JP2005224370A - 内パネルボックス付き前扉の引出し構造及びキッチン台 - Google Patents

内パネルボックス付き前扉の引出し構造及びキッチン台 Download PDF

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Abstract

【課題】 前扉の開放時に内パネルボックスの係脱を容易に行うことができる引出し構造を提供する。
【解決手段】 内パネルボックスに係合片を設け、引出し本体の前面部下方に係合案内部材を設け、該係合案内部材には前扉開放時に前記内パネルボックスに設けられた係合片を係脱できる係合溝を形成するとともに、該係合溝に前記係合片を案内する傾斜面を形成することにより、前扉の内側に内パネルボックスを配置して前扉を閉扉していくだけで、係合片を傾斜面に沿って摺接させながら係合溝に案内することができる。そして、再び前扉を開扉したのちに前記係合溝と前記係合片の係合を解除するだけで容易に内パネルボックスを取り外すことができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、引出し本体の前面部下方に枢着させた枢着部を介して、手前に開放される前扉の内側に内パネルボックスを配置した引出し構造及びキッチン台に関する。
例えば図9に示されるように、調理等が行える流し台の前面に前扉01が設けられており、前扉01の内側に包丁などを収納可能な内パネルボックス04が設けられている。内パネルボックス04は、前扉01の開扉動作に同期して上方斜め前方に開口するように配置されている。内パネルボックス04のU字状に形成された底面には、断面円形の突条06が長手方向に突設されている。流し台の図示しないシンク前面の幕板02に取付けられた取付板05の下部には、前面に突設するC字形断面の突条08が形成されており、この突条08に前記突条06が嵌合されることで枢着部を構成し、内パネルボックス04が揺動可能に取付板に支持されている。
そして、取付板05の下部より前方に突設した板状の突条下端部012の円形断面部には、前扉01の下端に設けられたC字形断面の突条014が嵌合されることで、別の枢着部を構成し、突条下端部012を中心として取付板05に対して前扉01が揺動自在に支持されている。
そこで前扉01を手前に開放すると、リンク部材015により制限されて所定角度まで開放されるが、同時にその内部に配置された内パネルボックス04も開放される。しかも、前扉01の回動中にボックス04のU字状の底面がC字形断面の突条014の外周に当接することで、所定の位置で開放角度が制限される構成になっており、この開放角度はボックス04の上部から包丁などの収納を行い易い角度に調整されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3070747号公報(図5,6)
しかしながら、特許文献1に示された内パネルボックス04の清掃を行う場合には、前扉01の内側に内パネルボックス04が収納された状態であるので、内パネルボックス04を取り外さずに清掃を行うには充分な清掃が行い難かった。そこで、内パネルボックス04を取り外して清掃を行おうとすると、突条08と突条06の嵌合状態を解除する必要があり、取り外しに手間がかかるばかりでなく、再び内パネルボックス04を取り付けるには突条06を突条08に嵌合しなければならず、着脱作業に手間と時間が掛かっていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、前扉の開放時に内パネルボックスの係脱を容易に行うことができる引出し構造およびキッチン台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、引出し本体の前面部下方に枢着させた枢着部を介して、手前に開放される前扉の内側に内パネルボックスを配置した引出し構造であって、前記前面部下方には係合案内部材が設けられ、該係合案内部材には前扉開放時に前記内パネルボックスの底面側に設けた係合片を係脱できる係合溝が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、通常の使用状態において、内パネルボックスはその係合片が係合案内部材の案内溝と係合して、前扉の開扉に伴い開扉することができ、前扉の開放時には係合溝と係合片の係合を解除できるので、内パネルボックスを容易に取り外すことができる。
