JP2005231328A - 画素クロック生成装置、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

画素クロック生成装置、光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

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靖厚 二瓶
Masaaki Ishida
雅章 石田
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淳史 大森
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Abstract

【課題】 簡単な構成で画素クロックの位相制御を可能にすると共に、画素クロックの監視をできるようにする。
【解決手段】 高周波クロックを生成する高周波クロック生成手段と、前記高周波クロック生成手段から出力される高周波クロックと、画素クロックの遷移タイミングを指示する位相データとに基づいて位相制御された画素クロックを生成する画素クロック生成手段と、前記画素クロックが出力されているかどうか監視する画素クロック監視手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザプリンタ、デジタル複写機、その他、広く画像形成装置で使用される画素クロックの生成及び位相制御に関する。
レーザプリンタ、デジタル複写機等の画像形成装置の一般的構成を図12に示す。図12において、半導体レーザユニット1001から発光されたレーザ光は、回転するポリゴンミラー1002によりスキャンされ、走査レンズ1003を介して被走査媒体である感光体1004上に光スポットを形成し、その感光体1004を露光して静電潜像を形成する。このとき、フォトディテクタ1005で1ライン毎に走査光を検出し、位相同期回路1009において、クロック生成回路1008のクロックとフォトディテクタ1005の出力信号に基づいて、1ライン毎、位相同期のとられた画素クロックを生成して画像処理ユニット1006へ供給する。画像処理ユニット1006は、位相同期回路1009から与えられる画素クロックを基準に画像データを生成し、画素クロックとともにレーザ駆動回路1007へ出力する。レーザ駆動回路1007は、画像処理ユニット1006により生成された画像データと位相同期回路1009により1ライン毎に位相が設定された画素クロックに従い、半導体レーザの発光時間をコントロールする。これにより、被走査媒体1004上の静電潜像がコントロールされる。
このような走査光学系において、ポリゴンスキャナ等の偏向器の偏向反射面の回転軸からの距離のばらつきは、被走査面上を走査する光スポット(走査ビーム)の走査速度ムラを発生させる。この走査速度ムラは画像の揺らぎとなり画像品質の劣化となる。高品位の画質を要求する場合は走査ムラの補正を行う必要がある。
さらに、マルチビーム光学系の場合、各発光源の発振波長に差があると、走査レンズの色収差が補正されていない光学系の場合に露光位置ずれが発生し、各発光源に対応するスポットが被走査媒体上を走査する時の走査幅は、発光源ごとに差が生じてしまい、画像品質の劣化の要因になってしまうため、走査幅の補正を行う必要がある。
従来、走査ムラ等の補正を行う技術としては、基本的に画素クロックの周波数を変化させて、走査線に沿った光スポット位置を制御する方法が一般的であった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−167081号公報 特開平2001−228415号公報
しかしながら、画素クロックの周波数を変化させる従来方式(周波数変調方式)は、一般に画素クロック制御部の構成が複雑であり、かつ、その複雑さは周波数変調幅が微小になるにつれて増大するため、きめ細かな制御ができないという問題がある。
本発明の目的は、簡単な構成で画素クロックの位相制御を可能にし、画素クロックの監視ができる画素クロック生成装置及びそれを備えた光走査装置さらには画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、簡単な構成で画素クロックの位相制御を可能にし、画素クロックの監視ができるとともに、画素クロックが停止していた場合は画素クロックを復帰できる画素クロック生成装置及びそれを備えた光走査装置さらには画像形成装置を提供することにある。
本発明の画素クロック生成装置は、高周波クロックを生成する高周波クロック生成手段と、前記高周波クロック生成手段から出力される高周波クロックと、画素クロックの遷移タイミングを指示する位相データとに基づいて位相制御された画素クロックを生成する画素クロック生成手段と、前記画素クロックが出力されているかどうか監視する画素クロック監視手段と、を有することを基本とする。
