JP2005228932A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MCM型の半導体装置において不要となった回路の分離や通電を実装とともに制御して、製造工程での切り離しを不要にするとともに消費電力の低減を図ること。
【解決手段】本発明は、内部回路2aと導通し、その内部回路からの信号を出力回路を介して外部へ出力するための電極パッド2cと、電極パッド2cから出力する信号と同じ信号を外部へ出力するための微小電極パッド2dと、制御用電極パッド2eと接続され、この制御用電極パッド2eが接地されること、もしくは制御用電極パッド2eに所定の信号が入力されることで内部回路2aと電極パッド2cとの間を電気的に分離する分離回路21とを備える半導体装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、支持基板に搭載することで回路の切り換えを行うことのできる半導体装置に関する。
MCM(マルチチップモジュール)型の半導体装置は、単体で動作可能な複数の半導体チップを支持基板上に搭載して構成したり、複数の半導体チップを重ね合わせることで構成するもので、個々の半導体チップで動作確認を行って、良品だけを組み合わせることで複雑な回路構成を信頼性高く製造できるようになっている。
従来のMCM型の半導体装置では、(1)半導体チップ外の回路を駆動するのに必要十分な入出力回路をそのまま利用している、(2)チップ単体では必要であっても、組立て後に不要となる回路も搭載したままである、(3)必要以上の駆動電流やリーク電流により、多くの無駄な電力を要する、(4)配線単位の置き換えや変更はできないため、配線性能は半導体チップ設計時に決まってしまう、という問題がある(例えば、特許文献1、2参照。)。
そこで、特願2002−67969におけるMCM型の半導体装置では、入出力回路の切り離しをダイシングやレーザーブロー、ヒューズなどの製造工程で実施し、上記(1)や(3)の問題を解決している。
特開2002−343924号公報 特開2002−076175号公報
しかしながら、製造工程で入出力回路の切り離しを行う場合には、物理的な切断によって切り離すため半導体チップを損傷して信頼性を下げたり、製造コストの上昇を招いてしまう。また、組み合わせられる各半導体チップや支持基板は、その一部の回路や配線の置き換えは困難であるため、試作品であっても完成度の高さが要求され、一部を他の回路で試みて検証するにも、問題を修正するにも全体の作り直しが必要となる。
本発明はこのような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、内部回路と導通し、その内部回路からの信号を出力回路を介して外部へ出力するための第1の電極パッドと、第1の電極パッドから出力する信号と同じ信号を外部へ出力するための第2の電極パッドと、第3の電極パッドと接続され、この第3の電極パッドが接地されること、もしくはこの第3の電極パッドに所定の信号が入力されることで内部回路と出力回路との間を電気的に分離する分離回路とを備える半導体装置である。
このような本発明では、第3の電極パッドが接地されること、もしくは第3の電極パッドに所定の信号が入力されることで内部回路と出力回路とが電気的に分離されるため、出力回路を用いること無く第2の電極パッドから信号を出力できるようになる。
また、本発明は、外部回路との接続によりその外部回路から得た信号を内部のバッファ回路から内部回路へ送るための第1の電極パッドと、第1の電極パッドで受ける信号と同じ信号を内部回路へ送るための第2の電極パッドと、第3の電極パッドと接続され、この第3の電極パッドが接地されること、もしくはこの第3の電極パッドに所定の信号が入力されることでバッファ回路と内部回路との間を電気的に分離する分離回路とを備える半導体装置である。
このような本発明では、第3の電極パッドが接地されること、もしくは第3の電極パッドに所定の信号が入力されることでバッファ回路と内部回路との間が電気的に分離するため、外部回路からの信号をバッファ回路を用いることなく第2の電極パッドから内部回路へ送ることができるようになる。
また、本発明は、内部回路に対する入力側配線および出力側配線の各々に設けられる選択回路と、選択回路による選択対象となる電極パッドと、選択回路と導通し、電極パッドにバンプを介して外部回路が接続されることで選択回路に制御信号を与えて外部回路のみを選択するための制御用電極パッドとを備える半導体装置である。
