JP2005224195A - 冷菓供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は冷菓交換時または冷菓注出待機中に、冷菓供給装置のピストン位置が変動してしまうのを防止することができる冷菓供給装置を提供する。
【解決手段】 ピストン16が最下点まで下降した後、ピストンの最下点を検知するシリンダ底部フロートスイッチ23、タンク内上部フロートスイッチ25のうち、少なくとも一つの作動状態を検知して、ピストン16を最下点に戻すように加圧ポンプ11を駆動させる。
また、加圧ポンプ11が停止している間、ブラインタンク12と注出シリンダ14間におけるブライン13の流通を遮断するために、ブラインタンク12と注出シリンダ14との間に、流路を開閉する電磁弁あるいは、互いに逆方向に流通可能な逆止弁を並行に設けてもよい。
【選択図】図2
【解決手段】 ピストン16が最下点まで下降した後、ピストンの最下点を検知するシリンダ底部フロートスイッチ23、タンク内上部フロートスイッチ25のうち、少なくとも一つの作動状態を検知して、ピストン16を最下点に戻すように加圧ポンプ11を駆動させる。
また、加圧ポンプ11が停止している間、ブラインタンク12と注出シリンダ14間におけるブライン13の流通を遮断するために、ブラインタンク12と注出シリンダ14との間に、流路を開閉する電磁弁あるいは、互いに逆方向に流通可能な逆止弁を並行に設けてもよい。
【選択図】図2
Description
この発明は、冷菓供給装置に係り、とくに、冷菓交換時または冷菓注出待機中における、冷菓供給装置のピストン位置の変動を防止するための機構に関する。
従来、アイスクリーム等の冷菓を注出する装置において、装置内の袋詰めになった冷菓を交換するために断熱扉を開放すると、冷菓を注出するためのピストンを自動的に下降させて、冷菓の収容室を広げるシステムが、特許文献1に開示されている。
図9は、このような従来の冷菓供給装置である。
ピストン16を有する注出シリンダ14の上部にアイスクリーム等の冷菓19を袋詰めにしたパック17が収容されている。ブラインタンク12に充填されているブライン13を、加圧ポンプ11により、注出シリンダ14の下部の圧力室15に供給して(図中の実線の矢印方向)、ピストン16を上昇させる。これにより、注出シリンダ14上部に収容されたパック17が圧縮され、冷菓19が注出口20から注出される。
パック17内の冷菓19を全て注出した後、加圧ポンプ11を逆方向に駆動させる。すると、圧力室15からブライン13がブラインタンク12に戻されて(図中の破線の矢印方向)、ピストン16が下降する。ピストン16が最下点まで下降した後、パック17を交換する。
図9は、このような従来の冷菓供給装置である。
ピストン16を有する注出シリンダ14の上部にアイスクリーム等の冷菓19を袋詰めにしたパック17が収容されている。ブラインタンク12に充填されているブライン13を、加圧ポンプ11により、注出シリンダ14の下部の圧力室15に供給して(図中の実線の矢印方向)、ピストン16を上昇させる。これにより、注出シリンダ14上部に収容されたパック17が圧縮され、冷菓19が注出口20から注出される。
パック17内の冷菓19を全て注出した後、加圧ポンプ11を逆方向に駆動させる。すると、圧力室15からブライン13がブラインタンク12に戻されて(図中の破線の矢印方向)、ピストン16が下降する。ピストン16が最下点まで下降した後、パック17を交換する。
しかしながら、加圧ポンプ11の内部では、吸引側と吐出側が完全には遮断されておらず、微量ではあるがブライン13の流通がある。したがって、ブラインタンク12内のブライン13の液面と注出シリンダ14の下部の圧力室15内のブライン13の液面が自然に均一化しようとするため、ピストン16の位置が変動してしまう。そのため、パック17を交換するために、ピストン16を最下点まで下降しておいても、いつの間にかピストン16が上昇してしまう。ピストン16の位置が上昇すると、パック17を交換しようとしてもピストン16が邪魔して、パック17を途中までしか装填できない。パック17を無理に装填しようとすると、パック17の破損や注出シリンダ14周辺部品の破損が発生し、パック17を交換する操作者の怪我につながったり、パック17の交換作業に手間取って冷菓温度が上昇し商品価値が低下してしまうといった問題があった。
