JP2005220939A - 織機駆動用変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 入力軸2と、出力軸5と、差動遊星機構4と、歯車機構3と、ケース6とを備えている。入力軸2は駆動部からの回転が入力される。出力軸5は、入力軸2と平行に配置され、回転を出力する。差動遊星機構4は、入力軸2及び出力軸5のいずれか一方に配置され、複数の円錐形転子7を含む伝動部材によって摩擦無段変速を行う。歯車機構3は、入力軸2及び出力軸5に設けられ、差動遊星機構4によって反転される入力軸2の回転をさらに反転させて入力軸2の回転と出力軸5の回転とを同方向にする。ケース2は歯車機構3及び差動遊星機構4を収納する。
【選択図】 図1
Description
図1に、本発明の一実施形態に係る織機駆動用変速機の断面図を示す。織機駆動用変速機1は、入力軸2と、出力軸5と、歯車機構3と、差動遊星機構4と、ケース6とから構成される。入力軸2は、図示しないモータからの回転を入力するためのもので、第1及び第2入力ボールベアリング13,14からなる入力側支持機構Aにより、ケース6に対して回転自在に支持されている。なお、第1入力ボールベアリング13の入力軸先端側には、変速機1内部の潤滑油をシールするためのオイルシール27が配置されている。また、出力軸5は、回転を出力するためのもので、入力軸2と平行に配置されており、出力側支持機構B(詳細は後述)により、ケース6に対して回転自在に支持されている。歯車機構3は、入力軸2と出力軸5との間で回転方向を反転させるためのもので、両軸2,5に設けられている。差動遊星機構4は、複数の円錐形転子7を含む伝動部材によって摩擦無段変速を行うものであり、出力軸5に配置されている。ケース6は、歯車機構3及び差動遊星機構4を収納するものである。
差動遊星機構4は、小径伝動車8と、大径伝動車9と、変速リング10と、複数の円錐形転子7とから構成される。小径伝動車8は、歯車機構3から伝達される回転を差動遊星機構4に入力するためのもので、ピン31により第2歯車30に対して相対回転不能に固定されている。大径伝動車9は、差動遊星機構4にて変速された回転を出力するためのもので、出力軸5に回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されている。変速リング10は、円錐形転子7の円錐面に沿って軸方向に移動し、変速を無段階に調整するためのもので、両伝動車8,9の周囲に配置されている。複数の円錐形転子7は、小径伝動車8により入力された回転を変速するためのもので、両伝動車8,9及び変速リング10に遊星運動可能に摩擦係合している。
出力側支持機構Bは、ケース6に対して出力軸5を回転自在に支持するとともに、歯車機構3及び差動遊星機構4を支持するためのものである。そして、この出力側機構Bは、出力軸5を回転自在に支持するための第1出力ボールベアリング15及び第2出力ボールベアリング19を有するとともに、歯車機構3を回転自在に支持するための第3出力ボールベアリング24と、差動遊星機構4を軸方向において支持するための自動調圧カム26及びスラストベアリング25とを有している。
次に動作について説明する。モータの回転が入力軸2に入力されると、この回転は、歯車機構3を介して出力軸側に伝達される。このとき、回転方向は反転される。歯車機構3の第2歯車30に伝達された回転は、差動遊星機構4を構成する小径伝動車8、円錐形転子7及び大径伝動車9により変速され、自動調圧カム26を介して出力軸5に伝達される。このとき、差動遊星機構4においては、変速リング10を軸方向に移動させることによって無段変速が可能となる。また、この差動遊星機構4において、入力された回転はその方向が反転されて出力されることになる。すなわち、この無段変速機1では、入力軸2に入力された回転は、歯車機構3で反転された後、差動遊星機構4で再度反転されることとなり、結局、入力の回転方向と出力の回転方向とが一致することとなる。
以上のような本実施形態では、1対の歯車29,30によって歯車機構を構成しているので、従来のように装置外部にタイミングベルトを含む機構を設ける場合に比較して安価になる。
本発明は係る上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。以下に他の実施形態について説明する。
上記の実施形態では、差動遊星機構4は出力軸5に配置されていたが、入力軸2に配置してもよい。
2 入力軸
3 歯車機構
4 差動遊星機構
5 出力軸
6 ケース
A 第1支持機構
B 第2支持機構
15 第1出力ボールベアリング
19 第2出力ボールベアリング
Claims (6)
- 織機駆動用として用いられる摩擦無段変速機であって、
