JP2005230636A - 破砕装置 - Google Patents

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JP2005230636A JP2004040933A JP2004040933A JP2005230636A JP 2005230636 A JP2005230636 A JP 2005230636A JP 2004040933 A JP2004040933 A JP 2004040933A JP 2004040933 A JP2004040933 A JP 2004040933A JP 2005230636 A JP2005230636 A JP 2005230636A
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Seiya Ishizawa
誠也 石澤
Hideo Miyata
英男 宮田
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Abstract

【課題】 嵩比重の低いフィルム系処理物が多量に投入されても、回転ロータに大きな負荷が作用して停止、逆転を繰り返すといったことを防止し、それによって、装置としての可動率の低下を防止することが可能な破砕装置を提供すること。
【解決手段】 回転刃プレートの片側側面にエッジプレートを取り付けて、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられていない側においては回転刃プレートによる剪断又は破砕が行われ、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられている側においては上記回転刃プレートによる剪断又は破砕に加えて上記エッジプレートによる剪断又は破砕が行われるようにしたもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、破砕装置に係り、特に、廃プラスチックや廃フィルムシート類等、嵩張った被破砕処理物(例えば、嵩比重が0.08以下のもの)が多量に投入された場合であっても、運転停止や逆転を頻発することなく安定した破砕動作が行われるように工夫したものに関する。
この種の破砕装置を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6等がある。
特開昭51−5655号公報 実開昭55−43581号公報 実開昭58−73354号公報 実開平4−131443号公報 実開平4−131444号公報 特開2001−334159号公報
上記特許文献1には、二軸破砕機が開示されていて、そこに使用されている回転ロータディスクの両側面には、バンドブレードが取り付けられていて、カッタを所定位置に保持するように構成されている。
又、上記特許文献2には、二軸一対のロータを二対配置して二段構成とした破砕機が開示されていて、そこに使用されている回転ロータディスクの片側の側面には、スリット刃が取り付けられている。
又、上記特許文献3には、回転ロータディスクの両側面にサイドブレードが取り付けられていて、該サイドブレードの内側面にライナを着脱自在に取り付けた構成の破砕機が開示されている。
又、上記特許文献4には、二軸破砕機が開示されていて、そこに使用されている切断刃は周方向に分割されたものとなっている。
又、上記特許文献5には、二軸破砕機が開示されていて、そこに使用されている切断刃は軸方向に分割されたものとなっている。
又、上記特許文献6には、二軸破砕機が開示されていて、そこに使用されている回転刃プレートの刃先円は夫々のロータで異なっているものである。
尚、この特許文献6は、本件特許出願人によるものである。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、上記何れの破砕装置の場合にも、複数枚の剪断刃が軸方向に沿って配置されているため、嵩比重の低いフィルム系処理物が多量に投入されると、回転ロータに大きな負荷が作用してしまい、その結果、運転停止、逆転を繰り返すことになってしまい、その結果、円滑な破砕動作が損なわれて装置としての稼動率が低下してしまうという問題があった。
又、このような問題に対して、例えば、ロータディスクの両側面にサイドブレードを取り付けているものがあるが(特許文献1、特許文献3)、その場合には、新たに、次のような問題が発生してしまうことになる。
まず、異物混入時における通過量が減少してしまうという問題があった。これは、ロータディスクの両側面にサイドブレードを取り付けて隙間が狭くなっているからである。又、駆動負荷が増大してしまうという問題もあった。又、ロータディスクの両側面にサイドブレードが取り付けられているので、交換作業等の保守・点検作業に多くの労力と長い時間を要してしまうという問題もあった。又、サイドブレードは消耗品であり、これを定期的に交換することになると、その数が多いことに起因したコスト的な問題もあった。又、通常2本のロータを平行に配置することになるが、その際、ロータディスクの両側面にサイドブレードを取り付ける構成であると、夫々のロータが非共通部品となってしまい、それによって、コストが上昇してしまうという問題があった。
