JP2005225173A - 画像形成装置及び同装置に用いるプログラム - Google Patents

画像形成装置及び同装置に用いるプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005225173A
JP2005225173A JP2004038100A JP2004038100A JP2005225173A JP 2005225173 A JP2005225173 A JP 2005225173A JP 2004038100 A JP2004038100 A JP 2004038100A JP 2004038100 A JP2004038100 A JP 2004038100A JP 2005225173 A JP2005225173 A JP 2005225173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
device information
image
screen
data
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004038100A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakawaki
吉彦 坂脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004038100A priority Critical patent/JP2005225173A/ja
Publication of JP2005225173A publication Critical patent/JP2005225173A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 単体機器であっても機器に起きる異常動作やその原因の解析を可能とすべく機器情報のレポート出力をし、機器の保守・管理を高品質かつ高効率に行う。
【解決手段】 機器情報の取得は、異常発生の検知(予知)とは関係なく、画面(B)で設定した時間間隔で常時機器情報を取得し、得た機器情報を蓄積し、その中から必要なときに必要な機器情報を抽出し、レポート出力を行うようにする。抽出も画面(D)で設定したデータ有効変化率(動作パラメータ等の機器情報における最小値に対する最大値と最小値の差の比率)と、画面(C)で設定した機器情報の取得期間で絞り込み、無効なデータを排除可能として、画面(E)から印刷機能を利用してグラフ表示のレポート出力を行うようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、サーバー用プリンタ等のマルチユーザ使用の画像形成装置に関し、より特定すると、装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報(装置・機器の動作に係わる情報)を取得し、取得した機器情報のレポート出力を可能とした画像形成装置及び該画像形成装置に用いるプログラムに関する。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、装置や機器の保守・管理を目的として、装置の動作に係わる情報として、内部設定や機器動作条件、機器利用状態などの機器情報をレポートにして印刷出力する機能(以下「レポート出力」機能という場合には、この機能を指す)が存在する。
機器情報のレポート出力機能に関する従来例を示すものとして、下記特許文献1,2を挙げることができる。
特許文献1(特開平11-202699号公報)では、複写機が自己診断による異常や事前警告等を行い、機器情報を生成するが、機器情報を集積し、管理するのは、複写機(機器)と通信回線で接続された遠隔サービス(管理)センタであり、複写機は、自己診断による異常や事前警告等を行うときに、その時点の機器情報をセンタに通報し、センタでは、通報されたデータを解析して異常の内容や異常に対応する処置を行い、その一環としてレポート作成もセンタ側で行う、としている。
また、特許文献2(特開平8-37588号公報)には、ファクシミリ装置のような通信装置において、エラーが発生したとき、記録紙ジャム、スキャナ異常、通信エラーといったエラー内容を判別し、緊急の対応を要するエラーの発生の場合直ちにエラーレポート(エラーの内容や対処法等を報知)を出力し、緊急の対応を要しないエラーの発生の場合同一エラーが所定回数発生したときエラーレポートを出力するようにし、無用のエラーレポートの発生を減少させる、としている。
特開平11-202699号公報 特開平8-37588号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明では、保守・管理を遠隔サービス(管理)センタで行うので、センタと結ぶ通信回線施設が前提条件となるため、通信回線が施設不可能な機器においては、レポート出力機能を利用することができない。
また、特許文献2記載の発明では、エラー内容、発生日時等のエラー情報を蓄積することを前提としており、蓄積した情報の一部をレポート出力することを可能としているが、エラー内容、発生日時等のエラー情報といった情報を把握できるに過ぎず、機器の動作条件を故障以前にまで遡ってデータの時系列変動を考察して、エラーの原因やエラーを解析しようとする視点がなく、このような目的に使用する情報としては十分であるとはいえない。
本発明は、装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報を得、得た機器情報のレポート出力を可能とした画像形成装置における従来技術の上記した問題に鑑み、これを解決するためになされたもので、その解決課題は、通信回線やネットワーク接続されていない単体機器においても、装置に起きる異常動作やその原因を解明するための機器情報のレポート出力を行い、機器の保守・管理を高品質かつ高効率に行うことを可能にすることにある。
請求項1の発明は、装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報を取得し、取得した機器情報のレポート出力を可能とした画像形成装置であって、機器情報を取得する時間間隔を設定するための操作手段と、設定された時間間隔で取得した機器情報を蓄積する手段と、蓄積した機器情報の経時変化をチェックし、変化の生じた機器情報を抽出する機器情報抽出手段と、抽出した機器情報を経時的に表示するレポート出力手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記機器情報抽出手段が、数値表現をとる機器情報の最小値に対する最大値と最小値の差の比率が所定値を上回ることを抽出条件とする手段であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された画像形成装置において、前記機器情報抽出手段が、時刻により指定された所定の期間に取得した機器情報を抽出範囲として抽出を行う手段であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項2又は3のいずれかに記載された画像形成装置において、前記抽出条件もしくは抽出範囲を設定するための操作手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、前記レポート出力手段がグラフ表示による出力手段であることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報を取得し、取得した機器情報のレポート出力を可能とした画像形成装置を制御するコンピュータに、機器情報を取得する時間間隔を設定する手順と、設定された時間間隔で機器情報を取得し、蓄積する手順と、蓄積した機器情報の経時変化をチェックする手順と、変化の生じた機器情報を抽出する手順と、抽出した機器情報を経時的に表示するレポート出力手順を行わせるためのプログラムである。
