JP2005232363A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウール等への浸透性に優れ、優れた洗浄力を呈する洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】 本発明の洗浄剤組成物は、洗浄基剤(A)と、下記式(I)で表されるポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)とを含有してなる。
【化1】
Figure 2005232363

(R及びR:C2〜13のアルキル基又はアルケニル基(RとRの炭素数の和:4〜26、差:5以下)、AOはC3〜5のアルキレンオキサイド基、m:1〜10、n:0〜5)
【選択図】 なし

Description

本発明は、衣料用洗浄剤等として好適な洗浄剤組成物に関する。
セーターやブラウス等のおしゃれ着では、ウール、絹、アクリル繊維等のデリケートな繊維素材が用いられている。かかる衣料を洗浄するいわゆるライト系洗浄剤では、衣料を優しく洗浄しつつ、良好な洗浄力を呈することが求められる。
しかしながら、ウール等の比較的疎水性の高い繊維に対しては、洗浄剤を浸透させることが難しく、充分な洗浄力を得ることが困難な傾向にある。洗浄力が不充分であると、擦り洗い等の対応を余儀なくされ、被洗物の縮みやケバ立ち等を招くことがある。
ウール等への浸透性を向上させた洗浄剤組成物としては、洗浄基剤として、高洗浄性非イオン性界面活性剤および陰イオン性界面活性剤等を適宜組み合わせ、さらに、浸透剤を適宜配合した組成物が開示されている(特許文献1〜3等)。
特開平9−256000号公報 特開平11−35975号公報 特開2000−169881号公報
しかしながら、上記先行技術はいずれも、ウール等への浸透性向上に対してある程度の効力を発揮するものであるが、未だ充分とは言えない。また、浸透剤を増量すると、組成物に占める主成分の洗浄基剤の割合が低下するので、浸透性は向上できても、界面活性効果が低減し、洗浄力の向上には結びつかない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ウール等の比較的疎水性の高い被洗物に対しても良好な浸透性を呈し、優れた洗浄力を呈する洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは前記課題を解決するべく鋭意検討した結果、特定のポリオキシアルキレンエーテル化合物が浸透剤として優れ、これを洗浄基剤の界面活性剤に対して、洗浄補助剤として配合することで、ウール等の比較的疎水性の高い被洗物に対する浸透性を著しく向上できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の洗浄剤組成物は、少なくとも1種の界面活性剤である洗浄基剤(A)と、β位に分岐鎖を有する2−アルキルアルカノールから誘導される、下記式(I)で表されるポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)とを含有してなることを特徴とする。
Figure 2005232363
(式中、R及びRは各々独立に、炭素数2〜13のアルキル基又はアルケニル基であり、かつR、Rの炭素数の和が4〜26、差が5以下である。Rは水素原子若しくは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。EOはエチレンオキサイド基、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキサイド基であり、m及びnはこれらの基の平均付加モル数である。mは1〜10、nは0〜5であり、AOは複数種類付加されていても良い。)
本発明の組成物においては、成分(A)と成分(B)の合計100質量部に対して、成分(B)の含有量が5〜60質量部であることが好ましい。
成分(B)としては、特に酸化マグネシウムを主成分とする複合金属酸化物を触媒として得られるものが好適である。なお、本明細書において、「触媒の主成分」とは、最大含有量の成分と定義する。
本発明によれば、ウール等の比較的疎水性の高い被洗物に対しても良好な浸透性を呈し、優れた洗浄力を呈する洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、洗浄基剤(A)に対して、洗浄補助剤として、特定のポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)を配合してなる。本発明の組成物では、洗浄補助剤である成分(B)が良好な浸透剤として機能する。
「洗浄基剤(A)」
洗浄基剤(A)は1種又は2種以上の界面活性剤である。用いる界面活性剤は特に限定されず、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、両性のいずれでも良く、市販品を用いても、公知方法にて合成して用いても良い。