本発明の請求項2に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、請求項1に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造であって、前記係合案内部材に前記係合片を前記係合溝に案内する傾斜面が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、内パネルボックスの洗浄後、再び内パネルボックスを係合案内部材に係合させる場合に、開放された前扉の内側に内パネルボックスを配置して、前扉を閉扉していくだけで、係合片は傾斜面に沿って移動して係合溝まで案内されるので、内パネルボックスを引出し本体の前面部に容易に取り付けることができる。
本発明の請求項3に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、請求項1または2に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造であって、前記係合溝に係合突起を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、係合片の係合溝への係合状態が係合突起によって堅固に維持されるので、前扉が開扉された場合でも、係合溝から係合片の係合が外れることを防止することができる。
本発明の請求項4に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造であって、前記係合案内部材の後端側に、前記係合片を前記係合溝に案内する案内片を設けることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、前扉を勢い良く閉扉した場合でも、係合片が案内片によって確実に受け止められ、係合片が案内片に沿って係合溝へと案内される。
本発明の請求項5に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造であって、前記係合片を互いに対向するように前方と後方に一対設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、内パネルボックスに形成された係合片の前後位置を確認することなく、前扉の内側及び引出し本体の前面部下方に内パネルボックスを配置することができる。
本発明の請求項6に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、請求項5に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造であって、前記前扉の下部に前方の係合片を支持する片受部を設けることを特徴としている。
この特徴によれば、前扉が所定位置まで開扉されると片受部に前方の係合片が当接され支持されることから、前扉が所定位置より開扉された場合でも、内パネルボックスの傾斜角度が片受部によって規制されるので、利用者が内パネルボックス内に物品等の収納を行い易い状態を維持することができる。
本発明の請求項7に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造は、請求項1乃至6のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造であって、前記前扉の開放限度位置は、該前扉と前記引出し本体とに掛け渡されたリンク部材により設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、リンク部材によって前扉の開放限度位置を確実に設定することができ、かつ前扉にかかる内パネルボックスの荷重をリンク部材を介して、引出し本体に分散支持させることができる。
本発明の請求項8に記載のキッチン台は、請求項1乃至7のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造を備えたことを特徴としている。
この特徴によれば、内パネルボックスに頻繁に出し入れする包丁や、菜箸、スプーン等を収納しておくことにより、料理時にキッチン台としての利便性が高まる。