請求項1,5,6の発明によると、機器の保守・管理に用いることが可能な機器情報を設定された時間間隔で取得、蓄積し、変化の生じた情報を抽出してレポート出力、しかもグラフ表示を、するようにしたので、装置の動作に係わる情報(内部設定や機器動作条件、機器利用状態など)の変化が明確になり、機器の保守・管理の質および効率を向上させることが可能になる。さらに、従来技術(特許文献1参照)が要した通信回線・ネットワーク接続を必要としない仕組みで実現されるため、機器保守・管理にかかる通信コストが不要となり、スタンドアロンの機器(単体機器)に対しても保守・管理が可能になる。
また、請求項2,3,4の発明によると、レポート出力するデータを必要最小限に抽出できるようにするための抽出条件および抽出範囲を設定するようにし、しかも操作により設定を変えることができるようにしたので、機器の保守・管理に対する情報としての有効性を高めることができ、これによって機器の保守・管理の質および効率を向上ることが可能になる。
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。ここで示す実施例は、本発明の画像形成装置をデジタル複写機に適用した例を示す。なお、本例の複写機は、通信回線・ネットワーク接続が可能な構成を備えているが、このような通信インタフェースのない、いわゆるスタンドアロン(単体機器)で動作するために必要な最低限の装備を持つ複写機であっても良い。
まず、本明細書において共通に使用する用語の説明と定義を下記(1)〜(11)に示す。
(1) [画像読みとり装置],[画像読みとり部]
デジタルPPCで用いられる「画像読みとり装置」は光源を原稿に照射し、その反射光を「固体作像素子=CCD」で電気信号に変換し、「必要な画像処理」を行う機能を持った装置が使用されている。
ここで、「必要な画像処理」とは、
・量子化:CCDで電気信号に変換されたアナログデータを2値或いは多値データに変換する
・シェーディング補正:原稿を照射する光源の照射ムラや、CCDの感度ばらつきを補正する
・MTF補正:光学系によるボケを補正する
・変倍処理:画像の読みとり密度を変化させ、読みとった画像データを用いてデータ補間する
等の処理をいう。
(2) [画像形成装置],[画像書き込み部]
デジタルPPCで用いられる「画像形成装置」又は「画像書き込み部」は、電気信号で送られた画像イメージを電子写真、感熱、熱転写、インクジェット等の手段により普通紙、感熱紙などに形成する装置である。
(3) [ビデオ信号],[画像データ]
前述の「画像読みとり装置」で変換された画像の電気信号、「画像形成装置」へ入力される画像の電気信号、及び、画像の電気信号と同期をとるための信号をまとめて「ビデオ信号」或いは「画像データ」と表現する。
(4) [制御信号],[コマンド]
「ビデオ信号」を「画像読みとり装置」、「画像形成装置」、「アプリケーション」間でやりとりするためには、装置間で情報を伝達し合う必要がある。この手段を「制御信号」または「コマンド」発行と表現する。
(5) [拡張機能],[アプリケーション(“アプリ”と略称する)],[メモリ機能],[メモリユニット]
デジタルPPCの大きな特徴に、画像を電気信号に変換して読み込み、電気信号を画像形成装置で復元する。このとき読みとった電気信号を様々に変化、伝達する手段を持つことによって、従来のアナログPPC以外の分野に応用可能となる。FAX、ページプリンター、スキャナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最近では、PPC機能の実行時におても、読みとった画像データを一旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要に応じて画像データを読み出すことによって、複数の複写時には1スキャンで複数プリントを実行したり、或いは、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機能(=以下メモリ機能)等も実現されている。これらのデジタルPPCシステムならでは実現できる機能を「拡張機能」或いは「アプリ」と表現する。尚、本発明においては、メモリユニットはネットワーク上にある機械間の画像データ転送時の緩衝手段としても利用している。
(6) [システムコントローラ],「システム」
複写モードを実行する上で、画像書き込み部で画像形成するために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給紙カセット状態(紙の有無など)等の機内監視、及び、画像読みとり部で画像を読みとるためにスキャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコントローラを総称して「システムコントローラ」と表現する。更に、最近のデジタルPPCでは拡張機能を1つ搭載するのみではなく複数アプリを同時搭載するようになってきた。このように、1つの資源を共有するデジタルPPCを「システム」と表現し、このシステムを制御するコントローラを「システムコントローラ」と表現する場合もある。
(7) [資源],[リソース]
複数のアプリから共有される機能ユニット単位を「資源」、「リソース」と表現する。 前述の「システムコントローラ」は、このリソース単位でシステム制御を行っている。本件のデジタルPPCで管理している資源は「画像読みとり装置」、「画像形成装置」、「操作部」、「メモリ」、「周辺機(=ADF、ソータ、自動両面ユニットなど)」などがある。
(8) [ユーザ設定]
システムが複雑になると、ユーザ毎の個別対応が必要となる。工場出荷時にこれらの対応を全て満足することは不可能であるため、市場での対応が不可欠となる。従って、通常は、不揮発RAMを装備し客の要求に応じたシステム設定を可能としているが、この機能を「ユーザ設定」と表現する。
(9) [予熱]
定着温度を一定温度(たとえば10℃)下げて制御し、操作部表示を消すことにより、消費電力を節約するモードである。このモードの設定は、操作部でのキー入力や、機械設定によっては動作および操作が無くなってから一定時間後に自動的に設定される。このモードの解除は、操作部でのキー入力を検出したときに解除される。
(10) [リロード]
定着温度が定着可能温度に到達しコピーが可能である状態をリロードという。
(11) [CSS](或いは[遠隔診断システム]、[画像形成装置管理システム])
サービス拠点に設置されている管理装置とユーザの元に設置されているPPC等の機器とを公衆回線網を介して接続する構成で、サービス拠点の管理装置でユーザー元の機器の状態管理を行う仕組みを指す。ユーザ側には管理装置との通信を制御するための通信コントロール装置が設置されており、ユーザ元のPPCはこの通信コントロール装置に接続されている。通信コントロール装置には、電話機やファクシミリが接続可能になっており、ユーザの既存の回線に挿入する形で設置が可能になっている。通信コントロール装置には、単数または複数のPPCが接続可能になっている。これらのPPCは同型のものである必要はなく異なる機種でもかまわず、PPC以外の機器でもかまわない。通信コントロール装置と複数のPPCはRS−485規格によりマルチドロップ接続されている。通信コントロール装置と各PPC間の通信制御は基本型データ伝送制御手順により行われる。通信コントロール装置を制御局としたセントラライズド制御のポーリング/セレクティング方式でデータリンクの確立を行うことにより、任意のPPCとの通信が可能になっている。各PPCはアドレス設定スイッチによって固有の値を設定できるようになっており、これによって各PPCのポーリングアドレス、セレクティングアドレスが決定される。