非イオン性界面活性剤としては特に限定されず、成分(B)を除く任意の非イオン性界面活性剤を用いることができるが、洗浄力の観点から、下記式(II)で示される界面活性剤等が好適に用いられる。
O(AO)…(II)
式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜22、好ましくは10〜20、特に好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基等である。Rは水素原子若しくは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基等であり、好ましくは水素原子又はメチル基である。
Oは炭素数2〜5、好ましくは2〜3のアルキレンオキサイド基であり、その平均付加モル数pは1〜20、好ましくは10〜18、特に好ましくは12〜18である。AOは複数種類付加されていても良い。
上記式で表される非イオン性界面活性剤の具体例としては、P&G(株)製商品名「CO1270」(炭素数12,14混合物)、Ecogreen Oleochemicals(株)製商品名「ECOROL26」(炭素数12,14混合物)等の天然アルコールに、15モル相当のエチレンオキサイドを付加したものや、三菱化学(株)製商品名「Diadol13」(炭素数13)等の合成アルコールに、15モル相当のエチレンオキサイドを付加したもの等が挙げられる。
その他、非イオン性界面活性剤としては、炭素数9〜14のアルキル基を有するアルキルグリコシドや脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオキサイド等が好適に用いられる。
陰イオン性界面活性剤としては特に限定されないが、SO基又はSO基を有する陰イオン性界面活性剤等が好適に用いられる。その具体例としては、1)炭素数8〜16のアルキルベンゼンスルホン酸塩、2)炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩、3)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩、4)炭素数10〜20のアルキル基を有する平均0.5〜8モルのエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、5)炭素数10〜20のアルキル基を有するα−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。中でも、洗浄力の観点から、1)のアルキルベンゼンスルホン酸塩や、4)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が特に好ましく用いられる。
例示した陰イオン性界面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルカノールアミン等から選択される1種又は2種以上の陽イオンが挙げられる。陰イオン性界面活性剤は、予め中和してから組成物に添加しても良いし、酸形態で組成物に添加し、その後別途添加したアルカリ剤にて中和しても良い。
陽イオン性界面活性剤としては特に限定されないが、衣料の風合い性及び液安定性の観点から、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩等が好適に用いられる。
両性界面活性剤としては特に限定されないが、衣料の風合い性及び液安定性の観点から、アルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン、アルキルイミダゾリン型ベタイン等が好適に用いられる。
「ポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)」
本発明では、洗浄補助剤(浸透剤)として、β位に100%の分岐鎖を有する2−アルキルアルカノールから誘導される、下記式(I)で表されるポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)を配合する。該成分は1種又は2種以上を配合することができる。
Figure 2005232363
式中、R及びRは各々独立に、炭素数2〜13、好ましくは2〜10、特に好ましくは2〜8のアルキル基又はアルケニル基である。かつR、Rの炭素数の和は4〜26、好ましくは5〜18、特に好ましくは6〜14であり、差(|R−R|)は5以下、好ましくは3以下、特に好ましくは2以下である。
は水素原子若しくは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくは水素原子又はメチル基、特に好ましくは水素原子である。
EOはエチレンオキサイド基、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキサイド基である。AOの具体例としては、プロピレンオキサイド基、ブチレンオキサイド基、ペンチレンオキサイド基等が挙げられ、特に好ましくはプロピレンオキサイド基である。AOは複数種類付加されていても良い。
