JP2005231713A - 窯業系外装板積載方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 窯業系外装板積載方法は、2数の長方形窯業系外装板11をパレット10に積載する方法であって、2枚の長方形窯業系外装板11を重ね合わせ、その両端部11Aをシュリンク包装12の熱収縮によって結束し、シュリンク包装12の上面12Aに滑り止め加工を施して外装板包装体13とし、外装板包装体13をパレット10の上に積み重ねる。
【選択図】 図3
Description
ST100において、2枚の長方形窯業系外装板50を、合紙51を挟み込んだ状態で重ね合わせる(図8(A)参照)。長方形窯業系外装板50は、一例として、長さL:1500〜3030mm、幅W:455mm、厚さT:12〜18mmである。
ST102において、外装板積層物52を複数本のポリプロピレン製バンド54(以下、「PPバンド」という)で結束する(図8(C)参照)。PPバンド54の本数は、一例として6本である。
ST105において、各々の紙製キャップ55をPPバンド54で結束して外装板包装体57とする(図9(A)参照)。
これにより、PPバンド54の総本数は8本になる。
建築現場で、包装体積層物59を開梱して長方形窯業系外装板50を取り出し、建築物の外壁に取り付ける。
このように、長方形窯業系外装板50をパレット58上に積み重ねた状態に梱包するためには、多数の工程が必要になり、そのことが生産性を上げる妨げになっていた。
長方形窯業系外装板をパレット上に積み重ねた状態に梱包する外装板包装体を少ない包装工程で得ることで、外装板包装体の生産性を上げることができる。
図1は本発明に係る窯業系外装板積載方法の第1実施形態で包装した外装板包装体を示す斜視図、図2は第1実施形態の窯業系外装板積載方法を示すフローチャート、図3(A)〜(C)は第1実施形態の窯業系外装板積載方法において外装板包装体を包装する工程を示す斜視図、図4は第1実施形態の窯業系外装板積載方法において外装板包装体をパレットに積載する工程を示す斜視図である。
すなわち、長方形窯業系外装板11を2枚重ね合わせ、その両端部11Aをシュリンク包装12によって結束して外装板包装体13とし、シュリンク包装12の上面12Aに、ホットメルト15などの滑り止め加工を施し、滑り止め加工を施した外装板包装体13をパレット10の上に順に積み重ねて包装体積層物16とし、積み重ねた外装板包装体13の側面13Aに包装体積層物16の高さ方向に延在する板状緩衝材18を配置し、包装体積層物16の上面16Aにシート19を被せ、包装体積層物16の外周面16Bにストレッチシート21を巻き付ける。
ST10において、2枚の長方形窯業系外装板11を、合紙23を挟み込んだ状態で重ね合わせる(図3(A)参照)。
長方形窯業系外装板11とは、図示しない建築物の外壁を装飾するために用いる装飾板をいう。この長方形窯業系外装板11は、一例として、長さL:1500〜3030mm、幅W:455mm、厚さT:12〜18mmである。
なお、第1実施形態では、長方形窯業系外装板11を、合紙23を挟み込んだ状態で重ね合わせる例について説明したが、合紙23を挟み込まない状態で長方形窯業系外装板11を重ね合わせることも可能である。
次に、ST12において、シュリンク包装12を、図示しないシュリンク炉内で加熱することにより収縮させる。
ここで、シュリンク包装12とは、熱収縮性を有するとともに袋状に形成されたものであり、重ね合わせた2枚の長方形窯業系外装板11の両端部11Aに取り付けられた後、加熱されて収縮し、これにより2枚の長方形窯業系外装板11を結束するものである。
これにより、2枚の長方形窯業系外装板11を重ね合わせた状態に結束した外装板包装体13を得る工程を完了する。
ホットメルト15は、例えばEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)で、塗布後硬化することにより弾性変形可能になることで、滑り止めの効果を得るものである。
この状態で、包装体積層物16の上面16Aにシート19を被せ、包装体積層物16の外周面16Bにストレッチシート21を巻き付ける。