駆動部からの回転が入力される入力軸と、
前記入力軸と平行に配置され、回転を出力する出力軸と、
前記入力軸及び出力軸のいずれか一方に配置され、複数の円錐形転子を含む伝動部材によって摩擦無段変速を行う差動遊星機構と、
前記入力軸及び出力軸に設けられ、前記差動遊星機構によって反転される前記入力軸の回転をさらに反転させて前記入力軸の回転と出力軸の回転とを同方向にするための歯車機構と、
前記歯車機構及び差動遊星機構を収納するケースとを備え、
前記歯車機構は、前記入力軸に前記入力軸と同軸に設けられた第1歯車と、前記出力軸に前記出力軸と同軸に設けられ前記第1歯車と噛み合う第2歯車とを有している、
織機駆動用変速機。 - 前記入力軸及び出力軸のうちの前記差動遊星機構が設けられた一方の軸を前記ケースに対して回転自在に支持する第1支持機構と、
前記入力軸及び出力軸のうちの他方の軸を前記ケースに対して回転自在に支持する第2支持機構とをさらに備え、
前記第1支持機構は、前記差動遊星機構によって発生する両方向のスラスト力が、前記一方の軸に対して互いに逆方向の力として作用するように構成されている、
請求項1に記載の織機駆動用変速機。 - 前記差動遊星機構は、
前記入力軸から回転が入力される小径伝動車と、
前記出力軸に回転を出力する大径伝動車と、
前記両伝動車の周囲に配置された変速リングとをさらに有し、
前記複数の円錐形転子は、前記小径伝動車、大径伝動車及び変速リングに遊星運動可能に摩擦係合している、
請求項1または2に記載の織機駆動用変速機。 - 前記差動遊星機構は前記出力軸に配置されている、
請求項1から3のいずれかに記載の織機駆動用変速機。 - 前記第1支持機構は、
前記差動遊星機構の出力側に配置され、前記出力軸を前記ケースに対して回転自在に支持するとともに前記差動遊星機構で発生する第1方向のスラスト力を内輪で受けて前記出力軸に伝達する第1ボールベアリングと、
前記差動遊星機構の入力側に配置され、前記出力軸を前記ケースに対して回転自在に支持するとともに前記差動遊星機構で発生する第2方向のスラスト力を内輪で受けて前記出力軸に伝達する第2ボールベアリングとを有している、
請求項4に記載の織機駆動用変速機。 - 前記差動遊星機構は前記入力軸に配置されている、
請求項1から3のいずれかに記載の織機駆動用変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004026893A JP2005220939A (ja) | 2004-02-03 | 2004-02-03 | 織機駆動用変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004026893A JP2005220939A (ja) | 2004-02-03 | 2004-02-03 | 織機駆動用変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005220939A true JP2005220939A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34996745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004026893A Pending JP2005220939A (ja) | 2004-02-03 | 2004-02-03 | 織機駆動用変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005220939A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06219647A (ja) * | 1994-01-10 | 1994-08-09 | Kasuga Denki Kk | 連続体巻取装置 |
JPH0719313A (ja) * | 1993-07-05 | 1995-01-20 | Seirei Ind Co Ltd | 走行作業機における油圧ポンプの駆動装置 |
JPH07127707A (ja) * | 1993-11-02 | 1995-05-16 | Kubota Corp | 動力ユニット |
JPH07217719A (ja) * | 1994-01-31 | 1995-08-15 | Shimpo Ind Co Ltd | 車両用自動変速装置 |
-
2004
- 2004-02-03 JP JP2004026893A patent/JP2005220939A/ja active Pending
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