JP2005234088A - 光拡散フィルム及びその製造方法並びにスクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】接合部の目立たない大型の光拡散フィルムを提供する。
【解決手段】光拡散機能を有する光学フィルム2を複数接合して大型の光拡散フィルム1を得るにあたって、光学フィルム2の端面3をフィルム表面(拡散面)側の角を鋭角とするテーパー状とし、テーパー状の端面3によって形成されたV字型の溝に接着剤4を充填し、接着剤4が充填された溝に跨ってフィルム裏面側に粘着剤層5を貼り合わせた後、接着剤4を硬化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一の光学特性を有する光学フィルムを複数接合した光拡散フィルム及びその製造方法、さらにその光拡散フィルムを用いたスクリーンに関する。
近年、大型の映像表示装置が求められており、リアプロジェクションシステム、フロントプロジェクションシステムが活用されている。そこで、用いられる光学フィルムは、例えば、レンチキュラーレンズシート、フレネルレンズシート、拡散フィルム等を大型化する技術が開発されている。しかし、現在の技術では、拡散フィルムを始めとして、100インチ以上の大きなシートやフィルムを作製することは困難であり、しかもコストが高くなるので、数枚のスクリーンを並列に接合することにより大型化している(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
特開2002−296681号公報 特開2002−296683号公報 特開2003−3148号公報
複数枚の光学フィルムを接合することによって作製される大型光学フィルムでは、接着層で段差なく接合されていること、接着層に空気が混入しないこと及び接着が強固になされていることが要求される。
しかしながら、反射型のスクリーン上に設けられる拡散フィルムにおいては、接合部の間隔が20μm程度以下に抑えないと、プロジェクター光を照射した時に、下地である反射膜のギラツキが目立ってしまう。厚みのあるシートに関しては、シート端面の研磨が可能であるために、矩形形状に設計することができ、接合部の間隔を詰めることは可能である。ところが、厚みの薄いフィルムにおいては、フィルム端面を研磨することは困難であり、いかなるカッティング法を用いても、バリ等によって矩形形状に設計することは困難である。
また、接合部における隙間には、接着材を注入することにより、フィルム端面に発生する光散乱を抑制することができ、接合部を目立たなくすることができる。しかしながら、上述のように、表面形状によって拡散機能をもつフィルムにおいては、接合部の間隔が20μm程度以下でなければ、下地のギラツキが発生してしまう。すなわち、フィルムの端面を相互に突き当てて接着することは難しく、拡散フィルムの接合を行うには高度の技術を要している。
本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、接合部位が目立つことのなく複数の光学フィルムが容易に接合された光拡散フィルム及びそれを用いたスクリーンを提供することを目的とする。
また本発明は、接合する光学フィルムの切断面にバリや凹凸が残って形状がばらついていても接合部位が目立つことのなく光学フィルム同士を接合することができる光拡散フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光拡散フィルムは、請求項1に記載した通り、光拡散機能を有する光学フィルムが平面状に複数接合されてなる光拡散フィルムであって、光学フィルム同士の接合部においてフィルム表面側の間隙より裏面側の間隙が大きくなるよう光学フィルムの端面がテーパー状に形成されてなるとともに、フィルム表面側の間隙が20μm以下であり、かつ接合する光学フィルム間に形成される溝には接着剤が充填されてなることを特徴とする。
また、本発明の光拡散フィルムの製造方法は、請求項6に記載した通り、光拡散機能を有する光学フィルムの端面を、フィルム表面と端面の成す角度が鋭角となるようにテーパー状に形成する工程と、光学フィルムのテーパー状の端面同士を間隙が20μm以下となるように突き合わせ、フィルム表面側から粘着テープで仮止めする工程と、仮止めされた光学フィルムの端面間に形成された溝に接着剤を充填する工程と、接着剤の充填部に跨って光学フィルムの裏面側に粘着シートを貼り合わせる工程と、粘着シートによって平坦化された接着剤を硬化させる工程とを有することを特徴とする。
さらに、本発明のスクリーンは、請求項11に記載した通り、光拡散機能を有する光学フィルムが平面状に複数接合されてなる光拡散フィルムを備えたスクリーンであって、光学フィルム同士の接合部においてフィルム表面側の間隙より裏面側の間隙が大きくなるよう光学フィルムの端面がテーパー状に形成されているとともに、フィルム表面側の間隙が20μm以下であり、かつ接合する光学フィルム間に形成される溝には接着剤が充填されていることを特徴とする。
請求項1の発明においては、接合する光学フィルムの端面がテーパー状に形成され、拡散面であるフィルム表面側が裏面側より外側に出ているので、光学フィルムの端面に切断によるバリや出っ張りが発生していても、端面同士の突合せにおいてフィルム表面側の端部が先に接触し、フィルム表面の接合の間隙を容易に20μm以下にすることができ、これにより、接合部における拡散面(フィルム表面)の連続性が良好に保持された、接合部位の目立たない大型の光拡散フィルムを得ることが可能となる。また、接合部において端面間にV字型の溝が形成されるので、接着剤の充填が容易であり、接合部位の間隙を20μm以下にしつつかつ光学フィルム同士の確実かつ強固な接着が可能となる。
本発明の光拡散フィルムにおいて、接合する光学フィルムの端面と端面の成す角度が10〜20°であることが好ましい。この角度が20°を超えると、拡散面であるフィルム表面と端面の成す角度が小さくなるために、接合する双方の光学フィルムを突き合わせる際に歪みが発生しやすくなる。逆に10°以下の角度の場合、V字形状の効果が小さく、バリ、出っ張りの影響で拡散面の接合間隔を20μm以下にすることが難しくなってしまう。
また、V字形状の溝に充填する接着剤は、気泡が入らないように、その粘度を選定することが重要である。好ましくは、2cps〜100cpsである。さらに、接着剤の屈折率は、接合するフィルムの屈折率に近い方がよく、屈折率差が0.1以内であることが望ましい。