以下、本発明の内パネルボックス付き前扉の引出し構造について説明する。図1は、本発明の実施例1、2における前扉を備えた引出し構造が適用された上下2段の引出しの全体像を示す斜視図であり、実施例1の引出しが下段に示され、実施例2の引出しが上段に示されている。なお、本実施例の説明では引出しの前扉の手前側を前方とし、引出しの背面側を後方として以下に説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図6に基づいて説明する。図2(a)は、図1のA−A線の側断面図で、前扉を開扉状態とし、内パネルボックスを係合案内部に取り付ける前の状態を示したものであり、図2(b)は、引出しの前面部の下部に設けた係合案内部材の斜視図であり、図3(a)は、開扉状態の前扉内に内パネルボックスを載置した取付け前の状態を示す要部拡大側断面図であり、図3(b)は、内パネルボックスの取付過程を示す要部拡大側断面図であり、図3(c)は、前扉が閉扉され内パネルボックスが係合案内部材に収納される過程を示す要部拡大側断面図であり、図4は、前扉が閉扉された状態を示す引出しの側断面図であり、図5(a)は、前扉が閉扉された状態を示す要部拡大側断面図であり、図5(b)は、前扉を閉扉状態から開扉する過程を示す要部拡大側断面図であり、図5(c)は、前扉を開扉した状態を示す要部拡大側断面図であり、図6は、前扉が開扉された状態を示す引出し前部の全側断面図である。
図1に示されるように、引出しは主に引出し本体1と前扉2から構成され、例えばシステムキッチン等の流し台下部に形成された図示しない収納部に納められている。引出し本体1の前面部5には揺動運動によって手前に開くように前扉2の下端が枢着されている。
引出し本体1の前面部5を構成する前面枠板1aの前面には、前扉2の閉扉状態の時に、前扉2で覆われるような収容凹部4が形成されており、前扉2の裏面には収容凹部4内に臨むように、例えば包丁等を収納する内パネルボックス12が内側に配設された構造となっている。
引出し本体1の上端には横長に形成された取手6が設けられ、引出し本体1を前方へと引き出せるようになっており、前扉2の上端には横長に形成された取手7が設けられ、前扉2を手前前方に開放できるようになっている。前扉2と前面枠板1a間にはリンク部材9が設けられ、前扉2の開放を規制している。
次に、前扉2について説明する。図2(a)に示されるように、前扉2の下端には横長の下端枠部材14が幅方向に設けられ、上端に取手7が取り付けられた横長の上端枠部材15が幅方向に設けられ、それぞれに上向きのパネル係合溝14c、下向きのパネル係合溝15cが形成されている。このパネル係合溝14c、15c間にパネル板18が嵌合保持され前扉2の前面を構成し、前面左右の側端部にパネル板2a(図1参照)を設けることで前扉2が構成される。
下端枠部材14の下端には、後方に延出する後方延出部14dが形成され、下端枠部材14の頂面には、後述する内パネルボックス12の前方の係合片12aを支持する片受部14aが形成され、この片受部14aの下方位置に後述する係止突部16aと揺動可能に枢支する嵌合凹部14bが形成されている。
一方、前面部5の下方には前方に突出する突条16が形成され、この突条16の先端には断面円弧状の係止突部16aが形成されている。係止突部16aを前述の嵌合凹部14bに嵌合し軸支することで枢着部が構成され、この枢着部を軸として前扉2は引出し本体1の前面部5に対して前方に開放可能になっている。
前扉2の内側には内パネルボックス12を配置されている。内パネルボックス12は断面コ字形に形成され、その内部に調理器具等の物品を収納する収納部20が構成されている。内パネルボックス12の底面部12eの前端側には断面L字状の係合片12a(前方)、後端側には断面逆L字状の係合片12b(後方)が前後一対に設けられている。図2(a)は内パネルボックス12が取り外された状態から通常に使用される取り付け状態に移行する前の状態を示しており、内パネルボックス12の前端面12cはパネル18に支持され、係合片12aの下端が片受部14aに支持されている。
前扉2の開放限度位置は、前述した前扉2と前面枠板1aとに掛け渡されるリンク部材9によって調整されており、具体的にはリンク部材9は、中央部が屈曲可能に軸着され、リンク部材9の両端部のそれぞれが前扉2と前面枠板1aの内側左右端部に軸着されている。
このようにすれば、リンク部材9の長さによって前扉2の開放限度位置を確実に決めることができ、かつ前扉2にかかる内パネルボックス12やその収納物の荷重をリンク部材9を介して、引出し本体1側に分散支持させることができる。
前面部5下方に設けられた突条16には、横長の係合案内部材21(本実施例ではABS樹脂の押出により成型されている)が幅方向に設けられている。図2(b)に示すように、係合案内部材21は、上方に開口する係合溝21bが形成され、係合溝21bの上部に後方側に突設するように係合突起21aが形成される。この係合突起21aの頂部から前方に向かって下方に傾斜するように傾斜面21cが形成されており、係合案内部材21の後端側には、上方斜め後方に延設された案内片21fが形成される。
