JP2005226669A - ベルト伝動装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

Abstract

【課題】 長時間にわたる運転により張力帯が最大に熱膨張してブロックが変形しても、高負荷伝動用Vベルトの伝動能力が低下しないベルト伝動装置を提供する。
【解決手段】 ベルト伝動装置100は、張力帯11が最大に熱膨張しても、上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bのいずれもがV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するように形成されているブロック14を備えている。
【選択図】 図5


Description

本発明は、ベルト伝動装置に関するものである。
ベルト伝動装置は、高負荷伝動用Vベルトと高負荷伝動用Vベルトを巻き掛けるための従動プーリ及び駆動プーリなどのV溝プーリとを備えている。例えば、特許文献1に開示されているベルト伝動装置は、駆動軸と駆動軸に平行に配置された従動軸とを備え、駆動軸上には駆動プーリが、従動軸上には従動プーリが、それぞれ設けられている。そして、駆動プーリは駆動軸上に、従動プーリは従動軸上に、それぞれ、回転一体にかつ摺動不能に固定された固定シーブと固定シーブに対向するように回転一体にかつ摺動可能に支持された可動シーブとを備えている。また、駆動軸及び従動軸上に設けられた固定シーブと可動シーブとの間に、それぞれプーリ溝面が形成されている。そして、駆動プーリのプーリ溝面と従動プーリのプーリ溝面との間に、高負荷伝動用Vベルトが掛け渡されている。
このベルト伝動装置では、駆動プーリ及び従動プーリの可動シーブを、それぞれ、駆動プーリ及び従動プーリの固定シーブに対して接離させる。これにより、駆動プーリに対する高負荷伝動用Vベルトの巻き掛け径及び従動プーリに対する高負荷伝動用Vベルトの巻き掛け径(以下、「駆動プーリのベルト巻き掛け径」、「従動プーリのベルト巻き掛け径」という。)が変わり、その結果、高負荷伝動用Vベルトの走行速度が変わる、と記載されている。
張力帯と多数のブロックとを備えた高負荷伝動用Vベルトが特許文献2〜4に開示されている。この高負荷伝動用Vベルトは、ベルト長手方向に延びるように設けられ且つベルト幅方向に左右一対で並んでいる張力帯と、張力帯にベルト長手方向に所定ピッチで設けられた多数のブロックと、を備えている。そして、ブロック及び張力帯を凹凸噛合構造とすることにより、多数のブロックは張力帯に係止固定されている。図10(a)は張力帯31の側面を、図10(b)はブロック34を示す。なお、以下において、ベルト背面側を上側、ベルト底面側を下側、とする。
各張力帯31は、図10(a)に示すように、その上面にベルト長さ方向に並ぶ多数の上側被噛合部32a,32a,…を、その下面にベルト長さ方向に並ぶ多数の下側被噛合部32b,32b,…を、備え、各上側被噛合部32aと下側被噛合部32bとは上下に対応して形成されている。各ブロック34は、図10(b)に示すように、ベルト幅方向に延びるように設けられた上側ビーム34a及び下側ビーム34b並びに上側ビーム34aと下側ビーム34bとを一体に連結するように設けられたピラー34cで構成されている。そして、ベルト幅方向の側面には開口した左右一対の嵌合部35,35が形成されている。すなわち、各嵌合部35は、上側ビーム34aまたは下側ビーム34bとピラー34cとで形成される空間である。各嵌合部35は、上面に上側噛合部35aとしての上側凸部を、下面に下側噛合部35bとしての下側凸部を、備えている。また、ベルト幅方向の各嵌合部35が開口した側面のうち、各嵌合部35よりも上側に上側プーリ接触面36aが、各嵌合部35よりも下側に下側プーリ接触面36bが、それぞれ形成されている。そして、各嵌合部35には各張力帯31が圧入され嵌合されている。すなわち、高負荷伝動用Vベルトでは、各ブロック34の上側噛合部35aは各張力帯31の上側被噛合部32a,32a,…に、且つ、各ブロック34の下側噛合部35bは各張力帯31の下側被噛合部32b,32b,…に、それぞれ嵌合されている。以上より、高負荷伝動用Vベルトでは、張力帯31を各ブロック34に接着させるのではなく物理的に係合させている。このようにすることにより、高負荷伝動用Vベルトは曲がり易くなる、と記載されている。
ところで、各ブロックと張力帯との嵌合の固定度が低い高負荷伝動用Vベルトを駆動プーリや従動プーリなどのV溝プーリに巻き掛けてベルト伝動装置を運転させると、運転中にブロックががたつく。そして、それにより、ブロック及び張力帯の耐久性の悪化やベルト走行音の増大を引き起こす虞がある。そのため、張力帯とブロックとの嵌合の固定度を高める必要がある。特許文献2には、各ブロックの噛合部の上下方向の隙間Sを張力帯の噛合部の上下方向tよりも小さくし(S<t)、その上下方向の締め代(t−S)により各ブロックに張力帯を圧入して係合固定するという技術が開示されている。