このような本発明では、外部回路が接続されることで制御用電極パッドから選択回路に制御信号が与えられ、この制御信号によって選択回路が外部回路を選択するようになるため、内部回路から外部回路への置き換えを行うことができるようになる。
したがって、本発明によれば、単体での動作検証を行う際に必要となる回路を残しつつ、マルチチップモジュールに組み立てた後は電気的な分離によって不要な回路を使用停止することができる。このため、製造工程での切り離しを行う必要がなく、信頼性の向上、コスト削減、製造期間の短縮化を図ることが可能となる。また、不要な回路へ電流が流れないがめ、動作電流の削減、リーク電流の解消による低消費電力化や負荷削減による高速化を実現することが可能となる。また、内部回路を外部回路に置き換えることができ、異なる回路への変更や、暫定的な置き換えを部分的に行うことが可能となる。これによる全ての半導体装置を作り直すことなく動作の向上や一部回路の検証が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置を説明する模式平面図である。すなわち、本実施形態の半導体装置1は、支持基板10に半導体チップ2、3が搭載されることでMCM(マルチチップモジュール)が構成されるもので、半導体チップ2の内部回路2aと半導体チップ3の内部回路3aとが支持基板4に設けられた配線4によって接続されるようになっている。
半導体チップ2、3の周辺部分には内部回路2a、3aに対する入出力回路(ここでは、入力バッファ3b、出力回路2b)を介して電極パッド(第1の電極パッド)2c、3cが配置されており、外部回路との信号入出力が行われる。例えば、半導体チップ2、3の内部回路2a、3aの動作を検査する場合、支持基板10に搭載する前に所定の電極パッド2c、3cにプローブを当てて、信号の入出力を行う。この内部回路2a、3aの検査の結果、不良品を排除して良品のみを支持基板10に実装することになる。
また、本実施形態の半導体装置1に適用される半導体チップ2、3には、電極パッド2c、3cより小さい接触面を有する微小電極パッド2d、3dが設けられており、この微小電極パッド2d、3dを介して電極パッド2c、3cと同じ信号を入出力できるようになっている。
さらに、この半導体チップ2、3には、微小電極パッド2d、3dと同様な大きさから成る接触面を有する制御用電極パッド2e、3eも設けられている。この制御用電極パッド2e、3eは、接地されることで入出力回路と電極パッド2c、3cとの間を電気的に分離するために設けられている。具体的には制御用電極パッド2e、3eの信号を分離回路21、31に各々入力し、制御用電極パッド2e、3eが接地されると分離回路21、31による分離動作が行われて入出力回路への信号入出力を行わないようにできる。
例えば、半導体チップ2の内部回路2aから出力された信号が半導体チップ3の内部回路3aへ送られる場合、分離回路21、31の分離動作によって内部回路2aから出力された信号は電極パッド2c、3cへは送られず、この信号と同じ信号を取り扱う微小電極パッド2dから配線4を介して微小電極パッド3dへ送られることになる。
次に、この分離回路21、31について説明する。なお、以下の説明では半導体チップ2に設けられた分離回路21を信号の出力側、半導体チップ3に設けられた分離回路31を信号の入力側として説明する。
図2は出力側の分離回路を説明する模式図である。内部回路から出力される信号は分離回路21に入り、分離回路21で入出力回路(ここでは出力回路2b)を介して電極パッド2cへ送られる。一方、分離回路21には微小アンプ2gを介して微小電極パッド2dへも送られる。ここで、電極パッド2cは50〜80μm角、微小電極パッド2dは十数μm角以下(例えば、15μm角)となっている。このような微小電極パッド2dによってレイアウト上の制約をあまり受けずに回路内に設置することができるようになる。
また、電極パッド2c’は出力回路2bに接続され、電源電圧が与えられるようになっている。さらに、制御用電極パッド2eは出力回路2bに接続されるとともに、入力保護回路2fを介して分離回路21にも接続されている。なお、この例では電極パッド2c’からの電源ラインと制御用パッド2eからの接続線が共通になっており、出力回路2bの電源供給停止によってリーク電流の低減を図るようにしているが、別個に設けられていてもよい。
