JP2005226174A - 紙及び板紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙及び板紙の製造において、近年の古紙の利用率向上、ブロークパルプの配合率向上、系のクローズド化などに対応し、アニオントラッシュの多い紙料であっても、ピッチを抑え、欠陥の減少を図るだけでなく、地合いを崩さず、濾水性及び歩留性を改善すると共に、断紙の減少、生産スピードアップといった生産性の向上を可能とする。
【解決手段】水溶性カチオン性高分子ポリマーを紙料に添加した後、この紙料に少なくとも1つの剪断段階を経て水溶性両性高分子ポリマーを添加し、この紙料に更に少なくとも1つの剪断段階を経てアニオン性有機高分子微粒子を添加した後、脱水してシート状とした後乾燥させる。
【選択図】図1

Description

本発明は紙及び板紙の製造方法に係り、特に、紙料に、水溶性カチオン性高分子ポリマーを添加し、その後、水溶性両性高分子ポリマーを添加した後、アニオン性有機高分子微粒子を添加することにより、アニオントラッシュの多い紙料であっても、地合いの悪化を抑えながら、濾水性及び歩留性を飛躍的に改善すると共に、作業性の悪さ、スケール生成といった副次的障害を解決する紙及び板紙の製造方法に関する。
近年、紙及び板紙の製造においては、古紙の利用率向上、ブロークパルプの配合率向上、系のクローズド化などが進み、原料中のアニオン性不純物、いわゆるアニオントラッシュが増えたことにより、アニオントラッシュによりピッチ、欠陥の発生だけでなく、断紙、生産スピードダウンといった生産性の低下を招いている。
こうした課題に対して、特許第3218557号には、ディスパージョンの両性ポリマー及びコロイドシリカ、ベントナイトを脱水前の紙料に添加して歩留りを改善する方法が記載されている。また、EP235893号(特開昭62−191598号公報に対応する)には、濾水性、歩留性、乾燥及び地合い特性を改善すべく、特定の剪断ステップの前に第1の合成カチオン性ポリマーを加え、かつその剪断ステップの後でベントナイトを加える方法が開示され、このものは商業化されている。
しかし、これらの方法は、歩留効果、特に填料の歩留において十分に満足し得る効果が得られていない。填料の添加量を増やすと、歩留の改善が見られるが、この場合には製品の地合いが低下するという問題がある。更に、ベントナイトを用いる場合には、溶解のための手間がかかり、またコロイダルシリカを用いる場合には、有効成分の濃度が低いために輸送コストが高くなる、添加ポイントでシリカスケールが発生して紙品質が低下するといった問題がある。
また、特公平5−29719号公報(特許第2128702号)には、主カチオン性ポリマーの前に主ポリマーより分子量の低いカチオン性ポリマーを添加し、最後にアニオン性の無機物質を添加し、ピッチ、濾水性を改善する方法が記載されている。しかし、この方法では歩留り、特に填料の歩留効果の向上が顕著ではないという問題がある。
更に、特許第2948358号公報には、カチオン性ポリマーとアニオン性高分子微粒子を紙料中に含有させる歩留改善方法が開示されている。しかし、この方法は、特に、紙料中のアニオン性夾雑物、いわゆるアニオントラッシュが多いと歩留効果が著しく低下するという問題がある。
なお、本出願人は先に、上記従来の問題点を解決する紙及び板紙の製造方法として、紙料に水溶性カチオン性高分子副ポリマーを添加する第1工程と、該第1工程の紙料に少なくとも1つの剪断段階を経て水溶性カチオン性高分子主ポリマーを添加する第2工程と、該第2工程の紙料に少なくとも1つの剪断段階を経てアニオン性有機高分子微粒子を添加する第3工程と、該第3工程の紙料を脱水してシート状とした後乾燥させる第4工程とを有する紙及び板紙の製造方法を提案した(特願2003−285953。以下「先願」という。)。
この先願の方法によれば、パッチ形成用カチオン性ポリマーとして水溶性カチオン性高分子副ポリマー(カチオン性副ポリマー)を添加し、その後水溶性カチオン性高分子主ポリマー(カチオン性主ポリマー)を添加した後、アニオン性有機高分子微粒子を添加することにより、カチオン性ポリマーとアニオン性有機高分子微粒子との結合部を十分に確保し、カチオン性ポリマーとアニオン性有機高分子微粒子との強力な相互作用を得、ピッチを抑え、欠陥の減少を図るだけでなく、地合いを崩さず、濾水性及び歩留性を改善し、断紙減少、生産スピードアップといった生産性の向上を図ることができるが、より一層の効果の向上が望まれている。