また、本発明の画素クロック生成装置は、画素クロックが停止していた場合、画素クロックを復帰させる画素クロック復帰手段を更に備えることを特徴とする。この画素クロック復帰手段は、画素クロックの出力スタートタイミングを示す水平同期信号を与えることで画素クロックを復帰させる。
本発明の画素クロック生成装置によれば、比較的簡単な構成で画素クロックの位相を制御することができるとともに、画素クロックの監視を行うことができ、さらには、画素クロックが停止していた場合には複帰させることもできる。また、構成が比較的簡単なため、容易にASIC化することができ、省資源化を図ることができる。そして、このような画素クロック生成装置を使用することで、高性能、省資源化の図られた光走査装置を提供でき、さらには、該光走査装置を搭載した高性能で省資源の画像形成装置を提供できる。
図1に本発明の画素クロック生成装置を使用した画像形成装置の一実施形態の全体構成を示す。本画像形成装置は、レーザ駆動部25で駆動されることで任意時間幅のレーザ光を出力する半導体レーザ11を有している。図1では、半導レーザ11をシングルビーム構成としたが、マルチビーム構成とすることでもよい。半導体レーザ11から出力されたレーザ光は、コリメータレンズ12及びシリンダレンズ13を介することで整形され、その後、ポリゴンミラー14に入射することで、周期性をもって感光体18上を走査するように反射される。ポリゴンミラー14で反射されたレーザ光は、感光体18に照射される前にfθレンズ15及びミラー16及びトロイダルレンズ17を介することで光軸が曲げられる。このように光軸の曲げられたレーザ光が、感光体18に照射され、光スポットを形成する。これにより、感光体18上には半導体レーザ101の出力に応じた画像(静電潜像)が形成される。
また、ミラー16の両端には、それぞれフォトディテクタ19,20が設けられており、走査の開始と終了とが検出されるように構成されている。即ち、ポリゴンミラー14により所定方向へ反射されたレーザ光は、感光体18を1ライン走査する前に開始側のフォトディテクタ19に入射され、走査後にフォトディテクタ20に入射される。フォトディテクタ19,20は、入射されたレーザ光を電気信号(第1/第2水平同期信号)に変換して、これをドット位置ずれ検出・制御部21に入力する。このようにドット位置ずれ検出・制御部21には、1ライン毎の走査開始のタイミング信号(第1水平同期信号)と走査終了のタイミング信号(第2水平同期信号)とが入力される。また、フォトディテクタ19から走査開始のタイミング信号として出力される第1水平同期信号は、ライン同期信号として画素クロック生成部22にも入力される。
ドット位置ずれ検出・制御部21では、フォトディテクタ19と20とから入力される2つの電気信号の時間間隔が測定され、この測定値に基づいて1ライン毎に走査時間のずれ量が求められる。この方法としては、例えば測定された時間間隔を予め設定しておいた基準の時間と比較する等の方法を採用することができる。また、ドット位置ずれ検出・制御部21は、求めたずれ量を補正するための位相データを生成する。ここで、位相データとは、走査レンズ等よりなる光学系の特性により生じる走査ムラを補正したり、ポリゴンミラー14の回転ムラによるドット位置ずれを補正したり、レーザ光の色収差によって生じるドット位置ずれを補正するためのものであり、画素クロックの位相のシフト量の指示が示されている。生成された位相データは画素クロック生成部22に入力される。
画素クロック生成部22では、フォトディテクタ19から出力される第1水平同期信号(ライン同期信号)に位相同期させ、また、ドット位置ずれ検出・制御部21から与えられた位相データに基づいて半導体レーザ11を駆動する際のタイミングとなる画素クロック(PCLK)を生成する。本発明の画素クロック生成装置は、このクロック生成部22として使用されるもので、その構成及び動作については図2以降で詳述する。画素クロック生成部22で生成された画素クロック(PCLK)は画像処理部23及びレーザ駆動データ生成部24に与えられる。
画像処理部23は、画素クロック(PCLK)を基準に画像データを生成し、これをレーザ駆動データ生成部24に入力する。レーザ駆動データ生成部24は、入力された画像データから画素クロック(PCLK)を基準にしてレーザ駆動データ(変調データ)を生成し、これをレーザ駆動部25に入力する。レーザ駆動部25は、レーザ駆動データ生成部24から出力されたレーザ駆動データに従って半導体レーザ11を駆動する。これにより、感光体18には、走査幅揺らぎの解消された画像が形成される。