また、加圧ポンプ11が駆動していない冷菓注出待機中においても、ブライン13の流通により、ピストン16が停止位置から自然に下降してしまい、いざ注出しようとしてもピストン16が下降した分だけ冷菓19の注出に時間がかかり、注文を受けてから販売までに時間を要したり、機械の故障と間違えて販売を中止してしまうといった問題もあった。
また、加圧ポンプ11が駆動していない冷菓注出待機中においても、ブライン13の流通により、ピストン16が停止位置から自然に下降してしまい、いざ注出しようとしてもピストン16が下降した分だけ冷菓19の注出に時間がかかり、注文を受けてから販売までに時間を要したり、機械の故障と間違えて販売を中止してしまうといった問題もあった。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、冷菓交換時または冷菓注出待機中に、冷菓供給装置のピストン位置が変動してしまうのを防止することができる冷菓供給装置を提供することを目的とする。
加圧ポンプによりブラインタンクから注出シリンダへブラインを供給して前記注出シリンダ内の冷菓を注出する冷菓供給装置において、注出シリンダ内に設けられたピストンが最下点に位置したときに作動するシリンダ位置センサおよびブラインタンクに設けられ、ブラインが規定量入っているときに作動するタンク内液面センサのうち、少なくとも一つを備えると共に、これらのセンサの少なくとも一つが電気的に接続される制御部を備え、制御部は、ピストンが最下点まで下降した後、シリンダ位置センサおよびタンク内液面センサのうち、少なくとも一つが作動した場合に、ピストンを最下点に戻すように加圧ポンプを駆動させることを特徴とするものである。
また、加圧ポンプによりブラインタンクから注出シリンダへブラインを供給して前記注出シリンダ内の冷菓を注出する冷菓供給装置において、ブラインタンクと前記注出シリンダとの間に弁装置を設け、弁装置は、加圧ポンプが停止している間、ブラインタンクと注出シリンダ間におけるブラインの流通を遮断することを特徴とするものである。
また、加圧ポンプによりブラインタンクから注出シリンダへブラインを供給して前記注出シリンダ内の冷菓を注出する冷菓供給装置において、ブラインタンクと前記注出シリンダとの間に弁装置を設け、弁装置は、加圧ポンプが停止している間、ブラインタンクと注出シリンダ間におけるブラインの流通を遮断することを特徴とするものである。
この発明によれば、制御部が、ピストンが最下点まで下降した後、シリンダ位置センサおよびタンク内液面センサのうち、少なくとも一つが作動した場合に、ピストンを最下点に戻すように加圧ポンプを駆動させるので、冷菓交換時にピストン位置が変動してしまうのを防止することができる。
また、ブラインタンクと注出シリンダとの間に弁装置を設けることにより、加圧ポンプが停止している間、ブラインタンクと注出シリンダ間におけるブラインの流通を遮断するので、冷菓交換時および冷菓注出操作時にピストン位置が変動してしまうのを防止することができる。
また、ブラインタンクと注出シリンダとの間に弁装置を設けることにより、加圧ポンプが停止している間、ブラインタンクと注出シリンダ間におけるブラインの流通を遮断するので、冷菓交換時および冷菓注出操作時にピストン位置が変動してしまうのを防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷菓供給装置の全体構造を示す断面図である。
冷凍室1内の天井部分に冷却器2と庫内ファン3が配置される一方、機械室4内には冷却器2に接続された冷凍機5が配置されている。冷凍室1の奥面に設けられたダクト6を介して吸引された庫内空気が冷却器2で冷却されて庫内ファン3によって冷凍室1内に循環供給され、これにより冷凍室1内はアイスクリーム等の冷菓が注出可能な状態で保存されるような温度に維持されている。
冷凍室1内には、作動流体をブライン13とした注出シリンダ14が設置され、ピストン16の上面側に冷菓19のパック17を収容し、パック17の取出口18、および連通口9を介して注出口20に接続されている。注出口20の上方には、弁体8が設けられ、さらに、弁体8に機械的に連結したコック7が冷菓供給装置の前面に設けられている。また、コック7および弁体8の動きを検出する注出口スイッチ10が設けられている。コック7の上方、冷菓供給装置の前面には操作パネル21が配置されている。