図1は、本発明の実施例に係わる複写機の全体構成を概略図として示す。図1を参照し、本機の装置構成、機能及び動作を、原稿の読み取り、読み取った画像データの処理、処理後のデータによる画像書き込み、という複写機能の動作フローに沿って、以下に説明する。
自動原稿送り装置(以下「ADF」と記す)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、ユーザにより操作部30(図2参照)のプリントキー34の押下により動作がスタートされると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。給送されたコンタクトガラス6上の原稿は読み取りユニット50によって画像データが読み取られ、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知器7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5はモータによって駆動される。
書き込みユニット57では、読み取りユニット50にて読み取られた画像データに基づいて生成された作像データによりレーザ出力ユニット58のレーザの発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しながら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって、後処理装置のフィニシャ100に排出される。
後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常排紙ローラ102方向と、ステープル処理部方向へ導くことができる。切り替え板101を上に切り替えることにより、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙することができる。また、切り替え板101を下方向に切り替えることで、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に搬送することができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、通常の排紙トレイ104は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティング(電子ソート)されたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され、作像された転写紙を排紙トレイ19側に導かないで、両面入紙搬送路113に搬送し、反転ユニット112でスイッチバック反転し一旦両面給紙ユニット111にストックする。その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、再度縦搬送ユニット14に送られて裏面に画像を印刷された後に、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
図2は、図1に示した複写機においてユーザが指令入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部30には、図2(A)に示すように、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリアキー35、初期設定キー38があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キー37、部数、及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。なお、操作部30は、後述する制御システム(図6)の操作部129に相当し、システムコントローラ121の制御下で動作を行う。
図2(A)の液晶タッチパネル31には、後記で詳述する装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報に関する操作画面(機器管理者用専用画面)37が表示されている。オペレータがこの操作画面37に表示された機能キー(「データ取得間隔時間設定画面」、「データ有効時刻設定画面」、「データ有効変化率設定画面」、「グラフ印刷画面」の各キーボタン)にタッチすることで、選択された機能を提供するための操作画面である、図2(B)〜(E)に示す表示31a〜31dに切り替わる。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
図3は、液晶タッチパネル31に初期画面として表示するコピー動作のモード設定が可能な操作画面を例示している。同図において左上は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、その下には機能キーとして、画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択する自動用紙選択キー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、倍率を等倍にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率をセットする変倍キー、両面モードを設定する両面キー、とじ代モード等を設定する消去/移動キー、スタンプや日付やページ等の印字を設定する印字キーを設けている。オペレータがこの操作画面に表示された機能キーにタッチすることにより、選択された機能を示すキーの表示を黒く反転(図中、選択されているモードはキーを網掛け表示)させる。
図1に戻り、本複写機における原稿の読み取りと画像の書き込みの動作を説明する。読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と走査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で走行するような移動機構を用いる。この移動機構は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が装備されている。レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集光結像する。偏向されたレーザ光は感光体が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する本装置の制御部(図4)のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15の照射と同時に、感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビームセンサ(図示せず)を照射することにより、主走査同期信号を発生する。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
次に、画像読み取りから画像出力(画像形成)を行う過程の画像処理について、より詳細に説明する。なお、この画像処理は後述するハード構成(図6)においてはシステムコントローラ内に構築される画像処理ユニット(IPU)によって行う。