これにより、図1の状態になり、パレット10に窯業系外装板11を積載する工程が完了する。
外装板包装体13を少ない包装工程で得ることで、外装板包装体13の生産性を上げることができる。
加えて、積み重ねた外装板包装体13の側面13Aに板状緩衝材18を配置することで、例えば包装体積層物16をフォークリフト(図示せず)で運搬する際に、外装板包装体13を板状緩衝材18で保護することが可能になる。
例えば、図8〜図9に示す従来技術においては、長さL:3030mm、幅W:455mm、厚さT:15mmの窯業系外装板50をパレット58に積載する場合、その典型的な積載枚数は40枚である。
このときに、各々の外装板包装体57に使用される紙製副木53、紙製キャップ55の個数はそれそれ2個づつであり、PPバンド54の個数は典型的には8個である。
このように、包装部材数を減少することで、建築物に取り付けた後、包装部材を片付ける手間が容易になる。
これに対して、第1実施形態の窯業系外装板積載方法では、これらの部材53,54,55を用いないので、廃棄包装部材の嵩が減る。
また、図8〜図9に示す従来技術の廃材重量が24.2kgである。これに対して、第1実施形態の窯業系外装板積載方法によれば、廃材重量を12.3kgまで減らすことができる。
これに対して、第1実施形態の窯業系外装板積載方法では、図8〜図9に示す従来技術のように紙製副木53、紙製キャップ55およびPPバンド54を使用する必要がないので、梱包を開く開梱時間を14分まで減らすことができる。
なお、第2実施形態の窯業系外装板積載方法において、第1実施形態の窯業系外装板積載方法と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
次に、ST21において、重ね合わせた2枚の長方形窯業系外装板11の両端部11Aをストレッチ包装12で結束する(図6(B)参照)。
ストレッチ包装12とは、弾性変形可能なストレッチフィルム12を引き延ばしながら、長方形窯業系外装板11の両端部11Aに巻き付けたものである。引き延ばしたストレッチフィルム12の収縮力で長方形窯業系外装板11の両端部11Aを結束する。
なお、ストレッチ包装12とは、長方形窯業系外装板11の両端部11Aにストレッチフィルム12を巻き付けた状態のものをいう。ストレッチ包装12は、それ自体の摩擦係数が比較的高いため、前述した第1実施形態において用いたホットメルトを省略できる。
これにより、2枚の長方形窯業系外装板11を重ね合わせた状態に結束した外装板包装体13を得る工程を完了する。
第2実施形態の窯業系外装板積載方法では、ストレッチ包装12の上面に、ホットメルト15で滑り止め加工を実施しない例について説明したが、ストレッチ包装の上面にホットメルト15で滑り止め加工を実施してもよい。
11 長方形窯業系外装板
11A 長方形窯業系外装板の両端部
12 シュリンク包装、ストレッチ包装
12A 上面
13 外装板包装体
13A 外装板包装体の側面
15 ホットメルト(滑り止め加工)
16 包装体積層物
18 板状緩衝材
H 包装体積層物の高さ
Claims (3)
- 複数の長方形窯業系外装板をパレットに積載する方法であって、2枚以上の長方形窯業系外装板を積み重ね、その両端部をシュリンク包装またはストレッチ包装によって結束して外装板包装体とし、当該外装板包装体をパレットの上に積み重ねることを特徴とする窯業系外装板積載方法。
- 請求項1に記載の窯業系外装板積載方法であって、重ね合わされた2枚の長方形窯業系外装板の両端部をシュリンク包装によって結束し、シュリンク包装の上面または下面に滑り止め加工を行なうことを特徴とする窯業系外装板積載方法。
- 請求項1または請求項2に記載の窯業系外装板積載方法であって、外装板包装体をパレットの上に積み重ねて包装体積層物とし、当該包装体積層物の側面に高さ方向に延在する板状緩衝材を配置することを特徴とする窯業系外装板積載方法。
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