一方、ピストン16の下面側が圧力室15となっており、機械室4内にある加圧ポンプ11を介してブラインタンク12に接続されている。
また、注出シリンダ14内には、シリンダ底部フロートスイッチ(FS2)23が設けられ、ブラインタンク12内の下部及び上部には、それぞれ、タンク内下部フロートスイッチ24(FS3)及びタンク内上部フロートスイッチ25(FS1)が設けられている。ここで、シリンダ底部フロートスイッチ23はシリンダ位置センサを構成し、タンク内上部フロートスイッチ25はタンクない液面センサを構成する。さらに、シリンダ底部フロートスイッチ23及びタンク内上部フロートスイッチ25と、加圧ポンプ11とを接続する制御部30が設けられている。また、制御部30は、注出口スイッチ10とも接続されている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷菓供給装置の全体構造を示す断面図である。
冷凍室1内の天井部分に冷却器2と庫内ファン3が配置される一方、機械室4内には冷却器2に接続された冷凍機5が配置されている。冷凍室1の奥面に設けられたダクト6を介して吸引された庫内空気が冷却器2で冷却されて庫内ファン3によって冷凍室1内に循環供給され、これにより冷凍室1内はアイスクリーム等の冷菓が注出可能な状態で保存されるような温度に維持されている。
冷凍室1内には、作動流体をブライン13とした注出シリンダ14が設置され、ピストン16の上面側に冷菓19のパック17を収容し、パック17の取出口18、および連通口9を介して注出口20に接続されている。注出口20の上方には、弁体8が設けられ、さらに、弁体8に機械的に連結したコック7が冷菓供給装置の前面に設けられている。また、コック7および弁体8の動きを検出する注出口スイッチ10が設けられている。コック7の上方、冷菓供給装置の前面には操作パネル21が配置されている。
一方、ピストン16の下面側が圧力室15となっており、機械室4内にある加圧ポンプ11を介してブラインタンク12に接続されている。
また、注出シリンダ14内には、シリンダ底部フロートスイッチ(FS2)23が設けられ、ブラインタンク12内の下部及び上部には、それぞれ、タンク内下部フロートスイッチ24(FS3)及びタンク内上部フロートスイッチ25(FS1)が設けられている。ここで、シリンダ底部フロートスイッチ23はシリンダ位置センサを構成し、タンク内上部フロートスイッチ25はタンクない液面センサを構成する。さらに、シリンダ底部フロートスイッチ23及びタンク内上部フロートスイッチ25と、加圧ポンプ11とを接続する制御部30が設けられている。また、制御部30は、注出口スイッチ10とも接続されている。
図2に示すように、シリンダ底部フロートスイッチ23は、ピストン16が最下点に位置しているときはON(オン)となり、最下点に位置していないときはOFF(オフ)となる。ここで、シリンダ位置センサとして機能するシリンダ底部フロートスイッチ23は、ピストン16が最下点に位置しているときは、ONとなって作動が切れ、最下点に位置していないときは、OFF(オフ)となって作動すると定義する。
タンク内下部フロートスイッチ24は、ブラインタンク12内のブライン13の液面Hが、ブラインタンク12の下部にある規定の液面h2以下である場合にはONとなり、それを上回る場合にはOFFとなる。
タンク内上部フロートスイッチ25は、ブライン13の液面Hが、ブラインタンク12の上部にある規定の液面h1以上である場合にはONとなり、それを下回る場合にはOFFとなる。ここで、タンク内液面センサとして機能するタンク内上部フロートスイッチ25は、ブライン13の液面Hが液面h1以上であるときは、ONとなって作動が切れ、液面h1を下回るときは、OFFとなって作動すると定義する。
タンク内下部フロートスイッチ24は、ブラインタンク12内のブライン13の液面Hが、ブラインタンク12の下部にある規定の液面h2以下である場合にはONとなり、それを上回る場合にはOFFとなる。