特許第3218557号 EP235893号公報 特公平5−29719号公報 特許第2948358号公報 特願2003−285953
本発明は、近年の古紙の利用率向上、ブロークパルプの配合率向上、系のクローズド化などに対応し、アニオントラッシュの多い紙料であっても、ピッチを抑え、欠陥の減少を図るだけでなく、地合いを崩さず、濾水性及び歩留性を改善すると共に、断紙の減少、生産スピードアップといった生産性の向上を可能とする紙及び板紙の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、上記先願よりも更に優れた紙及び板紙の製造方法を提供するものである。
本発明の紙及び板紙の製造方法は、紙料に水溶性カチオン性高分子ポリマーを添加する第1工程と、該第1工程の紙料に少なくとも1つの剪断段階を経て水溶性両性高分子ポリマーを添加する第2工程と、該第2工程の紙料に少なくとも1つの剪断段階を経てアニオン性有機高分子微粒子を添加する第3工程と、該第3工程の紙料を脱水してシート状とした後乾燥させる第4工程とを有することを特徴とする。
カチオン性ポリマー及び両性ポリマーとベントナイトやコロイダルシリカに代表されるアニオン性無機微粒子とを併用した従来技術における問題点は、カチオン性ポリマー及び両性ポリマーとアニオン性無機微粒子との間の凝集力が十分ではなく、特に、紙料中にアニオントラッシュ成分が増加するとこの凝集力が更に低下し、十分な歩留効果が得られないことが原因であった。
本発明においては、パッチ形成用カチオン性ポリマーとして水溶性カチオン性高分子ポリマー(以下「カチオン性ポリマー」と称す場合がある。)を添加し、その後水溶性両性高分子ポリマー(以下「両性ポリマー」と称す場合がある。)を添加した後、アニオン性有機高分子微粒子を添加することにより、両性ポリマーとアニオン性有機高分子微粒子との結合部を十分に確保し、両性ポリマーとアニオン性有機高分子微粒子との強力な相互作用を得、ピッチを抑え、欠陥の減少を図るだけでなく、地合いを崩さず、濾水性及び歩留性を改善し、断紙減少、生産スピードアップといった生産性の向上を図る。なお、ここで、パッチの形成とは、パルプ繊維や填料など固体のアニオン性表面に、局部的にカチオン性ポリマーが吸着され、その部位がカチオン性を帯びる現象を意味している。
このように、カチオン性ポリマー、両性ポリマー及びアニオン性有機高分子微粒子を順次添加する本発明の紙及び板紙の製造方法による作用機構の詳細は未だ完全には解明されていないが、下記のように推定される。
パッチを形成するためのカチオン性ポリマーの添加には次の(1),(2)の2つの働きがある。
(1) カチオン性ポリマーによりアニオントラッシュを部分的に中和することにより、その次に添加される両性ポリマーのカチオンがアニオントラッシュに消費されるのを減少し、両性ポリマーがより作用し易くする。
(2) パッチ形成のためのカチオン性ポリマーが紙料に添加され、パルプ繊維(その他、填料等の紙料中に存在するあらゆる固体物を含む。以下「繊維等」と称す場合がある。)同士を一度凝集させるが、紙料調製工程での剪断力によって、これが分散された後、繊維等の表面上にカチオン性のパッチが形成され、次に添加された両性ポリマーが、カチオン基同士の反発により、テール状やループ状などの形を取るようになり、フラット状になり難くすることにより、アニオン性有機高分子微粒子との結合性を高める。
また、添加された両性ポリマーは、両性ポリマー自身でイオンコンプレックスを形成し、本来の分子より極大化し、より効果的に凝集作用に働く。
上記(2)の作用について、図1,2を参照して更に説明する。従来技術のように、繊維等1に直接両性ポリマー2を添加すると、図2(a)に示す如く、繊維等1上にテール状(2B)又はループ状(2A)に吸着された両性ポリマー2は、経時により、図2(b)に示す如く、フラット状に変化する。このフラット状の両性ポリマー2Cは、アニオン性微粒子との結合部を十分に確保し得ず、この結果、相互作用を十分に得ることができず、凝集効果が不十分となる。