図3は、分離回路の具体例を示す模式図である。先に説明した分離回路21はANDゲートから構成され、内部回路からの信号が一方の入力、制御用電極パッド2eからの信号が他方の入力に接続されている。また、内部回路からの信号は並列で微小電極パッド2dにも接続されている。
このような分離回路21を備える半導体チップにおいて、支持基板への実装前に内部回路の動作検証を行う場合には、先ず電極パッド2c’に電源電圧を供給する。これにより入力保護回路2fを介して分離回路21のANDゲートの一方がHighレベルとなり、内部回路から送られる信号を出力回路2bへ送ることができるようになる。したがって、電極パッド2cから内部回路の信号が出力され、これによって内部回路の検証を行うことができる。
図4は、半導体チップを支持基板に実装した状態を示す模式図である。半導体チップ2を支持基板に実装する場合、電極パッド2c’には電源電圧が接続されず、制御用電極パッド2eが接地される状態となる。制御用電極パッド2eも微小電極パッド2dと同様な大きさから成る接触面であるため、レイアウト上の制約をあまり受けずに配置でき、支持基板に対するフェースダウンボンディング等によって容易かつ的確に接続できる。
そして、制御用電極パッド2eの接地接続によって出力回路2bへの電源供給が停止するとともに、入力保護回路2fを介して分離回路21のANDゲートの一方がLowレベルとなる。したがって、分離回路21によって出力回路2bへ信号が送られるのを電気的に遮断できる。
一方、内部回路からの信号は分離回路21から微小アンプ2gを介して微小電極パッド2dへ送られる。微小電極パッド2dは半導体チップ2の実装によって支持基板の微小電極パッド10dとバンプBを介して接続され、ここから支持基板の配線4へ送られることになる。
このように、半導体チップ2を支持基板に実装する前には出力回路2bを動作させて電極パッド2cから信号を取り出すことができ、半導体チップ2を支持基板に実装することで出力回路2bへの通電を停止し、微小電極パッド2dから信号を出力できるようになるため、製造工程によらずに電極パッド2cと内部回路との分離を行うとともに、実装後には不要となる出力回路2bでの電力消費をなくすことが可能となる。なお、原理的には分離回路21を単純な分岐回路にしておき、制御用電極パッド2eや入力保護回路2fを設けなくても電極パッド2c’からの電源供給を止めることで、電極パッド2cと内部回路との電気的な分離を行うこともできるが、内部回路と出力回路2bとの間の負荷が問題になる場合は上記のような分離回路21、制御用電極パッド2eおよび入力保護回路2fを用いる構成にすればよい。
次に、入力側の説明を行う。図5は入力側の分離回路を説明する模式図である。外部回路や他の半導体チップ(例えば、半導体チップ2)から出力される信号は電極パッド3cから入力保護回路3fを介して入出力回路(ここでは入力バッファ3b)に送られ、ここから分離回路31へ入力される。また、微小電極パッド3dは入力保護回路3gを介して分離回路31へ入力される。
さらに、電極パッド3c’は入力バッファ3bに接続され、ここから電源電圧が供給される。また、入力バッファ3bから分離回路31へ送られる配線および電極パッド3c’から分離回路31へ送られる配線には制御用電極パッド3eが各々接続されている。
図6は、分離回路の具体例を示す模式図である。先に説明した分離回路31はトライステートバッファ31aから構成され、端子Cに電源電圧が供給されている場合には端子Aからの入力を通すことができるようになっている。また、微小電極パッド3dから導通する配線はトライステートバッファ31aの出力に接続されている。
このような分離回路31を備える半導体チップにおいて、支持基板への実装前に内部回路の動作検証を行う場合には、先ず電極パッド3c’に電源電圧を供給する。これにより入力バッファ3bおよびトライステートバッファ31aの端子Cに電源電圧が供給され、電極パッド3cから入力された信号を入力保護回路3f、入力バッファ3bおよびトライステートバッファ31aを介して内部回路へ送ることができる。この信号が内部回路へ送られることで内部回路の動作を検証することになる。