また、接合部は、その間隙を縮めるだけでなく、フィルム間の段差を抑えることも重要である。段差が発生すると、それを境に投影された映像に歪みが発生するからである。拡散フィルムの場合、その拡散面の凹凸差は一般的に20μmから30μm以下にある。よって、接合部におけるフィルム段差もこの範囲以下に抑えるのが好ましい。より好ましくは、数μm〜10μmである。このようなフィルム段差に抑えるためには、フィルム裏面の非拡散面に接合部に跨るように、1枚ものの粘着剤層を設けるのがよい。接合部の接着剤との界面反射を抑えるために、接着剤が未硬化の状態で粘着シートを貼り合わせ、その後接着剤の硬化を行う。
請求項6の発明においては、上記光拡散フィルムを容易に作成することが可能となる。
本発明の製造方法において、光学フィルムの端面をテーパー状に形成する工程は、例えば所望の先端角度を有する鋭利な刃で光学フィルムを切断することによって行うことができる。この場合、切断面の形状は切断刃の先端形状に対応するため、切断刃の先端角度は10〜20°であることが好ましい。これにより、接合する光学フィルムの端面同士を突き合わせたとき、端面と端面の成す角度が10〜20°となるようなテーパー状の端面とすることができる。
また、このようにテーパー状に形成された端面は、相互に突き合わせたとき、拡散面であるフィルム表面側の端部が最も出っ張っているため、切断面にバリ等があっても容易に接合部の間隙を20μm以下にすることができる。この1対の光学フィルムの突き合わせは、顕微鏡で観察しながら行われ、間隙が20μm以下となったとき、フィルム表面側に粘着テープを貼って仮止めされる。
接着剤を充填する工程では、仮止めされた光学フィルム裏面を上にして結合部の間隙に接着剤が充填される。接合部にはテーパー状の端面によってV字型の溝が形成されているため、接着剤の注入を容易に行うことができる。この接着剤は、光学フィルムの接合を強固にするとともに、フィルム端面に発生する光散乱を防止する働きがあり、光学フィルムとの屈折率差が0.1以内のもので、かつ注入時に気泡が入らないように、2cps以上100cps以下の粘度を有するものが好ましい。このような接着剤としては例えば紫外線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂を用いることができる。
接着剤の充填後、接着剤が未硬化の状態でフィルム裏面に結合部を覆って粘着シートが貼り合わされる。これにより、充填された接着剤の表面が平坦化され、フィルム間の段差発生が抑制される。その後、紫外線あるいは熱により接着剤の硬化が行われ、光拡散機能を有する光学フィルムが平面状に複数接合されてなる光拡散フィルムが完成する。
請求項11の発明においては、本発明の光拡散フィルムをスクリーン表面に適用することにより、接合部の目立たない大型のスクリーンを実現することが可能となる。特に、反射型スクリーンでは、光拡散フィルムにおいて接合部の間隙が20μmを超えると、反射層が露出してぎらついて見えてしまうが、本発明の光拡散フィルムを適用した場合この現象を防ぐことができる。、
反射型スクリーンとしては、例えば、特定の波長領域の光に対して高反射特性を有し、特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を有する反射層を備えた反射型スクリーンを挙げることができる。この反射層は、プロジェクター光は反射し、プロジェクター光以外の光はほとんど透過させることが可能となるため、明るい環境でも高輝度、高コントラストの映像表示が可能なスクリーンを実現することができる。
このような波長選択性を有する反射層としては、高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率層を交互に積層し、最外層に高屈折率層を積層した積層数2n+1(nは1以上の整数)の光学多層膜が挙げられる。この光学多層膜は、透明支持体の片面あるいは両面に形成される。両面に形成した場合、その全層数は2(2n+1)層(1≦n≦3)が適当である。この反射層を設けた場合には、反射層を透過した光を吸収する光吸収層を設けることが望ましい。これにより、映像の黒レベルを下げて白レベルと黒レベルの比で表されるコントラストを上げることができる。
請求項1の発明によれば、光学フィルムを接合するにあたって光学フィルムの端面をテーパー状とすることにより、フィルム表面の接合部の間隙が20μm以下でかつ接合部へ接着剤の充填が充分な接合が可能となり、接合部の目立たない大型の光拡散フィルムを実現することができる。
請求項6の発明によれば、光学フィルムのテーパー状に形成された端面同士を、フィルム表面の接合部の間隙が20μm以下となるように突き合わせ、形成されたV字型の溝に接着剤を充填することにより、接合部の目立たない大型の光拡散フィルムを容易に製造することができる。
請求項11の発明によれば、光拡散フィルムの接合部の目立たない大型のスクリーンを得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の光拡散フィルムの一実施の形態を示す断面図である。図1において、光拡散フィルム1は、光拡散機能を有する光学フィルム2が複数接合されてなり、その接合部では光学フィルム2の端面3がフィルム表面(拡散面)側の角を鋭角とするテーパー状となっている。そして、テーパー状の端面3によって形成されたV字型の溝に接着剤4が充填されており、接着剤4が充填された溝に跨ってフィルム裏面側に粘着剤層5が貼り合わされている。
光拡散機能を有する光学フィルム2は、その表面形状が、円形、矩形あるいは多角形等による凹凸状態によって制御されたものが知られており、例えば、光透過性もしくは光非透過性の基材フィルムと、該基材フィルム上面に塗設されたバインダー並びにビーズを含むビーズ層から構成された拡散フィルムが一つの例として挙げられる。
このようなビーズ層を有する拡散フィルムの場合、光透過性基材フィルムとしては、プラスチックフィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)等の透明、乳白色透明のプラスチックフィルム、あるいはガラス繊維からなる布、合成紙等の優れた光透過性を有するものが使用され、また光非透過性基材フィルムとしては、前述した光透過性基材フィルムの構成材料に、無機物、例えば、二酸化チタン(TiO)を混合して非透過性を付与したものが使用される。このフィルムの厚みは特に限定されるものではないが、スクリーン材としての使用形態を考慮すれば、10〜5000μm程度が好ましい。