次いで、例えば清掃のために取り出した内パネルボックス12を係合溝21bに係止する過程を図3により説明する。内パネルボックス12の前端面12cがパネル18に支持された図3(a)に示した状態より、利用者が前扉2を閉扉方向に操作し始めると、前扉2が係止突部16aを軸心として回動され、内パネルボックス12の係合片12bが係合案内部材21の傾斜面21cに沿って摺接されながら上方へと移動していく。
さらに、前扉2が全閉状態に近づくと、図3(b)に示されるように、内パネルボックス12の前端面12cがパネル板18の背面に沿って摺接されながら上方へと移動され、係合片12aも片受部14aから離間されていくとともに、係合片12bが係合突起21aを乗り上げ、係合片12bが係合突起21aの頂部を乗り越えると、内パネルボックス12の自重により、係合片12bが矢印方向に示される係合溝21bへと落下する。
また、図3(c)に示されるように、例えば、前扉2を勢い良く閉扉した場合に前扉2の後端面12dが前面枠板1a側に移動したとしても、係合片12bが案内片21fによって確実に受け止められ、係合片12bが案内片21fに沿って係合溝21bへと案内される。
このように、手前に開放された前扉2の内側に内パネルボックス12を配置して、前扉2を閉扉していくだけで、係合片12bを傾斜面21cに沿って摺接させながら係合溝21bに案内することができる。
そして、係合片12bが係合溝21bに落下すると、図4に示されるように、内パネルボックス12の底面部12eが傾斜面21cから係合突起21aに掛けて形成された面に支持される。
以上の説明により前扉2の内側に内パネルボックス12が配置された状態で前扉2を閉扉するだけで、容易に内パネルボックス12を前扉2の内側と引出し本体1の前面部5の収容凹部14bの間に収納させ、係合片12bを係合溝21bに案内することができる。そして、内パネルボックス12の前端面12cの上端がパネル板18に支持される。
次に内パネルボックス12が収納された前扉2の開扉過程を説明する。図4において、利用者が取手7を上方に持ち上げながら前方手前(矢印方向)に操作し始めると、ロック孔11よりロック爪10の係合が解除される。
そして、前扉2と前面部5の下方では、図5(a)に示されるように、前扉2が係止突部16aを軸心として回動される。そして、図5(b)に示されるように、内パネルボックス12の底面部12eが係合突起21aから傾斜面21cに摺接されながら前方へと移動しつつ、内パネルボックス12全体が前方へと傾斜していく。
さらに、図5(c)に示されるように前扉2が完全に開扉されると、係合片12bが係合溝21bに係合され、内パネルボックス12全体の傾斜が抑制されるとともに、係合片12aが片受部14aに当接することにより、内パネルボックス12の傾斜位置が固定される。なお、係合溝21bの前方上部に後方に突出する係合突起21aを形成しておくと係合片21bは係合溝21内に確実に係止される。
以上の説明により実施例1では、図6に示されるように、後方の係合片12bの係合溝21bへの係合状態が係合突起21aによって堅固に維持されることから、前扉2が広く開扉され内パネルボックス12の傾斜角度が大きくなった場合でも、係合溝21bから係合片12bの係合が外れて、内パネルボックス12が前扉2側に傾倒してしまうことを未然に防ぎ、内パネルボックス12内に収納される物品が外部に飛び出てしまうことも防止できる。
しかも、前扉2が所定位置まで開扉されると片受部14aに前方の係合片12aが当接され支持されることから、前扉2が広く開扉された場合でも、内パネルボックス12の傾斜角度が片受部14aによって規制されるので、利用者が内パネルボックス12内に物品等の収納を行い易い状態(傾斜角度)を維持することができる。
また、例えば内パネルボックス12の清掃等を行いたい場合に、内パネルボックス12の取り外しを行う場合には、内パネルボックス12を少し後方にずらすだけで、容易に係合溝21bから係合片12bの係合を解除でき、内パネルボックス12を前扉2と前面部5間に形成された開口から引き上げるだけで取り外すことができる。
なお、本実施例の内パネルボックス12には、係合片12a、12bを互いに対向するように前方と後方に一対設けていることから、内パネルボックス12を再び係合案内部材21に係止させる場合に、係合片12a、12bの前後位置を確認する必要がない。
次に、本発明の実施例2を図1、図7、図8に基づいて説明する。図7(a)は、前扉を開扉状態とし、内パネルボックスを係合案内部に取り付ける前の状態を示したものであり、図7(b)は、引出しの前面部の下部に設けられる係合案内部材を示す拡大斜視図であり、図8(a)は、開扉状態の前扉内に内パネルボックスを載置した取付け前の状態を示す要部拡大側断面図であり、図8(b)は、前扉を閉扉した要部拡大側断面図であり、図8(c)は、前扉を開扉した状態を示す要部拡大側断面図である。