特開2002−70992号公報(第3〜4頁、第1〜3図) 実開平1−55344号公報 実開平6−69490号公報(第2頁、第1図) 特開平5−272595号公報(第3頁、第1図)
その上下方向の締め代(t−S)により張力帯を各ブロックに係合固定する場合、張力帯は上下方向に圧縮され、その反力として、各ブロックの嵌合部は上下方向に押し拡げられる。一般に、この押し拡げようとする力はそれほど大きくない。しかし、高負荷伝動用Vベルトは、駆動プーリ及び従動プーリなどのV溝プーリに巻き掛けられると、曲げ変形を起こす。そしてベルト伝動装置を運転させると、高負荷伝動用VベルトとV溝プーリとが接離するたびに曲げ変形が生じるため、熱が発生する。また、ベルト伝動装置を運転させると、高負荷伝動用Vベルトのプーリ接触面とV溝プーリのプーリ溝面との間、各ブロック34の上側噛合部35aと張力帯31の上側被噛合部33aとの間及び各ブロック34の下側噛合部35bと張力帯31の下側被噛合部33bとの間に摩擦が生じ、それらにより摩擦熱が発生する。そして、ベルト伝動装置を長時間にわたり運転させると、これらの熱は高負荷伝動用Vベルトに蓄積される。
この場合、高負荷伝動用Vベルトを構成している材質が全て同一であれば、正確には材質の熱膨張率の値が同一であれば、この蓄積された熱により各張力帯31と各ブロック34とは同一形状のまま膨張する。しかし、材質は、張力帯31とブロック34とで異なる。具体的には、張力帯31は、図10(a)に示すように、硬質ゴム製の保形層31aと保形層31aに埋設している繊維状の心線31bとで構成されている。さらに、張力帯31の上側表面及び下側表面は、それぞれ、上側帆布33a及び下側帆布33bで覆われている。また、ブロック34は、図11(a)に示す金属製の補強部材と図11(b)に示す樹脂製部材とで構成されており、金属製の補強部材が内部に埋設された形状を示している。そのため、図10(b)において、斜線を付した部分が樹脂製であり、それ以外の部分が金属製である。そして、膨張率は、ゴムの方が金属及び樹脂よりも大きい。従って、高負荷伝動用Vベルトに蓄積された熱により張力帯31が膨張することとなる。各張力帯31はブロック34の嵌合部35に係止固定されているため、図12(a)に示すように、ブロック34には矢印の方向に力が加わる。すると、ブロック34は、上下方向に対して上側プーリ接触面36aと下側プーリ接触面36bとが離れるように変形する。その結果、図12(b)に示すように、下側プーリ接触面36bの一部はV溝プーリのプーリ溝面Pに接触したままであるが、上側プーリ接触面36aはV溝プーリのプーリ溝面Pから離れてしまう。そのため、下側ビーム34bはV溝プーリに沿って走行されるが上側ビーム34aはV溝プーリからはずれて走行され、高負荷伝動用Vベルトはバランスが悪いまま走行されることとなる。よって、高負荷伝動用Vベルトの伝動能力は低下する虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、長時間にわたる運転により高負荷伝動用Vベルトに摩擦熱などの熱が蓄積され、その結果、張力帯が最大に熱膨張しブロックが変形しても、高負荷伝動用Vベルトの伝動能力が低下しないベルト伝動装置を提供することにある。
請求項1の発明は、熱膨張性の材料で形成されたエンドレスの張力帯と、該張力帯にベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ、各々、ベルト幅方向の側面に開口した嵌合部を有し、該嵌合部に該張力帯が圧入して嵌合され、ベルト幅方向の該嵌合部が開口した側面の該嵌合部よりも上側に上側プーリ接触面及び該嵌合部よりも下側に下側プーリ接触面がそれぞれ構成された多数のブロックと、を備えた高負荷伝動用Vベルトと、上記高負荷伝動用Vベルトが巻き掛けられたV溝プーリと、を備えたベルト伝動装置であって、上記高負荷伝動用Vベルトは、上記張力帯が最大熱膨張時に至るまで、常時、上記各ブロックの上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面のいずれもが上記V溝プーリのプーリ溝面に接触するように形成されていることを特徴とする。