また、ビーズとしては、プラスチックビーズ(例えば、アクリルビーズ)、ガラスビーズ等がある。ビーズの粒径は、特に限定されるものではないが、光の反射効率などを考慮すれば、1〜100μm程度のもので、好ましくは、粒度の異なるビーズを混在させて用いる。また、ビーズの色としては、反射効率の観点からして白色が好ましく、この場合の着色材としては、白色無機顔料、例えば、酸化チタン、タルク、酸化亜鉛等が使用できるが、最終調製品の反射効率を考慮すれば、二酸化チタンが特に好ましい。なお、透明ビーズと着色ビーズを混合して使用する場合、両者の混合比は、光線の反射効果を考慮すれば、重量比で1:99〜99:1の範囲が好ましい。
バインダーとしては、例えば、アクリルコポリマー樹脂あるいはウレタン樹脂等の合成樹脂が使用できる。なお、ビーズとバインダーとの配合比は、光反射効果などを考慮して、バインダー100重量部に対して、ビーズ5〜95重量部の範囲が好ましい。
なお、上記基材フィルム、バインダー及びビーズに、難燃化性能を付与する目的で、難燃剤、例えば、トリフェニルホスフェート、ポリクレジルホスフェートなどをさらに配合することも可能である。
また、ビーズ層の厚みは特に限定されるものではないが、周知のロールコート方式による基材フィルムへの塗設の難易性、強度及び光線の遮蔽効果などを考慮して、10〜500μm程度が好ましい。さらに、ビーズ層内におけるビーズの配置態様としては、光拡散効果などを考慮すれば、バインダーに埋設されたビーズとバインダーに部分的に埋設されたビーズを混在させて用いること、ならびに、ビーズを基材フィルム表面に分散あるいは基材フィルム表面をほぼ被うように分布させる態様が好ましい。
さらに、上記拡散フィルムをスクリーン材として使用する場合、反射効率を補足する目的で、基材フィルムの他方の面、すなわち、ビーズ層と反対のフィルム裏面に反射層を形成することができる。この反射層としては、光の反射効率を向上させる物質であれば、基本的には適用可能であり、例えば、アルミニウム、銀などの金属を蒸着させて反射層を形成する方法、あるいはこの金属蒸着反射層にさらに着色ビーズを配合してその反射効率を高めることなどができる。
光学フィルム2の他の例としては、表面に微細な彫刻面組織が形成された拡散フィルムが挙げられる。この微細な表面組織を形成する方法としては、拡散装置または均質化装置によって光を種々の方向に撒き散らし、現像することによって微細な彫刻面組織を形成する方法がある。拡散装置としては例えばすりガラス、乳白ガラス、不透明プラスチック、ケミカルエッチングプラスチック、面機械加工プラスチック等が知られている。布及びナイロン拡散体も良く用いられている。一方で、レンズ状または面機械加工プラスチックにおいては、拡散装置の表面組織の特性を変えることによって拡散光の角度を制御できる。このようにレンズ状拡散装置は少なくとも拡散光の角度を部分的に制御できるので他のものに比べその適用範囲が広い。
具体的には、例えば、干渉光を用いて感光性媒体内に表面組織を形成し、媒体を処理し、例えばエポキシ樹脂に上記表面組織を再生せしめるといった工程で形成する方法が挙げられる。この場合、表面組織は、感光性媒体に拡散された干渉光を露光することによって形成できる。この光は、例えばすりガラス、ホログラム、レンズまたはアセテート拡散体によって拡散できる。感光性媒体は、例えば、重クロム酸化ゼラチン、ホトレジスト、ハロゲン化銀またはホトポリマーである。一度感光性媒体を記録し処理した場合には、硬化したとき媒体から分離できる多くの種類のエポキシまたはその等価物に表面組織を複写することができる。硬化せしめたエポキシ層をそのまま伝達体として、または反射のための反射材料を被覆して用いることができる。量産のためには、プラスチックまたは他の型押し可能な材料からメタルマスターを作るためエポキシ層を電鋳プロセスまたは同等プロセスにより処理し、彫刻表面組織を形成せしめるといった手順がとられる。
上記したような表面凹凸により拡散機能を有する光学フィルム2は、接合するため所望の形状に切断される。切断する方法としては、鋭利なステンレスがごく一般的に用いられる。特に刃先厚が薄い時には、コーティング等で表面処理を施すことによって、切断刃の表面の硬さを増すことが考えられる。ここで、超硬合金製品へのコーティングはTiN,TiCN,TiC等をCVD,PVDで行う方法が一般的に行われている。
刃厚は、フィルムの切断面の形状に関わってくる。そのために、刃先端形状の成す角度は、10〜20°が好ましい。
上記切断機によって切断されたフィルムの端面形状は、接合部の連続性に大きく影響する。特に、フィルム表面形状によって特性が決まる拡散フィルムのような場合、最表面の凹凸が不連続であると、不連続部を通る光は拡散されずにそのまま下地層へ進入することになる。反射型スクリーンのように下地層が反射層である場合には、反射光が拡散されずにそのまま観察者に投影されるため、ギラツキが発生し非常にまぶしく目立ってしまう。よって、拡散の凹凸層ができるだけ連続であることが要求される。
接合部における間隙dは、好ましくは0〜20μmであり、より好ましくは0〜10μmである。ところが、フィルムのような数十〜数百μmの厚みである場合、薄い厚みのために切断で発生するバリや凹凸を研磨によって取り除くことは困難である。よって、フィルム断面をフィルムに対して垂直方向に切断した場合、バリや出っ張りのために、接合部のフィルム間の距離を縮めるのは非常に困難である。
そこで、接合部におけるフィルム間距離を縮める方法として、本発明ではフィルム切断面すなわち端面3をフィルム表面と端面の成す角度が鋭角となるようなテーパー状とした形状を提案している。このようなテーパー状をとることにより、接合部はV字形状をとなる。これによって、バリや出っ張りが切断面に発生していても、光拡散を制御するフィルム表面の端部が最も先端であるために、フィルム表面の接合間隔は縮めることができ、V字形状の溝にバリや出っ張りが収納されることになるので、拡散面(フィルム表面)の連続性を飛躍的に高めることができる。