以下、上記したような画像形成装置における画素クロック生成部として使用される本発明の画素クロック生成装置の詳細について、図面を用いて説明する。
図2は、本発明の第1の実施例の画素クロック生成装置の構成例を示すブロック図である。図2において、本画素クロック生成装置100は、高周波クロック生成回路110、画素クロック生成手段としての遷移検出回路120と制御信号生成回路130と画素クロック制御回路140と位相同期信号生成回路150、及び、画素クロック監視手段としてのカウンタ160と比較回路170などから構成される。
高周波クロック生成回路110は画素クロックPCLKの基準となる高周波クロックVCLKを生成する。遷移検出回路120は、画素クロックPCLKの立上がりまたは立下りを検出し高周波クロックVCLKの1クロック幅のパルス信号を出力する。また、遷移検出回路120は、位相同期信号生成回路150からの位相同期信号の立下りを検出し、高周波クロックVCLKの1クロック幅のパルス信号を出力する。この遷移検出回路120の出力信号を検出信号と称す。制御信号生成回路130は、遷移検出回路120の出力信号(検出信号)と外部から与えられる画素クロックの位相シフト量を指示する位相データに基づき、制御信号a、制御信号bを出力する。画素クロック制御回路140は、制御信号生成回路130から出力される制御信号a、制御信号bに基づき、位相制御された画素クロックPCLKを生成する。該画素クロック制御回路140では、例えば、制御信号aが“H”のとき画素クロックPCLKを“H”に遷移させ、制御信号bが“H”のときに画素クロックPCLKを“L”に遷移させるといった、画素クロックPCLKの遷移を制御する。位相同期信号生成回路150は、外部から入力される画素クロックの出力スタートタイミングを示す水平同期信号を高周波クロックVCLKに同期した信号として位相同期信号を出力する。カウンタ160は高周波クロックVCLKでカウント動作し、制御信号生成回路130からの制御信号aが入力されるとリセットされるカウンタである。比較回路170は、カウンタ160の出力値と、あらかじめ決められた比較値と比較しその結果を出力する。
図1で述べたように、位相データは走査レンズの特性により生ずる走査ムラを補正したり、ポリゴンミラーの回転ムラによるドット位置ずれを補正したり、レーザ光の色収差によって生ずるドット位置ずれを補正するために画素クロックの位相のシフト量を指示するためのデータである。
図3に、図2の位相同期信号生成回路150の構成例を示す。本実施例では、位相同期信号生成回路150は3段のシフトレジスタ152で構成されているとする。シフトレジスタ152は高周波クロックVCLKでシフト動作し、入力される水平同期信号を高周波クロックVCLKに同期した信号として位相同期信号を出力する。このシフトレジスタの段数により水平同期信号が入力されてから画素クロックPCLKが出力されるまでの間隔を決めることになる。
図4に、図2の制御信号生成回路130の構成例を示す。本実施例では、制御信号生成回路130は10段のシフトレジスタ132とマルチプレクサ134で構成されているとする。シフトレジスタ132は高周波クロックVCLKでシフト動作し、検出信号をシフトさせていく。そして、出力S2を制御信号aとして出力する。その後、シフト動作を続けて、出力S3〜S9をマルチプレクサ134の入力とする。マルチプレクサ134のselectには位相データが与えられており、マルチプレクサ134は、位相データの値に応じて、S9〜S3すなわちD0〜D6のいずれかを選択し、制御信号bとして出力する。本実施例では、位相データと出力される信号D0〜D6の対応は図5の通りであるとする。
以下、図2〜図4における全体の動作について、図6に示す動作シーケンス例により説明する。図6では、水平同期信号が入力されてから画素クロックPCLKが出力されるまでの様子と、高周波クロックVCLKの8分周に相当するデューティ比50%の画素クロックPCLKを生成する様子(位相シフト量0)とVCLKの8分周のクロックに対して1/8クロックだけ位相を進めたPCLKを生成する様子(位相シフト量+1)とVCLKの8分周のクロックに対して1/8クロックだけ位相を遅らせたPCLKを生成する様子(位相シフト量−1)を示している。なお、位相シフト量と位相データの対応は図7の通りとする。