タンク内上部フロートスイッチ25は、ブライン13の液面Hが、ブラインタンク12の上部にある規定の液面h1以上である場合にはONとなり、それを下回る場合にはOFFとなる。ここで、タンク内液面センサとして機能するタンク内上部フロートスイッチ25は、ブライン13の液面Hが液面h1以上であるときは、ONとなって作動が切れ、液面h1を下回るときは、OFFとなって作動すると定義する。
次に、この冷菓供給装置の動作を、図1に基づいて説明する。
コック7を押し下げて開操作すると、弁体8が上昇して連通口9が開放されると共に注出口スイッチ10がオンして機械室4内の加圧ポンプ11が正方向に駆動され、実線矢印で示されるように、ブラインタンク12からブライン13が注出シリンダ14下部の圧力室15に供給される。これにより、ピストン16が上昇して注出シリンダ14上部に収容されたパック17が圧縮され、パック17の取出口18から冷菓19が流出して連通口9を通り、注出口20から注出される。
コック7を押し上げて閉操作すると、注出口スイッチ10がオフとなって加圧ポンプ11が停止すると共に弁体8が下降して連通口9が閉鎖され、冷菓19の注出が停止される。
コック7を押し下げて開操作すると、弁体8が上昇して連通口9が開放されると共に注出口スイッチ10がオンして機械室4内の加圧ポンプ11が正方向に駆動され、実線矢印で示されるように、ブラインタンク12からブライン13が注出シリンダ14下部の圧力室15に供給される。これにより、ピストン16が上昇して注出シリンダ14上部に収容されたパック17が圧縮され、パック17の取出口18から冷菓19が流出して連通口9を通り、注出口20から注出される。
コック7を押し上げて閉操作すると、注出口スイッチ10がオフとなって加圧ポンプ11が停止すると共に弁体8が下降して連通口9が閉鎖され、冷菓19の注出が停止される。
冷菓供給装置を稼動する際、シリンダ底部フロートスイッチ23がONで且つタンク内下部フロートスイッチ24がONでさらにタンク内上部フロートスイッチ25がOFFとなる場合には、ブライン13が不足していると判断し、ポンプモータへの通電を強制的に遮断する。このような制御によって、ブライン不足による加圧ポンプ11の空運転を防止することができる。
次に、パック17内の冷菓19を全て注出した後、パック17を交換する場合を説明する。
操作パネル21を操作すると、加圧ポンプ11が逆方向に駆動され、破線矢印で示されるように、注出シリンダ14の圧力室15からブライン13がブラインタンク12に戻されてピストン16が下降し、ピストン16が最下点まで到達すると、加圧ポンプ11は停止する。
操作パネル21を操作すると、加圧ポンプ11が逆方向に駆動され、破線矢印で示されるように、注出シリンダ14の圧力室15からブライン13がブラインタンク12に戻されてピストン16が下降し、ピストン16が最下点まで到達すると、加圧ポンプ11は停止する。
その後、パック17の交換作業を行うことになるが、交換作業をスムーズに行うために、ピストン16を最下点に維持させるように、制御部30によるピストン位置保持制御を行う。図3のフローチャートを用いて、その制御方法を説明する。
この制御は、ピストン16が最下点まで到達し、加圧ポンプ11が一旦停止した後、開始する。
はじめに、注出口スイッチ10の作動状況を監視し操作者によるコック7による注出操作があったか否かを判定する(ステップS1)。
この制御は、ピストン16が最下点まで到達し、加圧ポンプ11が一旦停止した後、開始する。
はじめに、注出口スイッチ10の作動状況を監視し操作者によるコック7による注出操作があったか否かを判定する(ステップS1)。
コック7による注出操作がない場合に、制御開始時点から所定時間Tが経過したか否かを判定する(ステップS2)。一方、コック7による注出操作があった場合、このピストン位置保持制御を終了する。
ステップS2において、所定時間Tが経過した場合、タンク内上部フロートスイッチ(FS1)25がONで、かつシリンダ底部フロートスイッチ(FS2)23がOFFであるか否かを判定する(ステップS3)。タンク内上部フロートスイッチ25がONで、シリンダ底部フロートスイッチ23がOFFである場合(以下、条件1とする)が成立した場合ピストン16が最下点にないと判断し、加圧ポンプ11を逆転駆動させ、ブライン13を実線の矢印方向に流通させ、ピストン16を最下点に戻すようにし(ステップS4)、ステップ3に戻る。