接合部でのV字形状の成す角度θは、10〜20°が好ましい。この角度θが20°を超えると、フィルム表面と端面3の成す角度が小さくなるために、接合する双方のフィルムを付き合わせる際に歪みが発生しやすくなる。逆に10°以下の角度の場合、V字形状の効果が小さく、バリ、出っ張りの影響でフィルム表面の接合間隔が大きくなってしまう。
また、このV字形状にすることにより、例えば100μm厚みのフィルムであると、フィルム裏面の接合間隙が約50〜90μmとなり、フィルムに対して垂直に切断した場合の理想接合部距離である20μm以下という狭い溝幅よりも大きくなる。よって、フィルム端面3に発生する光散乱を抑えるための接着剤4を非常に注入しやすいという利点がある。
接着剤4としては、接合する光学フィルム2と同様の屈折率をもつ樹脂が良い。好ましくは、接合する光学フィルム2の屈折率から±0.1以内、より好ましくは±0.05以内である。かつ、100μmの樹脂厚におけるヘイズ値が1%以内であることが望ましい。このような特性を有することにより、接着剤4が接合する光学フィルム2とほぼ等しい光学性能となり、接合部への光の透過率が良好であり、かつ接合部での光の反射が少なくなって目立たなくなる。また、下層として反射膜が設置されるような反射型スクリーンにおいては、接合部とその周辺における輝度や色目が同程度となり接合部が目立たなくなる。
また、接着剤4は無溶剤の樹脂であることが望ましい。この粘度は、2cps〜100cpsが好ましい。これは、無溶剤系の樹脂で2cps未満の場合は樹脂作製困難であり、100cpsよりも大きい場合は接合部への注入時に気泡が入りやすくなるためである。樹脂としては、エポキシ系、アクリル系、エン・チオール系、ウレタン系、ポリエステル系等から選ぶことができる。作業性の観点から、光硬化性のタイプの方が、熱硬化性のタイプよりも良い。注入された樹脂の厚みは、接合するフィルムの厚みと同様の厚みとなる。このことから、硬化収縮率が10%以内であることが望ましい。硬化収縮率が10%を超える場合は、その収縮によって割れが生じたり、下層に貼合せする際に浮きが発生することになる。
また、接合部は、その間隙を縮めるだけでなく、フィルム間の段差を抑えることも重要である。段差が発生すると、それを境に投影された映像に歪みが発生するからである。拡散フィルムの場合、その拡散面の凹凸差は一般的に20μmから30μm以下にある。よって、接合部におけるフィルム段差もこの範囲以下に抑えるのが好ましい。より好ましくは、数μm〜10μmである。このようなフィルム段差に抑えるためには、フィルム裏面の接合部に跨るように、1枚ものの粘着剤層5を設けるのがよい。接合部に充填された接着剤4との界面反射を抑えるために、接着剤4が未硬化の状態で粘着剤層5を有する粘着シートを貼り合わせ、その後UV硬化、あるいは熱硬化で接着剤4の硬化を行う。
図2〜4に、上記光拡散フィルム1の製造工程例を示す。
図2において、ローラーカッター等により所定の大きさに切断された光学フィルム2のテーパー状の端面3同士を、顕微鏡で観察しながら相互に突合せ、拡散面であるフィルム表面側の端部の間隔20μm以下に突き合わせ、フィルム表面側にて粘着テープ6で仮止めする。
図3において、接合し仮止めした光学フィルム2を裏返し、テーパー状の端面3間に形成されたV字形状の溝に接着剤4を充填する。
図4において、粘着剤層5を有する粘着シートを接着剤4を充填した溝に跨って光学フィルム2の裏面に貼り合わせる。その後、UVまたは熱により接着剤4を硬化させて光拡散フィルム1を完成する。この光拡散フィルム1は、粘着剤層5を介してスクリーン等に貼り合わせて用いることができる。
次に、図5に基づいて、上記光拡散フィルム1を用いた本発明のスクリーンの一実施の形態を説明する。
図5において、スクリーン10は、支持基板11上に、反射層である光学多層膜12と、上述した光拡散フィルム1とが順番に設けられた構成であり、さらに支持基板11の背面側に光吸収層13が設けられている。
支持基板11は、透明であり、透明フィルム、ガラス板、アクリル板、メタクリルスチレン板、ポリカーボネート板、レンズ等の所望の光学特性を満足するものであればよい。光学特性として、上記支持基板11を構成する材料の屈折率は1.3〜1.7、ヘイズは8%以下、透過率は80%以上が好ましい。また、支持基板11にアンチグレア機能をもたせてもよい。
透明フィルムはプラスチックフィルムが好ましく、このフィルムを形成する材料としては、例えばセルロース誘導体(例、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース及びニトロセルロース)、ポリメチルメタアクリレート、メチルメタクリレートと他のアルキル(メタ)アクリレート、スチレンなどといったビニルモノマーとの共重合体などの(メタ)アクリル系樹脂;ポリカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR−39)などのポリカーボネート系樹脂;(臭素化)ビスフェノールA型のジ(メタ)アクリレートの単独重合体ないし共重合体、(臭素化)ビスフェノールAのモノ(メタ)アクリレートのウレタン変性モノマーの重合体および共重合体などといった熱硬化性(メタ)アクリル系樹脂;ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート及び不飽和ポリエステル;アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エポキシ樹脂などが好ましい。また、耐熱性を考慮したアラミド系樹脂の使用も可能である。この場合には加熱温度の上限が200℃以上となり、その温度範囲が幅広くなることが予想される。
プラスチックフィルムは、これらの樹脂を伸延あるいは溶剤に希釈後フィルム状に成膜して乾燥するなどの方法で得ることができる。厚さは剛性の面からは厚いほうがよいが、ヘイズの面からは薄いほうが好ましく、通常25〜500μm程度である。
また、上記プラスチックフィルムの表面がハードコートなどの被膜材料で被覆されたものであってもよく、無機物と有機物からなる光学多層膜の下層にこの被膜材料を存在させることによって、付着性、硬度、耐薬品性、耐久性、染色性などの諸物性を向上させることも可能である。