上記の構成によると、張力帯の最大熱膨張時にも、すなわち、長時間にわたってベルト伝動装置を通常に運転させることにより高負荷伝動用Vベルトに摩擦熱などの熱が蓄積され、その結果、張力帯が膨張しても、各ブロックの上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面はV溝プーリのプーリ溝面に接触する。一般に、ベルト伝動装置を運転させると、高負荷伝動用VベルトとV溝プーリとの間及び張力帯と各ブロックとの間に摩擦熱などの熱が発生する。そして、長時間にわたり運転させると、これらの熱は高負荷伝動用Vベルトに蓄積される。このとき、張力帯は、熱膨張性材料で形成されているためブロックよりも熱膨張しやすく、よって、蓄積された熱により膨張する。その結果、ブロックは上側プーリ接触面と下側プーリ接触面とが上下方向に互いに離れるように変形する。従来のベルト伝動装置では、ベルト伝動装置を運転させる前に、高負荷伝動用Vベルトのブロックの上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面は、V溝プーリのプーリ溝面に接触するように形成されている。そのため、上記のようにブロックが変形すると、上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面はV溝プーリのプーリ溝面から離れる。しかし、本発明のベルト伝動装置では、張力帯が最大に熱膨張してブロックが変形しても、上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面はV溝プーリのプーリ溝面と接触するように形成されている。そのため、長時間にわたりベルト伝動装置を運転させても、上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面がV溝プーリのプーリ溝面から離れることはない。従って、このブロックを備えた本発明のベルト伝動装置は、長時間にわたる運転後も伝動能力が低下することはない。
請求項2の発明は、上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記上側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が大きいことを特徴とする。
上記の構成は、本発明の課題を解決するためのブロックの形状の1つの具体例である。
請求項3の発明は、上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記下側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が小さいことを特徴とする。
上記の構成は、本発明の課題を解決するためのブロックの形状の別の具体例である。
請求項4の発明は、上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記上側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が大きく、且つ、上記下側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が小さいことを特徴とする。
上記の構成は、請求項2の発明と請求項3の発明とを兼ね備えている。
請求項5の発明は、上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記上側プーリ接触面が上記下側プーリ接触面を含む面よりも上記V溝プーリのプーリ溝面に突出するように形成されていることを特徴とする。
上記の構成は、本発明の課題を解決するためのブロックの形状のまた別の具体例である。
本発明のベルト伝動装置では、長時間にわたる走行によりブロックが変形しても、高負荷伝動用Vベルトの伝動能力は低下しない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本実施形態1では、高負荷伝動用Vベルト10の構造、ベルト伝動装置100の構造、ブロック14の設計方法を説明する。
まず、高負荷伝動用Vベルト10及びベルト伝動装置100の構造を説明する。
図1は高負荷伝動用Vベルト10を示し、図2(a)はその横断面、図2(b)はその側面、を示す。図3は張力帯11を示す。図4はブロック14を、図5はその横断面を示す。また、図6は、ベルト伝動装置100の正面を示す。なお、ベルト背面側を上側、ベルト底面側を下側、とする。
高負荷伝動用Vベルト10は、図1及び図2(b)に示すように、ベルト長手方向に設けられ且つベルト幅方向に左右一対で並んでいる張力帯11,11と、張力帯11,11にベルト長手方向に連続的に所定のピッチで設けられた多数のブロック14,14,…と、を備えている。
張力帯11,11は、図3に示すように、それぞれ、熱膨張材質製の保形層11a,11aと保形層11a,11aに埋設されている複数の心線11b,11b,…とで構成されている。心線11b,11b,…は、ベルト長手方向に延びるように設けられており、それぞれの心線11bは、スパイラル状に配置されている。また、各張力帯11は、図3に示すように、上面にはベルト幅方向に対して延びるように設けられ且つベルト長手方向に対して一定ピッチを有して多数設けられている上側被噛合部12a,12a,…を、下面にはベルト幅方向に対して延びるように設けられ且つベルト長手方向に対して一定ピッチを有して多数設けられている下側被噛合部12b,12b,…を、備え、各上側被噛合部12aと各下側被噛合部12bとは上下に対応して形成されている。また、図2(b)に示すように、張力帯11の上側表面及び下側表面は、それぞれ、上側帆布13a及び下側帆布13bで覆われている。これにより張力帯11の耐摩耗性は向上する。