又、特許文献2記載の発明の場合には、ロータディスクの片面にサイドブレードを取り付けるタイプのものであるが、この場合は、サイドブレードが取り付けられていない側には大きな隙間が形成されていて、破砕には何等寄与しない空間になっており、その代わり二段構成になっているものである。したがって、ロータの両側面にサイドブレードを取り付ける場合の不具合は解消されるものの、二段構成になっている関係で、装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、嵩比重の低いフィルム系処理物が多量に投入されても、回転ロータに大きな負荷が作用して運転停止、逆転を繰り返すといったことを防止し、それによって、装置としての可動率の低下を防止することが可能な破砕装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による破砕装置は、回転駆動されるシャフトに刃部を備えた複数枚の回転刃プレートを所定の間隔で取り付けてなるロータを少なくとも2つ平行に配置し、一方のロータの回転刃プレートが他方のロータの回転刃プレート間に位置するようにし、上記ロータ上に投入された被破砕処理物を回転する回転刃プレートによって剪断又は破砕するように構成された破砕装置において、上記回転刃プレートの片側側面にエッジプレートを取り付けて、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられていない側においては回転刃プレートによる剪断又は破砕が行われ、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられている側においては回転刃プレートによる剪断又は破砕に加えて上記エッジプレートによる剪断又は破砕が行われるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による破砕装置は、請求項1記載の破砕装置において、上記少なくとも2つのロータにあって、一方のロータの回転刃プレートに取り付けられたエッジプレートと他方のロータの回転刃プレートに取り付けられたエッジプレートが摺接するように上記少なくとも2つのロータを逆向きに配置させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による破砕装置は、請求項1又は請求項2記載の破砕装置において、上記エッジプレートにフック部を設け、該フック部が上記回転刃プレートの刃部の基部に位置するように上記エッジプレートを上記回転刃プレートに取り付け、それによって、回転刃プレートの刃部の基部の摩耗を低減させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による破砕装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の破砕装置において、上記エッジプレートには取付用雌螺子部が形成されていて、又、上記回転刃プレートには取付用貫通穴が形成されていて、上記取付用貫通孔にボルトを通して上記エッジプレートの取付用雌螺子部に螺合させることによりエッジプレートを回転刃プレートに締結・固定するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項5による破砕装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の破砕装置において、上記エッジプレートを上記回転刃プレートの外周円筒面より僅かに突出させた状態で取り付けるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項6による破砕装置は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の破砕装置において、上記ロータの回転刃プレート間には受刃が取り付けられていて、該受刃が対向するロータの回転刃プレートに対向することを特徴とするものである。
以上説明したように、本発明による破砕装置によると、回転駆動されるシャフトに刃部を備えた複数枚の回転刃プレートを所定の間隔で取り付けてなるロータを少なくとも2つ平行に配置し、一方のロータの回転刃プレートが他方のロータの回転刃プレート間に位置するようにし、上記ロータ上に投入された被破砕処理物を回転する回転刃プレートによって剪断又は破砕するように構成された破砕装置において、上記回転刃プレートの片側側面にエッジプレートを取り付けて、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられていない側においては回転刃プレートによる剪断又は破砕が行われ、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられている側においては回転刃プレートによる剪断又は破砕に加えて上記エッジプレートによる剪断又は破砕が行われるようにしたので、嵩比重の低いフィルム系処理物が多量に投入されても、回転ロータに大きな負荷が作用して停止、逆転を繰り返すといったことを防止し、それによって、装置としての可動率の低下を防止することが可能になる。