光学多層膜12は、第1の光学膜として高屈折率の光学膜12Hと、第2の光学膜として低屈折率の光学膜12Lとが交互に積層された構成である。図5において、支持基板11の一方の面に、まず高屈折率の光学膜12Hが設けられ、ついで低屈折率の光学膜12Lが設けられ、以降光学膜12Hと光学膜12Lとが交互に設けられ、最後に光学膜12Hが設けられた構成であり、2n+1層(nは1以上の整数である。)からなる積層膜となっている。なお、この積層膜は、支持基板11の両面に設けてもよい。その場合、両面で積層数は2(2n+1)層となる。
光学膜12Hは、支持基板11または光学膜12Lの上に、例えば、高屈折率光学膜用材料を塗布し、硬化させて形成することができる。この光学膜12Hは屈折率を調整するために微粒子が含まれている。
光学膜12Hの膜厚は、80nm〜15μm、より好ましくは600〜1000nmとする。15μmより厚くすると、分散し切れなかった微粒子によるヘイズ成分が増大して光学膜としての機能が得られないからである。
また、光学膜12Hの屈折率は、1.70〜2.10とすることが好ましい。屈折率を2.10よりも高くすると、微粒子の分散性が不充分となって光学膜としての機能が損なわれる。また、屈折率を1.70よりも低くすると、光学膜12Lを積層した場合の反射特性が十分ではなくなり、スクリーンとしての特性が不充分となる。
光学膜12Lは、光学膜12Hの上に、例えば低屈折率光学膜用材料を塗布し、硬化させて形成することができる。この光学膜12Lの屈折率は、1.30〜1.69とすることが好ましい。光学膜12Lの屈折率は、低屈折率光学膜用材料に含まれる樹脂の種類、場合によっては微粒子の種類及び添加量などにより決まる。なお、屈折率が1.69よりも高くなると光学膜12Hとの屈折率の差が確保できず、光学膜12Hに積層した場合の反射特性が十分ではなくなり、スクリーンとしての特性が不充分となる。また、1.3よりも低い屈折率をもった膜を形成することが困難であり、屈折率1.3が製造上の下限となる。
光学膜12Lの膜厚は、80nm〜15μm、より好ましくは600〜1000nmとする。
ここで、光学膜12H及び光学膜12Lを形成するための高屈折率光学膜用材料及び低屈折率光学膜用材料について説明する。
(1)高屈折率光学膜用材料
高屈折率光学膜用材料は、微粒子と、有機溶媒と、エネルギーを吸収して硬化反応を起こす結合剤と、分散剤とを含有する。
微粒子は、成膜された後の光学膜の屈折率を調整するために添加される高屈折率材料の微粒子であり、Ti、Zr、Al、Ce、Sn、La、in、Y、Sb等の酸化物、または、In−Sn等の合金酸化物が挙げられる。なお、光触媒を抑える目的でTi酸化物にAl、Zr等の酸化物が適当量含有していてもよい。この微粒子の比表面積は55〜85m2/gが好ましく、75〜85m2/gであることがより好ましい。比表面積がこの範囲にあると、微粒子の分散処理により、光学膜用材料中における微粒子の粒度で100nm以下に抑えることが可能となり、ヘイズの非常に小さな光学膜を得ることが可能である。
有機溶媒は、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブチルアルコール等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、エチレングリコールアセテート等のエステル系溶媒等が用いられる。これら有機溶媒は必ずしも100%純粋である必要はなく、異性体、未反応物、分解物、酸化物、水分等の不純成分が20%以下であれば含まれていてもかまわない。また、低い表面エネルギーをもつ支持基板や光学膜上に塗布するためには、より低い表面張力をもつ溶媒を選択することが望ましく、例えばメチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール等が挙げられる。
分散剤と硬化反応する結合剤は、熱硬化性樹脂、紫外線(UV)硬化型樹脂、電子線(EB)硬化型樹脂等があげられる。熱硬化性樹脂、UV硬化型樹脂、EB硬化型樹脂の例としてはポリスチレン樹脂、スチレン共重合体、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。その他の環状(芳香族、複素環式、脂環式等)基を有するポリマーでもよい。また、炭素鎖中にフッ素、シラノール基の入った樹脂でも構わない。
上記樹脂を硬化反応させる方法は放射線または熱いずれでもよいが、紫外線照射により樹脂の硬化反応を行う場合には、重合開始剤の存在下で行うことが好ましい。ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、t−ブチルパーオクトエート等のパーオキシド系開始剤が挙げられる。これらの開始剤の使用量は、重合性単量体合計100重量部あたり0.2〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量部とする。
上記微粒子を分散させる分散剤は、その含有量が微粒子に対し3.2〜9.6×1011mol/m2であるが、これより含有量が少ないと光学膜に十分な分散性を得ることができない。逆に、含有量が多いと、塗膜中における分散剤体積比率が上昇するために、膜屈折率が低下して屈折率の調整範囲が狭くなることから光学膜積層設計が困難となる。
上記の分散剤に含まれる親水基の極性官能基の量は、10-3〜10-1mol/gである。官能基がこれより少ない、あるいは多い場合には、微粒子の分散に対する効果が発現せず、分散性低下などにつながる。
極性官能基として、以下に示すような官能基でも凝集状態にならないため有用である。
・-SO3M、-OSO3M、-COOM、P=O(OM)2(ここで、式中Mは、水素原子あるいは、リチウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属である。)、3級アミン、4級アンモニウム塩
・R1(R2)(R3)NHX(ここで、式中R1、R2、R3は、水素原子あるいは炭化水素基であり、Xは塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン元素イオンあるいは無機・有機イオンである。)
・-OH、-SH、-CN、エポキシ基等
極性官能基の導入部位は特に規定はない。これら分散剤は、1種単独で用いられることが可能であるが、2種以上を併用することも可能である。
また、塗膜における分散剤は、総量で上記微粒子100重量部に対して、20〜60重量部が好ましく、38〜55重量部がより好ましい。