一方、本発明においては、まず、パッチ形成のためのカチオン性ポリマーを添加して、図1(a)に示す如く、繊維等1の表面にカチオン性ポリマー3を吸着させてパッチを形成する。また、図1(b)に示す如く、両性ポリマー4,4同士のイオンコンプレックス形成により、みかけの分子が巨大化(4K)する。カチオン性ポリマー添加後に、このような両性ポリマー4を添加すると、両性ポリマー4のカチオン基はカチオン性ポリマー3との反発により、また、両性ポリマー4のアニオン基は繊維のアニオン表面との反発により、アニオン、カチオン同士の箇所での吸着になり、図1(c),(d)に示す如く、テール状(4KB)又はループ状(4KA)の形で繊維等1に吸着し、また、繊維に吸着しているカチオン性ポリマー3上でもテール状(4KB)又はループ状(4A)の形で吸着し、フラット状にはなり難い。更に、両性ポリマー4,4同士のイオンコンプレックス形成より、みかけの分子が巨大化、テール状、ループ状の吸着も大きく形成される。このように繊維等1にテール状(4KB)又はループ状(4KA)に吸着した両性ポリマー4は、アニオン性有機高分子微粒子との結合部が多く、アニオン性有機高分子微粒子と強力な相互作用を起こし、これにより従来法に比べて飛躍的に高い凝集効果で著しく高い歩留効果を得ることができる。
なお、本発明においては、アニオン性微粒子としてアニオン性有機高分子微粒子を用いるため、アニオン性無機微粒子を用いる場合に比べて、次のような優れた効果が得られる。
(1) アニオン度を自由に設計できる。
(2) 目的に応じて解離感応基を付与することができる。
(3) 粒子が膨潤して反応する部位が広がるため、無機粒子よりも効果が優れる。
本発明の紙及び板紙の製造方法によれば、カチオン性ポリマーとアニオン性有機高分子微粒子との強い相互作用により、良好な添加効果を得、アニオントラッシュの多い紙料であっても、ピッチを抑え、欠陥の減少を図るだけでなく、地合いを崩さず、濾水性及び歩留性を改善すると共に、断紙の減少、生産スピードアップといった生産性の向上を図ることができる。
以下に本発明の紙及び板紙の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明で用いるカチオン性ポリマー、両性ポリマー及びアニオン性有機高分子微粒子について説明する。
本発明で用いるカチオン性ポリマーの、モノマー構成成分には特に制約はないが、パッチを形成するために、1規定硝酸ナトリウム水溶液中における極限粘度(1規定硝酸ナトリウム水溶液中で沈殿を生じるポリマーの場合は1N食塩水中における極限粘度)が15dl/g以下で、かつカチオン性当量が0.5〜11meq/gの物性を有するものが望ましい。1規定硝酸ナトリウム水溶液中における極限粘度(1規定硝酸ナトリウム水溶液中で沈殿を生じるポリマーの場合は1N食塩水中における極限粘度)が15dl/gを超えるものでは分子量が大き過ぎて剪断に対して弱くなる傾向があり、カチオン性当量が0.5meq/g未満ではパッチを形成しにくく、11meq/gを超えると強く反応し、凝集異物ができる傾向がある。このようなことから、剪断に対する強度を確保する観点から、適度な大きさの分子量とするために1規定硝酸ナトリウム水溶液中における極限粘度(1規定硝酸ナトリウム水溶液中で沈殿を生じるポリマーの場合は1N食塩水中における極限粘度)は15dl/g以下であることが望ましい。また、効果的にパッチを形成するという観点から、カチオン性当量は0.5meq/g以上であることが望ましく、凝集異物の生成を抑えるという観点からは、カチオン性当量は11meq/g以下であることが望ましい。より好ましい極限粘度は0.1〜13dl/gで、カチオン当量は1〜10meq/gである。
望ましいカチオン性ポリマーの具体例としては、例えばポリエチレンイミン又はポリエチレンアミンとエピクロロヒドリンとの縮合物、ジシアンジアミドのホモポリマー、或いはジメチルジアリルアンモニウム、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物のホモポリマー、或いはこれらとアクリルアミドとの共重合体が挙げられる。これらのカチオン性ポリマーは1種を単独で用いても2種以上を併用しても良い。これらの中で、ジメチルジアリルアンモニウムの重合体或いはアクリルアミドとの共重合体、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物の重合体或いはアクリルアミドとの共重合体が望ましく、カチオン性モノマー含有量が10〜100モル%、アクリルアミド含有量は0〜90モル%であるものが好ましい。