又、上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられていない側においては、回転刃プレート同士間の隙間が比較的大きいので、異物混入時においてもこれを剪断することなく下方に通過・落下させることができ、通過量の減少、駆動負荷の増大といった問題を解消することができる。
又、回転刃プレートの片側側面のみにエッジプレートを取り付けるようにしているので、ロータディスクの両側面にサイドブレードを取り付けた場合の不具合、すなわち、サイドブレード間で異物を剪断しなければならないために異物混入時における通過量が減少してしまうという問題、駆動負荷が増大してしまうという問題、交換作業等の保守・点検作業に多くの労力と長い時間を要してしまうという問題、消耗品の数が増大することによるコスト的な問題、等を解消することができる。
又、エッジプレートが取り付けられていない側の比較的大きな隙間においては、回転刃プレートによって通常通りの剪断又は破砕が実行されると共に小片異物の剪断破砕を少なくして通過処理を増大させており、よって、従来の片サイドブレードタイプの破砕装置のように二段構成にする必要はなく、装置の大型化を誘発することもない。
又、上記対向・配置された少なくとも2つのロータにあって、一方のロータの回転刃プレートに取り付けられたエッジプレートと他方のロータの回転刃プレートに取り付けられたエッジプレートが摺接するように上記少なくとも2つのロータを逆向きに配置させるように構成した場合には、エッジプレート同士による剪断・破砕が可能になる。又、両ロータが共通部品となるのでコスト的にも好都合である。
又、上記エッジプレートにフック部を設けた場合には、回転刃プレートの刃分の基部の磨耗を低減させることができる。
又、上記エッジプレートに取付用雌螺子部を形成し、上記回転刃プレートに取付用貫通穴を形成し、上記取付用貫通孔にボルトを通して上記エッジプレートの取付用雌螺子部に螺合させることによりエッジプレートを締結・固定するように構成した場合には、エッジプレートの交換作業が容易になる。
又、上記エッジプレートを上記回転刃プレートの外周円筒面より僅かに突出させた状態で取り付けるように構成した場合には、回転刃プレートの摩耗を抑制することができる。
以下、図1乃至図4を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本実施の形態による破砕装置の平面図であり、図2は図1のII−II断面図である。まず、ケーシング1があり、このケーシング1は、図2に示すように、上側ケーシング3と下側ケーシング5とから構成されている。上記上側ケーシング3の上側には図示しない投入ホッパが取り付けられる。この投入ホッパを介して、被破砕処理物が投入されるものである。又、上記下側ケーシング5の下端開口部5aからは破砕された被破砕処理物が図示しないベルトコンベア上に落下・排出される。
上記ケーシング1内には、第1ロータ7と第2ロータ9が平行に配置された状態で収容されている。上記第1ロータ7は次のような構成になっている。まず、ロータシャフト11があり、このロータシャフト11は、その両端を軸受部材13、15によって回転可能に支持されている。又、上記ロータシャフト11の図1中右側には駆動手段としての油圧モータ17がカップリング18を介して連結されている。この油圧モータ17によってロータシャフト11は正転(図2中矢印a1方向)・逆転(図2中矢印b1方向)するように構成されている。
上記ロータシャフト11には複数枚の回転刃プレート19と受刃群21が交互に積層・配置されている。上記回転刃プレート19は、図2に示すように、略円板状をなす回転刃プレート本体23と、この回転刃プレート本体23の周方向等間隔な3箇所において設けられた刃取付部25と、これら3個の刃取付部25の回転方向両側に夫々取り付けられた正転用刃27と逆転用刃29とから構成されている。
一方、受刃群21であるが、図2に示すように、ロータシャフト11の外周部に周方向等間隔に複数個(この実施の形態の場合には6個)の受刃31が取り付けられた構成になっている。
上記回転刃プレート本体23の一方の側面であって外周側位置にはエッジプレート41が取り付けられている。すなわち、回転刃プレート本体23の刃取付部25と刃取付部25との間に2個のエッジプレート41、41が取り付けられて、合計6個のエッジプレート41が取り付けられているものである。
上記エッジプレート41は、図3に示すような構成になっている。図3(a)に示すように、エッジプレート41は円弧状をなしていて、その一端側にはフック部43が形成されている。又、図4にも示すように、取付用雌螺子部45が4箇所に形成されている。又、回転刃プレート本体23側には上記4個の取付用雌螺子部45に対応するように4個の取付用貫通孔が形成されている。そして、反エッジプレート41側よりボルト47を差し込んで反対側のエッジプレート41の取付用雌螺子部45に螺合することにより、エッジプレート41を回転刃プレート本体23に取付・固定するものである。又、上記エッジプレート41には3箇所に凹部46が形成されている。