また、分散剤親油基の重量平均分子量は110〜3000が好ましい。分子量がこの範囲よりも低いと、有機溶媒に対して十分に溶解しないなどの弊害が生じる。逆に高すぎる場合には光学膜に十分な分散性を得ることができない。なお、分散剤の分子量の測定はゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)法により行えばよい。
上記分散剤には、結合剤と硬化反応を起こすための官能基を有していてもよい。また、本発明の分散剤以外の結合剤を含む場合には結合基を多く有する多官能ポリマー、またはモノマーが好ましい。
上記高屈折率光学膜用材料は塗布により塗膜とされた後、放射線または熱によって硬化反応が促進され高屈折率タイプの第1の光学膜となる。
(2)低屈折率光学膜用材料
この光学膜用材料は、低い屈折率を持つ層の材料として設計される。含フッ素系樹脂、シリカ、中空微粒子等が挙げられ、1.45以下の屈折率を持つ膜が特に好ましい。
含フッ素系樹脂に関しては、主鎖がフッ素変性されたポリマーには、例えば、パーフルオロ主鎖型パーフルオロポリエーテル、パーフルオロ側鎖型パーフルオロポリエーテル、アルコール変性パーフルオロポリエーテル、イソシアネート変性パーフルオロポリエーテルなどが挙げられ、またフッ素を有するモノマーには、例えば、CF2=CF2、CH2=CF2、CF2=CHFなどが挙げられ、またこれらモノマーを重合したもの、これらをブロックポリマー化したものも使用できる。
側鎖がフッ素変性されたポリマーについては、溶剤可溶な主鎖に対してグラフトポリマー化したものが挙げられるが、特に、溶剤が使用できる樹脂としてその扱いが容易であることからポリフッ化ビニリデンが好ましい低屈折率熱可塑性ポリマーの例として挙げられる。低屈折率熱可塑性ポリマーとしてこのポリフッ化ビニリデンを用いた場合には、低屈折率層の屈折率は約1.4となるが、さらに低屈折率層の屈折率を下げるにはトリフルオロエチルアクリレートのような低屈折率アクリレートを、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対して10重量部から300重量部、好ましくは100重量部から200重量部添加してもよい。
また、低屈折率材として用いられる微粒子としては、LiF(屈折率1.4)、MgF2(屈折率=1.4)、3NaF・AlF3(屈折率=1.4)、AlF3(屈折率=1.4)、SiOx(x:1.5≦x≦2.0)(屈折率=1.35〜1.48)等の超微粒子が使用される。
上記低屈折率光学膜用材料は塗布により塗膜とされた後、硬化反応により第1の光学膜よりも低屈折率の第2の光学膜となる。
上記高屈折率光学膜用材料及び低屈折率光学膜用材料の製造に当たっては、混練工程、分散工程、及びこれらの工程の前後に必要に応じて設けた混合工程によって行われる。使用する微粒子、樹脂、溶媒など全ての原料は何れの工程の最初または途中で添加してもかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工程で分割して添加してもかまわない。分散及び混練には、アジター、ペイントシェーカー等の従来公知の装置を用いればよい。
なお、光学多層膜12の光学膜12H、12Lは、上記材料及び方法に限らず、他の高屈折率材料及び低屈折率材料を用いてスパッタリング等のドライプロセスで形成することもできる。
以上の構成により、光学多層膜12は、赤色、緑色、青色の三原色波長帯の光に対して高反射特性を有し、少なくともこれらの波長領域以外の可視波長域の光に対しては高透過特性を有するようになる。なお、光学膜12H、12Lそれぞれの屈折率や厚みを調整することにより、光学多層膜12として反射する三原色波長帯の波長位置をシフトさせて調整することが可能であり、これによりプロジェクターから投射される光の波長に対応させた光学多層膜12とすることができる。
なお、光学多層膜12を構成する光学膜12H、12Lの層数は特に限定されるものではなく、所望の層数とすることができる。また、片面あたりの光学多層膜12は最外層が光学膜12Hとなる奇数層により構成されることが好ましい。光学多層膜12を奇数層の構成とすることにより、偶数層とした構成の場合よりも三原色波長帯域フィルターとして機能が優れたものとなる。具体的には3〜7層の奇数層とすることが好ましい。層数が2以下の場合には反射層としての機能が十分ではないためである。一方、層数が多いほど反射率は増加するが、層数8以上では反射率の増加率が小さくなり、光学多層膜12の形成所要時間をかけるほど反射率の改善効果が得られなくなるためである。
光吸収層13は、光学多層膜12、支持基板11を透過した光を吸収させるためのもので、光学多層膜12を支持基板11の一方の面にのみ形成した場合には支持基板11の背面に、両面に形成した場合にはプロジェクター光の入射側と反対側の光学多層膜12の最外層表面に形成される。この光吸収層13は、黒色の樹脂フィルムを貼り付けて、あるいは黒色塗料を塗布して形成することができる。
上記スクリーン10によって、該スクリーンへの入射光の表面散乱を抑制し、プロジェクターからの特定波長の光を反射し、外光などのそれ以外の波長領域の入射光を透過・吸収する選択反射が可能となり、スクリーン10上の映像の黒レベルを下げて高コントラストを達成するものであり、部屋が明るい状態でもコントラストの高い映像を表示することが可能となる。例えば、グレーティング・ライト・バルブ(GLV)を用いた回折格子型プロジェクターのようなRGB光源からの光を投射した場合にスクリーン10上で広視野角で、かつコントラストが高く、外光の映り込みのない良好な映像が鑑賞できるようになる。
すなわち、スクリーン10に入射する光は、光拡散フィルム1で表面散乱することなく透過し、光学多層膜12に到達し、当該光学多層膜12にて入射光に含まれる外光成分は透過されて光吸収層13で吸収され、映像に関わる特定波長領域の光のみ選択的に反射され、その反射光は光拡散フィルム1の表面にて拡散され視野角の広い画像光として視聴者に供される。したがって、上記反射光である画像光への外光の影響を高いレベルで排除することができ、従来にない高コントラスト化が可能となる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではないことは言うまでもない。
[実験例1]
光拡散機能を有する光学フィルムは、PET基板上にエポキシ樹脂を設け、予め表面組織を作製しておいたマスターにより、エポキシ樹脂層に複写したもので、視野角は水平方向が60°、垂直方向で10°である。また、膜厚は100μm、屈折率は1.59である。