まず、水平同期信号が入力されてから画素クロックPCLKが出力されるまでの様子について説明する。位相データは初期値として位相シフト量0の「3」が与えられているとする。図6の(a)のタイミングで水平同期信号が位相同期信号生成回路150に入力されたとすると、位相同期信号は図6の(b)のタイミングで高周波クロックVCLKに同期して出力される。図6の(b)における位相同期信号の立下りを遷移検出回路120で検出し、検出信号を出力する。この検出信号は、制御信号生成回路130において、図4に示すシフトレジスタ132によりシフトされていく。シフトレジスタ132の各レジスタの出力の様子が図6のS0〜S9である。制御信号aはS2であるので図6の(c)のタイミングで“H”となる。図6の(d)のクロックのタイミングにおいて制御信号aが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“H”から“L”に遷移させる。次に、位相データとして「3」が与えられているので、マルチプレクサ134から制御信号bとしてS6の信号が出力され、図6の(e)のタイミングで“H”となる。図6の(f)のクロックのタイミングにおいて制御信号bが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“L”から“H”に遷移させる。このようにして水平同期信号が入力されてから画素クロックPCLKが出力されまでの間隔を高周波クロック1周期以下の誤差内で出力することができる。
次に、その後の画素クロックPCLKの生成の様子について説明する。まず、位相シフト量0におけるPCLKの生成の様子について説明する。位相シフト量0のPCLKを生成する場合は、PCLKの立上がりに同期して位相データとして「3」を与える(図6のf)。図6の(f)におけるPCLKの立上がりを遷移検出回路120で検出し検出信号を生成する。この検出信号は、制御信号生成回路130において、図4に示すシフトレジスタ132によりシフトされていく。シフトレジスタ132の各レジスタの出力の様子が図6のS0〜S9である。制御信号aはS2であるので、図6の(g)のタイミングで“H”となる。図6の(h)のクロックのタイミングにおいて制御信号aが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“H”から“L”に遷移させる。次に、位相データとして「3」が与えられているので、マルチプレクサ134から制御信号bとしてS6の信号が出力され、図6の(i)タイミングで“H”となる。図6の(j)のクロックのタイミングにおいて制御信号bが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“L”から“H”に遷移させる。このようにして、位相シフト量0の画素クロックPCLKを生成することができる。
次に、位相シフト量−1におけるPCLKの生成の様子について説明する。位相シフト量−1のPCLKを生成する場合は、PCLKの立上がりに同期して位相データとして「2」を与える(図6のj)。また、図6の(j)におけるPCLKの立上がりを遷移検出回路120で検出し検出信号を生成する。この検出信号は、制御信号生成回路130において、図4に示すシフトレジスタ132によりシフトされていく。制御信号aはS2であるので図6の(k)のタイミングで“H”となる。図6の(l)のクロックのタイミングにおいて制御信号aが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“H”から“L”に遷移させる。次に、位相データとして「2」が与えられているので、マルチプレクサ134から制御信号bとしてS5の信号が出力され、図6の(m)のタイミングで“H”となる。図6の(n)のクロックのタイミングにおいて制御信号bが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“L”から“H”に遷移させる。このようにして、位相シフト量−1の画素クロックPCLKを生成することができる。
次に、位相シフト量+1におけるPCLKの生成の様子について説明する。位相シフト量+1のPCLKを生成する場合は、PCLKの立上がりに同期して位相データとして「4」を与える(図5のn)。図6の(n)におけるPCLKの立上がりを遷移検出回路120で検出し検出信号を生成する。この検出信号は、制御信号生成回路130において、図4に示すシフトレジスタ132によりシフトされていく。制御信号aはS2であるので、図6の(o)のタイミングで“H”となる。図6の(p)のクロックのタイミングにおいて制御信号aが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“H”から“L”に遷移させる。次に、位相データとして「4」が与えられているので、マルチプレクサ134から制御信号bとしてS7の信号が出力され、図6の(q)のタイミングで“H”となる。図6の(r)のクロックのタイミングにおいて制御信号bが“H”になっていることから、画素クロック制御回路140において画素クロックPCLKを“L”から“H”に遷移させる。このようにして、位相シフト量+1の画素クロックPCLKを生成することができる。