本発明で用いる両性ポリマーのモノマー構成成分には特に制約はないが、望ましい両性ポリマーの具体例としては、下記一般式(1)で示されるカチオン性モノマー単位0.5〜90モル%、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びこれらの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上のアニオン性モノマー単位0.2〜90モル%、アクリルアミド単位1〜99.3モル%を有し、1規定硝酸ナトリウム水溶液(pH3)中における極限粘度が0.1dl/g以上で、カチオン性当量が0.1〜5meq/g、アニオン性当量が0.01〜10meq/gの物性を有するものが挙げられる。
Figure 2005226174
(但し、AはO又はNHを表し、BはC、C又はCHCHOHCHを表し、RはH、メチル基、エチル基、ベンジル基又は3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基を表し、R,R,Rは各々独立に、H、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシル基、或いはベンジル基を表し、Xはアニオンを表す。)
この両性ポリマーの1規定硝酸ナトリウム水溶液(pH3)中における極限粘度が0.1dl/g未満ではパッチ表面にループ状ないしテール状の吸着を形成し難く、また、カチオン性当量が0.1meq/g未満では十分な吸着を得難く、5meq/gを超えると強く反応して凝集異物が生成し易い。また、アニオン性当量が0.01meq/g未満では十分な吸着を得難く、10meq/gを超えると強く反応して凝集異物が生成し易い。このようなことから、パッチ表面にループ状ないしテール状の吸着を十分に形成させるために、この両性ポリマーの1規定硝酸ナトリウム水溶液(pH3)中における極限粘度は0.1dl/g以上であることが望ましく、また、同様に十分な吸着を得るために両性ポリマーのカチオン性当量は0.1meq/g以上であることが望ましく、凝集異物の生成を抑えるという観点からは、カチオン性当量は5meq/g以下であることが望ましい。また、両性ポリマーのアニオン性当量についても、十分な吸着を得るためには0.01meq/g以上であることが望ましく、凝集異物の生成を抑えるという観点からは、10meq/g以下であることが望ましい。より好ましい極限粘度は1〜25dl/gで、カチオン性当量は0.5〜4meq/g、アニオン性当量0.05〜9meq/gである。
本発明で用いるアニオン性有機高分子微粒子は、好ましくは、特許第2948358号公報の請求項2に記載されたAの微粒子であり、交叉結合された場合に直径約750nmより小さく、かつ非交叉結合性でかつ水不溶性である場合に直径約60nmより小さく、該微粒子のアニオン性当量が0.1meq/g以上のものである。
このようなアニオン性有機高分子微粒子としては、例えばアクリル酸とアクリルアミドがN,N’−メチルビスアクリルアミドで交叉結合されたミクロエマルジョン共重合体が挙げられる。
なお、アニオン性有機高分子微粒子は、特許第2948358号公報の請求項2に記載されるように、イオン性高分子微粒子と高分子量イオン性重合体或いはイオン性多糖類との混合物からなる組成物であっても良い。
本発明においては、紙料にまず、カチオン性ポリマーを添加する。カチオン性ポリマーは、パッチ形成のために添加するので、このカチオン性ポリマーは、繊維等の表面に十分吸着させることが重要である。そのためには、カチオン性ポリマーは白水と紙料が混合されるファンポンプよりも前に添加されることが望ましい。カチオン性ポリマーの添加率は好ましくは乾燥紙料に対して0.002〜0.5重量%であり、より好ましくは0.005〜0.2重量%である。