図4は、画像処理の制御部を備えるIPUの構成をブロック図にて示す。読み取りユニット50では、露光ランプ51により照射される原稿からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて光電変換する。CCDイメージセンサ54から出力される原稿画像信号をA/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換した後、シェーディング補正部62及びMTF補正・γ補正部63にてMTF補正、γ補正の各補正が施される。その後、入力画像データをセレクタ64によって変倍回路71へ、或いは、メモリコントローラ65へ切り替えて供給する。変倍回路71を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。
メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。IPUには読み取りユニット50から入力される画像データ以外にもI/Oポート67、SCSIドライバを介して外部から入力されてくる印刷要求コマンド等のデータも処理できるよう、複数のデータについてその入出力を選択する機能を有している。
また、画像処理ユニット(IPU)は、メモリコントローラ65等への設定や、読み取り部50、書き込み部57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70、を備えている。さらに、CPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しが行える。
図5は、図4に例示したメモリコントローラ65と画像メモリ66をより詳細に示すブロック図である。メモリコントローラ65は、入力データセレクタ101、画像合成102、1次圧縮/伸長103、出力データセレクタ104、2次圧縮/伸長105、のブロックを有している。各ブロックへの制御データの設定は、CPU68によって行われる。
画像メモリ66は、1次および2次記憶装置106、107からなる。1次記憶装置106は、入力画像データの転送速度に略同期してメモリーへのデータ書き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。また、1次記憶装置106は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成(メモリーコントローラ65とのインターフェース部)をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモりコントローラ65とのインターフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
2次記憶装置107は、入力された画像の合成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく大容量のメモリである。1次、2次記憶装置106、107とも、高速アクセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別なくデータの処理が行え、制御も比較的簡単になるが、DRAM等の素子は高価なため、2次記憶装置にはアクセス速度はそれほど速くないが、安価で、大容量の記録媒体を使用し、一次記憶装置を介して入出力データの処理を行う構成になっている。
上述のような画像メモリの構成を採用することにより、大量の画像データの入出力、保存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
ここで、メモリーコントローラ65の動作の概略を図5を参照して説明する。
[1] 画像入力(画像メモリーへの保存)
入力データセレクタ101は複数のデータの中から、1次記憶装置106への書き込みを行う画像データの選択を行う。入力データセレクタ101によって選択された画像データは、画像合成102に供給され、既に画像メモリ66に保存されているデータとの合成を行う。
画像合成102によって処理された画像データは、1次圧縮/伸長103によりデータを圧縮し、圧縮後のデータを1次記憶装置106に書き込む。1次記憶装置106に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮/伸長105で更に圧縮を行った後に2次記憶装置107に保存される。
[2] 画像出力(画像メモリーからの読み出し)
画像出力時は、1次記憶装置106に記憶されている画像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次記憶装置106に格納されている場合には、1次圧縮/伸長103で1次記憶装置106の画像データの伸長を行い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力データとの画像合成を行った後のデータを出力データセレクタ104で選択し、出力する。
画像合成102は、1次記憶装置106のデータと、入力データとの合成(画像データの位相調整機能を有する)、合成後のデータ出力先選択(画像出力、1次記憶装置106へのライトバック、両方の出力先への同時出力も可能)等の処理を行う。
出力対象となる画像が1次記憶装置106に格納されていない場合には、2次記憶装置107に格納されている出力対象画像データを2次圧縮/伸長105で伸長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置106に書き込んでから、引き続いて上述の画像出力動作を行う
図6は、本複写機(図1)全体を制御する制御システムのハード構成を示すもので、図中(A)、(B)として異なる構成のシステム例を示している。
図6のハード構成図ではシステムを画像読取部123、画像書込部122、システムコントローラ121、メモリユニット124、遠隔診断装置(CSS)125、時計126、操作部129から構成している。同図示の構成において、メモリユニット124はメモリ機能を実現する場合に必要であり、通常のコピー機能を実現する最低限の要素を考えた場合には、必要とはならない。また、CSS125は遠隔診断、即ち、機械のエラーが発生した場合は自動的にサービスセンタに通報したり、機械の実行状態/使用状態を遠隔地からモニターする機能であるため、このような機能が必要な場合に装着すればよい。
図6中のメモリユニット124内のDRAMブロックは、画像読取部123から読みとった画像信号を記憶するためのもので、そこに保存されている画像データをシステムコントローラ121からの要求に応じて画像書込部122に転送することができる。また、メモリユニット124内の圧縮ブロックは、MH、MR、MMR方式などの圧縮機能を具備しており、一旦読みとった画像を圧縮し、メモリ(DRAM)の使用効率の向上を図ることができる。また、画像書込部122からの読み出しアドレスとその方向を変えることにより画像の回転を実現している。
図6(A)のハード構成例では、画像読取部123、画像書込部122、メモリユニット124、CSS125、操作部129の制御はシステムコントローラ121のCPUのみで制御を行っている。
他方、図6(A)のハード構成例では、画像読取部123、画像書込部122、メモリユニット124にそれぞれCPUをもたせ、システムコントローラ121から各コントローラへのコマンドを制御信号線で伝達している。又これ以外にも、上記2例のバリエーションとして、システムハード構成は自由に構成できる。
次に、上記複写機における機器情報のレポート出力について説明する。
本発明の目的は、装置の管理機能の1つである、装置に起きる異常動作やその原因の解析に用いる各種の機器情報の蓄積及びレポート出力を可能とする機能を、従来のようにサービスセンタに委ねずに、装置自身の機能として備えるようにすることにある。ここに、上記機器情報は、内部設定や機器動作条件として設定された動作パラメータ及び各種のセンサや検出装置によって得た機器利用状態などを表すもので、レポート出力は、蓄積した機器情報の経時変化が分かるような、時系列表現によるものである。