図7は、半導体チップを支持基板に実装した状態を示す模式図である。半導体チップを支持基板に実装する場合、電極パッド3c’には電源電圧が接続されず、制御用電極パッド3eが接地される状態となる。これにより、入力バッファ3bへの電源供給が停止するとともに、トライステートバッファ31aの端子Cへの電源供給が停止し、入力バッファ3bおよびトライステートバッファ31aの動作が停止する。したがって、分離回路31によって電極パッド3cと内部回路との接続を電気的に分離できることになる。
一方、半導体チップの支持基板への実装によって微小電極パッド3dはバンプBを介して支持基板の微小電極パッド10dと接続され、ここから入力保護回路3gを介して内部回路へと信号が送られることになる。
このように、半導体チップを支持基板に実装する前には入力バッファ3bおよびトライステートバッファ31aを動作させて電極パッド3cから入力される信号を内部回路へ送ることができ、半導体チップを支持基板に実装することで入力バッファ3bおよびトライステートバッファ31aへの通電を停止し、微小電極パッド3dから信号を内部回路へ送ることができるようになるため、製造工程によらずに電極パッド3cと内部回路との分離を行うとともに、実装後には不要となる入力バッファ3dおよびトライステートバッファ31aでの電力消費をなくすことが可能となる。
図8は、分離回路の他の例を示す模式図である。この分離回路31はCMOSによって構成されている。このような回路構成により、例えば電極パッド3c’に電源電圧が供給されているときは電極パッド3cで得た信号を内部回路に送ることができるとともに、微小電極パッド3dがフローティングになっていてもその影響を遮断できるようになる。一方、半導体チップの実装によって制御用電極パッド3eが接地されると微小電極パッド3dで得た信号を内部回路に送ることができるとともに、電極パッド3c、3c’がフローティングになっていてもその影響を遮断できるようになる。なお、図8では微小電極パッド3eおよび制御用電極パッド3eと接続される入力保護回路は省略されているが、必要に応じて設ければよい。
次に、回路の置き換えを行う例を説明する。図9は他の回路への置き換えを説明する模式図である。なお、半導体チップ2を例として説明する。また、回路Y側の入力保護回路は省略されているが、必要に応じて設ければよい。半導体チップ2には内部回路である回路Xが設けられている。この回路Xには電極パッド2c’から電源電圧が供給され、これによって駆動している。また、回路Xの入出力両側には選択回路S1、S2が設けられている。選択回路S1は入力した信号を回路Xへ出力するか、他方へ出力するかを選択する回路である。また、選択回路S2は、回路Xから出力される信号か、他方の信号かを選択して出力する回路である。
選択回路S1、S2の回路X以外の配線には、微小電極パッド2d、2d’が各々設けられており、通常では微小電極パッド2d、2d’間はオープンとなっている。また、各選択回路S1、S2には制御用電極パッド2eからの配線が接続されている。
このような構成において、電極パッド2c’に電源電圧が接続されると選択回路S1、S2にも電源電圧が供給され、これによって選択回路S1は入力した信号を回路Xのみへ出力し、選択回路S2は回路Xのみからの信号を選択する状態となる。つまり、電極パッド2c’に電源電圧が供給されているとき、半導体チップ2は回路Xが内部回路として機能することになる。
一方、微小電極パッド2d、2d’を介して別の回路Yを接続するとともに電極パッド2c’への電源供給を停止し、制御用電極パッド2eを接地すると、回路Xは電源の停止によって動作が停止し、選択回路S1は入力した信号を回路Xと異なる方向のみへ出力し、選択回路S2は回路Xと異なる方向のみからの信号を選択する状態となる。つまり、この状態で、半導体チップ2は回路Xが回路Yに置き換わったことになる。なお、回路Yへの置き換えを行う際に回路Xへの電源供給を停止しても、また制御用電極パッド2eからの制御によって回路Xへ供給されるクロック信号を停止して回路Xの動作を止めるようにしてもよい。
ここで、回路X、Yはロジックやメモリのような素子であっても、またバスラインなどの配線であってもよい。このような回路の置き換えにより、半導体チップ2を構成する回路のうち一部のみを別な回路に変更でき、回路が改良された場合や試作等で別回路を試したい場合など、半導体チップ全体を作り直すことなく切り換えを行うことが可能となる。