m及びnはこれらの基の平均付加モル数である。mは1〜10、好ましくは2〜7、特に好ましくは3〜5である。nは0〜5、好ましくは0〜3、特に好ましくは0〜2である。
Oを付加することは必須ではないが、EOを付加した後、AOをさらに付加することで、性能を維持したまま未反応物量を大幅に減量することができ、臭気や安定性が良好となる。
成分(B)では分岐鎖R及びRが重要であり、本発明者はβ位にかかる分岐鎖を有するポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)が親疎水性のバランスに優れ、比較的疎水性の高いウール等に対しても良好な浸透性を呈し、優れた洗浄効果を呈することを見出している。本発明者はさらに、EO、AOの平均付加モル数m及びnを上記範囲とすることで、浸透性が著しく良好なものとなり、優れた洗浄効果を呈することを見出している。
なお、R及びRのいずれの炭素数も2未満では、分岐構造の影響が小さく、良好な浸透性が発現しなくなり、いずれの炭素数も13超では、組成物中への溶解性が低減する。また、R、Rの炭素数の差(|R−R|)が5超では、主鎖に対する分岐鎖の割合が小さくなるため、分岐構造の影響が小さく、良好な浸透性が発現しなくなる。
すなわち、β位に100%の分岐鎖を有さない、あるいは、β位に100%の分岐鎖を有してもそれらの炭素数が上記規定を充足しない化合物、例えば、P&G(株)製天然アルコール商品名「CO1270」(炭素数12,14混合物)等の直鎖アルコールや、エチレン、プロピレン、ブテン又はこれらの混合物の重合体やn−パラフィンから高級オレフィンを経てオキソ法にて製造される三菱化学(株)製商品名「Diadol」やシェル・ケミカル(株)製商品名「Neodol」等から誘導されるポリオキシアルキレンエーテル化合物では、高い浸透性は得られず、良好な洗浄効果は得られない。
原料の2−アルキルアルカノールの具体例としては、2−エチルヘキサノール、2−プロピルヘプタノール、2−ブチルオクタノール、2−ペンチルノナノール、2−ヘキシルデカノール、2−ヘプチルウンデカノール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。これらは市販品を用いても良いし、合成して用いても良く、1種又は2種以上を用いることができる。
上記2−アルキルアルカノールの合成方法としては、例えば2種のアルデヒドをアルドール縮合した後、所望の1種のアルコールに還元する方法や、2種の第1級アルコール及び/又は第2級アルコールをアルコキシド及び/又は遷移金属錯体等を触媒として縮合する方法等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)は、2−アルキルアルカノールに対して、触媒存在下で、EO、さらに必要に応じてAOを付加させることで、得られる。用いる触媒は特に限定されず、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ触媒、フッ化ホウ素等の酸触媒、マグネシウムやアルミニウム等を含む複合金属酸化物触媒等が挙げられる。
中でも、酸化マグネシウムを主成分とする複合金属酸化物触媒が特に好ましい。その具体例としては、特開平1−164437号公報、特開2000−61304号公報等に記載されたMgOにAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加したものや、特開平8−268919号公報に記載された水酸化アルミニウム・マグネシウム焼成物等が挙げられる。
かかる触媒を用いて合成された成分(B)は、EO及びAOの付加モル数分布がシャープとなり、未反応物量が少なくなるため、臭気や安定性が良好であり、しかも所望の付加モル数の有効成分量が高くなるため、同じ濃度で配合してもより高い浸透効果が得られ、好適である。
本発明の組成物における成分(B)の含有量は特に限定されないが、成分(A)と成分(B)の合計100質量部に対して、5〜60質量部、特に10〜50質量部であることが好ましい。
成分(B)の含有量が多くなる程、ウール等への浸透性は相対的に増すが、洗浄基剤(A)の割合が低下するため、界面活性効果による洗浄効果が相対的に低下する傾向にあり、少なくなる程、ウール等への浸透性が相対的に低下する傾向にある。成分(B)の含有量を上記範囲内とすることで、界面活性効果による洗浄効果と浸透による洗浄効果のバランスが良好となり、優れた洗浄力が安定的に得られる。
「その他の成分」
本発明の組成物には、前記成分の他に必要に応じて、再汚染防止剤(ポリエチレングリコールやカルボキシメチルセルロース等)、低級アルコール類(エタノール等)やグリコール類(エチレングリコールやプロピレングリコール等)、尿素、粘度低下剤(安息香酸塩等)、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルスチレン重合体、乳濁剤(ポリスチレン等)、キレート剤、蛍光染料、柔軟付与剤、抗菌剤、香料、色素、酵素等を配合することができる。
また、洗浄によるウール等へのダメージを抑制するために、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等の中和剤を適宜配合し、洗濯液の液性が中性となるように調整することが好ましい。