カチオン性ポリマーを添加してパッチを形成した後、両性ポリマーが添加される。両性ポリマーはカチオン性ポリマーが添加された後、少なくとも1つの剪断ステップの後に添加される。望ましくは、白水と紙料が混合された後に添加される。例えば、ファンポンプの後に添加され、最も望ましい添加場所はマシンスクリーンの直前である。両性ポリマーの好ましい添加率は乾燥紙料に対して0.002〜0.5重量%であり、より好ましくは0.005〜0.1重量%である。
両性ポリマーの添加後、アニオン性有機高分子微粒子が添加される。アニオン性有機高分子微粒子は両性ポリマーが添加された後、少なくとも1つの剪断ステップの後に添加される。例えば、両性ポリマーがセカンドファンポンプの前に添加された場合は、アニオン性有機高分子微粒子はそのセカンドファンポンプの後に、また、両性ポリマーがマシンスクリーンの前に添加された場合は、アニオン性有機高分子微粒子はマシンスクリーンの後に添加することが望ましい。アニオン性有機高分子微粒子の好ましい添加率は乾燥紙料に対して0.002〜0.5重量%であり、より好ましくは0.005〜0.1重量%である。
カチオン性ポリマー、両性ポリマー及びアニオン性有機高分子微粒子のいずれも、十分な添加効果を得るために、その添加率は、上記添加率の下限以上とすることが望ましく、また、地合いを良好なものとするために、上記添加率の上限以下とすることが望ましい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
なお、以下の実施例及び比較例において用いた添加剤は、次の通りである。また、以下において、「部」は「重量部」を示す。
(1) 実施例及び比較例で用いた添加剤
Figure 2005226174
(2) 実施例で用いたアニオン性有機高分子微粒子「C」の詳細
アクリル酸/アクリルアミド/N,N’−メチレンビスアクリルアミドの共重合体:N,N’−メチレンビスアクリルアミド(MBAAm)349ppmで交叉結合された、粒径130nmのアクリル酸ナトリウム(AA)30モル%及びアクリルアミド(AAm)70モル%のミクロエマルジョン共重合体。
上記のアニオン性有機高分子微粒子は、以下の方法により製造した。
順次にアクリル酸147部、脱イオン水200部、56.5重量%水酸化ナトリウム144部、アクリルアミド結晶343.2部、10重量%ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム0.3部、更に脱イオン水39.0部及び0.52重量%硫酸銅5水和物1.5部を混合することにより水相を調製した。生じた水相溶液110部に1重量%t−ブチルヒドロパーオキシド0.25部及び0.61重量%N,N’−メチレンビスアクリルアミド3.50部を加えた。次に、水相120部をパラフィン油77.8部、脂肪酸ソルビタン(オレイン酸を含有する)3.6部及びヘキサオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール21.4部を含む油相と混合した。
生じた透明なミクロエマルジョンを窒素で20分間脱気した。ガス状SOを用いて重合を開始し、発熱を40℃までとし、氷水を用いて40℃に制御した。冷却をこれ以上必要としなくなった時点で氷水を除去した。その後窒素を1時間通気して重合物を得た。
(3) 比較例で用いたアニオン性無機微粒子
コロイダルシリカ:アルカリで安定化された平均粒径5nmの市販のコロイド状シリカ(Eka Chemicals社製、商品名「BMA」)
ベントナイト:セピオライト、アタパルジャイト又はモンモリロナイトからなる市販のアニオン性膨潤性ベントナイト(Ciba Specialty Chemicals社製、商品名「Orgaoosorb O」
また、填料の歩留率測定及び地合い指数の測定には、次の測定装置を用いた。
填料の歩留率:ミューテック社製,濾水歩留試験機「DFS(ダイナミック フィルトレーション システム)」
地合い指数:M/K System Inc.社製「3-D Sheet Analyzer」
実施例1、比較例1〜15:中性中質紙の例
ある製紙工場より、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)、DIP(古紙パルプ)の各パルプ試料、及び実機の白水を採取し、LBKP40%、NBKP20%、DIP40%(全て乾燥重量%、以下同様)となるように上記パルプ試料を秤取った後、下記(i),(ii)の2通りの方法でカチオン性ポリマー(パッチ形成ポリマー)を添加した(ただし、比較例1〜3ではカチオン性ポリマー添加せず。)。
