネクタ2の左端部分の構造と同構造であり、この波長フィルター1の内部構造の右端部分の構造は、アダプタ3の右半部分の内部構造と同構造である。この波長フィルター1の左端部分をアダプタ3の右半部分に着脱可能に接続可能であり、この波長フィルター1の内部構造の右端部分に光コネクタ2を着脱可能に接続可能である。
第1キャピラリ11のうちのガイドスリーブ15から左方へ突出する部分は、アダプタ3の接続スリーブ18のフェルール挿入孔19に挿入可能である。ガイドスリーブ15の小径薄肉部15bの右端部分には、光コネクタ2のフェルール21の先端部分を挿入してそのファイバー心線22を第2キャピラリ12のファイバー心線12aに光結合可能なフェルール挿入孔23が形成されている。
このプラグ型波長フィルター1の右端側に光コネクタ2を接続してそのファイバー心線22を第2キャピラリ12のファイバー心線12aに光結合した状態では、光コネクタ2の突起(図示略)が係止爪24に係合して抜け止めされる。他方、波長フィルター1をアダプタ3の右半部分に接続した状態においては、ハウジング17の表面の突起25がアダプタ3内の係止爪20に係合して抜け止めされる。そして、アダプタ3の左半部分に図示外の光コネクタを接続すれば、光コネクタ2のファイバー心線22と図示外の光コネクタのファイバー心線とを誘電体多層膜13からなる光フィルターを介在させた状態で簡単に光結合することができる。
以上説明したプラグ型波長フィルターの作用、効果について説明する。
このプラグ型波長フィルター1は、光コネクタ2とアダプタ3との間に着脱可能に装着した状態で使用されるプラグ型波長フィルターであり、光コネクタ2と一体化されていない波長ファイバーであるから汎用性に優れる。しかも、長い光ファイバーに連なっていない、プラグ型に構成されているため、汎用性に優れる。
このプラグ型波長フィルター1によって、光コネクタ2側のファイバー心線22から供給される波長分割多重光信号のうちから、誘電体多層膜13で選択された波長の光信号のみをアダプタ3側へ供給することができる。誘電体多層膜13のフィルター特性の異なる複数種のプラグ型波長フィルター1を製作しておいて、それらを適宜使い分けることもできるから汎用性に優れる。
誘電体多層膜13を小さな第1キャピラリ11又は第2キャピラリ12に形成すればよいので、誘電体多層膜13の形成のために大型の設備が必要でなく誘電体多層膜13を小型の設備で簡単に形成できるため、プラグ型波長フィルター1の製作費を低減できる。
しかも、誘電体多層膜13は、第1,第2キャピラリ11,12の当接部において両キャピラリ11,12のファイバ心線11a,12aに光結合するように一方のキャピラリ11に固着され、第1,第2キャピラリ11,12を軸心方向相対移動不能に保持する保持機構14を設けたので、第1,第2キャピラリ11,12のファイバー心線11a,12aと誘電体多層膜13との結合関係は固定されており、位置変動することがないから誘電体多層膜13のフィルター特性が安定するうえ、耐久性に優れる。
ファイバー心線11a,12aに光結合する誘電体多層膜13の部分が部分球面状であるので、ファイバー心線11a,12aと誘電体多層膜13の光結合の性能を高めることができ、光結合の損失を少なくすることができる。ファイバー心線11a,12aに光結合する誘電体多層膜13の部分がファイバー心線11a,12aと直交する直交面に対して傾斜しているため、誘電体多層膜13における反射光の逆流を抑制することができる。
ガイドスリーブ15の挿入孔に第1キャピラリ11の右端部分と第2キャピラリ12の全部を挿入するため、第1,第2キャピラリ11,12のファイバー心線11a,12aを同心状に整列させる精度を高めることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)前記誘電体多層膜は、第2キャピラリの左端部に形成してもよい。
2)図6に示すように、第1キャピラリ11Aの右端部を平面状に形成し、その平面をファイバー心線11a,12aに直交する直交面に対して約6〜8度傾斜させ、その平面部分に平板状の誘電体多層膜13Aを形成してもよい。
3)ガイドスリーブ15、割りスリーブ16、ハウジング17の形状や構造は、前記実施例のものに限定される訳ではなく、適宜変更してもよい。
4)本発明のプラグ型波長フィルターは、前記実施例で列挙した波長フィルター以外の種々の波長フィルターに適用可能である。その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例のプラグ型波長フィルターに種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
実施例のプラグ型波長フィルターとアダプタと光コネクタの横断面図である。 プラグ型波長フィルターの縦断面図である。 第1,第2キャピラリと誘電体多層膜の要部拡大断面図である。 プラグ型波長フィルターの平面図である。 プラグ型波長フィルターの側面図である。 変更例のプラグ型波長フィルターの図3相当図である。
符号の説明
1 プラグ型波長フィルター
2 光コネクタ
3 アダプタ
11,11A 第1キャピラリ
11a ファイバー心線
12,12A 第2キャピラリ
12a ファイバー心線
13,13A 誘電体多層膜
14 保持機構
15 ガイドスリーブ
16 割りスリーブ
17 ハウジング
19 フェルール挿入孔
23 挿入孔

Claims (5)

  1. 光コネクタとアダプタとの間に着脱可能に装着した状態で使用されるプラグ型波長フィルターであって、
    前記アダプタのフェルール挿入孔に挿入可能なファイバ心線付きの第1キャピラリと、 前記第1キャピラリと直列当接状に配設され、光コネクタとの結合状態では光コネクタ側フェルールのファイバー心線に光結合されるファイバ心線付きの第2キャピラリと、
    前記第1,第2キャピラリの当接部において両キャピラリのファイバ心線に光結合するように少なくとも一方のキャピラリに固着された誘電体多層膜と、
    前記第1,第2キャピラリを軸心方向相対移動不能に保持する保持機構と、
    前記第1,第2キャピラリと保持機構を収容するハウジングと、
    を備えたことを特徴とするプラグ型波長フィルター。
  2. 前記保持機構は、第1,第2キャピラリの少なくとも一部に外嵌されて両キャピラリを同心状に整列させると共に光コネクタ側フェルールが挿入される挿入孔を形成するガイドスリーブを有することを特徴とする請求項1に記載のプラグ型波長フィルター。
  3. 前記誘電体多層膜が固着されるキャピラリの端部が部分球面状に形成され、前記誘電体多層膜は部分球面状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラグ型波長フィルター。
  4. 前記誘電体多層膜が固着されるキャピラリの端部が平面状に形成され、前記誘電体多層膜は平面状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラグ型波長フィルター。
  5. 前記誘電体多層膜のうちの両キャピラリのファイバー心線に光結合する部分は、ファイバー心線に直交する直交面から傾斜していることを特徴とする請求項3又は4に記載のプラグ型波長フィルター。
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