保形層11aは、例えば、メタクリル酸亜鉛で強化したH−NBRゴム製であり、JIS−C硬度計で測定したときに75°以上のゴム硬度が必要である。なお、保形層11aは、アラミド繊維、ナイロン繊維などの有機短繊維を混入することにより更に強化され、その結果、耐熱性に優れかつ永久変形し難くなる。また、心線11b,11b,…は、アラミド繊維などの高強度高弾性率を示す繊維である。また、上側帆布13a及び下側帆布13bは、例えば、ナイロン製の帆布にメタクリル酸亜鉛で補強されたH−NBRゴムを含有するゴムを含浸させた後に加硫されて作製される。
各ブロック14は、図4に示すように、ベルト幅方向に延びるように設けられた上側ビーム14a及び下側ビーム14b並びに上側ビーム14aと下側ビーム14bとを一体に連結するように設けられたピラー14cで構成されている。そして、ベルト幅方向
の側面には開口した左右一対の嵌合部15,15が形成されている。すなわち、各嵌合部15は上側ビーム14aまたは下側ビーム14bとピラー14cとで形成される一対の空間である。各嵌合部15は、上面にはベルト幅方向に対して延びるように設けられている上側噛合部15aを、下面にはベルト幅方向に対して延びるように設けられている下側噛合部15bを、備えている。そして、各上側噛合部15aの断面はU字型凸状、各下側噛合部15bの断面は略半楕円形凸状、であり、また、張力帯11,11の各上側被噛合部12aの断面はU字型凹状、張力帯11,11の各下側被噛合部12bの断面は略半円形凹状、である。そのため、各張力帯11の上側被噛合部12a,12a,…はブロック14,14…の上側噛合部15aに、各張力帯11の下側被噛合部12b,12b,…はブロック14,14…の下側噛合部15bに、噛合される。これにより、張力帯11,11は複数のブロック14,14,…の一対の嵌合部15,15に係合固定されている。また、ベルト幅方向の各嵌合部15が開口した側面のうち、各嵌合部15よりも上側に上側プーリ接触面16aが、各嵌合部15よりも下側に下側プーリ接触面16bが、それぞれ形成されている。そして、ベルト伝動装置100において、上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bは、駆動プーリ101及び従動プーリ102などのV溝プーリのプーリ溝面と接触する。なお、図示していないが、ブロック14,14,…は互いに噛合されている。ブロック14のピラー14cは、ブロック14の一方の表面には凸状部分を、他方の表面には凹状部分を、備えている。そして、第1ブロック14のピラー14cの凹状部分と第2ブロック14のピラー14cの凸状部分とが、第2ブロック14のピラー14cの凹状部分と第3ブロック14のピラー14cの凸状部分とが、…噛合している。これにより、多数のブロック14,14,…がベルト長手方向に設けられている。
ブロック14は、内部に金属製の補強部材を埋設した樹脂製である。上側噛合部15a、下側噛合部15b、上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bは樹脂製であるが、それ以外の部分は補強部材が露出していても構わない。
ベルト伝動装置100は、図6に示すように、駆動軸101と駆動軸101に平行に配置された従動軸102とを備え、駆動軸101上には駆動プーリ103が、従動軸102上には駆動プーリ103と略同径の従動プーリ104が、それぞれ設けられている。なお、駆動プーリ103及び従動プーリ104はV溝プーリである。そして、駆動プーリ103は駆動軸101上に、従動プーリ104は従動軸102上に、それぞれ、回転一体にかつ摺動不能に固定された固定シーブと固定シーブに対向するように回転一体にかつ摺動可能に支持された可動シーブとを備えている。また、駆動軸101及び従動軸102上に設けられた固定シーブと可動シーブとの間に、それぞれプーリ溝面が形成されている。そして、駆動プーリ103のプーリ溝面と従動プーリ104のプーリ溝面との間に、高負荷伝動用Vベルト10は掛け渡されている。
ベルト伝動装置100では、ベルト伝動に要する動力は、駆動軸101側で供給され従動軸102側で消費される。そして、駆動プーリ103のベルト巻き掛け径及び従動プーリ104の巻き掛け径が変わると、高負荷伝動用Vベルト10の走行速度は変わる。具体的には、駆動プーリ103の可動シーブを駆動プーリ103の固定シーブに接近させ、かつ従動プーリ104の可動シーブを従動プーリ104の固定シーブから遠ざける。すると、図6(a)に示すように、駆動プーリ103のベルト巻き掛け径の方が従動プーリ104のベルト巻き掛け径よりも大きくなる。その結果、高負荷伝動用Vベルト10は高速で走行することとなる。逆に、駆動プーリ103の可動シーブを駆動プーリ103の固定シーブから遠ざけ、且つ従動プーリ104の可動シーブを従動プーリ104の固定シーブに接近させる。すると、図6(b)に示すように、駆動プーリ103のベルト巻き掛け径の方が従動プーリ104のベルト巻き掛け径よりも小さくなる。その結果、高負荷伝動用Vベルト10は低速で走行することとなる。