以下の実施形態には、上記目的に適う機器情報の取得及びレポート出力を行うための基本的な機能に関して「実施形態1」に示し、「実施形態2」、「実施形態3」として、それぞれ異なる抽出条件もしくは抽出範囲を指示することができる機能を付加することにより、レポート出力を行う機器情報の有効性を高め、機器の保守・管理の質および効率の向上を図ることを可能にする形態を示す。
「実施形態1」
本実施形態は、機器情報の取得及びレポート出力を行うための基本的な機能を実現するための手法に係わる。従来機における機器情報の取得は、異常の発生を検知(予知)するために備えていた自己診断機能による異常発生検知時に、その時点における機器情報を保存したり、管理センタ等に通知するといった方法によっており、装置自身で異常動作やその原因の解析ができない。
そこで、この実施形態では、異常動作やその原因の解析を可能とする情報を提供する機能を装置自身に備えるようにするものであり、このために機器情報の取得は、異常発生の検知(予知)とは関係なく所定の時間間隔で常時機器情報を取得し、得た機器情報を蓄積し、その中から必要なときに必要な機器情報を抽出し、レポート出力を行うようにする。また、この時にレポート出力を行う機器情報の抽出条件をデータに変化の生じた機器情報とし、抽出した機器情報における経時的な変化をグラフ表示という形式で出力し得るような処理を実行する。
この処理は、図6に例示した制御システムでは、システムコントローラ121内のプログラムが実行する一連の処理に含まれる。
図7は、本実施形態におけるレポート出力を可能とする機器情報の入出力処理のフロー図を示す。
図7を参照して、機器情報の入出力処理のフローを説明する。この処理は、各々独立に実行する2つの処理フローからなり、その一つは、機器情報を取得、保存する処理であり、もう一つはオペレータの入力操作に従って機器情報の取得条件の設定及びレポート出力を行うための処理である。
機器情報を取得、保存する処理は、メモリユニット124(図6参照)内に保存されている動作パラメータ等の種々の機器情報中、レポート出力対象の機器情報となり得るデータ群における現在値を、同じく同メモリユニットに保存されている「データ取得間隔時間」ごとに取得し、同メモリユニット内のストレージに所定形式で保存する処理である。なお、メモリユニット124内に動作パラメータ等の種々の機器情報を保存するまでの過程及び保存したデータからどの種類を選んでレポート出力対象とするかについては、機器情報から異常動作やその原因の解析を行うために採用している公知の手法を適用することにより実施可能である。
機器情報を取得、保存する処理は、図7のフローによると、まず、後述する機器情報の取得条件の入力操作によって設定されたデータ取得間隔時間(time1)をコピーして(ステップS101)、取得条件(time2)を設定値として取り込み、即ちtime2← time1とし、さらに間隔時間経過カウンタ(time3)を初期化、即ちtime3← time2とする(ステップS102)。
この後、本例では1秒のサイクルで時間の経過をチェックするので、1秒間隔でステップS101で取り込んだデータ取得間隔time2が書き換えられていないかを確認し(ステップS103)、書き換えられている場合にはフローの始めのステップS101に戻す処理をして、新たな設定値による処理を開始するが、書き換えられていない場合には、間隔時間経過カウンタを1秒減算する、即ちtime3← time3−1とし(ステップS104)、次いで、間隔時間経過カウンタが0、即ちtime3=0で設定したデータ取得間隔時間(time1)が経過したかを確認して(ステップS105-YES)、その時の機器情報のデータを取得し、メモリユニット124内のストレージに所定形式で保存する(ステップS106)。
その後、次のサイクルのデータ取得を行うために、間隔時間経過カウンタ(time3)を初期化するステップS102に戻す。
機器情報を取得、保存する上記処理と並行して、機器情報の取得条件の設定及びレポート出力を行うための処理を行う。
機器情報の取得条件の設定及びレポート出力処理は、操作者が操作部129の操作パネル30(図2(A)参照)に設けた液晶タッチパネル31で行う指示に従って処理を進行させるようにする。
本実施形態では、機器の管理者といった特定の操作者に制限して入力操作を受け入れるようにするので、先ず、操作パネル30のテンキー32から特定の暗証番号(特定の操作者だけが知っている)が入力されたことを確認し(ステップS121)、暗証番号の確認によりプログラムを起動する。従って、暗証番号の確認によって、液晶タッチパネル31の表示部37に図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して(ステップS122)、その画面37に表示された項目ボタンに対するタッチ入力操作を待つ(ステップS123)。ここで操作者が画面37に表示される項目内容を選択して、その項目ボタンを押下すると、それぞれに応じた入力操作を行うための画面に移行する。なお、図2(A)に示す「機器管理者専用画面」に図示する項目ボタンの中、本実施形態では「データ取得間隔時間設定画面」ボタンと「グラフ印刷画面」ボタンが必要であるが、それ以外は不要である。
なお、図2(A)の「機器管理者専用画面」において終了ボタンを押すと、初期状態に戻る。
操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「データ取得間隔時間設定画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(B)に示す「データ取得間隔時間設定画面」31aを表示する(ステップS124)。このときに、操作者が設定するデータ取得間隔時間のボックスにテンキー32で「 時間 分 秒」の各数値を入力し、OKボタンを押下することにより(ステップS125-YES)、メモリユニット124内に保存されている「データ取得間隔時間」を入力された設定値に書き換える(ステップS126)、即ち、time1←設定値として、機器情報を取得、保存する上記した処理におけるステップS101で設定するデータ取得間隔時間(time1)に反映させる。
なお、図2(B)の「データ取得間隔時間設定画面」31aにおいて終了ボタンを押すと、初期状態に戻る。
また、操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「グラフ印刷画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(E)に示す「グラフ印刷画面」31dを表示する(ステップS127)。
このときに、画面のメッセージに従い操作者が操作パネル30の「PRINT」ボタン34を押下すると(ステップS128-YES)、機器情報を取得、保存する上記した処理におけるステップS106でメモリユニット124内のストレージに所定形式で保存された動作パラメータ等の機器情報のデータ全てを読み出し(ステップS129)、その中に含まれる情報の時系列変化を示す折れ線グラフ画像を画像メモリ66上に作成する(ステップS130)。図8は、機器情報の時系列変化を示すグラフ表示の一例を示す。同図において、横軸は時間、縦軸は指数をとり、2種類の機器情報をまとめて表示する例を示している。 例えば、異常動作の解析方法によっては、2種類の機器情報を対比する必要がある場合には、こうした表示法を用いる。
作成した画像データの画像メモリ66からの出力を指示し、この画像の印刷出力(複写)モードの実行を制御する(ステップS131)。これによって本実施形態のレポート出力として、機器情報データの経時変化を転写紙に印刷された画像としてみることを可能にする。