又、上記エッジプレート41を取り付ける場合には、エッジプレート41の外周位置が、回転刃プレート本体23の外周位置に対して、僅かに、例えば、1〜2 mm程度外方に突出させる状態で取り付けるものである。それによって、回転刃プレート本体23の外周部の摩耗を抑制するものである。又、上記フック部43を設けることによって、正転用刃27と逆転用刃29の基部が位置する刃取付部25の摩耗を抑制するものである。
次に、第2ロータ9側の構成について説明する。この第2ロータ9の構成も既に説明した第1ロータ7側の構成と基本的には同じである。
まず、ロータシャフト51があり、このロータシャフト51は、その両端を軸受部材53、55によって回転可能に支持されている。又、上記ロータシャフト51の図1中左側には駆動手段としての油圧モータ57がカップリング59を介して連結されている。この油圧モータ57によってロータシャフト51は正転(図2中符号a2で示す方向)・逆転(図2中符号b2で示す方向)するように構成されている。
上記ロータシャフト51には複数枚の回転刃プレート59と受刃群61が交互に積層・配置されている。上記回転刃プレート59は、図2に示すように、略円板状をなす回転刃プレート本体63と、この回転刃プレート本体63の周方向等間隔な3箇所において設けられた刃取付部65と、これら3個の刃取付部65の回転方向両側に夫々取り付けられた正転用刃67と逆転用刃69とから構成されている。
一方、受刃群61であるが、図2に示すように、ロータシャフト51の外周部に周方向等間隔に複数個(この実施の形態の場合には6個)の受刃71が取り付けられた構成になっている。
上記回転刃プレート本体65の他方の側面(既に説明した第1ロータ7の回転刃プレート19のエッジプレート41が取り付けられている側)であって外周側位置にはエッジプレート41が取り付けられている。すなわち、回転刃プレート本体23の刃取付部25と刃取付部25との間に2個のエッジプレート41、41が取り付けられて、合計6個のエッジプレート41が取り付けられているものである。
上記エッジプレート41は、第1ロータ7側に取り付けられているエッジプレート41と同じ構成をなすものである。そして、図4にも示すように、この第2ロータ9側のエッジプレート41は、第1ロータ7側のエッジプレート41に対向するように配置されていて、双方のエッジプレート41、41が摺接するように構成されているものである。
上記したように、第2ロータ9側のエッジプレート41は、第1ロータ7側のエッジプレート41に対向するように配置されていて、双方のエッジプレート41、41が摺接するように構成されていて、対向・配置されたエッジプレート41、41の摺接面の間隙(t1)は、例えば、0.5〜1.0mm程度に設定されている。又、これに対して、反対側の回転刃プレート本体23、63相互の間隙(t2)は、例えば、3〜5mmに設定されている。隙間(t2)側においては、双方の回転刃プレート19、51による剪断又は破砕が行われ、隙間(t1)側においては、双方の回転刃プレート19、51による剪断又は破砕に加えて、双方のエッジプレート41、41に剪断又は破砕が行われるものである。
又、本実施の形態の場合には、第1ロータ7が高速ロータであり、又、第2ロータ9が低速ロータとなっていて、第2ロータ9の回転速度は第1ロータ7の回転速度より3分の2程度に遅く設定してある。又、第2ロータ9の刃先円は第1ロータ7の刃先円よりある程度小さく設定されている。又、第1ロータ7の正転用刃27は軸方向に順次その位置がずれており、それを線で結ぶと「W字型」をなすように設定されている。これは、逆転用刃29についても同様である。又、第2ロータ9についても同じであり、正転用刃67、逆転用刃69の位置は軸方向に順次ずれていて、「W字型」をなすように設定されている。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、図示しない制御盤の運転開始スイッチを投入すると、第1ロータ7と第2ロータ9が回転する。その回転方向は正転方向(a1、a2方向)である。その状態で、被破砕処理物を図示しない投入ホッパを介して破砕装置内に投入する。投入された被破砕処理物は、第1ロータ7と第ロータ9上に落下・堆積し、第1ロータ7側の正転用刃27と第2ロータ9側の正転用刃67によって、第1ロータ7と第2ロータ9との間の隙間へ運ばれる。
その際、被破砕処理物は、主として、第1ロータ7側の正転用刃27と第2ロータ9側の正転用刃67とによって剪断又は破砕される。又、補助的に、第1ロータ7側の正転用刃27と第2ロータ9側の受刃71、第2ロータ9側の正転用刃67と第1ロータ7側の受刃31によって剪断・破砕される。剪断、破砕された被破砕処理物は、破砕装置の下方に配置された図示しないコンベアによって別の場所へ搬送される。