本実施形態1において、ブロック14の形状が本発明の特徴である。図5は走行前のブロック14の横断面を示す。図5に示すように、各ブロック14の上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bは、V溝プーリのプーリ溝面側に突出するように形
成されている。そのため、張力帯が最大に熱膨張して上側ビーム14a及び下側ビーム14bが歪曲しても、上側ビーム14a及び下側ビーム14bは、それぞれ上側プーリ接触面16a及び上側プーリ接触面16bがV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するために充分なほど長く設けられている。更に、各ブロック14は、上側プーリ接触面16aがそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が大きく、下側プーリ接触面16bがそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が小さい。そのため、張力帯が最大に熱膨張して、上下方向に対して上側プーリ接触面16aと下側プーリ接触面16bとが互いに離れるように上側ビーム14a及び下側ビーム14bが歪曲しても、上側プーリ接触面16aの全体及び下側プーリ接触面16bの全体がV溝プーリのプーリ溝面に接触することができる。従って、ブロック14を備える高負荷伝動用Vベルト10をV溝プーリに巻き掛けて長時間にわたって走行させても、ベルトの伝動能力が低下することはない。
次に、ブロック14の設計方法を説明する。
図7は、本発明の高負荷伝動用Vベルト10が備えているブロック14の設計方法の説明図である。
まず、上側プーリ接触面16a’と下側プーリ接触面16b’とを上下方向に離して設けるように、上側ビーム14b’と下側ビーム14b’とを歪曲させる。このとき、ブロック14’の形状は、長時間にわたる運転後のベルト伝動装置が備えているブロックが示す形状と略同一である。すなわち、ベルト伝動装置を長時間にわたり運転させると、運転時に生じる摩擦熱などの熱が高負荷伝動用Vベルトに蓄積され、その結果、張力帯が最大に熱膨張する。従って、ベルト伝動装置を長時間にわたり運転させると、図7(a)に示すように、ブロック14’は上下方向に対して上側プーリ接触面16a’と下側プーリ接触面16b’とが離れるように変形する。
次に、上側ビーム14a’及び下側ビーム14b’をベルト幅方向に延長させる。このとき、ブロック14は、図7(b)に示すように、上側プーリ接触面16aの全体及び下側プーリ接触面16bの全体がV溝プーリのプーリ溝面Pに接触する。
最後に、ベルト幅方向と上側ビーム14a及び下側ビーム14bとを平行にする。このとき、設計されたブロック14は、図5と略同一の形状を示す。よって、ブロック14は、張力帯11が最大に熱膨張したときに、上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bがV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するように形成されている。そのため、ベルト伝動装置を長時間にわたり運転させ張力帯が最大に熱膨張しても、上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bがV溝プーリのプーリ溝面から離れる危険性は低い。よって、設計されたブロック14を備える高負荷伝動用Vベルト10をV溝プーリに巻き掛けて走行させても、その走行能力が低下する虞はない。
ここで、ブロック14のビームの歪曲具合について説明する。図7(a)に示すように、ブロック14’では、下側プーリ接触面16b’はその一部がV溝プーリのプーリ溝面Pと接触しているが、上側プーリ接触面16a’はV溝プーリのプーリ溝面Pから離れている。ビームの歪曲具合は構成材質の膨張率、高負荷伝動用Vベルトの使用温度及びビームの曲げ剛性の値などに依存する。高負荷伝動用Vベルトが異なると、構成材質の膨張率が異なる値を示す場合はある。また、高負荷伝動用Vベルトが異なると、または、ベルト伝動装置の運転状況が異なると、高負荷伝動用Vベルトの使用温度が異なる値を示す場合はある。一方、曲げ剛性はその物体の形状と材質とに依存する(削除いたしました)。構成材質は上側ビームと下側ビームとで略同一であると考えられるが、形状は上側ビームと下側ビームとで異なる。よって、曲げ剛性の値は上側ビームと下側ビームとで異なる値を示す場合があり、それにより、図7(a)に示すように、上側ビーム14a’と下側ビーム14b’とでビームの歪曲具合が異なるといえる。