(i) カチオン性ポリマーをDIP試料に添加し、直ちに800rpm・40秒の撹拌機にて剪断を加え、フロックを破壊した後、LBKPとNBKPの各パルプ試料と混合した(DIPチェストにカチオン性ポリマーを添加することを想定)。
(ii) 上記比率で3種類のパルプ試料が配合された紙料にカチオン性ポリマーを添加し、その後直ちに800rpm・40秒の撹拌機にて剪断を加え、フロックを破壊した(ミキシングチェストにカチオン性ポリマーを添加することを想定)。
次に、いずれの添加方法をとった紙料に対しても白水を添加し、混合パルプ試料の乾燥重量当りの濃度が0.8重量%になるよう調整した後、再度撹拌機に投入し、800rpm・40秒の条件で剪断を加え、フロックを破壊した。
このようにして得られた各紙料(A)を歩留試験機「DFS」に投入し、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)を対乾燥パルプ1.5重量%、カチオン化澱粉(NSC社製「Cato−3212」)を対乾燥パルプ0.5重量%、サイズ剤(荒川化学工業社製「NT−87」)を対乾燥パルプ0.25重量%、炭酸カルシウム(奥多摩工業社製「TP−12L」)を対乾燥パルプ10重量%、両性ポリマー(ただし、比較例1〜15では第2のカチオン性ポリマー)の順で添加し、続いてアニオン性微粒子を添加し、濾液(B)を採取した(DFSの設定条件はミューテック社の推奨方法を用いた。本試験機による剪断は、標準条件の攪拌を与えることによって、付与されている。)。
各例で用いたカチオン性ポリマー、両性ポリマー、第2のカチオン性ポリマー及びアニオン性微粒子の種類と添加量は表2に示す通りである。
採取した濾液中の填料(填料分は灰分の測定方法「ISO1762−1974」に従った。)の濃度を測定し、下記の式に従い、填料の歩留率を算出した。
填料の歩留率=[1−濾液(B)の灰分/紙料(A)の灰分]×100%
また、上記と同じ比率と方法によって調製した紙料を用いて、手漉きシートを作成し、地合い指数を測定した。
歩留試験機による試験結果及び手漉きシートの地合い指数測定結果を表2に示す。表2より明らかなように、実施例1では比較例1〜15よりも填料の歩留りが向上し、地合いも良好となった。
Figure 2005226174
実施例2、比較例16〜30:中性上質紙の例
実施例1と同じ製紙工場からLBKP、NBKP、コートブロークの各パルプ試料、及び実機の白水を採取し、LBKP60%、NBKP20%、コートブローク20%となるように上記パルプ試料を秤取った後、下記(iii)又は(iv)、或いはこれらを組み合せた(v)の3通りの方法でカチオン性ポリマー(パッチ形成ポリマー)を添加した(ただし、比較例16〜18では、カチオン性ポリマー添加せず)。
(iii) カチオン性ポリマーをコートブローク試料に添加し、直ちに800rpm・40秒の撹拌機にて剪断を加え、フロックを破壊した後、LBKPとNBKPの各パルプ試料と混合した(DIPチェストにカチオン性ポリマーを添加することを想定)。
(iv) 上記比率で3種類のパルプ試料が配合された紙料にカチオン性ポリマーを添加し、直ちに800rpm・40秒の撹拌機にて剪断を加え、フロックを破壊した(ミキシングチェストにカチオン性ポリマーを添加することを想定)。
(v) 上記(iii)と(iv)とを組み合わせ、各々でカチオン性ポリマーを全添加量の50%ずつ添加した。即ち、コートブロークに予めカチオン性ポリマーを添加して剪断を加えた後、3種類のパルプ試料を配合後、再度カチオン性ポリマーを添加して剪断を加えた。
次に、いずれの添加方法をとった紙料に対しても白水を添加し、混合パルプ試料の乾燥重量当りの濃度が0.8重量%になるよう調整した後、歩留試験機「DFS」に投入し、硫酸バンドを対乾燥パルプ1.5重量%、カチオン化澱粉(Cato−3212)を対乾燥パルプ0.5重量%添加した後、サイズ剤(NT−87)を対乾燥パルプ0.25重量%、炭酸カルシウム(TP−121)を対乾燥パルプ10重量%、両性ポリマー(ただし、比較例16〜30では第2のカチオン性ポリマー)の順で添加し、続いてアニオン性微粒子を添加し、濾液を採取した(DFSの設定条件はミューテック社の推奨方法を用いた。本試験機による剪断は、標準条件の攪拌を与えることによって、付与されている。)。