図10は、デコーダによる制御を説明する模式図である。この例は、選択回路が多数あることで、選択回路を制御するための信号線が複数本になる場合、この信号線の数よりも少ない制御用電極パッド2eで各信号線への信号を生成するものである。つまり、図10に示すような2つの制御用電極パッド2eのHigh、Low信号の組み合わせによりデコーダdが4本の信号線のHigh、Low信号を生成する構成であり、これにより多数の選択回路を少ない制御用電極パッド2eで制御できるようになる。
図11は、バスラインの置き換えの例を説明する模式図である。この構成は、図9に示す他の回路への置き換えと同じ構成で、置き換えの対象となる回路がバスラインとなっている。すなわち、半導体チップ2の内部にはバスラインX1が形成されており、このバスラインX1のバスコントローラBCに電極パッド2c’から電源電圧が供給されることでバスラインX1を介したデータ転送が行われる。
このバスラインX1の入出力両側には選択回路S1、S2が設けられている。選択回路S1は入力した信号をバスラインX1へ出力するか、他方へ出力するかを選択する回路である。また、選択回路S2は、バスラインX1から出力される信号か、他方の信号かを選択して出力する回路である。
選択回路S1、S2のバスラインX1以外の配線には、微小電極パッド2d、2d’が各々バスラインX1の配線数に対応して設けられており、通常では微小電極パッド2d、2d’間はオープンとなっている。また、各選択回路S1、S2には制御用電極パッド2eからの配線が接続されている。
このような構成において、電極パッド2c’に電源電圧が接続されると選択回路S1、S2にも電源電圧が供給され、これによって選択回路S1は入力した信号をバスラインX1のみへ出力し、選択回路S2はバスラインX1のみからの信号を選択する状態となる。つまり、電極パッド2c’に電源電圧が供給されているとき、半導体チップ2はバスラインX1によってデータ転送が行われることになる。
一方、微小電極パッド2d、2d’を介して別のバスラインY1を接続するとともに電極パッド2c’への電源供給を停止し、制御用電極パッド2eを接地すると、バスコントローラBCへの電源供給が停止し、選択回路S1は入力した信号をバスラインX1と異なる方向のみへ出力し、選択回路S2はバスラインX1と異なる方向のみからの信号を選択する状態となる。つまり、この状態で、半導体チップ2のバスラインX1が別のバスラインY1に置き換わったことになる。
このような別のバスラインY1は半導体チップとして形成されていても、支持基板上に形成されていてもよい。また、バスラインY1の他に回路を有していてもよい。図12は、チップ間接続およびバスラインの置き換えの具体例を示す模式図である。この例では、支持基板10にバスラインY1が形成されており、この支持基板10に半導体チップ2、3を実装することによってバスラインY1を介した接続が行われるようになっている。
この際、半導体チップ2と半導体チップ3との間の接続は先に説明した出力側および入力側の分離回路を介した接続となる。また、支持基板10に別の回路(4)、(5)が形成されている場合には、必要に応じて半導体チップ2、3との接続も行われる。この接続も先に説明した出力側および入力側の分離回路を介した接続となる。これにより、半導体チップ2、3の単独での動作検証は電極パッドを用いて行い、支持基板10への実装後は電極パッドおよび入出力回路の切り離しにより、微小電極パッドを介した低消費電力での接続が実現される。
また、この例において半導体チップ2では、支持基板10への実装前には内部のバスラインX1を介して内部回路(1)、(2)の接続が行われているが、支持基板10へ実装することによりこのバスラインX1によるデータ転送を中止し、支持基板10に設けられたバスラインY1によるデータ転送を行うようにしている。このバスラインの切り換えは先に説明した選択回路による選択で、バスラインX1からバスラインY1への切り換えを行うようにする。これにより、半導体チップ2の内部に設けられた複雑なバスラインX1を用いることなく、別途支持基板10に設けた最適なバスラインY1を用いてデータ転送を行うことでき、内部回路(1)、(2)間の高速転送を実現できるようになる。
なお、上記説明した例では、支持基板10に半導体チップ2、3を実装することで配線の分離や切り換えを行う場合を示したが、図13に示すように、半導体チップ2、3を重ね合わせ、バンプBを介して接続することでMCMを構成する場合でも、同様な配線の分離や切り換えを行うことが可能である。つまり、この場合には半導体チップ2もしくは半導体チップ3を支持基板として上記と同様に構成すれば実現可能である。また、上記例ではバスラインの置き換えについて説明したが、バスライン以外の配線、例えば信号線やクロックラインのような他の配線であっても同様である。また、上記いずれの実施形態でも制御用電極パッド2eが接地されることで分離回路21による分離動作を行ったが、制御用電極パッド2eに所定の信号が入力されることで分離動作を行うようにしてもよい。