曲げ剛性の定義から、曲げ剛性の値が大きいことは物体が曲がりにくいことを意味する。よって、例えば、曲げ剛性が上側ビームよりも下側ビームの方が大きな値を示す場合、上側ビームの方が曲がり易い。以上より、張力帯が最大に熱膨張しても、両ビームの曲げ剛性の値が互いに異なると、上側ビーム及び下側ビームのビームの歪曲具合は異なり、また、その値から両ビームの歪曲具合が予測される。従って、これらのことを考慮に入れて、ブロックを設計すればよい。
以上より、本実施形態1におけるベルト伝動装置100は、張力帯11の最大熱膨張時にも、各ブロック14の上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bがV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するように形成されているため、長時間にわたる運転後もベルトの伝動能力は低下しない。一般に、高負荷伝動用Vベルトは、V溝プーリに巻き掛けられるさいに曲げ変形を起こす。そしてベルト伝動装置を運転させると、高負荷伝動用VベルトとV溝プーリとが接離するたびに曲げ変形が生じるため、熱が発生する。また、ベルト伝動装置を運転させると、高負荷伝動用Vベルトのプーリ接触面とV溝プーリのプーリ溝面との間、各ブロックの上側噛合部と張力帯の上側被噛合部との間及び各ブロックの下側噛合部と張力帯の下側被噛合部との間に摩擦が生じ、それにより熱が発生する。そして、長時間にわたりベルト伝動装置を運転させると、これらの熱は高負荷伝動用Vベルトに蓄積される。このとき、材質は張力帯とブロックとで異なり、膨張率の値は張力帯の材質の方が大きいため、蓄積された熱により張力帯が膨張する。その結果、ブロックは上下方向において上側プーリ接触面と下側プーリ接触面とが離れるように変形する。従来のベルト伝動装置では、運転前において、上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面はV溝プーリのプーリ溝面に接触している。そのため、上記のようにブロックが変形すると、上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面がV溝プーリのプーリ溝面から離れる危険性が高い。従って、従来のベルト伝動装置を長時間にわたり運転させると、高負荷伝動用Vベルトは、安定に走行することができず、その伝動能力が低下する。
しかし、ベルト伝動装置100のブロック14は、張力帯11が最大に熱膨張したさいに、上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bがV溝プーリのプーリ溝面に接触するように形成されている。具体的には、各ブロック14の上側プーリ接触面16a及び下側プーリ接触面16bは、V溝プーリのプーリ溝面側に突出するように形成されている。そのため、張力帯が最大に熱膨張して上側ビーム14a及び下側ビーム14bが歪曲しても、上側ビーム14a及び下側ビーム14bは、それぞれ上側プーリ接触面16a及び上側プーリ接触面16bがV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するために充分なほど長く設けられている。更に、各ブロック14は、上側プーリ接触面16aがそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が大きく、下側プーリ接触面16bがそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が小さい。そのため、張力帯が最大に熱膨張して、上下方向に対して上側プーリ接触面16aと下側プーリ接触面16bとが互いに離れるように上側ビーム14a及び下側ビーム14bが歪曲しても、上側プーリ接触面16aの全体及び下側プーリ接触面16bの全体がV溝プーリのプーリ溝面に接触することができる。従って、ブロック14を備える高負荷伝動用Vベルト10をV溝プーリに巻き掛けて長時間にわたって走行させても、ベルトの伝動能力は低下しない。
《発明の実施形態2》
本実施形態2では、本発明のベルト伝動装置におけるブロック24の構造及びその設計方法を説明する。なお、本実施形態2における高負荷伝動用Vベルト及びベルト伝動装置は、上記実施形態1における高負荷伝動用Vベルト10及びベルト伝動装置100とブロックの形状のみを異にする。
まず、本実施形態2における高負荷伝動用Vベルトが備えているブロック24の構造を説明する。
図8は、本実施形態2の高負荷伝動用Vベルトが備えるブロック24の横断面を示す。