本発明の組成物は、洗浄補助剤(浸透剤)として特定のポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)を配合したものであるので、ウール等の比較的疎水性の高い被洗物に対しても良好な浸透性を呈する。
ポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)は少量でも良好な浸透性を呈するため、洗浄基剤(A)量を充分に確保することができ、界面活性効果による洗浄効果と、浸透による洗浄効果とが相俟って、通常の被洗物は勿論、ウール等の比較的疎水性の高い被洗物に対しても優れた洗浄力を呈する。すなわち、本発明の組成物は、洗浄基剤量を低下させることなく、浸透性を著しく向上させたものであり、従来のライト系洗浄剤組成物に比して高い洗浄力を呈する。
本発明の組成物はウール等の被洗物に対しても良好な洗浄力を呈するため、擦り洗い等、機械的な力をかけることなく、被洗物を優しく洗浄することができる。しかも、被洗物への浸透が速く、効率良く洗浄できるので、洗浄時間の短縮化を図ることもできる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1〜10、比較例1〜6)
各例において、表1、2に示す組成の洗浄剤組成物を調製した。配合量の単位は質量部であり、総量が100質量部となるように水量を調整した。表2中、成分(D)は、成分(B)の比較用成分である。表には、成分(B)又は(D)の原料アルコールのβ位の分岐鎖R、Rの炭素数の差(|R−R|)についても合わせて記載してある。
各成分の詳細は以下の通りである。
洗浄基剤(A)
(A−1):CxH2x+1O(EO)15H(X:12/14混合物(質量比7/3))(ライオンケミカル(株)製)、水酸化カリウムを触媒として合成されたもの、市販品
(A−2):炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製)、市販品
ポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)又は(D)
(B−1):C4(C2)CHCH2O(EO)3H(ナローレンジ)、合成品
(B−2):C6(C4)CHCH2O(EO)3H(ナローレンジ)、合成品
(B−3):C6(C4)CHCH2O(EO)5H(ナローレンジ)、合成品
(B−4):C6(C4)CHCH2O(EO)3H、合成品
(B−5):C6(C4)CHCH2O(EO)3(PO)1H、合成品
(D−1):炭素数12〜14の直鎖第2級アルコールにEOを9モル付加したもの(日本触媒(株)製商品名ソフタノール90)、市販品
(D−2):エクソン化学(株)製商品名EXXAL13にEOを5モル付加したもの、合成品
(D−3):C8(C2)CHCH2O(EO)H、合成品
上記成分中、(B−1)〜(B−3)は特開2000−61304号公報に記載の方法に準じて合成したものであり、(B−4)、(B−5)、(D−2)、(D−3)は水酸化カリウムを触媒として合成したものである。
以下、合成方法について詳述する。
触媒(X)の合成:
(B−1)〜(B−3)の合成に先立ち、以下のようにして触媒(X)を合成した。
硝酸マグネシウム6水和物68.03g、硝酸アルミニウム9水和物47.69g、硝酸マンガン6水和物24.43gを450gの脱イオン水で溶解し、溶液aを得た。炭酸ナトリウム13.47gを450gの脱イオン水で溶解し、溶液bを得た。
上記溶液a及びbを、予め1800gの脱イオン水を仕込んだ触媒調製槽に、NaOH水溶液にてpHを9、温度を45℃に保ちながら45分かけて滴下した。1時間熟成した後、母液をろ別し、沈殿を6Lの脱イオン水で洗浄し、噴霧乾燥することにより30gの複合金属水酸化物を得た。これを窒素雰囲気下800℃で焼成することで、酸化マグネシウムを主成分とする複合金属酸化物触媒(X)19gを得た。
(B−1)の合成方法:
上記触媒(X)0.4g、C8分岐アルコール(2−エチルヘキサノール:関東化学(株)製)400gを4Lオートクレーブに仕込み、窒素置換後、撹拌しながら昇温した。温度を180℃、圧力を3atmに維持しつつ、エチレンオキサイド405.9gを導入して反応させ、(B−1)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は3であった。
(B−2)の合成方法:
C8分岐アルコールの代わりにC12分岐アルコール(2−ブチルオクタノール:Sasol社製)を用い、反応させるエチレンオキサイド量を284.2gとした以外は(B−1)と同様にして、(B−2)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は3であった。
(B−3)の合成方法:
反応させるエチレンオキサイド量を473.5gとした以外は(B−2)と同様にして、(B−3)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は5であった。