本実施形態に係る半導体装置を説明する模式平面図である。 出力側の分離回路を説明する模式図である。 分離回路の具体例を示す模式図である。 半導体チップを支持基板に実装した状態を示す模式図である。 入力側の分離回路を説明する模式図である。 分離回路の具体例を示す模式図である。 半導体チップを支持基板に実装した状態を示す模式図である。 分離回路の他の例を示す模式図である。 他の回路への置き換えを説明する模式図である。 デコーダによる制御を説明する模式図である。 バスラインの置き換えの例を説明する模式図である。 チップ間接続およびバスラインの置き換えの具体例を示す模式図である。 半導体チップを重ね合わせて接続する例を説明する模式断面図である。
符号の説明
1…半導体装置、2…半導体チップ、3…半導体チップ、10…支持基板、2b…出力回路、2c…電極パッド、2d…微小電極パッド、2e…制御用電極パッド、3b…入力バッファ、3c…電極パッド、3d…微小電極パッド、3e…制御用電極パッド、21…分離回路、31…分離回路、S1…選択回路、S2…選択回路

Claims (9)

  1. 内部回路と導通し、その内部回路からの信号を出力回路を介して外部へ出力するための第1の電極パッドと、
    前記第1の電極パッドから出力する信号と同じ信号を外部へ出力するための第2の電極パッドと、
    第3の電極パッドと接続され、この第3の電極パッドが接地されること、もしくはこの第3の電極パッドに所定の信号が入力されることで前記内部回路と前記出力回路との間を電気的に分離する分離回路と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第3の電極パッドとバンプを介して接続されることで前記第3の電極パッドを接地する支持基板を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記支持基板には、前記第2の電極パッドから前記信号を得るための配線もしくは回路が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 外部回路との接続によりその外部回路から得た信号を内部のバッファ回路から内部回路へ送るための第1の電極パッドと、
    前記第1の電極パッドで受ける信号と同じ信号を前記内部回路へ送るための第2の電極パッドと、
    第3の電極パッドと接続され、この第3の電極パッドが接地されること、もしくはこの第3の電極パッドに所定の信号が入力されることで前記バッファ回路と前記内部回路との間を電気的に分離する分離回路と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  5. 前記第3の電極パッドとバンプを介して接続されることで前記第3の電極パッドを接地する支持基板を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記支持基板には、前記第2の電極パッドへ前記信号を送るための配線もしくは回路が設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 内部回路に対する入力側配線および出力側配線の各々に設けられる選択回路と、
    前記選択回路による選択対象となる電極パッドと、
    前記選択回路と導通し、前記電極パッドにバンプを介して外部回路が接続されることで前記選択回路に制御信号を与えて前記外部回路のみを選択するための制御用電極パッドと
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  8. 前記内部回路は所定の配線である
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記内部回路は半導体素子を含む回路である
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
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