各ブロック24は、図8に示すように、ベルト幅方向に延びるように設けられた上側ビーム24a及び下側ビーム24b並びに上側ビーム24aと下側ビーム24bとを一体に連結するように設けられたピラー24cで構成されている。そして、ベルト幅方向の側面には開口した左右一対の嵌合部25,25が形成されている。すなわち、各嵌合部25は上側ビーム24aまたは下側ビーム24bとピラー24cとで形成される一対の空間である。各嵌合部25は、図示していないが、上面にはベルト幅方向に対して延びるように設けられている上側噛合部を、下面にはベルト幅方向に対して延びるように設けられている下側噛合部を、備えている。また、ベルト幅方向の各嵌合部25が開口した側面のうち、各嵌合部25よりも上側に上側プーリ接触面26aが、各嵌合部25よりも下側に下側プーリ接触面26bが、それぞれ形成されている。そして、ベルト伝動装置において、上側プーリ接触面26a及び下側プーリ接触面26bは、駆動プーリ及び従動プーリなどのV溝プーリのプーリ溝面と接触する。
本実施形態2において、ブロック24の形状が本発明の特徴である。図8は走行前のブロック24の横断面を示す。図8に示すように、下側プーリ接触面26bはV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するように形成されているが、上側プーリ接触面26aはV溝プーリのプーリ溝面側に突出するように形成されている。そのため、張力帯が最大に熱膨張して上側ビーム24aが歪曲しても、上側ビーム24aは上側プーリ接触面26aがV溝プーリのプーリ溝面に接触するために充分なほど長く設けられている。また、各ブロック24は、上側プーリ接触面26aと下側プーリ接触面26bとV溝プーリとで上下方向に対してなす角度は略同一である。
次に、本実施形態2におけるブロック24の設計方法を説明する。
図9は、ブロック24の設計方法の説明図である。なお、本実施形態2におけるブロックの設計方法と上記実施形態1におけるブロックの設計方法とは略同一である。以下には、上記実施形態1におけるブロックの設計方法と異なる点のみを記載する。
まず、上側プーリ接触面26a’と下側プーリ接触面26b’とを上下方向に離して設けるように、上側ビーム24a’と下側ビーム24b’とを歪曲させる。このとき、ブロック24’の形状は、長時間にわたる運転後のベルト伝動装置が備えているブロックが示す形状と略同一である。また、下側プーリ接触面26b’はV溝プーリのプーリ溝面に接触しているが、上側プーリ接触面26a’はV溝プーリのプーリ溝面から離れている。また、図7(a)と比べると、下側ビーム26b’はほとんど歪曲していない。
次に、ベルト幅方向において上側プーリ接触面26aがV溝プーリのプーリ溝面Pに接触するように、上側ビーム24a’をベルト幅方向に延長させる。
最後に、ベルト幅方向と上側ビーム24a及び下側ビーム24bとを平行にする。このとき、設計されたブロック24は、図8と略同一の形状を示す。すなわち、本実施形態2におけるブロック24の設計方法は、上記実施形態1におけるブロック14の設計方法と、下側ビームをベルト幅方向に延長させるか否かを異にする。以上より、本実施形態2におけるベルト伝動装置は上記実施形態1におけるベルト伝動装置100と略同一の効果を与える。
《その他の実施形態》
本発明におけるベルト伝動装置は、上記実施形態1におけるベルト伝動装置100に限定されない。テンションプーリを含むベルト伝動装置であってもよいし、また、それ以外の構成をとるベルト伝動装置であってもよい。
ベルト伝動装置が備える高負荷伝動用Vベルトのブロックの形状は、ブロック14及びブロック24に限定されない。上記実施形態1に記載したとおり、上側ビームの歪曲具合と下側ビームの歪曲具合とは、両ビームの曲げ剛性の値により決まる。従って、ブロックは、上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面がV溝プーリのプーリ溝面側に突出するように形成されており、且つ、上側プーリ接触面がそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が小さく、下側プーリ接触面がそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が大きくなるように形成されていてもよい。なお、上側プーリ接触面、その上側プーリ接触面に対応するV溝プーリのプーリ溝面、下側プーリ接触面及びその下側プーリ接触面に対応するV溝プーリのプーリ溝面が上下方向に対してなす角度がそれぞれ異なる場合、上側プーリ接触面がそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が0.1〜1.0°大きく、下側プーリ接触面がそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が0.05〜1.0°小さくなるように形成されていることが好ましい。また、上側プーリ接触面がそれに対応するV溝プーリのプーリ溝面Pよりも上下方向に対してなす角度が0.2〜0.6°大きく、下側プーリ接触面が0.1〜0.4°小さくなるように形成されていているブロックを用いることが好ましい。上記の範囲内の上側プーリ接触面と下側プーリ接触面とを選定することにより、当ベルト使用条件での大半の温度範囲において理想的な接触状態を保持することが可能となる。