光学フィルムの切断は、ステンレス製からなり、刃先端の成す角度が10°であるロータリーカッターを用いた。切断は非拡散面であるフィルム裏面を上にして固定し、上記ロータリーカッターにて切断した。
接合は、接合部の間隙がほぼない状態になるように顕微鏡で接合部を観察しながら拡散面であるフィルム表面同士を突き合わせ、突き合わせた拡散面に粘着テープを貼って固定した。このとき、拡散面の間隙は0、非拡散面の間隙は17μmであった。次に、非拡散面側の接合部のV字型溝にUV硬化型接着剤(OPTOKLEB社製OPM55、屈折率1.56、粘度20cps)をシリンジ注入し、へらを用いて押し込んだ後、非拡散面全面を覆うように粘着シートを貼合した。その後、UV光を照射して接着剤を硬化させた。
このようにして作成された光拡散フィルムの接合部の評価は、この光拡散フィルムをスクリーンの反射面に貼合し、接合部と周辺の輝度を測定してその輝度比により行った。輝度測定は、ハイランド社のRISA-CD7を用い、プロジェクター(ソニー製CX-5)をスクリーン正面方向の4mの距離から投影し、検出角度を10°、60°とした。また、接合部にて映像の歪みの発生有無をスクリーン正面から4m離れた位置で目視にて観察した。
以下に行う実験例2〜15と合わせて、光拡散フィルムの接合条件を表1に、評価結果を表2に示す。
ここで用いた反射膜は次のようにして作成した。
高屈折率光学膜用材料である塗料(I)、低屈折率光学膜用材料である塗料(II)の組成と製造方法及びスクリーン製造方法を以下に示す。
{塗料(I)の組成…高屈折率光学膜用材料}
・微粒子:TiO2微粒子
(石原産業社製、平均粒径約20nm、屈折率2.48) 100重量部
・分散剤:SO3Na基含有分子
(重量平均分子量:1000、SO3Na基濃度:2×10-3mol/g)
20重量部
・結合剤:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレートとの混合物
(日本化薬社製UV硬化性樹脂、商品名DPHA) 30重量部
・有機溶媒:メチルイソブチルケトン(MIBK) 4800重量部
まず微粒子、分散剤、有機溶媒を所定量混合し、ペイントシェーカーで分散処理を行いTiO2微粒子分散液を得た。ついで、該分散液に結合剤を添加し、攪拌機にて攪拌処理を行い、塗料(I)とした。
{塗料(II)の組成…低屈折率光学膜用材料}
・末端カルボキシル基をもつパーフルオロブテニルビニルエーテルの重合体
(旭硝子社製、商品名サイトップ)
{スクリーン製造方法}
透明支持基板の両面に塗料(I)をディッピング方式で塗布する。塗料(I)の塗膜を80℃で乾燥後、紫外線(UV)硬化(1000mJ/cm2)させ、片面当たり膜厚780nm、屈折率1.94の光学膜(I)を第1層として形成する。ついで、その高屈折率の光学膜(I)上に塗料(II)をディッピング方式で塗布する。塗料(II)の塗膜を90℃で乾燥させ、膜厚1240nm、屈折率1.34の光学膜(II)を第2層として形成する。さらに、この低屈折率の光学膜(II)上に第1層と同一条件で塗料(I)を用いて膜形成し、片面当たり膜厚780nm、屈折率1.94の光学膜(I)を第3層として形成する。これにより、透明支持基板上に片面当り光学膜(I)/光学膜(II)/光学膜(I)の3層、計6層の光学多層膜を得た。この光学多層膜の一方の表面に粘着剤層を介して前述の光拡散フィルムを貼り合わせ、光学多層膜の他方の表面に黒色塗料をスプレー法により塗布して光吸収層とし、反射型スクリーンを完成した。
[実験例2]
光学フィルムの接合にあたって、切断に用いたカッター刃の先端の成す角度が20°であり、その結果、表1に示す如く接合部における非拡散面の間隙が35μmとなった以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを作成した。
[実験例3]
光学フィルムの接合にあたって、接合部における拡散面の距離を10μmとした以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを作成した。
[実験例4]
光学フィルムの接合にあたって、切断に用いたカッター刃の先端の成す角度が20°であり、かつ接合部における拡散面の距離を10μmとした以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを作成した。
[実験例5]
光学フィルムの接合にあたって、接合部における拡散面の距離を20μmとした以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを作成した。
[実験例6]
光学フィルムの接合にあたって、切断に用いたカッター刃の先端の成す角度が20°であり、かつ接合部における拡散面の距離を20μmとした以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを作成した。
[実験例7〜9]
接着剤を、表1に示す如く粘度2cps(日本化薬社製REG400DA)、100cps(OPTOKLEB社製HV-153)、150cps(NORLAND社製NOA831H)とした以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを得た。
[実験例10〜12]
接着剤を、表1に示す如く屈折率1.46(日本化薬社製HX-620)、1.49(OPTOKLEB社製MO5)、1.52(日本化薬社製EAM-2300)とした以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを得た。
[実験例13]
切断に用いたカッター刃の先端の成す角度が30°であり、その結果、表1に示す如く接合部における非拡散面の間隙が58μmとなった以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを得た。
[実験例14]
光学フィルムの断面をフィルムに対して垂直方向に切断した以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを得た。この場合、接合部の拡散面の距離は30μmまでしか縮めることができなかった。
[実験例15]
接合部への接着剤注入を行わなかった以外は、実験例1と同様の方法によってスクリーンを得た。