なお、図2(E)に示す「グラフ印刷画面」31dにおいて終了ボタンを押すと、この処理フロー開始時の初期状態に戻る。従って、印刷出力を止める場合や蓄積した機器情報を全て印刷出力した後、「グラフ印刷画面」31dの表示画面を無用にするときには、ステップS128で終了ボタンを押下する。
「実施形態2」
本実施形態は、機器情報の取得及びレポート出力を行うための基本的な機能を実現する上記実施形態1に、設定が可変な抽出条件に従ってレポート出力を行う機器情報を抽出することを可能にする機能を付加した形態で実施する例を示す。ここでは、データ有効変化率、即ち、数値表現をとる動作パラメータ等の機器情報における最小値に対する最大値と最小値の差の比率を指標として、この比率が所定値より大きい機器情報に絞ってレポート出力を行う機器情報の抽出を行うようにし、所定の比率値を可変値として設定することにより無効なデータを排除可能とする。こうした方法により、レポート出力を行う機器情報の有効性を高め、機器の保守・管理の質および効率の向上を図ることを可能にする。
図9は、本実施形態におけるレポート出力を可能とする機器情報の入出力処理のフロー図を示す。
図9を参照して、機器情報の入出力処理のフローを説明する。なお、この処理は、上記したように、実施形態1をベースにしており、各々独立に実行する2つの処理フローからなり、その一つが、機器情報を取得、保存する処理(ステップS201〜206)であって、この処理は双方の実施形態において全く変わりがない。従って、機器情報を取得、保存する処理については、実施形態1のステップS101〜106の記述を参照することとして、ここでは説明を省略する。
機器情報の取得、保存処理(ステップS201〜206)と並行して行う、機器情報の取得条件の設定及びレポート出力を行うための処理について説明する。
機器情報の取得条件の設定及びレポート出力処理は、操作部129の操作パネル30(図2(A)参照)に設けた液晶タッチパネル31で行われる操作者の指示に従って、進行する。
本実施形態では、機器の管理者といった特定の操作者に制限して入力操作を受け入れるようにするので、先ず、操作パネル30のテンキー32から特定の暗証番号(特定の操作者だけが知っている)が入力されたことを確認し(ステップS221)、暗証番号の確認によりプログラムを起動する。従って、暗証番号の確認によって、液晶タッチパネル31の表示部37に図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して(ステップS222)、その画面37に表示された項目ボタンに対するタッチ入力操作を待つ(ステップS223)。ここで操作者が画面37に表示される項目内容を選択して、その項目ボタンを押下すると、それぞれに応じた入力操作を行うための画面に移行する。なお、図2(A)に示す「機器管理者専用画面」に図示する項目ボタンの中、本実施形態では「データ取得間隔時間設定画面」ボタン、「データ有効変化率設定画面」ボタン及び「グラフ印刷画面」ボタンが必要であるが、「データ有効時刻設定画面」ボタンは不要である。
なお、図2(A)の「機器管理者専用画面」において終了ボタンを押すと、初期状態に戻る。
操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「データ取得間隔時間設定画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(B)に示す「データ取得間隔時間設定画面」31aを表示する(ステップS224)。このときに、操作者が設定するデータ取得間隔時間のボックスにテンキー32で「 時間 分 秒」の各数値を入力し、OKボタンを押下することにより(ステップS225-YES)、メモリユニット124内に保存されている「データ取得間隔時間」を入力された設定値に書き換える(ステップS226)、即ち、time1←設定値として、機器情報の取得、保存処理におけるステップS201で設定するデータ取得間隔時間(time1)に反映させる。
なお、図2(B)の「データ取得間隔時間設定画面」31aにおいて終了ボタンを押すと、初期状態に戻る。
また、操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「データ有効変化率設定画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(D)に示す「データ有効変化率設定画面」31cを表示する(ステップS227)。
このときに、画面のメッセージ、“変化率が何%以上のパラメータを有効とする入力し、OKを押下せよ”、に従い、操作者が設定する「 %」ボックスにテンキー32で数値を入力し、OKボタンを押下することにより(ステップS228-YES)、メモリユニット124内に保存されている「データ有効変化率」を入力された設定値に書き換える(ステップS229)。この設定値は、後段の有効パラメータの抽出に用いる条件式における変化率に反映される。
なお、図2(D)に示す「データ有効変化率設定画面」31cにおいて終了ボタンを押すと、この処理フロー開始時の初期状態に戻る。従って、設定操作を止める場合や「データ有効変化率設定画面」31cの表示画面を無用にするときには、ステップS228で終了ボタンを押下する。
また、操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「グラフ印刷画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(E)に示す「グラフ印刷画面」31dを表示する(ステップS230)。
このときに、画面のメッセージに従い操作者が操作パネル30の「PRINT」ボタン34を押下すると(ステップS231-YES)、機器情報の取得、保存処理におけるステップS206でメモリユニット124内のストレージに所定形式で保存された動作パラメータ等の機器情報のデータ全てを読み出す(ステップS232)。次いで、読み出した数値表現をとる動作パラメータ等の機器情報の中から、経時変化のある機器情報のみを抽出し(ステップS233)、さらにその変化率(100×(最大値−最小値)÷最小値)がステップS229で設定した「データ有効変化率」以上のパラメータを抽出する(ステップS234)。
この後、最終的に抽出されたパラメータの時系列変化を示す折れ線グラフ画像(図8参照)を画像メモリ66上に作成する(ステップS235)。
次いで、作成した画像データの画像メモリ66からの出力を指示し、この画像の印刷出力(複写)モードの実行を制御する(ステップS236)。これによって本実施形態のレポート出力として、有効性の高い機器情報データに絞って、その経時変化を転写紙に印刷された画像としてみることを可能にする。
なお、図2(E)の「グラフ印刷画面」31dにおいて終了ボタンを押すと、この処理フロー開始時の初期状態に戻る。従って、印刷出力を止める場合や蓄積した機器情報を全て印刷出力した後、「グラフ印刷画面」31dの表示画面を無用にするときには、ステップS231で終了ボタンを押下する。
「実施形態3」
本実施形態は、機器情報の取得及びレポート出力を行うための基本的な機能を実現する上記実施形態1に、設定が可変な抽出条件に従ってレポート出力を行う機器情報を抽出することを可能にする機能を付加した形態で実施する例を示す。ここでは、抽出条件として2つの条件を考慮する。1つはデータ有効変化率、即ち、数値表現をとる動作パラメータ等の機器情報における最小値に対する最大値と最小値の差の比率を指標として、この比率が所定値より大きい機器情報に絞り、もう1つは有効時刻、即ち機器情報を取得した期間を限ってレポート出力を行う機器情報の抽出を行うようにし、いずれの条件もその値を可変値として設定することにより無効なデータを排除可能とする。こうした方法により、レポート出力を行う機器情報の有効性を高め、機器の保守・管理の質および効率の向上を図ることを可能にする。