なお、以下の実施例2において前述の実施例1と同様の構造部分に関しては、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略することにする。図1に示されるように、引出しは主に引出し本体1’と前扉2から構成され、前扉2の下端が前面部5の下部に枢着されており、取手7を手前に開くと、図7(a)に示されるように前扉2が開放される。
前面部5の一部を構成する前面枠板1a’は内パネルボックス22の後方下部を収納する収容凹部4’が形成されている。収容凹部4’の下方には左右に一対の係合案内部材31が設けられ、この係合案内部材31は図7(b)に示されるように、後方に開口する係合溝31bが、係合溝31bの上部に後方側に突設するように係合突起31aが、そしてこの係合突起31aの頂部から前方に向かって下方に傾斜するように傾斜面31cが形成されている。
前扉2の内側と前面部5に配置される内パネルボックス22は、包丁等を収納する収納ケース等(不図示)を保持する収納部が断面コ字形に前後複数区画されており、最前方の収納部下方には下方に延設された嵌入部22aが形成されている。
まず、内パネルボックス22を係合案内部材31に係止するには、内パネルボックス22の底面部の左右に一対の係合部材23を取り付ける。この係合部材23には、前方位置に内パネルボックス22の底部と嵌合する嵌合部23b、後方に形成された切欠き部23e、後端の略断面逆L字に形成された係合片23aが形成されている。嵌合部23bの後端の一部には突条16の後端前面16cと当接可能な当接面23dが形成されている。
前扉2の内側に洗掃後の内パネルボックス22を配置すると、内パネルボックス22の前端面22cがパネル板18に支持され、係合片23aが係合案内部材31の傾斜面31cに支持される。
図8(a)に示された状態から前扉2が閉扉し始めると、係合片23aが傾斜面31cに沿って摺接されながら上方へと移動する。そして、図8(b)に示されるように、係合片23aが係合溝31bへと案内され、係合部材23の底面部23eが傾斜面31cから係合突起31aに掛けて形成された面に支持され、内パネルボックス22の後方が前面部5に形成された収容凹部4’内に収納される。
次に、内パネルボックス22が収納された前扉2の開扉過程を説明する。前扉2が開扉されていくと、図8(c)に示されるように係合突起31aに係合片23aが係合され、内パネルボックス22の前方への傾斜が抑制されるとともに、当接面23dが後端前面16cに当接することにより、係合部材23が前面部5下方に支持される。
以上の説明により明らかなように、実施例2は、実施例1の内パネルボックス12よりも、さらに奥行きのある内パネルボックス22に適用された例であって、収納部1b側に奥行きが拡大された前面枠板1a’を前面部5に設けて収容凹部4’を形成し、この収容凹部4’の下方に係合案内部材31を設けることで、実施例1と同様に前扉2が広く開扉された場合でも内パネルボックス22の開放角度が固定され、利用者が内パネルボックス12内に物品等の収納を行い易い状態(傾斜角度)を維持することができる。
以上、本発明の実施例1、2を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例1、2では、利用者に内パネルボックス12、22を前扉2の内側に配置させたのちに前扉2を閉扉させることで、容易に内パネルボックス12、22を前面部5に形成した係合案内部材21,31に係合させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、内パネルボックス12、22を直接に係合案内部材21,31に係合させても良い。
また、実施例1では、前扉2の開扉時には下端枠部材14に形成された片受部14aに係合片12aが支持されることで、内パネルボックス12の荷重が係合案内部材21と片受部14aに分散されることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、係合突起21aと係合片12bの係合強度のみで内パネルボックス12を支持する構成にしても良い。
また、上記実施例1、2では、リンク部材9の長さによって前扉2の開放限度位置を設定しているが、本発明の開放限度位置を設定方法はリンク部材に限定されるものではなく、例えば、リンク部材9の代替として油圧ダンパーを用いて開放限度位置を設定しても良く、このようにすれば前扉2が勢い良く開扉してしまうことも未然に防止できる。