各例で用いたカチオン性ポリマー、両性ポリマー、第2のカチオン性ポリマー及びアニオン性微粒子の種類と添加量は表3に示す通りである。
採取した濾液について、実施例1と同様にして填料の歩留率を求めると共に、実施例1と同様にして手漉きシートの地合い指数を測定し、結果を表3に示した。表3より明らかなように、実施例2では比較例16〜30よりも填料の歩留が向上し、地合いも良好となった。
Figure 2005226174
本発明の紙及び板紙の製造方法によれば、アニオントラッシュの多い紙料であっても、ピッチを抑え、欠陥の減少を図るだけでなく、地合いを崩さず、濾水性及び歩留を改善すると共に、断紙の減少、生産スピードアップといった生産性の向上を図ることができるため、近年の古紙の利用率向上、ブロークパルプの配合率向上、系のクローズド化などに対応した紙及び板紙の製造を実施することができる。
本発明による凝集効果の作用機構を説明する模式図である。 従来技術における凝集性低下の原因を説明する模式図である。
符号の説明
1 繊維等
2 両性ポリマー
2A ループ状の両性ポリマー
2B テール状の両性ポリマー
2C フラット状の両性ポリマー
3 カチオン性ポリマー(パッチ)
4 両性ポリマー
4K 巨大化した両性ポリマー
4KA ループ状の巨大化した両性ポリマー
4KB テール状の巨大化した両性ポリマー

Claims (4)

  1. 紙料に水溶性カチオン性高分子ポリマーを添加する第1工程と、
    該第1工程の紙料に少なくとも1つの剪断段階を経て水溶性両性高分子ポリマーを添加する第2工程と、
    該第2工程の紙料に少なくとも1つの剪断段階を経てアニオン性有機高分子微粒子を添加する第3工程と、
    該第3工程の紙料を脱水してシート状とした後乾燥させる第4工程と
    を有することを特徴とする紙及び板紙の製造方法。
  2. 水溶性カチオン性高分子ポリマーが、1規定硝酸ナトリウム水溶液中における極限粘度(1規定硝酸ナトリウム水溶液中で沈殿を生じるポリマーの場合は1N食塩水中における極限粘度)が15dl/g以下で、カチオン性当量が0.5〜11meq/gの物性を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の紙及び板紙の製造方法。
  3. アニオン性有機高分子微粒子が、交叉結合された場合に直径約750nmより小さく、かつ非交叉結合性でかつ水不溶性である場合に直径約60nmより小さく、該微粒子のアニオン性当量が0.1meq/g以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙及び板紙の製造方法。
  4. 水溶性両性高分子ポリマーが、下記一般式(1)で示されるカチオン性モノマー単位0.5〜90モル%、
    (メタ)アクリル酸、イタコン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びこれらの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上のアニオン性モノマー単位0.2〜90モル%、
    アクリルアミド単位1〜99.3モル%
    を有し、
    1規定硝酸ナトリウム水溶液(pH3)中における極限粘度が0.1dl/g以上で、カチオン性当量が0.1〜5meq/g、アニオン性当量が0.01〜10meq/gの物性を有するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の紙及び板紙の製造方法。
    Figure 2005226174
    (但し、AはO又はNHを表し、BはC、C又はCHCHOHCHを表し、RはH、メチル基、エチル基、ベンジル基又は3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基を表し、R,R,Rは各々独立に、H、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシル基、或いはベンジル基を表し、Xはアニオンを表す。)
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