図10は、本実施形態におけるレポート出力を可能とする機器情報の入出力処理のフロー図を示す。
図10を参照して、機器情報の入出力処理のフローを説明する。なお、この処理は、上記したように、実施形態1をベースにしており、各々独立に実行する2つの処理フローからなり、その一つが、機器情報を取得、保存する処理(ステップS301〜306)であって、この処理は双方の実施形態において全く変わりがない。従って、機器情報を取得、保存する処理については、実施形態1のステップS101〜106の記述を参照することとして、ここでは説明を省略する。
機器情報の取得、保存処理(ステップS301〜306)と並行して行う、機器情報の取得条件の設定及びレポート出力を行うための処理について説明する。
機器情報の取得条件の設定及びレポート出力処理は、操作部129の操作パネル30(図2(A)参照)に設けた液晶タッチパネル31で行われる操作者の指示に従って、進行する。
本実施形態では、機器の管理者といった特定の操作者に制限して入力操作を受け入れるようにするので、先ず、操作パネル30のテンキー32から特定の暗証番号(特定の操作者だけが知っている)が入力されたことを確認し(ステップS321)、暗証番号の確認によりプログラムを起動する。従って、暗証番号の確認によって、液晶タッチパネル31の表示部37に図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して(ステップS322)、その画面37に表示された項目ボタンに対するタッチ入力操作を待つ(ステップS323)。ここで操作者が画面37に表示される項目内容を選択して、その項目ボタンを押下すると、それぞれに応じた入力操作を行うための画面に移行する。なお、本実施形態では、図2(A)に示す「機器管理者専用画面」に図示する項目ボタンの「データ取得間隔時間設定画面」ボタン、「データ有効時刻設定画面」ボタン、「データ有効変化率設定画面」ボタン及び「グラフ印刷画面」ボタン全てを設ける。
なお、図2(A)の「機器管理者専用画面」において終了ボタンを押すと、初期状態に戻る。
操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「データ取得間隔時間設定画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(B)に示す「データ取得間隔時間設定画面」31aを表示する(ステップS324)。このときに、操作者が設定するデータ取得間隔時間のボックスにテンキー32で「 時間 分 秒」の各数値を入力し、OKボタンを押下することにより(ステップS325-YES)、メモリユニット124内に保存されている「データ取得間隔時間」を入力された設定値に書き換える(ステップS326)、即ち、time1←設定値として、機器情報の取得、保存処理におけるステップS301で設定するデータ取得間隔時間(time1)に反映させる。
なお、図2(B)の「データ取得間隔時間設定画面」31aにおいて終了ボタンを押すと、初期状態に戻る。
また、操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「データ有効変化率設定画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(D)に示す「データ有効変化率設定画面」31cを表示する(ステップS327)。
このときに、画面のメッセージ、“変化率が何%以上のパラメータを有効とする入力し、OKを押下せよ”、に従い、操作者が設定する「 %」ボックスにテンキー32で数値を入力し、OKボタンを押下することにより(ステップS328-YES)、メモリユニット124内に保存されている「データ有効変化率」を入力された設定値に書き換える(ステップS329)。この設定値は、後段の有効パラメータの抽出に用いる条件式における変化率に反映される。
なお、図2(D)に示す「データ有効変化率設定画面」31cにおいて終了ボタンを押すと、この処理フロー開始時の初期状態に戻る。従って、設定操作を止める場合や「データ有効変化率設定画面」31cの表示画面を無用にするときには、ステップS328で終了ボタンを押下する。
また、操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「データ有効時刻設定画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(C)に示す「データ有効時刻設定画面」31bを表示する(ステップS330)。
このときに、画面のメッセージ、“いつ以降のデータを有効とするかを入力し、OKを押下せよ”、に従い、操作者が設定する「 年 月 日 時間 分 秒」ボックスにテンキー32で数値を入力し、OKボタンを押下することにより(ステップS331-YES)、メモリユニット124内に保存されている「データ有効時刻」を入力された設定値に書き換える(ステップS332)。この設定値は、後段の設定期間のパラメータ抽出に用いる条件式に反映される。
なお、図2(C)に示す「データ有効時刻設定画面」31bにおいて終了ボタンを押すと、この処理フロー開始時の初期状態に戻る。従って、設定操作を止める場合や「データ有効時刻設定画面」31bの表示画面を無用にするときには、ステップS331で終了ボタンを押下する。
また、操作者が図2(A)に示す「機器管理者専用画面」を表示して、その画面37で「グラフ印刷画面」ボタンを押下すると、液晶タッチパネル31の画面37が移行し、図2(E)に示す「グラフ印刷画面」31dを表示する(ステップS333)。
このときに、画面のメッセージに従い操作者が操作パネル30の「PRINT」ボタン34を押下すると(ステップS334-YES)、機器情報の取得、保存処理におけるステップS306でメモリユニット124内のストレージに所定形式で保存された動作パラメータ等の機器情報のデータ全てを読み出す(ステップS335)。
次いで、読み出した動作パラメータ等の機器情報の中から、ステップS332で設定した「データ有効時刻」のパラメータを抽出し(ステップS336)、次の抽出ステップとして、数値表現をとる動作パラメータ等の機器情報の中から、経時変化のある機器情報のみを抽出し(ステップS337)、さらにその変化率(100×(最大値−最小値)÷最小値)がステップS329で設定した「データ有効変化率」以上のパラメータを抽出する(ステップS338)。
この後、最終的に抽出されたパラメータの時系列変化を示す折れ線グラフ画像(図8参照)を画像メモリ66上に作成する(ステップS339)。
次いで、作成した画像データの画像メモリ66からの出力を指示し、この画像の印刷出力(複写)モードの実行を制御する(ステップS340)。これによって本実施形態のレポート出力として、有効性の高い機器情報データに絞って、その経時変化を転写紙に印刷された画像としてみることを可能にする。
なお、図2(E)の「グラフ印刷画面」31dにおいて終了ボタンを押すと、この処理フロー開始時の初期状態に戻る。従って、印刷出力を止める場合や蓄積した機器情報を全て印刷出力した後、「グラフ印刷画面」31dの表示画面を無用にするときには、ステップS334で終了ボタンを押下する。