一方、条件1が成立しない場合は、ピストン16は最下点にあるものと判断して、ステップ5に進み、加圧ポンプ11は停止したまま、ステップ1に戻る。
ステップ4において、加圧ポンプ11を逆転駆動させて、ステップ3に戻ると、ステップ3では、上述したように、上記条件1を再度判定して条件1が成立しなくなったら、ピストン16を最下点に戻ったと判断して、加圧ポンプ11を停止(ステップS5)し、ステップ1に戻る。
ステップS2において、所定時間Tが経過した場合、タンク内上部フロートスイッチ(FS1)25がONで、かつシリンダ底部フロートスイッチ(FS2)23がOFFであるか否かを判定する(ステップS3)。タンク内上部フロートスイッチ25がONで、シリンダ底部フロートスイッチ23がOFFである場合(以下、条件1とする)が成立した場合ピストン16が最下点にないと判断し、加圧ポンプ11を逆転駆動させ、ブライン13を実線の矢印方向に流通させ、ピストン16を最下点に戻すようにし(ステップS4)、ステップ3に戻る。
一方、条件1が成立しない場合は、ピストン16は最下点にあるものと判断して、ステップ5に進み、加圧ポンプ11は停止したまま、ステップ1に戻る。
ステップ4において、加圧ポンプ11を逆転駆動させて、ステップ3に戻ると、ステップ3では、上述したように、上記条件1を再度判定して条件1が成立しなくなったら、ピストン16を最下点に戻ったと判断して、加圧ポンプ11を停止(ステップS5)し、ステップ1に戻る。
このような制御を行うことにより、パック17の交換中にピストン16が自然に上昇してしまうのを防止することができるため、パック17の交換をスムーズに行うことができる。
また、ステップS2にて、所定時間Tが経過することによって、加圧ポンプ11が頻繁にON/OFFの切り替えをすることを防ぐことができる。
さらに、ステップS3にて、シリンダ底部フロートスイッチ23が、ピストン16が最下点にあることを検知するだけではなく、タンク内上部フロートスイッチ25がブラインタンク12内にブライン13が規定量入っていることを検知することによって、冷菓抽出中にブラインが不足してしまうことを予め認識できる利点がある。
また、ステップS2にて、所定時間Tが経過することによって、加圧ポンプ11が頻繁にON/OFFの切り替えをすることを防ぐことができる。
さらに、ステップS3にて、シリンダ底部フロートスイッチ23が、ピストン16が最下点にあることを検知するだけではなく、タンク内上部フロートスイッチ25がブラインタンク12内にブライン13が規定量入っていることを検知することによって、冷菓抽出中にブラインが不足してしまうことを予め認識できる利点がある。
上述した実施の形態1では、制御開始後ステップS2にて、所定時間Tが経過したか否かを判定しているが、このステップを含まないようにしてもよい。
図4は、実施の形態1のピストン保持制御の変形例を示すものであり、図3に示したフローチャートに対して、ステップS2を削除したものであり、その他は実施の形態1と同様である。
ステップS6にてコックによる注出操作がないと判断すると、条件1の判断を行うためのステップS7に移る。この際、ある一定量以上のブラインが移動したときに、条件1を判断するようにすれば、実施の形態1と同様に、加圧ポンプ11が頻繁にON/OFFの切り替えをすることを防ぐことができる。
図4は、実施の形態1のピストン保持制御の変形例を示すものであり、図3に示したフローチャートに対して、ステップS2を削除したものであり、その他は実施の形態1と同様である。
ステップS6にてコックによる注出操作がないと判断すると、条件1の判断を行うためのステップS7に移る。この際、ある一定量以上のブラインが移動したときに、条件1を判断するようにすれば、実施の形態1と同様に、加圧ポンプ11が頻繁にON/OFFの切り替えをすることを防ぐことができる。
また、上述した実施の形態1では、ステップS3にて、シリンダ底部フロートスイッチ23及びタンク内上部フロートスイッチ25について、両方の作動状態を判定しているが、どちらか一方だけを判定してもよい。