以上のように、位相データを画素クロックPCLKに同期させて与えることにより、画素クロックPCLKの位相を高周波クロック1クロックごとに変化させることができる。
次に、図2におけるカウンタ160、比較回路170を用いて画素クロックが停止しているかどうかを監視するための動作について説明する。カウンタ160は高周波クロックVCLKで動作し、0からカウントアップし、制御信号生成回路130の制御信号aが“H”になると0にリセットされ、再び0からカウントアップを行う。画素クロック制御回路140では上述したように制御信号a、制御信号bによって画素クロックPCLKが生成されるので、画素クロックが出力されているときは、ある間隔で制御信号aが“H”になっている。これにより、カウンタ160はある間隔ごとにリセットされ、あるカウント値以上になることはない。しかし、制御信号aが“H”にならず、画素クロックPCLKが出力されていない時はカウンタ160はリセットされること無くカウントアップしていく。比較回路170は、カウンタ160のカウント値とあらかじめ定めた比較値を比較する。比較値には画素クロックが出力されているときにはカウンタ値が超えることのない値以上の値とする。これにより、画素クロックが出力されずカウント値がアップしていき比較値を超えたら、比較回路170からERR信号(エラー信号)を“H”とすることにより、画素クロックが出力されていないことが検出できる。
なお、比較信号170の比較値は固定の値としてもよいし、外部から変更可能にしてもよい。また、カウンタ値と比較値を比較するのではなく、カウンタのあるビット、例えば最上位ビットを用いてERR信号を生成することも可能である。更には、あらかじめカウンタ値を決めて、複数ビットの値が一致したときにのみERR信号を生成することも可能である。
図8は、本発明の第2の実施例の画素クロック生成装置の構成例を示すブロック図である。本画素クロック生成装置は、先の図2の構成に復帰回路180を付加したもので、それ以外は図2と同様である。回路110〜180の動作は、実施例1の場合とまったく同様であるので説明は省略する。以下、復帰回路180の働きについて説明する。
比較回路170で検出されたERR信号を復帰回路180に入力する。復帰回路180は、通常、“H”を出力しているが、画素クロックが停止した場合、カウンタ160のカウンタ値が比較値を越えたときに比較回路170から出力されるERR信号のタイミングに合わせて一定時間、“L”を出力する。この復帰回路180の出力を復帰信号として位相同期信号生成回路150に入力する。
図9に、本実施例における位相同期信号生成回路150の構成例を示す。図9は、図3の構成に水平同期信号と復帰信号を入力とするゲート回路151を追加したものである。これにより、水平同期信号が入力しないタイミングの場合においても、クロックが停止した場合には、比較回路170で得られるERR信号に基づいて位相同期信号のL信号が得られ、先に説明したように、遷移検出回路120、制御信号生成回路130、画素クロック制御回路140と共に、クロック生成部を構成することができる。
図10に、上記した本発明の画素クロック生成装置を搭載した光走査装置を示す。図10において、光源ユニット301の背面には半導体レーザの制御を司る駆動回路及び画素クロック生成装置が形成されたプリント基板302が装着され、光軸と直交する光学ハウジング304の壁面にスプリングにより当接され、調節ネジ303により傾きが合わせられ姿勢が保持される。尚、調節ネジ303はハウジング壁面に形成された突起部に螺合される。光学ハウジング304内部には、シリンダレンズ305、ポリゴンミラーを回転するポリゴンモータ308、fθレンズ306、トロイダルレンズ、および折り返しミラー307が各々位置決めされ支持され、また、同期検知センサを実装するプリント基板309は、ハウジング304壁面に光源ユニットと同様、外側より装着される。光学ハウジング304は、カバー311により上部を封止し、壁面から突出した複数の取付部310にて画像形成装置本体のフレーム部材にネジ固定される。