本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の全体構成を概略図にて示す。 図1のデジタル複写機における操作部(A)と、液晶タッチパネルの移行画面(B〜E)の1例を示す。 液晶タッチパネルに表示するコピーのモード設定が可能な初期操作画面を示す。 画像処理の制御部を備えるIPU(画像処理ユニット)の回路構成を示す。 図4に示すメモリコントローラと画像メモリよりなる回路をより詳細に示す。 複写機(図1)の制御システムのハード構成を(A)、(B)の異なる構成例にて示す。 レポート出力を可能とする機器情報の入出力処理(実施形態1)のフロー図を示す。 機器情報の時系列変化を示すグラフ表示の一例を示す。 レポート出力を可能とする機器情報の入出力処理(実施形態2)のフロー図を示す。 レポート出力を可能とする機器情報の入出力処理(実施形態3)のフロー図を示す。
符号の説明
1・・自動原稿送り装置(ADF)、 2・・原稿台、
6・・コンタクトガラス、 15・・感光体、
17・・定着ユニット、 27・・現像ユニット、
30・・操作パネル、 31・・液晶タッチパネル、
32・・テンキー、 34・・プリントキー、
50・・読み取りユニット、 51・・露光ランプ、
54・・CCDイメージセンサ、 57・・書き込みユニット、
58・・レーザ出力ユニット、 68・・CPU、
65・・メモリコントローラ、 66・・画像メモリ、
121・・システムコントローラ 124・・メモリユニット、
129・・操作部。

Claims (6)

  1. 装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報を取得し、取得した機器情報のレポート出力を可能とした画像形成装置であって、機器情報を取得する時間間隔を設定するための操作手段と、設定された時間間隔で取得した機器情報を蓄積する手段と、蓄積した機器情報の経時変化をチェックし、変化の生じた機器情報を抽出する機器情報抽出手段と、抽出した機器情報を経時的に表示するレポート出力手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、前記機器情報抽出手段が、数値表現をとる機器情報の最小値に対する最大値と最小値の差の比率が所定値を上回ることを抽出条件とする手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、前記機器情報抽出手段が、時刻により指定された所定の期間に取得した機器情報を抽出範囲として抽出を行う手段であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3のいずれかに記載された画像形成装置において、前記抽出条件もしくは抽出範囲を設定するための操作手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、前記レポート出力手段がグラフ表示による出力手段であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 装置の保守・管理に用いることが可能な機器情報を取得し、取得した機器情報のレポート出力を可能とした画像形成装置を制御するコンピュータに、機器情報を取得する時間間隔を設定する手順と、設定された時間間隔で機器情報を取得し、蓄積する手順と、蓄積した機器情報の経時変化をチェックする手順と、変化の生じた機器情報を抽出する手順と、抽出した機器情報を経時的に表示するレポート出力手順を行わせるためのプログラム。
JP2004038100A 2004-02-16 2004-02-16 画像形成装置及び同装置に用いるプログラム Pending JP2005225173A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038100A JP2005225173A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 画像形成装置及び同装置に用いるプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038100A JP2005225173A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 画像形成装置及び同装置に用いるプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005225173A true JP2005225173A (ja) 2005-08-25

Family

ID=35000250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004038100A Pending JP2005225173A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 画像形成装置及び同装置に用いるプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005225173A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068372A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Olympus Imaging Corp カメラおよび表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068372A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Olympus Imaging Corp カメラおよび表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006047998A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2007221246A (ja) 原稿読取り装置、及びそれを用いた画像形成装置
JP3938844B2 (ja) 画像形成システム
CN101388935B (zh) 成像装置和修正基本设置的处理方法
JP2005269081A (ja) 画像形成装置、異常検出方法および異常検出プログラム
JPH11126000A (ja) 画像形成装置
JP2005225173A (ja) 画像形成装置及び同装置に用いるプログラム
JP2008283515A (ja) 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理方法
JP2006331161A (ja) 画像形成装置、プレビュー表示制御方法
JP2006237877A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム
JP3538325B2 (ja) 画像形成装置のネットワークシステム
JP2000335057A (ja) 画像形成システム及びその方法
JP3898069B2 (ja) 画像形成装置
JP4602837B2 (ja) 画像形成装置、プレビュー表示制御方法
JP4089945B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007256573A (ja) 画像形成装置
JP2005169923A (ja) 画像形成装置
JP2006192813A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置管理システム
JPH11289436A (ja) 画像形成装置
JP4437739B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2006217514A (ja) 画像形成装置
JP3775785B2 (ja) 画像形成装置
JP2005111722A (ja) 画像形成装置
JPH11231730A (ja) 画像形成装置
JP2004185039A (ja) 画像形成装置