図5は、実施の形態1のピストン保持制御の変形例を示すものであり、図3に示したフローチャートに対して、ステップS13においてシリンダ底部フロートスイッチ23のみを判定するようにしたものであり、その他は実施の形態1と同様である。
この場合、ステップS13にて、シリンダ底部フロートスイッチ23が、ピストン16が最下点にあるかどうかを判定するため、同様なピストン保持制御がなされる。
図5は、実施の形態1のピストン保持制御の変形例を示すものであり、図3に示したフローチャートに対して、ステップS13においてシリンダ底部フロートスイッチ23のみを判定するようにしたものであり、その他は実施の形態1と同様である。
この場合、ステップS13にて、シリンダ底部フロートスイッチ23が、ピストン16が最下点にあるかどうかを判定するため、同様なピストン保持制御がなされる。
さらに、図6は、実施の形態1のピストン保持制御の別の変形例を示すものであり、図3に示したフローチャートに対して、ステップS23においてタンク内上部フロートスイッチ25のみを判定するようにしたものであり、その他は実施の形態1と同様である。
この場合、ステップS23では、ピストン16が最下点にあるかどうかを直接には判定しないが、ピストンが最下点にある時に、図2に示されるように、ブラインタンク12内のブライン13の液面Hが、タンク内上部フロートスイッチ25がONとなる液面h1と一致するように、ブライン13の量を予め設定しておけば、ピストン16が最下点にあるかどうかを判定することができるようになり、同様なピストン保持制御がなされる。
この場合、ステップS23では、ピストン16が最下点にあるかどうかを直接には判定しないが、ピストンが最下点にある時に、図2に示されるように、ブラインタンク12内のブライン13の液面Hが、タンク内上部フロートスイッチ25がONとなる液面h1と一致するように、ブライン13の量を予め設定しておけば、ピストン16が最下点にあるかどうかを判定することができるようになり、同様なピストン保持制御がなされる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る冷菓供給装置を図7に基づいて説明する。
この冷菓供給装置の構成は、実施の形態1の冷菓供給装置に対して、ピストン16と加圧ポンプ11の間に電磁弁31を設置したものである。冷菓注出待機中または冷菓交換時のピストンを最下点へ降下させたとき、すなわち、加圧ポンプ11停止時には、図示しない制御部によって電磁弁31を閉じ、冷菓注出操作中、すなわち加圧ポンプ11作動時には、電磁弁31を開けるように制御する。
次に、この発明の実施の形態2に係る冷菓供給装置を図7に基づいて説明する。
この冷菓供給装置の構成は、実施の形態1の冷菓供給装置に対して、ピストン16と加圧ポンプ11の間に電磁弁31を設置したものである。冷菓注出待機中または冷菓交換時のピストンを最下点へ降下させたとき、すなわち、加圧ポンプ11停止時には、図示しない制御部によって電磁弁31を閉じ、冷菓注出操作中、すなわち加圧ポンプ11作動時には、電磁弁31を開けるように制御する。
このような制御により、ポンプ停止時には、ブラインタンク12と注出シリンダ14との間のブラインの流通が遮断されるので、ブラインの流通によるピストン16の位置の変動を防止することができる。
なお、電磁弁31は、ブラインタンク12と加圧ポンプ11の間に設置してもよい。しかし、この実施の形態2のように、電磁弁31をピストン16と加圧ポンプ11の間に設置すると、故障等によりポンプの回転が止まらず加圧し続けた時に強制的に回路を遮断する制御を別途設定しておくことによって、電磁弁31をシリンダ部の保護装置として利用することもできる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る冷菓供給装置を図8に基づいて説明する。
この冷菓供給装置の構成は、実施の形態1の冷菓供給装置に対して、ピストン16と加圧ポンプ11の間に、互いに逆向きとなるように逆止弁32,33を設けた並列回路を設置したものである。これらの逆止弁32,33には、ある一定圧力以上になった場合に開くように設定できるものを使用する。
次に、この発明の実施の形態3に係る冷菓供給装置を図8に基づいて説明する。