次に、図11に上記の光走査装置を搭載した画像形成装置の構成例を示す。図11において、400が光走査装置を示している。被走査面である感光体ドラム401の周囲には、該感光体ドラム401を高圧に帯電する帯電チャージャ402、光走査装置400により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ403、該現像ローラ403にトナーを供給するトナーカートリッジ404、感光体ドラム401に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニングケース405が配置される。感光体ドラム401へは1面毎に複数ライン同時に潜像記録が行われる。記録紙は給紙トレイ406から給紙コロ407により供給され、レジストローラ対408により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送りだされ、感光体ドラム401を通過する際に転写チャージャ409によってトナーが転写され、定着ローラ410で定着して排紙ローラ411により排紙トレイ411に排出される。
本発明の画素クロック生成装置を適用した画像形成装置の一実施例を示す全体構成図である。 本発明の画素クロック生成装置の第1の実施例の構成図である。 図2の位相同期信号生成回路の構成例を示す図である。 図2の制御信号生成回路の構成例を示す図である。 図4のマルチプレクサの出力と位相データとの対応例を示す表である。 図2乃至図4の動作を説明するためのシーケンス図である。 位相シタト量と位相データの対応例を示す表である。 本発明の画素クロック生成装置の第2の実施例の構成図である。 図8の位相同期信号生成回路の構成例を示す図である。 画素クロック生成装置を搭載した光走査装置の一実施例の構造図である。 光走査装置を搭載した画像形成装置の一実施例の構造図である。 従来の画像形成装置の一例を示す全体構成図である。
符号の説明
11 半導体レーザ
14 ポリゴンミラー
18 感光体
19,20 フォトディティタ
21 ドット位置ずれ検出・制御部
22 画素クロック生成部
23 画像処理部
24 レーザ駆動データ生成部
25 レーザ駆動部
100 画素クロック生成装置
110 高周波クロック生成回路
120 遷移検出回路
130 制御信号生成回路
140 画素クロック制御回路
150 位相同期信号生成回路
160 カウンタ
170 比較回路
180 復帰回路

Claims (10)

  1. 高周波クロックを生成する高周波クロック生成手段と、前記高周波クロック生成手段から出力される高周波クロックと、画素クロックの遷移タイミングを指示する位相データとに基づいて位相制御された画素クロックを生成する画素クロック生成手段と、前記画素クロックが出力されているかどうか監視する画素クロック監視手段とを有することを特徴とする画素クロック生成装置。
  2. 請求項1記載の画素クロック生成装置において、画素クロック監視手段は、画素クロックの遷移制御信号を用いて監視することを特徴とする画素クロック生成装置。
  3. 請求項2記載の画素クロック生成装置において、画素クロック監視手段は、前記画素クロックの遷移制御信号でリセットされるカウンタと前記カウンタのカウンタ値と比較値を比較する比較手段を有することを特徴とする画素クロック生成装置。
  4. 請求項3記載の画素クロック生成装置において、前記比較値は変更可能であることを
    特徴とする画素クロック生成装置。
  5. 請求項2記載の画素クロック生成装置において、画素クロック監視手段は、前記画素クロックの遷移制御信号でリセットされるカウンタと前記カウンタのある1ビットあるいは複数ビットを用いて信号を生成する手段を有することを特徴とする画素クロック生成装置。
  6. 請求項5記載の画素クロック生成装置において、前記カウンタのある1ビットあるいは複数ビットは変更可能であることを特徴とする画素クロック生成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のクロック生成装置において、前記画素クロック監視手段で画素クロックの停止が検出された場合、画素クロックを復帰させる画素クロック復帰手段を更に有することを特徴とする画素クロック生成装置。
  8. 請求項7記載の画素クロック生成装置において、前記画素クロック復帰手段は、画素クロックの出力スタートタイミングを示す水平同期信号を画素クロツク生成手段に与えることにより復帰させることを特徴とする画素クロック生成装置。
  9. 光源から出力される光束を、偏向器により走査方向に沿って被走査媒体上を走査させる光走査装置において、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画素クロック生成装置を有することを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項9記載の光走査装置を露光手段として用いて画像形成することを特徴とする画像形成装置。
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