(B−4)の合成方法:
触媒として30質量%水酸化ナトリウム水溶液5.65gを仕込んだ以外は(B−2)と同様にして、(B−4)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は3であった。
(B−5)の合成方法:
C12分岐アルコールに対して、エチレンオキサイドを反応させた後、さらにプロピレンオキサイド124.9gを反応させた以外は(B−4)と同様にして、(B−5)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は3、プロピレンオキサイドの平均付加モル数は1であった。
(D−2)の合成方法:
C12分岐アルコールの代わりにエクソン化学(株)製商品名EXXAL13を用い、反応させるエチレンオキサイド量を440gとした以外は(B−4)と同様にして、(D−2)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は5であった。
(D−3)の合成方法:
C12分岐アルコールの代わりに、公知方法にて一級ブタノールとオクタノールを二量化させ、蒸留することにより得られた2−エチルデカノールを用い、反応させるエチレンオキサイド量を473.5gとした以外は(B−4)と同様にして、(D−3)を得た。エチレンオキサイドの平均付加モル数は5であった。
(評価項目及び評価方法)
評価項目及び評価方法は以下の通りとした。
<浸透性>
洗浄剤組成物の0.1質量%水溶液(25℃)を100mlガラスビーカーに入れ、ウール試験布(2cm×2cm、腹巻き地)を液面に静かに浮かべ、試験布が底に沈降するまでの時間を測定し、下記基準にて判定した。時間が短い程、浸透性が良好である。
○:沈降時間30秒未満
△:沈降時間30秒以上60秒未満
×:沈降時間60秒以上
<洗浄力>
米国Testing社製Terg-O-Tometerにて、10cm×20cmに裁断したウール腹巻き布10枚を洗浄した。浴比を30倍、洗濯液中の界面活性剤合計濃度(成分(A)と成分(B)又は(D)との合計濃度)を833ppmとし、60rpm、25℃で5分間洗浄し、1分間すすぎを行った。水としては3°硬水を用いた。風乾し、洗浄力を評価した。
反射率として日本電色製色差計Z−90にてZ値を測定し、下記式で定義される洗浄率を算出し、下記基準にて判定した。
洗浄率(%)=(汚染布の反射率−洗浄布の反射率)/(汚染布の反射率−未汚染布の反射率)×100
○:洗浄率65%以上
△:洗浄率45%以上65%未満
×:洗浄率45%未満
(結果)
評価結果を表1、2に合わせて示す。
表1に示すように、浸透剤として特定のポリオキシアルキレンエーテル化合物(B−1)〜(B−5)を配合した実施例1〜10では、同成分を少量配合するだけで、ウールへの浸透性に優れ、優れた洗浄力を呈する洗浄剤組成物が得られた。
これに対し、β位に分岐鎖のないアルコールから誘導されるポリオキシアルキレンエーテル化合物(D−1)を用いた比較例1、4、β位の分岐鎖R、Rの炭素数の差(|R−R|)が5超のアルコールから誘導されるポリオキシアルキレンエーテル化合物(D−2)又は(D−3)を用いた比較例2、3、5、6では、得られた洗浄剤組成物はいずれも浸透性、洗浄力が実施例に比して劣る結果となった。
Figure 2005232363
Figure 2005232363
本発明の洗浄剤組成物は、衣料用洗浄剤、特にウール等の比較的疎水性の高い被洗物(セーター等)を含むおしゃれ着の洗浄剤等として好適に用いられる。

Claims (3)

  1. 少なくとも1種の界面活性剤である洗浄基剤(A)と、
    β位に分岐鎖を有する2−アルキルアルカノールから誘導される、下記式(I)で表されるポリオキシアルキレンエーテル化合物(B)とを含有してなることを特徴とする洗浄剤組成物。
    Figure 2005232363
    (式中、R及びRは各々独立に、炭素数2〜13のアルキル基又はアルケニル基であり、かつR、Rの炭素数の和が4〜26、差が5以下である。Rは水素原子若しくは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。EOはエチレンオキサイド基、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキサイド基であり、m及びnはこれらの基の平均付加モル数である。mは1〜10、nは0〜5であり、AOは複数種類付加されていても良い。)
  2. 成分(A)と成分(B)の合計100質量部に対して、成分(B)の含有量が5〜60質量部であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 成分(B)が、酸化マグネシウムを主成分とする複合金属酸化物を触媒として得られるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
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