この冷菓供給装置の構成は、実施の形態1の冷菓供給装置に対して、ピストン16と加圧ポンプ11の間に、互いに逆向きとなるように逆止弁32,33を設けた並列回路を設置したものである。これらの逆止弁32,33には、ある一定圧力以上になった場合に開くように設定できるものを使用する。
このような回路を構成することにより、加圧ポンプ11が作動した場合にのみ、加圧ポンプの駆動方向に応じて、一方の逆止弁32,33が開き、加圧ポンプ11が停止している場合は、ブラインタンク12と注出シリンダ14との間が遮断される。すなわち、加圧ポンプ11が正転駆動した場合、ブラインは実線矢印方向に流れ、逆止弁32を通って、加圧ポンプ11から注出シリンダ14流れ込む。一方、加圧ポンプ11が逆転駆動した場合、ブラインは破線矢印方向に流れ、逆止弁33を通って、注出シリンダ14から加圧ポンプ11に流れ出す。このように、加圧ポンプ11が停止している間は、ブラインタンク12と注出シリンダ14との間のブラインの流通が遮断されるので、ブラインの流通によるピストン16の位置の変動を防止することができる。
なお、この並列回路を、ブラインタンク12と加圧ポンプ11との間に設置しても、同様の効果を得ることができる。
なお、この並列回路を、ブラインタンク12と加圧ポンプ11との間に設置しても、同様の効果を得ることができる。
10 注出口スイッチ、11 加圧ポンプ、12 ブラインタンク、13 ブライン、14 注出シリンダ、16 ピストン、19 冷菓、23 シリンダ内フロートスイッチ(シリンダ位置センサ)、25 タンク内上部フロートスイッチ(タンク内液面センサ)、30 制御部、31 電磁弁、32,33 逆止弁
Claims (2)
- 加圧ポンプによりブラインタンクから注出シリンダへブラインを供給して前記注出シリンダ内の冷菓を注出する冷菓供給装置において、
前記注出シリンダ内に設けられたピストンが最下点に位置していないときに作動するシリンダ位置センサおよび、
前記ブラインタンクに設けられ、ブラインが規定量入っていないときに作動するタンク内液面センサのうち、少なくとも一つを備えると共に、
前記センサの少なくとも一つが電気的に接続される制御部を備え、
前記制御部は、前記ピストンが最下点まで下降した後、前記シリンダ位置センサおよび前記タンク内液面センサのうち、少なくとも一つが作動した場合に、前記ピストンを最下点に戻すように前記加圧ポンプを駆動させることを特徴とする冷菓供給装置。 - 加圧ポンプによりブラインタンクから注出シリンダへブラインを供給して前記注出シリンダ内の冷菓を注出する冷菓供給装置において、
前記ブラインタンクと前記注出シリンダとの間に弁装置を設け、
前記弁装置は、前記加圧ポンプが停止している間、前記ブラインタンクと前記注出シリンダ間におけるブラインの流通を遮断することを特徴とする冷菓供給装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004037377A JP2005224195A (ja) | 2004-02-13 | 2004-02-13 | 冷菓供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004037377A JP2005224195A (ja) | 2004-02-13 | 2004-02-13 | 冷菓供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005224195A true JP2005224195A (ja) | 2005-08-25 |
Family
ID=34999384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004037377A Pending JP2005224195A (ja) | 2004-02-13 | 2004-02-13 | 冷菓供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005224195A (ja) |
-
2004
- 2004-02-13 JP JP2004037377A patent/JP2005224195A/ja active Pending
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