その際、第1ロータ7と第2ロータ9との間に被破砕処理物が挟まって、第1ロータ7と第2ロータ9の回転が阻止された場合には、第1ロータ7と第2ロータ9を逆転させる(図2中矢印b1、b2で示す方向)。それによって、挟まれた被破砕処理物を上方に逃がし、タイミングを見て正転に戻す。
尚、逆転の場合には、第1ロータ7側の逆転用刃先29、第2ロータ9側の逆転用刃69、第1ロータ7側の受刃31、第2ロータ9側の受刃71によって被破砕処理物の剪断や破砕が実行される。
又、本実施の形態の場合には、第1ロータ7の回転刃プレート19、第2ロータ9の回転刃プレート59に夫々エッジプレート41が取り付けられているので、該エッジプレート41による剪断・破砕効果も期待できる。
又、第2ロータ9の回転速度は第1ロータ7の回転速度より3分の2程度に遅くしてあるので、油圧モータ17、57への作動油の吐出圧力を変えなくても、被破砕処理物を剪断又は破砕する力は第2ロータ9の方が強い。又、第2ロータ9の刃先円は第1ロータ7の刃先円よりある程度小さく設定されているので、刃先の周速度は第2ロータ9の方が遅くなり、その分、刃先の破砕力は第2ロータ9の方が強くなる。よって、第2ロータ9は、比較的硬質の物や大型の物を剪断破砕するのに適し、第1ロータ7は比較的軟質の処理物を高速で能率良く処理するので、単一の破砕装置で、質やサイズの違いを選ばずに様々な処理物を同時に剪断、破砕することができる。
又、第1ロータ7、第2ロータ9は、「W字形」の連続したパターンを為す正転用刃27、67、逆転用刃29、69が被破砕処理物に食い込むようにこれをしっかり捕らえて運ぶ作用もある。特に、「W字形」の連続したパターンを為す正転用刃27、67、逆転用刃29、69は、第1ロータ7、第2ロータ9において軸方向に沿って延長されていて、第1ロータ7側と第2ロータ9側とで左右対称になっているため、第1ロータ7側、第2ロータ9側の刃先が捕らえた処理物を横方向へ逃がすこと無く、安定して運ぶことができる。従って、回転に無駄が少なくなって、処理作業が能率良く行われる。
又、W字形の連続したパターンを為す正転用刃27、67、逆転用刃29、69は、回転方向における位相が交互にずれているため、刃先が運ぶ被破砕処理物を全て同時に剪断するのでは無く、時間差をおいて剪断する。従って、油圧モーター19、59第1ロータ7、第2ロータ9を回転させる駆動力は、同時的には2乃至3個の刃先による剪断のために働くので、刃先の破砕力を非常に強いものにすることができる。
又、第2ロータ9のポケットはかなり大きいので、自転車や洗濯機、冷蔵庫など大型の処理物は必然的にこのポケットに収まって運ばれる。そして、このポケットを持つ第2ロータ9の刃先の破砕力は第1ロータ7側の破砕力より強いので、それら大型の処理物をより確実に破砕できる。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、回転刃プレート19、59の片面側にエッジプレート41、41を取り付けて、該エッジプレート41、41によっても剪断又は破砕するように構成したので、嵩比重の低いフィルム系処理物が多量に投入されても、回転ロータに大きな負荷が作用して停止、逆転を繰り返すといったことを防止し、それによって、装置としての稼動率の低下を防止することが可能になる。
又、第1ロータ7側のエッジプレート41と第2ロータ9側のエッジプレート41が摺接するように対向・配置されているので、エッジプレート41、41同士による剪断・破砕が可能になる。
又、第1ロータ7側と第2ロータ9側は向きが逆向きになっているだけで共通部品となっているので、コスト的にも好都合である。
又、この実施の形態の場合には、回転刃プレート19、59の片面のみにエッジプレート41、41を取り付けるようにしているので、従来のように、ロータディスクの両側面にサイドブレードを取り付けた場合の不具合を解消することができる。すなわち、異物混入時における通過量が減少してしまうという問題、駆動負荷が増大してしまうという問題、交換作業等の保守・点検作業に多くの労力と長い時間を要してしまうという問題、消耗品の数が増大することによるコスト的な問題、等を解消することができる。
又、この実施の形態の場合には、エッジプレート41、41が取り付けられていない側の隙間においては、回転刃プレート19、51による通常通りの剪断又は破砕が行われており、よって、従来の片サイドブレードタイプの破砕装置のように二段構成にする必要はなく、装置の大型化を誘発することもない。
又、エッジプレート41に立上がりフック部43を設けたので、回転刃プレート19、59の磨耗を防止することができる。
又、上記エッジプレート41に取付用雌螺子部45を形成し、上記回転刃プレート19、59に取付用貫通穴を形成し、上記取付用貫通孔にボルト47を通して上記エッジプレート41の取付用雌螺子部45に螺合させることによりエッジプレートを締結・固定するように構成したので、エッジプレート41の交換作業が容易になる。