Figure 2005234088
Figure 2005234088
表1、2に示したように、光学フィルムを刃先端角度10°または20°のカッターで切断した実験例1、実験例2に比べて、刃先端角度30°のカッターで切断した実験例13では、接合部に輝度及び投影映像の歪みが発生した。また、光学フィルムの断面をフィルムに対して垂直方向に切断した実験例14では、拡散面の接合間隔が30μmとなったため、接合部の輝度が大きくなり、ぎらつきが発生した。拡散面の接合間隔が20μm以下の実験例1〜実験例6では、接合部の目立たない光拡散フィルムが得られた。
また、粘度2cps、20cps、100cpsの接着剤を注入した実験例7、実験例1、実験例8では問題がなかったが、粘度150cpsの接着剤を注入した実験例9では、気泡による散乱が発生した。また、接合部に接着剤注入を行わなかった実験例15では、接合部の輝度が大きくなり、特に60°での接合部の輝度が周辺部輝度の1.9倍と他の実験例(1.2〜1.3倍)に比べて顕著に大きくなった。
さらに、屈折率1.49、1.52、1.56の接着剤をそれぞれ用いた実験例11、実験例12、実験例1に比べて、屈折率1.46の接着剤を用いた実験例10では、光学フィルムの屈折率1.56との差により、60°での接合部の輝度が周辺部の2.0倍と目立って大きくなった。
以上の結果から、光学フィルムを切断するカッターの刃先端角度は10〜20°が好ましく、かつ光学フィルムの拡散面の接合間隔は20μm以下とすることが望ましい。また、接合部には、光学フィルムとの屈折率の差が±0.1以内で、かつ粘度が2〜100cpsの接着剤を充填することが好ましいことがわかる。
本発明の光拡散フィルムの一実施の形態を示す断面図である。 本発明の光拡散フィルムの製造工程例を示す工程断面図(その1)である。 本発明の光拡散フィルムの製造工程例を示す工程断面図(その2)である。 本発明の光拡散フィルムの製造工程例を示す工程断面図(その3)である。 本発明のスクリーンの一実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1…光拡散フィルム、2…光学フィルム2、4…接着剤、5…粘着剤層、6…粘着テープ、11…支持基板、12…光学多層膜、13…光吸収層

Claims (16)

  1. 光拡散機能を有する光学フィルムが平面状に複数接合されてなる光拡散フィルムであって、前記光学フィルム同士の接合部においてフィルム表面側の間隙より裏面側の間隙が大きくなるよう前記光学フィルムの端面がテーパー状に形成されてなるとともに、前記フィルム表面側の間隙が20μm以下であり、かつ接合する前記光学フィルム間に形成される溝には接着剤が充填されてなることを特徴とする光拡散フィルム。
  2. 接合する前記光学フィルムの端面と端面の成す角度が10〜20度であることを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルム。
  3. 前記接着剤が、前記光学フィルムの屈折率に対して±0.1以下の屈折率を有することを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルム。
  4. 前記接着剤の充填時の粘度が2cps以上100cps以下であることを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルム。
  5. 前記接合部に跨って光学フィルムの裏面に粘着剤層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルム。
  6. 光拡散機能を有する光学フィルムの端面を、フィルム表面と端面の成す角度が鋭角となるようにテーパー状に形成する工程と、
    前記光学フィルムのテーパー状の端面同士を間隙が20μm以下となるように突き合わせ、フィルム表面側から粘着テープで仮止めする工程と、
    仮止めされた光学フィルムの端面間に形成された溝に接着剤を充填する工程と、
    前記接着剤の充填部に跨って前記光学フィルムの裏面側に粘着シートを貼り合わせる工程と、
    前記粘着シートによって平坦化された接着剤を硬化させる工程と
    を有することを特徴とする光拡散フィルムの製造方法。
  7. 接合する前記光学フィルムの端面と端面の成す角度が10〜20度であることを特徴とする請求項6記載の光拡散フィルムの製造方法。
  8. 前記接着剤の硬化後の屈折率が、前記光学フィルムの屈折率に対して±0.1以下であることを特徴とする請求項6記載の光拡散フィルムの製造方法。
  9. 前記接着剤が、2cps以上100cps以下の粘度を有することを特徴とする請求項6記載の光拡散フィルムの製造方法。
  10. 前記接着剤を紫外線又は熱によって硬化させることを特徴とする請求項6記載の光拡散フィルムの製造方法。
  11. 光拡散機能を有する光学フィルムが平面状に複数接合されてなる光拡散フィルムを備えたスクリーンであって、前記光学フィルム同士の接合部においてフィルム表面側の間隙より裏面側の間隙が大きくなるよう前記光学フィルムの端面がテーパー状に形成されているとともに、前記フィルム表面側の間隙が20μm以下であり、かつ接合する前記光学フィルム間に形成される溝には接着剤が充填されていることを特徴とするスクリーン。
  12. 特定の波長領域の光に対して高反射特性を有し、前記特定の波長領域以外の少なくとも可視波長領域の光に対して高透過特性を有する反射層を備えたことを特徴とする請求項11記載のスクリーン。
  13. 前記反射層が、高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率層を交互に積層し、最外層に高屈折率層を有する光学多層膜であることを特徴とする請求項12記載のスクリーン。
  14. 前記光学多層膜が透明支持体の両側に形成され、前記高屈折率層と低屈折率層の両面層数が2(2n+1)層(1≦n≦3)であることを特徴とする請求項13記載のスクリーン。
  15. 前記反射層を透過した光を吸収する光吸収層を備えたことを特徴とする請求項12記載のスクリーン。
  16. 前記特定の波長領域が、赤、緑、青の三原色波長領域を含むことを特徴とする請求項11記載のスクリーン。

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