実施形態1における高負荷伝動用Vベルト10の斜視図である。 実施形態1における高負荷伝動用Vベルト10の横断面図及び側面図である。 実施形態1における張力帯11の斜視図である。 実施形態1におけるブロック14の斜視図である。 実施形態1におけるブロック14の横断面図である。 実施形態1におけるベルト伝動装置100の概略正面図である。 実施形態1におけるブロック14の設計方法を説明する図である。 実施形態2におけるブロック24の横断面である。 実施形態2におけるブロック24の設計方法を説明する図である。 従来例における高負荷伝動用Vベルトの張力帯31の側面図及びブロック34の斜視図である。 従来例における高負荷伝動用Vベルトのブロックを分解した図である。 従来例におけるブロック34の横断面図である。
符号の説明
10 高負荷伝動用Vベルト
11、31 張力帯
11a、31a 保形層
11b、31b 心線
12a、32a 上側被噛合部
12b、32b 下側被噛合部
13a、33a 上側帆布
13b、33b 下側帆布
14、14’、24、24’、34 ブロック
14a、14a’、24a、24a’、34a 上側ビーム
14b、14b’、24b、34b 下側ビーム
14c、24c、34c ピラー
15、25、35 嵌合部
15a、35a 上側噛合部
15b、35b 下側噛合部
16a、26a、36a 上側プーリ接触面
16b、26b、36b 下側プーリ接触面
100 ベルト伝動装置
101 駆動軸
102 従動軸
103 駆動プーリ
104 従動プーリ
P プーリ溝面

Claims (5)

  1. 熱膨張性の材料で形成されたエンドレスの張力帯と、該張力帯にベルト長さ方向に所定ピッチで設けられ、各々、ベルト幅方向の側面に開口した嵌合部を有し、該嵌合部に該張力帯が圧入して嵌合され、ベルト幅方向の該嵌合部が開口した側面の該嵌合部よりも上側に上側プーリ接触面及び該嵌合部よりも下側に下側プーリ接触面がそれぞれ構成された多数のブロックと、を備えた高負荷伝動用Vベルトと、
    上記高負荷伝動用Vベルトが巻き掛けられたV溝プーリと、
    を備えたベルト伝動装置であって、
    上記高負荷伝動用Vベルトは、上記張力帯が最大熱膨張時に至るまで、常時、上記各ブロックの上側プーリ接触面及び下側プーリ接触面のいずれもが上記V溝プーリのプーリ溝面に接触するように形成されていることを特徴とするベルト伝動装置。
  2. 請求項1に記載されたベルト伝動装置において、
    上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記上側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が大きいことを特徴とするベルト伝動装置。
  3. 請求項1に記載されたベルト伝動装置において、
    上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記下側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が小さいことを特徴とするベルト伝動装置。
  4. 請求項1に記載されたベルト伝動装置において、
    上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記上側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が大きく、且つ、上記下側プーリ接触面がそれに対応する上記V溝プーリのプーリ溝面よりも上下方向に対してなす角度が小さいことを特徴とするベルト伝動装置。
  5. 請求項1に記載されたベルト伝動装置において、
    上記高負荷伝動用Vベルトの各ブロックは、上記上側プーリ接触面が上記下側プーリ接触面を含む面よりも上記V溝プーリのプーリ溝面に突出するように形成されていることを特徴とするベルト伝動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011169454A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Toyota Motor Corp 押圧式伝動ベルト
JP5325895B2 (ja) * 2008-11-26 2013-10-23 バンドー化学株式会社 高負荷伝動用vベルト

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