又、上記エッジプレート41を上記回転刃プレート19、59の外周円筒面より僅かに突出させた状態で取り付けるように構成したので、回転刃プレート19、59の摩耗を抑制することができる。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記一実施の形態の場合には、2つのロータを対向・配置させた構成の破砕装置を例に挙げて説明したが、3つ以上のロータによって構成された破砕装置にも適用可能である。
前記一実施の形態ではエッジプレート同士を摺接させるように構成したが、交互に配置するようにしてもよい。
本発明は、嵩比重の低いフイルム系処理物が多量に投入された場合であっても、円滑な破砕動作が行われるように工夫した破砕装置に関するものである。
本発明の一実施の形態を示す図で、破砕装置の平面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII−II断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図3(a)はエッジプレートの正面図、図3(b)は図3(a)のb−b断面図、図3(c)は図3(a)のc−c断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 ケーシング
3 上側ケーシング
5 下側ケーシング
7 第1ロータ
9 第2ロータ
11 ロータシャフト
13 軸受部材
15 軸受部材
17 油圧モータ
19 回転刃プレート
21 受刃群
23 回転刃プレート本体
25 刃取付部
27 正転用刃
29 逆転用刃
41 エッジプレート
43 立上がりフック部
45 取付用雌螺子部
51 ロータシャフト
53 軸受部材
55 軸受部材
57 油圧モータ
59 回転刃プレート
61 受刃群
63 回転刃プレート本体
65 刃取付部
67 正転用刃
69 逆転用刃




















Claims (6)

  1. 回転駆動されるシャフトに刃部を備えた複数枚の回転刃プレートを所定の間隔で取り付けてなるロータを少なくとも2つ平行に配置し、一方のロータの回転刃プレートが他方のロータの回転刃プレート間に位置するようにし、上記ロータ上に投入された被破砕処理物を回転する回転刃プレートによって剪断又は破砕するように構成された破砕装置において、
    上記回転刃プレートの片側側面にエッジプレートを取り付けて、
    上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられていない側においては回転刃プレートによる剪断又は破砕が行われ、
    上記回転刃プレートのエッジプレートが取り付けられている側においては上記回転刃プレートによる剪断又は破砕に加えて上記エッジプレートによる剪断又は破砕が行われるようにしたことを特徴とする破砕装置。
  2. 請求項1記載の破砕装置において、
    上記少なくとも2つのロータにあって、一方のロータの回転刃プレートに取り付けられたエッジプレートと他方のロータの回転刃プレートに取り付けられたエッジプレートが摺接するように上記少なくとも2つのロータを逆向きに配置させるようにしたことを特徴とする破砕装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の破砕装置において、
    上記エッジプレートにフック部を設け、該フック部が上記回転刃プレートの刃部の基部に位置するように上記エッジプレートを上記回転刃プレートに取り付け、それによって、回転刃プレートの刃部の基部の摩耗を低減させるようにしたことを特徴とする破砕装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の破砕装置において、
    上記エッジプレートには取付用雌螺子部が形成されていて、又、上記回転刃プレートには取付用貫通穴が形成されていて、上記取付用貫通孔にボルトを通して上記エッジプレートの取付用雌螺子部に螺合させることによりエッジプレートを回転刃プレートに締結・固定するようにしたことを特徴とする破砕装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の破砕装置において、
    上記エッジプレートを上記回転刃プレートの外周円筒面より僅かに突出させた状態で取り付けるようにしたことを特徴とする破砕装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の破砕装置において、
    上記ロータの回転刃プレート間には受刃が取り付けられていて、該受刃が対向するロータの回転刃プレートに対向することを特徴とする破砕装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100874831B1 (ko) * 2007-03-06 2008-12-18 (주)정일기계 파쇄기

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KR100874831B1 (ko) * 2007-03-06 2008-12-18 (주)정일기계 파쇄기

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