本発明の実施例1、2における前扉を備えた引出し構造が適用された引出しの全体像を示す斜視図である。 (a)は、図1のA−A線の側断面図で、前扉を開扉状態とし、内パネルボックスを係合案内部に取り付ける前の状態を示したものであり、(b)は、引出しの前面部の下部に設けた係合案内部材を示す斜視図である。 (a)は、開扉状態の前扉内に内パネルボックスを載置した取付け前の状態を示す要部拡大側断面図であり、(b)は、内パネルボックスの取付過程を示す要部拡大側断面図であり、(c)は、前扉が閉扉され内パネルボックスが係合案内部材に収納される過程を示す要部拡大側断面図である。 前扉が閉扉された状態を示す引出しの側断面図である。 (a)は、前扉が閉扉された状態を示す要部拡大側断面図であり、(b)は、前扉を閉扉状態から開扉する過程を示す要部拡大側断面図であり、(c)は、前扉を開扉した状態を示す要部拡大側断面図である。 前扉が開扉された状態を示す引出し前部の全側断面図である。 (a)は、内パネルボックスを係合案内部に取り付ける前の状態を示したものであり、(b)は、引出しの前面部の下部に設けられる係合案内部材を示す拡大斜視図である。 (a)は、開扉状態の前扉内に内パネルボックスを載置した取付け前の状態を示す要部拡大側断面図であり(b)は、前扉を閉扉した要部拡大側断面図であり、(c)は、前扉を開扉した状態を示す要部拡大側断面図である。 従来の前扉を備えたパネルボックスであって、前扉と共にパネル板が手前に揺動した状態を示す断面図である。
符号の説明
1、1’ 引出し本体
1a、1a’ 前面枠板
1b 引出し収納部
2 前扉
2a パネル板
4、4’ 収容凹部
5 前面部
6、7 取手
8 操作空間
9 リンク部材
10 ロック爪
11 ロック孔
12 内パネルボックス
12a 前方の係合片
12b 後方の係合片
12c 前端面
12d 後端面
12e 底面部
14 下端枠部材
14a 片受部
14b 嵌合凹部
14c パネル係合溝
14d 後方延出部
15 上端枠部材
15c パネル係合溝
16 突条
16a 係止突部
16b 屈曲部
16c 後端前面
18 パネル板
20 収納部
21 係合案内部材
21a 係合突起
21b 係合溝
21c 傾斜面
21d 底面
21f 案内片
22 内パネルボックス
22a 嵌入部
22c 前端面
23 係合部材
23a 係合片
23b 嵌合部
23c ボックス収納部
23d 当接面
23e 切欠き部
31 係合案内部材
31a 係合突起
31b 係合溝
31c 傾斜面
31d 底面

Claims (8)

  1. 引出し本体の前面部下方に枢着させた枢着部を介して、手前に開放される前扉の内側に内パネルボックスを配置した引出し構造であって、前記前面部下方には係合案内部材が設けられ、該係合案内部材には前扉開放時に前記内パネルボックスの底面側に設けた係合片を係脱できる係合溝が形成されることを特徴とする内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  2. 前記係合案内部材に前記係合片を前記係合溝に案内する傾斜面が形成されている請求項1に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  3. 前記係合溝に係合突起を設けた請求項1または2に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  4. 前記係合案内部材の後端側に、前記係合片を前記係合溝に案内する案内片を設ける請求項1乃至3のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  5. 前記係合片を互いに対向するように前方と後方に一対設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  6. 前記前扉の下部に前方の係合片を支持する片受部を設ける請求項5に記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  7. 前記前扉の開放限度位置は、該前扉と前記引出し本体とに掛け渡されたリンク部材により設定される請求項1乃至6のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の内パネルボックス付き前扉の引出し構造を備えたことを特徴とするキッチン台。
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